Title
県内製造業の倒産事例の財務構造に関する研究(1)
Author(s)
友利, 廣
Citation
沖大経済論叢 = OKIDAI KEIZAI RONSO, 21(1): 79-97
Issue Date
1999-03-19
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/6821
県内製造業の倒産事例の
財務構造に関する研究(1)
友利廣
はじめに 地域経済における製造業の役割の重要性を認識することはあっても、政策的 実効性の観点から工業振興の可能性を悲観する向きが多い。製造業の存在意義 はいうまでもなく産業間の波及連鎖構造を高める乗数的視点に基づくものであ り、効率性の高い経済構造を創出する上で欠かせない部門であることは間違い ない。 ところで県内製造業の付加価値生産性と資本生産性は全国平均値より低位に あるにも拘らず、資本装備率が全国平均値を上回る奇妙な現象が見受けられる。 この現象の解明が既存の研究で与えられているという訳ではない。本論では従 来の研究を踏まえた上で、県内製造業の資本装備率を押し上げている構造的要 因を製造業特有な仕組みと県民性という地域性に求めた。 まず、企業の財務構造に関して既存の研究を再検討し企業の経営的問題点を 整理した。次いで、資本装備率を押し上げている要因をクロスセクション分析 によって探り、財務構造や資金調達状況、資本装備率の関連性を分析した。そ して最後に、小規模企業故の金融構造の特色を模合制度の視点から検討し、企 業規模と金融市場の問題として整理した。 これらの分析結果を踏まえて結論を示せば次のようになる。 第一に製造業の自己資本率の脆弱性が経営基盤に及ぼす影響である。県内製 造業の自己資本比率は20%前後で全国値と比べると5%程度小さくなっている。 健全な自己資本比率の水準は50%以上と言われることからすれば、際立った低 水準と言える。低水準の自己資本比率は経営基盤を不安定化する要因となって -79-いることは言うまでもない。又、事業資金調達先では内部資金で賄っている割 合は40%強になり、残り政府系金融機関と民間金融により占められている。株 式市場を介した事業資金の調達は皆無に近く、逆に経営基盤の低さは対外信用 度の低さとなって資金調達環境を悪化させている。 第二に、全国水準を上回る資本装備率を発生させる企業風土と地域の構造的 問題がある。資本装備率は付加価値生産性と結びつき企業の成長を促進する要 因になるはずだが、全国水準を上回る資本装備率の高さは生産性要因に影響を 与えることなく過剰資本と化し、操業率や資本回転率を押し下げて収益率悪化 の原因となっている。そしてこの連鎖構造は金融負担の増加につながり経営基 盤を弱体化させているといえる。 第三に、資金調達手段として深く浸透している企業模合の経営基盤に及ぼす 影響がある。製造業の資金調達手段としての企業模合は今曰欠かせないものと なっている。調査対象企業で指摘されているように、企業模合を企業間親睦や 情報交換の手段として位置付けている割合も高いが、それにも増して事業資金 の調達手段として活用している企業の割合は依然として高い。 県内企業の小規模零細性故にはまり込んでいる企業模合と言うことになるが、 金融不安を増幅する側面を有していることにもなる。正常な企業金融が確立し ていれば生じるはずのない連鎖倒産が発生する現象も沖縄特有のものとして捉 える必要があろう。
第1章製造業の生産性要因分析
本県の製造業は市場の制約もあって復帰後厳しい局面にある。係る状況にあ って付加価値生産性、資本生産性が全国水準より低位にあることは実態を反映 するものとして受け止めることができよう。しかし、資本装備率が全国水準を 上回っている背景を究明し、経済構造の視点から明らかにすることは重要であ る。 県内製造業の付加価値生産性(付加価値/従業員)と資本生産性(付加価値 -80-/有形固定資産形成)の大半は全国平均値を下回っている。それにもかかわら ず、地方資源型の食料品製造業や窯業土石製造業等は全国平均値を上回る資本 装備率(有形固定資産形成/従業員)となっている(図1,付表3~5)。全 国平均値を上回る資本装備率の状況から、県内製造業の状態を資本過剰である とする考えがでてくることになる。しかし、狭陰な市場に加え経営資源や資本 にも恵まれない県内製造業が、何故資本過剰の状態になるかを理論的、あるい は実証的に裏付けを試みた研究事例は極めて少ない(文献1を参照)。 図1付加価値生産性・資本生産性・資本装備率の推移 資本生産性
……《………シA、………
ロ 、 、---ローヘーーローP---ぜ、、 、P〆~~ /、 、/~。~~ /…………hij〆忽………=廷些笙………'………)淫笘些起当ニョ
ー ー。---ゴ ー~ 1.3 1.1 0.9 資本装備率 8 -1資本生産祖【
6 S59S60S61S62S63HlH2H3MH5H6 より作成。 S54S55S56S57S58 資料:沖縄県『沖縄県の工業0 注19付表3による。 1)資本装備過剰論について 県内製造業の資本装備過剰状態を多角的に論究した例では、遠隔地故の装備 価格上昇、下請構造の欠落、企業内部要因、企業集積等で論じている(文献1 を参照)。これらの何れも資本装備の過剰状態をつくり上げている要因として 参考にする必要はあるが、ここでは他の視点から検討を加えることとする。 付加価値生産性は資本装備率と資本生産性の積として表される。一般的に生 -81-産装置の保有するキャパシティーは資本装備率の水準に比例するが、係る条件 は市場の規模の制約を受けるため一意的に成り立つ関係ではない。例えば、県 内製造業の資本装備率は全国水準を上回るが付加価値生産性と資本生産性は全
国水準を下回ることから、3指標間の関係を整合的に成り立たせる状況は例外
的な状態ということになる。 ところで、工場の稼働率は需要水準に反応するため、狭陰な市場においては工場の保有する設備の生産能力と需要との間には恒常的なギャップが存在する。
需給ギャップは、特に復帰後、金融制度や法制度の緩和と門中制度にみられる地域特性が企業経営に組み込まれた結果、年々拡大傾向を示すことになる。
復帰前の資本生産性は全国水準に迫るものであったが、格差が拡大したのは復帰後であることを明らかにしている(文献1~3を参照)。復帰後本土の企
業が資本生産性を伸ばしたということではなく、むしろ原因は沖縄側にある。
特に、復帰後は小規模企業の設立が相次ぎ、結果的に企業を過当競争状態に陥
れ資本装備を相対的に過剰にした。需要を超過する供給能力は資本の回転率を 押し下げ資本生産性を低下させ、資本装備率と資本生産性の積として表される 付加価値生産性も低下することになっている。従って、県内製造業の資本の過剰状態は地域特性絡みの構造的問題として考察することが必要といえる。
2)製造業の構造の要因分析 製造業をフルセット装備業種として捉えれば、単位資本装備の限界生産性 (または付加価値生産性)は一定規模までは非弾力的であると仮定することが できる。特に、本県では市場の狭陰性と製造業の小規模零細性、経営基盤の不 安定性、更には従業員の勤務年数と経験年数の制約との関連で熟練労働力の充 足に不安がある。これら製造業を取り巻く経営環境の実情を反映して資本装備率は全国平均を下回っている。そして資本装備の高水準の割に付加価値生産性
の水準を低くしていると言えよう。 以上の仮定を実証的に説明するため、以下の回帰モデルでは限界付加価値生 産性=F(限界資本装備率)を想定した(推計に用いてデータは付表3,4に よる)。尚、係数下のカッコ内数値はt値、Rは自由度調整済相関係数、、 -82-Wはダービン・ワトソン比である。沖縄と全国の資本装備率にかかる係数のt 値は検定水準1%で有意である。 log(沖縄の付加価値生産性)=0.309+0.689*log(沖縄の資本装備率) (5.00) R=0.77,.W=1.69 log(全国の付加価値生産性)=0.563+0.887*log(全国の資本装備率) (4.42) R=0.79,.W=0.85 全国と沖縄の製造業の付加価値生産性と資本装備率に関する回帰分析を行い、 以上の結果を得た。これらの結果から、付加価値生産性の資本装備率に対する 弾性値は全国値が沖縄を上回っている(但し、これらの推計結果は統計的に有 意になっているとはいえ、標本数が少ないため実態の反映という側面から分か りづらい点がある。特に、全国値の推計は標本数を増やし再推計する必要があ る)。そして、両推計結果から県内製造業の資本装備率は付加価値生産性に対 して非弾力的であることが確認でき、全国値も付加価値生産性に対する資本装 備率は非弾力的ではあるが、県内製造業に比べれば多少弾力的ではある。勿論、 全国値は標本数の追加を行えばこの傾向はさらに鮮明となろう。 断片的な考察ではあるが県内製造業が資本装備を過剰にする背景には、遠隔 地故の資本装備価格の割高等の影響もあるが、寧ろ、復帰後の企業を取り巻く 環境が資金調達環境や法制度の緩和の結果、小規模製造業の乱立が考えられる。 また、製造業はたとえ小規模企業であってもフルセット装備型とならざるを得 ず、生産設備は市場規模や企業規模に無関係に過剰とならざるを得ないという、 個別地域的で構造的問題に行き着くことになる。 しかし、市場を島喚内に限定すれば資本過剰の問題は宿命論に陥るが、製造 業の立地条件は時代文脈とともに変化するものであり、ファプレス企業にみら れるように、長年集積してきた生産技術や企業運営のノウハウは新たな企業形 態と融合させ、その可能性を探ることが必要である。 -83-
第2章県内製造業の財務構造分析
1)企業倒産の背景民間の信用調査機関の調べによれば平成5年の県内企業の倒産率は全国平均
の3~4倍である。因みに、同年の倒産理由の筆頭に挙がっているのは、運転資金不足(26.7%)と過小資本(34.2%)が相まって倒産した事例で6割強を
占め、それに不況型倒産(21.9%)が追い打ちをかける。業種別倒産比率では
卸小売業の34.7%と建設業の31.2%で7割弱を占めている。かつて倒産件数で
沖縄県と1,2を競っていた大分県の倒産事例で過少資本の占める割合は僅か
41%である。大分県の事例と比較した場合、沖縄県の企業財務は特異性が際
立ってくる(文献9を参照)。過少資本による企業倒産を発生させる背景には、経済合理性を規範とすべき
経営行動が門中制度という沖縄の社会風土の影響を受けていることは否めない。
同制度は企業運営に身内意識を持込み出資者軽視の行動に走らせ企業倒産の温
床となっている。次に、企業倒産理由で過少資本に次ぐのが手形操作の失敗や事業上の失敗で
構成される放漫経営である。放漫経営型倒産の内訳では、沖縄県は手形操作の
失敗が79.6%を占め大分県の9.5%と比べると際立った違いを示している。手
形操作の失敗事例が年々増加する沖縄県と比べると、大分県では事業に関連し
た失敗が逆に年々増加する傾向を示し、平成5年には76.2%となっており大き
な違いを示している。沖縄型倒産理由の筆頭を占めている過少資本と手形操作の失敗は相互に密接
に関連している。手形操作の失敗は不慣れから生じると言うよりは、過少資本
の問題が関連している。手形の決裁を担保する資金的裏付けが脆弱なため不渡
り手形を出し倒産に追い込まれているのが実情であろう。従って、安定した経
営を行うための資本を確保しきれない過少資本の問題が潜んでいる。過少資本
による倒産のメカニズムと防止策に関しては大分県の事例が最も参考になるが、
詳細に関しては他の文献に譲ることにする(文献9を参照)。
-84-2)自己資本と資本調達市場 先にみたように県内企業の経営基盤を脆弱にする要因に自己資本比率の低さ がある。以下、中小企業経営診断指標における黒字中小製造企業の財務構造を 時系列データで検討する。 復帰前(昭和43年~47年の平均)と復帰後(昭48年~55年の平均)の県内製 造業の自己資本比率は、復帰前の30.4%、復帰後は14.3%に大幅な落ち込みを 示し(文献3を参照)、その後昭和56年~平成6年には18.1%に持ち直してい る(図2~3)。復帰前の県内製造業の財務構造は本土企業と比べ見劣りのす 図2製造業の財務構造(自己資本比率、総資本営業利益率) 05050 211
F弓=fキー=脅雷ご§<幸二二二==?=二目二二二二A二:二二■:二=
S51S52S53S54S55S56S57S58S59S60S61S62S63HlH2H3H4H5Ⅱ6 資料:沖縄県産業振興公社「沖縄県中小企業経営診断指標」より作成。 注:数値は付表1を参照。 ろものではなかった。しかし、復帰後は企業の立地環境に大きな変化が生じた ことを示している。 復帰前の1948年10月26日に軍政特別布令第33号の発布で個人企業の設立が自 由にできる「自由企業」制度が発足したとはいえ、自己資本比率が高い水準に 維持された背景には、資金や技術、情報の制約から基幹機能を果たす製造業に 絞り設立を進めてきたことが影響している。従って、復帰前における製造業の 参入条件の厳しさは今曰の比ではなく、自己資本比率が高くなることには時代 的背景も作用している。 復帰後は潤沢な資金を有する公的金融制度の導入に加え法制度面からも小規 -85-模製造業を設立する環境ができあがり、業界は過当競争状態におかれた。係る 状況の変化が自己資本比率を押し下げる要因ともなった。これを裏付けるもの として固定比率や固定長期適合率がある。因みに、固定比率は復帰を境に2倍 近い増加を示し、固定長期適合率は僅かに減少している(文献3を参照)。 両比率の変化は自己資本を大幅に上回る固定資産と長期負債の増加の結果で あり、また全国値を上回る県内の固定比率の増加は固定資産が相対的に過剰な
状態にあることを示している。固定費の増大に比例した売上が維持できなけれ
ば収益性を押し下げ、資本が経営を圧迫することになる。 一方、固定資本と長期借入れ資本の合計を表す固定長期適合率は復帰後低下 する傾向にある。同指標は固定比率の分母に長期負債を加えたものであり、企業の資金調達環境が政府系金融機関により改善されたことを示している。因み
に、政府系金融機関である沖縄振興開発金融公庫(以下、公庫)の融資は、平 成6年の計画段階で内部資金の割合が36.0%(内、製造業246%)を占めてい る。一方、借入金62.0%(内、製造業75.3%)に占める政府系金融機関からの借入は41.1%(43.2%)となっている。民間金融機関を含めれば借入金の大半
を占めることになる。そしてこのことは結果として固定負債の上昇を引き起こ すことになる。 図3製造業の設備資金調達先 (%)=Z(;
卍
50、
00000 4321豈之
凡例 業内部資金 業公庫融資 業内部資金 業公庫融資 …………-×………全.鬮産 一一×全産 '82、83、84’85、86’87、88’89’90,91’92’93’94,95 資料:沖縄振興開発金融公庫「公庫レポート」より作成。 注:数値は付表2を参照。 -86-負債比率の増加で県内製造業は自己資本利益率は増加しているが、負債比率 を高めても自己資本利益率が増えている背景には、資本回転率が変わらないに もかかわらず総資本利益率が上昇し、負債比率の上昇を吸収し自己資本利益率 を改善しているためである。しかし、係る財務構造は好景気には順調に進展す るが、一旦景気が落ち込んだ場合は経営基盤を危うくする(文献3を参照)。 第3章沖縄の企業模合 1)沖縄の模合小史 沖縄における模合の起源や歴史に関する研究事例によれば(文献4を参照)、 模合が文献に登場したのは「球陽」が最初で17世紀初頭に薩摩により持ち込ま れたといわれる。薩摩による琉球支配に伴い庶民金融であった頼母子講も伝わ っていたが、当時の琉球では貨幣経済は充分浸透しておらず、物々交換が寧ろ 一般的な経済取引であり、穀物が交換手段として用いられていた。 係る社会的状況の中にあって頼母子講が琉球社会に浸透していった背景には、 困窮に喘いでいた地頭職等の士族の相互扶助制度と密接に関連していたと思わ れる。祭温はこれらの事情を汲み士族の救済制度として積極的に導入したのが 模合であり、これを条文化したのが1735年頃の模合法である。 その後、明治、大正、昭和と時代の推移とともに模合制度は庶民の資金調達 手段の粋を越え、企業の事業資金調達手段、相互扶助、親睦、貯蓄等に積極的 に活用されるようになる。特に、復帰前は資本調達市場の未発達と資金調達手 段としての手軽さもあり民間の金融調達手段として積極的に活用されている。 2)復帰前後の模合と企業金融 沖縄における模合制度は家計や企業の資金調達手段としての機能に加え、相 互扶助、親睦等の地域コミュニティーの潤滑油的な役割を果たしながら、地域 社会に深く浸透している制度と言えよう。しかし、同制度が地域の相互扶助や 親睦のための手段の枠を越え、企業の事業資金調達手段として広く利用される -87-
ようになると、様々な弊害が発生することになった。 復帰前の沖縄では事業資金を調達するための株式市場の未整備もあって、企 業にとって模合は事業資金を調達するための手っ取り早い方法として重宝がら れてきた。事業資金調達手段としての模合に対する企業の位置つけは多少低下 する傾向を示しているものの、依然として無視することのできない制度として 定着している。このことは復帰以降実施されて模合に関する実態調査報告書で も明らかにされていることである。 模合に関する実態調査報告書には、旧農林漁業中央金庫が1967年に実施し 「農林金融調査報告書」と北島照明が1970年に実施し「沖縄における模合の実 態」がある。何れの調査でも模合加入率は高く、特に後者のケースでは70%前 後の高い割合を示している。そして金融資産の占める模合の割合は20%強を占 め、模合加入の目的では資金調達を挙げる割合が前者で47%、後者で28%とな っている。 復帰以降実施した調査結果を一覧表にしたものが表3である。復帰以降の調 査では企業が対象となっている点に特色がある。このことは企業による資金調 達手段として模合の果たしている役割と社会的影響力の大きさをを反映したも のと言えよう。 沖縄県内で企業の模合加入率が高くなっている背景に関して従来指摘されて きたことは、資金調達市場の未発達が大きく関与してきたと言われてきた。し かしながら復帰以降、これらの資金調達市場も次第に整備されてきたにも拘ら ず、依然として模合に加入する企業に割合が高くなっている点は、単なる資金 調達制度の問題として片づけられない沖縄県特有の企業風土を反映したものと 言えよう。 平成5年に実施したアンケート調査によれば、企業の模合加入の理由として
事業資金調達の占める割合は15%である。企業の設立時からの経過年数ととも
に模合加入率は増加する傾向を示し、企業規模と模合の加入率の間には関連性
は見られず、6割前後となっている。一方、製造業の模合への加入率は昭和55年で70.8%(標本796のうち製造業は72社で、そのうち51社が模合加入)、平
成4年で48.9%(標本423のうち製造業は133社で、そのうち65社が模合加入)。
-88-表1産業別模合加入状況 単位:件、% 昭和56年12月 平成4年7月1日 昭和48年10月 区 分 産業 全産業
詩計擶
合計l加入:非加入加入:非加入 合計l加入:非加入加入:非加入 481:315 (60.4):(39.6) 562:360 (61.0):(39.0)iIiiliJUJiJ
鰯撫Ⅲ…
;
農林水産業 OOOOOOOOQ000コ0000000●00000, 鉱業 DQOOBDDDO0ODSOOBDOOBDDODOOB : 72:32 (69.2):(30.8): BBOOOO0D0OD函DD0■qqOBDOdOOO : 65:68 (48.9):(51.1) : 000■0DOODODO■B0QOODDDOqOpOD 25i21 (54.3)!(45.7) OOOOOOOOOOOO3DDDDOOOOOOOOOO灘111;
DOOQDDODDODOODDOOOOOO 建設業 製造業 DO0OQODQOOOBDDBOOOOOO 卸・小売業 DOBODOOOOOOBDOOOOOOOO 金融・保険 OOOOOOOqOOOODDOOOOOOOOOOqOO 不動産業 、■qDOOOO■000勺OOOOOODDODBQB01灘M……
、00□OOOB□000DOO0DOOUO 運輸・通信 DOgBOOOOOODDQD0D■■D0DDDDD0D DODOD●●DOD■000000,000 電気・ガス D0QOOBDOODD0。、OOBODDDOo0O00 : 33:41 (44.6):(55.4) DODBOODQOOODヴ0DOQDDqOUUODDO#鮒11にi鷺
サービス業 ■ODG■Q00DDQOBB00BO、■曰 公務 DOOOOOQ8DD90コODODOOOCDOQ000 14:14 (50.0)i(50.0) 000000000,00.DOqqoOOOOODOOOp 14:14 (50.0):(50.0)………!………|…i1.ざ
ODDD■OBODDOODDU■DDgDD その他………:………|…ご§“
不明 注1)沖縄総合事務局「沖縄の模合実態調査一昭和48年11月一」による。 2)沖縄開発金融公庫「模合アンケート調査一昭和56年12月5日一」による。 3)沖縄産業振興公社「県内中小企業の「模合」実態調査一平成5年3月一」による。 -89-表2企業の模合加入理由 単位:件、% 昭和48年10月 321(100.0) 昭和56年12月 481(100.0) 平成4年7月1日 359(100.0) 54(15.0) OB■OOOODGOOOBODDODUOBBOOOODOOOO■DOQOO 250(69.6) O0BDOOODBBOOO■0■OOODOOODDDODOODOOOOOD 50(13.9) OOO60DOOOOODOOODDDOOOODDDODOOOODODOOO 5(1.5) ODOOOODDQ00000DQOODDOOOqOOOOO00000UDO 合計 事業資金調達 600,■OOO0OOOO0O■□OOO0OOOOCO 親睦・情報収集 ■DOO60DOODO0OOODOOOOODD■000 相互扶助 ODBBDOOObO■ODQQ0DqODDDQQOOO 貯金 DUOD0ODOO0BO00DOODOQOOOOOqD その他 124(88.6) 0D0ODDDDOODODDOOOODODODOOOOOOOBDDOo 149(46.4) DOOODOOOOOOOODB0QDOOOODOOODDDQOOOOO 232(48.2) DDOOODDC000DDOOOBDBB0DOOODDOOOOOOODOOO 225(46.8) DOOODOOOOODBDQOOOOOODDDDOOQOOOOODDOODO UDDDOOODOOOODOOOOOOODOOODOOOOBOOU0U 39(12.2) DOqO■、、OODDOOOODOOOOOOOBDDB0qQDOOロロ 9(2.8) ODODOOOOODQOODD00DOODO■0DOOOO00DODOOBO DOOOOOdDD0000DOO0OODBDOOOOOpCOOOQOOO0q 24(5.0) 資料:表1に同じ。
政策金融制度の導入に伴い民間企業の調達資金に占める政策金融の比率は増
加している。特に、長期資金の調達先として政策金融の果たしている役割は重
要である。係る評価がある一方で、中小零細企業の抱える信用度の低さと現行
政策金融の融資制度のミスマッチは、依然として中小零細企業の資金融資先と
して本県特有の模合制度の必要性を残し、今日に至っている。
おわりに県内製造業の付加価値生産性や資本生産性が全国平均値を下回っているにも
かかわらず、資本装備率が全国平均値を上回る原因について研究した事例は少
ない。製造業の付加価値生産性に関連した構造的特性は、多角的視点からの実
態解明を行い、具体的な対応策を講ずべきテーマと言える(文献の2,3を参
照)。本稿では、製造業の付加価値生産性に構造的特性を探るため“小規模企業が
-90-競合した一定の市場規模下にあっては、資本装備率で説明される付加価値生産 性や資本生産性や非弾力的である”との仮説を置き、これを回帰モデルを用い て検定作業を行っている。その結果、製造業では資本装備率が増えても必ずし も生産性指標に反映されにくいことやフルセット装備型企業である製造業の場 合、狭陰な市場では資本過剰の状態にならざるをえないことが確認されている。 狭隠な市場規模とのジレンマの中で製造業が生産活動を行うことは宿命的に 係る状況に直面することになる。その上さらに県内では企業経営に対する安易 な意識が支配しているため企業を乱立させ、市場を過当競争下におき企業収益 構造を悪化させている。特に、この傾向は復帰以降の市場の状態をビジネスチ ャンスの到来として受け止めた結果でもある。 過当競争下における製造業の抱える構造的課題に対して、政策金融サイドか らの政策的誘導策を講ずろ必要が待たれるところである。復帰後は政策金融制 度が導入されたこともあり、製造業の資金調達構造に占める政策金融の割合は 飛躍的に増大しているが、それでもリスクと引換えに手軽な模合制度の活用が 積極的に試みられている。財務モデルの示唆するところによれば、企業の収益 構造を改善する手だてとして政策金融の融資条件を緩和することで、現在の財 務構造を改善することが示されている。 “小規模企業が競合した一定の市場規模下にあっては、資本装備率で説明さ れる付加価値生産性や資本生産性は非弾力的である”とする仮説に関して、企 業規模に関するデータや類似県との比較分析等を交え、突っ込んだ研究が必要 である。これらの点に関しては今後の課題とする。 最後に、本稿は沖縄郵政管理事務所主催の金融懇談会のメンバーとして筆者 が執筆した原稿に若干の加筆修正を加えとりまとめたものである(文献16参照)。 文献 1)島袋嘉昌著「戦後沖縄の企業経営_大城満幸『企業財務の特質と問題点』」 中央経済社,昭和57年 2)外間国男「沖縄県中小企業の財務構造」沖国大商経論集,1993年,VOL、21, -91-
N0.2 3)同「沖縄県製造業の付加価値分析」沖国大商経論集,1983年,VOL、12,N0.1 4)与那堅亀著「沖縄の模合」沖縄文教出版社,1975年 5)沖縄相互銀行「沖縄県模合実態調査」昭和54年 6)沖縄総合事務局「沖縄の模合実態調査」昭和49年 7)沖縄県産業振興公社「沖縄中小企業の模合実態調査」平成5年
8)沖縄振興開発金融公庫「模合アンケート調査結果の概要」昭和56年
9)琉球銀行「りゆうぎん経済レポートー沖縄県内における企業倒産の現状と
対策」1994年,N0.24610)城間源哲「沖縄における模合と企業の資金繰り」沖縄中小企業情報,昭和
54年,N0.69 11)山口全則著「沖縄の『催合考』」昭和15年 12)下田将美著「南島経済記」昭和4年13)旧農林漁業中央金庫「農林金融調査報告書」旧農林漁業中央金庫調査資料
2号,1968年14)北島照明「沖縄における模合の実態」曰大商学集志,VOL、41,N0.4,V0M3,
N0.1 15)向井清史著「沖縄近代経済史」日本経済評論社,1988年,P、24216)拙稿「県内製造業の経営基盤と金融環境に関する考察」沖縄郵便貯金調査
研究会,平成8年 -92-(》。》)・・← (つ0》「〉「0国| (一・ごつ一)|・一つ 〈垣。□》)函・『》 (曰。一・一)》・垣一一 (函・》》)一。》》 (》・雨P一)画。『』一 (函・『雨)←・中》 (←・垣)》.← (函。唖一)。。一一 (函・一ロー)『。『、 ・・一》)中oの函 (》・垣 (□・垣『)》。』国 (一・両重)□。P← (PC垣壺)》.》》 )□。」 (車0- )一・一 ○四’○四の (C・・壷)壷・壷》 (『・の垣一〉一・重ご『 (》・西一)酉・函『 (P0つ一一)一cmC一 (←ご垣)・← (函。ご卓)中O一一 (ぬ、ママ〉一・壺垣 (雨。←『)一・一国 (ぬ・ぬ)『。》 (室・一 )P0- □Cの
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94付表3沖縄県の付加価値生産性・資本生産性・資本装備騨雛賛、〔筈欝〕
資本 装備率 c/a項自
年 1979(S54) 1980(S55) 1981(S56) 1982(S57) 1983(S58) 1984(S59) 1985(S60) 1986(S61) 1987(S62) 1988(S63) 1989(H1) 1990(H2) 1991(H3) 1992(H4) 1993(H5) 1994(H6)…鰯
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7.89 沖縄県『沖縄県の工業』より作成。 注1:従業員数10人以上の企業を対象とした。10~29人は粗付加価値額、30人以上 は付加価値額とした。 注2:平成元年値には100人以上の企業は除外されている。 -95-付表4わが国の付加価値生産性・資本生産性・資本装備率の推移〔製造業〕 単位:千人、10億円 資料:通産省『工業統計一産業編一』より作成。 注:有形固定資産額は土地を除く。また、同表では有形固定資産値が10人以 上の事業所のみのため、従業者、付加価値生産額も同様な扱いとした。 -96- 年 項目 従業者数 (a) 付加価値額 (b) 有形固定資 産:除土地 (c) 付加価値 生産性 b/a 資本 生産産 b/c 資本 装備率 c/a '84(S59) O0DOOpBOODOOODq0O '85(S60) OODoODDODOOODODOO '86(S61) 00DOOOOOOOOOOOOOO '87(S62) O0D00000000000000 '88(S63) ODDBBDOOOOOOOODOD '89(H1) OOOODUO0OOODDOODO '90(H2) eOOOQ0DODOOOOOODO 91(H3) DODOOO0OODDOOOOCO ’92(H4) 00DDODODODOOODOOO' 193(H5) 0008■000,0□DOODDO1 ’94(H6) 91275,000 00●DOOOOQODDDOOOODDOO, 9,380,209 DODOODOOOQOD0DDDODODOI 9,404,403 ,0000000■■OOOoDODOOqOl 9,323,630 DOODOUOQQODODOD000DDOI 9,427,048 000000■0DODOoO0DOOOODI 9,563,840 0DOODDOOODOOOD0000DOOO 9,717,900 IBOODDDDqDOOOODDgOOOOO 9,931,559 IOODOOODDOOOOOOOODODDU 9,801,836 '00DOOOBOODDO■OOOODDOO 9,518,958 1OODOODDDO■DO0DODOODDB 9,169,206 」?85b938,000 DDOOOOOOOOOD00DOOUqDOOOOD 83,900,650 DOOOOOOODOOOOOODBDOOOOOOO' 82,505,372 IOOOOODODODDq00BOOOOOOOODi 86,213,393 IOODO0DOOD0B■ODOOOOOOODDOl 95,432,775 IOOODDOOOODODOOOOOOOOOOOOI 103,548,251 lODBOOD■UQ0■OoDOooDODqODO1 110,772,531 BDDDOOOODDBOOOOOOOOOOBDOI 117,063,716 0DoDOOOOoDOOODOBUODOOOOoI 112,952,929 00000DDOODDDODODDD0000DOI 107,218,078 00DOOODOOODDODODOOOBOOOD0 105,225,326 39,930,000 IODOOOOOODDBOBD●GOOOOI 42,499,O40 IODoOOOOOOODDDOOOOODOO 45,769,729 DODODOOOOOQOOOOODDDODU 47,621,721 00000DOOOBOODOoooOODOd 48,461,689 IOOOODDOOOODOOOOODdOOO 50,122,432 IODDDODOODOOOOOOOODDOd 54,085,589 IOODOODDDOOOOOOODDDDBD 59,613,919 lOODOOOOOBDDDDOOG000DD 66,228,430 '000DOOB000000DODOOODD 70,205,379 000BDODBOOODOOOOBDO■■ 70,597,860 8.01 IOOOOOOq00●DOOOODO 8.94 IOOOOOOOOOOOOOOUOO 8.77 IOOOODODDOqOOOOOOO 9.25 lODDODODODqOOOOOOO 10.12 O0DDOODOODOODOODO 10.83 DODO0ODODOOOOOOOO 11.40 DDDOOOODDOOOODODO 11.79 DDODDOODOODOOOOgO 11.52 0DOODDODOOOODOOOD 11.26 O0DOOOOOODOOOOOOO' 11.48 1.68 0DOOODDODDOQqOOOOI 1.97 00DOOODDD0OOOOODOO 1.80 00DOOOOOUBOOOOOOUU 1.81 00DOOOOOOOOBO■0000 1.97 DDOOOODOOOOODO0B■□ 2.07 000000,00,■■OOOOOD 2.05 000DDOOOOOODODBOBO 1.96 ,OBO■00DODOOOOODOO 1.71 DdOODDDDDOG00D00D0 1.53 DOOODDOODDoOODOOOo 1.49 4.77 1DOOOOOOODOOOOODDB 4.53 lOOOOOUDOOOODOOoOo 4.87 0BOOOOOOOOOOOOODO 5.11 0000DD0BDOODODDOO 5.14 00000000000000000 5.24 OODQOOODOOOOOOOOD 5.57 00000BOOOOOOOOOOO 6.00 DOOOOOOOOODODOODd 6.76 0OODOOOODODOOOOOD 7.38 000000000,00000日0, 7.70