栄養指導における家族への働きかけの有効性に関する研究
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(2) 皿.結果と考察 栄養指導を受けた当初は、.男性同伴群・単 独群とも指導内容を理解し、改善の意欲があ り、受けてよかったと認識していたが、食事 療法の実践・継続状況は、男性同伴群と男性 単独群の間に有意差があり、男性同伴群が良 好であった。また男性同伴群はほぼ全員が家 族の協力が得られたとしていたのに対し、男 性単独群では、その多くが協力を得られたと しているものの、約ユ1%は協力が得られて いないと感じ、全く協力がないとするものが 4%程度みられた。一方、どちらの家族も協 力しているとする割合が高く、協力していな いとする家族はみられなかった。家族協力が 難しい理由として、男性同伴群は臨カ実践後 の本人との軋櫟を、男性単独群は配偶者への 遠慮などが挙げられていた。家族同伴でよか った点として患者と家族の病認識の共有化を 示す記述が多数みられ、双方の意識の改善が 図られた結果、食べ方や調理法など行動変容 に現れたと考えられる。また同伴群では互い に意識を高めあうことが継続維持に繋がるの に対し、単独者の場合は指導内容が家族へ間 接的に伝えられるためこのような効果を得る ことは困難である可能性が高い。男性同伴群 と男性単独群の間で家族への働きかけを希望 する割合に有意差が見られたことから、同伴 群は、食事療法における家族協力の有効性を 認識できているのに対し、単独群はその認識 に至っていないと思われる。. 共にかなり重篤な糖尿病患者であったが、前 者は速やかな生活改善が可能であったが、後 者は退職により生活環境が変わるまで改善に 至らなかった。. 以上の結果から、男性では食事療法の実施 状況や継続状況、予後の状態に家族の協力の 影響が大きく、男性単独者の家族への働きか けをいかに有効に行うかが今後の課題である ことが示唆された。また、皿型糖尿病の指標. となるHbA1c値については、3ヵ月後の食 事療法のみの患者群で.男性同伴群が有意な改. 善を示したが、6ヶ月後には有意差は見られ なかった。今後例数を増やすことで信頼性を 高め、食事療法の栄養指導時に家族が同伴す ることの意義を更に明らかにしていく必要が ある。. 生活習慣病の食事療法は特別な食事ではな く、健康人にとっても食事の基本となるもの であり、家族の発症を機に食生活を見直すこ とは患者本人のみならず、家族にとっても重 要なことである。食事療法で推奨される食べ 方は、疾病の三次予防だけでなく、一次予防 にも有効であり、また食育として一般に伝え るべき内容とも重なっている。家族同伴の栄 養指導は、一次予防や食育に繋がる役割も担 っている可能性が高く、その普及と共に、家 族への効果も探っていきたいと考えている。 引用文献. 1)厚生統計臨会:国民衛生の動向 2009. 3ヵ月後のHbA1c値は、食事療法のみの. 2)健康づくりのための食環境整備に関する検討会:. 患者群で、男性同伴群が有意に低下し、男性 単独群と女性群では有意な改善は見られなか った。食事と服薬治療は、男性同伴、男性単 独、女性のどの群も有意な低下・改善が見ら れた。6ヵ月後は食事療法のみではどの群間 においても有意差は見られなかった。食事と 服薬治療では、男性同伴群と女性群に有意差 が見られ、男性単独群では有意な改善は見ら れなかった。G1u値は6ヶ月後の食事と服薬 治療の男性同伴群のみ有意に改善した。 家族同伴指導により初回指導のみで予後が 良好に維持できている患者と、食生活改善が 困難であった男性単独指導患者各一名につい ては、事例研究として指導記録を比較した。. 報告書 2004 3)鈴木和子:家族看護学一理論と実践 日本看護協. 会出版会 1995 4)篠崎正美:家族社会学研究 1991 5)市川尚子:外来糖尿病患者における配偶着面接に. よる指導効果 プラクティスVo1.20No.3 2003 6)山口真由美:家入同伴栄養指導による意識変化と. その効果 健康医学 Vo1.19No.32004. 一419一. 主任指導教員 岸日ヨ 恵津. 指導教員増澤康男.
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