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裁判員制度と司法制度改革

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Academic year: 2021

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第3学年1組 社会科(公民的分野)学習指導案 1 単元名 「裁判員制度と司法制度改革」 2 指導観 本単元は、学習指導要領の公民的分野の内容(3)「私たちと政治」イ「民主政治と政治参加」の中項 目をうけて構成した単元である。この中項目は、地方自治の基本的な考え方、国会を中心とする我が国 の政治のしくみのあらまし、公正な裁判の保障について理解させるとともに、議会制民主主義の意義に ついて考えさせ、多数決の原理とその運用の在り方の理解を深めさせることが主な内容となっている。 本単元の内容の取り扱いでは、(イ)「法に基づく公正な裁判の保障」に関連させて、裁判員制度に ついても触れることになっている。平成21年5月21日にスタートした裁判員制度は、司法制度の大 きな変革である。導入から9年が経過し課題となる一面も見えてきており、新聞やテレビのニュース報 道でも大きく取り上げられている。裁判員制度は、3年おきに見直しており、平成27年に「性犯罪の 裁判員選任手続で被害者のプライバシーを配慮する」などいくつかの点を改定している。そして、平成 30年12月に再度見直すこととなっている。裁判員制度の導入の背景には、国民が刑事裁判に参加す ることによって、裁判の内容に国民の視点や感覚を反映させること、司法に対する国民の理解を深め、 その信頼を高めることというねらいがある。また、国民一人一人に、より適切で公正な判断が求められ ることになる。法や裁判について理解を深めることは、国民主権を担う公民として必要な基礎的教養を 身に付けることになり、将来国政に参加するよりよい社会の形成者としての意欲と態度を育てるために も意義深いと考える。 本学級の生徒(男18人、女15人、合計33人)は、比較的落ち着いた雰囲気で学習活動に取り組 めている。課題に対して自分の考えを構築し表現することは多くの生徒ができている。しかし、資料な どを通して獲得した事実や因果関係を根拠に自分の考えをまとめ表現する力は不足している。 また、事前に行ったアンケートでは、「裁判員制度を知っているか」という設問に対して29名の生徒 が知っていると回答したのに対し、「将来、裁判員に選ばれた時、積極的に受け入れるか」という設問に 「積極的に受け入れる」と答えた生徒は13名であった。また、「裁判員制度はどのような制度か」とい う設問に対しては、ほとんどの生徒が「一般の人が裁判に参加する」と回答している。 このことから生徒は裁判員制度が実施されていることは知っているが、具体的にどのような制度なの か、制度の目的は何なのか理解できていない。また、裁判員として刑事裁判に参加することは義務であ ることをほとんど知らないという状況である。 本単元は、裁判員制度の仕組みを調べ、裁判員制度の長所と短所を考え、様々な視点から改善策を考 えることができるようにする。まず、裁判員制度の仕組みを理解できるように、調べ学習を行わせる。 次に有罪か無罪、量刑を判断する難しさを実感できるように、模擬裁判員裁判を行い、裁判員制度の目 的に気付かせ、不安や問題点を出し合い根本的な問題に対する自分の考えを構築する活動を行う。自他 の考えを比較して妥当性のある考えを再構築できるように、裁判員制度の長所と短所について意見交流 し、小集団活動を通して裁判員制度に対する不安を軽減するための改善策を考える活動を行う。そして、 将来国政に主体的に参加するよりよい社会の形成者としての意欲と態度を育成する。 3 単元の目標 (1)裁判に対する関心を高め、裁判員制度や課題を意欲的に追究することができるようにする。【関心・意欲・態度】 (2)裁判員制度の長所と短所の追究を通して、裁判員制度に対する改善策を多面的・多角的に考察し、 その過程や結果を適切に表現することができるようにする。 【社会的な思考・判断・表現】 (3)裁判に関わる様々な資料を収集し、裁判員制度や法と人権保障についての学習に役立つ情報を適 切に選択して、読み取り、図表等に構造化しまとめることができるようにする。【資料活用の技能】 (4)裁判員制度が、司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に繋がっていることを理解する ことができるようにする。 【知識・理解】

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4 単元および評価計画 (6時間) 次 配時 学習活動・内容 評価規準 一 1 1 裁判員制度に対する人々の意見か ら課題を設定する。 ・裁判員の新聞記事などから制度の課 題(判断の難しさや辞退率の上昇、 安全面等) ○裁判員制度について探究しようとしている。 (関心・意欲・態度) 二 1 1 1 1 2 裁判員制度の仕組みについて調べる。 ・20歳以上の男女 ・6名 ・刑事裁判(地方裁判所) 3 裁判員制度の長所と短所を考える。 4 模擬裁判員裁判をする。 ・刑の有無や量刑に対して根拠をもと にした自分の考え 5 模擬裁判員裁判を参考に軽減する ための改善策をつくる。 ○裁判員制度の仕組みについて理解することができる。 (知識・理解) ○資料を基に長所と短所を考えることができる。 (資料活用の技能) ○根拠をもとに量刑に対して考えをまとめることがで きる。(思考・判断・表現) ○他国の制度(陪審員等)や悩んだ点や難しく感じた点 などを振り返りながら自分の改善策を考えることが できる。(思考・判断・表現) 三 本 時 1 6 裁判員制度の意義を生かすための 改善策を考える。 (小集団での意見交流) ・裁判員制度に対する不安の軽減 (有罪無罪の決定だけ等) ・裁判員としての将来の自分の姿 ○「裁判員の負担を軽減する」視点、「裁判員制度の目 的を反映する」視点から改善策を考えることができる。 (思考・判断・表現) ○将来の裁判員としての自分の姿勢をまとめることが できる。 (思考・判断・表現) 5 本時 平成30年10月26日(金) 第5校時 3階 多目的室 6 本時の指導観 前時の学習では、裁判員制度の仕組みや長所と短所を考える学習している。そこで本時では、「裁判員 の不安を軽減する」視点と「裁判員制度の目的を反映する」視点から、どうすれば裁判員の不安を軽減 できるか改善策を考えることができるように、自分の考えを小集団で考えを交流する活動を行う。その 後、自他の考えを比較して改善策を再構築する活動を行う。そして、将来、国政に主体的に参加するよ りよい社会の形成者としての意欲と態度を育成できるようにする。 7 主眼 ○ 「裁判員の不安を軽減する」視点と「裁判員制度の目的を反映する」視点から、裁判員の不安を軽 減する改善策を考えることができ、将来の自分のありたい姿を考えることができるようにする。 8 準備 教科書 資料集 学習プリント 資料プリント

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9 展開 学習活動・内容 指導上の留意点 形態 配時 1 本時の学習の見通しを確認する。 (1) 裁判員制度の内容を確認する。 ・公判、評議に参加する ・評決の判断をする (2) 裁判員制度の長所と短所を確認す る。 ・長所 国民の声が反映される 裁判が身近なものと感じる ・短所 時間が奪われる 精神的負担が大きい (3)本時のめあてを確認する。 2 多くの人の不安を軽減するための改 善策を考える。 (1) 不安を軽減する改善策について意 見交流する。 「裁判員の不安を軽減する」視点 ・有罪無罪の決定だけ行う 等 「裁判員制度の目的を反映する」視点 ・量刑は裁判官のみで行い、裁判員は その量刑について意見を述べる 等 (2) 自分の考えを再構築する。 ・自分の考えの良さ (3) 再構築した考えを全体で交流す る。 3 裁判員としての将来の自分の姿につ いて考える。 (1)改善策をもとに、将来の関わりを 考える。 ・将来国政に参加するよりよい社会の 一員として前向きに参加したい。 ・学習を通して少し不安もあるが、関 心をもって参加したい。 (2)発表する。 ・前時までの学習内容を確認することができるよ うに、裁判員制度の仕組みを提示する。 ・裁判員制度の長所と短所を確認することができ るように、その内容を提示する。 ・裁判員制度の意義を再確認し、本時の学習の方 向性が確認できるようにめあてを提示する。 ・改善策の主張ポイント(赤ペンチェック)確認 することができるように、自分の考えを見直す。 ・自他の考えの良さを見出すことができるように、 小集団での意見交流を行う。 ・自分の考えを再構築することができるように、 自他の考えを比較して、付加修正を行う。 ・2つの視点の考えや他者の考えを比較して多面 的・多角的に考えることができるように、全体 交流を行う。 ・将来関わる自分の姿を考えることができるよう に、改善策をもとに自分の考えを作成する。 ・様々な意見に触れることができるように、意図 的に発表する生徒を指示する。 一斉 個人 ↓ 小集団 ↓ 個人 ↓ 全体 個人 ↓ 全体 6分 30 分 14 分

裁判員制度の不安を軽減するための改善策を考えよう。

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