限定用法の「とりたて」について : 助詞と副詞の比較を通して(二〇一〇年度卒業論文要旨集)
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(2) 一 助詞と副詞の比較を通して −. 限定用法の ﹁とりたて﹂ について. 日本語学研究室 七四三九 木村 千紘. − ﹁省略﹂ の観点から −. 新聞見出し表現の類型とその変速. 日本語学研究室 七四六九 谷川 陽香. 相違点を明らかにすることである。﹁とりたて﹂ の定義は ﹁文. け、ばかり、しか︶と﹁とりたて副詞﹂ ︵ただ、単に︶ の共通点・. 一九五三例 ︵朝刊・計十五日分︶ を、﹁止め方﹂と、見出しで. 縮刷版﹄及び ﹃東京朝日新聞縮刷版﹄を用いて抽出した用例全. を見ることで、見出し表現の変遷の考察を行った。﹃朝日新聞. 〇年まで︶ のニュース記事の新聞見出しを対象に、数量的変化. 本研究では、昭和以降 ︵一九三〇年から二十年間隔で二〇一. 中のある要素をきわだたせ、これに対する他の要素との論理的. 使用される﹁記号﹂ に着目し集計を行った。. 本研究の目的は、﹁限定﹂用法における﹁とりたて助詞﹂ ︵だ. のであることを示し、他の要素を排除する働き﹂をもつものを. ﹁止め方﹂ に関しては、見出しの最後が﹁を﹂ や﹁も﹂ で終. 関係を示すこと﹂とし、その中で﹁文中のある要素が唯一のも ﹁限定﹂用法とした。. を表したり、格助詞﹁へ﹂ によって未来の事象を表したりする. 用例収集では﹁KOTONOHA現代日本語書き言葉均衡 わる ﹁助詞止め﹂ によって ﹁要求﹂ や﹁可能性﹂ のモダリティ コーパス デモンストレーション版﹂を使用し、﹁ただ∼だけ. に変化している。﹁記号﹂ に関しては、およそ一九七〇年頃を. 表現が一九七〇年頃から頻繁に見られ、表現が多様化する方向. 境に、主格の﹁が﹂ の代わりに用いられる読点、不確定の事象. /ばかり/しか﹂﹁単に∼だけ/ばかり/しか﹂ の例文を収集. の関係︶ と ﹁用例数の偏りに基づく品詞的観点﹂ に基づいて、. した。﹁意味的観点﹂ ︵﹁自者﹂ の意味合い、﹁自著﹂と﹁他者﹂. に用いられる﹁?﹂、発言の引用や強調に用いられるカギ・ヒ. 見出し表現は、字数の制限によって簡潔さが求められるが、. ともに記号が多用される傾向がある。. ゲなどを含む用例数が増加傾向にあることから、語句を省くと. 例文を分析した。 その結果、﹁とりたて助詞﹂はもっばら﹁自著﹂と ﹁他者﹂. 単に短くまとめるということだけではなく、記事の内容を読者. の関係を示す働きに徹していること、﹁とりたて副詞﹂は﹁自署﹂ いを表すことで﹁限定﹂を表していること、つまり、両者は﹁限. と﹁他者﹂ の関係を示すよりも﹁自著﹂に対する独自の意味合. が一目で理解できるような工夫として、表現の多様化・記号の. 多用化がなされてきたと考えられる。. 定﹂を表す際の着眼点が異なることなどを明らかにした。. 21.
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