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教育の情報化に係る教員の情報モラル指導力についての考察 : 新しい情報手段とその対応

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Academic year: 2021

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(1)教育の情報化に係る教員の情報モラル指導力についての考察        ∼新しい情報手段とその対応∼.           教育実践高度化専攻           小学校教員養成特別コース.           学籍番号P10083D           氏   名 藤田 竜馬 1 研究報告書の構成. 糧がされないまま,思い込みによる指導を行って. はじめに. いたのでは十分な効果が得られないだろう。直近. 第1章教育の情報化に関する動きと情報モラル. 5年の情報社会の変化というとスマートフォン. 第2章教員のICT活用能力と情報モラル. やSNSii,動画投稿サイトなどの新しい情報手段. 第3章新しい情報手段の特性. の普及が挙げられる。そこで,文部科学省の資料. 第4章新しい情報手段に対応した教員研修プロ. の他に各都道府県の教育委員会及び教育センタ.    グラム. ーなどの関連機関のホームページにおいて,情報. おわりに. 教育の支援状況について調査した。教育の情報化. の観点から17の小項目に分けたチェックリスト 2 研究の概要. を用意し,新しい情報手段に対応した支援を行っ. (!)問題の所在と研究の目的. ているか,頻繁に更新されているか,具体的な対.  昨今,高速通信回線の普及と情報通信基盤の確. 応策を示しているかなどを判断基準にして調査. 立により,従来までに存在したコミュニケーショ. を行った。結果,岐阜県を除くすべての都道府県. ンの方法より,はるかに効率的に情報のやりとり. で新しい情報手段については言及されておらず,. が行えるようになっている。現代の子ども達は情. 従来の電子メール,プログ,出会い系などの注意. 報化の流れに翻弄される大人達をよそに,デジタ. 喚起にとどまるものが多かった。そのため,本研. ルネイティブと称され,すでにICTiが当たり前の. 究では新しい情報手段への対応について考察し. ものとして生活をしている。しかし,ICT機器の. ていくこととした。. 操作には即座に順応できる反面で,情報化の影と. (2)研究の対象と方法. 呼ばれる危険性への対応は自然に身につくもの.  本研究では,教員の情報モラル指導力を対象と. ではない。近頃では子ども達による情報機器を介. し,新しい情報手段の特性と対応について実態把. したトラブルが頻繁に報道され,未成年のICT利. 握ができるようなプログラムの開発を行う。既存. 用への対応が急務となっている。. の情報モラル指導資料を参考に,新しい情報手段.  だが,現在文部科学省から発行されている情報. の特性についてまとめた。そして,新しい情報手. モラル教育指導資料等1)2)は2008年までの調査. 段の特性と考えられるトラブル事例,及びその対. 内容に基づく資料が多く,直近5年間の情報社会. 応を教員に配布する研修資料パンフレットを想. の変化がほとんど反映されていない。どのような. 定し,『すべての先生のための新しい情報手段と. 状況でトラブルが起きているのか。十分な実態把. 情報モラル』としてまとめた。.

(2) 常に進化し続け,次々に現れる新しい情報手. ■. 3 研究の成果. 段に対し,より柔軟に対応できるような特性.  作成したパンフレットを実際に現職教員に見 てもらい,聞き取り調査を行った。パンフレット. 理解と応用をする力を養えるようにする。 ■. 情報手段の危険性に捕らわれ,消極的な活用. に端的にまとめてあると,少ない時間でも目を通. になるのではなく,より便利に活用するため. すことができるため,効率良く状況把握と対応策. の実践例を提示する。. を知れるという効果があった。しかし,「知らな かったことが知れた。」というだけでは進化し続.  これらの課題を基に,より多くの事例を分析し,. ける情報手段には到底追いつかない。今現在は新. 情報手段の科学的な特性の理解を図り,子ども連. しい情報手段についての知識を得て,活用できる. の実態に即した情報教育を行っていけるよう研. だろうが,その性質がさらに変化したときに対応. 究を深めていき,情報モラル教育の最終的な目標. できるかどうかが疑問である。事実,SNSは従来. であるr公共的なネットワークの構築」のために. から電子掲示板やプログといった形でも存在し. も,教員1人1人が積極的に情報手段を活用し,. ていた。その基本的な定義は変わらないままに仕. 楽しく便利な情報社会を築けるような教育を目. 様が変わり,機能が増えたことで大きく性質が変. 指したい。. わるところが出てきた。これに対応するべく,本 研究において対応策を講じたが,これではいつま. 5 引用・参考文献. でも本質的な解決に至らない。. 1)社団法人目本教育工学振興会『(文部科学省.  現状としてトラブルが起き,子どもが被害にあ. 委託事業)すべての先生のための“情報モラル”. っているため,こうしたトラブル事例集も一定の. 指導実践キックオフガイド』文部科学省,2007.. 効果はあるはずだが,本質的な情報モラルの育成. 2)財団法人コンピューター教育開発センター. のために,まだまだ改善の余地があると考える。. 『(文部科学省委託事業)ここからはじめる情報. また,スマートフォンについては情報モラルに配. モラル指導者研修ハンドブック』文部科学省,. 慮した上で,より便利で具体的な活用法を知りた. 2010。. いという意見もあった。情報化に伴う危険性に重. ○文部科学省『教育の情報化に関する手引』文部. 点を置きすぎた点は反省点として挙げられる。本. 科学省,2010。. 研究では情報モラルに焦点を絞ったこともあり, 具体的な活用例を示せなかったが,スマートフォ. ンなどの新しい情報手段の教育における有効活 用法についても考えていきたい。. 4 今後の課題. i ICT(Information and Communication. TechnoIogyの略)とは情報通信技術のことである。 ii SNS(Socia1NetworkingService)とは社会ネッ トワークをインターネット上で構築するサービ ス。気軽に情報発信を行い,友人と共有し,不特 定多数の人と交流事ができる。.  パンフレット作成を通して,これからの情報教 育に関わる上で次の2つの課題が見えてきた。. 修学指導教員  初田 隆.

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