鏡寫テストに関する実驗的研究 1
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(2) . 第3籾 第2号. 学. 雲. 第 一 部. 昭和27年10月. 鏡葛テストに関する実験的研究, 1 . 奥. 野. 明. 、. 北海道学璽大学釧路分校教育心理学研究室 Akira ol imenta I Studi く汀N( ): 配x ) er i s on the Mi e t ー rror‐Trac 1 1g Tes , No .1 ,. 目. (1) 1) (1 ▽) ( 1. 次. 序-問題の概観 僻 研究の日標と本稿の内容 実験とその結果の吟味 Pe t e r Eとその批判 s の櫛う. (▽) 癌括と一つの仮設 Smnma ry. 文. 献. として確立されるならば、 それは如何なるパーソナリテ ィの特質に関するテストであるか (テス トの Va i di l t y 問題 ) 及びその信頼性に関して、 今日安定した結果は の. (1) 席-問題の概観 鏡写に関する実験的研究 は久保博士(2)によって1926 年頃迄のものが概観されている。 これら多くの研究は 、. 提供されていない。. 鏡写の行動過程に於ては所謂試行と錯誤による学習過程. (韮)●研究の目標と本稿の内容. が典型的に見られる所から、 学習上の問題に集中され 、. 学習の性質(学習の過程、 練習効果、 軸移等)を明らか. 本研究の直接の目的は鏡写作業にあらわれる襲異の〆. にする上に少からず貢献した。 他方\ か}る学習領域の 研究と連関して、 鏡写能の蔓異を規定すると考えられる. ストは 「人」 の何をテス トするものであるかを決定する. みられたが、 殆 どが理論的背景を欠いた、 断片的なもの であり叉引き出された結論の間にも余りよい一致が見 ら. l i 事によって、 明白な行動 (ov tb e r l ) を手掛 りに e av o r バ←ソナリテイ を測定診断せんとする実践的要求に隙ず る事にある。. -ソナリテイ に於ける相関者は何 であるか、 即ち鏡写テ. 係件 (年令、 性、 知能等) の研究も多くの 人によって試. れないようなものであった,. このような目標をもつ研究の方法としては種々の方向. 然し後者に関する研究はパーソナリティ診 断という実. 際的要求にも刺戟されて其の後. が考えられるが筆者は先づ(1)か る鏡写行動を規 定し ていると考えられる 「人」 の像件として、 年令、 性、 知. Lou i t t t te (4) や Pe r s(8). ipp l によって比較的組織的に展開された。 すでに W1 ・ e l o 9 5 1 1 ( )は 年に不良性と鏡写能との相関に関するデー. 能、 人格の異常性 (精肺病学的意味に於ける) 遅滞性. lensa i l l の研究) を提供しているので タ ー (Jea ( l l , We. (主として鏡写速度によつて指示されるもの) との関係 2)か る研究の準備的段階を通して を実験的に吟味し( , 得られたhunchを案内として鏡写行動をパーソナリティ. i t と Pe t あるが Loutt e r s ほか}るアイ デアをおし進め その質との関係を追求し、 特に 情動性と鏡写速度及び て. 後者は鏡写テス トが紙会的不適旗を測定しうるものであ る事を暗示している。. 一方、 鏡写行動は説室間に対する運動室間の認知的構. 造の再構成を必要とする事、 即ちそこには新しい環境え の適醸という事態が含まれてお り且つその能力の‐個人的. 蔓異が非常に大きい所から、 それは性能テストの, セット の中に組入れられるに至っている。 要するに鏡写行動の 速度や質の蔓異が 「人」 の如何な. る因子に藤件付けられているか、 即ち若しそれがテスト. (心理学的意味に於ける) をとり挙げ、 これらと鏡写能. 理論の枠組から考察することに依り、 仮設債輝的に鏡写 能の相関者と考えられるパーソナリティの標 識 を;仮 設 し、(3) これを実証検定 してゆくとい う研究 プロセスを. 構想した, 従って本稿で扱われる内容は主として本研究 を出発する段階に関しているであって、 先づ Pe t r e sと 全く同様の手続きによって上述の(1)に関する実験的結 果を提供L、 次に本主題に関する最も新しい Pe t e r sの研 究結果につき若干の吟味を試み、 最後に(2)の問題に関 説し、 次の研究を準備することにする。. 121.
(3) . oc t .1952. GAKUGEI S霜o更1oN A. l Vo .2 .3 , No. 2) 実験の手続き:- 実験の装置、 図形、 教示、 練習. (皿) 賓駿とその結果の吟味. の方法及び成功、 不成功の規準等、 被験者に関して以外. 37一439) による。 唯 ,4 は凡て Peters の方法 (8 , pp Pe t e r sは4回のテストを実施しているが筆者の場合は群. 1) 実験の被験者及び日時其の他について:- 表 ”こ よって概括されている。. ー. 一 表 1 被険 者群. 被 験者の 所 属. 年 令. 数. 人. ・ T 十北海 十 道第三師範学校 ▲. 42. , 女21) 附属小学校第6学年 (男21 40. =. 北海道第三師範学校 ) (男20 本科学生 , 女20. m. 26 旭川市相川精紳病院 (男15 入院患者 , 女11). V I V. 釧路市東中学校第 3 学年. 62. 験. 日. 6日 昭和24年10月15 ,1 11月15日 午後i~3時. ・18~22. 昭和24年11月20 ,21日 午後 1~4 時. 16~45. テスト回数 3回 第3回目は11月15日に実. 施. テスト回数 2回 テスト回数 2回、 病気の 1 程度は種々、 分裂病2 , そううつ病 2 , 其の他 3. 昭和24年11月1819日 崎午後 1~4 時 , 0日 昭和25年7月19 ,2 午後 1~4 時. 14~15 9~18. 12、 札幌市もなみ学園児 (男 6 (精静薄弱児) , 女 6) ( ,趣. 考. 備. 時. 11~12. (だ一. (男31 , 女31). 実. ) 昭和2 年7月ー ~ 6. 1 31日. 検査、 他は田中B式に依っている。) 3) 量的結 果の分析: 見出された直接の資料は表 2に. 1 を除いて は各群2回の実施に止め、 それの平均速度に ついて結果をまとめる事に した。 叉質的考察のため鏡写. まとめ られている。 上の諸実験は被験者を求める事につ き種々の支障や制限があったため、 立入った統制も意 に. 行動の観察を記録 した。筒群1▽について実施した順唱一 逆唱の実験というのは、 被験者に1から20迄の数を順唱 させ、 次にそれを逆 唱させ各々 の速度を測定 し 逆脚 脚日 の速度比を以って 結 果を整理した。 この実験は鏡写作業 と類同した心理学 的事態を含んでいると仮定し、 後の理. 任せず、 叉研究の対象となつている標識に関して夫々の. 母集圏を正規型と想定する事には問題もあろうと考えら れる関係上次のような比較や搬定を通し統計的意味に言 及する事は本来差し纏えるべきであろう。 然しこれらの. 論的考察を助けるためにつけ加えられたも の で あ る。 (本研究で利用された知能糠査は群▽が田中 ビネー個人. 実験的試みは本研究全体からみて、 準備的、 周辺的な役. -. 一 表 2 被験 測 定 数 不 成 功 数 (人) 者 者群 42. 2. 平. 均. 散 分 ) ( c e s ,. 標準鰯蔭. 90 6153 .. (s ) ec . 78 .45. 40 13 .. iー 792 .. 25 95 .. 103 50 .. 10940 57 .. 60 104 .. 17・, 93.. 4973 65 ,. 52 70 .. 00 210 .. 80 6051 ,. 77 79 .. ) ( ec s . 13 105 .. 備. 考. 不成功者は左の統計量の計算には含. ≧ 者 呈 8 嬰聾 ) まれず 嬰弱綴勢( 髪送 )( 裏切( ( 裏切 ( 亘 綴g 嬰養老 ) )( (謬弱め(嬰4 雲霧 ( ) 不成功者は左の統計量の計算には含 m まれず 雲の )( ( 要旨 W 駆動 理髪 要≧ 要語 )( 弱 ( 嬰昌 め( ) 要亀 ( 不成功者は左の統計量の計算には含 V まれず ; 8 ) ( 嬰 ( 嬰) 40. 26. 62. 12. 0. 5. 0 6. 割を荷負ぅているに過ぎない ので、 上の制限を承認する l oug lな機討を試みてをく事も無 意味 という膝件の下でr. 見徹されよう。 今鏡写速度という標識に関L、 この2つ の群を夫々独立の母集国からの任意見本と考え次のよう. ではあるまい。 ※群 =と皿 との比較. な糠定を試みよう。 精納病学的意味から群亙と皿は. 人絹の正常性に関 して明 らか に区別さ れる二つの集圏と. 8 征 は n- - 3 i)分散の差; F- ; 冊 キ キ1 .. 0 21‐1=20 ,38 と , n2-i=40-i=39 であるが夫々 2. 122.
(4) . ノ. 第3堪 第2 号. 学. 婆. 第 ー 一 部. 40くi3 8 故 に α=0 0ー でこ の 2 つ の して も aI o 1=2 . . , ,. 以上の吟味から小学校‘ 6年生と中学3年生 と の 間 に. 分散には差があると言いうる。. は、 この標識に関する限り平均の速度の差があるとは言 はれないが中学3年生と師範学校 (本科) の生徒との間 には有意な差が認められる。 これは年令に於ける距離が. i i) 平均の差 (Coc l l ‐COX’ lmn t ・od によ る); 有 s me. 意水準を2%とする。 df=n 528 ー-1=20 のとき t ー=2 , ,. df=n 2ー1=39. で ある が 30 と して、 そ の と き の t 2= 2 457 2 7 5 t 9 = 5254 02 で2つ , > 基 準 tコ2 , o , , . 故 に α=0 ,. の平均の差は有意であると言いうる。 以上2つの比較からこの標識に関する限り2つの群は 異なる母集圏からの見本であることが大凡 そ見当付けら れるのであるが、 群皿の分散が群 遊こ比 し異常に大きい 事及びこの結果が、 この標識に関係があると考えられる. 昭和27年10月. こふで扱はれた標本の年令範囲 (=才~22才) に関する 限り、5 ,6年以上にも及んだ時には意味ある憐件になる 事を1 層示している。, この結 果は久保博士の研究 (2 ) l . ,p 1239一1240) と大体相似・ している。 然しこの data も暦 l してい 年令と高い正の相関をもつ知能の膜件を Con t r o る訳ではないのであるから、 知能の要因に関する da t a に相関せ しめては じめて意味をもちうる程の も の で あ. 年令や知能の傑件を統制しえない李ふの事態で得られた ものである事から、 筒精密な実験的研究の余地を残して いると言えよう。. る。 筒二組の比較に於て、 年令の低い群の分散が大 きい 傾向にあるのも注意すべき点であろう。 更らに本 data. は成熟の過程にある年令範囲に関してい るの であって、. ※年令差-- ▽との比較; F 『 影 基 キ『 覗 洋1と1 rは ,甥,d. 成熟期以後の磨い年令範囲については叉別の立言が可能. で分散は異っているとは言はれないo そこで平均の差は 、. ▽に於ける夫々の男女差は何れの ※性義一一群=及び1. であろう。 (この点に就いては後に言及する-(V)の2) を見よー. 39 0 59>i 237 6=1 o . ,61 なるも夫々 4 ,60 と して も Fo . . 8034 tと0 984〉0 8034 , o o 6=1 , df=40十62一2ニヱ00 , , t , ,. で意味あるとは言えない。 i i 28 ) 群l vと亘との比較; Fコ三 翠邑三と6 . , , df は. 792 .” 61 0 , 39 なるも、 夫々 5 , 38 と して も. 場合も統計的に有意でない。 (計算省略) こ の 結 果 は 8 Pe の研究 ( t e r s・ ,442) とよく一致している。 従って ,p t 此の da a は従来性差に関してその結果が著しく不整合 であつただけ に、 決定的な意味を提供 して いるものと考. Fo 08 < o ・= 2 , , 6 28 で等分散の仮設は r e t される。 そこで Cochran je c , l hod によって tキ522 -Cox 9>基準t=2403 t ・ e sn. えられる。 3は第V群についての 結 果 で あ ※精譜蕩児群一一表・. . 、 o , 〔有意水準2%と して〕 となり、 平均の差 は 有 意 と な ●. る。 .. ・ る。. 、. ’表3からもわかるように此の群に於ては知能及び年令. 平 年. 1 5一 1 4 8一 1 勝一 柘一 9一 i 4- i o一 1 2一 =一 1 焔 一 11 令・ 「 41 l 3 l1 4 o 4 , ~ , 8 の 7. 1 , Q.. 鏡写速度. (2回の平均). 33. 不 成. 35. 42. 47. 61. 63. 238. と鏡写速度との間には相関が認められない。 (Spea rma ‐ ′ 86 ! thod によって、 知能との相関は 鞠=, nn s Rankme , 086〕 次に注目き 年令との相関は r “=, ・れるのはこの群に 1 2 於ける不成功率の高い事である ( 人中 6 人の50%) 。. X9 テ ス ト(Yates の修正法)によつて群 1(小学6年生) 2 635<X2==, l 76( f=1) b との関係を吟味すれば ズ { o ・=6 . , 2 となって成功率はこの つの群について等 しいという仮 j t される。 設は r e c e. 最後にこの群とこの群に最も暦年令の接近し・ (いる群 1 に於ける鏡写速度 (平均) の差を吟味 し て み る に、. 64. 68. 68. 70. 215. 263. 130. 306. 75. 均. 13 . 5. 78. 63. 105. 210. 06>t 704 (両 群 の 分 散 は F=1 02<Fo t=3 6= o o ・=2 o . . , , .. 4 46 で異なるとは云われない。) となり、 この標識に関 , する限り両群は夫々異なる母集圏からの標本である事が -の遅滞性の有無 … 認められる。 しかしか る data は精愈. と年令的近接以外に特別な係件の分析や統制の行われて いない実験からの所産であるから、 粗大な知識の提供に 止るものであることば言を俣たない。. ※知能との関係--知能と鏡写速度との相関は表4の. 通りであるが、 群 1 ,1▽ 何れの場合に於ても相関がある とは云われない。 (テストの過程、 省略) i23.
(5) . 相関者 鏡写速度 - (第ー , 2回 の平均). 0c t .1952. ION A GAKUG籾1 8露cT. l Vo .2 ,3 , No. 器差選 庁灘繋. 寡作灘 標. ▽ (不適感青少年 実験群として (お m(囚 人54人)、 Grl ‐ 9人) を選び、 この両群 58人) Gr v (精辞病ス院患者2. 脱テ鰹股. 、. (第3 回目). の種々な測定値 (不成功率、4 回通しての速度の平均及 び中間数、 第 4回目の平均) に於ける差が大体有意であ. 515 r=,. る事を示し、 徹会的に不適圏な実験群が然らざる統制群. (群 1). よりも鏡写の速度のおそい傾向にあるとし、 次に彼は徹 会 的不適阻の個人の側の特質はパーソナリティに於ける. .Dを ▽の知能偏差値の分布 について、 平均士ls 然し群1 除いて出来る二つの部分を夫々高知能群(偏差値55以上). ( h ・. i l i l ty) に あ る と し、 i linsta t ) l ) 1 a ‘ t no e 情動的不安定 ( vを情動的に安定してい るものと不安定なもの 二群に 1 分け、 後者の方 が鏡写速度に於てより遅い傾向のある事 を示した, 然しこれは傾向としてそう云われるだけで、 実際には不安定な群にも速い被験 者 も あ り、 そ れ は. 低知能群 (偏 差値40未補) とすれば、 この二つの群に於 ける鏡写速度 (平均) の差は有意である。. 4 2 4 9 )1 e c ‐ ‐ 均) ( 平 )/ 琶 夢 欄 崎数 葺ー 琵 〔 { 萱藁. t な関係ではなかった, そこで彼は不安定なバーン exa c ナリテイの中にもか る鏡写問題に対する態度が抽象的 な人と具体的な人とが あり、 抽象型の人がかふる作業に. 352(df は lo .と 9) 分 散 の テ ス ト: ド=3 .. 352 となり、 この 2つの集圏の母分 13<3 F=0 05=3 . . , 散は等 しいことば言われない。 即ち低 知能群の分散は大 きい とい うる。 この事は群皿 に於ける分散の異常に大 きい事実と共に特 に注意すべき点で あろう。 次に. 於てより困難なのであると構想し、 これを実 験 に 移 し. た, 即ち彼は精縛病患者の中、 妄想をもつ患者は抽象型 に属するものであるとして、 この 群の患者は鏡写問題に 於て、 妄想を持たない群よりも不成功率が大きい事を示. 764> 05 で も=? ’ thod に よ り、 α=0 . . Cochra捷Cox s me. 37 となり両群間の平均の差の有意 が認めら 2 基準 t=2 ,. した。 t r e sの 扱て以上は彼の実験的研究の勢約でもある。 Pe 第ーに 理論構成には明らかに若干の困難な点がある。 、. れる。〕 Vに於けるこの相 ※逆唱川原唱 速度比 との関係一一 群I 6 には 3 1 p=0 なる仮設が これは定性的 で r= 関は . 、. 徹会的不適隙のパーソナリティの側に於ける具体的な分 析もなしに、 これと鏡写作業に於ける速度を直接対決さ. 05 で棄て られ相関のあることを示 している が定量 α=0 . 的にはこの標本に関する限り余り高い相関があるとは言 ・. ー. せた試みは、 実験の結果はともかくとして、 理論的には 無理があり粗大な考え方である。 しかしこの事は滝会的. われない。 次に前の知能の場合にならって、 逆唱/順暇 速度比分 布中、 平均士ISD を除いて出来る2つの部分を F 群と. 不適嫌なバソーナリテイの特質を情動的不安定性に求め たのであるから大 した問題ではない。 問題なのは彼の最. S 群とすればこの二つの 群に於ける鏡写速度 (平均) の. 後の仮設とその槍証である。 若し彼の仮設が正しいとす るならば、 彼の研究の主要な部分をなす最初の実験に於. 差は明らかに有意である事 が認められる。 (テス トの過. 程省略). て、 実験群の方が統制群よりもよ り抽象的な 態 度 で あ t a (8 り、 更らに彼の da ,p,442) に於てもそうである. 硬 回目との相関 --この関係 ※第 1 ,= 回の平均と第i は群 “こ於て のみ吟味された。 相関の係数は表4に示さ. が叉筆者の data によって明らかな如く、 精赫薄賜児の 被験者群が中学校や師範学校の生徒よりも抽象的な態度. れてし慌るが、 これも定性的には明 らかに相関の存在を示 している。 しかし定量的には本標本に関 する限り、 この 鏡写作業が一つのテストとして確立されう る程の高い相. でか る問題に対していると云わざるを得ないことにな. l fee の l l 1 と CI ー t i 関 を 示 して い ない。 〔因 み に、 Yoak. ) に於ては、 第1 回目と第2回目との相関は 研究 (=’ r=079・と な つて い る。〕. l l な見当付けが問題なのであっ oug では r て、 テストとしての信頼度に就いては別に立入った吟味 しか しこ. が必要であろう。. る。 これは明 らかに矛盾である。 特に後者については、 =薄弱に関 しての心理学的知識に 反 し て お これ迄の矯市 り、 彼の本問題に関する理論的破たんを示 している。. 筒筆者が彼の表 5. 2 ・ (8 .448)′ に つい て z テ ス ト ,p. ー (Ya e s 修正法による) を行った結果は、 両群の 不成功. 率についての等仮設は棄てられないものであった事をつ け加えておく。. ter 5 の研究とその批判 V) . Pe ( I. (▽) 概括と-つの候設. 0人) Pe t er s は二つの統制群と して (a l(彼の同僚4 ÷ と( r=(大学院の学生や 小、 中学校の教師等51人) を、 124. Pe t r e sの研究も筆者のそれも鏡写テストがバーンナリ.
(6) . 第3巻 第. 2 号. 昭和27年10月. 第 一 部. 馨. 学. る, 従つてかふる 異常性の有無も本標識に関 し一義的な . 関係をもつものでないと言う事が出来よう, 5) 以上の外、 Pe t r e sは情緒的不安定性と鏡写能との. テイの如何なる特質の測定 に関しているかという本来の 問題にとっては予備的な見当付けの段階にすぎない。 被 験者に関する以外この二つの研究は殆ど類似している。. 関係を見出しているが、 実験の手続きや結果の解釈に問 題があり確実な事実と してはうけとり難い。 然し本作業. 従って今やこれらの 実験的概観から次段の研究の足場で ある所の作業仮設を見出しておかねばならぬ。 粗大な資. 料ではあるが以上の諸事実を整理、 橡討してみよう。 1 ) 鏡写能の愛異は性には関係がないという事が出来. の能力を知的側面より解放し 「人」 のより深い層に関係. る。. に彼は態度の抽象性を問題にしているが、 これは前述の 通り、 その実験の結果がどうであらうと、 理論的に承認 出来ないo. 付けようと試みた事はたしかに一つの貢献であった。 次. 2) 年令に関 しては、 筆者の da t a では成熟過 程 に. 於ける 5, 6 年以 上もの距離に於て有意な差が認められ t る が Pe s は彼の結 果につき殆 ど両者の間に関係がな er. 扱て以上のような概括を通 して、 鏡写作業に於ける愛. 0才以上と30才以 いとしている。 然し彼の統制群 に於て3 1 3十 6 6 と‐561.7士 下の二群についての得点は夫々 46 . . 4. 異は年令、 知能、 人格の異常性の有無によって単純には 説明されえないが、 何等かの意味でこれらと関係してい. 45 9 で (8 , .443) t テストの結果明らかに有意な差が ,p. 認められた。 しかもこふで注目しなければならぬのは、 t 筆者の場合は成熟過程に於ける年令の犬なる方、Pe e r s の場合は成人期以後に於ける年令の小なる方 (若い方) がより本作業の速度が速いという事である。 これは鏡写 能が年令と単純に関係 しているのではない事を示し、 後. る事は暗示される。 然らば本作業の 心理学的事態及びこれら三つの因子に. 最も意味ある関係を想定しうるような心理学的概念は何 であらうか 筆者はこ ”こ於て、 八の構造に於ける ”硬 i i di ty) の概念を指示する事によつて 「鏡写作業 さ」( r g. に於ける蔓異はこの 『硬さ』 の概念によって最もよく説. の 鯛設構成に対して 重要な意味を提供している。 3) 知能と鏡写能との関係は従来の研究に於て最も異 論のある所であった) Pe t r e sの研究では橋榊薄弱者を除 く被験者については両者の関係は全く認められない事に なっており、 筆者に於ても有意な相関は見出せなかった r ・ が、 低知能群 と高知能群との間に於けるこの作業の速さ には有意な差が認められ、 叉知的低劣を一つの徴表とす. 明されうる」、 或は 「この作業が一 つのテストと して測 定しうるものはバーンナリテイに於ける 『硬さ』 に関係 Lている」 と言う一つの仮設に導かれる。 というのは鏡 写に於ける心理学的事態は、 「硬さ」 の 問 題 に 関 し 1) や We Koun i l l( r ne r(9 ) が構成した実験事態に類同 Lewi しており叉 . n(3) も構想しているように、 本概念 に於いて発達の問題とバーンナリテイに於ける差異 (八. る精縛薄弱児と正常児群との間にも有意の差が見出され. の類型) とを同時に体系的に説明しうるという洞察が奥. た。 しかし、 低知能群に於け● る分散が高知能群のそれよ ‘ えられるからである。 そ して力“ る洞察は筆者が硬さの りはるかに大きい事、 同じ精紳薄弱児群内に於ける両者 理論的枠組から構想 し、 附加 した所の順唱と逆唱とを関 の相関が認められない事、 更らに精紳薄弱児群内にもこ 係させる実験からも一部由来している。 れと年令の接近している正常児群の平均速度より速いも 「硬さ」 の概念及びそれを確立するための実証的方法 のがある事等から、 知能の因子も年令のそれと同様、 本 については今日筒多 くの問題は残されているが、 それら 標議の単純な且つ直接的な相関者でないという事が出来 l ogy) r ono の問題の解決は今後のバーンノロジイ (Pe s よ う。 . 6 7 ) って 従 にとり重要な貢献をする事になろう (5 ,, 。 4 ) 人格に於ける病的異常性の 有難 く正常者と橋辞病 がそれを足場として今後試みられる実験的 若し上の仮設 患者) とこの作業成 績との間には、 Pe t e r sの場合も筆者. の場合も、 明らかな関係が認められた。 然しこのような ) l roug l な手続きにより得られた関係は、1 t r e e sのよ ・うに ndexであるとする事 直ちに本作業能が紙会的不適感のi の保証にはならない。 と言うのは Peters の data (8, l e3 ) に於てもそうであるが特に筆者の精 p.441 . Tab .. 研究 (目下進捗中) によって 稼証されるならば、 鏡写テ ス トは重要なパーソナリティの診断用具の一つとして確 立される可能性をもつばかりでな く、 同時にか る研究 は 「硬さ」 の問題に対しても寄輿する事になろう。. 紳病患者群に於ける分散 が異常に大きいからである。 換. Summary The wr l i t os t nt em eri ended t udy on the Prob l i l i t tfac i t t we l lo oft rned ・ v vha ori s ・ sl y conce ght. 言すればこの群に於ては、 この場合、 統制群と見倣され る群 (Pe t e r s の場合は Gr .江 , 筆者の場合は群 亘) に於. l i ia i i i ty, o r of wl r ‐ t t on of n ・ r ror rac ng abi ・ va at. ける平均速度よりより速い被験者が相当数あるからであ. i i hemi l i ty‐ t ti t t t ra st ‐ r e s ed byt r ro r ra c ngt e sona s pe. !25.
(7) . vo l ,2 ,3 , No. 0c t .1952. GAKUGB. s ; TION A l澱虹o. i i ing ab l ty l t ly rc ror ‐ rac th the mi i ip t r ed wi ・ l a , nots ’ t i t Pe r s t e er tha tsec l l l s to the wr r (The eforei. i t c agnos t one of the di in orde t ruc l l s r to co d T h i i r l n e sc o c e f t r l n ins s pape r t sona y lment so pe . r t ・ i l i t of thi s i l na ry pa l n ・ t e ta ng きnd pr r th t I es wi. ‘The n ′ i i [ i l tasa ror ‐Trac ng Tc int tab r s s sh‘ enttoe l , i i d S ^ . l l l t ハ ea wass omewha aton も aa t e 。f oca sur pt. tudy S ,. l t l s a y ,). due l t t ・ 182 ー ed wi The ex王 i re co s we n 〔 i ent } er キ . l l l t i i t t i s ngof賃vegrouPsくeemena schoo ec scons sub , i t t l l l tudent s en s i l l eges eac er sco s ,40; pa pup ,42;t. Fina l ly,in orde re forthe next work rt o prepa dy . i hi int t sて t s l ・ e 、 va s induced fronー s8 ー l ypo ,one l i i ip be l i l l i de t t tween t t ons ・ ・ c fae s ng t ・ cons ra e re a. lpupi l l s l hosp i ehoo ta econdary s t en of n l a , ,26; S h 2 d i 1 t l d d i l t d n )a r o e 62; feeb l i c c o g ‐m n e c・ ・en e ,. i l iment i lt l re t l nki ng s ca oredintheexper exp , theo , f h h l i i l i f t t t r e o l n r r o ‐ c n r ra g o tep syc oogea srucu. ’ t s e r sa s Pe ・ e proeedure , san i l ly wi lyz th the ta t t ea t ed s s The・ s were ana re sul. i ctheoryof 1 nanee r ev ewi ngthedynami r perfo ,and . i l ty‐ t t ure ruc sona s ・ per. i i i l t ty and ng ab r ror - rac l i twee t I 1 mi shi on re a p be i も l la norma t l l i 1 1d n . ent a ・ 1 ce ex nt e age ge y‐ ,a ,i ,s ・ i r zed a Thein e sununa g ) tant 負ndi ngs mayl IPor. i l i i i l t ty ts t t r a onof mi r rort rac ng abi e s: The ▽a a ’ “ d f i h i i f i l l d b l lb l i i e・ t rutu y expane y t e rg ty’ ~ v nos. l l fo ows;. i i l l ma i l of pe ty wl t sona s a s ps er r ・ ch wa ca a ychi. i l l l t rac i 1) Sex i rror . ng e of mi tt r a i e ) g no , ▽a l i ty abi ,. int roduced by. l dl i K, Lewi 【 i ・ er na 1 sco‐wor , J,. Roun i n .. i 2) IVi l la ‐ l r ror t tween age and mi on be t re ・t e′cor ・. 一1951 ,10 ,15 脆 稿 一. ii i h i i i l l i i ‐ s copeof ty t rac ) ng a , t s postve nt eage. l ivein the ea i t t e seof adu ngphas s n ・ amr ,but nega. 女. e s pha ・ i i l l l l i 3) TI ーween i nt e l ・ ce and ・ e re ons ge 1 at p be. i l l I Deve l t e ua ec opment and , Kounin , J.; lnt ld Behav di i Rigi ty (Chi l or And Deve opment , 8d i t l ed By Roger G,Ba t rker a , ,179 ,e ,1943 ,pp .一193). i l l i i np ・ e ty se ・ o be not s t en st ‐ rac ng abi mi r ror t r ec and di .. ’and l ls lpupi l lnthetwo groups(e ta ・ choo nen s e ‐. 2 . 久保良英 ; 実験心理学籍義一複雑な行動篇一. ’ l i lpt l t )thecor re cnot onswer ehoo . s a Se conda ry s pi. 昭 和 2年… .1231 1252 , 、 PP L 3 1 に w e n ・ ni ctheory of ー i, .; A dyna sona 一 ) e r , 1 i 1 3 1 9 5 9 4 ty 2 3 8 p ,p . ,. ly. Buti t i i l t wa t ta t s drawn outtba z s ca r e cogni ed s ’ h l i l h l pup s group t e ower i ・ ・thes c oo e condary s. 4 i , [ t t i r rort rae ng t tasa e s .; The mi . Lout .D ,C di i i d foremot i i li l t agno s ca t l t ns ona cho abi y , Psy . Rev 9 4 3 5 1 2 7 9 8 2 6 一 ‐ . . . ,pp , ,. l int l l i ss owerin theaveragespeed ‐ e l ・ ee ge group wa i l l l ‐ e tha ‐ ・ er int e ) ・ ・ tbe hi gence g groul . The feebl h h l i l d f d t in e group s ep sye ogca sympon ・ n ・ s ,oneo w o. 5 , 三浦 武 ; 人の構造に於 ける 「硬さ」 につ い l て、 心理学研究、 vo .20 ,i950 6 , 奥野 明 ; 「硬さ」 の理論と問題の領域 昭 6年 (未発表) 和2 i di 7一 ………・; R, i ty の概念と発 達 の 問 題 g 、 ー951 , 第 6 回 IFEL 研究集録 (教育心理学). ly i l l i t roxi s. ・a e ow1 ・ e s of int e app n sthel s gence , wa he pe lt r cent n t age or s group and i o thi equa h l f h l h fa i tt e orme l l e es r wa s argert an t 1 ・t et urei ds l i t woロ t la i e s e em t t t 1 ) L e r ls e of the above ,f .1 l ,i l la l l i t corr te o f l tt 1e di ree e t tint s no e ]a gence wa. 8 ー i t i r r ro e s r ‐Tr tag ng Te ac s . N,; The ハ. . Pe ,エ i lハ ′ml i t sur t e of soe a ada a ll ea , a o n ー . , J. of 八b l l c ・ OL, Vo and soc , Psy ) .41 p .437‐448 ,1946 ,ー ,4 9‘ 、Ve I And subnon・ ー rner a ・ , H. ; Abnorma. l i r i l i i l ty nce the t t r 1 ance of t e a ‐ 1 )g abi n ・ r ror rac ,s i ly la l l lowe t i rger ceab r int e gence group was no i l l than tha t of the hi nt e ri gence group . ghe .. 献. Ri l t 1 di gi y ,of △b . Payeho . ,J .and 8oc . 41 , vo , 1946 1 5 2 4 1 ・ - ‐ , 1 p , , -Vi l 10 l of n 1 l a d 1 t ・ ent 1 a ppe ,; n1aDua ,~ , G.a h lt i t2 t s e s ca s . 目9 133 py , Par ,pp ヱー ーfee . i ; ル ー a s , ,and c ) . Yoakum, C , M.; An a ys .S. ’ l1 i ent 4) The a▽erage spe t ) s ed of the ment a a l h h f h l i t o ti 【 wa e r t an t a s sowe c s group n t e t. ’ i l norn l t Ly er b ・ a group of menta . (1口 the Pe h b l l imenti ) Butt e a norma y heSame t wa st r expe . l t t l s tha e forme r group sugge s r ・ i 1 ce oft i a ar gc va l i 12 b i l l i ty i ty of pc t r a tho l l ー ual sαl s og or sne l pa ea i. ime t r rordr awing exp er ・ ・ t 1 r of the mi . of , Jo l i Educa I Psycho l t ona , ,4 .283‐292 , Vo ,1913 , pp. 126.
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