運動力学に関する研究
菅
谷
勝
彦
This report describes a method of dynamical analysis about the escaping movement that determines a time of exposure. By this practical applications of an approximated formula, it becomes to be able to design shutter mechanisms in highly efficient when we design a time control mechanism of foca}− plane−shutter and meny problems awaiting solution have been solved.1緒 言
第1図はフオーカノレプレンシャターの低動開始時の 追落し式露出制御機構を示す。即ち、先幕軸に固定さ れたケトバシカムAがシャター押釦の操作に連動した フックによって解放され、矢印方向に回転して先幕の 走行が始まる。Aの先端が後幕カムDをフックしてい るカマC上に固定されたダボBを矢印方向に跳ね退け てDを解放し、後幕が始動する。 先幕、後幕の走行変位曲線を近似的に拠物線と仮定 し、先幕の出発点を原点にとって、変位xと経過時間 tを座標軸にとれば、それぞれの曲線はDを解放する 影響によるAの運動の変化を考えない限り、第2図の 拠物線①、②で示される関係になる。 ↑ t m・」 七, t。 0第1図
2D騨㌔
ホ後の先幕施物線の @ 仮想出発実 ↑ 鼈齣r
i喪
κ0え
黷R6η吻第2図
’ 一一r勤後の 先幕 しかし実際には、AはBと衝突した瞬間、運動量を 失い、更に衝突直後Bを押し退けてCからDを解放す るため運動のエネノレギーを失う。これらの損失により 先幕に速度降下が起り、曲線はもとの形から変化した ものになる。 設計に際して、これらのエネルギ・一一一損失を考慮しな いで、単なる静的変化の寸法的位相差でA,Bの間隔 を決めた場合、実測の露出時間はこの!直より短くなり 1/1000sec.程度の高速露出に対しては、ズレがエネノレ ギー損失を考えないとき予測される値の50%以上に達 する。 第2図に於て、先幕出発後、t・経過してAがBに衝 突したとすれば、この点以後、先幕施物線、①は点線 ①’の経路を辿り、実際の露出時間は①’と②の間の 斜線範囲になり、もとの先幕弛物線①と後幕弛物線② の間より狭く、フイルム面上各部分の露出時間は短く なる。従って設計に際し、曲線がどのように変化する か、幕速の低ド、シャター速度、露出ムラ等を所要の 値にするために、先幕のエネノレギー損失を予め計算し この追落し露出制御機構の設計に有効に応用できれば 実用1二極め有益である。筆者は、この特性曲線の変 動の理論計算を、抽物線の近似を用いて行い、ケトバ シカムA,ダボBの種々の関係位置と露出時間に対し て実際に応用し、実測の結果最大13%以内のズレに収 まり、極めて良好な適中度を示すことが確められたの で、この方法について報告する。2 フオーカルプレンシヤターの特性
曲線の変動に関する計算理論
(1)仮定;計算を簡単にするため次の仮定にもとず くものとする。 (a) シャター幕の走待変位曲線は抵抗を考えない 場合、拗物線運動を行う。 (b)先幕のケトバシカムAがダボBに衝突した瞬フォーヵノレプレンシヤター露出制御機構の運動力学に関する研究 間、運 動エネ ノレギー を失う。
(c)衝
突の直 後、後 幕解放 迄の間 に運動 ↑靴
0碑後夕墜
ti,壕・社の曲線
ZoXl
−−x
第3図
のエネルギーを失い、その間の先幕の変位量は微 小量とする。即ち、第3図、t1, Xl,で(b)、 (c)の現象が起り、t1以後、点線の経路に特性曲 線が変化するものとして取扱い、変化後の曲線自 体も弛物線であるとすれば、これをもとの曲線の 下側に逆に延ばし、座ee− re, t①より出発する拠物 線と考える。従って(b),(c)の現象にょる影響 は、先幕のもとの拠物線を原点の異なる同じ拠物 線に変換すること、即ち、もとの弛物線がXo,toの 量の直角座標の変換を受けたことに相当すると見 倣して近似計算を行う。 (d)後に述べる露出ムラの計算に際しての取扱は 衝突及び仕事のために低下した先幕の幕速に合は せて、1/1000sec.の露出時間(このシャターにつ いての最高露出時間1/rOOOsec.をムラ修正の対象 とした)に於て後幕の修正を行ったものとして、 その条件のもとで画面上の露出時問の変化を論じ たのである。即ち1/1000sec.の露出時間設定に 対しては、画面両端の露出時間は互いに等しく、 中央はそれより長くなり、そのま〉・tの条件で他の 露出時間設定、即ち、ケトバシカムAの出発点を 変えるので、それらについては画面両端と中央の 3ケ所は何れも異なる結果になる。 (2)拠物線 の常数k d,d「;先 幕後幕の 出発位置 t3;先 幕が画面 に現われ るまでの 時間 T;幕 遮但し第4図 (b),(c)
を考慮しないときの先幕の設定標準幕速 第4図に於て、拠物線の方程式 x=kt2より d=kt32 { d十36=k(t3十T)2 即ち、先幕の出発点を原点とし、画面の両端に於 て実際の走行変位曲線に一致する拠物線を近似特性 曲線と考えて計算する。 上記より K_2(d+18)二2ゾd.(d+36) T2 (3)第1図の先幕軸が任意の位置迄回転するに要す る時間 R;ドラムの半径(先幕、後幕の巻きついているド ラム) α;ドラムの回転角 αをradian単位とすれば x=Rα また x=kt2∴・一/雫
α1;先幕の出発からAがBに衝突するまでのドラム 回転角 α2;先幕の出発からAがBを押し退けて後幕を解放 するまでのドラム回転角 tl;先幕の出発からAがBに衝突するまでの時間 t2;先幕の出発からAがBを押し退けて後幕を解放 するまでの時間 /t1 = y/ E’・『_が求まる.
・・イ干・ゾ司
(1),(c)で(1),(b),(c)の衝突と仕事の間 の先幕の変位量を微少と仮定し、損失エネルギーに よる特性曲線の変動を解析するが、(3)のt2は実物 の寸法から静的に変位角の量α2を求め、これによ って求まるt2は後幕の計算に使うので、(3)は(1) の仮定と矛盾することはない。 (4) 衝突直前の先幕速度 v=2kt1 (5) 衝突直後の先幕速度 ω,ω・;衝突前後のドラムの角速度 ωo ;衝突後のCカマの角速度 Vl ;衝突直後の先幕速度 Il Io;先幕運動系及びCカマの慣性能率e ;AとBの反援系数
a, b;第5図に記入の寸法第5図は実物 について、公称 値1/1000sec.の 露出時間に対す るのA,B, C の関係をtl, t2 は第6図に示し たものである。 第5図の00’tl, OO’t2ばそれぞ れtl, t2のとき の00,の位置を 示し、ootは第
6図ootと同じ
ものでAの形状 をきめる作図上の基準線であ
る。第5図のOtl, Ot2はtl,t2に於 て、A, Bの共 通切線が00’と 交る角度で、tlからt2までに
34°→56°に変る ことを表してい る。本研究では 「ヒ2のピミのA,」3 二癒「i刀颪一『・、 \ノ _一一一一一一一一一1)く /// /z/
〃
〃
\/・/E』_
鞠のダポ’ t,qピ}.のAβ砥通切線
,実線こ亡,・ピさのハ,Bり偵置
莫線言t、のtきのんβの止置
(尺度て‘%) 亡=========:=====ノOmn=:=:==:=:===:==コ第5図
計算と実験の便宜上、A, B間の運動条件を近似範 囲内で簡単にし、tt, t2の間でθを一定にした。即 ち、第6図の斜線部を直線にし、ケトバシカムAと して第7図のものを試作し、θは第5図に示された 変化範囲34°→56°の中間2ケ所を撰び、第7図及び 第17図に示すように40°と45°の2種類のものを試作 して使用した。 角運動量の保存則より 反援係数 1(ω一ω・)=1。ω。 aωo−bω1 e = bω ノ ωoを上2式より消去し、ω,ω1を代入すれば、衝突 後の速度Vtを求められる。 ω=R
妙t t°1==VR一 aI−bloe Vl= aI十bIo °v (6) 仕事による運動エネルギーを消費した後の先幕 速度(後幕解放直後の速度) 後幕カムDをカマCから解放するため、ケトバシ カムAがダボBを押し退けるとき、後幕の張力によ ってDの顎部とCの接触面に働く摩擦、及びCに働 くバネの圧力に抗して仕事をしなければならないの で、これに相当するエネノレギーが失われる。F;先幕の張力
F’;後幕の張力P;Cに働くバネの圧力
S;カムDとカマCの係り量(第8図)
v「;後幕解放直後の先幕の速度 μ;カムDトカマCの接触面に働く摩擦係数フ7r・・一カルプレンシヤター露出制御機構の運動力学に関する研究 O ’ 第6図 ↑ t t, to
第8図
÷1・k,一(…一・’・)一(・F’+P)S 2(μFノ十P)SR2 C2= とすれば 1 η12一ピ2=C2 R2 上式C2の中の「「について別に考えると1㌫一FR,・一÷∴k・謄一FR
d2x FR2 ’ ”dt2− 1両辺に2盤乗じて、2患農一禦荒
● 時o・θ’ ‘306 @ \ ≡ 、ノ 『 m へ ピ 0 己←/
1
第7図一」lw
吟 ¥Y(3c o +む ut一て
第9図 第10図
齢して(慧一2撃㌦
FR2 ∴エ=⊃「’t2 (2)のx−k・・の関係と拭より」ドー讐蕊∵)s}
上2式より後幕解放直後の先幕の速度vtが求まる。 (7) 衝突及び仕事によって変動を受けた特性曲線の 原点第9図、第10図のXo, t。を求めるが、図の関係に 示されることより
xt=2kt十Cl
{ vt=2kt,十C1 上2式より 」ct=が+2k(t−tl) …………① 積分して x=kt2+(v’−2kti)t+C2 …・・・……② Xl, t・を代入して kt12==kt12十 (v t−2kt1)t1十C2 .’.C2=一 (v’−2kt) t 1 .’.②式は x=kt2+(v’−2kt1)(トt1)…………③ 求むる原点に於て、 ピ=0の条件よりt。が求まる ①式は0=が+2k(t。−t、)∴・…・一㌃一古(v−v’)……一・④
③,④式より x・−k( vtt・一ラr)2−(v・・一・k・・)昔 一・・ (・−v’)一士(・一一・’2)2・・…・⑤ ④式、⑤式より原点Xo, toが求まる。 (8)衝突及び仕事の影響で、標準幕速Tより低下し た先幕の幕速T’と、これに対し画面両端の露出が 等しくなるように後幕を合はせたときの後幕拠物線 の常数k, 第11図と、x=kt2の弛物線方程式より二跳蕊∵㌶と,。),}
これら2式よりt3, t4が求まる。 従ってT’は T’=t4−t3より求まる。 即ち。原点が移動したため、同じ常数kの拠物線 ↑ 七 t。 o 36”vere第11図
の異る部分が画面範囲にかXることによる幕速の低 下と見倣して計算したものである。先幕の変化後の 幕速Ttに後幕の幕速を合はせたときの後幕弛物線 の常数k,次はの方法で求められる。 これは実際のシャJt 一一の調整操作に於て、先幕に 対して画面両端の露出時間が等しくなるように後幕 を合はせることに相当する。 (才老Mrデた {¢竃)c 第12図t
↑ 0 t4 二 t;後幕
@ t4先幕 _一一一一一一 オ3 』 α’→え
4
画面36mm
第13図
第13図に於ける先幕、後幕の重り代→d−d’ 捲き上げられた状態に於ける後幕カムDとカマCの 間隙を△とすれば、(第12図参照) d,=d一捲上1げられた状態の両幕の重り代一△ d’=k,t2 dt十36=k’(t十T「)2 (9)画面3ケ所に於ける露出時間 t2 t| to O後幕
Ct; t6t7t5 t∠ 買フ s4t牝纂
R 三二二 1 ’ll−11ト〆 ● ■ 北o疋1 18 18L克
36
第14図
フオーカルプレンシヤター露出制御機構の運動力学に関する研究 第14図より 画面の始めの露出時間;t3”
錫:d一言ぽ㌶}㌫ゴぷ
t3”=t3’−t3 画面中央の露出時間;t7錫:d㌃慧蕊}㌶鳩が
t7=t6−t5 画面の終りの露出時間;t4” 先幕→d+36−xo=k(t4 −to)2 1よりt4「・t4 後幕→ d’+36=k’(t4t−to)2」が求まる。 t4”=t4’−t43 シヤター運動系各要素の数値に
よる実用計算法
T;幕速 15m.sを標準幕速とした。d;先幕位置 7mmまたは7.5mm
dt;後幕位置 3.5mmまたは4mm
R;ドラムの半径 8.7mm I;先幕運動系の慣性能率(A,D軸に引直した値) 3.35g・cm2 10;カマCの慣性能率 0.64g.cm2 e;AとBの反援係数(鋼×鋼)0.55 F;先幕張力(衝突位置附近)57g :F’;後幕張力(C,Dの接触位置)82gP;カマCに働くバネの圧力(ダボBの位置)15g
S;カムDとカマCの重り代(第8図)JO.7inm μ;CとDの接触面に於ける摩擦係数 (実測によ る)0.3 a,b,α1,α2は何れも10倍図よりの実測による。 この計算は次の条件に於て行った く1)・ケトバシカムAのθ=40°(第7図) ・ダボB標準位置(第15図、第16図は、それぞれ カマCと公称値1/1000sec.専用のダボBlooo, 公称値1/500sec.及びこれより露出時間の長い 公称値用のダボBsooの図係を示し、 Blooo, Bso. o , は図に記入の偏心量をもつ偏心ビスで、その偏 心方向LCが、カマの一辺Lと平行の姿勢をと る場合をBの標準位置とし、Biooo、 Bsooをそれ ぞれの軸に対して回転したとき、時計方向の回 転を+、反時計方向be−一とした。従って一般に 十回転を行えばダボBはケトバシカムAがら遠 ざかるので後幕の解放が遅れて、露出時間は標 準位置の場合より長くなり、一回転を行えば露 出時間は短ぐなる。)・d=7mm
・d,=3.5mmい…1…
am7nbmm
α10 α20 5.6 4.4 8.0 13.5 6.0 4.4 13.5 17・o i88
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) θ=・40° ダボB標準標準位置d=7mm
d’ ==3.5mm A出発点を+2°変更(Aの回転方向を+とする) θ=40° ダボB標準位置dコ7mm
d’=3.5mm Aの出発点を一2受変更 , θ=40° 、 ダボB標準位置 d=−7mmd’=4mm
θ=40° ダボB標準位置d=7.5mm
d「=3.5mm θ=40° ダボB,十60°d=7mm
dt =・3.5mm θ=40° ダボB,−60°d=7mm
d’=3.5mm θ=45° ダボB,標準位置d=7mm
dノ=3.5mm 1 θ=・45° ダボB,十60°d=7mm
d’=3.5mm θ=45° ダボB,−60° d=・ 7mm d’=3.5mm {十
ぷ㌦
纂
十
第16図
免亨
・ ・{kPtL aVL
< 趨(”
9 θ・4・タ゜ 30° 己 賦 ⑰’ り 込 “1ぷ
ノ o仇帆第17図
フオーカルプレンシヤター露出制御機構の運動力学に関する研究 次に(1)の条件に於ける計算の実例を示す。 k=0.068(d=7 T=15.0より)
・・イ喜・VZFr一ン。晶石一…3・ゾir
t2=11.31V’ZFE− v=2kt1=0.136tl aI−bIoe Wl(1000)= aI十bIo 5.6×3.35−4.4×0.64×0.55 =一一一一一 一一 一 「び 5.6×3.35十4.4×0.64 =0.798v 6.0×3.35−4.4×0.64×0.55 マ71(500) =:二 F 4×0.068(0.3×82十15)0.7 57 =0.132 ・・一テ(v−〆)
一。.k,,(・一・’) =7.35(v−vt) X・一・・(・一?・t)一一走(・一・’)2 =t1 (v−v「) −36.7 (v−vt)2 ・ 1/1000sec.∼1/125 sec.の公称露出時間に対するこ れらの計算値を次に表記する。 6.0×3,35十4.4×0.64 =0.810 v −v・1/v==0.798 (at 1/1000 sec.) =0.810 (at 1/500 sec.etc.) 4k(μFノ十P)SC2=
第1表
公称値・ec・li/1…[i/…li/25・li/125 α10 α1radian ゾ兀「 t・(m.S) V(mm/m、) v・(〃 ) が( 〃 ) w−v’i〃) t。(m.S) X。(m.m) α20 α2radianv7FT
t2(m.S) 8.0 0.140 0.374 4.23 0.575 0.459 0.281 0.294 2.16 0.93 11.0 0.193 0、439 4.97 13.5 0.237 0.487 5.51 0.750 0.608 0.488 0.262 1193 1.19 17.0 0.298 0.546 6−, 1s 28.5 0.500 0.707 8.00 1.088 0.881 0.802 0.286 2.10 1.99 32.O O.565 0.751’ 8.50 55.5 0.974 0.98911A7
1.518 1.230 1.175 0.343 2.52 3.41 59.0 1.035 1.018 11.50 1/1000sec.に於て、衝突及び仕事で標準幕速 T=15m.sより低下した先幕幕速Tノを求める。 d−Xo=k(t3−te)2より 画面の始めまでの関係式 7−O.93= O.068(t3−2.16)2 ●◆.t3=11.61 画面の終りまでの関係式 43−O.93=0.068 (t4−2.16)2 .°.t4=27.08 Tt = t4−t3=15.42 即ち0.42m.sの幕速低下になる。 後幕をこの幕速に合わせたときの後幕拠物線の常数 k「の値を求める。 (8)より { d「 =3.5 3.5=k,t2 39.5=kt (t十15.42)2 t(3’)=6.54(後幕が画面に現われるまでの時間、第 14図、t3,) k’=0.082 次に公称露出時間、1/500∼sec.∼1/125sec.に於け る幕速Tノ及び各後幕のktの値を1/1000 sec.の場合と 同様にして求める。 ケbバシカムAの出発後、蹴飛ばすまでの時間がそ れぞれ異るため、先幕特性曲線の変化の受け方も違っ て、標準幕速Tからの低下量が多くなってくる。 1/500 7−1.19=0.068 (t3−1.93)2→t3=11.17 43−1.19=0.068 (t4−−1.93)2→t4二=26.75 Tt =t4 −t3=15.58 幕速低下量;0.58 籔ll,+、5.58)十③’一・6・6・k’一…8・ 1/250 1/125 7−1.99=O.068(t3−2.10)2→t3:=10:68 43−1.99==0.068 (t4−2.10)2→t4==26.66 T,=t4−t3=15.98 幕速低下量;O.98 3籔1:+、5.98),}一・(3・・−6・77−k’−O.・76 7−3.41 ==O.068 (t3−2.52)2→t3= 9.79 43−3.41==0.068(t4−2.52)2→t4=26.69 Tノ=・t4−t3・=16.90 幕速低下量;1.90 ,1::二:1:+、6.9。)2)一・(3・’・==・7・・6k’−o.・68 次に各露出時間公称値に対する画面3ケ所(両端と 中央)の露出時間を計算する。 (2.(9)の式による) 、この場合、上記のT’,kの計算例のように各公称値 に対して、後幕の幕速をそれぞれの公称値のT’,に合昭和38年12月
山梨大学工学部研究報告
第14号
はせることは実際には不可能なので、2,(1),(d)に 述べたように、後幕は1/1000sec.のT’に合はせ、そ のまxケ,トバシカムAの出発点の変更だけで他の公祢 値の設定を行うので、1/500sec.以下の計算でも、 T’ は1!1000sec.のTtと同じ数値を用い、従ってk’も同 じである。 即ち J T=・ 15 T’=15.42 /k−0.068 Lk’:T−O.082 の数値を用いれば充分である。従って2,(9)と第1 表より 1/・ooo 1/500 画面の始めの露出時間;t3” 先幕7−O.93=0.068(t3−2.16)2→t3= 11.61 後幕 3.5=O.082(t3L4⑨7)2→t3’=11・50 t3”=t3’−t3二:=−0.11 画面中央の露出時間;t7 先幕7+18−O.93=O.068(t5−2.16)2 →t5=20.97 後幕3.5十18二〇.082(t6 一一 4.97)2→t6=21・16 t7=t6−t5==0.19 画面の終りの露出時間;t4” 先幕7十36−O.93=0.068(t4−2.16)2 →t4==11.61 後幕 3.5十36==0.082(t4 t−4.97)2→t4’=11.50 t4”==t4’−t4=−0・11=t3” t3”, 7−1.19=0.068(t3−1.93)2→t3=11.71/ 3.5. O.082(t、L6.18)・→t、’=12.71/ →t3”==1.54 璽魏:1::::::::1:1:::}−t7 == 1. 73地三㌶き:1二ll:::トー
1/125t・”・{謂㌃゜C8(t3−2’52)2/ →t3”=8.24 一已論日1(t3ノー11.50)2/ 1t7, 7十18−3.41=O.068(t5−2.52)2 →t5=20.34 →t7=7.36 3.5十18=0.082(t6−11.50)2 →t6=27.70 t4完灘需゜°63(t’−2’52)2/ →t4”=6.80・ 一,1;隠三゜°82(t・ノ吐1⇒ 以上の計算法による画面中央の露出時間計算値を次 に表記する。第2表
t7 m.Sぷ11/1…li/…{1/25・1/125
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) 0.19 −0.67 0.65 0.68 −0.26 1.61 −0.96 0.79 2.351/25鳳
Y蹴68ぽ1°)2/
一蕊罐2(t3’一&5・II 一一ltt3,i .4’35 t7’ 蛯P::1::::::::::::}一竺欝隠::::ll:ト』四
一一ェ
1.73 1.27 2.15 2.22 1.31 2.70 1.11 2.14 3.14 1.26 4.20 4.05 4.62 4.69 3.70 4.74 3.77 4.53 5.27 4.06 7.36 7.11 7.53 7.84 7.00 7.88 7.27 7.80 8.12 7.39 がくo,AとBが接近し過ぎ, Aは始動后運動エネノレギー不 足でBの抵抗で停止し、後幕 を解放できない。4 計算値と実側値の比較
こXに用いた露出時間の実測値は、筆者の研究試作 による移動スリット撮影式シャター試験器で測定の結 果得たものである。また、標準幕速T=15m.sに対し ては資料カメラで、ケトバシカムAとダボBの間に衝 突及び仕事が行はれなかったと仮定したときの先幕の 幕速がこの値に調整されていなければならない。この 実測に対しては、資料カメラのダボを取りはずし、ケ トバシ機構が働かない状態にして先幕だけを走らせ上 記の移動ろリット撮影式シャター一試験器による先幕走 行軌跡の記録を行い、実測の結果T=15m.sに調整し 得たことを確認した。3による計算値と、上記の方法 による実測値との比較を表記する。・フオーカルプレンシヤター露出制御機構の運動力学に関する研究 θ=400 θ=45°ダボBlooo, B500−60°回転 3,(10) 公祢値sec. 先幕幕速計算値Tt(m.s) 実測値(m.s) 差 (m.s) 実測値からのズレ% 1/1000 15.42 15.6 0.18 1.2 1/500 15.58 15.9 0.22 1.4 1/250 |5.98 16.6 0.62 3.7 1/125 16.90 17.3 20.40 2.3 公称値 計算値 t7 実測値
差
実測値からのズレ% 1/100 作動せず/
/ 1/500 1.26 1.2 0.6 5.0 1/250 4.06 3.8 0.26 6.8 1/125 7.39 7.1 0.29 4.1第3表
θ=40°ダボB標準位置 3,(1)第9表
公祢値 sec. 計算値t,(m.S) 実測1直 (m.s) 差 (m.s) 実測値からのズレ% 1/1000 0.19 0.2 0.Ol 5.0 h/500 1.73 1.6 0.13 8.1 1/250 4.20 4.0 0.2 5.0 1/250 7.36 7.1 0.26 3.7第4表
θ=40°ダボBlooo, B50n,−60回転 3,(7) 公祢値 計算値 t7 実測値差
実測値からのズレ% 1/1000 −0.96 露出せず 1/500 1.11 1.0 0.11 11 1/250 3.77 3.6 0.17 4.7 1/125 1.27 1.2 0.07 5.8第5表
θ=40°ケトバシカムA,十2°,2,(3) 公祢値 計算値 t7 実測値差
実測値からのズレ% 1/IOOO −0.67 露出せず/
// 1/500 1.27L1
0.17 6.5 1/250 4.05 3.9 0.15 1/125 7.11 6.9 0.21…1…
第6表
θ=40° d=7.5 3, (5) 公称値 計算値 t7 実測値差
実測値からのスレ% 1/|000 −0.26 露出せず 1/500 1.31 1.2 0.11 9・2[ 1/250 3.70 3.5 0.20 5.7 1/125 7.00 7.1 0.1 1.4 これらの表は、3の結果が実測値にどの程度近いか を確めるために、3,(1)∼(10)の条件のうち、標準 的なもの、特にめだった現象を示すもの、また極めて 速い露出時間を含むもの等、誤差の比較に適したもの を撰んで表記した。即ち、第3表、第8表はθ=40°、 θ=45°について、それぞれケトバシカムA、ダボB等 が標準的な関係位置であり、第5表、第6表、第7表 はθ=40°のものについて、ダボ、ケトバシカム、シャ ター幕の貼り位置等、それぞれ異る要素の条件による が何れも公称値1/1000sec.でt7が負になり、計算上 1m.s以下の微小な数値が、実際の露出が行はれない 現象に確実に結びつくかどうか知るに有益である。また第9表は、AとBが異常に接近してAがBを蹴飛ぱ
しきれない場合であるが、この計算結果と現象の関連 も確めることができた。 これらの表中実測値は0.1m.sまであるが、移動ス リット撮影式試験器による測定綜合誤差を0.5m.s以 内に管理したので、0.01m.sの桁は使用できなかっ た。計算値は0.01m.sの数値が出してあるので、差の1 %は計算の操作上この桁まで入り精度のバランスが一 貫しないが、計算値の適中度を検討する都合上そのま s扱った。従って、ズレの最大%の見込量としてはこ の数値に実測誤差の最大量5%程度見込めば充分であ ろう。 これらの表のうち、ズレの量の最も大きいのは第8 表の1/1000の12.9%で優れた適中度といえるが、ま た露出しない現象、蹴飛しきれない現象等と関しても 的確に予知できることがわかった。5 結 言
第7表
θ=45°ダボB標準位置 3,(8) 公祢値計算値t7
実測値差
実測値からのズレ% 1/1000 0.79 0.7 0’.09 t2 ;・9 1/500 2.14 1.9 0.24 12.6 1/250 4.53 4.4 0.13 3.0 1/125 7.80 7.5 0.30 4.0第8表
以上の計算理論によって確かめられたことを次にま とめる。 (1)実測値に対する計算値の適中度 4の実測値と計算値の比較表を通じて、計算値の ズレの最大のものは、幕速に於て第3表の公称値 1/250sec.のときの0.62m.sで、実測幕速16.6 m.嵩に対して3.7%に過ぎない;幕速は第3表に示 されるように露出時間公称値に応じて変化し、資料37
カメラの場合、1/1000sec.から1/125 sec.の範囲 に対して15.6m.sから17.3m.sと変化し、この変化 量の1/2.7に相当するが、一般に幕速は露出時間公 称値全域に対して2m.s程度変化し、またフオカルプ レンシャターの性能の面からは、1m.s以内の幕速 の変動が直接問題になることはない。特に計算基 準として取扱った1/1000sec.に対しては0.18m.s の少いズレの量で、1.2%の誤差に収まり、実用上 充分の結果を示している。露出時間に就ては、第8 表の1/1000sec.の12.9%のズレが最大の誤差を示 しているが、露出時間許容量の輸出J.1.S及びA. S.Aは、 1/1000secに対して、1m.s士0.33m.s 1/500secに対して、2m.s士0.33m.s で1/250sec.より長い露出時間に対しては、何れも 公称値自体の士25%である。従って、12.9%はこの 許容量の1/2.5で、この計算理論によって設計され たものは、ダボBの偏心等の調整子を用いなくても 充分に規格内の性能を与え得ることが分る。 (2) 3,(1),(6),(7),(8),(9),(10)で明 らかなように、偏心ダボBの士の回転を行ったとき +に対してはv「/vが減少してα1,α2が増大し、 一に対しては、〆/vが増大してα1,α2が減少する が、結果的にはαの変化に応じて露出時間が大きく 変り、偏心ダボBが露出時間の広範囲な調整手段と なり得ることが分る。公称1直1/1000sec.に対する t7の変化量は第2表より、