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1. 緩和ケアチームにおける臨床心理士の役割 ―伊勢崎市民病院での1年目の取り組み―(第19回群馬緩和医療研究会<セッション5>)

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Academic year: 2021

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なり, 家族も自宅では見当障害なく過ごせたことに驚き, 退院を視野にいれた話がでてきたため MSW と共に面談 を実施. 在宅に対する不安が明確になった. Ⅲ : 本人, 家 族共に在宅療養希望に至った時期 明確になった不安は 通院, 患者の状態に対しての対応で, 在宅では家族で全 て介護を行うものと思っていた. 社会支援を取り入れ, 状態に合わせ介護ができることを伝え, 往診医と面談, 本人, 家族共に自ら在宅を希望し在宅療養, 在宅での看 取りとなった. 【 察・まとめ】 変化していく患者状態, その患者に自 たちは何ができるのかという不安, また 在宅療養は全て家族で行うという誤認があった. 外泊で の体験から, 家族の不安も明確にすることができ, その 不安に応え, 必要としていた情報を提供することができ たため患者, 家族共に療養の場を意思決定できたと え た. 在宅療養に限らず患者, 家族が体験を通じていく中 で生じる不安を軽減できるよう支援し, 療養生活の場を 自己決定できることが望ましい.

セッション5>

座長:笹本 肇(原町赤十字病院) 1.緩和ケアチームにおける臨床心理士の役割 ―伊勢 崎市民病院での 1 年目の取り組み― 新井麻沙美,金井 直子(伊勢崎市民病院 緩和ケアチーム 臨床心理士) 毛呂 裕臣 (同 心療内科) 【はじめに】 平成 19 年にがん対策基本法が施行され, がん医療の てん化の促進が図られている. その中で緩 和ケアの領域においては, 緩和ケアチームを構成する一 員として心理職が加えられるようになってきている. 当 病院では平成 20年 4月より,臨床心理士 (以下 CP)も緩 和ケアチームの一員として患者さん (以下 Pt) やその家 族への支援にあたっている. 本発表においては緩和ケア チームにおける CPの活動について報告し, その役割に ついて 察したい. 【当病院緩和ケアチームでのCP業 務】 ① Ptの精神症状のアセスメント…不安,抑うつ,焦 燥感, せん妄, 睡眠について聴取. 必要があれば心療内科 受診へとつなげる. ②心理面接. ③多職種カンファレン スでのスタッフとの情報 換. 【結果と 察】 ① 2008 年 12月 に CPが Pt本 人 と 面 接 し た ケース は 25件 で あった. このうち精神的支援や治療が必要と思われた ケースは 5件あり, うち 2件が心療内科受診となった. ②心療内科受診とはならなかった 3ケースについては, CPが週に 1∼ 2回の面接を継続的に行うことで精神的 な支援を行っている. 不安や病気についての思いを聞く ことは Ptを精神的に支えることに役立っていると思わ れる. また, 面接の中で Ptや家族の要望を聞くことので きたケースもあった. ③そして担当看護師を中心とする スタッフとの話し合いや多職種カンファレンス, 電子カ ルテの閲覧を通して, CPが聞き取った Ptや家族の思 い、要望などの情報を病棟スタッフが共有することがで きた.このことはスタッフが Ptや家族への理解を深める ことに役立ち、結果として有効な支援を行うことができ たのではないかと える. 【まとめ】 緩和ケアチーム における CPの役割は, ① Ptや家族のニーズや思いを把 握しスタッフ全体で共有することで理解を深めること, ② Ptと家族に精神的な支援を行うことである. 今後は CP介入の効果を明確な形で評価する方法を検討するこ とも必要と思われる. 2.緩和ケアにおける栄養士の役割 ―当院緩和ケア病 棟の活動を通して見えたもの― 勅 河原かをり( 立富岡 合病院 栄養サポートチーム 栄養士) 野田 大地 (同 外科) 石塚 裕子,津金沢理恵子 (同 看護師) 【はじめに】 緩和ケア病棟入院中の患者の多くは, 病状 の進行に伴う食欲不振があり経口摂取が困難な状況であ る. 医療者は栄養摂取に主眼を置くだけではなく, 患者 の嗜好に合わせた食事提供を行う必要がある. そこで, 緩和ケア病棟での終末期の患者・家族への介入を通して 見えた栄養士の役割について報告する. 【目 的】 緩 和ケア病棟での「食」へのケアにおける栄養士の役割を 検討する. 【事例紹介】 (1) A 氏,60歳代男性.胃癌・癌 性腹膜炎. (2) B氏, 30歳代女性. 乳がん・多発肝転移・ 骨転移.夫,子供 (2名),本人の両親の 6人暮らし 【結果 (介入内容と反応)】 (1) A 氏「食べないと体力が落ち てしまう」と話し, 食事の種類や形態への要望が多かっ た. 病状と嗜好に合わせた食事内容を相談, 時には栄養 士自身が調理し, より患者の要望に近い食事内容となる ように工夫, A 氏の意思を尊重するように努めた. 徐々 に A 氏は笑顔をみせ, 食の味を楽しむようになった. (2) B氏 傾眠傾向ながら, 夫の 生日を家族で祝いたいと 話した. 当日に, 幼い子供が喜びそうな 生日膳を え て提供. 食事を通して家族との時間を共有できるように した. B氏は「ありがとうございます.」と話した. 【 察】 A 氏の繰り返される要望の裏には, 口から食べる ことへの強い思いがあった. 食べることで 生 を実感 していたと思われる. その思いを栄養士が受け容れ, 内 容を工夫した事で信頼感を築くきっかけとなった. この 関わりにより A 氏は食への欲求を満たし, 味わう楽しみ を通して 生 を実感するようになったと思われる.B氏 の事例では, 妻として夫の 生日を祝う事で, 家族との 69

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