• 検索結果がありません。

高等学校における体操部員のやる気を高める指導法の検討 : チーム成績が不振である体操部を対象に

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "高等学校における体操部員のやる気を高める指導法の検討 : チーム成績が不振である体操部を対象に"

Copied!
68
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)学位論文. 高等学校における体操部員のやる気を高める指導法の検討    一チーム成績が不振である体操部を対象に一. 兵庫教育大学 学校教育研究科 教科・領域教育専攻 生活健康系. 学籍番号 MO4286E 氏  名 松 谷 昌 典.

(2) 論文目次 1 目的・・・・・・・・・…  9・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  1. H 方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  3 1.指導仮説の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  ●●●3.  1)調査対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  3  2)調査の内容及び方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  3.  3)指導仮説の作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  4  4)指導仮説の具体化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  4. 2.指導仮説の検証・・・・・・・・・・・・・・・・…  ●●●●”●●●●5  1)対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  5.  2)指導期間・・・・・…  9・・…  ●●●”●●●●’●●●’●●●5  3)指導効果の確認・・…  9・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  5  4)結果の集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  5. IH 結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  6 1.指導方法の仮説設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  6.  1)成績不振校における生徒のrやる気度」の実態・・・・・・・・・・・・…  6     (1)H高等学校の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  6     (2)1高等学校の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  8.     (3)Y高等学校の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  9     (4)AK高等学校の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  10  2)成績優秀校における生徒のrやる気度」の実態・・・・・・・・・・・…  11     (1)A高等学校の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  11.     (2)H S高等学校の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  13  3)成績不振校における学校毎の指導仮説設定・・・・・・・・・・・・…  14     (1)「必要条件」の構造化・・・・・・・・・・・・…  6’。●●●14     (2)各校における指導仮説の設定・・・・・・・…  ●●”●●●●16.       (i)H高等学校の場合・・・・・・・・・・・・…  ●●●●●16.

(3)       (五)1高等学校の場合・・・…  ¢・・・…  の・・・…  17 2.指導仮説の検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  18.  1)H高等学校における個人別変化・・・・・・・・・・・・・・・・・…  18    (i)生徒1の場合・・・・・…  ●●●。’●●●●●●●●●●。●。20.      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  20      b)理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  21.    (五)生徒2の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  o・’●・24      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  24      b)理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  25.    (血)生徒3の場合・・・・・・・・・・・・・・・…  ●・o●●”●27      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  27.      b)理由・…  一・…  の…  D・D・・・・・・・・…  28    (iv)生徒4の場合・・・・…  ●●・●●。●●。●●り●●●●”●30      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・…  ●●●。●●30      b)理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  31.    (v)生徒5の場合・・・・…  9・・・・・・・・・・・・・・・…  34      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・…  D・…  ●●●34      b)理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  35.  2)1高等学校における個人別変化・・・・・・・・・・・・…  ●・・●・37    (i)生徒6の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・…  ●・●●●39      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  39.      b)理由・・…  9・・…  9・・・・・…  ◎・・・・…  40    (廿)生徒7の場合・・・・・・・…  ●・●●●●●●●●●●●●。42      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  42.      b)理由・・・・・・・・・・・…  9・・…  ◎・・・・…  43    (世)生徒8の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・…  ’・・’●45      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  45.      b)理由・・・・…  D・・・・・・・・・・・・・・・・・…  46    (iv)生徒9の場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  48      a)「やる気度」の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  48.

(4)    b)理由・・・・・・・・・・・・…  ...........。.4g 3)学校間の比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  51  (1)やる気度の変化・・・…  9・・・・・・・・・・・・・・・…  51  (2)「やる気」,「コーチ受容」,「反発心」因子の変化・・・・・・・…  53.    (i)「やる気」因子の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・…  53    (五)「コーチ受容」因子の変化・・・・・・・・・・・・・・…  ●54.    (血)r反発心」因子の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・…  54. IV 考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  56. V 要約・・・・・・・・・・・・…. ●. ・58. 引用・参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  61.

(5) 1.目 的  体操競技は,男子6種,女子4種の器具を用いた運動で演技を構成し,その演技の出来 栄えを審判員によって判定し,その得点を競うスポーツである..  演技は安全性を最優先し,必要な難度数・特別要求を満たし,さらに難しい技の組み合 わせによる加点が求められる.したがって,高いレベルの美しさと,熟練した技術で発表 できる技のみで構成しなければならない.そのため,落下するなどの失敗は「大減点」の対. 象となる.このようなことから,如何に減点を少なくし,加点を多くするかに向けて,練 習では危険を伴いながらも,挑戦的な強い意思力(やる気)と決断力をもって臨んでいるの が一般的である..  筆者は14年間体操競技を行ってきた,その経験を生かそうと,大学卒業後は選手と指 導者を兼ね,幼児・児童を対象にした体操教室や高等学校の部活動を指導してきた,高等 学校の体操競技における部活動にっいてみると,一般に,生徒たちの「やる気」のなさが 目立ち,練習の雰囲気も暗い.現在の生徒たちは,体操競技そのものへの好意より,むし. ろ「外発的な動機jで活動に参加する生徒が多く,指導者に注意されるから練習するといっ. たrやらされている」観が感じられる.例えば,指導者の働きかけにもいやそうな顔をした り,目を離すとトレーニングをしないなど,体操競技に対する「やる気」があまり伺えない. のである.このような現象は,一般的にチーム成績が不振である場合に一層顕著になって いる傾向がみられる..  平成10年7月教育課程審議会答申1)におけるr保健体育科全体及び高等学校体育科の改 善,『ア改善の基本方針』」によると,運動に興味を持ち活発に運動をするものとそうでな. いものに二極化している現状が述べられている.実際に,このような現象は高等学校の体 操競技部にもみられ,上述のような,やる気があまりみられない部活動の学校がある一方 で,意欲的に取り組んでいる学校も存在する.したがって,このような学校間差を反映し て競技成績の学校間差はほぼ一定している現状である.  「やる気」と競技成績に関する研究はこれまで数多く存在している5)6)7).例えば,R・. N・シンガー5)は,「やる気」を高めるとパフォーマンスが向上するという公式を発表し,. 質の高い練習により,その人の持つ潜在能力を引き出すことができると述べている(パフ ォーマンス二動機づけ×能力).つまり,適切な動機づけにより,学習が高まり,結果とし. て成績が向上するのである.また,生涯スポーツの観点からも,「やる気」を高めることは. スポーツを継続することにつながり,豊かなスポーツライフの実現へ一役かうことにもな る。.                  ・1一.

(6)  一般的に動機づけを高める方法として,下記のような①∼⑫の必要条件(以降,「必要条 件」)と略記)がまとめられている2).. ①達成可能な目標を設定する,②自己のカで成功した喜びを感じとらせる,③行動の主体 は自己であるという意識をもたせる,④目標を明確にし,自覚させる,⑤学習内容に興味 関心を持たせる,⑥目標や運動することの価値を認識させる,⑦成功や失敗の原因を正し く理解させる,⑧概念的葛藤によって知的好奇心を喚起させる,⑨成功と失敗のバランス. をとる,⑩結果の知識を与える,⑪競争や協同を利用する,⑫賞罰を適切に与える,であ る..  また,上記やる気を高める方法を記した西田2)によれば,内発的動機を高めるために関 連深い要因は「目標の設定」「成功と失敗」「結果の認識」「自己原因性の認識」「達成動機づけ. 訓練」であることが示されている.さらに,競技に対する意欲の開発を試みた松田ら3)に よれば,訓練の基本的方策を次のように示している.すなわち,. 1.スポーツに対する価値観の確立. 2.適度に困難な課題や目標への挑戦 3.漸進的な抵抗を与えるトレーニング. 4.競技不安を抑制するような心理的技法の適用 である..  これらのことを踏まえ,やる気に乏しい現在の生徒たちには,前述のやる気を高める条 件のいずれが欠如しているかを明らかにすることは,「やる気」を高める点で重要なことで あろう..  そこで,本研究では,高等学校における体操競技部部員のrやる気」を高める指導方法に ついて検討することにした。まず,1)「やる気」を低下させる具体的内容を明らかにし, それらと前述の「必要条件」を対応させながら指導仮説を作成し,②これらの指導仮説をrや. る気」の低い高等学校の体操競技部部員に適用して,その効果を確かめようとした.. ・2・.

(7) E.方 法 1.指導仮説の検討  ここでは,実際にやる気の低い体操競技部部員を中心に,やる気を低下させる原因を明. らかにし,次いで,これらの原因と既述の「やる気」を高めるための「必要条件」を対応 させながら,やる気を高める指導方法を仮説しようとした.. 1)調査対象 表1.対象校及び各校の部員数. 学校名. 部員数. H高等学校. 5. Y高等学校. 4. 1高等学校. 4. AK高等学校. 6. A高等学校. 7. HS高等学校. 6.  表1に示したように,兵庫県下の公立高等学校の内から,最近の競技成績が優秀な学校. と逆に不振である学校計6校を選び,各校の体操競技部部員計32人を調査対象とした.  すなわち,現段階でやる気に乏しく,競技成績も不振を続けている高等学校(H,Y,1,. AKの4校)及び,これらの逆の傾向を示している高等学校(A,H Sの2校)を取り出した.. 2)調査の内容及び方法 (1)上記6校における部活動に対する各個人の「やる気」の程度(以降,「やる気度」と略 記)と,その具体的理由を調査した.筆者の作成した「部活動のやる気調査用紙」を用いて,. r非常にある・少しある・どちらともいえない・あまりない・まったくない」の5段階で選 択させ,また,その段階を選んだ理由を具体的に記述させた,(調査用紙は,巻末資料1) (2)上記(1)の調査と同時に,吉澤ら(1991)4)によって作成された「繰り返し可能な競技. 意欲検査」(SMI)を用いることによって,上記(1)の結果を確かめようとした.この検 査は繰り返し測定が可能で,結果のフィードバックがすぐにできることを目的としたもの. ・3一.

(8) である。また,この検査は「やる気」「冷静さ」「闘志」「コーチ受容」「反発心」「不安」の6因子. で構成されているが,本研究では便宜上,「やる気」,「コーチ受容」及び「反発心」因子の 結果を用いることとした。.  上記(1)及び(2)の調査は学校単位で実施することとし,練習終了後に調査対象者 に対して調査の説明を行ない,記入させた.無記名としたが,質問紙記入者を特定できる よう工夫した.. 3)指導仮説の作成  上記2)一(1)の調査結果から,実際の指導対象校として,今回便宜上取り上げたH及び Y高等学校の結果を中心にして,導き出された「やる度」に影響している具体的な原因が, 前述の「必要条件」のいずれに相当するかを確かめながら,上記(1)で示された「やる気度」. を低下させる具体的要因を除去することを主眼にして,指導仮説を作成した.. 4)指導仮説の具体化.  上記3)では,指導仮説がチーム全体に対して考えられた.しかし,これらによって各. 個人の「やる気度」が必ずしも効果的に高まるとは限らない.そのため,指導仮説の方針 に沿いながら,指導目標や内容については個別に設定して適用することとした.また,練. 習の場における各個人の様子については,ビデオ記録の他に,指導記録として,できるだ け詳細に記述することとした.. ・4・.

(9) 2.指導仮説の検証  上記1で仮説された指導法が「やる気度」を高める上で,効果がみられるかどうかを確 かめるために,以下の方法で検討した.. 1)対象.  上記対象校の中で,「やる気度」が乏しく競技成績が不振である4校の内から,H及び1. 高等学校の2校を指導仮説適用校,残るY及びAK高等学校の2校をこれらの比較対照校 とした.. 2)指導期間. 平成17年9月∼平成17年12月.各学校4週間. 3)指導効果の確認  指導効果を確認するため,H及び1高等学校に対して,前述した「部活動のやる気調査」 およびr繰り返し可能な競技意欲検査(SMI)」を週1回実施した..  なお,比較対照としたY及びAK高等学校に対しては,指導期間の前後2回,上記同様 の調査を実施した.. 4)結果の集計 (1)仮説に基づいた指導により「やる気度」が高まっていたかどうかをみるため,指導期 間中における結果の変化を個人別に追跡した. (2)上記1)における指導前後の差異を,比較対照校における「やる気度」等の変化結果と 比べ,指導効果を確かめようとした,. ・5・.

(10) 皿.結果 1.指導方法の仮説設定 1)成績不振校における生徒のrやる気度」の実態  指導前の「やる気度」とその理由についての結果を個人別一覧として表2に示した.な お,rやる気度」がr非常にある」,r少しある」,rどちらでもない」,rあまりない」,rまっ. たくない」を,便宜上順に4点∼0点として集計し,また理由にっいては原文のまま記載 した.. (1)H高等学校の場合         表2.指導前におけるH高校各生徒のrやる気度」とその理由 指導. やる気度. 辮. (点). 理由(原文のまま). まだ縦かも出てないし、練習も基礎をしっかりしている所なので、できない時などは時々やる気が. 生徒1. 2. なくなって嫌こなることがあるから。けれど、何かがうまくいった時などは全身が喜ぴであふれるような 気持ちになるから「どちらともいえない」にしました。. 最切こはいろうとしたのはきんりょくをつけたりして、ばくてんやばく宙などができるようになりたかっ. た。今も、それはあるんだけどあらたにとうりつがとまったり、鉄棒の車輪がまわれるようになったり. 蛇. 4. と、まだまだがんばってできたときが、とてもいい鮒;なる。個医ば、鉄捧でけあがりができなくて、. がんばって練習したので、今はときどきあがるが成助することができるのは、やっぱり自分のがんばり があったからこそ、できたんだな一と思ったりすることで体躁のおもしろさがあると思う。 先ぱいの演肢を見るととてもかっこよくて自分もできるようになりたい、やってみたいとよく思うし、時々. 螂. 3. 自分が強(なったかもしれないと思L、うれしくなる時があるから。でもやろうとするには危まかったり恐 かったりしてできるようには:なりたいけどやりたくないというときもあるから。. 自分は本当こ体を動かすのが好きだし、顛に教えてくれる指導者の方のためにも期待に答えられる. 蜘. 4 ような成累を出したいと思うから、やる気は非常にあります。. 10年近くずっと続ツているので最初よそこまで頑振ろうとは思っていませんでしたが、今になっては、も. 蜘. 4. っともっと上をめざして努九たいと思っている。それに今までおしえてくださったコーチたちの期御こ 答えたいというi気持ちもある。. ・6・.

(11)  まず,「やる気度」をみると,チーム成績が不振であるにもかかわらず,最高の4点を. 示すものがみられたが,2点及び3点を示す生徒もみられた..  次いで,既述の12個の「必要条件」と対応させながら,H高等学校の理由記述におけ る結果をみてみた..  「やる気度」が低い生徒の記述をみると,「できない時などは時々やる気がなくなって 嫌になる」,「やろうとするには危なかったり恐かったり…」「何かがうまくいった時などは 全身が喜びであふれるような気持ちになる」,「時々自分が強くなったかもしれないと思い,. うれしくなる」など,そのときの技の成否によって「やる気度」の変化することがみられ た,これらは,練習目標と課題・内容が不明確なまま活動に取り組んでいることによって,. 技の成否が「やる気度」を変化させる原因と推測でき,前述「必要条件」に対応させると, 「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」. の欠如と考えられる..  逆に,「やる気度」の高い生徒は,「成功することができるのは,やっぱり自分のがんば りがあったからこそ」など,「必要条件」の「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,. 「⑥目標や運動の価値についての理解」を満たした上で,「②自分のカで成功した体験」に. 対応する記述や,「ばくてんやばく宙がしたい」など,次段階への「①達成可能な目標の設 定」,「④目標の明確化と理解」,「⑥目標や運動の価値についての理解」に対応するものも. みられ,目標を達成するための練習課題・内容が明確に設定されていることが明らかとな った。. ・7・.

(12) (2)1高等学校の場合. 表3.指導前における1高校各生徒の「やる気度』とその理由. 鱒 者. やる気度 理由(原文のまま) (点). 朝からの練習で、あまりやる気が出ない。好きな種目と嫌,、な種目があるから。同じことの繰り返しが. 螂. 2 いから気分がのってこない。. 生徒7※1. 生徒B※2. 鞠. 2. 好きな種目ではやる気がでるけど、嫌,、な種目ではやる気がでない。痛い種目は嫌,、。. ※1 仮説設定用のアンケート回収不可,※2 仮説設定後に入部した生徒..  rやる気度」得点は,いずれも2点と低値を示した..  既述の12個のr必要条件」と対応させながら,1高等学校の理由記述における結果を みてみた..  rやる気度」の低い生徒は,r嫌いな種目がある」,r痛い種目は嫌い」など,苦手種目. を抱えており,失敗の原因を理解できず,試技を繰り返していることが考えられる.これ は前述「必要条件」のうち「②自分のカで成功した体験」,「⑦成功・失敗の原因理解」,「⑨. 成功と失敗のバランス」,r⑩KR」の欠如に対応すると考えられる.  これらのことから,「やる気度」の低下している生徒たちは,練習でクリアすべき目標 や課題・内容の順序等を理解できないまま,活動を継続していることが推測でき,「必要条 件」の「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての 理解」の欠如も考えられる.. ・8・.

(13) (3)Y高等学校の場合. 表4.指導前におけるY高校各生徒のrやる気度』とその理由 やる気度. 鵬. 理由(原文のまま) (点1. 自分がどこまでいろんな事に対応できるか確め、めたい。部舌動と自分の人罧副とは深,、関係があると感じて. 生徒10. 3. 生徒11. 4. 生徒12. 4. いるので、将蒋摘こでたときに何か役立ちそうだカ、ら。. 自分を変えていきたいので、常にやる気MAXでいこうと思います。. はっきりとした目標邸あって、その目標をチrムで達成したいから。競支自体が釘きでさらに追及したいか 鴨. りo. 生徒13. 3. 将来役立つのか不安6ある。自附のガこあまり自信がない。.  チーム成績は不振でありながらも,「やる気度」高い傾向であることが認められた..  また,既述の12個の「必要条件」と対応させながら,Y高等学校の理由記述における 結果をみてみた..  「やる気度」が3点の生徒の理由をみると,「将来社会にでたとき何か役立ちそうだか ら」,「将来役立つのか不安である.自分のカにあまり自信がない」という記述がみられた.. これは,目標や課題・内容の設定が明確になっていないことを推定させるものであると考 えられよう.これらに起因して「やる気度」は最高値に至らなかったと考えることができ る.このような記述は「必要条件」のうち「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,. 「⑥目標や運動の価値にっいての理解」の欠如に対応すると考えられる.  逆に,「やる気度」の高い生徒は,「自分を変えていきたい」,「はっきりとした目標があ. ってその目標をチームで達成したいから」という記述がみられ,長期的な目標を持ち,そ. れによる短期的な目標や課題・内容を設定して活動に取り組んでいると考えられる.これ らを「必要条件」に対応させると,「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確」,「⑥目標. や運動の価値についての理解」が充足しているものと推定できる.. ・9・.

(14) (4)AK高等学校の場合. 表5.指導前におけるA K高校各生徒のrやる気度」とその理由 やる気度. 鵬. 理由(原文のまま) (点). 敲こ部舌をUこ来ていると言づて毛過昌で1まないほど、部舌こやる気を感じています。引退するまでには. 生徒14. 4. スきい大会でよい結果を残せるよう頑張っています。. 体操はかなり楽しい。新しい技を覚えて出来るようになるのがとてもいい。その時こドキドキするのがいい。 適度な緊張感・でも、練習こ力を入れすぎると、家こ帰ってから疲れて勉強できないからr非常にある」にしな. 生徒15. 3. カリた。でも、練習中は「非常にある』になっているかもしれない?でも、練習中にも、部活動以外の事(勉強. とか女の子のこととか)考えてて集中カカ璽MAXではないと思う。だからr少しある」にした。そ翻こ、だんだん 疲れてきて、練習の最酸の方はヘトヘトであまりカが入らないから。. 生徒16. 4. 自分が体操が好きなのでやる気はあるし、キャプテンとして責田鰍思うのでやる気まあると思う。. 生徒17. 2. けがをしていてちゃんとした活動ができない。また、勉強が忙しく、部活動こあまり集中できない。. 「非常こある』を選んだのは、体操が好きで、今よりももっとうまくなりたいからです。AK高閥こ入ったのは体. 操部こ入るためでした。いま、この部活の中では上位にいると思うけど、自分より.辱な人はたくさんいる。. 生徒18. 4. そう考えるとやる気がでてきます。ここは施設が悪いので、もっとよい器見ピットなどがあれば自分はもっと. うまくなると思います。そこはとても残念です。けがをしていた時期まトレrニングばかりであんまりやる気 はなかったけど、今はとにかく練習がやりたいです。ケガしないように頑混ジます。. 体操は楽しいし、技ができたら怯感だし、難しい技をするのが楽しいからです。ケカ謄するのがこわいけど、. 生御9. 4 自分がするのが楽しいからです。.  「やる気度」得点は,チーム成績不振校でありながら,個人によって著しく異なった..  前述の12個の「必要条件」と対応させながら,AK高等学校の理由記述における結果 をみてみた..  「やる気度」が最高点に達していない生徒は「練習にカを入れすぎると,家に帰ってか ら疲れてて勉強できない…部活中にも部活以外の事考えてて…」,「けがをしていてちゃん. と活動できない…勉強が忙しく部活にあまり集中できない」と記述した.これは長期的な 目標が曖昧なまま,また体操競技に集中できないまま活動していることをうかがわせるも. ・10・.

(15) のであり,体操競技の興味・関心と他の事象の興味・関心が拮抗していることを推定させ るものであろう.すなわち,「必要条件」に照らし合わせると,「①達成可能な目標の設定」,. 「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」に対応するものの欠如と考え ることができる.. 2)成績優秀校における生徒のrやる気度」の実態. (1)A高等学校の場合. 表6.競技成績優秀なA高校における各生徒の「やる気度』とその理由 やる気度. 鵬. 理由(原文のまま) (点). 生徒A. 3. 生徒B. 4. 技がうまくいけていたりする。先虫こおこられて、やる気がなくなるときがある。. 自分が、好きでこの部舌訊ったから。親が自頒してる部乱協力してくれるから。自分が毎日うまくなると 思うとやる気が出てくる。自分にうまくなりたいという気持ちがあるから。目橡があるから。. 大学でも体操を続プたいと思っているので、そのため今がんばっている。今けがをしているけど、復帰した. 生徒C. 4. 生徒D. 3. 生徒E. 4. 時にレベルが上がっているようパワーアップしたいから。. 自分はこの俳操が好きなのでもっといろいろなことを教えてもらい、いろいろな試合こも出てみたいと思うか ら。自分の夢こも近づけると思うので。できていることを同度もくり返したくなし、。. ’』這い頃O、らしていて、最近技ができておもしろくなってきたし、先生が熱醸こ指導してくれるので、それで今. 一輯興昧がある。試合で自分が不安だった種目がうまくいくのも楽しい。鮒の応授も楽しい。 新しい技ができたり、謙うまくいったりしたらうれU,、から。試合で勝らたいから。言始で良い成蕨積し. 生徒F. 4. て、良い蝉へ行きたいから。部割外で特こすることもないから。難しい技をやって、試合のときに他の選 手をびうくりさせたいから。. 生徒G. 4. 自分は体操が好きだから。技などが変化していく事こ楽しみをおぼえる。. 「やる気度」得点は,3点を示す2名を除くと,最高値が示された. 「やる気度」で最高4点を示した生徒は,「目標がある」,「大学でも続けたい」,「自分.                 ・11・.

(16) の夢に近づけるから」など長期的な目標を持ち,練習に取り組んでいること様子がみられ た。これは,前述「必要条件」に対応させると「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明 確化と理解」,「⑥運動の目標や運動の価値にっいての理解」が充足しているものと考えら. れる.また,「自分はこの体操競技が好き」など,「⑤練習内容に対する興味・関心」に対 応する記述もみられた..  このように,前述の「やる気度」の低い生徒の場合とは異なる結果がみられた..  一方,「先生におこられて,やる気がなくなるときがある」にみられるよう,日常の練 習における,充実感も「やる気度」に影響を与えていることがみられた.これらは,前述 した「やる気度」の低い生徒たちの場合に認められたものと類似していた..  「やる気度」得点3点であった生徒では,「できている事を繰り返したくない」という記 述もみられた.これは,成功体験の過剰と捉えられ,前述「必要条件」のうち「⑨成功・ 失敗のバランス」に対応しており,既述「やる気」の低い生徒に認められた「必要条件」 と同様であったが,それらの内実は全く逆であった.. 一12・.

(17) (2)HS高等学校の場合      表7.競技成績優秀なH S高校における各生徒の「やる気度」とその理由 やる気度. 辮 生徒H. 理由(原文のまま) (点). 3. 今が嶺番のびていると思うから。. 周りの“燗からあまりやる気を感二ないので、自分も時々やるきがなくなってしまうことがあるから。それ. 生徒1. 2. 生徒J. 2. 、自分が思うことを先虫こさせてもらえないことがあるから。. 嚇よ好きだが、先生と相性が合わないので、意欲び無くなってしまう。また、先生の言葉使いが悪 のでいやけがさしてしまう。. やる気があるときはどんなことにも拶鐵しようと思うが、コーチに注意を受ナたときはやる気がなくなる。. 生徒K. 2. 生徒L. 3. 毎日毎日元嬬わけじゃない。自由こ練習ができない。. 生徒M. 4. 自分のやりたい技ができるから。いろいろな技にチャレンジできる。. く練習の時間が長いと、早く終わらないかと思う。新しいことができると、次の日の部舌力期こなる。.   チーム成績優秀校でありながらも,「やる気度」得点は一般に低い傾向であった.す なわち,筆者は成績が優秀な学校の生徒は一般的に「やる気度」が高く,練習に対して熱 心に打ち込んでいると予想をしていたが,HS高等学校の場合,rやる気度」の低い生徒が. 多くみられた。H:S高等学校の競技成績は兵庫県内でも上位であるが,長期的な目標を持 ち,必要な練習をしていること,また,部員が高校入学以前から体操競技に取り組んでい たため,「やる気度」は低下していたにもかかわらず,成績不振校と比べ成績が優れている と推定された..  「やる気度」の低い生徒の理由をみると,「体操自体は好き」,「やる気があるときはど んなことにも挑戦」にみられるよう,体操競技に対する興味・関心や,目標はあるものの,. 目常の練習において充実感が不足していることによる「やる気度」の低下がみられた.こ れは,「必要条件」のうち,「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運. 動の価値にっいての理解」の欠如に対応するものであった.このような結果は前述したrや る気度」の低下した生徒にみられる理由とほぼ同様の傾向であった.さらに,H S高等学 校の場合には,「やる気度」の点で沈滞した集団の影響力による「やる気度」の低下も予想 される.. ・13一.

(18) 3)成績不振校における学校毎の指導仮説設定. (1)「必要条件」の構造化.  競技成績不振校における指導仮説を設定するに先立って,前述したやる気を高めるため. に必要な12個の条件の構造化を試みた.  まず,競技成績の優秀な高等学校の実態と競技成績の不振な高等学校の理由を比較し, やる気構造の違いを探ってみた..  競技成績が不振である高等学校においては,「必要条件」のうち「⑦成功や失敗原因の理 解」,「⑨成功と失敗のバランス」,「⑩結果の認識(KR)」に対応する条件が「やる気」を. 支えているように考えることができた.すなわち,その場の充実感と「やる気度」が密接 に関連しているため,新たな目標達成に向けて,少々困難な課題が与えられると「成功」 しないため,「やる気」の低下を招いていると考えられた..  一方,競技成績が優秀な高等学校においては,「必要条件」のうち,「①達成可能な目標 の設定」,「④目標の明確化と理解」,「⑥目標や運動についての理解」に対応する記述が多. くみられ,長期的な目標を持ち,困難に立ち向かう姿勢がうかがえた.しかし,成績優秀 校においても,「やる気度」の低い生徒がみられ,これらの場合には,上で述べた成績不振 校とほぼ同様の理由がみられた..  以上のことを踏まえると,「必要条件」を構造化すると,図1のようになるであろうと 考えられた.. ・14一.

(19) ②自分のカで成功した体験. 試技3   ③行動の主. 鵠罎敗.   体は自分. ⑤体操競技へ  ⑧知的好奇 の興味関心   心の喚起. □墜△」. ⑨成功と失敗のバランス. 試技2 1〆⑪競争や協\. \同の利用.ノ. 1〆⑫賞罰の\、 、、、適正利用、ノ. 癒7 L巡.   ①達成可   能な目標.   の設定 6目標や運 動の価値に. ④目標のI. 卸毒の理明確化. 試技1. 図1.やる気を高める12個の条件の構造図.  すなわち,「やる気度」の高い生徒は,「必要条件」における,「①達成可能な目標の設 定」,「④目標の明確化と理解」,「⑥目標や運動の価値についての理解」,に対応する記述が. 多くみられ,長期的な目標を持ち,それを達成するための課題・内容を設定して活動して いると考えられた.一方,「やる気度」の低下している生徒は,それらの条件が欠如し,活 動中に充実感が味わえていないと考えられた。したがって,「①達成可能な目標の設定」,. 「④目標の明確化と理解」,「⑥目標や運動の価値についての理解」の目標に関連する3つ の条件は,「やる気度」を高める上で他の条件に先行して重要であり,また,活動中は常に. 持ち続ける必要があると考えられた.さらに,技術習得のための活動の間には,成功と失 敗の原因を明らかにして,それらを理解することが必要であるため,「⑩KR」や「⑦成功 や失敗原因の理解」を行い,次の活動に生かすことになる.この活動の間にも,「③行動の 主体は自分であるという認識」,「⑤体操競技への興味関心」,「⑧知的好奇心の喚起」が相. 互に関連しながら出現すると考えられ,また,これらの出現は,「⑪競争や協同の利用」,. 「⑫賞罰の適正利用」が影響すると考えられた.さらに,練習期間全体を通して,「②自分. のカで成功した体験」や「⑨成功と失敗のバランス」を整えることが「やる気度」を高め る上で重要になると考えられた.. 一15・.

(20) (2)各校における指導仮説の設定. (i)H高等学校の場合  前述のように,「やる気度」の低い生徒は,目標や練習課題・内容の設定がうまくでき ず,そのことが「やる気度」を低下させていると考えられた.これは,「必要条件」との対 応をみると,「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化と理解」,「⑥目標や運動の価値. についての理解」によって,「⑦成功と失敗の原因理解」も不十分となって,「やる気度」 が低下したと考えられた.したがって,これらを除去するためには,練習の過程において,. 「⑩皿」を与え「⑦成功・失敗の原因理解」をすることが重要になると考えられた..  このような考え方に基づいて,H高等学校に対しては,図2に示すような,r①達成可 能な目標の設定」,「④目標の明確化と理解」,「⑥目標や運動の価値についての理解」,「⑦. 成功と失敗の原因理解」,「⑩KR」を重視した指導法が仮説された.この指導仮説に基づく. 指導を適用することによって,活動中に充実感が生まれ,「やる気度」は高まると推定でき. る.さらに,これらの指導仮説に基づく指導を継続することで,より高次な目標を持つよ うになるように考えられる.. ②自分のカで成功した体験. 試技3   ③行動の主.   体は自分. ⑤体操競技へ  ⑧知的好奇 の興味関心   心の喚起. ⑨成功と失敗のバランス. 試技2 〆⑪競争や協\ ’・、同の利用。・      F. ,’⑫賞罰の’\. k適正利用.ノ. 試技1. 図2.H高校のやる気を高めるために重視された条件による指導法の枠組み. 一16・.

(21) (五)1高等学校の場合.  1高校の場合にも,前述のH高等学校とほぼ同様,「やる気度」の低い生徒は,目標と課 題・内容がはっきりしないまま試技を繰り返し,また,上達しないことが「やる気度」を 低下させたと考えられる。したがって,「やる気度」を高めるためには,前述のH高等学校 と同様の考え方が必要であると推定された,そのため,前掲図2と同じ考え方による指導 法の枠組みが設定された.. ・17・.

(22) 2.指導仮説の検証 1)H高等学校における個人別変化  指導仮説に基づく指導の効果を確かめるため,個人別に変化経過をみてみた.ちなみに,. 指導仮説の基になった方針や考え方に沿った現実の指導場面で,目標や課題・内容につい て個人別に設定したため,指導記録に基づいてそれらを参考とした..  H高等学校に対して,指導仮説を適用した期間における練習計画を表8に示した.. 表8.H高校における練習計画 月日. 瑚. 鱗. 麟. F)も技を完成させること主眼こしたi単独陳習. 儲 指導前蹄)アンケ』ト. 10月4日. 火. 16=30∼18:30. 10月5日. 水. 16:30∼18:30. 10月6日. 木. 16:30’》18=30. 10月7日. 金. 16:30∼18130. 10月8日. 土. 9:00∼13:00. 朕SR田. 10月9日. 日. 9:00∼13:00. 冊5R田,. 10月10日. 月. 9:00∼13100. 10月11日. 火. 10月12日. 水. 麟. 16:30《’17:30. トレrニング重視vrのみ. 松浴不在禰査1週背前. 10月13日. 木. 16:30∼17130. トレrニング重視Wのみ. 1‡間考査1週間前. 10月14日. 金. 16130∼17130. トレrニング重視Wのみ. 中間考査1週賢前. 10月15日. 土. 10月16日. 日. 10月17日. 月. 旧訳縮誠させること主眼にした単独練. 生徒2休み. 田1朕技を完成させること主眼にした1単独練. 凪SR W鰭誠させること主眼こした単. 生徒1休み1週目アンケー. 朕田B風各種. 麟 麟 12:00’》14:00. 生徒1アンケート. 中間考渣前こつき部謙止. 中間考査前灘話禁止. 凪田田SR各種目続行練習欄. ・18・. 中間考査2週目アンケー.

(23) 10月18日. 火. 12:00∼14100 B,SR風. 1‡間考査. 10月19目. 水. 12:00∼14=00 吼田,朕. 松谷不在ヰ間考査. 10月20目. 木. 12:00∼17:00. 10月21目. 金. 16130∼17:00 朕臥SRBVI,. 10月22日. 土. 9:00∼13:00. 10月23目. 日. 9:00∼13:00 朕IR. 10月24日. 月. 10月25日. 火. 麟. 10月26日. 田,蹴朕鳳B   劇. 禰. 朕レB,田 3週目アンケー. 16:30’》18:30. 凧FX田,. 水. 16=30∼18;30. 朕田,. 10月27日. 木. 16;30∼18:30 BSRV『,. 10月28日. 金. 16=30∼18:30. 10月29日. 土. 9:00∼13:00 FX田BW,. 10月30日. 日. 9:00∼13:00 凪臓SR風. 蹴. 朕田,. 4週目アンナー. 注)FX:床 PH:鞍馬 SR:吊環 VT:跳馬 PB:平行棒 HB:鉄棒. ・19・.

(24) (i)生徒1の場合 指導記録によると,生徒1に対しては以下のような設定を行った..  10/5 鉄 棒 後方車輪練習の導入のため,膝を曲げた状態で回転した.      吊 環 ほん転逆上がり倒立の練習において,肩倒立位置からほん転逆上が          りをすることにした..  10/6 平行棒 倒立の練習において,補助者をつけての練習とした..       床  前転とびにおいて肘を伸ばし突き放すことにポイントを置いた練          習とした.前方宙返りにおいて,床面を伸身姿勢で蹴ることにポイ          ントを置いた練習とした。.  10/7 鉄 棒 後ろ振り上がり倒立→後方浮支持回転→後方車輪を連続して行う          ことにポイントを置いた練習とした。.      吊 環 宙返りの高さを出すため,逆懸垂時ワイヤーを横へ引き身体を上昇          させることにポイントを置いた練習とした.また,ほん転逆上がり.          倒立へ発展させるため,宙返り後,タイミングよくワイヤーを前方          へ送ることにポイントを置いた練習とした..           し  10/8  床  ロンダート→後転とび→宙返りを,連続して行うことにポイントを          置いた練習とした..  10/9 体調不良のため欠席  a)「やる気度」の変化 1. 生徒1. 4. 3. ’. 得点. じ . 1+やる気度.  . 1 0 直前  1週目  2週目 3週目  4週目. 図3.H高校生徒1における「やる気度」の変化. ・20・.

(25) 生徒1から得られた「やる気度」の得点は3点のまま推移し,「やる気度」の変化はみ られなかった.. b)理由. 表9.H高校生徒1における理由の変化 10月4日(直前). 10月9日(1週目). 10月17日(2週目) 10月23日(3週目) 10月30日(4週目). 前の大会に出て自分の. 練習の仕方が変わって. だんだんうまくなって. 大会が近いので技を仕. この1ヶ月はとても充. 実力が分かったので、自. 少しずづ技ができるよ. きているから、やる気は. 上げようと思っている. 実してやりやすし培隔. 分の低い部分をもっと. うになってきたので、. あるけど、不得意な種目. からやる気があるので. 動だったと思レます。今. よくして少し不安なこ. 「少しある」を選勺落. があるので、失敗してし. けど、練習してもできな. までの技がちゃんとキ. ともあるけど、いろんな. まうかもという意識が. いときはしんどいので. レイにできたり、新しい. 技に挑戦してみたいL. あるの奪、やる気び下が. 少しやる気がうせてし. 技ができたりしたので. できる技をもっとよく. ってしまうのでF少しあ まうから。. とてもよかったと思い. していきたいと思った. る』につけました、. ます。たナ淵翫{限られ. ていたので少し残念で. から。. し瓦でも、これからも. 1つ1つをしっかりやる ことを目標ζこの1ヶ. 月を振り返りながらや りたいと思います。.  前述のように,指導期間中の「やる気度」得点は3点で推移し,変化はみられなかった. しかし,理由欄の記述には,指導の経過にともなって変化がみられた..  指導前においては,「前の大会に出て自分の実力が分かったので,自分の低い部分をも っとよくして…いろんな技に挑戦してみたいし,できる技をもっとよくしていきたい」と. いう記述がみられた.これは,試合などを観て,目標となる技は明確になっているが,そ. れを達成するために必要な課題・内容設定が不明確であり,そのことが「やる気度」を3点 にとどめたと考えることができる..  指導開始1週目における「練習の仕方が変わって少しずっ技ができるようになってき た」という記述は,目標達成のための練習課題・内容が具体化し,また,その内容の順序. ・21・.

(26) についてもある程度分かっていることを示唆しているように考えられる.しかし,練習の. 様子についての指導記録によると,種目や技によっては,同様の失敗が続く等,練習内容 の理解が不十分であることが認められた.すなわち,練習内容が具体的に設定できた種目 や技があることは「やる気」にプラス作用し,できていない種目や技があることが「やる気」 を抑制し,「やる気度」を3点にとどめていると考えることができる。.  これらの様相を,「指導仮説」の上からみると,「①達成可能な目標の設定」,「④目標の. 明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」に対応する部分が,種目や技によって充 足されつつあったり,あるいは欠如していると考えられた..  2週目についてみると,「だんだんうまくなってきているから,やる気はあるけど,不 得意な種目があるので失敗してしまうかもという意識がある」にみられるよう,1週目と. 同様に,設定された練習内容をクリアしているが,種目や技によっては内容設定をまだ具 体化できないままでの技の成否による充実感で「やる気」が変動していることを記述したも. のであると推定できる.したがって,練習内容が具体的に設定できた種目や技の存在が「や る気」を促進させ,できない種目や技の存在が低下させ,これらが相まって「やる気度」を 3点にとどめていると考えることができる..  これらを「指導仮説」に対応させても,前述の1週目とほとんど同様であると考えられ た。.  3週目については,「大会が近いので技を仕上げようと思っている…練習してもできな い」にみられるよう,この週は大会演技の完成を目標にしているが,続行練習で失敗が続 たことが記述されている.練習の様子を記録した指導記録からも,単独では成功していた. 技も続行練習では失敗している様子であった.すなわち,大会に向けて「やる気」を高め る一方で,続行練習においての失敗が「やる気」の低下を招き,「やる気度」を3点にとど めていると考えることができる,これは「指導仮説」における「①達成可能な目標の設定」, 「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」については満たされているが,. 「⑨成功と失敗のバランス」の条件を満たすことができなかったと推定される..  4週目についてみると,「…とても充実してやりやすい…今までの技がちゃんとキレイ にできたり,新しい技ができたりした…」という記述がみられた.これは目標とそれに到. 達するための内容を順次にクリアしていることによる「やる気」の上昇と読み取ることが できる.しかし,指導記録をみると,種目や技によっては内容をクリアできず,同様の失 敗が続いていたことが認められた.すなわち,練習内容が具体的に設定でき,クリアでき. 一22・.

(27) た種目や技が多くなった一方で,課題・内容をほとんどクリアできない種目があり,それ が「やる気」を低下させたことによって,「やる気度」が3点でとどまったと考えることが できる..  これらのことは「指導仮説」上で考えてみると,3週目とほとんど同様であることが認 められた..  これら生徒1における理由の変化様相をみると,指導開始後,練習内容が具体的になり, 「やる気」はプラスの傾向をみせたが,種目や技によっては練習内容をクリアできず,「やる. 気」を抑制し,結果的に「やる気度」を3点のまま維持させたと考えることができる。  これらの様相をr指導仮説」の“構造”の視点からみると,r①達成可能な目標の設定」, 「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」特に,「①達成可能な目標の設. 定」を指導期間内で除去できなかったことがうかがわれた。.  以上のように,指導期間内における生徒1の変化様子をみると,目標と内容を具体的に. 設定することで「やる気」を高めるという指導仮説に基づく変化がみられたが,種目や技 によっては課題・内容を予定された期間内でクリアできず,そのことが「やる気」を低下さ. せていたと推定される.したがって,「やる気度」は高まらなかったが,この指導仮説に基. づく指導を継続することでrやる気度」は高まっていく可能性が推測できる.. ・23・.

(28)

(29) 生徒2のやる気度得点は,最高の4点で推移し,変化はみられなかった.. b)理由. 表10.H高校生徒2における理由の変化 10月4日(直前). 10月9日(1週目). 10月17日(2週目) 10月23日(3週目) 10月30日(4週目). 今ちょっとずつだけど. やっぱり自分が練習し. 今まで平行棒が恐くて. 今からもうすく獄合な. この練習方法でするの. はいった時にできなか. た分だけのびるので、で. しかたがなかったけど、. ので、少しでもうまくな. 1よ最初3練翫誠る. った技ができるように. きるようになったらう. いまとうりつが一回あ. っていい点数がとりた. からどうなるんだろう. なるのぴうれしい。でも. れしいL今1;坤身のこ. がったので、おもしろな. いL試合後にくじのの. な一と思ってい亀それ. まだできるとしbても、. ゆい陳習をしているの. ってきそうです。あとは. こらないようにしたし㌔. にカメラでとられるの. へたくそなので、そこを. で自分がじょうたつし. まだできないやつをで. 今あるかだいを少しず. できんちょうするな一. なおしていきたい。あ. ているな一と思えると. きるようにしていきた. づでいいから、できるよ. と思っていたけど、カメ. と、まだまだやるとぎこ. きがふえてきたのでど. いでず。そ刺コ3筋力が うになったらうれしい. ラにもなれたし、自分の. なると恐くなったり、き. んどる楽しくなる。けど. 不足してるので家で筋. し、もっとがく君れるの. 悪いところが一目でわ. んちょうしたりするの. きつし錬習もあるので、. トレをやっていかなけ. でが胡まつていきたし㌔. かり、この練習をするま. で、なんとかして、少し. 体力がなかなかもたな. ればな一と思っていま. では自分がどうなって. でもそれがやわらげる. いので、そこをなおした. す。. いるのかがわからなか. ようにしたし㌔. し㌔. ったのでとてもなおし やすかったし、時梶融り. 中身でいったので、かな りよくなったと思う。.  前述のように,この生徒は「やる気度」が最高点で推移し,変化はみられなかったが, 記述された理由をみると,心情に変化がみられた..  指導前において,「今ちょっとずっだけど入ったときにできなかった技ができるようにな. るのがうれしい.でも,できるといってもへたくそなので,そこをなおしていきたい」の. 記述がみられた.この記述は,課題・内容を分析し,それらの到達順序についてある程度 わかっており,それが「やる気度」4点を支えていることを示唆していると考えることが. できる.これは,指導前の段階から「指導仮説」の中核となっている「①達成可能な目標 の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値にっいての理解」の循環を満たしてい. ・25一.

(30) ると推察できる..  1週目についてみると,「自分が練習した分だけのびる…自分がじょうたつしたな一と. 思えるときが増えた」という記述がみられた.ここから読み取れることは,従前より具体 的な内容設定ができ,それを順調にクリアしている様子がうかがえる.これらのことがrや る気」にプラス作用し,「やる気度」4点を維持していると考えることができる。これは, 「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」. の循環が一層スムーズになっていると推定させる..  2週目では,「今まで平行棒が恐くてしかたがなかったけど,いまとうりつが一回あが ったのでおもしろなってきそう…まだできないやっをできるように…それには筋力が不足 しているので,家で筋トレをやって…」という記述がみられた。これからは,自らの課題・. 内容を順次設定できるようになってきたことを推定させるものであり,このことが「やる気 度」4点を維持していると考えられ,「指導仮説」の「①達成可能な目標の設定」,「④目標. の明確化」,r⑥目標や運動の価値についての理解」及び,r②自分のカで成功した体験」等 の条件を満たしていると推定させる..  3週目についてみると,「今あるかだいを少しずついいから,できるようになったらう. れしいし,もっとがんばれるのでがんばっていきたい」にみられるよう,上記2週目の状 況がさらに促進される傾向であった..  4週目においては,「自分の悪いところが一目でわかり,この練習をするまでは自分が どうなっているのかがわからなかったのでとてもなおしやすかった」という記述がみられ. た.この記述は,指導仮説自体について直接文字によって肯定しているものであると考え ることができる.すなわち,目標や内容を具体的に設定できることは「やる気」を高めるこ とが示唆された.. ・26・.

(31)

(32) b)理由. 表11.H高校生徒3における理由の変化 1週目(10月9目). 2週目(10月17目) 3週目(10月23目) 4週目(10月30目). できなかった事ができ. 自分ではあまりわから. できそうな事がいろい. できないことが少しず. 1ヶ月とおして、1ヶ月. た時、とてつもなくうれ. なし噸れども、うまくな. ろ増えてできるように. つできるようになって. の間目標としていたの. しくて、もっとやりたい. たと言われたりすると. なるのが楽しみだから、. いるのがわかってとて. にまだまだできないと. とよく思う。また友運駄. とても楽しし㌔できそう. 恐いというのも少しぬ. も楽ししめ・ら。また、先. いうことがあるのが残. りもうまくなりたいと. だと思う技醜曽えたと. げてきたと思うから。で. 輩の演技を見て僕もで. 念だった、でも、できる. 思うし、もうすくできそ. 思い、やる鋤矯る,で. もまだまだ全く出来な. きるようになりたいと. ようになった事がある. うな技もできるように. きない技も少しはでき. い事もあるというのが. 思うことがよくあるか. ので、できないことが奪. なりたいとやる気がわ. るようになるんじゃな. 少し秘、そこを直せ. く。でも.全くできなく. いかと練習できてやる. るようになりたいとも. とてもでたと思う。あと. ていくら練習しても、あ. 気ゐセ毒. 思うから。. 少しでできるかもしれ. 、bo. 直前(10月4日). きるようにとやる気が. まり変わらな桃友宙こ. ないという技もるえや. とりのこされたと思う. るきがでたと思うから。. とやるきがとてもなく. なってしまうから少し あるこした。.  前述のように,「やる気度」は1週目に最高点に上昇し,以降4週目まで同じレベルで あった.これらに対する理由をみると,指導前では,「友達よりもうまくなりたいと思うし,. もうすぐできそうな技もできるようになりたいとやるきがわく.でも,全くできなくてい くら練習しても,あまり変わらない」にみられるよう,友人を対象とした目標は持ってい るが,練習で身に付けていく課題・内容やその順序などについては不明になっており,そ のことが「やる気度」を3点にとどめていると考えることができる.これは,「指導仮説」に. おける「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての. 理解」の欠如に相当すると考えられる.しかし,1週目は,「できそうだなと思う技が増え たと思いやる気がでる,できない技も少しはできるようになるんじゃないかと練習できて. やる気がでる」などの記述にみられるように,課題・内容が明確になりはじめ,クリアす べき順序等についても明らかになりつっあるように推定される.そして,このことが「や る気」にプラス作用し,「やる気度」を4点へ上昇させたと推定できる.このことを「指導. ・28一.

(33) 仮説」にあてはめれば,「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の. 価値についての理解」の欠如が除去されたと考えることができよう..  2週目になると「できそうな事がいろいろ増えてできるようになるのが楽しみだから」 など,練習内容が細かく設定できており,「やる気」の一層の高まりがみられた.しかし,. 「まだ全く出来ないこともある」など,種目や技によっては課題への到達がうまくできな. いものもあり,このことがrやる気」を抑制している.しかし,大半の種目において,見 通しを持ててきたことが,抑制された分以上に「やる気」を高め,結果として「やる気度」. 4点を維持していると考えられる.これは「指導仮説」の中心をなす「①達成可能な目標 の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」の循環が一層促進さ. れていることを示唆しているものであろう..  3週目になると,「できないことが少しずっできるようになっているのがわかってとて も楽しいから.また,先輩の演技を見て僕もできるようになりたいと思うことがよくある. から」など,これは具体的に設定された課題・内容を順調にクリアし,さらに次の目標を. 設定しようとしている様子がうかがえる.これらの理由は,指導仮説に基づく練習を継続 することで,新たな目標を設定しても到達できるのではないかという見通しが持てたこと,. また,そのことががrやる気」を高めていることを推定させるものであろう..  4週目では,「できるようになった事があるので,できないことができるようにとやる 気がとてもでたと思う。あと少しでできるかもしれないという技もふえ,やる気が出た」. という記述がみられた.このことから読み取れることは,練習課題・内容が具体的に設定. でき,順調にクリアした結果,技が成功したことが記述されている.すなわち,技術習得 には内容の具体的設定が重要であることが理解できたものと考えられ,このことが「やる気. 度」を4点に維持していると考えられる.また,このような記述は,「指導仮説」の「①達 成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」及び,. 「②自分のカで成功した体験」の条件を生徒3が満たしていることを示唆しているものと 考えられる..  以上,生徒3の結果について,「指導仮説」の“構造”の視点からみると,指導前にみ られた「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての. 理解」の欠如が除去され,さらに「②自分のカで成功した体験」の条件を満たしたと推定 される.したがって,生徒3における結果は,指導仮説に基づく指導が「やる気」を高め ることを示唆しているものと考えられる.. ・29・.

(34)

(35) b)理由. 表12.H高校生徒4における理由の変化 10月4日(直前). 10月9日(1週目). 10月17目(2週目). 10月23目(3週目). 10月30目(4週目). 昔からしている競技な. 今回していた:練習方法. 指導してくれてもらえ. 結果を支えてくれる人. 1ヶ月とおしてこの練習. で、コーヲ糀援して. よはじめ物たとぎよ. る先生のた醐こも、そ. コーチのために出し. 法をやってみて、続ナ. れている人のために. 数ができず時間がも. 分期闘=答えたし㌔. し㌔もっと練習して強. る”ガ’がついて、演. 果をより良い物にし. たいなく思っていた. なりたし㌔. として見られる種目. いと思うから、部活の. ど、やっていくうちに. 出てきてよかったで. る気は非胤菰. つ1つ技のダメな所. 。やっぱりノートに悪. 的確に教えてもらえ. 点を書き留めて練習. 、少しだけど、この1. していくのよより技. 間で成長できたと思. 意識ができ、良かっ. ます。この練習ま一回. ,こ柚、らも個々の技. 回を目標(ダメな所を. 能力も必腰やけどし続. きる)をもってで. られる能力をもっと. るので、良かったで. げていきたL㌔. 。.   指導期間中の「やる気度」変化はみられなかったが,理由にっいては指導の経過にと もなって変化がみられた..  指導前の記述や指導記録によると,自分なりに目標を置き,課題・内容を組み立てて練 習に取り組んでいたと考えられる.このことが「やる気度」4点を支えたり,その「やる気 度」1が自主性・積極性を促進するなどの好循環が推定される.また,技能レベルの高い生 徒4であることからすると,過去の練習や試合での成功体験が「やる気」を支えているこ とも十分に考えられる.これら生徒4の状態を「指導仮説」にあてはめてみると,「①達成 可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」及び,「②. 自分の力で成功した体験」,「⑨成功と失敗のバランス」が充足されているように考えるこ とができる..  1週目では,「1つ1つ技のダメな所を的確に教えてもらえて,少しだけど,この1週 間で成長できたと思います.この練習は一回一回を目標(ダメな所を意識できる)をもっ. ・31一.

(36) てできるので,良かった」など,課題・内容が詳細にできたことを記入している.すなわ ち,具体的な目標やそれにっながる課題・内容の設定ができていたため,「やる気度」は4 点で維持されたと考えることができる.また,指導記録をみると,“カサマツ跳び”の練習. において順調に課題・内容をクリアしていることが記録されており,練習に対して充実感 をもって臨んでいたことがうかがわれた.これらのことは「指導仮説」の「①達成可能な 目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値にっいての理解」及び,「②自分の. カで成功した体験」「⑨成功と失敗のバランス」が一層促進されたことを示唆しているもの であろう..  2週目には,「先生のためにも…期待に答えたい」という記述がみられた.ここから読 み取れることは,具体的な目標や課題・内容の具体的設定の必要性に着目した「指導仮説」. を理解しており,指導方針を肯定していることがうかがえる.また,練習の様子について の指導記録をみると,設定した課題・内容を順調にクリアし,技能が順調に上達している ことが記録されている.すなわち,目標と内容を明確にして活動することが,「やる気度」. 4点を支えていると考えることができる.したがって,「指導仮説」の「①達成可能な目標 の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」は充足されていると 考えられよう..  3週目になると,「結果を支えてくれる人やコーチのために出したい。もっと練習して 強くなりたい」という記述がみられた.これは2週目と同様に,指導を肯定する記述であ った.また,指導記録には,試合のための続行練習で失敗が続いていたことが記述されて. いた.この様な失敗の連続は,他の生徒の場合「やる気」にとって一般的にマイナスであ るが,この生徒4の場合には,明確な目標とそれにつながる課題・内容を持つことによっ. て,「やる気度」4点を維持していると考えられる.これらの結果は,「指導仮説」の中心 となっている「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値につ. いての理解」及び「②自分のカで成功した体験」「⑨成功と失敗のバランス」のなかでも「① 達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥目標や運動の価値についての理解」が「や. る気」にとっては重要であることを示唆しているように考えられる..  4週目には,「より技の意識ができてよかった」という記述がみられ,課題・内容設定 がより具体的になり,それをクリアする順序などの重要性が理解できたことを表している ように考えられる.また,練習の様子を記録したVTRによると,“鞍馬”で失敗が続いて. いたが,前述3週目の場合と同様に,「やる気度」は低下しなかった.これは「やる気」を. ・32・.

(37) 高める上での「必要条件」における「①達成可能な目標の設定」,「④目標の明確化」,「⑥. 目標や運動の価値についての理解」は,r②自分のカで成功した体験」「⑨成功と失敗のバ ランス」より重要であることを推定させるものであると考えられる..  以上のように,これら生徒4の理由における変化の様相は,指導によって目標や課題・. 内容が詳細に設定でき,指導仮説に基づく指導は「やる気」を高める可能性のあることを 強く推定させるものであると考えられる.. ・33一.

参照

Outline

関連したドキュメント

「職業指導(キャリアガイダンス)」を適切に大学の教育活動に位置づける

指導をしている学校も見られた。たとえば中学校の家庭科の授業では、事前に3R(reduce, reuse, recycle)や5 R(refuse, reduce, reuse,

また、学内の専門スタッフである SC や養護教諭が外部の専門機関に援助を求める際、依頼後もその支援にか かわる対象校が

(2)施設一体型小中一貫校の候補校        施設一体型小中一貫校の対象となる学校の選定にあたっては、平成 26 年 3

小学校学習指導要領より 第4学年 B 生命・地球 (4)月と星

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

点検方法を策定するにあたり、原子力発電所耐震設計技術指針における機