第4学年 国語科学習指導案
1 単元名 材料の選び方を考えよう (教材名 「アップとルーズで伝える」「四年三組から発信します」) 2 指導観 ○ 本学級の児童は、国語科学習に対しての 関心・意欲は、全体的に高い方ではないが、 読書活動をとても好んで行っている。 ○ 説明的文章の読み取りについては個人 差が大きい。段落相互の関係や要点の読み 取りにおいて、中心となる語や文を的確に とらえたり段落の要点を自力でまとめた りすること、大切な一文の抜き出しや要点 のまとめ方について支援を必要とする児 童もいる。 ○ 既習単元『伝えたいことをはっきりとさ せて書こう』で新聞作りへ興味・関心を持 った児童であるが、記事を読むことよりも 取材したものを表した写真や表・グラフを 見たり割り付けたりすることに関心が高 かった。伝えたいことをはっきりさせて書 くことはできるが、事実の羅列や写真の意 味や送り手の意図を読むということにつ いては不十分である。 ○ 本単元は、説明的文章「アップとル ーズで伝える」を読み、そこで得たア ップとルーズの手法を生かして、情報 を取材して伝える構成になっている。 「アップ」と「ルーズ」の特徴を正し く読み取った児童は、何気なく見てい るテレビ画面には伝え方の工夫があ ることを改めて知ることになるだろ う。そして、一画面であったとしても、 そこには、制作者(発信者)の目的や 考えがあることに気付かせ、さらに認 識を深めることができると考える。 ○ 本学習は、情報活用単元の系列とし て、第3学年「すがたをかえる大豆/ 食べ物はかせになろう」を受けてい る。新聞の情報の一つとして写真を意 識するようになった児童は、今後、見 出しや文章などの様々な要素が含ま れている第5学年『人と「もの」との つき合い方』へと続いていく。 【着眼1】教材文との出会わせ方の工夫 導入にあたっては、同じ中学校区にある隣の小学校の同級生と自分たちの学校の様子を知ら せ合うという計画について児童と話し合う。「知らない節丸小学校のことを写真入りで紹介しよ う」という作成物をイメージさせながら、その効果的な写真の使い方や説明を学ぶために、ま ずは、「アップとルーズで伝える」を学習する。次に、相手にいちばん知らせたいことや相手が 知りたいと思うことを考えさせ、材料を集め、割り付けを考えて、文章にまとめる「四年三組 から発信します」を学習するという大まかな学習計画を持たせる。 【着眼2】内容を正確に読み取らせる工夫 音読指導にあたっては、音読カードを活用した練習を行う。文末表現や接続語、指示語など を意識しながらはっきりとした声で正確に音読するようにする。 文章の読み取りにおいては、まず、初読後、初めて知ったことや疑問などを出し合いながら、 段落ごとに自分なりの小見出しをつけさせ、段落相互の関係を考えながら、自分なりの文章構 成のイメージを持たせる。 なお、段落ごとの中心文を見つけることや要点のまとめ方、文章の組み立てなどについては、 「読み取りスキル学習」において、補充して定着させ、学習活動の効率化を図るようにする。 次に、大まかなまとまりごとに叙述に即した読みをワークシートで行い、先の小見出しつけ や段落相互の関係を検証していく。ワークシートは、記入語句のマス目を設けたり表中にキー <児童の実態> <教材観> <本単元の指導の立場>3 単元の目標 ○ 写真と文章を対応させながら読み取ろうとする。(関心・意欲・態度) ○ 取材したことを相手に分かりやすく書くことができる。(書くこと) ○ 段落の役割をとらえ、段落相互の関係を考えながら、文章を正しく読み取ることができる。 (読むこと) ○ 文章全体における段落の役割を理解することができる。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項) 4 評価規準 国語への関心・ 意欲・態度 書く能力 読む能力 伝統的な言語文化と国 語の特質に関する事項 ○ 写真と文章を対 応 さ せ て 読 み 取 ろ うとする。 ○ 知らせたいこと を決め、必要な材料 を 集 め て 読 み 手 が 分 か り や す い 記 事 を 書 こ う と し て い る。 ○ 取材したことを相 手に分かりやすく書 いている。 ○ 相手や目的に応じ 必要な材料を集めた り選択したりして書 いている。 ○ 段落相互の関係を 考えながら、文章を 読み取っている。 ○ アップとルーズの 働きについて、写真 と対応させながらそ れぞれの特徴や使い 分けの理由について 正しく読み取ってい る。 ○ 文章全体の中で の、それぞれの段落 の 役 割 を 理 解 し て いる。 ○ 指示語や接続語 の 使 わ れ 方 を 理 解 している。 5 単元指導と評価の計画(総時間数 17 時間) 時 学 習 活 動 指導上の留意点・支援 評価基準(評価方法) つ か む 1 ・ 単元の学習内容を知り、 学習の見通しを持つ。 ・ 新聞で使われている「アップ」 と「ルーズ」で撮ったいくつかの 写真や記事を提示することで学 習内容に興味・関心を持たせる。 ・ 隣の小学校の同級生に「知らな い節丸小学校のことを教えてあ げよう。それも、自分が撮った写 真入りで!」という最終目標を確 認し、そのために、効果的な写真 の使い方や説明を学ぶために、ま ずは、「アップとルーズで伝える」 を学習するという読みのめあて をしっかりつかませる。 関教材文を通読し、 学 習 に 意 欲 を 持 っ ている。 (発言・ワークシート) ワードを予め記入しておいたりするなど個に応じて2、3種類用意し中心的な事柄の読み取り の手がかりとする。 【着眼3】読み取ったことを生かす工夫 必要感や意欲の継続化を図りながら、節丸小学校自慢や節丸小学校区紹介の材料を集めさせ、 取材や調査を取り入れて、「アップ」と「ルーズ」のいいところをいかした分かりやすい写真と 言葉で「節丸小新聞」を作り、それを伝えるようにさせたい。 知らせたいことが伝わったのか、他校の児童の感想からも発信活動の有効性について評価して いきたい。
つ か む 2 ・ 新出漢字の練習をし、難 語句の意味を調べる。 ・ 調べた難語句の意味が本文の内 容に適しているか考えながらま とめるようにさせる。 伝新出漢字の読み 方や語句の意味に ついて理解してい る。 (発言・ワークシート) 3 ・ 形式段落に番号をふり、 学習の計画を立て、小見出 しを考える。 ・ 形式段落に番号をふり、問いの 文や話題が大きく変わるところ に着目させることで、大まかな文 章構成(はじめ、中、終わり)を 意識させるようにする。 ・各段落に小見出しをつける。 読段落と段落のつ ながりを考えて三 つのまとまりに分 け、読みの見通しを 持っている。 (発言・ワークシート) さ ぐ る 4 本 時 ・ 各段落に小見出しをつ け、文章全体の構成をつか み、図にまとめる。 ・ 小見出しをもとに、各段落が文 章全体の中で果たしている役割 を考えながら、図にまとめるよう にする。 読段落相互の関係 を理解し、文章全体 の構成をつかんで いる。 (発言・ワークシート) 5 ・①から③の段落を読み、ア ップとルーズの意味を読み 取り、①②段落と③段落の 関係を考える。 ・ 「初めの場面」「次の場面」に 着目させ、「アップ」と「ルーズ」 の説明を読み取ることができる ようにする。 ・ 「どんな~でしょう。」に着目 させ、段落の関係をつかませる。 読写真と文章の関 係を理解し、「アッ プ」と「ルーズ」の 意味を読み取って いる。 (発言・ワークシート) 6 ・④から⑥段落を読み、アッ プとルーズの違いを読み取 り、④⑤段落と⑥段落の関 係を考える。 ・ 接続語「しかし」「でも」に着 目させ、文章構成をつかむように する。 ・ 指示語「このように」を手がか りに、段落相互の関係を理解でき るようにする。 読アップとルーズ が目的に応じて使 い分けられている ことを読み取って いる。 (発言・ワークシート) 7 ・⑦⑧段落を読み、筆者の伝 えたいことをとらえる。 ・ 「新聞」に着目させ、話題が「テ レビ」から「新聞」の「アップ」 と「ルーズ」に移っていることに 気づくようにする。 読アップとルーズ が目的に応じて使 い分けられている ことを読み取って いる。 (発言・ワークシート) 深 め る 8 ・ 「4年3組から発信しま す」を読み、隣りの小学4 年生への発信計画を立て、 見通しを持つ。 ・ 教材文を参考にして、隣の小学 校の同級生が知らない節丸小学 校や地域の様子のことを詳しく 知らせるため、写真入りの新聞を 作るという見通しを持たせる。 関 教 材 文 か ら 読 み 取 っ た こ と を も と に、知らせたいこと を発信する活動に意 欲を持っている。 (観察・発言) 9 ・ 取材の仕方・まとめ方を 知る。 ・ メモと完成した作品の違いや写 真の意図と効果について気づく ようにする。 読教科書例から、メ モと作品の差や相 手に応じた工夫に 気づくことができ る。 (発言・ワークシート)
深 め る 10 ・ 取材の仕方・まとめ方の イメージを持つ。 ・ 節丸小学校や校区のことを題 材にして、知らせたいことを決 め、どのような形で発信するのか を決めることができるようにす る。 書知らせたいことと 相手を決め、どんな 形で発信するのかを 考えている。 (発言・ワークシート) 11 ・ 12 ・ 取り上げる題材を決め、 取材する。 ・ 教材文の取り組みを参考にし て、自分の知らせたいことに関係 ある材料をできるだけ多く集め ることができるようにする。 ・ 自分の意図に合った映像を、ア ップとルーズの視点からつくる。 書相手や意図に応 じ て 写 真 や 事 柄 を 選んでいる。 (発言・ワークシート) 13 ・ 14 ・ 材料を選び、記事を書い た り 割 り 付け を し た りす る。 ・ 同じ中学校区であるが、知らな いだろう・そんなことがあるのか など、興味・関心を持つようなも のやことを「選んで伝える」を参 考にして材料を整理し、映像の意 図や効果について考えることが できるようにする。 書取材したことを相 手に応じて分かりや すく書いている。 (発言・ワークシート) 15 ・ 16 ・ 節丸小学校新聞を清書し、 仕上げる。 ・ 文章を読み合うことで、同級生 という相手に応じた言葉や表現、 内容になっているかを考えるこ とができるようにする。 書相手や意図に応じ て 写 真 や 材 料 を 選 び、分かりやすくま とめている。 (発言・ワークシート) い か す 17 ・情報発信をし、学習活動全 体を振り返る。 ・ 学習全体を振り返り、相手や意 図に応じた情報の選択について、 自分の考えを持つことができる ようにする。 書分かりやすい文章 にまとまっているか どうかを考え、感想 を書いている。 (発言・ワークシート) 6 本時の学習 ⑴ 主眼 ○ 各段落に小見出しをつけ、その書いたものを並べ、段落相互の関係を考えることによっ て、文章全体の構成をつかむことができるようにする。 ⑵ 準備 拡大教材文、ワークシート、ポストイット、学習計画表 ⑶ 展開 学習 過程 学 習 活 動 支援 ※評価基準・評価方法 つ か む 1 前時学習の想起を行い、本時学習の めあてをつかむ。 めあて ○ 学習計画表をもとに、本時学習のめあて を確認させる。 2 「アップとルーズで伝える」の全文を 読み通す。 ○ 一人一段落を音読させる。 小見出しをもとに、文章のつくりを考えよう。
さ ぐ る 3 段落ごとに小見出しを発表する。 ○ 前時に考えた小見出しを発表させる。 ○ 小見出しつけにかかわる大切な言葉や写 真の内容などから、その小見出しをつけた 理由も説明させる。 ○ 各形式段落には、何のことが書かれてい るのか、ということを絶えず振り返らせる。 ○ 本時においては、自分なりのおおよその 小見出しということでその正確さは、問わ ないようにする。 深 め る 4 各小見出しを書いたカードを並べて 段落構成をつかむ。 ○ ポストイットに書いたものを大きく、は じめ-中-終わりに分けて置かせてみる。 ○ ペアで、はじめ-中-終わりがどんなか たまりになったのか、段落相互の関係につ いて話し合わせる。 ○ 理由や根拠をもとにして、なぜそのよう な段落相互の関係図にしたかを発表し、話 し合う。 ○ ④段落と⑤段落はどんな関係で書かれて いるか、考えさせる。 ○ 「このように」はどんなときに使われる接 続語なのか考えさせる。 ※ 小見出しをつけたり、文章の構成を図に 表したりすることを通して、各段落が文章 の中でどんな関係にあるのか、おおよそを 考えたか。 (ワークシート・発表) ○ 疑問など説明ができる児童には、説明さ せて納得のいかない部分については、次 時からの詳しい読み取りにつなげる。 ① 会場全体が映し出された画面 ② コートの中央に立つ選手を大 きくうつした画面 ③ アップとルーズでは、どんな ちがいがあるのか。(問いかけ) ④ ゴール直後のシーンのアップ ⑤ 試合終了後の勝ったチームの おうえん席(ルーズ) ⑥ 目的に応じてアップとルーズ を切りかえながら放送 ⑦ 目的にいちばん合うものを選 んで使う写真 ⑧ アップでとるかルーズでとる かを決めたりとったものを選ぶ <予想される小見出し> <予想される段落相互の関係> 2 1 3 5 4 6 1 2 3 7 8 5 4 6 7 8
ま と め る 5 本時をまとめる。 6 次時の学習予告を聞く。 ○ 本時に自分が考えた、はじめ-中-終わり は、それぞれどんなふうにつながっている か、大見出しを書かせる。 ○ 自分が考えた大見出しを説明させる。 ○ ○ 本時に考えた小見出しや文章構成を確か めていくことを知らせる。 はじめ…… アップとルーズ 中 …… アップとルーズのいい ところ・そうでないところ おわり…… アップとルーズの使い分け <予想される大見出し>