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研究プロジェクト評価報告書 平成24年度

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(1)

研究プロジェクト評価報告書 平成24年度

著者

東北大学未来科学技術共同研究センター

雑誌名

研究プロジェクト評価報告書

ページ

1-57

発行年

2013-03

URL

http://hdl.handle.net/10097/57465

(2)

研究プロジェクト評価報告書

平成 25 年 3 月

(3)

はじめに

東北大学未来科学技術共同研究センター:

NICHe

は、産業界など外部との連 携により大学の知的資源を有効に活用し、広く国内産業の活性化に資すること を目的として平成 10 年 4 月に設立されました。センター活動の場として、平成

1

2 年 2 月に本館、平成 1 3 年 1 1 月に未来情報産業研究館、平成 1 4 年 3 月 にハッチェリー・スクエア一、さらに平成 2 2 年 3 月に未来産業技術共同研究 館を竣工しました。これらの建物は全て、入退室管理や情報ネットワーク管理 などセキュリティに配慮した機能を充実させていることが特徴です。

NICHe の開発企画部は専任の教員により、プロジェクト企画と推進調整業務

を戦略的に進めるとともに、開発研究部に所属する各研究プロジェクトでは本

邦基幹産業の国際競争力を支え、かっ新産業分野創出に寄与するコア技術開発

を精力的に進めています。

研究プロジェクト評価はこの開発研究部活動を対象として、現在進行中の研

究プロジェクトについて、 NICHe のミッションとの適合性、学術的・技術的評 価ならびに産業応用の可能性に関する中間評価あるいは最終評価をするために 行っております。今回は最終評価 5 件と中間評価 1 件の研究プ口、ジェクトを対 象として実施いたしました。 評価の手続きとしては、研究担当者による自己評価をベースとして、東北大 学以外の外部有識者による外部評価を書面審査と対面審査の 2 段階でいただく という方式を採用しております。 本報告書は、評価の結果ならびにいただいた意見を要約したものであり、そ の内容については今後のフ。ロジェクト推進及びセンター運営に的確に反映させ ていただきたいと考えております。ご多忙な中で多大な労力と時間を割し、て、 本センター活動に対していただいた貴重なご意見やご提言に対し、心から感謝

申し上げるとともに、今後さらなる努力をいたす決意であることを申し上げて

結びと致します。 平成 2 5 年 3 月 東北大学未来科学技術共同研究センター長 内山 勝

(4)

日次

1

研究プロジェクト評価結果・・・・

2

研究フO ロジェクト評価書面審査表(まとめ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 (1)最終評価プロジェクト ①ダイナミックロボティクス研究フO ロジェクト(田所教授)・・・・ 7 ②超臨界フC ロセス創製(阿尻教授)・・・・ 13 ③微生物ゲノム科学を用いた創農薬および 生分解性プラスチックリサイクル技術の開発(阿部教授)・・・ 22 ④高効率高速輸送システムの研究(小漬教授)・・・・・・・・・ 28 ⑤半導体レーザの極限機能開発とナノイメージング応用(横山教授)・・・・・・・・・・ 34

(

2

)中間評{面プロジェクト ⑥ミリ波ノ t ッシブイメージング装置の開発と実用化(津谷教授)・

3

研究プロジェクト評価実施要項

4

研究プロジェクト評価委員会委員名簿

5

研究プロジェクト評価委員会書面審査委員名簿

6

研究プロジェクト評価委員会スケジュール表

7

未来科学技術共同研究センタ一規程

8

未来科学技術共同研究センター研究プロジェクト評価委員会内規

9

未来科学技術共同研究センター研究プロジェクト評価要項

.42

・ 48 ・ 49

.

50

・ 51 ・ 52 ・ 55

.56

(5)

1

.研究プロジェクト評価結果

① 「ダイナミックロボティクス研究プロジェクト」 プロジェクトリーダー:田所 諭教授 1.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 レスキューロボットとして必要な機能について、多岐にわたる要素技術を結集し、実用 的な検証を行ったことにより、将来の実用に繋がる数多くの要素技術を開発した。 その成果物の一つであるレスキュー型ロボット Quince が福島第一原子力発電所の事 故現場において具体的に利用された点を高く評価する。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 I新産業分野創出 j に結びつくには課題を残す。 研究論文、著作物、国内外会議における発表が多く、日本のロボット研究の技術力を国 内外にアピールできている。各種メディアを通した啓蒙活動により、ロボット技術の重 要性と必要性を周知したことは特筆に値する。 優れたレスキューロボットの要素技術が数多く開発されており、産業応用とは違う意味 での社会還元を十分にこなしているが、新たな産業分野に結びつくまでには至っていな い。レスキューロボット分野については普及における行政の後押しも必要とされるが、 産業界と連携して製品化を着実に進める体制作りを期待する。権利化については外部か らの訴訟に対抗するための視点にも留意して欲しい。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 国家プロジェクト予算を中心に推進されており、資金を十分に獲得して活用している。 N. 総合評価 実用性の高い優れたレスキューロボットの要素技術が創出された。国際的な活動も十分 になされ、社会的な評価も高い。多くの大学院生をロボット研究に参加させ、社会的な 問題意識や技術を習得させる良い機会を与えるとともに、ものっくりの楽しさや成功体 験を与えたことは、人材育成面での成果と認められる。研究成果の行政などへの幅広い 発信と実用化に向けての産業界への技術移転に関しては、大学組織として十分に支援す ることを望む。今後の研究活動に対しては、レスキューロボットと次世代移動体という 新産業創出の可能性が高い分野で明確な目標設定を行い、更なる発展を期待する。 1

(6)

-②「超臨界プロセス創製j プロジェクトリーダー:阿尻雅文教授

1

.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 超臨界水熱合成技術による新しい素材開発は、我が国の産業競争力を維持するうえで重 要な研究分野である。特に白動車やエネルギー関連分野への応用が大きく期待できる。 NEDO プロジェクトにより、有機・無機ノ\イブリッドナノ粒子の生成機構を明らかにし、 反応場の設計と反応装置を確立して事業化への某盤技術を築いた。 11. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かっ「新産業分野創出 J ~こ結びっく成果をあげているの 多くの発表論文は引用数も極めて多く、当該分野で重要な内容の論文として国内外で認 められている。数々の学会賞を始め、 3 件の文部科学大臣賞や全国発明表彰を受賞する など、学会のみならず産業界からも高い評価を受けている。研究成果の技術移転、商品 化への発展が進んでおり、今後も多様な分野への展開が期待できるものとして高く評価 する。 111. 必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 NEDO プロジェクトおよび民間資金の両方で極めて大きな研究リソースを獲得して活用 している。プロジェクトに受け入れてきた多くの民間研究者の継続した指導に今後とも 期待する。 IV. 総合評価 超臨界プロセスによる新規反応フ。ロセスを創造し、有機無機のハイブリッドナノ粒子な どの新材料を創出した。粒子の生成機構を明らかにし、反応場の設計と反応装置を確立 して事業化への基盤技術を築いた研究活動を高く評価する。今後の企業コンソーシアム を組織しての大規模な活動展開にあたっては、参画企業の階層化を図るなどの工夫を行 い、我が国産業競争力維持において重要な本技術の育成を確実に行っていただきたい。 間口を拡げつつ様々なニーズ、を吸い上げるとともに明確なターゲットには特に注力す る活動が必要である。次のフェーズにおいても、本技術発展のために NICHe プロジェク トとしての組織的支援体制を期待する。

(7)

③「微生物ゲノム科学を用いた創農薬および生分解性プラスチックリサイクル技術 の開発J プロジェクトリーダー:阿部敬悦教授

1

.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 糸状菌を応用した発酵産業は依然として我が国の重要な産業を担っている。本研究は|日 来の研究手法に対して、革新的な技術開発が進むゲノム科学を駆使した斬新な手法を取 り入れたプロジェクトとして抗真菌剤創薬ノ《イプラインを開発した。挑戦的な課題な がら、高いレベルの成果を挙げた点を評価する。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かつ、 「新産業分野創出」に結びつく成果をあげている。 我が国の伝統的な発酵化学を受け継ぎながらも、斬新な発想、により世界的レベルの創薬 パイプラインの開発を行い、多くの技術移転がすでに行われている。今後の発展が期待 でき、新産業分野創出に結びっく高い成果である。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用しているの 研究成果を継続的に創出することにより、多様な研究資金を獲得し、知的基盤となる技 術要素を作り出すために必要な研究員や設備を確保している。学術面での有用な知識を 作り出すための仕組みができている。 N. 総合評価 本プロジェクトは国内で例を見ない新分野を切り開く研究を実行しており、 NICHe プロ ジェクトとしての次ステップへの展開を大いに期待する。新規の大型創薬開発フO ロジェ クトへの参加提案を視野に入れ、課題をさらに絞り込んで海外企業に負けない差別化技 術を国内企業に提供して欲しい。将来の産業発展の基礎となる世界に誇れる高い成果を 挙げており、今後もさらに医薬系工学系の研究者・研究機関とも連携し、企業連携にお いてはワールドワイドな検討を行い、実際の製品化や市場開拓に結びつけ、製薬業界の 国際競争力強化に繋がる発展を期待する。 3

(8)

-④「高効率高速輸送システムの研究」 プロジェクトリーダー:小演泰昭教授

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 軽量かっ高強度のマグネシウム合金を使用する機体構造化技術、さらに接合技術を開発 することにより、軽量の 2 人乗りのエアロトレイン試験機体を実現した。さらに高速度 で姿勢を安定に保つことができる制御技術を開発し、 200km/h での浮上走行試験を成功 することにより、当初目標に沿った研究成果を達成した。 II. 成果の社会、経済 産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 「新産業分野創出」に結びつくには課題を残す。 研究論文、書籍や放送メディアを通じて、研究成果を広く社会に伝えたことを評価する。 子供向けの科学雑誌での記事は子供たちに大きな夢を与えた活動である。 NEDO プロジ ェクトにより、高速で浮上するエアロトレインの試験機体と姿勢制御技術が開発された が、大学発新技術のプロトタイプが開発された段階であり、 NEDO プロジェクト終了 2 年後にあっても、この基盤技術を受け取る国内外企業の動きが顕在化していなし、。 国.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 必要な研究資金を大学内、 NEDO 、企業から得て、浮上走行試験環境の整備なども含めて、 必要リソースを十分に獲得して活用した。 IV. 総合評価 軽量化機体の開発と高速での浮上走行試験の成功により、輸送エネルギーコストを大幅 削減可能なエアロトレインシステムのプロトタイプを実現することができた。これまで の研究活動によって先端的な要素技術が開発されたが、研究活動を継続して進めるため にはエアロトレインプロジェクト全体を進める構想の再構築が必要である。東北大学の 判断も必要であるが市場側ニーズ、とのマッチングの議論が不可欠である。研究開発とし ては大学内で行う段階から次のフェーズに移行している。インフラ分野であるだけに産 業界に加え、行政を巻き込んだ具体的計画立案が必要である。学外で行うにしても研究 開発資金の獲得についての課題があり、園内に限らずファンドの獲得に向けた活動が重 要である。一方、派生的な研究成果であるマグネシウム合金を利用した新型発電器とし ての新エネルギ一分野の開発は今後の発展を期待したい。

(9)

⑤「半導体レーザの極限機能開発とナノイメージング応用」 プロジェクトリーダー:横山 弘之教授 I.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 全半導体レーザによる高機能光源が産学連携により進捗し、実用化手前まで来たことは 大きな成果である。開発した青紫色超短パルス半導体レーザは波長 405nm の光で、パル ス幅 3ps 、ピークパワー 100W 超の出力(従来比 100 倍に向上)を発揮し、繰り返し周波 数は 1GHz を達成した。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かつ、 「新産業分野創出」に結びつく成果をあげている。 論文発表等国際的に評価が高く、共同研究企業との全国紙報道や学内広報誌等による内 容のある広報活動を展開した。開発した超高出力・超短パルスレーザは光源装置を大幅 に小型化できる特徴を持ち、有機・無機物質のナノメートルオーダーの 3 次元微細加工 や次世代大容量光ディスク記録など幅広い分野における新産業分野創出に結びつく可 能性が期待できる。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 大型の民間資金を軸に公的資金を併せて調達することにより、研究遂行に必要な人材と 設備を十分に獲得して活用している。 IV. 総合評価 共同研究企業との連携のもとに半導体レーザの極限的機能開発を行い、全半導体レーザ による超高密度ナノ光記録および超解像度ナノイメージング応用に関して光源機能の 実用性を証明した。また、半導体レーザの高機能性を生み出す機構を解明し、デバイス 設計・作製技術にフィード、バックすることにより、ナノイメージングにおける実用的光 源として使えることを示した。すでに取得している研究資金である文部科学省 START 事 業は大学シーズによる起業化を推進する事業であるが、ベンチャーキャピタル支援を活 用し、まずノミイオメデイカルイメージング分野における産業実用化を実現いただ、きたい。 併せて、 NICHe プロジェクトとしての活動支援環境を維持強化することにより、次のス テップへ繋がる更なる高出力化とレーザマイクロ・ナノ加工分野応用への展開と産業実 用化へ向けた企業連携の拡充を期待する。 5

(10)

-⑥「ミリ波ノ号ッシブイメージング装置の開発と実用化」 プロジェクトリーダー:津谷邦男教授

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 共同研究企業 2 社との協力により、据置型の 77GHz 帯ミリ波ノ t ッシブイメージング装置 を国内で初めて開発・商品化し、小型化・軽量化・高画質化の目標達成が計画通り進め られている。本装置による物質問定による危険物検知への応用については、材質や成分 を同定するには至っておらず困難であると判断されるが、全体としては概ね目標どおり の研究成果を達成したと判断できる n II. 成果の社会、経済、産業 J\ の貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 「新産業分野創出」に結びつくには課題を残す。 空港等におけるテロ・破壊工作等を未然に防ぐ危険物検知システムとして、ミリ波ノ 4 ッ シブイメージング装置の実用化を図っており、実用化による社会的貢献は大きい。技術 開発要素として、据置型装置の小型化・軽量化・高画質化を進め、その他に壁型とハン ディ型の開発を進めている。早期の実用化のために、複数空港における積極的な実証試 験の実施を行っていただきたい。権利確保のための特許出願、情報発信のための広報や 論文発表などは工夫が必要である。論文発表については研究が一段落した段階でもやむ を得ないが研究成果の公表を進める努力が必要である c 田.必要リソースの活用状汎 必要リソースを十分に獲得して活用している。 文部科学省の「安全安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」 により、必要リソースを十分に獲得して活用している。 町.総合評価 本研究は安全安心社会の構築に貢献する研究活動である。企業との連携も良好に行われ ており、後半 2 年間の活動により早期の実用化を期待したいご据置型の更なる小型化・ 軽量化・解像度の向上を進めるとともに、複数の空港における様々な環境下における実 証試験を積極的に実施することを望みたい。壁型、ハンディ型についてもそれぞれのニ ーズに合った技術開発と性能評価が必要である。なお、本装置による物質問定による危 険物検知への応用については限界があることが判明したことから、更なる高画質化によ る技術力向上を目指すこととした。実用化にあたっては量産化技術の確立による低コス ト化の目標達成も併せて実現して欲しい。

(11)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。油田信一、浅間

一、松野文俊)

プロジェクト名 プロジェクトリーダー名 ダイナミックロボティクス研究プロジェクト 田所 諭

1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1. 開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) (優れている点) 計画に従って、地震やテロなどの緊急時に働くレスキューロ ボットの開発が行われた。具体的に働き得るいくつもの技術が 開発され、その実用性について評価が行われた。 NEDO のプロジェクトにおいては,し、ずれの開発項目におい ても目標を達成し,高い評価を得た. (不十分な点) 成果、および、研究内容は「ダイナミックロボティクス」と いうプロジェクトタイトルに期待され得る内容とは異なって おり、学術的・技術的に何を狙ったのかが不明確で、ある c 後半の 2 年間に関しては,安全化,白立化,管路検査システ ムなどが計画に挙げられているが それに関しては,具体的内 容の記載がなく,進捗が不明確である. (改善のポイント) 後からのコメントは無意味であるが、「ダイナミックロボテ イクス」という名称ではなく、レスキューロボット、あるいは、 レスキュー技術と銘打った方が良かったのではないか。 2 研究者の育成状況 I (優れている点) (各種研究員の受入れ・ |このプロジェクトおよびその周辺には、で多くの学部・大学院 国際交流の状況等を含む。) I の学生が参加した。本プロジェクトは、主に修士レベルの多く の学生に社会的な問題意識としっかりとした技術を身につけ るチャンスを与えており、それ自体大きな成果と認められる。 海外との研究交流・共同開発,海外における災害へのロボッ トの適用,国際会議の開催,教育プログラムの実施,国際的な 評価・標準化など,国際的な活動を積極的に行っており,極め て高い国際交流実績が認められる.

(12)

-7-(不十分な点) 「研究者」育成という観点では成果はそれほど大きくない。し かし、このプロジェクトの目的に照らせば、それを欠点という 必要はないように思われる。 (改善のポイント) 総括 I (優れている点) 上記 1. ...3. までの評価に基|レスキュー活動のためのロボット技術の開発という視点、では、 づき当初の開発研究計画の進|きわめて活動レベルが高く、世界的に見ても圧倒的な成果を生 捗状況を中 11) に評価して下さ|んでいる。 。 、. . E l v (不十分な点) 「ダイナミックロボティクス」と言うキーワードに対しては、 何が成果かはハッキリしない。また、今半の計画にあった、安 全性というのキーワードについても、しかの記述がなく、何が 達成されたかは不明である。 (改善のポイント) レスキューロボット開発としては,すでに顕著な成果が得られ ているが,ダイナミクスロボティクスが意味するもの,それとレ スキューロボットの関係を今一度明確化する必要があろう。 また,後半 2 年間の計画に記載されている,安全化, 自立化, 管路検査システムなどについても,適切に開発を進め,目標と する成果を挙げていただきたい. 評価: 1.大変良い

(13)

E. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1. 民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について |本プロジェクトは、元来、社会的なニーズ、にドライブされた研 究であり、リーダが、社会への貢献という立場を鮮明にして、 それに向けて研究活動が進められたことに、まず、敬意を表し たい。 (不十分な点) 民間企業への技術移転の数は多くはない。 ただし、この分野は社会的な必要性は理解されながらも、体 制として未成熟であり、誰が費用を負担するのかが決まらない 中では、マーケットやそれを対象にする民間企業を議論するこ とは難しい。したがって、本フ。ロジェクトの成果の「社会(地 域・日本・世界)、経済、産業への還元 j は単に技術移転によ って評価されるべきものではない。 (改善のポイント) 2. 発明、特許権その他の知的 I (優れている点) 財産権の状況について |成果についてきわめて積極的に社会に向けて情報発信を行っ ている。 (不十分な点) 特許申請は 1 件であるが、これも、本フO ロジェクトの成果の 中ではそれほど大きな意味のある特許とは想像しにくい (改善のポイント) 特許等の知的財産権が、最終的に社会の経済の活性化を目指す ものとして位置づければ、本プロジェクトの成果は特許等でな く、公開や社会への指導によって社会に還元されるべきもので ある。 本プロジェクトとしても、その位置づけをよりハッキリ主張 する方がよいと考えられる。 9

(14)

-3 論文・著書・学会等発表の状 I (優れている点) 況 97 編の研究論文, 7 冊の編著書籍,多数の国際会議・国内学 会などの口頭発表など 極めて高い業績を挙げている.特に, 招待講演数は顕著であり,ここでの研究開発が,し、かに国内外 から高い評価を得ているかがうかがえる. (不十分な点) (改善のポイント) 4. 各種表彰・受賞・新聞報道等 I (優れている点) の状況について

表彰・受賞数が極めて多く,その成果や技術のレベルの高さ, 総括 E 有用性などが,社会的に認められていると判断する.特に,経産 省「今年のロボット大賞 J I 日本ロボット学会ロボット活用社会貢 献賞」を受賞したことは,高く評価できる.また,マスメディア で非常に多く取り上げられており,本研究の成果に対する社会的 注目度も極めて高いことがわかる.また,本プロジェクトに参画 している研究者は,アカウンタビリティの義務を十分に果たして し、るのみならず,広報活動やアウトリーチ活動にも積極的に貢献 している点が高く評価できる. (不十分な点) (改善のポイント) (優れている点) 上記 1. ...3. までの評価に基| 本プロジェクトが主な対象としているレスキューロボット づき、「新産業分野創出 J I こ結び|関連の開発は,そもそも市場が限定されており,大きな産業に つく開発研究成果が出ているか l 結びつけることは難しい.しかるに,社会的なニーズ、は極めて (研究のアウトプット)、また現実|高く,本プロジェクトではそれに応えるべく,現場で、のニーズ、 に「新産業分野創出 j主1)(研究成|を最優先した高度な技術開発,実用化指向技術開発を行うとと 果に基づく産業活動のアウト力 l もに,現場に導入するための実証試験や想定訓練などを積極的 ム)に結び付いているか、を中 I ~こ行った.その結果,原発の事故現場へ投入し,様々な調査で 心に評価して下さい。 繰り返し活用されるなど,大いなる社会的貢献を果たした. 注1)ここで言う新産業「分野」とは、 l 新産業分野を創出したかと言う評価軸は、本プロジェクトに 新産業に結びつく新たな切り口・独|関しては適切ではない 本プロジェクトは、「社会に還元され

(15)

(不十分な点) (改善のポイント) この成果を新産業につなぐにはさらに新たな社会的体制と ビジネスモデ、ルを構築していくことが求められる.それは,本 プロジェクトの研究者の努力だけでは難しい.しかし、産業化 までつながることが、成果が真に社会に使われることでもあ る。様々なセクターと協力しながら,何とかそこに持って行く ように継続して努力を続けて欲しい。 評価. 1.優れた研究成果を挙げ、かつ、「新産業分野創出 J (開発研 究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元)に 結び付く評価を挙げている。

E. プロジェクトの研究費の実績

総括 m I (優れている点) 外部資金の獲得状況と、その NEDO のプロジェクトをはじめとして,非常に多くの外部資 資金が十分に活用されているか|金を獲得している.また,それを適切かつ十分に活用し,極め の観点から評価して下さい。 I て有用な技術開発が行われている. 本プロジェクトのような社会的な問題意識に対応するプロ ジェクトに対して、現在の我が国のファンディングのシステム は十分に機能しているとは言い難い。それに対して、風穴を開 けていることも評価すべきであろう。 (不十分な点) (改善のポイント) この種のプロジェクトは、その成果が確実に社会に実装される まで、継続してゆくことが重要である。それをどうして行くか については、本プロジェクトとしても更に考えて行く必要があ ろう。

(16)

11-N. 総合評価 総括 I-m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 本プロジェクトでは, NEDO のプロジェクトをはじめとして,多くの外部資金を獲得し、社 会的ニーズ〉が高い課題について,基盤的な研究開発から実用化技術開発にいたるまでの幅広い 研究が実施された。それにより、有用な技術開発に成功している.開発されたロボット技術は, 東京電力福島第一原子力発電所の事故現場で用いられ 多大なる社会貢献を果たした. 研究開発においては、実際のユーザであるレスキュー隊員による実証実験や国際標準化が視 野に入っている点も非常に優れている。特に、千葉消防局の協力を得てハイパーレスキュー部 隊をもっ 4 つの消防署に Quince を試験配備するなどユーザの視点でレスキューロボットシステ ムを開発したことは高く評価できる。 また、若手技術者の育成,国際交流,発表論文,招待講演,各種表彰・マスコミ報道などに おいても、特に顕著な成果・業績を挙げていると認める. 以上から,プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況 プロジェクトの研 究費の実績,プロジェクトの開発研究成果の社会,経済,産業への還元状況等,いずれの項目 においても,本プロジェクトでは,優れた実績を挙げていると判断する. (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) 非常にアクティピティのあるポテンシヤルの高い研究グルーフ。で、あり、常に世界に向けて情 報発信を行っており、国内外でその成果が高く評価されている。 本研究プロジェクトでは,市場が限定され,事業化が厳しいにもかかわらず,社会的なニー ズが極めて高いという分野において,実用化に向けた技術開発を着実に行い,開発研究の成果 の社会への還元,社会貢献を果たせたという点を重点的に評価すべきであると考える. 特に、プロジェクトで培われた研究開発成果が福島第一原子力発電所の事故対応に応用され たことは特筆すべき事項である。国産のロボットが福島原発事故対応に用いられていないとい う報道もあるなか、国民の期待を一手に引き受け、その期待に十分に応えた実績は、ロボット 業界や関連学会に対する貢献として非常に大きい。 東日本震災や原発事故に際して、社会からロボット技術に対して期待された働きに比べると、 本プロジェクトの成果が果たした役割は、ほんの一部に過ぎない。しかし。このプロジェクト がなかったことを想像し、その状況と比較すると、本プロジェクトが果たした役割はきわめて 大きかった、と認められる。 また、プロジェクトリーダをはじめ本プロジェクトの関係者は、原発事故対応や震災復旧に おける政府の委員など、現在も大きな役割を果たしており、大学におけるこの種のプロジェク トの意義は大きいと考えられる。

(17)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。後藤元信、森原淳、保城秀樹)

プ口ジエクト名|超臨界プロセス創製

プロジェクトリーダー名|阿尻雅文

1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1. 開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) (優れている点) 当初の研究目標のほぼ全てを達成しており、極めて優れた進 捗状況である。 大型ナショナルプロジェクトの成果も非常に高く評価され ている。 産学連携も順調に進んでおり、大学の技術移転による商品化 に成功している。 目標 4) のナノ粒子系の科学については、難易度が高い新し い学理の構築であるため 90% の達成度は十分評価できる。 通常の圧力温度では実現できなかった有機物と無機物の合 成を、超臨界状態を活用してナノレベルで、の合成を達成した。 原理的には、実現可能と言われていた合成方式だが、先人は これを現実に反応場として作り出すことはできなかった。これ を、阿尻プロジェクトリーダーの画期的な発想と徴密で粘り強 い研究によりこれを達成した。 有機・無機ハイブリッドナノ粒子の生成機構、最適反応場の 設計、反応装置の開発等は初期計画通りに研究が進み、実績が 得られている。 (不十分な点) 原理が解明されていても、現実の製造装置として実現できな いことが多いのだが、阿尻チームリーダーによる研究チームは 小型の反応装置の開発を中小企業と組むことにより達成させ ている。国家フ。ロジェクトでありがちな、応用面で検討が不十 分であるというような問題点はない。 ノ\イブリッドナノ粒子系の熱力学は、従来のコンセプトが応 用出来ない範時ではあるが、一刻も早く熱力学の科学基盤を確 立される事を熱望する。 (改善のポイント) まさに本技術は確立されつつあるが、工業的に大型化、大規 模生成に向けて、できれば更に大きな予算を組み、大型化する ことが強いて言えば改善のポイント。

(18)

-13-2 研究者の育成状況 (各種研究員の受入れ・ 新規ノ、ィブリッドナノ粒子及び応用技術は、幅広い分野で可 能性があると期待されるが、まだまだ現状では応用範囲が限ら れている。設備面、理論解析等の問題はあるが、より幅広いジ ャンルへの問いかけ並びに成果の公開を願う。 (優れている点) ポスドクおよび民間等研究員を多く受け入れている。国際交 国際交流の状況等を含む。) I 流は極めて積極的であり、複数の国際会議のオーガナイズの 他、多くの招待講演を行なっており、高く評価できる。 研究成果により、多くの優れた受賞を受けており、研究者の 育成に大いに貢献している。 チームとして優れている点は、学会での受賞が、阿尻チーム リーダーに集中することなく、個々のメンバーが受賞している 点が大きい。技術やノウハウ、発明の伝承がチームメンバ)全 体に行き渡っており、育成にも十分配慮されている。 東日本大震災により、設備の破損並びに、海外研究者の一時 帰国等の問題があったにもかかわらず、迅速なる対応で、影響 を最小限に抑え、研究活動を継続できた事、並びに研究者の育 成に努力された事は、評価に値する o (不十分な点) 東北大学のシステムが不明であるが、研究組織に含まれる研 究者の数から考えると修士号・博士号取得者数がやや少ない。 世界各国のメンバーが本プロジェクトに受け入れられてお り、国際交流の観点、からも、不十分な点は見当たらないコ (改善のポイント) 本成果をより大きな形にするために、本チームによる国際セ ミナ一、アプリケーションの拡大などを産官学で広げる仕組み 作りが必要ではと思う。本点に関しては、阿尻チームの改善点 というよりは、産官学として推進することが改善のポイント。 多くの海外大学との共同研究、人的交流、海外での招待講演 と阿尻教授は、御多忙であるが、受け入れ研究員の直接的な指 導も引き続きお願し、したい。

(19)

総括 1

I

(優れている点) 上記 1. ...3. までの評価に基| 当初の研究計画をほぼ達成しており、技術移転による商品化 づき当初の開発研究計画の進 l については達成度 200% と極めて優れている。 捗状況を中心に評価して下さ| 研究者の育成については、特に民聞からの研究者の育成状況 |が評価できる。 最も重要となるのは、産業界にどれだけ大きなインパクトを 与えられるかであるが、こうした観点から、自動車産業に着目 した点が評価できる。日本の産業の基盤となり多くの産業分野 への影響も大きい自動車産業では、新材料の開発により性能や コストに大きな革新をもたらす可能性がある。阿尻チームの研 究が大型合成プロセスに適用できれば、産業界全体への大きな インパクトが期待できる。 NEDO プロジ、エクト『超ハイブリッド材料技術開発』が、極め て高い評価を受け、日本化学会学術賞、化学工学会研究賞、文 部科学大臣賞、全国発明表彰、 GSC 賞等、多くの受賞を受けて いる事は、アカデミーのみならず、企業からも評価をされてい ることの実証であり、継続して研究されることを切望する。 (不十分な点) 研究組織のサイズに比べて修士号・博士号取得者数がやや少 ない。 国内の自動車産業に対しての貢献は期待できるが、阿尻チー ムの成果は、世界的な展開が図れる技術であることは間違いな い。したがって、海外の自動車メーカに対しての拡大を図る手 立ても考える必要がある。その際に、海外技術移転により日本 産業界へのネガティブなインパクトがあっても問題である。 (改善のポイント) 特になし。 評価: ①.大変良い 2. 良い 3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分

(20)

-15-E. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1. 民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について

民間企業への技術移転として、アイテックおよび AKICO での 商品化は高く評価できる。 (株)アイテックや(株) AKICO 等の設備メーカーへの技術移 転が迅速に行われており、大学のみならず、企業でも基礎研究 から応用研究まで可能になったことは、評価に値する。 製造装置としては、単品として、すでに製品になっている点 が評価できる。特に ITEC 社との共同で、超臨界による濃縮、 精製システムのベンチスケール装置を製品化した点は素晴ら しし、。 素材として新規ノ\イブリッドナノ材料として、工業化にめど をつけている点は、他の NEDO プロジェクトには例を見ない優 れた点だと思われる。 (不十分な点) 爆発的な成果を生み出すためには、国内外で大手企業に採用 されることが望ましい。このためにも、今後の研究継続により、 大手に対するアピールが必要で、あろうと思う。 機密保持の点から、具体的な商品化情報が少ないため、判断 が難しいが、幅広い研究に対して、実用化例が少ないように思 われる。また中小企業への技術移転をサボイン等の支援により 日本の独自技術を生かした商品開発を更に進められることを 切望する。 (改善のポイント) 多くの民聞からの研究員を受け入れて研究してきたことを 考慮すると、さらに多くの企業とへの技術移転が望まれる。こ の点は、 7 2 社の参加企業があるコンソーシアムに期待した し、。 優れた部品製造に対しては、画期的な素材の提供をしている と思われる。しかし、更に、最終製品に直接つなげることがで きれば、更に大きな貢献になると思われる。 本研究は、超臨界プロセスによる有機・無機ハイブリッドナ ノ粒子を生成する技術(シーズ)が、キーポイントであるが、 これからの日本のエネルギ一対策、環境、安全、サスティナブ ル社会に求まれるニーズ、に対して、本技術を如何に生かすかの 努力が必要であろう。クラスターはその役割を担う所ではある が、海外に遅れを取らないためにも、早急なシステム化を希望 する。

(21)

2. 発明、特許権その他の知的

I

(優れている点) 財産権の状況について

年度により差はあるが、十分な特許権の出願件数であり、今 後特許権登録件数も増えていくものと予測できる。 申請、取得した特許の数が 28 件に及び、成果が出ていると いえる。一方で、特許の民間企業への移転については、 20 年度 に 5 件の特許、 24 年度に 2 件を移転している。一般的な、大学 のプロジェクトで、このように移転できた例は少ない。したが って、大学の研究としては非常に優れていると評価できる。 申請・取得特許が総数 2 8 件と 7 年間としては、特に問題の ない数と思われる。内容不明のため、詳細のコメントは難しい が、取得領域が一応に分布しているため、各プロジェクトでの 成果が判断できる。 (不十分な点) 特許の販売、活用という観点では、まだ実績がない。今後は この実績が期待される。 海外出願が少ないように思われる。企業との取り組みにおい て、今後は海外での特許出願調査とその対策が必要である。出 願費用・維持費を考えると、費用対効果が問われるが、基礎特 許に対しては充分な配慮が必要である。 (改善のポイント) 国際的に注目されている技術であるため、国外申請にもさら に積極的にしてほしい。 特に応用面に関してのアピールを進める必要がある。 今後、知的財産の保有(市場調査、費用負担)は、研究と同 様に、重要な項目であり、産官学連携でどのように進めるかは 議論が必要である。 状 の 表 発 等 42 学 書 著 文

一論

3 況 (優れている点) 多くの論文を発表しており、引用数も極めて多く、この分野 で重要な内容の論文であることを示している。 評価の高い学術雑誌に掲載されており、しかも雑誌の表紙を 飾っている論文が 2 件ある。 国際学会を含めて招待講演が非常に多く、本研究が国際的に も注目され、評価されていることを示している。 一般のプロセス工学分野の研究者の論文発表数に比べて非 常に多く、極めて優れている。 発表した論文は、 77 編で、 8 年間であることから、年間に約 10 件の論文となる。代表的な論文は、世界的なものであり、申

-17

(22)

し分ない。特に、雑誌の表紙を飾るなど、学会での評価も高い。 華やかな面だけでなく、引用数も 100 件以上の論文もあり、 その信頼度も卓越していると言って良い。 国際学会の発表が国内よりも多く、この観点からも世界的に 情報発信している点が素晴らしい。 論文発表数が毎年 20 件前後、特に引用数が多いことは、研 究レベルの高さと期待を示すものであり、評価に値する。国内 のみならず、海外でも積極的に成果発表されており、合成化学 やプロセス工学の中では非常に高い数字である。 (不十分な点) 書籍が 13 冊である点は、学会のみならず、教育全般に寄与 できていると評価できる。この観点からは、教科書等への掲載 も期待される。 (改善のポイント) 学会に加えて、産業界、教育界へのさらなる展開が期待され る。 4 各種表彰・受賞・新聞報道等 I (優れている点) の状況について

学会での多くの表彰も評価できるが、プロジェクトリーダー の 3 件の文部科学大臣賞は極めて高く評価できる。 新聞報道も多く、十分である。 プロジェクトリーダーである阿尻教授本人は、文部科学大臣 賞や、学会賞を取得しているのは、もちろん素晴らしいが、ス タッフも数々の学会賞を取得していることが素晴らしい。これ は、本研究が、研究者の育成にも十分に貢献していることを示 している。 日本化学会学術賞、化学工学会研究賞、文部科学大臣賞、全 国発明表彰、 GSC 賞等、多くの受賞を受けている事は、アカデ ミーのみならず、企業からも評価をされていることの実証であ り、継続して研究されることを切望する。 (不十分な点) 既に、海外で著名な研究者となっているとはいえ、海外での チームリーダーである阿尻教授の受賞が期待される。

(23)

(改善のポイント) 海外での受賞としづ観点、から、更なる海外での発表、研究発 表が期待される。今まででも十分な活動であるが、本研究グル ープのポテンシャルから考えて、更に大いに飛躍を期待できる と思われる。 総括 II

I

(優れている点) 上記 1. ...3. までの評価に基| 論文発表や受賞の状況は極めてすぐれている。特許について づき、「新産業分野創出 J I こ結び|も十分な出願がなされている。 つく開発研究成果が出ているか NEDO プロジェクトの結果をうけて始まったコンソーシアム (研究のアウトプット)、また現実|は今後新産業分野創出に対して大きな役割を果たす可能性が に「新産業分野創出」注1)(研究成|ある。 果に基づく産業活動のアウト力| 海外での本プロジェクトリーダーの技術の実用化状況を考 ム)に結び付いているか、を中|えると、本プロジェクトが我が国での新産業分野創出に結びつ 心に評価して下さい。 I くことは確かであると思われる。 「新産業分野創出」に結び、つく開発研究成果については、超 注1)ここで、言う新産業「分野」とは、!臨界という分野を世間に知らしめると同時に、産業界への可能 新産業に結びつく新たな切り口・独|牲を切り開いたと言える。 自性。 I 現実に「新産業分野創出 J (研究成果に基づく産業活動のア ウトカム)に結び付いているかについては、「超臨界によるナ ノ粒子の製造j という新分野を創出したと言える。 ~EDO プロジェクトとともに、いずれの研究も大きな成果が上 がり、 40 基以上の装置システムが既に各企業に導入されてい る事例は、新産業分野創出に大きく結び、ついていると予想され る。 (不十分な点) 特になし。 (改善のポイント) 海外の実用化動向の速さに負けないような国内での技術移 転が進むようなコンソーシアムの運用が望まれる。 開発中の案件も多いため、事業統計を算出する事は難しい が、納入企業の実施状況や商品化のトレースが出来れば望まし し、。

(24)

19-評価: ①.優れた研究成果を挙げ、かつ、「新産業分野創出 J に結び 付く評価を挙げている。 2. 優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に結 び付くには課題を残す。 3. 優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4. 研究成果は他に優れたとは言えず、「新産業分野創出 J に 結び付く成果も期待出来ない。

E. プロジェクトの研究費の実績

総括 m

I

(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その l 極めて大型のナショナルプロジェクトを獲得し、優れた成果 資金が十分に活用されているか l をあげており、十分にその資金が活用されている。 の観点から評価して下さい。 平成 20 年度には 1 億円近い資金を民間から集めている。特 に、途絶えることなく毎年着実に民聞からの資金獲得ができて いる点が優れている。 NEDO プロジェクト『超ハイブリッド材料技術開発』は、総額

3

0 億円の大型プロジェクトであり、設備等、その資産は大半 が大学にあると聞く。研究の成果から見て、上手く資金が利用 されていることを実感する。 (不十分な点) 強いて言えば、民間の大手から大規模なプロジェクトによる 資金投入を期待したい。 プロジェクト終了後の費用面を如何にするかが、今後の課題 で、国内外を含めた企業コンソーシアムと産学費用支援のマネ ージメントに期待される。 (改善のポイント) これまで、の成果が実を結ぶための今後のプロジェクト立ち 上げと技術移転の加速に期待したい。 特に直接消費者に繋がる大手企業のプロジェクトの探索が 望まれる。 政府が打ち出したビジョン(環境、エネルギ一、安全、サス テーナピリティ)に対して、引き続き新たなテーマ創出により 資金獲得を願う。

(25)

W. 総合評価 総括 I...m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 当初の目標をすべての項目でほぼ達成しており、大型のナショナルプロジェクトを獲得し、 その成果も高く評価されていることから、本プロジェクトの成果は極めて高く評価できる。研 究組織と研究に関わった民間の研究者の数、海外との連携を考えると、本プロジェクトリーダ ーのリーダーシップは高く評価できる。その点は、多くの国際会議での招待講演や文部科学大 臣賞などの受賞の実績からも窺える。 超臨界プロセスの新しい展開として、新規反応プロセスを創造し、ナノ粒子などの新材料を 創造できた点が素晴らしい。今までにありえなかった反応メカニズ、ムにより、今まで作れなか った材料を作り出せるので、このプロセスが今後どれだけ発展するか大いに期待できる。この ような観点から、応用面でのスクリーニングや事業探索は更に加速すべきであり、日本オリジ ナルの技術として、今まで以上に国家的レベルでの支援を必要であると考察する。 京都大学山中教授の iPS 細胞がノーベル賞受賞後、日本全体が iPS で沸き立っている。非常 に難しい研究であるものの、今や多くの人々がその技術的成果と意義をかなり理解できている のではないだろうか。 この iPS 研究に対して、本研究のテーマである、超臨界プロセスによ る有機・無機ハイブリッドナノ材料は 専門分野の人間に対しては、どのようなものかは理解 できるものの、一般の人間にとって(或いは多くの産学の人々にとっても)何たるもの?どの ような成果が将来期待されるか?今ひとつ判りにくいものと思われる。 より解り易い言葉で、このようなプロセスでこのような素晴らしい物が出来るという単純、 平易、明確なコンセプトを打ち出すこと(本技術でこんな事もあんな事も出来るでは理解され ない)が、本研究のより広い実用化に結びつくと思われ、一般新聞紙や他業界紙にも大きくア ヒ。ールできるよう切望する。 東日本大震災後のエネルギ一対策(原発に頼らなし、)を考慮すると、バイオセルロースに対 しての超臨界プロセスの期待は一段と大きく、環境省や農ノk省を巻き込んだ取り込み、並びに グルーバルな取り組みも大きな可能性が期待できる。 (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) 本研究の学会としての価値を、更に深く極める必要があるが、その一方で、応用面について は、大学に任せきりでは、大きな展開は図れない。もう少し、業界に本技術の有効性を見極め させ必要があり、いままで以上に業界が参画できる仕組みづくりを考えてほしい。 具体的には、本技術を使用した場合には、税の優遇処置を図る等の施策を検討して欲しい。 太陽光発電についても、産業に対しての補助制度は製造技術についての発展はあったが、市場 での広がりは十分で、なかった。結局 FIT のような、欧米で市場を広げるような措置を導入する ことで大幅に応用面での展開が拡大した。 本プロジェクトのような優れたポテンシャルを持つ技術に対して応用面を拡大するには、発 明者側への補助制度をすることは必要ではあるが、それ以上に、前述した適用製品には免税措 置をするような、市場拡大に直結する優遇を試みるべきではと思料する。

(26)

-21-研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。冨田房男、市村通朗、秦洋二)

プ口ジエクト名|微坐物ゲノム科学を用いた創農薬および生分解性プラスチックリサイクル技術の開発

プロジェクトリーダー名|阿部敬悦

1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1. 開発研究の進捗状況(当初 (優れている点) の開発研究計画に照らした 実用化を強く意識し、誰も試みなかったカビの全ゲノムを対象 開発研究の進捗状況) としたスクリーニング系を確立して抗真菌創薬パイプライン の開発に成功したことを第一の成果に挙げられる。これを基に した農薬メーカでの探索システムとしての成功は、当初の目標 を 1 分達成し刊と評価できいたこの成功からさらに、| 水溶性ケラチンやステルス性バイオナノ粒子のように新規テ ーマを立ち上げるなど、研究開発計画を柔軟に変更する姿勢も l 高く評価できる。新規且つオリジナリティーの高い研究課題を 遂行して成功を収めている。 (不十分な点) 生分解性プラスティックのリサイクル技術と医療用ナノ粒子 については、まだ目標未達の項目もあるが、重要なポイントは| っかめているので、大きな問題はない。 (改善のポイント) 上記の未達部分の達成を期待する。 2 研究者の育成状況 (優れている点) (各種研究員の受入れ・ 多岐にわたる研究課題について、適切な研究員を配置し、研究 国際交流の状況等を含む。)

開発の推進と研究員の育成の両方問山ことができて l

いる。また多くの産学共同研究先との連携は、研究課題の早期 解決を促進するだけでなく、担当研究員の貴重な経験にもつな がっており、研究促進、人材育成の両面で好影響を及ぼしてい る。特に修士課程、博士課程の研究員をコンスタントに毎年育 成していることを評価する。また、国際交流も世界各国と活発 に進めている点を評価する。 (不十分な点) 特に問題ない。 (改善のポイント) 強いていえばもう少し企業からの研究者が多くてもよかった かもしれないが、現在の我が国の状況からして、十分なものと いえる。

(27)

総括 1

I

(優れている点) 上記 1. ""3. までの評価に基|麹菌ゲノム科学を用いた抗真菌創薬パイプラインの開発とい づき当初の開発研究計画の進|う非常に斬新かつ挑戦的なテーマを遂行して、多くの課題を解 捗状況を中心に評価して下さ l 決して、企業で実用化されるレベルのシステムを構築したこ い。 I と。高い目標設定とそれを達成した能力を高く評価する。また、 大学の大きな役割の一つである研究者の育成も十分達成され ているものと判断する。このような試みとその成功は、世界に 例をみないものでありきわめて優れているといえる。 (不十分な点) かなり難しい要求であるが、これらのシステムを広く利用して もらえる工夫がこれから必要かもしれない。 例えば、企業聞の 契約などにも是非挑戦してほしい。一方、知財戦略を十分練る 必要を忘れないでほしい。 (改善のポイント) 大学発の技術の進展に期待したい 評価: 1.大変良い

(28)

-23-E. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1. 民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について l 多くの技術移転がなされていて、問題はない。 (不十分な点) 敢えて指摘すれば、「生分解性プラスチックリサイクル技術の 開発」において、小スケールでのシミュレーションデータが提 示されれば良かったと思われる。 (改善のポイント) より広く移転先の企業をサーチし、アプローチして行くことが 大切かもしれない。しかし、これは企業側からみると難しい点 もあるので、これまでの方法が最適とも言える。 2. 発明、特許権その他の知的

I

(優れている点) 財産権の状況について |基本特許を速やかに出願し、また必要に応じて海外出願もなさ れており、実用化を見据えた特許戦略と評価する。 (不十分な点) 敢えて物質特許がややすくない。しかしながら広く安価に使っ てもらう戦略もあり得るのでゲノム利用の拡大を狙う方向も あり得る。 (改善のポイント) 方法特許は、破られやすい面もあるのでノウハウにとどめるこ とも考える必要があろう。一方、上記のように広く安価の策も 大切であるので、バランスを取ってほしい

h x

の 表 発 等 ゐ一品 学 書 著 文 A 岡 3 況 (優れている点) 論文数が 46 編と、その数としては十分と考える。そのレベル も高い。特に研究成果の特許出願、それに引き続き論文投稿す るスピードが極めて早い。早いスピードを高く評価する。また 招待講演の多いことはリーダーの知名度を上げ、これからの展 開がよくなるので大きく評価する。 (不十分な点) 特にない。 (改善のポイント) 特にない。

(29)

4. 各種表彰・受賞・新聞報道等 I (優れている点) の状況について |麹菌ゲノム解析についての日本醸造協会特別表彰は、本プロジ ェクトが、世界的に見てもオリジナリティーが高いもので高く 評価できる。日本農芸化学会での優秀論文賞、日本生化学会で の優秀プレゼンテーションなど、受賞数が多い。 (不十分な点) 指摘すべきことはない。 (改善のポイント) よりいっそう実用化を目指してほしい。 総括 11

I

(優れている点) 上記 1. ...3. までの評価に基|複数の「新産業分野創出」に結び付く知見を見出している。 づき、「新産業分野創出 J I こ結び|産業活動のアウトプットにうまく連携させているともいえる。 つく開発研究成果が出ているか (研究のアウトプット)、また現実 I (不十分な点) に「新産業分野創出」注1)(研究成|不十分な点としての指摘はない。 果に基づく産業活動のアウト力 ム)に結び付いているか、を中 心に評価して下さい。 (改善のポイント) 敢えて言えば、優れた研究成果を「新産業分野創出 J に結び付 注1)ここで言う新産業「分野」とは、|けることに少し課題を残しているが、これは、今後の展開期待 新産業に結びつく新たな切り口・独|事項と考える。 自性。 評価: 1.優れた研究成果を挙げ、且つ「新産業分野創出」に結び 付く評価を挙げている。 -25

(30)

E. プロジェクトの研究費の実績

総括 m I (優れている点) 外部資金の獲得状況と、その| プロジェクト期間中に効率的にかっ間断なく外部資金を獲 資金が十分に活用されているか|得していることが、プロジェクト成果の拡大・発展につながっ の観点から評価して下さい。 I ていると評価する。 (不十分な点) 特にない (改善のポイント) 特にない。

(31)

W. 総合評価 総括 I-m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 糸状菌ゲノム科学を確立して、発酵工業の多くの面、特に収益率の高い医薬系工業への応用 を一つの重要事項に含めていることは特筆すべきことである。また、リーダーは、企業での研 究歴もあり、国際的活躍を重ねているところから産学、国際感覚に優れたセンスをもちあわせ ていることによると推察するが、国際的視野に立ち、且つ我が国の優れた点を熟知しての課題 設定がなされている点を高く評価する。また、大学の教授として若手の育成に相当の力を入れ、 この面でも大きな成果を上げており、まさにこれからの大学における教育・研究のモデル的存 在となっている。広い視野と広い人脈ネットを持っていることはまことにすばらしいことであ る。 7 年間の成果、パフォーマンスは世界最先端・一流のものと言える。 我が国の産官学がこぞってこのような試み、成果を上げるにはこのようなやり方がまさにモ デルの一つである。多くの成果がこれに続くことを期待したい。 総合的にバランスのよいきわめて高い成果を収めたと評価する。 (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) 東日本大震災の被害でおそらく 1 年のブランクがあったと想像するが、それにも関わらずこれ だけの成果を上げたことは本当に特筆ものである。 東北大学のみならず我が国のモデル研究・教育として広く広報することが望ましいと考える。

-27

(32)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。小森

悟、垂水尚志、水野明哲)

プ口ジェクト名|高効率高速輸送システムの研究

プロジェクトリーダー名|小演泰昭

1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1. 開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした (優れている点) 開発研究の進捗状況) -難燃性Mg 合金の制作と難度の高い接合法の開発により試験 機体の軽量化の実現、および地面効果による抵抗低減等によ り、新幹線の半分以下、リニアモーターカーの 20% 以下にエ ネルギーコストを削減できることを示した。 -エアロトレインの安定走行のための制御システムを開発し た。 -上記の機体の軽量化および制御システムの開発により 2 人乗 り相当の試験機体で時速 200km の高速安定走行を実現した。 -派生的な成果として難燃性Mg 合金の酸化還元反応を利用し た非常用発電機の試作機を開発した。 (不十分な点) -実用化に向けた機体の大塑化・高速化のための課題の抽出や 編成車両のシミュレーション解析等をどの程度実施したの かが不明である。 -材料の軽量化だけでなく高速走行時の事故に関連する材料強 度と機体の衝撃吸収の評価ならびに機体の挙動(加減速時の 振動等)に関するデータが収集されているのかどうかが不明 である。 (改善のポイント) -次のステップとして 3 両編成、 360 人乗り、時速 500km のエ アロトレインの実用化に向けて、上記の不十分な点を明確に していくことが望まれる。 2 研究者の育成状況 (各種研究員の受入れ・ (優れている点) 国際交流の状況等を含む。) -間接的な人材育成ではあるが、青少年向けの雑誌等に積極的 にエアロトレインを紹介することにより、未来を背負う若者 に科学に対する魅力と夢を与えた。

(33)

総括 I (不十分な点) ・研究員等の受入れ数、博士号取得者数、および国際交流実績 が少ないため研究者の育成状況については懸念されるが、こ のプロジェクトに関連する大学や企業の内部ではかなりの 研究者、技術者が育成されたものと推察する。 (改善のポイント) -研究者育成のためには名誉教授であるプロジェクト・リーダ にも大学院生等を配属させるシステムを東北大学で作るこ とが必要である。 -研究計画設定当時に期待されていた規模の曳航風洞を中心と した流体力学センターを宮崎に設立できなかったことが人 材育成にも影響していると思われる。東北大学を中心にし て、人材育成等の効果が極めて大きい当該センターの設立を 再度検討することが望まれる。 上記 1. -3 までの評価に基 I (優れている点) づき当初の開発研究計画の進|・機体の軽量化および浮上安定走行制御の技術等の開発により 捗状況を中心に評価して下さ 2 人乗り相当の試験機体を低燃費で高速安定走行させると い。 I いう当初の目標をほぼ 100% 達成したことは高く評価され る。 (不十分な点) ・ 3 両編成、 360 人乗り、時速 500km のエアロトレインの実用 化に向けた将来の課題(編成車両の挙動と制御、より高速化、 安全性能の向上、集電方式など)について、これまでの成果 に基づき言及することがなされていなし、。 (改善のポイント) ・ポスドクの雇用や学生の受入れなど、より多くの研究要員を 確保することにより実用化に向けた研究を加速させること が必要である。 評価:

①大変良い

2. 良い 3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分

(34)

-29-E. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1

.民間企業への技術移転進捗 状況について 2. 発明、特許権その他の知的 財産権の状況について 3. 論文・著書・学会等発表の状 況 (優れている点) ・派生的な研究成果である Mg 合金を利用した非常用発電機の 開発に関しては技術移転が着実に進行するものと期待され る。 (不十分な点) ・民間企業への技術移転は、検討中の案件はあるものの、現時 点で、は実現に至っていない。民間企業等への技術移転を実現 するための具体的な指針と問題点などが明確にされていな し、。 (改善のポイント) ・エアロトレインについては、まずは単一車両で一般試乗でき る段階に進めることが望まれる。 "Mg 合金を利用した非常用発電機の開発に関しては、今後の 技術移転の進展が期待されるため小規模で良いので早目に 一般の使用に供するものを作ることが望まれる。 (優れている点) -これまで 1 0 件の特許出願を行っており、また、特許 2 件を 取得していることは知的財産権取得において、成果があった といえる (不十分な点) ・エアロトレイン関連では特許取得件数が少ないようである が、関連特許は当該研究を開始する以前に取得されているのか どうかが明確でない。 (改善のポイント) ・具体的な実機に至る段階でさらに多くの特許や実用新案を取 得することが望まれる。 (優れている点) ・研究論文( 3 報)と著書( 3 冊)を発表しているが、大変な 時間と労力を要する著書を 3 冊も執筆していることは評価に 値する。

(35)

4 各種表彰・受賞・新聞報道等 の状況について 総括 E (不十分な点) ・この種の技術開発研究には仕方のないことではあるが学術雑 誌への発表件数がやや少ない。 -編成車両の解析等、現実に向けた論文発表があっても良い。 (改善のポイント) -学生やボスドクを積極的に採用し、審査付き論文として学術 的成果についても数多く発表できる環境にすることが望ま れる。 (優れている点) ・エアロトレイン関係で 40 件、それ以外で 40 件のマスコミ 報道等は驚異的であり、本プロジェクトを社会に積極的に広 報したことは特筆に値する。 (不十分な点) ・特記事項なし。 (改善のポイント) -受賞や表彰がないが、未来科学技術共同研究センター (N

1

CHe) が組織として積極的に関係機関に推薦することなど が必要である。 上記 1. ...3. までの評価に基 I (優れている点) づき、「新産業分野創出」に結び|・エアロトレインについては広島市から広島空港への地上アク つく開発研究成果が出ているか| セス用として実用化が検討されている。 (研究のアウトプット)、また現実|・ Mg 合金を用いた非常用発電機の開発については会社の設立 に「新産業分野創出」出) (研究成| も含めて実用化の一歩手前にきており、新産業分野の創出に 果に基づく産業活動のアウト力 l 確実につながるものと予想される。 ム)に結び付いているか、を中|・バラスト水処理技術は東北大地震で、地域に貢献した。 心に評価して下さい。 注 11 ここで言う新産業「分野」とは、 新産業に結びつく新たな切り口・独 自性。 (不十分な点) ・エアロトレインの実用化に向けた具体的計画の明示が不十分 である 0 ・実用化段階で想定されるトラブルを考慮した実験や解析が十 分に行われているかどうかが不明である。

参照

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(1) & (3) Laser cutting underwater : Confirmation of performance and develop industrial head (2) Laser cutting in air (non-emerging) : Design,. build and trials of

Advancement of a remote controlled laser cutting system for fuel debris in various configuration (in air, underwater, emerging, non emerging) and collection of dust and fumes

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