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名古屋市の少年犯罪に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)名 古屋 市 の少 年犯 罪 に関す る研 究. 山. 田 美. 香. は じめ に   本 研 究 は 、少 年 犯 罪 予 防 に 関 す る 学 校 、 家 庭 、 地 域 の 連 携 に つ い て 関係 機 関 の 意 見 を ま と め た もの で あ る。 同 時 に 、 平 成13年 度 か ら 非 行 少 年 を 取 り巻 く 関 連 機 関 が 連 携 して 、 非 行 防 止 に 乗 り 出 した そ の 経 緯 とそ の 後 の 状 況 に つ い て も述 べ る。   研 究対 象 と して は名 古 屋 市 と した 。 これ は 国 内 の 中 央 主 導 に よ る 少 年 犯 罪 対 策 が 名 古 屋 市 の 取 り組 み に どの よ うに影 響 して い るの か を 論 じる た め で あ る。   法 学 者 、 犯 罪 学 者 、 ま た 処 遇 施 設 の 専 門技 官 、 警 察 庁 の 研 究機 関 に よ る研 究 の 動 向 は 即 効 性 、 実 効 性 に 走 る傾 向 が あ る。 そ し て犯 罪 と い う特 殊 な 領 域 に お け る 非 行 少 年 の プ ラ イ バ シー の 問 題 、 社 会 保 障 上 の 問 題 もあ り、 情 報 の公 開 量 が 少 な か っ た た め 、 専 門 外 の 者 に は 不 透 明 で あ っ た。 現 在 で も法 務 省 、 文 部 科 学 省 な どが 積 極 的 に報 告 書 を ホ ー ムぺ 一 ジ な どで 公 開 して い る が 、 警 察 、 処 遇 施 設 の 職 員 しか 知 り え な い 情 報 も 多 く、 教 育 学 か ら少 年 犯 罪 を研 究 す る者 は 周 辺 ・二 次 資 料 に よ る 分 析 を繰 り返 して きた 。 そ の た め これ ま で の 教 育 学 者 の 知 見 は 、 家 庭 教 育 の 重 要 性 、 学 校 教 育 に よ る 非 行 少 年 の 支 援 を 言 い な が ら も、 少 年 犯 罪 の 現 場 を知 る 人 に 影 響 力 を 持 た な か っ た 。   教 育 学 と少 年 犯 罪 は 、 少 年 に必 要 な 教 育 とは 何 か 、 ど の よ うに 教 育 を 継 続 す る た め の 支 援 が 必 要 か を 考 え る上 で 切 っ て も切 れ な い 関 係 で あ る 。 しか し学 校 の 犯 罪 予 防 教 育(道 ス ポ ー ツ)は 層 が 薄 く 、 と く に犯 罪 予 防 教 室 とい う レベ ル で 年 に1、2回. 徳教 育 、法 教 育、. の 開催 は あ りえて も、. 常 時 そ の よ うな 教 育 を 継 続 す る こ とは ほ と ん どな い 。 東 京 弁 護 士 会 、 筑 波 大 学 の 江 口勇 治 教 授 、 「 法 教 育 ネ ッ トワ ー ク 」 を 中心 と した 中 学 ・高 校 に お け る 法 教 育 へ の 取 り組 み は こ こ数 年 で 勢 い を増 し、 そ の研 究 成 果 は 綿 密 に ま と め られ 、 イ ン ター ネ ッ トで公 開 され て い る。 しか しア メ リカ の 法 教 育 の 理 念 、 方 法 論 を模 倣 して い る こ とが 多 く、 ま だ ま だ 日本 の 学 校 に は な じ め な い 部 分 も 多 い 。 以 上 の こ とか ら、 名 古 屋 の 少 年 犯 罪 に つ い て 犯 罪 予 防 教 育 の視 点 で 論 じた い 。   これ ま で 名 古 屋 周 辺 で は 、愛 知 少 年 院 、 名 古 屋 少 年 鑑 別 所 、名 古 屋 市 少 年 セ ン タ ー 、 愛 知 県 警 、 名 古 屋 市 教 育 委 員 会 事 務 局 生 涯 学 習 部 青 少 年 室 、 愛 知 県庁 社 会 活 動 推 進 課 、 弁 護 士 事 務 所 、 区役 所(保. 護 司)、 保 護 観 察 所 、 名 古屋 家 庭 裁 判 所 で 、 少 年 犯 罪 の 要 因 、 犯 罪 予 防 の あ り方 に つ い て. 調 査 した。. 1  少 年 犯 罪 の 現 状   少 年 非 行 防 止 法 制 に 関す る研 究 会 の 報 告 書(平 成16年12月. 「 少 年 非 行 防 止 法 制 の 在 り方 に つ い.

(2) て(提. 言)」)に. よ る と 、 平 成15年. こ の う ち 強 盗 は1,771人. で あ る1)。. 万 人 、 生 活 指 導 担 当16,400人 年14.8万. 警 察 が 検 挙 し た 刑 法 犯 少 年 は14万4,404人. 人 、 少 年 審 判4万. こ れ は 、 平 成14年. 、 中 学 ・高 校 生 約800万 人 、 保 護 観 察19,000人. 、 凶 悪 犯 は2,212人. 、. 度 、 全 国 中 学 ・高 校 約16,600校. 、 教 員 約51. 人 が い て 、 不 良 行 為 少 年 約110万. 人 、犯 罪少. 、 少 年 院 入 所 約5,000人. が い た とい う計 算 に な. る2)。 平 成16年. 上 半 期 の 警 察 庁 の デ ー タ に よれ ば 、 少 年 非 行 は. 「 刑 法 犯少年 の検挙 人員 はほ ぼ前 年並. み で あ っ た が 、 凶 悪 犯 、 粗 暴 反 は 減 少 し た 。 上 半 期 の 検 挙 人 員 は62,358人 人 の 約6.5倍 期 を3.4ポ. 、 人 口 比7.8と. で あ っ た 。 成 人 を 含 め た 刑 法 犯 総 検 挙 人 員 に 占 め る 少 年 の 割 合 は33.8%で. イ ン ト下 回 っ た 」 と い う も の で あ っ た3}。 警 察 庁 の 努 力 は 、 例 え ば. 「平 成7年. な り成. 、前 年 同 少年 の. ノ. 占 め る 割 合41.3%、. 平 成10年48.2%、. る4》。 し か し平 成16年. 平 成16年33.8%」. とい う よ う に 目 に 見 え る 形 で 減 少 して い. 、 名 古 屋 市 内 の 少 年 非 行 は 昨 年 比 で 増 え て い る。. 昨 今 の 少 年 犯 罪 の 類 型 に つ い て は 、 村 松 励 が 次 の よ う述 べ て い る5)。 村 松 に よれ ば 、 ① 集 団 に よ る事 件 の 増 加 、 ② い き な り型 非 行 の 増 加 、 ③ 覚 せ い剤 事 犯 の 増 加 、 ④ 共 感 性 に 乏 しい 少 年 の増 加 、 ⑤ 傷 害 致 死 の 増 加 で あ る。 さ らに 、 「 非 行 を犯 す少 年 た ちに は独 特 の対人 認 知が あ る。 心 の 中 に は 押 さ え 込 ま れ た親 な どへ の 恐 怖 心 や 憎 悪 が あ り、 これ 等 の 少 年 に 対 す る援 助 が 必 要 と され て い る 」 とそ の 対 策 を 述 べ て い る。 つ ま り、 非 行 は 生 育 暦 と関 係 が 深 い とい う理 解 に 基 づ く少 年 犯 罪 論 で あ る。 大 勢 が 同 様 の 指 摘 を して き た こ とだ が 、 実 際 に 非 行 少 年 と関 わ る とそ の 対 人 認 知 の 幼 さが 目立 つ とい う こ とで あ ろ う。 2005年7月. に名 古 屋 少 年 鑑 別 所 を 訪 問 した 際 の 質 問 で は 次 の よ うな 回 答 を 得 た6)。 人 間 そ の も. の は変 わ ら な い が 非 行 は 変 化 した とい う。 家 庭 ・社 会 の 経 済 状 態 、 関 係 性 が 希 薄 で 非 社 会 的 な少 年 が 多 い とい う。 平 成12年 名 古 屋 鑑 別 所 で は の べ1,000名 収 容 し、 平 成15年 に は1,425名(女 186名)収. 容 した 。 こ の 地 域 の 少 年 鑑 別 所 に 収 容 され る少 年 は 増 加 して い る とい え る。 少 年 の 心. 性 は 、 人 間 関 係 を 知 らず 、 汗 水 た らす 経 験 が な く 、 集 団 非 行 に な る と卑 劣(人 ぶ)に. 子. の命 を もて あ そ. な る とい う。 本 来 人 間 が 獲 得 し な い とい け な い 部 分 が 欠 落 し、 親 子 関 係 の か か わ りの 希 薄. を 感 じる と い う。 愛 知 県 は 製 造 業 が 盛 ん で あ る が 、 下請 工 揚 な どで 働 く少 年 は しが らみ か ら抜 け 出 せ ず 、 一 部 は 暴 力 団 に 取 り込 ま れ 刑 務 所 へ 送 致 され る人 生 と な る者 も多 い 。.

(3) 愛 知 少 年 院 は 、 初 等(14-16歳)、. 中 等(16-20歳)11ヶ.月. 院 の う ち 中 等 、 特 別 少 年 院 で 北 陸 東 海5つ. 、 特 別(16ー23歳)12ヶ. 月 、医療 少年. の 少 年 院 の な か で 非 行 性 が 高 い 施 設 で あ る。 こ の 少 年. 院 に 収 容 され る少 年 と毎 日関 わ る法 務 教 官 は 次 の よ うに 少 年 の 特 徴 を説 明 す る7〕。 粗 暴 犯 は 性 格 的 に 自分 勝 手 だ が 、 両 親 が 離 婚 した り欠 損 家 庭 が 多 い 。 家 庭 内 の 葛 藤 を 引 きず り、 僻 み っ ぼ く、 権 威 に 対 して 反 発 し、 父 母 に対 す る不 満 か ら非 行 に 走 る。 一 時 的 に 感 情 を 発 散 し、 自分 自身 の 問 題 に 目を 向 け な い 能 天 気 な 部 分 も あ る。 明 る く て 活 動 的(偽. 装 安 定 型)だ. が 心 に秘. め て い る場 合 も あ る とい う。 こ れ 以 外 に 、 在 日外 国 人 の子 供 の 非 行 問 題 も 、 最 近 、 矯 正 施 設 の 専 門 技 官 な ど が 専 門 誌 に そ の 状 況 を 発 表 す る よ うに な っ て い る。 脇 本 雄 一 郎 に よれ ば 、 「地 理 的 な 偏 在 、 引 越 しに 次 ぐ引 越 し、 コ ロ ニ ー 的 な ア パ ー ト群 、 共 犯 事 案 、 自動 車 盗 、 自動 車 部 品 盗 が 多 い。 家 族 の 分 断 、 財 物 非 行 の 背 景 、 ア イ デ ンテ ィ テ ィ の 不 安 定 さ、 不 安 定 さの も た らす も の 」 を 背 負 う 日系 人 の 子 ど もの 犯 罪 を論 じて い る8)。 日本 の地 方 自治 体 も教 育 、 社 会 保 障 な ど 「 対 子 ど も向 け 」 の 在 日外 国 人 対 策 に つ い て は 何 らか の 関 心 を持 つ が 、 成 人 向 け の 対 策 は 進 ん で い な い。 そ の た め こ ど も の保 護 者 に 対 す る 支 援 が 皆 無 に等 しい状 況 で 、 子 ど もの 教 育 環 境 も相 対 的 に 悪 くな る。 保 護 者 の 失 業 に よ って 子 ど も も住 み 慣 れ た 場 所 を離 れ る こ とを 余 儀 な く され る な ど不 安 定 要 因 が 強 い 。 これ は 決 して 日系 人 の 子 ど もの 問 題 だ け で は な く、 そ の ほ か 低 所 得 の 外 国 人 層 に も よ く見 られ る 傾 向 が あ る。 そ こ で 次 に 、 どの よ うな若 い 世 代 の た め の 支 援 ネ ッ トワー ク が 作 られ て い る の か を 論 じる こ と にす る。. 2  名 古 屋 市 の 少 年 犯 罪 日本 で 東 京 、 大 阪 に 次 ぐ都 市 で あ る名 古 屋 市 は 、周 辺 部 か ら同 世 代 の 者 が 多 く集 ま る場 所 で 、 同 じ時 間 を 生 き る感 覚 を 求 め る者 が 多 く集 ま っ て い る。 繁 華 街 は少 年 で も安 価 に利 用 で き る場 所 が確 保 で き 、10代 の 少 年 同 士 で 集 ま っ て い て もそ れ に 関 心 を 持 つ 人 も な く、 全 く 人 目 も気 にす る こ とが 必 要 な い 世 界 で あ る。 名 古 屋 市 の 非 行 少 年 は4G万 で 、 人口 比 と して 少 な い 方 だ とい う。 夜 型 の 少 年 た ち が チ ー マ 、 ギ ャ ン グ 、暴 走 族 を組 織 し、 活 動 して い る。 街 頭 犯 罪 の うち 逮 捕 され る者 の6割 検 挙 人 員 の4割. は少 年 で 、 刑 法 犯. は 少 年 と い うだ け あ り、 県 警 と して も非 行 防 止 は そ の 後 の 成 人 犯 罪 減 少 に もつ な. が る 重 要 な 課 題 で あ る。 現 在 愛 知 県 警 に は少 年 係 が300名 お り、 再 非 行 防 止 を念 頭 に お い て い る。 名 古 屋 市 の 少 年 犯 罪 の 検 挙 率 は 高 い 方 で あ る。 そ れ は 、 愛 知 県 警 の 担 当者 の 数 が 相 対 的 に 多 い の か 、 そ れ と も 県 警 の 考 え に よ る も の な の か は分 か らな い 。 これ ま で少 年 犯 罪 に 関 し て補 導 、 逮 捕 、 告 発 な ど警 察機 関 と して の 処 遇 を 終 え れ ば 、 他 機 関 に 身 柄 を 渡 し、 少 年 と関 係 を持 つ こ と は な か った 。 と こ ろが 最 近 は 、 警 察 が 、 学 校 、 ボ ラ ン テ ィ ア 、.

(4) 地 域 と非 行 少 年 を見 守 ろ う とい う雰 囲 気 に 変 わ っ て きた 。 「悪 い 子 ば か りで 集 ま る 」 傾 向 に あ る 少年 た ちに 「 普 通 の 世 界 」 を 知 らせ る た め 、 「 一 般 の 方 と接 」 し、 「 見 守 られ る気 持 ち」 を持 つ よ うに しむ け る とい うも の で あ る。 警 察 と学 校 との 連 携 は 進 み つ っ あ る とは い え 、 警 察 が 関 与 した 非 行 少 年 が 在 学 生 で あ る場 合 に 、 学 校 と連 絡 を取 っ て い る に す ぎ な い。 学 校 警 察 連 絡 協 議 会 が あ り、 警 察は 教 育 委 員 会 ・学 校 とや り取 りす る こ とは 日常 茶 飯 事 で あ る が 、 所 轄 係 長 、 生 徒 指 導 担 当者 、 校 長 の ス タ ン ス に よ っ て 対 応 も違 う。 「 文 部 科 学 省 ・県 教 育 委 員 会 は 、 い じめ 、 不 登 校 問題 、 引 き こ も り対 策 」 を しつ つ あ る が 、 不 登 校 の うち 非 行 性 の あ る 子 ど も に つ い て は 「中学 校 に は 来 て 欲 し くな い 、 校 門 で 帰 る よ う指 導 」 す る 場 合 も あ る9)。 こ の 点 は 元 中 学 校 校 長 も 、 新 聞 沙 汰 に な る事 件 を 起 こ した 生 徒 に つ い て 「ま じ め な 子 だ っ た 」 と学 校 側 が コ メ ン トを発 表 す る の は 、 そ の 少 年 が復 学 した 場 合 の 報 復 、 学 校 の 治 安 混 乱 を 恐 れ て の こ とだ と い う1ω 。 警 察 で は性 善 説 、 つ ま り環 境 が 悪 い とい う視 点 か ら少 年 に 関 わ る とい う。 少 年 も 「 外 の顔 よ り 1:1の. 方 が 子 ど も ら し い 、 素 直 、 寂 しい 子 だ とい う」 。 子 ど も ρ 居 場 所 が な い の が 問題 な の で 、. 警 察 で は 居 場 所 づ く りを 率 先 して 行 う努 力 を して い る とい う。 学 校 教 育 へ ρ 要 求 と して は 、 教 師 が き ち ん と非 行 少 年 に 関 わ っ て い な い とい う指 摘 と 、15ー18歳 の 段 階 で 生 き が い 教 育 をす べ き だ とい う もの で あ る 。 あ る警 官 か らす る と法 教 育 は 、 罪 種 に よっ て 彼 らに 法 の 抜 け 道 を 教 え る こ と に な る か ら意 味 が な い とい う。 しか し薬 物 防 止 教 育 は必 要 で 、 総 合 的 に 判 断 す べ き だ とい う。 ま た 、 東 海 市 の 和 太 鼓 教 室 で は 、 そ の 地 域 で は 有 名 な 非 行 少 年 が 立 ち 直 る とい う話 も あっ た 。 警 官 も勤 務 後 、 教 室 に 参 加 した り 、 ボ ラ ンテ ィ ア で 非 行 少 年 に 関 わ る者 が い る11)。しか し職 務 上 知 り え た 情 報 を公 開 す る こ とは で き な い の で 、 警 官 が 個 人 情 報 を保 護 しな が ら誰 と一 緒 に 非 行 少 年 を 見 守 っ て い くの か は 大 き な 課 題 で あ る。 大 学 在 学 中 の 学 生 に も軽 微 な 犯 罪 を犯 した 少 年 へ の 話 し相 手 や 遊 び 相 手 に な っ て 欲 しい と の 要 請 は あ っ た が 、 深 夜 徘 徊 す る少 年 や 暴 走 族 に入 っ て い る少 年 へ の 支 援 は 危 険 が 伴 うの で 期 待 で き な い とい う。 そ の 住 み 分 け が 警 察 官 で あ れ ば 経 験 か ら分か る の で あ ろ うが 、 一 般 の 市 民 や 学 生 に は そ の 違 い が感 覚 的 に 分 か ら な い 点 が 多 く、 不 安 を 抱 く場 合 が 多 い。 とこ ろ で 愛 知 県 警 治 安 回 復 ア ク シ ョ ンプ ラ ン ∼ 安 全 ・安 心 ・愛 知AAA(ト ∼ 平 成15年12月. リプ ルAプ. ラ ン). に よ る と 、 非 行 少 年 対 策 の 推 進 で は 、 次 の よ うな 施 策 を行 っ て い る12)。. ・暴 走 行 為 に 対 す る取 締 りの 強 化 、 非 行 集 団 の解 体 補 導 ・非 行 少 年 等 に 対 す る 継 続 的 な補 導 活 動 の 推 進(少. 年 サ ポ ー トセ ン タ ー)、 少 年 に 対 す る社 会 奉. 仕 活 動 等 へ の 参 加 支 援 と居 場 所 づ く りの 推 進 ・学 校 へ の 情 報 発 信 活 動 の 強 化(少. ゴ. 年 の 立 ち 直 り支 援 と再 非 行 防 止 を図 る た め 、非 行 少 年 の 学 校. 連 絡 を 制 度 化)、 非 行 多 発 中学 校 区 を 非 行 防止 モ デ ル 地 区 に 指 定 し、 学 校 は も と よ りPTAや. ヨ.

(5) 地 域 住 民 も巻 き 込 ん だ 非 行 防 止 パ トロ ー ル や 立 ち 直 り支 援 活 動 等 、 地 域 にお け る 非 行 防 止 活 動 を 積 極 的 に 推 進 す る 、 暴 走 族加 入 防 止 教 室 等 の 実 施 学 校 以外 に は 、 治 安 関 係 機 関(家 庭 裁 判 所 、保 護 観 察 所)と. の 連 携 、 連 絡 会 議 の 開 催 等 を して. い る13〕 。 この よ うに 愛 知 県 警 の 取 り組 み も 関係 機 関 の担 当者 か らす れ ば 開 放 的 な も の に な りつ つ あ る。 しか し警 察 の 役 割 は 法 に定 め られ た もの に 限 られ 、 そ の 権 力 に よ っ た 強 権 的 な 少 年 へ の 指 導 や 少 年 との 関 わ りに は プ ラ ス とマ イ ナ ス の影 響 を 持 つ 可 能 性 が あ る。 池 田泰 昭 に よ る と、 「 少 年 の 非 行 防 止 に つ い て 警 察 に 望 む こ と」 は 、 「 厳 しい 検 挙 ・補 導 」、 「 被 害 に あ っ た 場 合 や 困 っ た こ とに 対 す る 相 談 活 動 の 充 実 」、 「 非行 防 止教 室や 薬物 乱 用 防止教 室 な ど、 少 年 犯 罪 の 実 態 を 知 らせ 、 何 か 事 が 起 き る前 に 防 止 す る活 動 」 が 上 位 を 占 め て い る14)。さ ら に 非 行 少 年 群 の4人. に1人 、 一 般 少 年 群 の3人 に1人 が 相 談 活 動 の 充 実 を 求 め て い る。. 実 際 、 平 成14年 愛 知 県 少 年 問 題 調 査 研 究 結 果 報 告 書 に よれ ば 、 一 般 少 年 群 と非 行 少 年 群 と の 比 較調 査 を して い る が 、 そ の 際 、 一 般 少 年 群 の ほ うが 警 官 に 対 して親 しみ を 覚 え て い る に も か か わ らず 、 非行 少 年 群 は警 察 官 に シ ビア な 意 見 を持 つ もの が 多 い な ど、 考 え る ベ き 点 が 多 い 。 これ に 関 して は 、 遊 間 千 秋 が 次 の よ うに 述 べ て い る15)。 警 察 は 、 地 域 に密 着 した警 察 活 動 を 通 じて 地 域 の 事 情 に 精 通 して お り、 溜 ま り場 や 地 域 の 不 良 集 団 の 情 報 な ど を 持 っ て い る。 そ の た め 非 行 問題 の 相 談 が 持 ち 込 ま れ た 場 合 、 適 切 な 状 況 把 握 が 可 能 で あ り、 特 に 危 険 度 の ア セ ス メ ン トに 力 を発 揮 で き る。 機 動 力 を 発 揮 で き る。 複 数 の 人 を 動 員 して 事 に 当 た らな け れ ば な らな い 場 合 、 ま た 、 急 を要 す る よ うな 切 迫 した 状 況 の 場 合 な ど 、他 の 相 談 機 関 に は で き な い よ うなす ば や く効 果 的 な 対 応 が 可 能 で あ る。 状 況 に応 じて 、 送 致 、 通 告 とい う司 法 的 な 措 置 を と る こ とが で き る こ とも あ げ られ る。 平 成14年 愛 知 県 少 年 問題 調 査 研 究 結 果 報 告 書 で 、少 年 犯 罪 を 防 ぐに は 何 が 効 果 的 か とい う質 問 に 対 して は 、 一 般 少 年 群 は 、 「 少 年 な ど が 相 談 で き る と こ ろ を も っ と広 め る べ き 、 悪 い こ と を し た ら14歳 以 下 で も名 前 を公 開 して 捕 ま え るべ き 。 社 会 全 体 の 犯 罪 意 識 を 高 め 、 社 会 の 最 小 単 位 か ら再 教 育 して い く 、 大 人 が 正 しい 見 本 を 見 せ る 、 犯 罪 を した 人 た ち は 相 手 の気 持 ち を 考 え る こ と が 大 切 」 とい うが 、 非 行 少 年 群 は 「 趣 味 を見 つ け る 、 警 察 の 人 は 何 か 言 うと き に は も っ と分 か り や す く言 っ て 納 得 させ て ほ しい 、 小 ・中 の 先 生 の教 育 、 マ ス コ ミ とか も騒 ぎす ぎ な い よ うにす る 、 一 人 一 人 の人 間 性 を 大 切 に す る. 、 親 が し っか りす る」 な ど 、 大 人 社 会 が 責 任 を 持っ て 少 年 を 育 て. る 雰 囲 気 を作 る必 要 を言 っ て い る16)。一 般 少 年 群 が 非 行 少 年 の 非 を認 め て い るの に 対 して 、 非 行 少 年 群 は ど う して 自分 が 非 行 に 走 ら ざ る を得 な か っ た か を い っ た ん 理 解 す る と 、 社 会 の 不 条 理 が ま ざ ま ざ と見 え て く る と い え よ う。.

(6) 3相. 談 機関. 青 少 年 の た め の 相 談 機 関 は 、 公 的 な も の か ら民 間 、NPO、. ボ ラ ンテ ィ ア に よ る も の な ど様 々. で あ る。 こ こ で は 主 に 名 古 屋 市 内 の公 的 な 相 談 機 関 に つ い て 説 明 した い 。 愛 知 県 青 少 年 推 進 本 部(愛. 知 県 ・愛 知 県 教 育 委 員 会 ・愛 知 県 警 察 本 部)・ 愛 知 県 青 少 年 育 成 県. 民 会 議 で は 、 電 話 、 電 子 メ ー ル に よ る 受 付 を行 っ て い る。 ま た名 古 屋 市 少 年 セ ン タ ー も 、 メ ー ル に よ る相 談 業 務 を行 っ て い る。 『名 古 屋 市少 年 セ ン タ ー 要 覧2004』 に よ れ ば 、 平 成15年 よ り少 年 補 導 委 員 制 度 を 廃 止 し、 地 域 住 民 の 協 力 を得 て 、 各 区 、 地 域 で の 少 年 補 導 を 強 化 す る た め 、 少 年 指 導 地 域 協 力 員 制 度 を 設 け た とい う。 市 内16区 の 各 区2-3ヶ. 所 を 対 象 区 域 に 活 動 を展 開 して い る。 ま た名 古 屋 市 少 年 セ ン タ. ー 補 導 活 動 等 連 絡 会 議 も行 っ て い る. 。 セ ン タ ー の 隣 接 に 愛 知 県 警 が 入 っ て い る こ と もあ り、 市 の. 施 設 で も あ るが 、 警 察 が す ぐに 対 応 で き る 状 況 に な っ て い る。 他 の 市 の 相 談 機 関 に比 べ て 非 行 性 の 強 い 者 を対 象 に した組織 で あ る。 た だ し相 談 業 務 は 非 行 問題 に 限 らず 、 友 達 との け ん か な ど も 含 め て さま ざま な もの が あ る とい う。 相 談 業 務 で あ る が 、 平 成15年 度 の 電 話 ・面 接 相 談507件 で 、 内 容 は 人 間 関係 、 教 育 、 性 格 精 神 衛 生 、 問 題 行 為 、 職 業 そ の ほ か で 、相 談 者 は 小 学 生12,2%、 他16.0%で. 中 学 生34.1%、. 高校 生37.7%、. その. あ っ た 。 中 高 生 の割 合 が圧 倒 的 に 多 い 。 平 成12年 度 に 高 校 に 市 教 育 セ ン タ ー の カ ー ド. を配 布 し宣 伝 した こ とで 相 談 件 数 は多 い とい う。 時 に は 、 少 年 セ ン タ ー 、 指 導 員 、 名 古 屋 市 教 育 委 員 会 委 嘱 の 少 年 指 導 地 域 協 力 員 、名 古 屋 市 内 公 私 立 高 校 、 専 修 ・専 門 学 校 の 担 当 教 師 との 合 同 補 導 も行 う。 こ の 補 導 は 平 成 正5年だ け で も延 べ 人 数5,788人 で1,770回 実 施 した と い う。 補 導 した 少 年 は9,646人 で 、 男 子 が41.7%、 で あ っ た 。 高 校 生 が 全 体 の70%、 この うち 、 平 成16年10月23日. 補 導 理 由 は盛 り場 徘 徊 が80%で. 女 子58.3%. あ っ た。. に イ ン タ ビ ュ ー した 相 談 員 に よれ ば 次 の よ うな 平 成15年 度 中 の 街. 頭 補 導 事 例 が あ った1η。 ・悩 み を 抱 き な が ら学 校 生 活 を過 ごす 怠 学 女 芋 高 校 生 の 補 導 怠 学 した わ け を 話 し渋 り、 何 か 悩 み を 抱 く素 振 りを示 した の で 、 そ の 場 で 説 得 し、2人 の名 古 屋 市 少 年 セ ン タ ー に 連 れ て 行 き、N子. を近 く. を 同 セ ン ター の 相 談 部 に 案 内 した。. 相 談 者 は 中 学 高 校 の 女 子 本 人 が 多 い 。 人 間 関係 の トラ ブ ル 、 男 女 関 係 、 女 の 子 同 士 の い さか い が 中 心 で あ る。 こ の ほ か 家 庭 ・親 子 の 問 題 、 自分 の 勉 強 ・性 格 ・進 路 の 問 題 。 リス トカ ッ トす る子 も い る。 補 導 の 仕 方 もマ ニ ュ アル が あ り、筆 者 が 補 導 活 動 に 同 行 した際 に は 、 指 導 員 は 温 和 な 感 じで 、 本 来 学 校 に 行 っ て い るは ず の 時 間 帯 の 中 高 生 に 話 を して い た。 補 導 活 動 は名 古 屋 市 内 の 各 地 で 行 わ れ 、 そ れ に 関 す る 学 習 会 、 会 議 も多 い 。 補 導 と い う言 葉 よ りは 声 か け とい うに値 す る も の で あ り、 対 象 とな っ た 中学 ・高 校 生 は 明 る く 自分 の 状 況 を説 明 して い る 場 合 が 多 い 。.

(7) この ほ か 、 元 中 学 校 校 長 の 相 談 員 に よ る と、 名 古 屋 市 内 の 中 学 校 で 警 察 に補 導 され る者 は200 名 生 徒 が い れ ば2%、. つ ま り学 年 で3-4名. く ら い だ と い う。 店 が 万 引 き な どで 捕 ま え て も、 親. と連 絡 が で き な い た め 、 学 校 に連 絡 あ る い は警 察 に連 絡 が い く とい う。 この 場 合 、 学 校 の 責 任 が 問 わ れ る の か と い う質 問 に 対 して は 、 い じめ ・暴 力 が 校 内 で 起 き れ ば 管 理 責 任 を 問 わ れ 非 難 され る が 、 校 外 で 中 学 生 が罪 を 犯 した 場 合 は 学 校 の 責 任 は 問 わ れ な い とい う。 今 後 の展 望 を考 え る に 、 県 警 、 元 警 官 の 指 導 員 に よ る 活 動 は 、 学 校 関 係 者 と は 一 味 違 っ た き び き び した活 動 で あ る。 ま た 、 高 校 教 員 も独 自に 補 導 活 動 を して い る 状 況 に 遭 遇 した 。 地 方 都 市 と 違 い 、 この よ うな 活 動 の 必 要 が 都 市 部 に は あ る。 そ れ を 監 視 社 会 とみ る の か 、 ま た 必 要 な職 務 の 範 囲 で 少 年 に 声 か け を して い る と 見 る の か 、 ま た少 年 の 将 来 を 守 る た め 、 大 人 世 代 が 心 を砕 い て い る と見 る の か は 考 え る 余 地 が あ る。. 4. .行 政 ・市 会 議 員 文部 科学省. 年9月19日)で. 「 児 童 生 徒 の 問題 行 動 等 へ の 対 応 の 在 り方 に 関す る 点 検 に つ い て 」 報 告 書(平 成15 は、 関 連 機 関 との 開 か れ た 連 携 で は 、 「関 係 機 関 との 連 携 で は 、 窓口 担 当 者 の 熱. 意 や 個 人 的 な 人 間 関 係 に 頼 っ て い る学 校 が あ る 」 と して 、 そ の 限 界 が示 され て い る。 関係 者 以 外 の 者 は そ の 連 携 の親 密 度 が どれ ほ ど な の か は計 る こ とは で き な い。 同 時 に プ ライ バ シ ー を 尊 重 す る分 野 の 職 務 に は 関 連 機 関 も連 携 を職 務 の 最 小 レベ ル に 落 とす こ と は容 易 に 考 え られ る。 そ こ で報 告 書 で は 、 教 育 委 員 会 と して今 後 必 要 と考 え る 取 組 と して 、 学 校 に お け る 管 理 ・指 導 体 制 の あ り方 、 危 機 管 理 マ ニ ュ ア ル の 作 成 及 び 活 用 状 況 の 確 認 、 深 刻 な 問題 行 動 の 発 生 時 に お け る対 応 の あ り方 や 緊 急 時 に 備 え た 校 内 体 制 の 見 直 し につ い て の 指 導 、 他 校 種 と の 連 絡 会 の 開 催 促 進 等 に よ る児 童 生 徒 に 関 す る適 切 な 情 報 の 引継 ぎ の 促 進 が 提 案 され て い る。 これ は 、 これ ま で 学 校 の 窓口 だ け に 負 わ せ て い た 連 携 上 の 責 任 ・事 務 を教 育 委 員 会 が 率 先 して 責 任 を負 う ご と を意 味 す る。 学 校 側 は 、 他 の 学 校 の 様 子 炉 分 か り、 同 時 に 、 い ざ とい う と き の 対 応 も マ ニ ュ ア ル に 添 っ た 形 で 行 い 、 最 低 限 の 連 携 も果 た せ な い 状 況 を免 れ る こ と は で き る。 家 庭 ・地 域 ・関 係 機 関 との 連 携 の あ り方 と して は 、 「関 係 機 関 の 役 割 等 に つ い て 保 護 者 や 地 域 住 民 に 分 か りや す く提 示 す るた め の 取 組 の 推 進 」 を 挙 げ て い る。 保 護 者 は 学 校 を介 した 教 育 委 員 会 か らの 連 絡 に 対 して 、 わ が 子 の 教 育 に役 立 つ こ とで あ れ ば 決 して 消 極 的 な 反 応 を しな い。 ま た 回 覧 板 な ど を利 用 して 学 区 内 の住 民 、 保 護 者 に 知 らせ る必 要 が あ る。 そ れ は 子 ど も を 救 う こ と に な る し、 同 時 に 、 互 い に 子 育 て を共 有 す る こ とで 雰 囲 気 の い い 地 域 が 構 築 で き る。 「 学 校 と関 係 機 関 と の 行 動 連 携 に 関 す る研 究 会(平 成15年 一16年)」 は 、 支 援 シ ス テ ム につ い て 、 地 域 の 人 材 を活 用 した 取 り組 み 例 と して 深 夜 徘 徊 を防 ぐ取 り組 み を 挙 げ て い る。 「非 行 を繰 り返 す 生 徒 へ の対 応 に つ い て 地 域 の 自治 会 長 に 協 力 を 依 頼 し、 地 域 を あ げ て 非 行 防 止 に 取 り組 む こ とが 重 要 との 考 え か ら、 地 域 で夜 間 巡 回 を 行 な う等 、非 行 の き っ か け とな る深 夜.

(8) 徘 徊 を防 ぐ 取 り組 み を継 続 した 」 。 しか し こ の よ うな 先 進 的 な 取 り組 み が 可 能 な人 材 を 要 した 地 域 は い い が 、 自治 会 長 の 選 抜 シ ス テ ムが 「 順 番制 」 「 年齢 順 」 「 他 薦 」 で あ る場 合 、 こ こ ま で 協 力 で き る 自治 会 長 が い るか ど うか は 分 か らな い 。 ま た 地 域 に よ っ て は 高 齢 化 が 進 み 、 深 夜 徘 徊 を す る若 い 世 代 との 世 代 格 差 が 開 き す ぎ て い る場 合 も あ る。 ま た 、 こ の よ うな 連 携 に つ い て は 、 「 児 童 の 健 全 育 成 とい う行 政 目的 を 達 成 す る観 点 か ら 、 関 係 機 関 等 が 必 要 な 範 囲 で 情 報 交 換 を 行 い 、 相 互 の 認 識 の 共 通 化 を 図 る こ とに つ い て は 、 行 政 機 関 の 保 有 す る 個 人 情 報 の 保 護 に 関 す る 法 律 や 個 人 情 報 の保 護 に 関 す る法 律 等 に よ り、 目的 外 提 供 の 原 則 禁 止 の 例 外 と して 認 め られ る と解 され る」 とい う根 拠 法 の 解 釈 に 基 づ き 、 情 報 が 公 開 され る こ と を 望 む べ き で あ る18)。 さて 、 愛 知 県 で は 、 県 民 生 活 部 社 会 活 動 推 進 課 が 青 少 年 問 題 に 対 応 して い る。 平 成13年 度 「 愛 知 の 青 少 年 育 成 計 画21」 に 基 づ き 、 柔 軟 な対 応 を して い る(2005年2.月4日 進 部 へ の イ ン タ ビ ュ ー)。 平 成13年 県 民 生 活 部(青. 少 年 、 交 通 安 全 、 男 女 共 同 参 画 、NPO)を. 編 成 した こ とで 、 県 民 生 活 部 が 、 非 行 予 防(安 心 ・安 全 街 づ く り、7月 題 に 取 り組 む 県 民 運 動 」 強 調 期 間 、7月. 愛 知県 庁社会 活 動推. ・8月. 「 青少 年 の非 行 問. 「 暴 走 族 追 放 強 調 月 間 」)の た め 機 能 して い る。 県 、 教. 育 委 員 会 、 県 警 、 名 古 屋 市 、 青 少 年 団 体 が 一 体 とな っ て 非 行 防 止 パ トロー ル を行 う 「 愛 知 青少 年 サ ポ ー トパ トロー ル 隊(あ い ち 声 か け 隊)」 が 実 施 され て い る が 、 そ の 実 、 各 機 関 、 地 域 に よ っ て 非 行 問 題 の 取 り組 み に 温 度 差 が あ る。 特 筆 す ベ き は 、 愛 知 県 青 少 年 保 護 育 成 条 例 が 改 正 され 、 平成17年7.月1日. よ り施 行 され た こ と. で あ る 。 県 青 少 年 保 護 育 成 条例 は1961年 に 制 定 され た が 、 抜 本 的 な 改 正 を行 っ た。 た と え ば二 深夜 営 業 の 時 間 内 に カ ラ オ ケ に 青 少 年 を入 場 させ た 事 業 者 は30万 円以 下 の 罰 金 を 課 す な ど した 。 愛 知 県 カ ラ オ ケ ボ ッ ク ス 協 会 な どの 協 力 もあ る。 夜 型 社 会 で 、 当 人 とそ の 家 族 で で き る こ とに は 限 界 が あ る の で 、 行 政 が 企 業 の 責 任 に 関 して 根 拠 規 定 を 作 っ た 。 そ れ で は 名 古 屋 市 の 取 り組 み は ど うで あ ろ うか 。 名 古屋 市 教育委 員会 事務 局 生涯 学習 部青少 年室 では 、市民経 済局 、健康 福祉 局、様 々な関 連部 局 と広 範 囲 の 連 携 を取 り、 青 少 年 政 策 を 実 施 して い る。 青 少 年 支 援 室 の 基 本 的 な 施 策 は 青 少 年 に 関す る 地 域 ・家 庭 支 援 に あ る。 適 切 に チ ー ム を組 ん で 所 管 部 局 が 全 庁 レベ ル で連 携 す る とい う。 市 の 組 織 と して は 次 世 代 育 成 対 策 推 進 会 議(=子. 育 て 支 援 青 少 年 育 成 会 議 。 市 長 中 心)、 市 長. 附 属 の 青 少 年 間 題 審 議 会(問 題 の 協 議 、 各 局 が 事 業 を政 策 化)で 青 少 年 政 策 の今 後 が話 し合 わ れ る。 審 議 会 で 意 見 が 出 され る と、 教 育 委 員 会 で 予 算 を審 議 し予 算 化 、 そ の 後 教 育 委 員 会 が 市 民 ・ 区民 会 議 啓 発 キ ャ ンぺ 一 ン説 明 会 ・研 修 会 を 行 い 、 事 業 を推 進 す る。 た だ し、 青 少 年 室 の 本 来 的 な 目的 は 少 年 犯 罪 の 防 止 や 非 行 少 年 の 社 会 復 帰 支 援 で は な い た め 、 市 役 所 に は 当 然 少 年 犯 罪 事 件 、 の 情 報 が 入 っ て こ な い 。 立 ち直 り支 援 は デ リケ ー トな 問 題 で あ り、 個 人 の プ ライ バ シー に 関 わ る.

(9) 問題 で あ る。 市 の 関 与 は 法 的 に は プ ラ イ バ シ ー 侵 害 に 当 た ら な い とい うが 、 実 際 地 域 の 人 が 知 っ た ら非 行 少 年 へ の 風 当 た りが 強 く な る こ と も あ る(2005年2月4日. 名古屋 市 教 育委 員会 生涯 学 習. 部 青 少 年 室 へ の イ ン タ ビ ュー)。 た だ しそ の 一 方 で 、 通 り魔 事 件 で 市 民 の 意 識 が 高 ま っ て い る。 そ うか と い っ て 意 識 の 高 ま りが す な わ ち 防 犯 活 動 を す る な ど積 極 的 な 行 動 を 行 う こ と に は つ な が らず 、 行 事 イ ベ ン トに 呼 び か け て 出 て く る家 庭 は 少 数 派 で あ る。 非 行 の 問 題 も含 め で 、 市 民 へ の 意 識 改 革 を す る の は 、 行 政 の 役 割 で あ ろ う。 地 域 の 防 犯 対 策 の 実 態 は 、 地 域 で 警 察 と連 携 を と りな が ら行 な わ れ て い る。 警 察 が 犯 罪 情 報 を提 供 し、 町 内 で 自 主 的 に パ トロー ル をす る な ど地 域 運 動 を した り、 青 い 回 転 灯 の 車 で 町 内 を 回 っ た り、 少 年 補 導 委 員 、 子 ど も110番 の 家 の 存 在 が あ る 。 名 古 屋 市 全 域 で 広 報 啓 発 活 動 を 行 い 、 区(16行. 政 区)に お け る青 少 年 育 成 区 民 会 議 一 街 づ く り. 協 議 会 を 組 織 化 して い る。 ま た 小 学 校 区 レベ ル で も学 区 連 絡 協 議 会 、 学 区 青 少 年 育 成 協 議 会 、子 ど も会 、PTAな. どの 組 織 が あ る。. 「 安 心 ・安 全 で 快 適 な ま ち づ く りな ごや 条 例 」 を 制 定 し、 フ ォ ー ラ ム を 実 施 した り、 名 古 屋 市 青 少 年 育 成 市 民 会 議(市. 民 運 動 組 織 、 会 長 一 市 民)、 冬 の 青 少 年 を 守 る 運 動 、 子 ど も は つ らつ 基. 金 助 成 事 業 、 イ ン タ ー ネ ッ ト親 学 関 連 講 座 開 設 な どの 事 業 を行 っ て い る 。 学 校 に お け る犯 罪 予 防 教 育 と して は 、 生 徒 指 導 、 カ ウ ン セ リ ン グ を行 っ て い る。 具 体 的 に は 、 学 校 行 事 、 道 徳 教 育 、体 験 学 習 、 ふ れ あ い フ レ ン ド事 業 、 保 健 体 育(薬 物 、 タバ コ 、 お 酒)、 生 徒 指 導(学. 年 集 会 、 朝 礼 、 学 級 活 動)、 防 犯 教 室(不 審 者 か ら身 を 守 る)を 通 し て 行 っ て い る。. 法 教 育 に つ い て は 、 コ ン ピュ ー タ 教 育 の な か で 出 会 い 系 サ イ トの 問 題 、 社 会 科 で 悪 徳 商 法 の 話 な ど を して い る。 こ こか ら、 親 の 教 育 力 が 非 行 等 問 題 行 動 に 大 きな 影 響 を 及 ぼ して い る こ と が 分 か る。 しか し、 親 の 地 域 で の 行 事 参 加 な どは 、 仕 事 の都 合 や 親 自身 の 地 域 との 関係 な ど様 々 な 要 因 で 左 右 され る。 そ こで 、親 だ け で な く、 地 域 ぐ るみで 子 ど も を守 り育 て る 地 域 の 世 話 や き活 動 が 少 しず つ だ が 成 果 を 出 し始 め て い る。 地 域 の 子 ど も 達 に 積 極 的 に声 か け を す る 、 挨 拶 や 会 話 を す る 、子 ど もの 豊 か な ここ ろや 独 立 心 を 育 む 、 子 ど も た ち を 事 故 や 犯 罪 か ら守 る 、 「家 庭 の 日」 の 啓 発 に 努 め る 、. な どの 活 動 で あ る。 こ の よ うな活 動 は 補 導 や 取 調 べ と は違 い 、 身 の 危 険 を感 じた ら無 理 を しな い 、 自分 ひ と りで す べ て を 処 理 しな い を ス ロー ガ ン に緩 や か に 行 な わ れ て い る。 名 古 屋 市 青 少 年 問 題 協 議 会 は 、 平 成16年 度 青 少 年 保 護 育 成 運 動 推 進 要 綱 に基 づ き 、 家 庭 教 育 の 振 興 と子 育 て 支 援 施 策 の 充 実 を 図 っ た 。 健 全 な 家 庭 作 り子 育 て 支 援 施 策 の 充 実 、 児 童 虐 待 の 防 止 、 触 れ あ い と夢 の あ る学 校 づ く りの 推 進 一 豊 か な 心 を 育 む 教 育 の 推 進(30人. 学級 、 心 の居 場所 、総. 合 的 な 学 習 、 ス ク ー ル カ ウ ンセ ラー)、 地 域 と連 携 した 学 校 づ く りの 推 進(部. 活 動 、'防犯 教 室)、. 地 域 に お け る 青 少 年 の 交 流 と体 験 活 動 の 充 実 ー 地 域 に お け る 子 ど も の 多 様 な 交 流 ・体 験 活 動 や ス ポ ー ツ の機 会 の 充 実 、 青 少 年 の 社 会 参 加 活 動 の 促 進 と 自主 活 動 の 支 援 で あ る。.

(10) 青 少 年 問 題 協 議 会 で は 、 非 行 等 問 題 行 動 の 防 止 等 と有 害 環 境 の 浄 化 一 青 少 年 の 薬 物 乱 用 、 性 非 行 、 い じ め 、 暴 走 行 為 、 暴 力 行 為 な どの 非 行 等 問題 行 動 は 社 会 全 体 の 抱 え る 問 題 の 反 映 で あ る こ と を認 識 して い る。 非 行 等 問題 行 動 防 止 活 動 と して は 、 「 世 話 や き活 動 」 「走 る子 ど も110番 」 「 相 談 窓 口の 周 知 、 適 切 な 指 導 ・助 言 」 「 学 校 、 関 係 機 関 ・団 体 が 連 携 して 補 導 活 動 」 「 啓発 活動 、防 止 活動. 「 暴 走 を しな い 、 させ な い 、 見 に 行 か な い 運 動 」 「 携 帯 電 話 、 イ ン タ ー ネ ッ ト等 に 関 わ る. 被 害 か ら青 少 年 を保 護 す る た め 関 係 機 関 な ど と協 力 」 「 な ごや こ ど もサ ポ ー ト連 絡 会 議 」、 有 害 環 境 の 浄 化 活 動 の 推 進 一 地 域 の パ トロー ル 、 業 界 の 自主 規 制 、 県 青 少 年 保 護 育 成 条 例 、 関 係 法 令 の 周 知 、 運 動 の 展 開ー. 「 た くま し く. 伸びよ う. 伸 ばそ う. 青 少 年 」 青 少 年 育 成 市 民 会 議 ・区 民 会. 議 、 学 区 青 少 年 育 成 協 議 会 、 地 区 青 少 年 育 成 推 進 会 議 、 青 少 年 育 成 国 民 運 動 ・県 民 運 動 ・社 会 を 明 る くす る運 動 と の 連 携 を して い る。 この よ うに名 古 屋 市 が 主 体 と な った り、他 の機 関 と連 携 して 青 少 年 問 題 に 取 り組 ん で い る が 、 取 り組 み の 成 果 は警 察 の よ うに 検 挙 率 、 再 犯 防 止 率 な ど直 接 数 字 に 出 て く る も の ば か りで は な い た め 、 市 行 政 の 進 め 方 と説 明 責 任 、 市 民 へ の 協 力 を 得 る努 力 な どを どの よ うに展 開 す ベ き な の か は 問題 が 多い。 そ こ で 、 市 議 会 の 少 子 化 ・青 少 年 対 策 特 別 委 員 会 の 委 員 長 、 副 委 員 長 の 議 員 に名 古 屋 市 の 少 年 犯 罪 防 止 に 関 して 話 を うか が っ た(前. 田 議 員 か らは 電 話 で お 話 を聞 い て い る)。. 委 員 長  三 輪 芳 裕 議 員  平 成17年2月21日13時 三 輪 議 員 は 、最 近 の 青 少 年 に 対 して 「 遊 ぶ 内 容 も 変 わ っ て き た 。 テ レ ビゲ ー ム 、 フ ァ ミ コ ン 、 自分 で つ く り出 す こ とが な く な っ た。 か わ い そ う。 私 は 自然 の 中 で 、 も っ と、 友 達 と、 隣 近 所 、 同 年 代 を超 え て み ん な で 遊 ん だ 」 とい う感 想 を 持 っ て い た 。 さ らに 少 年 犯 罪1ごつ い て は 、 「自然 と動 物 と接 した り、 芸 術 に 接 した り して い な い 、 兄 弟 が 少 な い 」 と して 、 自然 との ふ れ あ い や 人 間 関 係 の 希 薄 さ が 原 因 で は な い か と論 じた 。 そ の 点 、名 古 屋 市 教 育 委 員 会 の トワイ ライ トス ク ー ル 事 業 や 学 童 保 育 な ど は 学 年 を 超 え た 交 流 が あ る 点 が評 価 で き る と い う。 ま た 親 の 愛 や 人 間 同 士 の 信 頼 関 係 が 必 要 で 、 地 域 、 隣 近 所 が 他 人 の 子 ど も の た め に 怒 る必 要 も あ る と い う。 そ の 人 間 関 係 を 行 政 が代 わ っ て 形 だ け 提 供 して も仕 方 が な い とい う。 今 後 の 非 行 防 止 政 策 と し て は 、 「お ぎ ゃ 一 と生 ま れ た 時 は み な 同 じ。 育 っ て い く 中 で 違 っ て い く。 大 人 の せ い で 生 き 様 が 変 わ っ て い く。 社 会 の い ろ い ろ な 人 々 を 呼 ん で 、 経 験 、 授 業 の 中 で い の ち の 大 切 さ を教 え る」 こ と を して い くベ き だ と述 べ た 。 副 委 員 長 ・前 田 ゆ うい ち議 員  平 成17年2月3日9:30電. 話. 渡 辺 議 員 は 、 三 輪 議 員 と は 異 な り、 親 の 教 育 力 向 上 を提 唱 した 。 む ろ ん 、 家庭}学. 校 、地 域 の. 連 携 で 子 育 て をす る必 要 を 「 子 ど も は ダ イ ヤ モ ン ドの原 石 。 社 会 全 体 で バ ック ア ップ す ベ き 」 だ と述 べ て い る。 た だ し重 要 な の は 、 「 親 が 子 ど も を3歳. ま で は 大 事 に 育 て る。 家 族 の 絆 が 原 点 で. あ る。 親 学 の ス ス メ とは 親 子 の 健 全 育 成 と い う両 方 の視 点 で あ る 。 親 の 責 任 は3度 の 食 事 を 与 え 、.

(11) 抱 き しめ る こ とに あ る 」 な ど と、親 の 教 育 の 重 要 性 を 何 度 も指 摘 した 。. ・. しか し一 方 で 社 会 が 多 様 化 し、 親 だ け に 子 育 て を任 せ る こ と は で き な い。 そ の た め 行 政 の リー ダ ー シ ップ で青 少 年 キ ャ ンぺ 一 ン 、 親 学 を 推 進 して い る とい う。 行 政 が 少 子 高 齢 化 社 会 の 不 安 負 担 を解 消 す る しか な い。 今 後 の 政 策 と して は 、 小 学 校4年 か ら部 活 で ス ポ ー ツ を す る な ど 、 外 部 指 導 員 の 導 入 で 忍 耐 力 、 連 帯 感 を 小 中学 生 に は ぐ く む ベ き だ と述 べ た 。 ま た 週1回 の 道 徳 、 総 合 学 習 の 時 間 で は 、 公 徳 心 、 生 命 、 チ ー ム ワー ク を教 え るべ き だ とい う。 こ の ほ か 地 域 の 人 が オ ー プ ン に 子 ど も た ち を受 け 入 れ 、 非 行 少 年 に つ い て は レ ッテ ル を 貼 らず に 、 エ ネ ル ギー あ ふ れ る彼 らの 受 け 皿 と して 祭 り、 ス ポ ー ツ活 動 な ど を 実 施 す べ きだ と論 じた 。. 5  学 校 ・家 庭 ・地 域 の 連 携 青少 年 の体験 活動 の推 進方 策 につい て全 国都道 府 県教 育長 協議 会 で は、奉仕 活 動 の事 業 を実施 す る に あ た っ て の 問 題 点 と課 題 を 挙 げ て い る19)。そ の な か で 都 道 府 県 ・市 町 村 レベ ル で は 、 ス タ ッ フ(コ ー デ ィ ネ ー ター)不. 足 、 行 政 官 の 連 携 体 制 の 未整 備 、 地 域 体 制 の 未 整 備 、 予 算 不 足 、 職. 員 不 足 が あ る とい う。 そ の た め、 町 内会 な どの活 動 以 外 に 、 ど の よ うに 地 域 で の 活 動 を 整 備 して い くの か は 行 政 の 側 に も制 約 が あ る。 ま た 同 時 に 既 製 の 団 体 、 組 織 に よ る活 動 も 衰 退 しつ つ あ る 中 、 新 しい 取 り組 み をNPO団. 体 を 中 心 に 提 唱 され て い る。 学 校 に お け る奉 仕 活 動 の あ り方 を め. ぐ っ て は そ の是 非 が 問 わ れ て い る な か 、 ど こ ま で 活 動 に 取 り込 む の か は 問 題 も多 い 。' 朝 倉 一 隆 は広 島 県 教 育 委 員 会 機 構 改 革 を 紹 介 して い る。 こ れ は 教 育 委 員 会 と各 学 校 と の連 携 に い て 紹 介 した も の で あ る20)。県 教 育 委 員 会 に は 、 「 豊 か な 心 」 を 育 む た め に 総 合 的 に 取 り組 む つ 道 徳 教 育 係 、 生 徒 指 導 係 、 人 権 教 育 係 か ら な る指 導 第 三課 が あ り、 平 成13年3月. 、県 立高 校、公. 立 中学校 の全教 員 に 「 生 徒 指 導 の て び き 」 と して 、 生 徒 指 導 ハン ドブ ッ ク 、 問 題 行 動 に 関 す る 防 止 学 習 プ ロ グ ラ ム 、 生 徒 指 導 に 関 す る危 機 管 理 マ ニ ュ ア ル を 提 供 した とい う。、 ま た 平 成13年 度 生 徒 指 導 主 事 の研 修 強 化 、 生 徒 指 導 重 点 校 を指 定 し、 教 員 加 配 、指 導 主 事 の 重 点 的 学 校 訪 問 指 導 を した とい う。 中学 校 の 暴 力 行 為 、 高 等 学 校 の 中途 退 学 な どの 問題 に 対 し て 、 ① 生 徒 指 導 体 制 の確 立 、 ② 学 習 の 基 礎 基 本 の 充 実 、 ③ 開 か れ た 学 校 づ く りを 目指 して い る と い う。 一方. 、 警 察 の 取 り組 み も 多 様 化 して い る。 警 察 庁 は 少 年 サ ポ ー トセ ン タ ー を設 立 し、 「 少年 問. 題 に 関 す る 警 察 の 専 門 職 員 で あ る少 年 補 導 職 員 が 中 心 と な っ て 、 関 係 機 関 や ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 等 と連 携 して 、街 頭 補 導 活 動 、継 続 補 導 、 少 年 相 談 、 情 報 発 信 と広 報 啓 発 活 動 、 被 害 少 年 支 援 活 動 、 立 直 り支 援 活 動 等 の 幅 広 い 活 動 」 を して い る。 ま た 学 校 等 の 関係 機 関 ・ボ ラ ン テ ィ ア と連 携 した 非 行 防 止 活 動 も 次 の よ うに 推 進 しつ つ あ る21)。 ・少 年 サ ポ ー トチ ー ム(教 育 委 員 会 、 警 察 本 部 、 知 事 部 局 ・政 令 市 、 保 護 観 察 所 、 関 係 団 体 等 、 学 校 、 警 察 署 、 児 童 相 談 所 、保 護 司).

(12) ・学 校 警 察 連 絡 制 度 。 警 察 と学 校 との 間 で 協 定 を 結ぶ ・ス ク ール サ ポ ー ター 。 教 員OB、. 警 察OB等. を 学 校 か らの 要 請 に応 じて 一 定 期 間 は 県 市 、 学 校. 内 で の巡 回 活 動 や 相 談 活 動 等 に 従 事 ・少 年 警 察 ボ ラ ン テ ィ ア活 動 。 少 年 補 導 員 、 少 年 警 察 協 助 員 、 少 年 指 導 員 等 の ボ ラ ンテ ィ ア との 連 携 の下、街 頭補 導 活動 、 環境 浄化 活動 ・全 国 少 年 補 導 員 協 会 の 活 動 龍 島 英 広 は 、 連 携 時 の 問 題 に つ い て 次 の 点 を述 べ て い る22)。 互 い に 相 手 の 業 務 内 容 に つ い て よ く理 解 して お ら ずA 、 お 互 い に 「あ そ こ が で き る は ず な の に 」 な ど と考 え て し ま う 「 相 互 不 信 」、B各. 行 政 機 関 が 「うち の 権 限 で は 対 応 で き な い 」 と して 、. 対 応 を 回避 す る 、 い わ ゆ る 「た らい 回 し」、C情 報 を全 く提 供 しな い 「 情 報 の 囲 い 込 み 」 で あ る。 そ こ で チ ー ム 活 動 を す る上 で の 方 針 と して 、A個 別 、具 体 的 な ケ ー ス 毎 に編 成 す る 、B各 機 関 の 独 立 性 を尊 重 す る 、C各 機 関 が サ ポ ー トチ ー ム に お いて 行 うの は 、 そ の 機 関 の 本 来 業 務 、D相 互 の 業 務 につ い て理 解 不 足 が あ る こ と を 前 提 に し相 互 理 解 を 深 め る必 要 性 を述 ベ て い る。 「 実 際 に チ ー ム に 参 加 す る の は 、 現 場 の 実 務 担 当者 の 「 チ ー ム員 」 だ が 、各 機 関 に連 絡 担 当 の 「チ ー ム 担 当 者 」 を 置 い て も らい 、 名 簿 を 作 成 す る 」 な どの 雑 務 を す る 者 の存 在 の 必 要 も 挙 げ て い る。 そ れ で は 全 国 レベ ル で どの よ うな 取 り組 み 、 研 究 が 進 ん で い る の だ ろ うか 。 平 成16年. 「 少 年 非 行 防 止 法 制 の 在 り方 に つ い て(提 言)」 で は 、 地 域 少 年 非 行 防 止 協 議 会 、 少. 年 サ ポ ー トチ ー ム(学 校 、 警 察 、 児 童 相 談 所 …)を. 結成 す るた めの市 町村単位 の枠組 み で ある. 少 年 サ ポ ー トネ ッ トワー ク 」 を 常 置 の 「 地 域 少 年 非 行 防止 協 議 会 」 と して 制 度 化 し、 円 滑 な 情 「 報 交 換 と交 換 され た 情 報 の 管 理 に 必 要 な 規 定 を お くべ き との 提 言 が な さ れ た23)。 で は ど こ ま で 各 機 関 の 連 携 は進 ん で い る の だ ろ うか 。 平 成15年 内 閣 府 政 策 統 括 官(総. 合 企 画 調 整)「 青 少 年 相 談 機 関 の 連 携 に 関 す る調 査 報 告 書 」 で. は、「 公 的 相 談 機 関 は か な り連 絡 会 議 等 の 連 携 シ ス テ ム を 持 っ て い る と答 え て い る。 そ れ に 対 し て 、 大 学 ・大 学 院 と民 間 相 談 機 関 に は 連 絡 会 議 の 場 や シ ス テ ム が 乏 しい こ とが 分 か る」 と の 結 論 を 出 した24)。 た とえ ば 、児 童 相 談 所 の 連 携 先 と し て は(児 童 福 祉 施 設 ・警 察82。0%、 学 校80.0%、 所78.0%)、. 警 察 本 部 の 連 携 先 は(児 童 相 談 所95.5%、. タ ー一・研 究 所68,2%)、 談 所52.3%)、. 少 年 鑑 別 所 の 連 携 先 は(警 察 、 家 庭 裁 判 所63.6%、. 教 育 研 究 所 の 連 携 先 は(児 童 相 談 所69.6%、. ・教 育 セ ン タ ー ・研 究 所51 .8%)、 65.9%、. 学 校56.1%)、. 警 察51.0%〉. 精 神 保 健 福 祉 セ ン ター70.5%、. 教育 セ ン. 学 校54,5%、. 精 神 保 健 福 祉 セ ン ター60.7%、. 少 年 補 導 セ ン タ ー の 連 携 先 は(警. 察78.0%、. 精 神 保 健 福 祉 セ ン タ ー の 連 携 先 は(保 健 所63.3%、. 、 家 庭 児 童 相 談 室 の 連 携 先 は(児. 家庭裁 判. 童 相 談 所77,1%、. 児 童相 警察. 児 童相 談所. 児 童 相 談 所61.2%、. 福 祉 事 務 所54.3%、.保. 健所.

(13) 45.7%)、. 民間 相 談 機 関 の連 携 先 は(学 校21.5%、. 医 療 機 関20.7%、. ・大 学 院 の 連 携 先 は(医 療 機 関15 .7%、 児 童 福 祉 施 設11,8%)で. 民 間 相 談 機 関12.4%)、. 大学. あ る。 つ ま り同 一 管 轄 下 の 機 関. や 連 携 が 職 務 上 ・手 続 き上 必 要 な 機 関 との 連 携 が 多 い。 報告 書 で も 「 系 列 が 違 う組 織 とは 連 絡 は あ ま り密 に は な っ て い な い よ うで あ る 」 「 連 携 して い る相 談 機 関 の 偏 り も 目立 つ 。 特 に 大 学 ・大 学 院 が公 的 な相 談 機 関 との パ イ プ を ほ とん ど持 って い な い と い う こ と は 、 これ らの 相 談 機 関 の 社 会 的 に果 たす 役 割 を 考 え て い く上 で 、 現 状 に お い て は ほ とん ど期 待 出 来 な い とい う ご と に な る の か も しれ な い」 と述 べ られ て い る25}。 この 点 に つ い て 松 宮 満 は 、 「 家 庭 ・学 校 ・地 域 の 「教 育 力 の 衰 退 」 が 非 行 の 原 因 だ とい う けれ ど」 「 連 携 ・ネ ッ トワー ク が 必 要 と い う け れ ど 」 「い ず れ も戦 後60年 間 と な え続 け られ て き た こ と 」 と書 き 、 「 い つ もそ の 場 しの ぎ一 知 識 の 蓄 積(継. 承)が 困 難 」 が 問 題 解 決 に 至 らな い 理 由 だ. と述 ベ て い る26)。. 6  保 護 司 更 生 保 護 法 人 日本 更 生 保 護 協 会 に よ る と 、 更 生 保 護 は 、 ① 伝 え る 「 社 明 」(地 域 住 民 一 人 ひ と りに 犯 罪 や 非 行 の 防 止 と罪 を犯 した 人 の 更 生 に つ い て知 っ て も ら う こ と、 関 心 を もっ て も ら う こ と 、 理 解 を 深 め て も ら う こ とが 大 切)、 ② 場 づ く り(地 域 社 会 の 中 で 子 ど も も 大 人 も率 直 に 話 し 合 い 、 真 剣 に考 え る 場 、 出 会 い の 場 、 ふ れ あ い の 場)、 ③ 手 を つ な ぐ(更 生 保 護 関 係 者 だ け で な く 、 地 域 の 中 の 個 人 一家 庭 ・学校 ・地 方 公 共 団 体 ・教 育 関 係 者 ・福 祉 関係 者)ー. 地 域 社 会 ・住 民. を 取 り巻 くネ ッ トワー ク づ く りを 目標 に 活 動 に取 り組 ん で き た とい う27}。 平 成14年 度 か ら保 護 司 と 中 学 校 との 連 携 に よ る 非 行 防止 活 動 が 推 進 され て い る 。 そ の 社 会 的 背 景 と して は 、 更 生 保 護 の ニ 一ズ(中 学 生 保 護 観 察 対 象 者 の 急 増 、 非 行 の 低 年 齢 化 ・凶 悪 化 、 学 校 と 連 携 した 非 行 の 前 兆 段 階 で の働 き か け 、保 護 観 察 処 遇 の 基 盤 整 備 活 動 の 必 要 性 が 増 大)、 学 校 の ニ ー ズ(非 行 、 い じめ 、 不 登 校 等 生 徒 の 問 題 行 動 の深 刻 化 、 学 校 完 全 週5日 制 の 実 施 、 地 域 の 関 係 機 関 ・団 体 と連 携 した 問 題 行 動 へ の 対 処 の 必 要 性 が増 大)が. あ る とい う28}。そ の た め 、 保 護. 司 と学 校 との 連 携 に よ る非 行 防 止 活 動(非 行 防 止 教 室 の 開 催 、 サ ポ ー トチ ー ム へ の 参 加 協 力 等 、 地 域 パ トロ ー ル 、 声 か け運 動 の 実 施 、 フ ォ ー ラ ム ・講 演 会 ・研 究 会 等 の 開 催)が. 行 な わ れ て い る。. 同 様 の 保 護 司 と 学 校 との 連 携 に つ い て は 、 「と も に 手 を と っ て 一 学 校 と保 護 司 と の 連 携 ブッ ク レ ッ トー 」(法 務 省 保 護 局 ・社 団 法 人 全 国保 護 司 連 盟 、 平 成15年)に. も 次 の よ うに 紹 介 され て い. る。 ・平 成13年 文 部 科 学 省. 「 心 と 行 動 の ネ ッ トワ ー クー 心 の サ イ ン を 見 逃 す な 、 『情 報 連 携 』 か ら.. 『 行 動 連携 』へー 」 ・平成13年 公 立 小 中学 校 の 出 席 停 止 制 度 の 改 善 に 関 す る学 校 教 育 法 改 正 ・平 成13年5月. 保 護 司 と学 校 の 連 携 強 化 の た め の 推 進 要綱. ノ.

(14) ・平 成14年 法 務 省 「中 学 生 サ ポ ー ト ・ア ク シ ョ ン プ ラ ン 」 ・平 成14年 文 部 科 学 省 「 サ ポ ー トチ ー ム 等 地 域 支 援 シ ス テ ム づ く り推 進 事 業 」 ・平 成15年 文 部 科 学 省 「ス ク ー リン グ ・サ ポ ー ト ・ネ ッ トワー ク整 備 事 業 」。 学 校 、 家 庭 、 関 係 機 関 が 連 携 した 地 域 ぐ る み の サ ポ ー トネ ッ トワー ク 10代 の 少 年 に よ る 凶 悪 犯 罪 の続 発 を 受 け 、 文 部 科 学 省 で は 「 情報連 携 」か ら 「 行動 連携 」 へ と 政 策 の 重 点 が 移 行 した 。 ま た 法 務 省 は文 部 科 学 省 が 実 施 す る 事 業 へ の 参 加 ・協 力 と して 、 生 徒 指 導 総 合 連 携 推 進 事 業 へ の 協 力 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 へ の 参 加 、 保 護 観 察 所 や 更 生 保 護 施 設 に お け る教 職 員 の 「 社 会貢 献 活 動 体 験 研 修 」 の 受 け 入 れ をす る こ と に な っ た。 同 時 に 、 法 務 省 か らの 働 き か け と して は 、 「 小 中 学 校 副 読 教 材 お よび ビデ オ 、 学 校 と の 連 携 ブ ッ ク レ ッ トを 作 成 し、 全 国 の公 立 中 学 校 等 へ 配 布 、 保 護 司や 更生 保 護 婦人 会 員 は保 護者 に対す る 「 父 親 教室 」 「 母 親 教 室」 の実施 、子 どもの 問題 行 動 に 関 す る 相 談 業 務 、 子 ど も の 居 場 所 つ く りの 一 環 と して の 「 土 曜 塾 」 の 開 催 、 不 登 校 児 童 ・生 徒 を 対 象 と した レク リエ ー シ ョ ン の 実 施 、 非 行 防 止 教 室 ・薬 物 乱 用 教 室 を 開 催 」 が あ る29)。 以 上 の よ うな 法 務 省 ・文 部 科 学 省 の 施 策 に つ い て は 、 水 島 佳 奈 恵 は 昭 和50年 代 後 半 か ら続 く保 護 司組 織 と学 校 と の連 携 と して 、 保 護 司 と学 校 と の 関係 は こ こ最 近 始 ま っ た も の で は な い こ と を 紹 介 して い る3°)。 そ の 上 で 、 「平 成11年4月1日. 改 正 保 護 司法 第8条. の2の 新 設 で 、 保 護 司 会 が. 自主 的 、 自発 的 に 策 定 した 犯 罪 予 防 活 動 等 を含 む 実 施 計 画 に つ い て は 、 保 護 観 察 所 長 の 承 認 を 得 られ れ ば 保 護 司 の職 務 と して 行 え る こ とが 明 確 化 され た 」 と法 改 正 が 大 き く保 護 司 の職 務 を広 げ た と説 明 して い る31)。さ ら に 平 成14年4月10日. 法 務 省 令 第32号 、 保 護 司 実 費 弁 償 金 支 給 規 則 の 一. 部 改 正 で 、 新 た に 中 学 生 を 対 象 と して 犯 罪 予 防 活 動 を 行 う 「中 学 生 サ ポ ー ト ・ア ク シ ョン プ ラ ン 」 の 実 施 経 費 と して 活 動 経 費 が 予 算 化 され た こ とも 大 き く、 保 護 司 の 活 動 に 弾 み を つ け た32)。 文 部 科 学 省 が 平 成12年 度 か ら実 施 す る 「 生 徒 指 導 総 合 連 携 推 進 事 業 」 へ の 協 力 も行 わ れ て い る と い う33)。 保 護 司の学校 との連携 につ いて は、 高谷幸雄 が 「 多 くの 元 教 員 が 保 護 司(北 見 地 区 保 護 司87人 中 元 教 員23人 、約27%を. 占 め て い る)と な っ て 活 躍 して い る こ と に加 え、 駐 在 保 護 司 や 保 護 司 会. 事 務 局 長 が 元 学 校 長 で あ っ た こ と か ら、 学 校 の 対 応 や 教 育 委 員 会 の 対 応 等 が あ らか じ め 分 か っ て い た 」 とい うケ ー ス を 紹 介 して い る34)。た だ し こ れ は 一 部 の 地 域 に 限 った 状 況 で 、 多 くは 地 域 の 名 士 が 保 護 司 を承 諾 す る と い う場 合 が 多 い 。 そ の 点 、 上 岡 靖 之 は 、 中 学 校 側 の 保 護 司 へ の 対 応 と して 、 「中 学 校 と地 域 の 協 議 会 は 自治 会 長 の あ い さつ に 始 ま り、 校 長 や 学 年 代 表 が 順 番 に 話 をす る だ け で 形 式 的 に 終 わ っ て い る。 学 校 側 は 何 とか コ ン ク ー ル で 何 位 に な っ た とい う良 い 面 だ け を強 調 して 、 依 然 と して 問 題 を 話 そ う と しな い 。 一(中. 略)ー 。 警 察 は 事 例 の よ うな犯 罪 予 防 は 内部 で 評 価 され な い た め に 熱 意 に欠 け る傾 向. が あ る 」 とい う状 況 を 示 した35}。この よ うな 学 校 側 の 保 護 司 へ の 消 極 的 な 対 応 は 大 半 の 地 域 で 見.

(15) られ る こ とで あ る。 そ れ で は 名 古 屋 市 の 保 護 司 の 活 動 は どの よ うな 状 況 で あ ろ うか 。 名 古 屋 市 の保 護 司 の 活 動 に つ い て は 愛 知 県 更 生 保 護 協 会 ・愛 知 県 保護 司 会 連 合 会 『愛 知 県 更 生 保 護50年 史一 更 生保 護 制 度 施 行 50周 年 記 念 一 』 に そ の 歴 史 が 記 され て い る36)。 昭 和24(1949年)犯. 罪 者 予 防 更 生 法 の 制 定 実 施 に よ り、 少 年 保 護 観 察 所 に は 同 年4月. 少 年 保 護 司 連盟 が 発 足 した 。 社 会 を 明 る くす る運 動 は 、 昭 和24(1949)年. 「 愛知 県. 東 京銀 座 の 「 銀座 飲 食. 業 連 盟 」、 「 露 店 組 合 」 の 店 主 らが 、 「不 幸 な 少 年 た ち を救 い ま し ょ う」 と キ ャ ンぺ 一 ン を実 施 、 収 益 を財 団 法 人 司 法 保 護 協 会 に 寄 附 した こ と に発 端 を もち 、 翌 年7月1日 防 更 生 法 施 行1周. か ら10日 間 、 犯 罪 者 予. 年 を 記 念 して 法 務 省 主 唱 で 「 強 制 保 護 キ ャ ン ぺ 一 ン」 を展 開 す る こ と につ な が. り、 地 方 で も これ を 展 開 す る こ と と な っ た と い う。 現 在 、 人 口10万 、 世 帯 数44,000名 のM区 で は 、 保 護 司 定 員51名 だ が 、 実 定員48名 で あ る。 事 務 所 はM区 役 所 総 務 課 内 に設 け られ て い る37)。昭 和27(1952)年. に更生保 護機 構 の 改革 が 行 なわれ 、. M区 保 護 司 会 が 結 成 され 、M区 役 所 総 務 課 に 事 務 局 が お か れ た 。 昭 和63(1988)年 予 防 、 研 修 、 協 力 組 織 、BBSの5部. 会 が 設 置 され た 。8月. 品 の うち わ 、 絆 創 膏 を配 る。 保 護 司 会 は 、 年4回. に総 務、犯 罪. の 区 民 ま つ りに は 、 会 場 内 で 啓 発 用. の 地 域 別 定 例 研 修 と、 矯 正 施 設 、 更 生 母 語 法 人. 施 設 慰 問 、M警 察 署 で少 年 非 行 問題 、 暴 力 団 と社 会 復 帰 、薬 物 事 犯 な ど の 自 主 研 修 講 演 会 を 開 催 して い る とい う。 M区 保 護 司 会 平 成16年 度 総 会 資 料 で は 、 平 成15年 度 保 護 司 の 学 校 に 関 係 した 活 動 に つ い て 、5 月 「中 学 校 との 連 携 対 策 会 議 」、8月 との 連 携 に つ い て の研 修 会 」、10月. 「 社 会 を 明 る くす る運 動 作 文 コ ンテ ス ト選 考 」、9一月 「 学校 「 社 会 を 明 る くす る運 動 作 文 コ ン テ ス ト表 彰 」、1月. 「中学 校. との 連 携 対 策 会 議 」 が 記 載 され て い る。 そ こ で 次 にM区 内 の 保 護 司 へ ど の よ うに非 行 少 年 に 関 与 して い る の か を 聞 き 取 り調 査 した 。 M区 役 所 で の 保 護 司 イ ン タ ビュ ー 。 平 成17年2月15日. 。. ど の よ うに 保 護 司 を選 ぶ の か。 一 学 区 で グル ー プ 分 け を して. 、新 しい 保 護 司 に つ い て は 均 等 に 補 充 して い る。 地 域 で 活 動 に 貢 献. され て い る方 、 時 間 の あ る 方 、 自営 業 の 方 が 就 任 す る。 保 護 司 に な る と、 日曜 は 保 護 司 め 仕 事 で 飛 ぶ 。 しか し1ヶ 月31日 誰 も来 な い 場 合 も あ る。 どの よ うに 仕 事 を進 め るの か。 ・ 一 月2回. 対 象 者 と面 談 す る。 非行 少 年 に対 して は 、 同 じ 目線 、 同 じ人 間 と して 尊 重 す る。 相 談 し. な が ら相 手 が 打 ち 明 け る、 解 き ほ ぐす よ うに して 信 頼 し て も ら え る よ うに す る 。 謙 虚 に な る。 ど う して少 年 犯 罪 は 起 き る の か 。 -Y1先. 生. 。 家 庭 教 育 、学 校 教 育 、 社 会 の 問題 。 親 に 問題 が あ る し、 文 部 科 学 省 も何 か や るべ き。. しか し国 が 立 ち 上 が らな い 。 そ れ に 敗 戦 と同 時 に 価 値 観 が な く な る。 教 師 、 親 を 重 ん じる こ と.

(16) が な くな った。 戦前 は親 が 「 先 生 サ マ 」 と呼 ん で い た。 道 徳 の 大 前提 が な くな った 。 お じい さ ん 、 お ば あ さ ん は 家 庭 の 中 の 教 師 。 親 を 教 育 しな お す べ き。 ーY2先. 生. 。 立 派 な 両 親 で も 少 年 の 下 に 妹 が 生 ま れ 、 変 わ る場 合 も あ る。 母 親 が 離 婚 し再 婚 した. 少 年 は 原 付 バ イ クで ど こ か へ 行 きた い と行 っ て しま う。 小 学1年 か ら万 引 き ひ った く り を繰 り 返 し、 小 学 校 で の 教 育 は 効 果 が な い 。 学 校 の 先 生 は 、 彼 に トワ イ ラ イ トス クー ル に 入 っ て ほ し くな い と言 つ て い た 。 最 近 は1人. っ 子 が 多 い うえ に 、 地 域 の お じ さ ん 、 お ば さ ん が 怒 らな い。. ま た 昔 の 先 生 は 先 生 ら し く 、一 本 筋 が 入 っ て い た。 今 は サ ラ リー マ ン先 生 で 、先 生 の 層 も薄 い 。 昔 は 立 派 な 家 の 子 息 が先 生 に な っ た 。 少 年 の 就 職 先 は 土 木 、建 築 。 本 人 の や る気 の 問 題 。 人 権 問 題 も あ り、 保 護 司 の 仕 事 は 個 人 プ レ ー. 。 観 察 所 に 出頭 し、 少 年 の 状 況 が 話 と違 い 、 が っ く り く る こ と が あ る。 最 近 は 仕 事 が 増 え 、1. 人 で6人. と対 象 者 が 増 え た 。 保 護 司 に な り16年 が 経 つ が 、 平 成11年 保 護 司 会 の 活 動 が 地 域 に進 出. し忙 し くな る。 学 校 との 連 携 に つ い て 一Y2先. 生 。 在 学 生 に つ い て は 、 校 長 、 教 頭 が 少 年 の 情 報 を 出 して くれ る。 パ トロー ル はM区 、. H地 区 で 減 少 した 。 毎 年T中. 学 校 で 薬 物 乱 用 教 室 を行 い 、 あ い さつ 運 動 に つ い て は 地 区 の 係 が. 年2回. ず つ 、 校 門 の外 で 挨 拶 を す る。 祭 りに も保 護 司 が 行 っ て い る。. Y2さ. ん の 活 動 記 録 に よ れ ば 、9月. 中 学 校 体 育 大 会 」、10月. 「 薬物 乱 用 防止指 導員指 導講 習 会、学 区交通 安全 決起 大 会 、. 「中 学 校 薬 物 乱 用 防 止 教 室 、薬 二 物 専 門講 師 養 成 講 座 」、11.月 「 街頭 活 動 、. 中学 校 合 唱 コ ン ク ー ル 、 巡 回 」、4月. 「 中 学 校 あ い さつ 運 動 」 と学 校 へ 赴 く回 数 が 多 い 。. 穏 や か に社 会 活 動 を して い る2名 の保 護 司 に イ ン タ ビ ュ ー を した が 、 区 で38人 の保 護 司 が い る も の の ほ とん どが 推 薦 に よ っ て 就 任 して い る 。 な り手 が い な い た め 、 推 薦 され る と断 れ な い とい う実 情 が あ る 。 ま た保 護 司 の 仕 事 は 、 実 費 弁 償 方 式 で ボ ラ ンテ ィア 活 動 で あ る。 そ の た め ボ ラ ン テ ィ ア と して の 限 界 、 非 行 少 年 が 保 護 司 と の信 頼 関係 を 築 く こ とが で き る か とい う問 題 も あ る。 区 役 所 内 の保 護 司 会 事 務 局 は 連 絡 調 整 の 場 と して 、 キ ャ ンぺ 一 ン活 動 ・勉 強 会 の 案 内 通 知 、 資 料 作 成 、 作 文 コ ン テ ス トの 賞 状 づ く り、 会 計 、物 品 購 入 、 会 長 補 佐 の 秘 書 な ど毎 日の よ うに 会 の 調 整 を 行 な っ て い る。 しか し 区 役 所 の担 当部 署 に は そ の 業務 に 見 合 っ た 予 算 が 付 い て お らず 、 さ ま ざ ま な 制 約 が あ る。. M区 . 0保 護 司  平 成17年3月3日. 。. 0さ ん の ライ フ ヒス ト リー 小 さ い 頃 戦 争 で 父 親 を 失 い な が ら貧 し さ を 逆 手 に 様 々 な 生 き る 工 夫 を して き た 。(意 思x根 気)の2乗. で 貧 乏 を 苦 に 思 っ た こ とは な い とい う。 父 を殺 した 敵 国 をや っ つ け る た め 花 火 で 火 薬. を つ く っ た。 中 学 生 の と き か ら世 界 中 の 専 門 家 に手 紙 を出 し、 図 書 館 で論 文 を探 した 。 東 大 で 火.

(17) 薬 学 の 研 究者 に 手 紙 を 出 し返 事 を も ら う な ど先 生 に は 恵 まれ た とい う。 社 会 の 第 一 線 の研 究者 を 父 親 と思 い 、 相 談 に 行 つ た 。 高 校 卒 業 後 は 、 昼 間働 き 夜 学 生 と な っ た 。 大 学 の 教 官 が 自分 の 給 料 か ら小 遣 い5,000円 を くれ 、6講 座 の 授 業 を 受 け る。4年. 研 究 した が 、 実 験 が 危 険 、 騒 音 の た め. 昼 は授 業 が で き な い 、 夜 は守 衛 が寝 れ な い とい う理 由 で 続 け る の が 難 し くな っ た と い う。 ま た 、 新 聞 に 「お も ち ゃ ロケ ッ ト爆 発一 高 校 生 が 実 験 中 に爆 発 」 と の 記 事 が 掲 載 され た 事 故 が 所 有 す る 工 場 内 で 起 き た こ と も あ る。 学 び に は 真 剣 さ、 真 剣 に 答 え て くれ る親 が 必 要 で 、科 学 者 の 視 点 か ら相 対 性 理 論 に よ って 自分 が ど こに 位 置 づ け られ る の か を 考 え る べ き だ とい う。 や ろ う とす る 意 思 、 継 続 して い く意 思 が 大 事 で 、 か っ こ悪 い ・恥 ず か しい で は 行 動 力 が 鈍 る と 中 学 生 に 教 え て い る。 ど う して 保 護 司 の 活 動 を して い る の か 。 一 一学 校 は 予 算 の 関 係 で 、 い じめ ・不 登 校 に 何 の 手 も打 た な い。 身 体 障 害 者 に は 予 算 を 出す が 、 学 校 が 奨 励 した こ と に な る か ら ワル に は お 金 を 出 さな い。 自宅 に5ー10人 の 中 学 生 を 呼 ん で 集 め て は 何 を した い の か 聞 い た 。 学 校 の 先 生 方 は 中 学 生 が ど うい う状 況 な の か 知 り え な い。 ド ッチ ボ ー ル 、 バ トミ ン トン 、 ダ ンス な どの 場 所 を提 供 して い る。 中学 生 は ま じ め に 授 業 に 出 る とい うの は ダ サ い と思 っ て い る。 ツ ッパ っ て い る こ と に よ っ て 存 在 価 値 が あ る と。 しか し九 九 、 分 数 が で き な い 子 ど も も い る。 日記 を作 っ て 家 族 に つ い て 書 け る よ うに す る。 書 く こ と に よ っ て 、. い ろ い ろ な こ と が 分 か る。 保護 司 にな るに は 一48歳 の と き 、保 護 司 に な っ た。 過 去5年. 間 違 反 の な い 人(身. 内 も調 べ る)で. 自由時 間が あ る人. が な れ る。 身 の 潔 白 に つ い て は 、 正 しい 上 に も正 し くが 要 求 され る。 民 政 ・児 童 委 員 に は 補 助 金 が 出 るが 、 保 護 司 は 実 費 弁 償 方 式 だ 。 今 の教 育 の問題 一 中 学 生 に 根 気 が な い 。 それ に ス ター ト時 点 で 間 違 って し ま う。 お 母 さ ん が 「 宿 題 を しな さ い 」 し. とい うの は 間 違 い だ 。 予 習 す る 望 み を 持 た せ る教 育 を して ほ しい 。 子 ど も は 親 の 背 中 を 見 て 育 つ。 我 が 家 で は21世 紀 に 向 か っ て5年. ご と 自分 で 目標 を 作 っ た 。15年 計 画 で ど うい う準備 を し. て い く と い い の か 子 ど もが 分 か る よ うに な る。 学校 との 連 携 ー 保 護 司 に よ る非 行 防 止 教 室 はM区12校. が 年1回. 開 催 して い る。 保 護 司犯 罪 予 防 部 で 学 校 との 対. 話 を行 な う。 しか しつ い て これ な い 、 や りた く な い 、忙 し い保 護 司 は や らな くて い い 。 学 校 評 議 員 は5人. い て 、 授 業 、 運 動 会 、 文 化 祭 を 見学 す る。 年 に3回 学 校 の 教 室 に 入 り、20. 日以 上 学 校 を訪 れ る。 自営 業 だ か らで き る 。 教 頭 が 家 に や っ て く る。 各 校 に よ っ て 持 っ て い き 方 が 違 う。S中. 学 校 は 地域 密 着 型 。. 道徳 教 育、法律 教 育 は非行 防止 に役 立つ のか.

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