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〈特別企画 次世代技術の開発を目指して〉次世代自動車技術の開発を目指して

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Academic year: 2021

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(1)近畿大学次世代基盤技術研究所報告 Vol.1(2010)31−35. 次世代自動車技術の開発を目指して 工学部知能機械工学科. 教授. 竹原 伸. 1.はじめに 自動車は環境・安全・利便性などのニーズが広がり,エレクトロニクス技術や人間工学 などを導入した高度な技術開発が求められるようになってきた.さらに,品質向上や低コ スト化などの競争は新興国も参入して,自動車関連企業を取り巻く状況は一層の厳しさを 増してきている.中国地域は古くから自動車産業の盛んな地域で自動車メーカーを中心と して小規模な地場部品メーカーが多く、ものづくりが盛んな地域である. このような環境の中で中国地域を開発拠点とする次世代基盤技術研究所では,自動車技 術の向上と地域自動車産業の活性化に向けて活動を進めている. 2.自動車産業の動向と技術の推移 過去半世紀を振り返ると自動車産業は著しい成長を遂げ,基幹産業に発展してきた.し かし,その成長の過程は必ずしも順調ではなく,様々な挫折と苦難を乗り越えて今日に至 っている. 1960 年代は好景気に支えられてマイカーブームを迎えたが,公害問題がクローズアップ され自動車には排出ガスの法的規制が課せられた.当時では非常に厳しいレベルの規制値 であったが自動車メーカーは技術革新によって克服した.1985 年のプラザ合意による円高 への移行は経営を圧迫する衝撃があったが,海外生産を成功に導いて乗り越えた.また, 1990 年代のバブル景気崩壊による景気低迷にはコストダウンに注力した効率化によって対 応してきた.(図 1) 近年は,長期円高とデフレ傾向の中で環境対応や新興国の台頭など多数の課題が山積し, 自動車業界は経営的にも技術的にもこれまでにない厳しい状況を迎えている.. ࿑  ࿖ౝ⥄േゞ↥ᬺߩផ⒖. - 31 -.

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(10) 5.具体テーマの紹介 ここでは,プロジェクトテーマ①「安全・環境・利便性を向上するエレクトロニクス技 術の研究」の一部を紹介する.研究テーマ①の特徴はエレクトロニクス化への対応と人間 工学の導入である.エレクトロニクス化は中国地域の課題として捕えられている先進技術 であり,人間工学の導入は今後の魅力商品を開発していく上で極めて基礎的な領域である. 当研究所では新しくドライビングシミュレータを導入した(図 4).前後,左右の加速度 を発生することができ,3 画面のモニターにより運転視界も実際に近いレベルとしている. このシミュレータを用いて運転時の知覚や生体情報を測定し,主観評価と客観評価の相関 のメカニズムを解明し,視界視認性の優れた安全で操作しやすい次世代インパネの開発に 活用する予定である.. ࿑  ࠼࡜ࠗࡉࠪࡒࡘ࡟࡯࠲ࠍ೑↪ߒߚ↢૕ᖱႎߩ⎇ⓥ 研究テーマを実車に適用して検証を進める 研究車両として,図 5 に示す電気自動車の開発 を計画している.この電気自動車には個々の研 究テーマを実車で確認してその実用性を高め ていくとともに,将来のエレクトロニクスの普 及に備えてシステムや制御プログラムの開発 手段であるモデルベース開発の応用研究を進 め,人材育成にも活用する計画である. モデルベース開発とは,制御の流れをブロッ ク図(ブロックや矢印など)で表現し,その図 を用いてコンピュータ上で制御ロジックを開 発する方法である.ブロック図が完成すればソ ースコードに自動変換して実車に実装するた. - 34 -. ࿑  ⎇ⓥゞਔ㧔㔚᳇⥄േゞ㧕.

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