教育機能を高める学校経営の工夫 : 業務改善と学
力向上を目指して
著者
二川 美俊
雑誌名
鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要
巻
27
ページ
267-276
発行年
2018-03-30
URL
http://hdl.handle.net/10232/00030170
1 . は じ め に O E C D 国 際 教 員 指 導 環 境 調 査(TALIS2013)によると,日本の教員の1週間当たりの勤務時 間 は53.9 時間であり,参加国の平均 38.3 時間と比べ,15.6 時間長く,参加国中最長であった。ま た ,平成28 年度の「文部科学省教員勤務実態調査」の速報値によると,持ち帰り時間を含まない, 1 日 ま た は 1 週 間 当 た り の 学 校 内 勤 務 時 間 は 表 1 の よ う に な っ て お り, 小 学 校・ 中 学 校 の ど の 職 種 に おい ても勤 務時 間は増 加 傾 向にあ り ,教 員の多 忙化が 叫ば れて久し い。(表1 ) 表 1 教 員勤 務 実態 調査 (速 報値) 一 方 , 8 月 末 に 公 表 さ れ た 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 を 見 る と , 鹿 児 島 県 に お い て は 学 習 の 定 着 に 課 題 が あ る こ と が 明 ら か に な っ た 。 こ の 傾 向 は 鹿 児 島 県 だ け に 留 ま ら ず, 全 国 を 見 て も 悩 み の 多 い 自 治 体 や 学 校 が 多 い と 推 察 で き る。 こ れ か ら の 学 校 に お い て も, 児 童 生 徒( 以 下 , 生 徒 と 略 す ) に 確 か な 学 力 を 身 に つ け さ せ, 進 路 実 現 を 図 り , 将 来 の 日 本 を 担 っ て い く 生 徒 を 育 て て い か な け れ ば な ら な い 。 同 時 に 業 務 の 効 率 化 を 図 り, 教 職 員 が 働 き や す い 環 境 を 作 り, よ り よ い 教 育 を 目 指 し て い く こと が求め られ ている 。 そ こ で, 本 校 で 取 り 組 ん で い る 事 例 等 を 紹 介 す る こ と に よ り , 他 校 で 参 考 に し た り , よ り よ い 実 践 の基 礎資料 にな ったり す る ことを 願 い, 本資料 として まと めること にした。
資 料
Bulletin of the Educational Research and Development, Faculty of Education, Kagoshima University 2018, Vol.27, 267-276
教育機能を高める学校経営の工夫
-業務改善と学力向上を目指して-
二 川 美 俊
[鹿児島大学教育学部附属中学校]School management measures to raise educational function
− Aiming for business improvement and academic achievement improvement −
FUTAGAWA Mitoshi
キーワード:業務改善、業務の効率化、学力向上、教育の質の担保
Bulletin of the Educational Reseach and Development㸪 Faculty of Education㸪 Kagoshima University 2018㸪 Vol.27㸪 00-00
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二川 美俊:教育機能を高める学校経営の工夫 イ フ ラッシ ュ カー ド 英語 学習で よ く使 われ てい るフラ ッ シュカード は,繰り返 しの学習に 有効である 。ただ, 教 材 を 担 当 教 員 全 員 分 整 備 す る こ と は 難 し く, 1 学 年 で 1 セ ッ ト が 一 般 的 で あ る。 ま た, 英 語 の 教 員 に 話 を 聞 く と , 自 分 が 授 業 を し た 後 に 並 び 直 し て 返 却 し な い と 次 の 授 業 や 次 の 授 業者 に迷惑 が かか り,活用が 滞る 場 合 がある との ことであ った 。私が 作成したフ ラッシュ カ ー ド は , ① 英 語 だ け で な く ど の 教 科 で も 使 え る こ と。 ② シ ン プ ル な 操 作 と 仕 組 み に し, 誰 で も 簡 単 に 使 え る こ と 。 ③ エ ク セ ル を 使 っ た ソ フ ト に し , 希 望 が あ れ ば, フ リ ー で 誰 に で も 分 け て あ げ ら れ る こ と を コ ン セ プ ト に 図 1 の よ う な ソ フ ト に し た。 現 在, 各 方 面 か ら 希 望が あり, 活 用が 広が りつ つあり , 生徒の基礎 学力 向上 につながって いる 。 図 1 フラ ッ シ ュカー ド のTOP 画面 図2 フラッシュカードの基礎データ入力用画面 図2 は,基 礎 デ ータを 作成す る画 面 で ある。 左側 の列( B列…非表示 にしてあ る)にデー タ を 入 力 し て い く と, フ ラ ッ シ ュ カ ー ド が 完 成 す る。 ま た , 右 側 の 列 ( P 〜 の 列 … 非 表 示 に し て あ る ) の デ ー タ を B 列 に 値 貼 り 付 け を 行 う と ど の 教 科 の フ ラ ッ シ ュ カ ー ド に も 変 更 で き る 。 こ の 部 分 を 生 徒 に 作 成 さ せ る と, 大 切 な 事 項 を 学 習 者 自 身 が 整 理 す る 活 動 に つ な が り, 学習を 更 に主 体的 にす ること が できる。 ウ 度 数分布 に よる 実態 把握 及び指 導 法の 改善 今までの多くの授業では学級の中間層に絞り授業を行う場合が多く,上位の生徒を伸ばし切 れていなかったり,下位の生徒を取りこぼした形で授業を行ったりしているという指摘を受け ることが多かった。そこで,この度数分布による実態把握を行い,授業の分析を行うことにした。 図3は授業中に行う,小テスト,単元テスト等の結果を入力し,簡単に度数分布を作成で きるようにしたソフトである。エクセルで比較値を自動計算させ,グラフ化させる。簡単な マクロを使っているが,基本的にはエクセルの基本機能を利用している。この比較値とは偏 差値のことであるが,偏差値が正しく理解されていないという学校現場の実態もあると聞い たので,「比較値」という表現にしている。 図 3 度数分 布 作 成ソフ ト 図 4 度数 分布 のグラフ ⴭ⪅ྡࢱࢺࣝ ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻ ⱥㄒᏛ⩦࡛ࡼࡃࢃࢀ࡚࠸ࡿࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡣ㸪⧞ࡾ㏉ࡋࡢᏛ⩦᭷ຠ࡛࠶ࡿࠋࡓࡔ㸪 ᩍᮦࢆᢸᙜᩍဨဨศᩚഛࡍࡿࡇࡣ㞴ࡋࡃ㸪㸯Ꮫᖺ࡛㸯ࢭࢵࢺࡀ୍⯡ⓗ࡛࠶ࡿࠋࡲࡓ㸪ⱥ ㄒࡢᩍဨヰࢆ⪺ࡃ㸪⮬ศࡀᤵᴗࢆࡋࡓᚋ୪ࡧ┤ࡋ࡚㏉༷ࡋ࡞࠸ḟࡢᤵᴗࡸḟࡢᤵᴗ ⪅㏞ᝨࡀࡾ㸪ά⏝ࡀࡿሙྜࡀ࠶ࡿࡢࡇ࡛࠶ࡗࡓࠋ⚾ࡀసᡂࡋࡓࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ ࢻࡣ㸪ձⱥㄒࡔࡅ࡛࡞ࡃࡢᩍ⛉࡛ࡶ࠼ࡿࡇࠋղࢩࣥࣉࣝ࡞᧯స⤌ࡳࡋ㸪ㄡ࡛ࡶ ⡆༢࠼ࡿࡇࠋճ࢚ࢡࢭࣝࢆࡗࡓࢯࣇࢺࡋ㸪ᕼᮃࡀ࠶ࢀࡤ㸪ࣇ࣮࡛ࣜㄡ࡛ࡶศࡅ ࡚࠶ࡆࡽࢀࡿࡇࢆࢥࣥࢭࣉࢺᅗ㸯ࡢࡼ࠺࡞ࢯࣇࢺࡋࡓࠋ⌧ᅾ㸪ྛ᪉㠃ࡽᕼᮃࡀ࠶ࡾ㸪 ά⏝ࡀᗈࡀࡾࡘࡘ࠶ࡾ㸪⏕ᚐࡢᇶ♏Ꮫຊྥୖࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡿࠋ ᅗ㸯 ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡢ723 ⏬㠃 ᅗ㸰 ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡢᇶ♏ࢹ࣮ࢱධຊ⏝⏬㠃 ᅗ㸰ࡣ㸪ᇶ♏ࢹ࣮ࢱࢆసᡂࡍࡿ⏬㠃࡛࠶ࡿࠋᕥഃࡢิ㸦% ิ͐㠀⾲♧ࡋ࡚࠶ࡿ㸧ࢹ࣮ ࢱࢆධຊࡋ࡚࠸ࡃ㸪ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡀᡂࡍࡿࠋࡲࡓ㸪ྑഃࡢิ㸦3㹼ࡢิ͐㠀⾲♧ࡋ ࡚࠶ࡿ㸧ࡢࢹ࣮ࢱࢆ % ิ್㈞ࡾࡅࢆ⾜࠺ࡢᩍ⛉ࡢࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡶኚ᭦࡛ࡁࡿࠋ ࡇࡢ㒊ศࢆ⏕ᚐసᡂࡉࡏࡿ㸪ษ࡞㡯ࢆᏛ⩦⪅⮬㌟ࡀᩚ⌮ࡍࡿάືࡘ࡞ࡀࡾ㸪Ꮫ⩦ ࢆ᭦యⓗࡍࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿࠋ ࢘ ᗘᩘศᕸࡼࡿᐇែᢕᥱཬࡧᣦᑟἲࡢᨵၿ ࡲ࡛ࡢከࡃࡢᤵᴗ࡛ࡣᏛ⣭ࡢ୰㛫ᒙ⤠ࡾᤵᴗࢆ⾜࠺ሙྜࡀከࡃ㸪ୖࡢ⏕ᚐࢆఙࡤࡋษ ࢀ࡚࠸࡞ࡗࡓࡾ㸪ୗࡢ⏕ᚐࢆྲྀࡾࡇࡰࡋࡓᙧ࡛ᤵᴗࢆ⾜ࡗࡓࡾࡋ࡚࠸ࡿ࠸࠺ᣦࢆཷࡅ ࡿࡇࡀከࡗࡓࠋࡑࡇ࡛ࡇࡢᗘᩘศᕸࡼࡿᐇែᢕᥱࢆ⾜࠸㸪ᤵᴗࡢศᯒࢆ⾜࠺ࡇࡋࡓࠋ ᅗ㸱ࡣᤵᴗ୰⾜࠺㸪ᑠࢸࢫࢺ㸪༢ඖࢸࢫࢺ➼ࡢ⤖ᯝࢆධຊࡋ㸪⡆༢ᗘᩘศᕸࢆసᡂ࡛ࡁ ࡿࡼ࠺ࡋࡓࢯࣇࢺ࡛࠶ࡿࠋ࢚ࢡࢭ࡛ࣝẚ㍑್㸦೫ᕪ್ࡢࡇ㸧ࢆ⮬ືィ⟬ࡉࡏ㸪ࢢࣛࣇࡉ ࡏࡿࠋ⡆༢࡞࣐ࢡࣟࢆࡗ࡚࠸ࡿࡀ㸪ᇶᮏⓗࡣ࢚ࢡࢭࣝࡢᇶᮏᶵ⬟ࢆ⏝ࡋ࡚࠸ࡿࠋࡇࡢẚ ㍑್ࡣ೫ᕪ್ࡢࡇ࡛࠶ࡿࡀ㸪೫ᕪ್ࡀṇࡋࡃ⌮ゎࡉࢀ࡚࠸࡞࠸࠸࠺Ꮫᰯ⌧ሙࡢᐇែࡶ࠶ ࡿ⪺࠸ࡓࡢ࡛㸪ࠕẚ㍑್ࠖ࠸࠺⾲⌧ࡋ࡚࠸ࡿࠋ ᅗ㸱 ᗘᩘศᕸసᡂࢯࣇࢺ ᅗ㸲 ᗘᩘศᕸࡢࢢࣛࣇ ⴭ⪅ྡࢱࢺࣝ ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻ ⱥㄒᏛ⩦࡛ࡼࡃࢃࢀ࡚࠸ࡿࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡣ㸪⧞ࡾ㏉ࡋࡢᏛ⩦᭷ຠ࡛࠶ࡿࠋࡓࡔ㸪 ᩍᮦࢆᢸᙜᩍဨဨศᩚഛࡍࡿࡇࡣ㞴ࡋࡃ㸪㸯Ꮫᖺ࡛㸯ࢭࢵࢺࡀ୍⯡ⓗ࡛࠶ࡿࠋࡲࡓ㸪ⱥ ㄒࡢᩍဨヰࢆ⪺ࡃ㸪⮬ศࡀᤵᴗࢆࡋࡓᚋ୪ࡧ┤ࡋ࡚㏉༷ࡋ࡞࠸ḟࡢᤵᴗࡸḟࡢᤵᴗ ⪅㏞ᝨࡀࡾ㸪ά⏝ࡀࡿሙྜࡀ࠶ࡿࡢࡇ࡛࠶ࡗࡓࠋ⚾ࡀసᡂࡋࡓࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ ࢻࡣ㸪ձⱥㄒࡔࡅ࡛࡞ࡃࡢᩍ⛉࡛ࡶ࠼ࡿࡇࠋղࢩࣥࣉࣝ࡞᧯స⤌ࡳࡋ㸪ㄡ࡛ࡶ ⡆༢࠼ࡿࡇࠋճ࢚ࢡࢭࣝࢆࡗࡓࢯࣇࢺࡋ㸪ᕼᮃࡀ࠶ࢀࡤ㸪ࣇ࣮࡛ࣜㄡ࡛ࡶศࡅ ࡚࠶ࡆࡽࢀࡿࡇࢆࢥࣥࢭࣉࢺᅗ㸯ࡢࡼ࠺࡞ࢯࣇࢺࡋࡓࠋ⌧ᅾ㸪ྛ᪉㠃ࡽᕼᮃࡀ࠶ࡾ㸪 ά⏝ࡀᗈࡀࡾࡘࡘ࠶ࡾ㸪⏕ᚐࡢᇶ♏Ꮫຊྥୖࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡿࠋ ᅗ㸯 ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡢ723 ⏬㠃 ᅗ㸰 ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡢᇶ♏ࢹ࣮ࢱධຊ⏝⏬㠃 ᅗ㸰ࡣ㸪ᇶ♏ࢹ࣮ࢱࢆసᡂࡍࡿ⏬㠃࡛࠶ࡿࠋᕥഃࡢิ㸦% ิ͐㠀⾲♧ࡋ࡚࠶ࡿ㸧ࢹ࣮ ࢱࢆධຊࡋ࡚࠸ࡃ㸪ࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡀᡂࡍࡿࠋࡲࡓ㸪ྑഃࡢิ㸦3㹼ࡢิ͐㠀⾲♧ࡋ ࡚࠶ࡿ㸧ࡢࢹ࣮ࢱࢆ % ิ್㈞ࡾࡅࢆ⾜࠺ࡢᩍ⛉ࡢࣇࣛࢵࢩ࣮ࣗ࢝ࢻࡶኚ᭦࡛ࡁࡿࠋ ࡇࡢ㒊ศࢆ⏕ᚐసᡂࡉࡏࡿ㸪ษ࡞㡯ࢆᏛ⩦⪅⮬㌟ࡀᩚ⌮ࡍࡿάືࡘ࡞ࡀࡾ㸪Ꮫ⩦ ࢆ᭦యⓗࡍࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿࠋ ࢘ ᗘᩘศᕸࡼࡿᐇែᢕᥱཬࡧᣦᑟἲࡢᨵၿ ࡲ࡛ࡢከࡃࡢᤵᴗ࡛ࡣᏛ⣭ࡢ୰㛫ᒙ⤠ࡾᤵᴗࢆ⾜࠺ሙྜࡀከࡃ㸪ୖࡢ⏕ᚐࢆఙࡤࡋษ ࢀ࡚࠸࡞ࡗࡓࡾ㸪ୗࡢ⏕ᚐࢆྲྀࡾࡇࡰࡋࡓᙧ࡛ᤵᴗࢆ⾜ࡗࡓࡾࡋ࡚࠸ࡿ࠸࠺ᣦࢆཷࡅ ࡿࡇࡀከࡗࡓࠋࡑࡇ࡛ࡇࡢᗘᩘศᕸࡼࡿᐇែᢕᥱࢆ⾜࠸㸪ᤵᴗࡢศᯒࢆ⾜࠺ࡇࡋࡓࠋ ᅗ㸱ࡣᤵᴗ୰⾜࠺㸪ᑠࢸࢫࢺ㸪༢ඖࢸࢫࢺ➼ࡢ⤖ᯝࢆධຊࡋ㸪⡆༢ᗘᩘศᕸࢆసᡂ࡛ࡁ ࡿࡼ࠺ࡋࡓࢯࣇࢺ࡛࠶ࡿࠋ࢚ࢡࢭ࡛ࣝẚ㍑್㸦೫ᕪ್ࡢࡇ㸧ࢆ⮬ືィ⟬ࡉࡏ㸪ࢢࣛࣇࡉ ࡏࡿࠋ⡆༢࡞࣐ࢡࣟࢆࡗ࡚࠸ࡿࡀ㸪ᇶᮏⓗࡣ࢚ࢡࢭࣝࡢᇶᮏᶵ⬟ࢆ⏝ࡋ࡚࠸ࡿࠋࡇࡢẚ ㍑್ࡣ೫ᕪ್ࡢࡇ࡛࠶ࡿࡀ㸪೫ᕪ್ࡀṇࡋࡃ⌮ゎࡉࢀ࡚࠸࡞࠸࠸࠺Ꮫᰯ⌧ሙࡢᐇែࡶ࠶ ࡿ⪺࠸ࡓࡢ࡛㸪ࠕẚ㍑್ࠖ࠸࠺⾲⌧ࡋ࡚࠸ࡿࠋ ᅗ㸱 ᗘᩘศᕸసᡂࢯࣇࢺ ᅗ㸲 ᗘᩘศᕸࡢࢢࣛࣇ
鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018) 完 成 し た グ ラ フ を 見 る と , 行 っ た テ ス ト の 学 年 や 学 級 の 傾 向 を 視 覚 的 に 捉 え る こ と が で き る 。 こ の 結 果 を 基 に 結 果 的 に 次 時 の 授 業 の 工 夫 改 善 を 行 っ て い く と, 指 導 力 は 明 ら か に 改 善 さ れ て い く と 考 え る 。 図 4 で は 3 段 階 の45 − 55 未満の生徒がやや少ないこと,下位 層 の35 未満の生徒が約6%いることが分かる。指導法を振り返るとき,下位の生徒の存 在 が 確 実 に 分 か る の で , こ れ ら の 生 徒 を ど う 伸 ば し て い く か, 5 段 階 で 2 や 3 の 段 階 の 生 徒 をど のよう な 工夫 をし て上 位に引 き 上げていく かを 考え ることが短時 間で できる。 エ 学 力分 析ソフ ト 図5の自作した学力分析ソフトを活用することにより,客観的な成績データをいち早く把 握し,そのデータを元に分析を加え,教師自身が指導法の自己点検をしたり,生徒の定着度 を把握したりでき,指導法の改善につなげることができた。同時に学級の特徴や個々の生徒 のデータにより,集団や個をどう伸ばしていくか検討する資料を容易に手にすることができ るようになった。生徒にとっては自分がつまずいているところ,得意としているところを教 師が理解してくれ,困り感やもっと伸ばしたい内容を教師と共有できるようになった。その ことで,学習への抵抗感が減り,より学習が身近に感じられ,自分の伸ばす内容や教科が自 覚でき,自ら学んでいこうという意欲が湧いているのではないかと考える。 このソフトを通して,生徒の学習の定着度を確認すると共に,ソフトを活用し,生徒の学 習意欲の喚起とつまずきの早期発見を行い,学力向上に結びつける。また,様々な視点から 分析を加えることで,教師が指導方法の再点検を行い,学力定着のための手だてを講ずるこ とができる。データとしては知能検査,定期テスト,実力テスト,鹿児島定着度調査や全国 学力学習状況調査等のデータを扱える。そこで,分析用のデータはセキュリティを高める為 に物理的に持ち出しが不可能な学校内のサーバーに置いた。また,2段階でパスワードの入 力を求め,個人情報の保護に努めた。一方,データ流失の多くが人的なものであるので,教 職員の個人情報の取り扱いについて研修を行い,運用を確実にしていく必要がある。 図 5 学 力 分 析ソ フトTOP 画面 図6 度数分布のグラフ (ア) 度数分布による分析 ① 図6は前述ウの度数分布作成ソフトを改良し,組み込んだものである。このシート では3つの分析を行えるようにした。1つ目が色分けによる比較値の絞り込みである。 これは,学習内容が理解できている生徒と指導が必要な生徒を明らかにするためであ る。教師が数値を自由に入力して設定ができるので,授業の内容によって設定の数値 㮵ඣᓥᏛᩍ⫱Ꮫ㒊ᩍ⫱ᐇ㊶◊✲⣖せ ➨㸰㸵ᕳ ᡂࡋࡓࢢࣛࣇࢆぢࡿ㸪⾜ࡗࡓࢸࢫࢺࡢᏛᖺࡸᏛ⣭ࡢഴྥࢆどぬⓗᤊ࠼ࡿࡇࡀ࡛ࡁ ࡿࠋࡇࡢ⤖ᯝࢆᇶ⤖ᯝⓗḟࡢᤵᴗࡢᕤኵᨵၿࢆ⾜ࡗ࡚࠸ࡃ㸪ᣦᑟຊࡣ᫂ࡽᨵၿࡉ ࢀ࡚࠸ࡃ⪃࠼ࡿࠋᅗ㸲࡛ࡣ㸱ẁ㝵ࡢ 㸫 ᮍ‶ࡢ⏕ᚐࡀࡸࡸᑡ࡞࠸ࡇ㸪ୗᒙࡢ ᮍ‶ ࡢ⏕ᚐࡀ⣙㸴㸣࠸ࡿࡇࡀศࡿࠋᣦᑟἲࢆࡾ㏉ࡿࡁ㸪ୗࡢ⏕ᚐࡢᏑᅾࡀ☜ᐇศࡿ ࡢ࡛㸪ࡇࢀࡽࡢ⏕ᚐࢆ࠺ఙࡤࡋ࡚࠸ࡃ㸪㸰ࡸ㸱ࡢẁ㝵ࡢ⏕ᚐࢆࡢࡼ࠺࡞ᕤኵࢆࡋ࡚ୖ ᘬࡁୖࡆ࡚࠸ࡃࢆ⪃࠼ࡿࡇࡀ▷㛫࡛࡛ࡁࡿࠋ ࢚ Ꮫຊศᯒࢯࣇࢺ ᅗ㸳ࡢ⮬సࡋࡓᏛຊศᯒࢯࣇࢺࢆά⏝ࡍࡿࡇࡼࡾ㸪ᐈほⓗ࡞ᡂ⦼ࢹ࣮ࢱࢆ࠸ࡕ᪩ࡃᢕᥱ ࡋ㸪ࡑࡢࢹ࣮ࢱࢆඖศᯒࢆຍ࠼㸪ᩍᖌ⮬㌟ࡀᣦᑟἲࡢ⮬ᕫⅬ᳨ࢆࡋࡓࡾ㸪⏕ᚐࡢᐃ╔ᗘࢆᢕ ᥱࡋࡓࡾ࡛ࡁ㸪ᣦᑟἲࡢᨵၿࡘ࡞ࡆࡿࡇࡀ࡛ࡁࡓࠋྠᏛ⣭ࡢ≉ᚩࡸಶࠎࡢ⏕ᚐࡢࢹ࣮ ࢱࡼࡾ㸪㞟ᅋࡸಶࢆ࠺ఙࡤࡋ࡚࠸ࡃ᳨ウࡍࡿ㈨ᩱࢆᐜ᫆ᡭࡍࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺ ࡞ࡗࡓࠋ⏕ᚐࡗ࡚ࡣ⮬ศࡀࡘࡲࡎ࠸࡚࠸ࡿࡇࢁ㸪ᚓពࡋ࡚࠸ࡿࡇࢁࢆᩍᖌࡀ⌮ゎࡋ ࡚ࡃࢀ㸪ᅔࡾឤࡸࡶࡗఙࡤࡋࡓ࠸ෆᐜࢆᩍᖌඹ᭷࡛ࡁࡿࡼ࠺࡞ࡗࡓࠋࡑࡢࡇ࡛㸪Ꮫ⩦ ࡢᢠឤࡀῶࡾ㸪ࡼࡾᏛ⩦ࡀ㌟㏆ឤࡌࡽࢀ㸪⮬ศࡢఙࡤࡍෆᐜࡸᩍ⛉ࡀ⮬ぬ࡛ࡁ㸪⮬ࡽᏛ ࢇ࡛࠸ࡇ࠺࠸࠺ពḧࡀ࠸࡚࠸ࡿࡢ࡛ࡣ࡞࠸⪃࠼ࡿࠋ ࡇࡢࢯࣇࢺࢆ㏻ࡋ࡚㸪⏕ᚐࡢᏛ⩦ࡢᐃ╔ᗘࢆ☜ㄆࡍࡿඹ㸪ࢯࣇࢺࢆά⏝ࡋ㸪⏕ᚐࡢᏛ⩦ ពḧࡢႏ㉳ࡘࡲࡎࡁࡢ᪩ᮇⓎぢࢆ⾜࠸㸪Ꮫຊྥୖ⤖ࡧࡘࡅࡿࠋࡲࡓ㸪ᵝࠎ࡞どⅬࡽศ ᯒࢆຍ࠼ࡿࡇ࡛㸪ᩍᖌࡀᣦᑟ᪉ἲࡢⅬ᳨ࢆ⾜࠸㸪Ꮫຊᐃ╔ࡢࡓࡵࡢᡭࡔ࡚ࢆㅮࡎࡿࡇ ࡀ࡛ࡁࡿࠋࢹ࣮ࢱࡋ࡚ࡣ▱⬟᳨ᰝ㸪ᐃᮇࢸࢫࢺ㸪ᐇຊࢸࢫࢺ㸪㮵ඣᓥᐃ╔ᗘㄪᰝࡸᅜᏛ ຊᏛ⩦≧ἣㄪᰝ➼ࡢࢹ࣮ࢱࢆᢅ࠼ࡿࠋࡑࡇ࡛㸪ศᯒ⏝ࡢࢹ࣮ࢱࡣࢭ࢟ࣗࣜࢸࢆ㧗ࡵࡿⅭ ≀⌮ⓗᣢࡕฟࡋࡀྍ⬟࡞Ꮫᰯෆࡢࢧ࣮ࣂ࣮⨨࠸ࡓࠋࡲࡓ㸪㸰ẁ㝵࡛ࣃࢫ࣮࣡ࢻࡢධຊ ࢆồࡵ㸪ಶேሗࡢಖㆤດࡵࡓࠋ୍᪉㸪ࢹ࣮ࢱὶኻࡢከࡃࡀேⓗ࡞ࡶࡢ࡛࠶ࡿࡢ࡛㸪ᩍ⫋ ဨࡢಶேሗࡢྲྀࡾᢅ࠸ࡘ࠸࡚◊ಟࢆ⾜࠸㸪㐠⏝ࢆ☜ᐇࡋ࡚࠸ࡃᚲせࡀ࠶ࡿࠋ ᅗ㸳 Ꮫຊศᯒࢯࣇࢺ723 ⏬㠃 ᅗ㸴 ᗘᩘศᕸࡢࢢࣛࣇ 㺏 ᗘᩘศᕸࡼࡿศᯒ ձ ᅗ㸴ࡣ๓㏙࢘ࡢᗘᩘศᕸసᡂࢯࣇࢺࢆᨵⰋࡋ㸪⤌ࡳ㎸ࢇࡔࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋࡇࡢࢩ࣮ࢺ ࡛ࡣ ࡘࡢศᯒࢆ⾜࠼ࡿࡼ࠺ࡋࡓࠋ㸯ࡘ┠ࡀⰍศࡅࡼࡿẚ㍑್ࡢ⤠ࡾ㎸ࡳ࡛࠶ࡿࠋ ࡇࢀࡣ㸪Ꮫ⩦ෆᐜࡀ⌮ゎ࡛ࡁ࡚࠸ࡿ⏕ᚐᣦᑟࡀᚲせ࡞⏕ᚐࢆ᫂ࡽࡍࡿࡓࡵ࡛࠶ ࡿࠋᩍᖌࡀᩘ್ࢆ⮬⏤ධຊࡋ࡚タᐃࡀ࡛ࡁࡿࡢ࡛㸪ᤵᴗࡢෆᐜࡼࡗ࡚タᐃࡢᩘ್ࢆ
二川 美俊:教育機能を高める学校経営の工夫 を上げたり,下げたりすることが可能である。成績が下位の生徒については,特別な 配慮が必要な場合もあり,丁寧な指導や声かけをしていく必要があること,教師間で 情報を共有し,連携しながらチームで学力の落ち込みの解決策や指導の手だてを練っ ていく必要があることなど,指導計画を立案する基礎資料になる。 ② 成績上位の生徒の洗い出し 同じように成績上位の生徒については,授業を牽引するリーダーにしたり,新しい 意 見 を 引 き 出 す こ と が で き た り す る 教 師 の サ ポ ー タ ー に な れ る 可 能 性 が あ る。 ま た, 発 展 的 な 学 習 課 題 を 用 意 す る こ と に よ っ て, よ り 学 習 内 容 の 深 化 を 図 る こ と が で き, 更に学力を伸ばすことが可能になってくる。 ③ 学級の傾向をつかむ 前述ウの度数分布作成ソフトと同様に,学年や学級の傾向を捉え,指導に生かすこ とができる。指導法を振り返る時,下位の生徒を引き上げ,どう伸ばしていくか,上 位の生徒をさらにどのような工夫をして伸ばしていくかを考え,授業改善を進めたい。 (イ) 相 関分析 に よる 分析 この相関分析では,過去のテストと今回のテストの相関や他教科との相関をとることに よって,生徒の得意とする能力やつまずきの要因を見つけ出すヒントを得ることができる。 比例する帯の部分がほぼ相関がとれているので,次の順で指導するターゲットの絞り込み をして,指導に生かすことができる。知能検査と定期テストの相関,標準学力検査との相 関,教科間の相関等をとることで,生徒の実態把握,特に得意分野や苦手意識を持ってい る領域等を探る手だてになる。また,相関分布を取ることによりある教科に苦手意識を持っ て い る 生 徒 で も そ れ を 克 服 す る ヒ ン ト が 見 い 出 せ る チ ャ ン ス が あ る。 ま た, 相 関 分 析 を 知 能 検 査 と 標 準 学 力 検 査 で 行 う と, 各 教 科 や 全 体 で の オ − バ ー ア チ ー バ ー や ア ン ダ ー ア チ ー バ ー を 判 定 す る こ と が で きる。一般的にアンダーアチーバーは努力によって「伸び代」が大きいので,励まし努力 をさせることで,より学力を高めていける可能性がある。反対にオーバーアチーバーは「頑 張りすぎ」の場合もあるので,声かけを十分留意し,息切れさせないような工夫が必要で ある。同様の考え方で各テストも分析を加えると,指導の一助になると考えられる。 (ウ) 比 較値推 移 によ る分 析 ⴭ⪅ྡࢱࢺࣝ ୖࡆࡓࡾ㸪ୗࡆࡓࡾࡍࡿࡇࡀྍ⬟࡛࠶ࡿࠋᡂ⦼ࡀୗࡢ⏕ᚐࡘ࠸࡚ࡣ㸪≉ู࡞ᨭ ࡀᚲせ࡞ሙྜࡶ࠶ࡾ㸪ᑀ࡞ᣦᑟࡸኌࡅࢆࡋ࡚࠸ࡃᚲせࡀ࠶ࡿࡇ㸪ᩍᖌ㛫࡛ሗࢆ ඹ᭷ࡋ㸪㐃ᦠࡋ࡞ࡀࡽࢳ࣮࣒࡛Ꮫຊࡢⴠࡕ㎸ࡳࡢゎỴ⟇ࡸᣦᑟࡢᡭࡔ࡚ࢆ⦎ࡗ࡚࠸ࡃᚲ せࡀ࠶ࡿࡇ࡞㸪ᣦᑟィ⏬ࢆ❧ࡍࡿᇶ♏㈨ᩱ࡞ࡿࠋ ղ ᡂ⦼ୖࡢ⏕ᚐࡢὙ࠸ฟࡋ ྠࡌࡼ࠺ᡂ⦼ୖࡢ⏕ᚐࡘ࠸࡚ࡣ㸪ᤵᴗࢆ≌ᘬࡍࡿ࣮ࣜࢲ࣮ࡋࡓࡾ㸪᪂ࡋ࠸ព ぢࢆᘬࡁฟࡍࡇࡀ࡛ࡁࡓࡾࡍࡿᩍᖌࡢࢧ࣏࣮ࢱ࣮࡞ࢀࡿྍ⬟ᛶࡀ࠶ࡿࠋࡲࡓ㸪Ⓨᒎ ⓗ࡞Ꮫ⩦ㄢ㢟ࢆ⏝ពࡍࡿࡇࡼࡗ࡚㸪ࡼࡾᏛ⩦ෆᐜࡢ῝ࢆᅗࡿࡇࡀ࡛ࡁ㸪᭦Ꮫ ຊࢆఙࡤࡍࡇࡀྍ⬟࡞ࡗ࡚ࡃࡿࠋ ճ Ꮫ⣭ࡢഴྥࢆࡘࡴ ๓㏙࢘ࡢᗘᩘศᕸసᡂࢯࣇࢺྠᵝ㸪ᏛᖺࡸᏛ⣭ࡢഴྥࢆᤊ࠼㸪ᣦᑟ⏕ࡍࡇ ࡀ࡛ࡁࡿࠋᣦᑟἲࢆࡾ㏉ࡿ㸪ୗࡢ⏕ᚐࢆᘬࡁୖࡆ㸪࠺ఙࡤࡋ࡚࠸ࡃ㸪ୖࡢ ⏕ᚐࢆࡉࡽࡢࡼ࠺࡞ᕤኵࢆࡋ࡚ఙࡤࡋ࡚࠸ࡃࢆ⪃࠼㸪ᤵᴗᨵၿࢆ㐍ࡵࡓ࠸ࠋ 㺐 ┦㛵ศᯒࡼࡿศᯒ ࡇࡢ┦㛵ศᯒ࡛ࡣ㸪㐣ཤࡢࢸࢫࢺᅇࡢࢸࢫࢺࡢ┦㛵ࡸᩍ⛉ࡢ┦㛵ࢆࡿࡇࡼ ࡗ࡚㸪⏕ᚐࡢᚓពࡍࡿ⬟ຊࡸࡘࡲࡎࡁࡢせᅉࢆぢࡘࡅฟࡍࣄࣥࢺࢆᚓࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿࠋ ẚࡍࡿᖏࡢ㒊ศࡀࡰ┦㛵ࡀࢀ࡚࠸ࡿࡢ࡛㸪ḟࡢ㡰࡛ᣦᑟࡍࡿࢱ࣮ࢤࢵࢺࡢ⤠ࡾ㎸ࡳ ࢆࡋ࡚㸪ᣦᑟ⏕ࡍࡇࡀ࡛ࡁࡿࠋ▱⬟᳨ᰝᐃᮇࢸࢫࢺࡢ┦㛵㸪ᶆ‽Ꮫຊ᳨ᰝࡢ┦ 㛵㸪ᩍ⛉㛫ࡢ┦㛵➼ࢆࡿࡇ࡛㸪⏕ᚐࡢᐇែᢕᥱ㸪≉ᚓពศ㔝ࡸⱞᡭព㆑ࢆᣢࡗ࡚࠸ ࡿ㡿ᇦ➼ࢆ᥈ࡿᡭࡔ࡚ ࡞ࡿࠋ
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二川 美俊:教育機能を高める学校経営の工夫 こ の 学 校 の 数 学 の 成 績 は 徐 々 に 伸 び て き て は い る も の の , 指 導 者 の 熱 意 が 生 徒 の 成 績 向 上 に 直 結 し て お ら ず, ま だ 苦 戦 を し て い る 教 科 で あ っ た 。 そ こ で こ の 授 業 者 は, 数 学 の 落 ち 込 み を 指 導 案 の 分 析 の 中 に 盛 り 込 み, 指 導 法 の 工 夫 を 行 っ た 。 自 分 の 教 科 が 伸 び 悩 ん で い る こ と を 個 人 や 教 科 内 に 留 め ず, 公 に す る こ と が で き る よ う に な り, 教 科 の枠 を超え て 指導 して いこ うとい う 気 風が育っ たの は大 きな成果であ った 。 図 1 0 指 導案 の抜粋 ( 学力 分析 を 行 ってい る箇所) ③ 研究授業の例②(H25.12 月上旬 1年 理科) この授業では,分析ソフトの度数分布のページでピックアップした生徒をリーダーと して班づくりを行った例である。指導案には座席表と共に 数 字□ 囲みが あ る生 徒 学 力分析 ソ フ トの結 果 から ,話し合い の中 心と してまと める と考える 生徒 ( 標 準 学力 検査55 以上 かつ 2学期中間テスト 80 点以上) と表記している。授業を活性化させるため,授業のリーダーを見つけ,力を引き出して いこうとする取り組みで,上記の②と共に,確実に教師の指導観に変化が現れてきた。 オ 入 試結果 分 析ソ フト 鹿 児 島 県 教 育 委 員 会 は 生 徒, 保 護 者 の 同 意 を 得 た 生 徒 の 公 立 高 校 の 入 試 結 果 を 該 当 の 中 学 校 に 示 す こ と が 出 来 る よ う に し た 。 こ の シ ス テ ム を 活 用 し, 各 学 校 で 分 析 や 研 修 を 行 い, 指 導 法の 改善に つ なげ るの が主 なねら い であ る。そ こで 学校 に開 示された 入試 結果を基 に指導 図 1 1 高校 入 試 分析 ソ フトのTOP 画面 図 12 高校入試結果から授業分析を行う 法 の 改 善 に つ な げ, 進 路 指 導 の 一 助 に な れ ば と 思 い ソ フ ト を 作 成 し た。 図11 は高校入試分 析 ソ フ ト のTOP 画面で,学力分析ソフトとデータをリンクさせており,図 12 や図 13 の分 析 を 関 連 づ け て で き る よ う に し て あ る 。 図12 は高校入試の得点,各教科 90 点,総点 450 点 を そ れ ぞ れ100 点,500 点満点に換算し,学校の定期や実力テストと高校入試の得点がどれ ⴭ⪅ྡࢱࢺࣝ ┤⤖ࡋ࡚࠾ࡽࡎ㸪ࡲࡔⱞᡓࢆࡋ࡚࠸ࡿᩍ⛉࡛࠶ࡗࡓࠋࡑࡇ࡛ࡇࡢᤵᴗ⪅ࡣ㸪ᩘᏛࡢⴠ ࡕ㎸ࡳࢆᣦᑟࡢศᯒࡢ୰┒ࡾ㎸ࡳ㸪ᣦᑟἲࡢᕤኵࢆ⾜ࡗࡓࠋ⮬ศࡢᩍ⛉ࡀఙࡧᝎࢇ ࡛࠸ࡿࡇࢆಶேࡸᩍ⛉ෆ␃ࡵࡎ㸪බࡍࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡞ࡾ㸪ᩍ⛉ࡢᯟࢆ㉸ ࠼࡚ᣦᑟࡋ࡚࠸ࡇ࠺࠸࠺Ẽ㢼ࡀ⫱ࡗࡓࡢࡣࡁ࡞ᡂᯝ࡛࠶ࡗࡓࠋ ᅗ ᣦᑟࡢᢤ⢋㸦Ꮫຊศᯒࢆ⾜ࡗ࡚࠸ࡿ⟠ᡤ㸧 ճ ◊✲ᤵᴗࡢղ㸦+ ᭶ୖ᪪ 㸯ᖺ ⌮⛉㸧 ࡇࡢᤵᴗ࡛ࡣ㸪ศᯒࢯࣇࢺࡢᗘᩘศᕸࡢ࣮࣌ࢪ࡛ࣆࢵࢡࢵࣉࡋࡓ⏕ᚐࢆ࣮ࣜࢲ࣮ࡋ ࡚⌜࡙ࡃࡾࢆ⾜ࡗࡓ࡛࠶ࡿࠋᣦᑟࡣᗙᖍ⾲ඹ ᩘᏐڧᅖࡳࡀ࠶ࡿ⏕ᚐ Ꮫຊศᯒࢯࣇࢺࡢ⤖ᯝࡽ㸪ヰࡋྜ࠸ࡢ୰ᚰࡋ࡚ࡲࡵࡿ⪃࠼ࡿ⏕ᚐ 㸦 ᶆ‽Ꮫຊ᳨ᰝ௨ୖ ࡘ 㸰Ꮫᮇ୰㛫ࢸࢫࢺⅬ௨ୖ㸧
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イ ム カー ドによ る 方法 ,③パソ コンの 自 動 記 録 に よ る 方 法 , ④ IC カードによ る 記録 方法等 が 一般 的で ある が,生 徒 や 保 護 者 へ の 対 応 , 持 ち 帰 り の 業 務 等 も 多 岐 に わ た り , 時 間 の み で 区 別 で き な い 面 が あ る 。 そ こ で , 本 校 で は 出 退 勤 の 記 録 を す る こ と で , 長 時 間 の 勤 務 に な ら な い よ う に 自 分 で コ ン ト ロ ー ル す る こ と , 教 育 公 務 員 特 例 法 の 第 21 条に「教育公務員は,その職責を遂行するために,絶えず研究と修養に努めなければなら な い。」 と 規 定 さ れ て お り, い わ ゆ る 研 修 権 が 保 障 さ れ て い る こ と を 受 け て 図14 のように,本 務 に あ た る も の , 自 己 研 鑽 に 当 た る 自 己 研 修, 対 外 的 な 研 究 会 な ど を 区 別 し て 記 録 さ せ る こ と に し た 。 本 校 で は , パ ソ コ ン で 自 己 申 告 す る 方 法 を と っ て い る が , 時 間 を 超 え て 勤 務 す る 場 合 に は管 理職に 申 請し ,承 認を受 ける よ う にしている 。ま た,電子印 の使用を大 学に認めて もらい, 申 請 や 報 告 の た め の 時 間 を 大 幅 に 割 く こ と が ない ように 留 意し た。 ⑵ OneNote による情報共有と連絡の迅速化 校務 の遂行 に あた り,職員朝会 ,職 員 会 議・ 研 修 , 学 年 ・ 教 科 部 会 等 , 様 々 な 会 議 が 行 わ れ る 。 こ の 中 で , 図15 のように OneNote による 㮵ඣᓥᏛᩍ⫱Ꮫ㒊ᩍ⫱ᐇ㊶◊✲⣖せ ➨㸰㸵ᕳ ࡽ ࡢ ࢸ ࢫ ࢺ ࡢ 㞴 ᫆ ᗘ ࡸ ᤵ ᴗ ࡢ ᕤ ኵ ᨵ ၿ ⤖ ࡧ ࡘ ࡅ ࡽ ࢀ ࢀ ࡤ ᛮ ࠺ ࠋᅗ ࡣ 㐣 ཤ ࡢ ༞ ᴗ ⏕ ࡢ 㛤 ♧ ᚓ Ⅼ ࢆ ඖ 㸪 ୕ ⪅ 㠃 ㄯ ➼ ࡛ ά ⏝ ࢆ ᅗ ࡿ ࡓ ࡵ స ᡂ ࡋ ࡓ ࠋ ᅗ ୕⪅㠃ㄯ➼࡛ࡢά⏝ ᰯົࡢᨵၿ㛵ࡍࡿࡇ 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二川 美俊:教育機能を高める学校経営の工夫 情 報 共 有 を 図 る こ と で, 会 議 等 の 縮 減 が で き る も の が あ る 。 職 員 の 中 に は 当 初, 戸 惑 う 者 も 見 ら れ た が , 運 用 を 始 め て 半 年 ぐ ら い で, 学 校 に 欠 か せ な い ツ ー ル に な っ て い る。 ま た, 行 事 予 定・職 員 の 動 静・諸 連 絡と 詳細 なデ ータの リンク 先, 入力 用シー トのリンク を設けてい るので, 大 幅な 業務削 減 につ なが って いる。 ⑶ ペーパ ーレ ス化 職 員 会 議 等 で 様 々 な 資 料 が 幾 種 類 も 出 さ れ て 会 議 が 進 む が, 限 ら れ た 時 間 に す べ て 読 み 込 む こ とは 難しく ,「 後で読 み直そ う」 と 考 えるものの 次の業務 に追 われ ,じっ くり読 み直 す時間 表 2 平成28,29 年のコピー枚数の比較(4〜7月) も 取 り に く い。 そ こ で, 会 議 資 料 を 可 能 な 限 りPDF 化し,ノートパソコンやタブレットで閲 覧 し な が ら 会 議 を 進 め る こ と に し た 。 ま た , タ ブ レ ッ ト 等 が 準 備 で き な い 職 員 の た め に パ ソ コ ン の デ ー タ を プ ロ ジ ェ ク タ で 投 影 し , 会 議 を 進 め て い る。 上 の 表 2 は, コ ー ピ ー 機 使 用 枚 数 を 平 成28 年と 29 年の4〜7月で比較したものである。ペーパーレスを始める前と始めた後では 1 か 月 当 た り 約8,500 枚の節約になっている。教職員数を 40 人とすると1人当たり約 200 枚 の 節 約 に な っ て お り, コ ピ ー の 時 間, 帳 合 の 時 間 等 を 考 え て も 大 幅 な 業 務 の 削 減 に つ な が っ て い る。 ⑷ 指導要録の電子化 校 務 支 援 の 1 つ と し て , 出 席 簿 , 健 康 観 察 簿 , 成 績 処 理, 通 知 表 , 指 導 要 録, 調 査 書 等 を 電 子 化 し て 教 員 の 業 務 削 減 が 図 ら れ つ つ あ る。 本 校 で は ,10 数 年 前 か ら 電 子 化 で き る も の は 電 子 化 に 移 行 し, 一 昨 年 度 ま で に , 出 席 簿 ・ 成 績 処 理・ 通 知 表 ( 一 部 )・ 調 査 書 を パ ソ コ ン 処 理 し て い る。 そ こ で 昨 年 は 図16 の よ う に 指 導 要 録 を 電 子 化 し, 業 務 の 軽 減 を 図 っ た。 市 販 の 校 務 支 援 ソ フ ト を 導 入 し て い る 自 治 体 も あ る が , 本 校 の よ う に 単 独 で 導 入 し な い と い け な い 学 校 で は, そ れ ぞ れ の シ ス テ ム を 統 合 化 す る 方 法 と 校 務 支 援 シ ス テ ム を 導 入 す る 方 法 の 両 方 を 比 較 し て, よ り 業 務 の 削 減 を 図 れ る も の を 導 入 し てい きたい 。 ⑸ 自動採 点シ ステム の 導 入 学 校 に お け る テ ス ト の 問 題 作 成 , 採 点 は 教 員 の 業 務 の 中 で , 短 期 間 に 集 中 し て 処 理 を 行 う 必 ⴭ⪅ྡࢱࢺࣝ ⪅ࡶぢࡽࢀࡓࡀ㸪㐠⏝ࢆጞࡵ࡚༙ᖺࡄࡽ࠸࡛㸪ᏛᰯḞࡏ࡞࠸ࢶ࣮ࣝ࡞ࡗ࡚࠸ࡿࠋࡲࡓ㸪 ⾜ணᐃ࣭⫋ဨࡢື㟼࣭ㅖ㐃⤡ヲ⣽࡞ࢹ࣮ࢱࡢࣜࣥࢡඛ㸪ධຊ⏝ࢩ࣮ࢺࡢࣜࣥࢡࢆタࡅ࡚ ࠸ࡿࡢ࡛㸪ᖜ࡞ᴗົ๐ῶࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡿࠋ ࣮࣌ࣃ࣮ࣞࢫ ⫋ဨ㆟➼࡛ᵝࠎ࡞㈨ᩱࡀᗄ✀㢮ࡶฟࡉࢀ࡚㆟ࡀ㐍ࡴࡀ㸪㝈ࡽࢀࡓ㛫ࡍ࡚ㄞࡳ㎸ ࡴࡇࡣ㞴ࡋࡃ㸪ࠕᚋ࡛ㄞࡳ┤ࡑ࠺ࠖ⪃࠼ࡿࡶࡢࡢḟࡢᴗົ㏣ࢃࢀ㸪ࡌࡗࡃࡾㄞࡳ┤ࡍ ⾲ ᖹᡂ㸪 ᖺࡢࢥࣆ࣮ᯛᩘࡢẚ㍑㸲㹼㸵᭶ 㛫ࡶྲྀࡾࡃ࠸ࠋࡑࡇ࡛㸪㆟㈨ᩱࢆྍ⬟࡞㝈ࡾ㹎㹂㹄ࡋ㸪ࣀ࣮ࢺࣃࢯࢥࣥࡸࢱࣈࣞ ࢵࢺ࡛㜀ぴࡋ࡞ࡀࡽ㆟ࢆ㐍ࡵࡿࡇࡋࡓࠋࡲࡓ㸪ࢱࣈࣞࢵࢺ➼ࡀ‽࡛ࡁ࡞࠸⫋ဨࡢࡓࡵ ࣃࢯࢥࣥࡢࢹ࣮ࢱࢆࣉࣟࢪ࢙ࢡࢱᢞᙳࡋ㸪㆟ࢆ㐍ࡵ࡚࠸ࡿࠋୖࡢ⾲㸰ࡣ㸪ࢥ̿ࣆ࣮ᶵ ⏝ᯛᩘࢆᖹᡂ ᖺ ᖺᗘࡢ㸲㹼㸵᭶࡛ẚ㍑ࡋࡓࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋ࣮࣌ࣃ࣮ࣞࢫࢆጞࡵࡿ๓ ጞࡵࡓᚋ࡛ࡣ ᭶ᙜࡓࡾ⣙ 㸪 ᯛࡢ⠇⣙࡞ࡗ࡚࠸ࡿࠋᩍ⫋ဨᩘࢆ ேࡍࡿ ே ᙜࡓࡾ⣙ ᯛࡢ⠇⣙࡞ࡗ࡚࠾ࡾ㸪ࢥࣆ࣮ࡢ㛫㸪ᖒྜࡢ㛫➼ࢆ⪃࠼࡚ࡶᖜ࡞ᴗົࡢ ๐ῶࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡿࠋ ᣦᑟせ㘓ࡢ㟁Ꮚ ᰯົᨭࡢ ࡘࡋ࡚㸪ฟᖍ⡙㸪ᗣほᐹ⡙㸪ᡂ ⦼ฎ⌮㸪㏻▱⾲㸪ᣦᑟせ㘓㸪ㄪᰝ᭩➼ࢆ㟁Ꮚࡋ࡚ ᩍဨࡢᴗົ๐ῶࡀᅗࡽࢀࡘࡘ࠶ࡿࠋᮏᰯ࡛ࡣ㸪 ᩘᖺ๓ࡽ㟁Ꮚ࡛ࡁࡿࡶࡢࡣ㟁Ꮚ⛣⾜ࡋ㸪୍ ᖺᗘࡲ࡛㸪ฟᖍ⡙࣭ᡂ⦼ฎ⌮࣭㏻▱⾲㸦୍㒊㸧࣭ ㄪᰝ᭩ࢆࣃࢯࢥࣥฎ⌮ࡋ࡚࠸ࡿࠋࡑࡇ࡛ᖺࡣᅗ ࡢࡼ࠺ᣦᑟせ㘓ࢆ㟁Ꮚࡋ㸪ᴗົࡢ㍍ῶࢆᅗࡗࡓࠋ ᕷ㈍ࡢᰯົᨭࢯࣇࢺࢆᑟධࡋ࡚࠸ࡿ⮬యࡶ࠶ࡿ ᅗ 㟁Ꮚࡋࡓᣦᑟせ㘓 ࡀ㸪ᮏᰯࡢࡼ࠺༢⊂࡛ᑟධࡋ࡞࠸࠸ࡅ࡞࠸Ꮫᰯ࡛ࡣ㸪ࡑࢀࡒࢀࡢࢩࢫࢸ࣒ࢆ⤫ྜࡍࡿ ᪉ἲᰯົᨭࢩࢫࢸ࣒ࢆᑟධࡍࡿ᪉ἲࡢ୧᪉ࢆẚ㍑ࡋ࡚㸪ࡼࡾᴗົࡢ๐ῶࢆᅗࢀࡿࡶࡢࢆ ᑟධࡋ࡚࠸ࡁࡓ࠸ࠋ ⮬ື᥇Ⅼࢩࢫࢸ࣒ࡢᑟධ Ꮫᰯ࠾ࡅࡿࢸࢫࢺࡢၥ㢟సᡂ㸪᥇Ⅼࡣᩍဨࡢᴗົࡢ୰࡛㸪▷ᮇ㛫㞟୰ࡋ࡚ฎ⌮ࢆ⾜࠺ ᚲせࡀ࠶ࡿࡓࡵ㸪ᩍᖌࡢከᛁឤࢆឤࡌࡉࡏࡿࡁ࡞せᅉ࡛࠶ࡿࠋࡑࡇ࡛㸪ࢸࢫࢺ㛵ࢃࡿᴗ ⴭ⪅ྡࢱࢺࣝ ⪅ࡶぢࡽࢀࡓࡀ㸪㐠⏝ࢆጞࡵ࡚༙ᖺࡄࡽ࠸࡛㸪ᏛᰯḞࡏ࡞࠸ࢶ࣮ࣝ࡞ࡗ࡚࠸ࡿࠋࡲࡓ㸪 ⾜ணᐃ࣭⫋ဨࡢື㟼࣭ㅖ㐃⤡ヲ⣽࡞ࢹ࣮ࢱࡢࣜࣥࢡඛ㸪ධຊ⏝ࢩ࣮ࢺࡢࣜࣥࢡࢆタࡅ࡚ ࠸ࡿࡢ࡛㸪ᖜ࡞ᴗົ๐ῶࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡿࠋ ࣮࣌ࣃ࣮ࣞࢫ ⫋ဨ㆟➼࡛ᵝࠎ࡞㈨ᩱࡀᗄ✀㢮ࡶฟࡉࢀ࡚㆟ࡀ㐍ࡴࡀ㸪㝈ࡽࢀࡓ㛫ࡍ࡚ㄞࡳ㎸ ࡴࡇࡣ㞴ࡋࡃ㸪ࠕᚋ࡛ㄞࡳ┤ࡑ࠺ࠖ⪃࠼ࡿࡶࡢࡢḟࡢᴗົ㏣ࢃࢀ㸪ࡌࡗࡃࡾㄞࡳ┤ࡍ ⾲ ᖹᡂ㸪 ᖺࡢࢥࣆ࣮ᯛᩘࡢẚ㍑㸲㹼㸵᭶ 㛫ࡶྲྀࡾࡃ࠸ࠋࡑࡇ࡛㸪㆟㈨ᩱࢆྍ⬟࡞㝈ࡾ㹎㹂㹄ࡋ㸪ࣀ࣮ࢺࣃࢯࢥࣥࡸࢱࣈࣞ ࢵࢺ࡛㜀ぴࡋ࡞ࡀࡽ㆟ࢆ㐍ࡵࡿࡇࡋࡓࠋࡲࡓ㸪ࢱࣈࣞࢵࢺ➼ࡀ‽࡛ࡁ࡞࠸⫋ဨࡢࡓࡵ ࣃࢯࢥࣥࡢࢹ࣮ࢱࢆࣉࣟࢪ࢙ࢡࢱᢞᙳࡋ㸪㆟ࢆ㐍ࡵ࡚࠸ࡿࠋୖࡢ⾲㸰ࡣ㸪ࢥ̿ࣆ࣮ᶵ ⏝ᯛᩘࢆᖹᡂ ᖺ ᖺᗘࡢ㸲㹼㸵᭶࡛ẚ㍑ࡋࡓࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋ࣮࣌ࣃ࣮ࣞࢫࢆጞࡵࡿ๓ ጞࡵࡓᚋ࡛ࡣ ᭶ᙜࡓࡾ⣙ 㸪 ᯛࡢ⠇⣙࡞ࡗ࡚࠸ࡿࠋᩍ⫋ဨᩘࢆ ேࡍࡿ ே ᙜࡓࡾ⣙ ᯛࡢ⠇⣙࡞ࡗ࡚࠾ࡾ㸪ࢥࣆ࣮ࡢ㛫㸪ᖒྜࡢ㛫➼ࢆ⪃࠼࡚ࡶᖜ࡞ᴗົࡢ ๐ῶࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡿࠋ ᣦᑟせ㘓ࡢ㟁Ꮚ ᰯົᨭࡢ ࡘࡋ࡚㸪ฟᖍ⡙㸪ᗣほᐹ⡙㸪ᡂ ⦼ฎ⌮㸪㏻▱⾲㸪ᣦᑟせ㘓㸪ㄪᰝ᭩➼ࢆ㟁Ꮚࡋ࡚ ᩍဨࡢᴗົ๐ῶࡀᅗࡽࢀࡘࡘ࠶ࡿࠋᮏᰯ࡛ࡣ㸪 ᩘᖺ๓ࡽ㟁Ꮚ࡛ࡁࡿࡶࡢࡣ㟁Ꮚ⛣⾜ࡋ㸪୍ ᖺᗘࡲ࡛㸪ฟᖍ⡙࣭ᡂ⦼ฎ⌮࣭㏻▱⾲㸦୍㒊㸧࣭ ㄪᰝ᭩ࢆࣃࢯࢥࣥฎ⌮ࡋ࡚࠸ࡿࠋࡑࡇ࡛ᖺࡣᅗ ࡢࡼ࠺ᣦᑟせ㘓ࢆ㟁Ꮚࡋ㸪ᴗົࡢ㍍ῶࢆᅗࡗࡓࠋ ᕷ㈍ࡢᰯົᨭࢯࣇࢺࢆᑟධࡋ࡚࠸ࡿ⮬యࡶ࠶ࡿ ᅗ 㟁Ꮚࡋࡓᣦᑟせ㘓 ࡀ㸪ᮏᰯࡢࡼ࠺༢⊂࡛ᑟධࡋ࡞࠸࠸ࡅ࡞࠸Ꮫᰯ࡛ࡣ㸪ࡑࢀࡒࢀࡢࢩࢫࢸ࣒ࢆ⤫ྜࡍࡿ ᪉ἲᰯົᨭࢩࢫࢸ࣒ࢆᑟධࡍࡿ᪉ἲࡢ୧᪉ࢆẚ㍑ࡋ࡚㸪ࡼࡾᴗົࡢ๐ῶࢆᅗࢀࡿࡶࡢࢆ ᑟධࡋ࡚࠸ࡁࡓ࠸ࠋ ⮬ື᥇Ⅼࢩࢫࢸ࣒ࡢᑟධ Ꮫᰯ࠾ࡅࡿࢸࢫࢺࡢၥ㢟సᡂ㸪᥇Ⅼࡣᩍဨࡢᴗົࡢ୰࡛㸪▷ᮇ㛫㞟୰ࡋ࡚ฎ⌮ࢆ⾜࠺ ᚲせࡀ࠶ࡿࡓࡵ㸪ᩍᖌࡢከᛁឤࢆឤࡌࡉࡏࡿࡁ࡞せᅉ࡛࠶ࡿࠋࡑࡇ࡛㸪ࢸࢫࢺ㛵ࢃࡿᴗ
鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018) 要 が あ る た め , 教 師 の 多 忙 感 を 感 じ さ せ る 大 き な 要 因 で あ る。 そ こ で, テ ス ト に 関 わ る 業 務 を 軽 減 で き な い か 検 討 し た 結 果, 問 題 作 成 に つ い て は , 教 師 の 問 題 作 成 能 力 を 鍛 え, よ り 良 い 授 業 づ く り に 今 後 も 役 立 つ と 考 え, 従 来 通 り と す る こ と に し , 採 点 業 務 に 注 目 し て, 業 務 の 軽 減 を 図る ことに し た。 DN Pの ABC(Answer Box Creator)を導入し,採点業務の軽減を図っ た 。導 入にあ た って の利 点は 次のと お りで ある。 ① マ ークシ ー トに よる 自動 採点が 可 能で ,記述 式の 答案 にも 対応。 ② 部 分点に も 対応 し, 得点 集計も 自 動で 行う。 ③ 単 元 テ ス ト や 小 テ ス ト に も 対 応 し, 生 徒 が 自 己 採 点 を し た り , デ ジ タ ル ペ ン と の 組 み 合 わ せ で ,幅 広く学 力 向上 を目 指し たりで き る。 ④ 職 員 数 に 関 係 な く, 学 校 ラ イ セ ン ス で あ り , 非 常勤 講師等 が 採点 に参 加し ても対 応 でき る。 ⑤ ア ン ケ ー ト 等 に も 対 応 で き , 工 夫 次 第 で さ ら に 業務 の軽減 が でき る。 表 3 は , 本 校 の テ ス ト で, 導 入 前 と 導 入 後 の 教 員 の テ ス ト 処 理 に か か る 時 間 を 比 較 し た も の で ある 。採点 に 要し た時 間は 平均で7.5 時間であり,6.4 時間の短縮になっている。 ⑹ 生徒サ ポー ト係の 新 設 ど の 学 校 に お い て も 学 校 に 登 校 が で き な か っ た り , 登 校 で き て も 保 健 室 や 別 室 で 学 習 し た り し て い る 生 徒 が 見 ら れ る 。 そ こ で , 本 校 で は ス ト レ ス マ ネ ジ メ ン ト 教 育 を 進 め, 生 徒 が 自 ら ス ト レ ス を コ ン ト ロ ー ル で き る 力 を 育 て て い る。 ま た , 教 育 相 談 の 充 実 や ス ク ー ル カ ウ ン セ ラ ー と の連 携によ り 教室 復帰 を目 指して い る。 さ ら に ,「 生 徒 サ ポ ー ト 」 係 を 校 務 分 掌 に 位 置 付 け, 担 任 や 一 部 の 教 師 だ け に 負 担 が 偏 ら な い よ う に し て い る 。 本 年 度 か ら 始 め た 方 式 で あ る が , 担 任 や 養 護 教 諭 の 負 担 は 明 ら か に 軽 減 さ れ た。 これを 継 続し ,生 徒の 教室復 帰 の支 援と教 員の 業務 負担 を推進し てい きたい。 5 . お わ り に 学 校 に お い て は 生 徒 の 学 力 向 上 と 教 員 の 業 務 削 減 と い う , 両 面 を 解 決 し て い か な け れ ば な ら な い 。 生 徒 の 学 力 保 障 を 第 一 に , 教 職 員 が 心 身 に 余 裕 を 持 ち 業 務 に 邁 進 し て も ら い た い。 本 資 料 の 中 に は, 参 考 に し に く い も の も あ る が , 本 校 や 私 が 実 践 し た も の を 紹 介 す る こ と で, 少 し で も 多 く の 学 校 で 参 考 に な れ ば 幸 い で あ る 。 過 去 の 勤 務 校 の 職 員 や 現 在 の 職 員 は 精 一 杯 , 生 徒 や 保 護 者 と 向 き 合 っ て い る 。 本 資 料 に は 今 ま で 関 わ っ た 教 職 員 の 協 力 や 実 践 が 数 多 く 含 ま れ て い る 。 こ の 紙 面を お借り して, 感謝 し, その先 生 たち に報い てい きた い。 6 .参 考 文 献 等 文部 科 学省初 等中 等教 育局(2017)教員勤務実態調査(平成 28 年度)の集計(速報値) に つい てhttp://www.mext.go.jp/.../afieldfile/2017/04/28/1385174_002.pdf(参照日 2017.08. 27) 表 3 ABC を導入前と後のテスト処理時間