• 検索結果がありません。

韓国における生命保険買取制度をめぐる議論の経過と展望 利用統計を見る

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "韓国における生命保険買取制度をめぐる議論の経過と展望 利用統計を見る"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

韓国における生命保険買取制度をめぐる議論の経過

と展望

著者

金 善政

著者別名

李 芝研(日本語訳)

雑誌名

アジア文化研究所研究年報

50

ページ

276(71)-274(73)

発行年

2016-02-29

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00010886/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

   ─  ─(  )71 珠江デルタ地帯における西洋近代法と伝統的宗法規範の対立と同化に関する研究 한국에 있어서 생명보험전매제도에 대한 논의의 경과와 전망 276

【報告レジュメ】

韓国における生命保険買取制度をめぐる議論の経過と展望 金 善政(76) 日本語訳 李 芝妍  Ⅰ 序論 Ⅱ 議論の経過  1.導入論の背景  2.賛否論  3.法律案の登場 Ⅲ 展望 Ⅰ 序論 ・ 韓国における生命保険買取制度は大変不慣れな制度 ・ 2000年代に入ってから生命保険買取制度に対する紹介が活発となっていて,この制度の導入のた めの法律改正案まで国会に提出 ・ 当時,この制度を導入する必要性は高くないし,むしろ問題を多発させる恐れがあるとのことで, 生命保険会社と事業者団体の反対論理が強かったため,国会議員の任期満了により法律案は廃棄 された。 ・ それにもかかわらず,生命保険買取制度に対する多様な研究が続いているので,今後もこれに対 する議論が再現される可能性がある。 ・ 韓国の生命保険買取制度に対する議論は日本の判決が主な契機となった。 ・ これは買取制度が単に業法上の問題であるだけでなく,契約法である保険法の内容および保険実 務との関連性が深いことを意味する。 ・ 問題の判決(東京高判2006年3月22日,最判2006年10月12日)は,肝臓癌の患者が保険証券を譲 渡することとし,保険者である AIG Srar で保険受益者の変更を求めたが,保険者がこれに応 じなかったため,訴訟を提起した事件として,原告である保険契約者の敗訴が確定された。 ・ 最近,この慣れない制度をめぐって韓国ではと微妙な立場の違いでの議論があったが,法律案の 改正が挫折された後,その議論は小康状態 Ⅱ 議論の経過  1.導入論の背景   (1)高い中途解除率と低い解除返戻金による保険契約者を保護する問題   (2)生前給付の不備と約款借入の高費用の構造   (3)保険受取人の指定・変更   (4)保険契約者の変更 (76) 金 善政(東国大学 法科大学 教授)

(3)

   ─  ─(  )72 珠江デルタ地帯における西洋近代法と伝統的宗法規範の対立と同化に関する研究 한국에 있어서 생명보험전매제도에 대한 논의의 경과와 전망 275   (5)被保険利益の問題   (6)保険証券に対する質権設定問題   (7)家族関係の変化   (8)改入権および差押禁止債権   (9)保険証券の法的性格  2.賛否論   (1)賛成論   (2)反対論ないし慎重論  3.法律案の登場   1)商法の一部改正法律案   (1)提案経緯     2009年12月23日当時,与党議員であった朴仙淑国会議員(代表発議)など,15人が発議した 商法の中で一部改正法律案として国会に提出   (2)提案理由     保険商品は銀行の貯蓄と違って,リスク補償が含まれており,特に生命保険は保険期間が長 期間であるとの特徴により,事情変化などに伴い保険加入者が生命保険を解除することになっ た場合,今まで払った金額に比べはるかに少ない返戻金が支払われることになるのが現実であ る。しかし,生命保険加入者が保険期間の終了前に退職したり,やむえない事情により保険料 の支払いができなくなってしまったりする場合とか,生命保険契約を締結する当時,保険金受 取人が経済的に自立して保険金を受け取る必要がなくなったり,もしくは保険加入者が余命わ ずかである判定を受けたため今後この保険を維持すべき理由がなくなる場合には,相当な金銭 的損失を被ったとしても保険契約を解除するのが実情である。     生命保険のリスク補償という保険の特徴を鑑みても,長期間にわたって支払った保険料に比 べ,契約解除によって支払われる解約払戻金はその格差が大変大きい現実は保険消費者に大き な負担として作用されている。     一方,アメリカ,イギリス,ドイツ,オーストラリア,シンガポール,香港などでは,既に 生命保険買取会社と通して個人が加入した生命保険を販売できるようにする生命保険買取制度 が制度化されている。そこで,生命保険契約者がやむを得ず保険契約を解除する場合,保険契 約者と保険会社の経済的損失を最小化するために生命保険契約の買取制度を導入しようとす る。   (3)主要内容     商法第734条の2を新設し,生命保険の保険契約者の地位を第三者に譲渡できる生命保険買 取制度を導入する。   (4)審議過程   2)保険業法の一部改正法律案   (1)提案経緯     2009年12月23日当時,与党議員であった朴仙淑国会議員(代表発議)など,15人が発議した 保険業法の中で一部改正法律案として国会に提出(議案番号第1807080号)。     この法律案の参考事項としてこの法律案は朴仙淑議員が代表発議した商法一部改正法律案 (議案番号第7081号)の議決を前提としたものである。

(4)

   ─  ─(  )73 珠江デルタ地帯における西洋近代法と伝統的宗法規範の対立と同化に関する研究 한국에 있어서 생명보험전매제도에 대한 논의의 경과와 전망 274   (2)法律案の主要内容     許可主義,商品説明義務,15日以内の取消可能,金融委員会は最低価格を算定して買取会社 に提供,生命保険契約の締結後5年以内の契約は原則として買取禁止,保険会社は特別の自由 がない限り買取会社に対する同意を拒絶できない。  4.国会専門委員の検討報告書:中立的立場  5.国会政務委員会    2010年2月18日国会政務委員会で提案者である朴仙淑議員は他の案件が多いし,時間が不十分 であるとの理由で法律案の口頭提案説明を省略し,書類提案に替えるとした後,より深い議論が なされないまま2012年5月29日に第18代国会の任期満了となってそのまま自動廃棄されてしまっ た。 Ⅲ 展望  韓国における買取制度の導入は特別な契機がない限り,近日中の立法は行われない見込みである が,導入をめぐる買取制度に関する議論は今後も続くだろう。  立法案まで出された買取制度が導入されなかった理由としては,買取制度に関する十分な理解が ないまま立法案が提案されたこと,外国の立法例と実施事例に関する十分な検討が行われなかった こと,導入の副作用により人為的事故の発生可能性が高くなると指摘する見解が多かったこと,韓 国の保険会社は買取市場の登場により保険会社は保険金支給機会とか支給金額が増えることで資金 上の圧迫要因となるだろうと主張していること,買取市場の導入が必要であると説得する力が不足 していること,韓国における買取制度の問題は単純に個人が資金需要を充足する方向性でのみで検 討されていたこと,などがある。  生命保険の財産性,証券化の必要性,単に生活費とか治療費などを確保することより子供の結婚 経済的自立などから,これ以上保険契約を維持しながら遺族を保護する必要性はなくなったなど, 買取を希望する多様な理由に基づいて買取の必要性のような様々な要因に伴う具体的な議論を今後 も引き続き行う必要があると思われる。 【後記】  本報告レジュメは,2015年12月4日に開催されたプロジェクト研究スタッフセミナー(アジア文 化研究所共催)における報告レジュメを日本訳したものである。

参照

関連したドキュメント

化学物質は,環境条件が異なることにより,さまざまな性質が現れること

イタリアでは,1996年の「,性暴力に対する新規定」により,刑法典の強姦

たとえば,横浜セクシュアル・ハラスメント事件・東京高裁判決(東京高

また、同制度と RCEP 協定税率を同時に利用すること、すなわち同制 度に基づく減税計算における関税額の算出に際して、 RCEP

法制史研究の立場から古代法と近代法とを比較する場合には,幾多の特徴

ヘーゲル「法の哲学」 における刑罰理論の基礎

ずして保険契約を解約する権利を有する。 ただし,

かかる人々こそ妊娠を中絶して健康を回復すべきである。第2に,この条項