て, 1例に口腔のあれを認めたため中止した. 呼吸抑制な ど重篤な有害事象はなかった. 在宅療養に移行できたの は 5例で, 死亡退院は 1例であった. 平 入院日数は 67 日であった. 【結 語】 NSAIDsや医療用麻薬で除痛 が困難な症例に, 痛みの増強なくケタラールを経口投与 にすることができた. また, 疼痛のコントロールに難渋 するため入院日数が長くなる傾向にあった. 目標が在宅 療養となれば, 患者の負担を減らす方向で (静脈 (皮下) 投与の点滴チューブから解放するなど) 可能な限り支援 していくことが必要と える. 3.当院における一般病棟でのオピオイドローテーショ ンの現状調査 眞中 章弘,小林 剛,奥澤 直美 (独立行政法人国立病院機構西群馬病院 疼痛緩和チーム) 【目 的】 これまで本邦のがん疼痛治療はモルヒネ偏重 とならざるをえない状況であったが, 近年, 経皮吸収型 フェンタニルパッチ (以下 FP)やオキシコドン徐放剤の 登場によりオピオイドローテーション (以下 OR) が可 能になった. しかしその反面, 選択肢の多さから同一患 者での OR も散見されるようになってきている. そこで 今回, 当院における一般病棟と緩和ケア病棟での OR の 現状調査を行った. 【方 法】 2006年 1月から 2007年 11月の間に当院入院中に行われた OR について retro-spectiveに調査した. 【結 果】 OR を行った患者は一 般病棟では 420人中 84人 (20%) 106件, 緩和ケア病棟 では 219 人中 69 人 (32%) 70件であった. OR の理由 として, 一般病棟ではコンプライアンスの上昇 (内服困 難など) 45件 (42%), 疼痛コントロール不良 23件 (22%),呼吸困難・咳嗽 20件 (19%),副作用対策 15件 (悪 心・嘔吐 7件,アレルギー症状 3件,せん妄 2件, 秘,腎 機能低下による傾眠, 眠気各 1件) (14%), 蠕動痛, 怠 感, 浮腫各 1件 (0.9%) であった. 緩和ケア病棟では OR の理由としてコンプライアンスの上昇 (内服困難など) 38件 (54%), 呼吸困難・咳嗽 15件 (21%), 副作用対策 9 件 (悪心・嘔吐, 腎機能低下による傾眠各 3件, せん妄 2 件, 秘 1件) (13%),疼痛コントロール不良 7件 (10%), 蠕動痛 1件 (1.4%) であった. 【 察】 一般病棟と緩 和ケア病棟の OR を比較すると, 一般病棟では一人あた りの OR の回数が多い傾向があった. これは, 治療に伴 う病態の変化などによって生じた差であると えられ た. また, OR の理由として一般病棟では二番目に疼痛コ ントロール不良により OR をしていた. これらの中には 経口徐放性製剤を鎮痛等量まで増量せずに OR してしま うケースもあり, 増量に見合った徐痛が得られず再び OR するケースもあった. 安易な OR を避け適切な OR を行う為にチームによる丁寧な痛みのアセスメントを行 い, 患者に安全かつ有効な疼痛治療を提供していくこと が重要と えられた. 4.当院『がん疼痛マネージメントマニュアル』の紹介 とその評価 深澤 一昭,神宮 彩子,関根菜光子 仁科 砂織,望月 裕子,吉田 長英 河合 弘進,平山 功 (済生会前橋病院 かんわケアチーム) 細内 康男 (同 外科) がん患者はがんの診断時および治療開始前後から様々 な身体的苦痛や精神的苦しみを体験する. さらに病状の 進行に伴いそれらの程度・種類・頻度が大幅に増すこと で日常生活も障害され, より緩和ケアの必要性が増大す る. 緩和ケアには全人的な痛み (Total pain) への多角的 なアプローチが必要とされるが, とりわけ身体的苦痛の マネージメントはその基盤となり, それにおける薬物療 法はその主軸となすものと思われる. 当院においても平 成 20年 4月に『かんわケアチーム』を立ち上げ,安全か つ有効な薬物療法を推進することを目的に『がん疼痛マ ネージメントマニュアル』の作成から活動を開始した. このマニュアルは最新のエビデンスを基に①痛みの 類, ②痛みの評価, ③治療目標の設定, ④痛みの治療, ⑤ 副作用対策のカテゴリーに 類した上で, 図や表, フ ローチャートを多用することによって医療現場で活用し やすいマニュアルとなるよう工夫して作成した. そこで 今回はこの『がん疼痛マネージメントマニュアル』の紹 介, さらに処方統計を基にしたオピオイド製剤 用状況 ならびに副作用対策実施状況の集計から, オピオイド導 入時における①オピオイド製剤 (ベース・レスキュー)の 適正 用, ② NSAIDs併用状況, ③ノバミンョ併用状況, ④下剤併用状況などをマニュアル運用前後で比較するこ とにより本マニュアルの有用性についての評価を行った ので合わせて報告したい. 5.緩和ケア病棟における地域連携の実際 ―グループ ホームでの看取りの支援― 津金澤理恵子,藤井 智代,石塚 裕子 橋本かよ子 ( 立富岡 合病院 PCU) 佐俣 雅和 (同 MSW) 佐藤 尚文,野田 大地 (同 外科) 【はじめに】 認知症ケアにおいて, 本人を取り巻く人と の関係, 馴染みのモノや場所との関係, 地域社会との関 係など, 関わりの継続を支援することは安心感と状態の 安定を生み出す. 認知症グループホーム (以下, GH) は, この関わりのケアを大切にしている. 利用者にとって 第 18回群馬緩和医療研究会 180
3. 当院における一般病棟でのオピオイドローテーションの現状調査(第18回群馬緩和医療研究会)
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