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半固定端における横波の反射

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Academic year: 2021

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(1)Title. 半固定端における横波の反射. Author(s). 高橋, 成和. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 51(2): 95-110. Issue Date. 2001-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/223. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第5 1巻 第2号. 平成 13年2月. Journa lofHo 函霊鑓do Uni i i i t l vers on (Educat on) Vo yof Educat . 51, No .2. Feb ー ma r y, 2001. 半固定端における横波の反射. 高. 橋. 成. 和. 北海道教育大学函館校理科教育研究室. 1. 研究の目的. に大きさが等しく, 符号が反対でなければならな い‐ この ため に, 反 射波 は入射 波 と 固定 端 に関 し. 高校物理における 「波動」 の学習は, 平成1 5年 )によると こ 度から実施される新学習指導要領1 , れに関わる現象について実験・観察を通して探究 し, 基本的な概念や法則を理解させ, 日常生活と 関連づけて考察できるようになることを目標にし. て 「点対称」 になる‐ また自由であるときは, 弦 の端に変位方向の力が加わらず, 仕事をしない条 件を必要とする. このため入射波と反射波を合成 した波形の傾きは, いつも0 (変位の向きと直交 する) で な け れ ばな ら な い‐ こ の ため に は 入射 ,. ) ま た 教 科 書3 )を て いる‐ 現行 の 学 習 指 導 要 領2 ,. 波と反射波の端における形の傾きが逆 (正と負). 見ると, この単元の内容は波の発生にはじまり, 独立性と重ね合わせに続き, 波の反射から定常波. になればよく, 互いの波形は自由端に関して 「線 対称」 になる. 以上のような 「点対称・線対称」. へと 進 む. この 「波 の 反 射」 はロ ー プや 波 動 す だ. の表現法は, 山形や谷形のパルス波のみならず, 三角波や正弦波などの波形は勿論のこと, とくに. れ, あ る い はつ る 巻 き ばね を用 いて 固定 端 と 自 由 端 に お ける 現 象 を扱 っ て いる. す な わち 山形 や ,. 谷形のパルス波について, 「固定端では入射波の 山が谷に, 谷が山になって反射し, 自由端では入 射波の山が山に, 谷が谷のままで反射する」 こと を実 験事 実 と して述 べて いる‐ しか し こ の 理 由 , につ いて は触 れて いな い.. ここで理由づけを不問にすることは, 学習者の 知的好奇心の誘発に不興を, また論理的思考の育. ス テ ッ プ 波 につ い て も 適 用 でき 「山 ・ 谷」 の 表 , 現 法 より一 般化 さ れて いよう. と こ ろ で, 一 般化 の 観 点 か らする と 自 由端 と ,. 固定端での反射は特例といえる. すなわち, 現実 にはこの中間の状態もあり, また反射の現象を総 体して考えるならば, 「動けるが完全には自由で ない, 半固定端での反射」 も検討すべきである.. 成に不備を起こしかねない. この解消に, 指導上. なぜならば, このことが新指導要領がいう①音や 光または水波などの日常生活の中で起こる波の現. の 補 填 が必要 と なる. た だ し この 実験 結 果 の 分 ,. )の一つの姿であり ②生徒の発展的な探究活 象5 ,. 析と解釈, 法則性の発見などの物理的探究を生徒 に委ね, 問題解決の喜びを味わわす教育上の配慮. )や 課題 研 究7 )の題 材 と なりう る と 考 え ら れる 動6. こと, 併せて③指導者としての素養を高めること. も必要である.. になる か ら である.. とも あ れ, こ の 実 験 結 果へ の 解 釈 は モ デル を ,. こ れらの こ と を鑑 みて 本研 究 は 上 で指 摘 した ,. )もあるが 次のような思考の過程 使った説明法4 ,. 検討を課題に据え, 次の3点を目的とした. ① 弦を伝わる横波の, 自由端から固定端に至. をたどるのが一般的であろう. すなわち, 横波を 伝える弦について, その端が固定されており, そ こでの入射波と反射波を合成した波の変位を0に 保持するには, 反射波の変位は入射波の変位と常. る段階を間欠的に追った半固定端における反 射を具現する ② 指導上の参考資料として, 波動方程式の解 95.

(3) . . 高. 橋 成 和. とその教値計算の結果を求める. 03099/cmで o =0 03859/cm, 張 力200g淋’で, p =0 . .. この反射について, 高校物理の学習範囲で 定量化した理論上の検討が可能であるかを調. ある.. べる. さ が 4mの 天 井 か ら 鉛直 に 吊 して, 下 端 に波 を反. ③. これらを遂行するうえで, 固定端は質量が無限 大の重りをもつ, 自由端は質量が0の重りをもつ. 図 2 に示 す よう に, こ の ゴ ムひ も を床 からの 高 射さ せ る重 り をつ ける. こ れ に張 力 を加 える ため. 任意の 質量 をもつ 重り がつ い た 弦の端 と考 え, こ. 3×10-J9/ 03m に, 重 り の 下 に 直 径0 m, 線 密 度1 ‐ . mの 黒 色 の 釣 り糸 をつ け, 200≦州′の m, 長 さ200c c 分銅 をつ り 下 げる. こ の とき, 重 り が観測 者の 目. こ での 課題 に取り 組 むこ と に する.. 線 の 高 さ に な る よ う に ゴム ひ も の 長 さ を 調 節 し. 2 波の観測方法. た. こ れで ゴム ひ もの 長さ はおよそ160c mと なり, そこを伝わる波の速さ Vは. 重 り による荷 重 は無. 弦の端と仮想する. そこで問題とする半固定端は. 0309 =2.5×103cm/sと 視 でき て V=J200X980/0 ‐. 弦の上に波を起こし, その波が弦の端にある重 りで反射する姿を観測することは, 次の方法で行. A -2. な っ た-. 波 を発 生 させ る装 置. 本研究においては, 理論的な取扱を簡単にする ために, 二等辺三角形パ ルス波の発生を試みた.. A 現象を起こす方法 A -1. なる. 波を 伝 える 媒体. 弦 に は衣 服用の ゴ ム ひ も を用 い た. こ れ は直 径. そ こ で ま ず, 重 り か ら お よ そ50cm上 方 に あ る ゴ. 外部を葛編みした白糸. ム ひ もの 2 点 A, B を右 へ 水平 に. そ れら の 中央. 8m で 被 覆 し, 内 部 を0 mの ゴム ひ も 4 本 で 構 成 し .. M を 左へ水 平 に, 細く て 軽 い凧糸 で引 き ゴム ひ も. 2. 3m mの円形断面をもち,. て い る. 無 荷 重 に お け る 長 さ が L =50c mの ゴム ひ も につ いて, 張 力 Tと伸 び △ Lの 関係 を図1 に. 天井. 示 す. こ の ゴム ひも は0 ~140≦窺〆の 範 囲 で6 % 程. -. . ドリル チャ ッ ク. 度 しか 伸 び ず, 180~360≦州′の 範 囲 で 直 線 関 係 に 29w/c あ る‐ こ の バ ネ 定 数 は5 mで あ る. さ ら に .. ゴム ひも:4本丸2 3mm小 . 線密度0 ‐0309g/cm. 波源. -ーー. ふ. 伽. ・. . . 重り. --‐. 200 ( ) .4 ,12 135.5 200. 400. 図1. 96. 波 を伝 える媒 体と して 使 用 した ゴム ひも に つ い て, 長 さ50cm分の 弾性. 張 力200。 酬’で使 用 した.. - … 泌- 図2. -. 1 張力 T[ gw. . 0. つ り 糸:0 .3号0 ‐03mm中… ; 線 密 度0 .00013g/cm. m. . お・ タ ペ. ー. 0 言4. -伽-. ( 450 ) .3 ,60 長さL=50cmの ゴ ム ひ も. 伽. て飽和状態へと移行する. また線密度は無荷重で. . 荷 重 を増 し, 400夢wに する と 2 倍 に伸 び, つ づ い. ゴム ひ もの張 り かたと 概略の 寸 法.

(4) . 半固定端における横波の反射. が二等辺三角形AMBの二つの等辺を構成するよ. B. う に する. こ の と き, 他 の 部 分の ゴ ムひ も が鉛直. B -1. 線上にあるように, 3点AMBの引き加減を調節. 波の運動を観測する一つの方法は, それを駒落. し, 底 辺12c m, 高 さ 9c mに する. 次 に こ れ ら3点を同時に開放すると, 二等辺三. としの写真に撮影することである. これを行なう ためには, 波の発生から波が重りに達し反射する. 5c 角形 AMB は底 辺 2a=12c mの 二 m, 高 さ ね:4 .. 前後までの時間を待機し, 観測する望みの瞬間に. つの三角形パルス波に分かれ, ゴムひもを上下に. ス トロ ボ用 キ セノ ン灯 を発光 する 必要 がある‐ こ. 伝わる. この中で, 下方に伝わる波を使って重り での反射波を観測する計画をもった.. の制御を実行開始するためのトリガー信号は, 波. 4s程 度 の 瞬 こ の と き 3 点 A M B の 開 放 は, 10-. き に ア ル ミ ニ ウ ム リ ボ ン を切 断 す る こ と で 得 た.. 時性をもって同時に行なう必要がある. そこで右. 現象を捉える方法 ス トロ ボ 発光 の 時間制御. の 発生 時 に お いて点 Mの ゴ ム ひ も が 開放 さ れた と. この方法を図6に示す.. へ 引く A, B か らの ひ も は滑車 を介 して左 へ 向き. こ の 切 断 は電 気 的OFF信 号 で, RSフ リ ッ プ・. を 変 え, M か らの ひ もと 一体 に して おき, 一 緒 に. フ ロ ッ プ 回路 をセ ッ ト状態 に しマ ル チ バイ ブレー. 引 き, そ して 開放 した. この 装置 を図 3, 4 に示 す. と ころ が現 実 に発 生 した 波 は, ゴ ム ひ も の し. ター発振回路を駆動させる. この発振周波数は 500KQの 可変抵抗器で変えられるよう にして. なやかさの不足から三角形の角が取れ, 山形のパ. 1 3Hz~IKHZを 得 た‐ こ こ で は800HZを 使 用 し .. ルス 波 に な っ て しま っ た. こ の波 が 発生 す る様 子. た. こ れ を 工C で ゲー ト信 号 と 混合 し, ゲー ト期. を図5に示す.. 間中だけ発振周波数を通過させ, この信号をR- C でloogsの パ ルス 幅 に し, バ ッ フ ァ ア ン プを 通. A-3. 波 を 反射 さ せ る重 り. 5種類の 重りを使用した. その材質と質量は,. して, 6 ~30VP‐P の ス トロ ボ ス コ ー プ 起 動 信 ) 号 と した8 .. ビニ ー ル 管0 259, 真鑓 管 099, プ ラス チ ッ ク 球0 . . 169と6 899で あ る. こ れ ら の ゴム 0 649, 鉛球1 . . . ひ もへ の 固定 は, 重 り の 中央 に開 けた 孔 に ゴ ムひ. B-2 写真撮影のための背景. もの端を通し, これに続く釣り糸と共に, 接着剤. 波形を撮影した写真が鮮明であるためには, 撮 影時の背景が暗黒でなければならない. すなわち. で行 な っ た.. ス トロ ボ光 の ゴム ひも による 反 射光 だ け をカメ ラ. レンズが捉え, 不要な背景からの光を遮断する必 要 がある‐ その ため室 は暗室 に して, ゴム ひ も の. 背後に奥が挟まった衝立てを設置した. この寸法 は襖 角60度, 間 口looc m, 奥 行70c m, 高 さ 2m で. 園 田. ・. - ・- , ,. ′ ・. - . ミ - ー. 図3 波を発生させる装置 (前面). ・. 、 ‐ .三. T .. 図4 波を発生させる装置 (裏面) 97.

(5) . 高. 橋 成 和. 3 回回圏. 観測の結果とその考察. . . , 入 射 波 が, 代 表 例 と して, 質 量 m =0 259の 重 .. りに達し反射するとき, その前後における波の形 状を図8に示す. 最上段の写真は, 波の発生開始 の点Aから48c m離れた重りに達する直前の入 射 1r -. 11図. ・噂 際『. 波である. 続く7枚は, 1/80 0秒ごとの間欠的に 撮影した入射波と反射波の合成波で, この下の3 枚 は反 射波の み を示 して いる.. 最下段の写真によると反射波は, 谷形が先行し つ づ い て 山 形 と な っ て, そ の 裾 が 広 が っ て いる.. これは, まず重りが入射波の到来に伴った動きが できず固定端に準じた挙動を行い, つづいて全く 自 由 である 運 動 と はい かな い が, 重 り に変 位 が起・. こり自由端に準じた振る舞いを成し, 入射波が無 く な っ ても そ の 変位 が残 っ て いるこ と を意味 して い る-. 重りの質量mによる反射波の違いを, 図9に示 す. これは, 図8の最下段の写真と波の発生から の 時 間 が 同 じである. 最 上 段 は重り がな いm= 0. の場合であり, 自由端での反射に相当する. しか し波尾の変位が0より下方にあり, 波頭につづく 前側をしめる部分の変位が図8の最上段に示され て いる 入射 波 と比 べて 3 割 程度 減少 して いる. こ. 図5. 山形パルス波が発生する様子 (上から経過 時間0, 1.25, 2‐50, 3.75m. あり, 合板製である. この内面に炭素粉末を塗布. れら は, 釣り糸 へ の 波 の透 過 が大 き い こ と, しか. もこれが分銅で反射して戻って波尾に影響してい. し, 入射光 の 反 射 を阻止 した. また, 2c m間 隔 に. る可能性がある. この戻りを避けるため, 分銅を 床面の近くに設置し, 重りから分銅までの距離を. 白糸を張って作った方眼をゴムひもに近接してそ. 200c m離 した が, ま だ こ の 影 響 が残 っ て いる よう. の背後に置いた‐ 波を発生する直前における写真 撮影の準備を整えた波源・ゴムひも・重り・釣り. である. 因みに釣り糸の線密度からして波が伝わ. 糸・方眼の配置状況を図7に示す‐. る 速 さ は, ゴム ひ もの10倍 である. 最 下 段 は m =6 899, す な わ ち ゴ ム ひ も の 密 度 . mの 場 合 である. こ れ p に対 する比 がm/p =223c. B-3 撮影と現像の条件. には, 重りに回転運動が見られ, この回転に伴い. 写 真 撮 影 はF2 8-55m mレ ン ズ を持 つ カ メ ラ に .. 発生 した波 が混 在 して いる. こ の こと は, とく に. よ り, ASA400ネ オ パ ン35m mフ ィ ル ム 上 に絞 り 開 放, 被 写 体 と の 距 離 l m で 行 な っ た‐ こ の と き,. 波の後側にあらわれている. この変位を差し引く と, この反射は固定端での反射に近い‐. ストロボ光は重りの下方前方より ゴムひもを照明. mで あ る 2段目の反射波には, すで m/p = 3c. した. 現像 は パ ン ドール により 行 い, 8 倍の増 感. に波頭に谷の, 波尾に裾のきざしがある. このよ. を施 した.. う な軽 い重り でも, な かな か元 に復 すこ と が でき. 98.

(6) . . 半固定端における横波の反射. 引く くb. 引く. セ ロハ ンテー プ. 波源 M. 貫く .. レミニウムリボ ン 0 .015mmt .5mmWXO. 真 鏡板. も 引く. LX5mmWX1mmt n m l. 間隔:3 .5mm ベーク ライ ト. ゴム ひも. 13.5mmLXI0m l oWx2mmt. 6. 写真撮影のストロボ光を発光させる時間制 御 トリ ガースイ ッ チ: 波 の 発生 開始と 共 に ア ル ミニ ウ ムリ ボンを ゴム ひ も が切 る. )こ と を 物 語 っ て い よ う. ま た m/p =30c mを. -. えた 下 か ら2 段 目の 反 射波 も, 重 り の 変 位 が入. 皮の消滅後に残り裾が広がっており, 重りは固. つ り糸. 図7 観測開始前における装置の配置状況. 瑞にな り えて いな い. こ れらの 結 果 は, 次 の 理 こよ っ て, さ ら に明 らか に なる.. が与 え ら れる. 入射波 と反 射波 を合 成 した波 によ. る重りの運動方程式は 解析による検討. . 一----- -粥 a工. 4-1. 一般論:波動方程式の解. 弦の線密度をp 張 力rとして, 重り (質点と 且 をmと す る な 初めに こ重 り が ま す) の 質 量 . ま た, ′. る 位置 を原 点 と し, 弦 に沿 っ て X軸 を, そ の 正. 口から入射波の先端が重りに達した時点を 鶏こ 猷tを とる. 入 射 波, 反 射 波の 変 位 を ヱ, 尺と , これらが小さく, 波が伝わる速さを Vと す れ , 波動方程式は,. ‐R) a2Q 十 . ん-U. ÷÷5戸÷÷ .. である. これに特解を代入すると. z B=[ 一 三 馬 瑞 雲≧ ]A ー α ーm p, と なる. 入射 波の 一般 解 はフ ーリ エ積 分 を用 いて. ヱ= ÷ /;EA α 幽 栖 俳ぎ )箪 “ と か ける‐ ま た, 初 めの 入 射波 を. ヱ=′(“ :≠=○. . と す れ ば, こ れら 2式 から. ある. こ の 特解 と して A ニノ(き) exp(ゾαき) ヱ =AexPZα ( %+〆) 故 に 一般 解 に代 入 して , , 実 数 部 をReで 表 す と. R=Bα嗣α( 陶). / r/ 跨 ) ヒ ナR e e x pzα(陶 ‐ 繊 酔 え 伽 ) 99.

(7) . 高. 同様に反射波は,. となる‐ た だ し. 兄-ブ v ゆ 劃rだ′”) ( osα 態. E. i ‐き)+(α V2m/P)s ‐%ぞ)d d n態z き α 2 2 1十(α v 粥/P). )を用いて v= 者”i と積分公式9. 2 /me /m 鰍 臓 x P p」o 洗 髪ま ざ り十. R. 経過. 時間t. 重 りの 質量. 橋 成 和. m =0.25 回. 0[ ] ms. 1 .25. 2 .50. re x p( 吻 け g M孝. である.. 4 ー2. 例 題= 山形・三角・正弦波の場合. 上で求めた解に山形のパルス波, 二等辺三角形 パルス波, 正弦波を適用すると, その結果は位置 ェと波 の 移動 距 離 V云に より 分別 さ れる 領域 に よ っ て 分 か れる. この 領域 を表 1の 左列 に示 す. こ こ で は 実 験 と の 対 応 の た め に, z= 0 に お け. る入射波である山形のパルス波を. /( 1/2 )ん[1-cos(汀/ab] エ) = (. とお いて 計算 する. こ れ を一般 解 に代 入する と,. 3 .75. 誕 霊. 5 .00. 0[ ] g. 6 .25. 0 .09. 経過時間t=1 ] 2 .5にs. 7 .50 0 .25 8 .75 0 .64 10 .00 1 .16 11 .25. 12 .50 259の 重 り に お ける, 山形 パ ル ス 波 の 反 図8 0 .. 射. 最上段の姿が入射波, 最下段の姿が反射 波‐. 100. 6 .89. 図9 自由端 (最上段) と5種の重りによる山形 パルス波の反射波.

(8) . . 半固定端における横波の反射. 表1. 入射波と重りによる反射波の解析結果. ′. 入射波. 分類領域. ヒー[ 1‐鵬 警 α “ ズ),. 反射波. 尺. RF参 m 鋳 ト{ Mx ) 2に. yr. ] -晶誓 Ex 爵 ,幽(Mx) ,. 欣. 山 形パル ス波. 尺l. 2 日. &=. 搾. 左. 2. !. 搾 十.. (EA)2 [ -1] ・E X. o. a一 宇. る 4. y. カー ′ 1 2a ズ. ap. \ \. /. 1 a. o. 冗加 K…= -. /. ふ. 0. \. ゴ. 冗. ‐f-×) Mx= 旨(V. - E x 一 江p(. “-ד. EA‐鋤 億 ″. +×) ムー昔(yt. 尺,=MX十K(EX‐1). +×) 幼 -昔(yf. Vr. 等辺三角形パルス波. 尺〕 尺1 R 1. R 2 ′1. デ ー. o. y -. K「 = 」 y. カー. ゲ :. / //. ” ′ -. 0. 十K(EX( 1‐2E A)十1) 尺3; K・E X・(E A‐1)2. 28. a. 尺2= 2 カーMX. - 8. 2力 m a. p. -× ) M た 誓(yr. \ \. \ 2 8 x. ふ. 0. -品( “-×” E た ex p( EA-e xp(品 の. / . Sin. yt. 正. 2 /. ) 〒 猶+×. -2 顔cos(MX)十2 K,EX]. 弦. y-. 波. o. a. R= ” 〆 (粋-1)絢(MX). 」 y. i( ▽ハ. 2 a x. 入. 圧= ー. P. 一 2冗 m. 冗 Mx=もご(y -×). ーふ v云ID E た 鋤(. 101.

(9) . 高. 結果は. 橋 成 和. α 2 2 ] /”m7 +1 xメー (% α)} r″a) -2(m汀炉a). :. R =0. . 伽) ]. に ÷ 』o s. 一工 ≦2a :0≦ ▽ご. 2 2ぬ 加) 1 2(m ぬ ) ] / {m冗 ㈱ 2 } ] [叩 ( 十1 - R 一[. V云 ー工≦0. xexp{ -上÷(Vトエ)}. :湾‐尤≧2a. 1 1 { }伽 ガ 周 2 }… 背 …-) (m ホ ザー +1 十 R 一 [ -2(胤. 2 i } +1 鰹)/膨 刀炉a) s n. %の. と なる. この 結果 を, 二等 辺 三 角形 パ ル ス 波 お よ. び正弦波の結果と共に, 表1の右列にまとめてお く‐. 変位 質c司 十6. 経過時間f 0 脳s]. 位置x 8 1. +. 24. 入射波. 位置ズ. 3 0[cm1. 0. 8. 合成波 1 8. 24. 1. 6. 合成波 2 1. 1 8. 24. 30. 合成波 0. 6. 反射波 I 2. 1 8. 24. +6 入射波. 2. 8. 合成波 0. 6. 0. 8. 0. 反射波 12. 0. 18. 6. ー. 24. +6. 反射波. 合成波 0. 24. 30. 図10 0 259の 重り に お ける 山形 パ ルス 波の反 射 (理 論計 算 に よる) . 102. 30. 2. 1 0.

(10) . 半固定端における横波の反射. 弦の張力,線密度は実験条件と同じ T =200堺刃,. た重 りの 運動 を 図12に示 す.. 3099/c mと し, 横 波 が伝 わ る 速 さ を V =2.5 p =0 . 3 ×10 c m/sと す る. 入 射 波 の 底 面 は 2 a =12cm,. p =0 m) に お ける 反 射 波 は, 入 射 波 と 同 じ .003c. 高 さ はh =4 5c mと おく‐ こ れ が 弦 の 端 に あ る 質 .. 形 を して おり, 自 由端 の反 射 に相 当 する. しか し. 量 m =0 259の 重 り に 入 射 す る と き, 入 射 波, 反 .. 0 039 (m/p =0 lc m) に な る と, す で に 波 頭 に . .. 射波, 合成波の挙動を計算すると, 図10に示す結 果になった‐ 二等辺三角形パルス波と正弦波につ. 谷 が現 わ れ重 り の慣 性 の影 響 が出だ して いる. こ. いては付録に示す. この結果は図8に示した観測結果と, 時間経過. でも 確 認 でき て い る. さ ら に0 259に な る と, そ .. に伴う波形の変化において, 大変よい一致を示し ている. しかし, 同じ波形を示すまでの経過時間. 図1耳こお い て, 重 り の 質 量 が m =0 oolg (m/ .. の こ と は0 099につ い て 明 確 と な り, 図 9 の 観 測 ‐. の慣性の影響が波頭・波尾の裾に現われて いる. 質 量6 899 (m/p =223c m) の 重 り は変 位 が か な .. り ・さく, 固定端 に 近 い状 況 にある.. が計算に比べて実測の方が長くかかっている. 例 えば計算による図10の左列第5段目の波形は, 観. 5. 高校物理への適用性:反射波形の作図. 測 に よ る 図 8 の 第 5 段 目 の 波 形 に 対 応 して い る.. 前者は, 入射波の波頭が重りに達した第1段目か. 高校物理の学習範囲で, 反射波形の作図が可能. ら2 4 鵬 後 であ る. しか し後 者 は, 第 2 段 目 で 入 .. であろう か. ま た, この 結 果 が解析 の 結果 に どこ. 射波の波の先端が重りに達したと見ても, そこか. ま で迫る こ と が できる であ ろう か. こ れら がこ れ. ら, 5 25=3.75 皿 も か か っ て い る. こ の 不 .00-1 .. からの課題である‐ 簡単のため作図が線分のみで. 一 致 は, ゴム ひ もの しな や か さ に 関わる 内部摩擦. 構成 できる よう に, 入射 波形 を山形 パ ルス 波 に 近. が原因となり, 現実の波が伝わる速さを遅くした. い二等辺三角形のパルス波と設定して考える. 作図の手順を図1 3,1 4に示す. 前者は波形から. と考 え ら れる. 次 に, 入 射 波 が 重 り に 達 して か ら云=14 4msを .. 経過して, 反射波のみになった状態を, 重りの質. 重りに働く力を求めることを, 後者はその力から 重りの運動 (変位) を求めること, そして両者に. 量 m を助 変 数 と して 図11に, ま た こ の 間 に起 こ し. その変位から反射波形を作図することの要点を示 して ある.. 重りの質量mo. 001[g]. +6 [ v 一E i. 獣. 響き 9. 0. 25. 6. 12. 18. 24. 位置x[cm]. 36. 重りに働く 変位方向の力F. Y 重 り に働 く 張力T. 064 6, 89 116 . .. 図11 各種の重りにおける山形パルス波の反射波 形 (理論計算による). . 重りの慣性によ. 合成波. 0 01[g] 重りの質量mo. 0. 03. A. O. C. B. X. 重りが起こした変位 1. 1 6 6. 89 0. 2. 4. 4. 8. 7. 2. 9. 6 12.0 14.4. 時間ご[ms]. 図12 各種の重りにおける山形パルス波の反射に 伴う重りの変位. 図13 重 り に お ける 波 の反 射 につ いて、 重 り に働. く力と、 重りが起こす変位による反射波. 103.

(11) 高. 橋. 成. 和. ま ず , 重 り の 運 動 を 追 跡 す る 方 法 を 考 え る . こ れ は 2 階 の 常 微 分 方 程 式 で あ る 運 動 方 程 式 で 規 定. い い か え れ ば , 二 つ の 時 刻 の 中 央 に お け る 加 速 度. さ れ る の で ,. に お け る 位 置 ・ 速 さ の 関 係 か ら 運 動 を 探 る の で あ. こ の 数 値 解 法 は ル ン ゲ ・ ク ッ タ 流 の. 二 ィ ー ス ト ロ ー ム の 方 法 10) で 行 な え る ‐. し か し 高. 校 生 向 け に は , こ の 方 法 を 簡 便 化 す る 必 要 が あ る. ま た , い ま の 高 校 物 理 の 学 習 範 囲 で は , 加 速 度 が 一 定 で あ る 直 線 運 動 し か 取 り 扱 わ な い 11) こ. a. し た が っ て ,. と に な っ て い る .. 加 速 度 が 一 定 で な. い 場 合 に は 時 間 間 隔 を 短 く 分 割 し , こ の 中 で の 運 動 を 求 め , こ れ を 積 み 上 げ る 必 要 が あ る. こ の 積. こ れ が 一 定 で あ る と し て 前 後 の 時 刻. a, 用 い て , た だ し ,. る .. 最 初 だ け は か = 0 の 加 速 度. 置 0 , 速 さ 0 を 使 っ て 云. = △ 云 で の 位 置 、 速 さ を 求 め る .. 次 に , 加 速 度 か ら 求 め る .. 命 じま , 運 動 の 法 則. す な わ ち ,. 重 り に 働 く 張 力 丁 が 分 か る.. こ の 値 は 波 形 を 見 れ. ば ゴ ム ひ も の 端 に お け る 伸 び が 分 か る の で , の 張 力 と の 関 係 か ら 算 出 す る .. た だ し △云 は 十 分 短 い 時 間 を 選 び , n = 1 ,. の 関 係 は. … …. で あ る .. こ の と き ,. 時 間 云。- ー か ら す。 十 ー の. 3. (運 動 方 程 式). 時 刻 乙。 に お け る 波 形 か ら ,. み 上 げ に は , 簡 便 化 し た 「 蛙 跳 び 法 」 12} を 用 い る . 時 刻 ご : n △ ご に お け る 加 速 度 & が 分 か る と す る . 2 ,. ao と 位. す な わ ち ,. 図 1 長 さ .. L = 5 0 cm の ゴ ム ひ も に つ い て 伸 び △ L と 張 力 丁 T = 5 .2 2 △ L 十 1 3 5 ‐ 0 [ g w ]. 微 小. 時 間 2 △ 云 の 間 に お い て a, は 一 定 で あ る と し て ,. で あ る か ら , 200 9 分 銅 が 釣 り 下 げ て あ る ゴ ム ひ. 時 刻 ム ー ー に お け る 速 さ V 。- , ,. も は , 5 0 c m の 部 分 が 5 0 十 1 2.4 = 6 2.4 c m に な っ て お り , こ れ の 一 部 が m 倍 の 長 さ に 伸 び る と 張 力 は. 位 置 工 。- , を 基 に 時 刻. 云。 十 , に お け る 速 さ V 。 十 , , 位 置 工 。 十 , を 次 式 で 求 め る . 工 。十 , = 工 。- , 十. △ L = 6 2.4 m - 5 0 を 代 入 し ,. & ‐ 2 △ 云,. v 。- 1 +. % +1 :. % - , . 2 △ 云 十 1 / 2 . & ( 2 △ ご) 2. た め 9.8 N A O O O 9 を 掛 け れ ば T = 3‐1 9 m - 1.2 3. り の 運 動 は ,. 入 時 . 時 間 o. 力. 加 速 度. ^t △ 一 1 .l . 鮎 , / ▲ t △ . . . か ら の 隔た り. 轡 位 置. . . 加 速 度. . y. - - - - a ,. . 図 1 3 に 示 す 云。 十 , に お け る 重. 波 形 の 作 図. り の 位 置 W が 定 ま る.. こ の と き 入 射 波 の 進 行 具 合. ↑. は 分 か っ て い る の で ,. ゴ ム ひ も の 端 に お け る 入 射. 波 の 位 置 P は 定 ま る .. ゴ ム ひ も の 端 は 重 り が な け. れ ば P に あ る の だ が ,. 重 り の 慣 性 の た め に W に あ. . 重 り の 運 動. . 重 り が 変 位 P W を 起 こ し た こ と に な る . こ こ に 波 の 発 生 が 起 こ り ,. い O Q が 反 射 波 を 作 る こ と に な る .. 104. こ の 変 位 と 等 し こ れ と 入 射 波. こ れ ら の 手 順 を 二 等 辺 三 角 形 パ ル ス 波 に 関 し , 底 辺 2 a. V5 - - - ‐ a 5. 重 り に お け る 波 の 反 射 に つ い て 、. = 1 2 cm ,. 2 5 00 cm / s と し ,. . 実 行 し た . 図 14. す な. と を 合 成 す れ ば , 観 測 す る 波 が 作 図 で き る .. V3 - - - ‐ a 3. x 5. り ,. わ ち ,. . く3 脱 し ′ ^t ﹈ 5 出. 速 さ. こ. 以 上 の よ う に し て ,. . ー1. こ の 方 向 の 成 分 F を 求 め る .. れ で 重 り の 変 位 方 向 の 加 速 度 a 。 が 確 定 す る .. 入 射 波 十 反 射 波 = 合 成 波 反 射 波 の 変 位. 重. ゴ ム ひ も と 垂 直 方 向 の み の 変 位 を 考. え る こ と に し て ,. . [ N ]. こ の 関 係 を 用 い て 張 力 丁 を 算 出 す る .. と な る . 重 り に 働 く 張 力 T. さ ら に 単 位 の 換 算 の. 重 り の 運. 動 を 探 る 計 算 の 方 法 (蛙 跳 び 法) と 反 射 波 の 形 を 作 図 す る 手 順. 高 さ h = 4‐5 c m ,. 波 の 速 さ. V =. 微 小 時 間 △ z = 1 /5000 S の 条 件 で. こ の 結 果 を 図 15 に 示 す .. こ の 作 図 の 作 業 を し て み る と ,. 時 刻 の 経 過 と 共. に 重 り の 運 動 に 関 す る 計 算 に 誤 差 が 累 積 し , 重 り の 位 置 が 振 動 ・ 発 散 し て い く 状 況 に 出 会 う .. こ の.

(12) . 半固定端における横波の反射. 事情が図15における振動波形になって現われてい. と 共 にこ の 図面 の 角 を丸 め て見 れ ば 山形パ ル ス ,. る. ここ で太 線 は, こ の振 動 を平 均 化 した もの で. 波についての観測結果や解析の結果をよく反映し. あ る. した が っ て, こ こ で示 した 時 間 を越 えての. て いる. この こ と か ら, 高校 物理 の 範 囲 で 半 固 ,. 作 図 は無 意 味と なる. しか し この 二 等 辺三 角 形 ,. 定端である重りにおける反射を理論により検討す. パルス波についての結果は 付録に示す解析結果 ,. る こと が可 能 であり, こ こ で示 した方 法 の 妥 当性 が保証 でき たと い える‐. 変位y[ cm]. 経過時間『 0[ms]. 変位y[ cm]. 経過時間r 3 6瞳s] .. 6. おわりに. 位置x. 山 形 パ ル ス 波 を ゴム ひ も に 発 生 さ せ, この 波 を ゴ ム ひ もの 端 にある 重り に お いて反 射 させ た.この反 射の 姿 を ,. 0. 4. 重りの質量を変えて観測した.併せて, この反射に関わる波動方程式と重りの 0. 8. 運動方程式との解を求め, 入射波・反 射波・合成波を描き出した. これらの 実測と解析の結果を比較すると, 両者 の 波形 に は差 が な か っ た. しか し同 じ. 2 1 .. 形に達するまでの所要時間が, 前者は 後者 に比 べて 長 か っ た.. また, 高校物理の学習範囲で, 二等 辺三角形パルス波が重りにより反射す. 1. 6. る 姿 の 作 図 を試 みた.こ の方 法 はま ず ,. 12. 蛙跳び法 により重りの運動を 追跡す る. 次 に ゴ ム ひ もの 端 に お ける 入 射波. 2. 0. 形の位置から重りの位置までの変位を 割り出す. この重りの変位から反射波. 1 2. を作る. こ れらの 手順 を踏 ん で 合成 ,. 2. 4 . 5 ,. 4. -3 3. 2. 8. o. -4 ー3. 4. より 描 いた波 形 と よ い対応 を見せ た . 他 に 参考 と して付 録 に 山形 の パ ルス ,. 波に関する一連の実測結果を, 併せて 二等辺三角形パルス波と正弦波につい ての解析結果を示してある. 以 上 の こと を踏 まえ て こ こ で扱 っ , た 入射 波 に 関 する 限り に お いて 重 り .. 3. ‐3. 波 を描 き 出 した. この 結 果 は 解析 に ,. ‐4. 図15 高校物理の学習範囲で作図した、 重りによる二等辺 三角形パルス波の反射の様相. による波の反射を総体して見るとき , 波を伝える弦の線密度pと重りの質量 o≦0 03c m の 比 が m/f mに お い て 自 由 ‐. 105.

(13) . 高. 橋 成 和. 参考文献. 端, m/p ≧300c mを m (4の 最 後 で述 べ た, 223c. 少し大きめに見積もった) において固定端とみな せ よう. た だ しm や m/p の 値 は, 波 形 の底 辺. a. こより変わり, 理論の結果によると, こ や波長ス‘ れらが長いと比例して大きくなる. この中間であ る半固定端においては, 反射波は前側で固定端に よる反射波の, 後側で自由端による反射波の様相 を呈する. このことは, 重りの慣性を基に予想で き よう‐. この予想することは, 課題意識につ づき探究活 動の基点であるので, 重要であり要点でもある.. 1) 文部省:高校学校学習指導要領解説 理科編 )6 8 9 理数編 (大日本図書199 2) 文部省:高等学校学習指導要領解説 理科編 )52 9 理数編 (実教出版198 3) 近角聡信:精選物理 )61 京書籍1 984 4) 高橋成和:波の重ね合わせ-固定端 ・自由 端 での反 射と干 渉・定常 波 -, 理科 の教育 ) 51 31-1 (1983. この視点に立つと, 高校物理のここでの学習にお いて, 重りの運動を予想することは重要である.. 5) 1) のP69. この予想は, 反射に伴う固定端と自由端の運動を 認識していれば, 半固定端である重りの定性的な. 7) 1) のP85. 運動を予想し仮定することは学習者にとって容易 であろう. すると彼らは, 重りの運動を算出する 手間から開放され, 作図に要する時間が3割程度. 高等学校用教科書 (東. 6) 1) のP70. 8) 高橋成和・古川明信:摘み上げて 離した ゴ ムひもの振動, 島根大学教育学部紀要 (自然科 )4 5 98 5月2 学編)19( 1 9) ここで用いた積分公式は. に短縮されて, 反射波・合成波を描き出すことが 可能である. しかも三角波のみならず, 他の波形. ;≦ 唖 畔 三d / a. につ いて も作 図 が しや すく なる‐ さ ら にこの 方 法. た だ し, 上 は. a 〉 0 で b〉. /b ) /b奴P←a 客 0, 下 は a 〈0 で. な ら ば, 作 図 にコ ン ピ ュ ータ を用 い, 波 の 形成 過. b〉 0 の とき. 程と合わせ波に模擬的な動きを伴わすことも可能. ) 柴垣和三雄:実用数学 (共立出版 1 0. であり, 効 果 的 である. こ れらの こ と は, 波 の性. 質に関する学習の本質に何ら遜色を来さない. こ のようにして探究の過程を踏みながら, 反射の様 子を描きだし, 半固定端における波の反射に関す る 問題 の 解決 に至る こ と も でき る. した が っ て 学. 習指導の場面において, 本論文が紹介した内容の 全てをたどる必要もない. このように部分を利用 する過程も可能である. またこれで, 指導要領が. 基礎数学. ) 197 講 座11, 1958 ) 1) の P73 11. ) 石川徳治:作図による蛙跳 び法, 物理教育, 1 2 ) 85 1982 32-2 (. 高橋成和:単振子の周期と振幅の関係, 物理 ) 200 2000 教育, 48-3 (. 付. 録. いう 指導 上の留 意点 である コ ン ピ ュ ー タの 効 果 的. な活用も図れる. いずれにしても本論文が, 教室 での 「波に関する探究活動」 あるいは 「課題研究」. 1) 山形パルス波の反射 (実測). のよき参考になることを確信し, 期待する.. る重りにおいて反射する全容を間欠的に写真撮影. 表 2 と 3 は山形 パ ルス 波 が, ゴム ひ もの 端 にあ. した結果である. 縦の列は, 入射波が重り (左の 端) に達する直前から, これに続いて, 変形し反 射波に変わる姿を示す. 横の列は, 重りの質量が 異なる場合であり, 同じ時間を経過 したときの波 形 である. 方 眼の1 目盛り は2c mに あたる. 106.

(14) . 半固定端における横波の反射. ) 山形 パ ルス 波 の反射 (理 論). 3) 二 等 辺三角 形 パ ル ス波 の反射 (理 論). 図16は, 山形 パ ルス 波 の 反 射の 全容 を理 論 によ. 図17に二等 辺三 角形 パ ルス 波 の反 射 の 全 容 を理. 求 め た 結 果 であ る. 上 段 から 下段 に むけ て, 重. 論 に より 求め た結 果 を示 す. こ の と きの重 り の 運. の 質 量 を大 きく して いる. 各々 の 図 に おいて 縦. 動 につ いて, 変位 と 経 過 時間の 関係 を図18に 異 ,. は波の変位, 横軸は位置を表し, 手前に向けた. なる質量をもつ重りにおいて反射した波形を図19. は経 過 時間 で, 各 曲線 は波形 の 変 貌 を 間欠 的 に. に示 す. こ れ に よる と, 0 oolgの 重 り は自 由端 と ‐. し て い る.. して振 して は 古 定 端 に極 こ め 899の 重 り は固 (る 舞 う. ま た6 .. て 近 い振る 舞 い を する. しか し, 反 射波 の 後側 に. 微小変位の裾が広がっている. 表2. 各種の重りにおいて、 山形パルス波が反射する姿の時間経過に伴う様子 (その1). 2 .50. 5 .00. 3 .75. 6 .25. 7 .50. 8 .75. 10 .00. 11 .25. 1圏巨圏圏圏 三 園圏圏圏困難圏1 107.

(15) . . 高. この位 相 差 夕 は, 表 1 に示 した結 果 から. 4) 正弦 波 の反 射 (理 論). 振幅 a = 3cm,. 橋 成 和. t an (β/2) = (m/p) / (ス/2 汀). 波 長 入 =12c mの 正 弦 波 が, 異. ょる 質量の 重 り にお いて反 射 する 姿の 全 容 を, 理. と なる.. 瀞こよ り 求 め た. こ れ を図20に 示 す. こ れ に は,. 0032 こ の 式 か ら 重 り はm≦0 oolg (m/p ≦0 . .. 射 波 と 反 射 波, ま た こ れ らの 合 成 波 を 示 した.. 0 c m) に おいて β≦ 1 とな り 自 由端 に近 い, ま た. の ときの 重り の 運 動 を図21に, ま た 入射波 か ら. 0 899 (m/p ≧223c m) に お いて β >179 と m ≧6 .. りの 質量 に応 じて 変 わる 反 射波の 位相 の遅 れを. な り 固 定 端 に 近 い 振 る 舞 い をす る こ と が 分 かる. こ れ ら は 図20~22に お い て も 確 認 で き る. 当 然 な. 示 ヌ22に こ示す .. 表3 各種の重りにおいて、 山形パルス波が反射する姿の時間経過に伴う様子 (その2) 、 ; ー‐ーIi. .. ,. 0. 5 1 ‐2 1. -. !. - ---. .. .. .. ー 11 1 1 11 1 1 1 111 11111き′ ー. ■. ・ 11 1. 2 ‐50. 3 .75. 5 .00 1 6 .25.. 7 .50. 8 .75. 10 .00. 11 .25. 圏霊園圏圏園 108.

(16) . 半固定端における横波の反射. が ら, こ れ ら の 限 界 を 示 す m/p の 値 は, 波 長 ス. 続くおよそ半波長分に変位が残り, この後の波を. が長 いと大 きく, 短 いと小 さく なる.. 消 して しま っ て いる. この 現 象 は, 2つ の 正 弦波. o で あ る006 の 重 り に 図20に 示 した 位 相 が9o . 9. による定常波の一瞬の現象にすぎない.. おける反射は, この時刻において合成波の波頭に. 変位y[ cm] 6. (本学 教 授. 函館校). 重りの質量m. 1 2 1s t e. 2 1. 時間f[ms. 時間r[ ms. 1 2. ′. -‐. ・ ・ .. 2 1. ,. ,. .. 図17 二等辺三角形パルス波の反射 (理論計算による). ′/ ′ ノ. 図16 山形パルス波の 反射 (理論 計算による). 109.

(17) . 高. 橋 成 和. 重りの質量mo. 0 01 [g] 官 U. 2. 4. . o. 25 64 O.. 6 蓋 〆 \ 0. 重りの質量mo 0 0 ] 1[g .. 0 ‐ 守 8 9 0. 1 2. 0. 25. 1 . き 6 8 9. 4. 8. 7.2. 9. 6 12 0 14.4 .. 時間i[ms]. 図18 二等 辺 三 角形 パ ルス 波の 反 射 に お ける 重り. の反射波 (理論計算による). の運動 (理論計算による). 変位y[ ] cm. 変位y[ ] cm. 重りの質量m o. ool [g]. +6. 重りの質量m o・ 0 9[g ]. +6. 位置x [ cm]. 位置ズ. 0 12. -6. 図19 各種 の 重 り に お ける二 等辺 三 角形 パ ルス 波. 24. 入射波. 反射波. 36【cm]. -6. 合成波 0. 0 1. 12. 24. 入射波. 反射波. 合成波 0. 25. . 36. 入射波. -6. 反射波. 合成波 0. 64. 0. 0 2. -6. 入射波. 入射波. -6. 反射波 0. 0 3. +6. 反射波. 合成波. 十6. 6 1. 1. +. 6. 89. 0 24. ,. 36. 0. 0 6. +. -6. 入射波. -6. 入射波. 反射波. 合成波. 図20 正弦波の反射 (理論計算による) 重りの質量m[ g] 0. 001. 重りの質量 0畠叫g ] 珊 土6. 8 ー6. 0. 09. β. 2 。 5 ・. か. 1 8 64 0.. 細. ′. 図21 正弦波の反射における重りの運動 (理論計 算による) 110. 0. 01. 0. 1. 1. 3. ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ : : : ‐ ‐ ‐” ‐ 一明” --=-…ム ー一 平 」-…-” - - ”-”…-” - - - - -. 0 り9 -2. . . . . -1. 0. 十1. +2. log(重りの質量m[g] /弦の線密度p[g/cm] ). 図22 正弦波の入射波が重りにより反射するとき の位相の遅れ.

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