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商大生の英語学習に関す るアンケー ト調査

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(1)

商大生の英語学習 に関す るア ンケー ト調査

之 江

1980(S55)年大学英語教育学会 は、大学英語教育改革 のため 「大学英語教 育 に関す る実態 と将来像 の総合的研究」を開始 した(注1)。 その中で大学英語教 育 の全国的鳥撤 図 を作 るには学生 を対象 とす る研究分析 も必要 との考 えに よ

り、全 国 の国公私立大学 (短大 も含 む)の学生 10,381名 にア ンケー ト調査 を 実施 した。調査 内容 は中学校以前 の英語学習、中学校 、高校 での英語学習、

大学 での英語学習、授業、教材、視聴覚器機、大学英語教育全般等 にわた っ た。 そ して、 その調査結果 を1985(S60)年夏、 『大学英語教育 に関す る実態

と将来像 の総合 的研究 (ⅠⅠ)一学生 の立場 ‑』 に まとめ発表 した。

この研究報告書 に刺激 をうけて、 わが小樽商科大学 (以下商大 と略す)に入 学 して くる学生 が どの ような英語教育訓練 を受 けて きたのか を知 るためにア ンケー ト調査 を開始 した。 この調査結果か ら現代 の中学、高校 での英語教育 を逆照射 し、 そ こか ら学生 の英語学習 の背景 を踏 まえ、大学一般教育教養英 語 を考 える手掛 か りになるので は と考 えたか らで ある

( 1)1980年か ら1990年の11年間にわた り行われたアンケー ト調査 による総合 的研究。『大学英語教育 に関する実態 と将来像の総合的研究 (I)‑教員の立 (1983、279貢)『大学英語教育 に関する実態 と将来像の総合的研究(Ⅰ) 一学生の立場』(1985、188貢)『早期教育、中学校、高等学校の英語教育 に おける実態 と将来像の総合的研究 (海外子女教育 を含む)』(1988、240頁)

職業人か ら見た英語教育に関する実態 と将来像の総合的研究』(1990、98 貢)の4報告書 とそれ らをまとめた総集編 『わが国の英語教育に関する実態 と 将来像の総合的研究』(1990、194貢)の5冊 を発表 している

(2)

ア ンケ ー トの 実施 と回答 者

1985(S60)年度、1986(S61)年度 は1 2年英語会話 クラスの履修者 を 対象 に年度末 にア ンケー トを実施 した。また1987(S62)年度 か ら1991(H3) 年度 まで は新学期 開始前 に実施 してい るLL操作説明オ リエ ンテー シ ョンに 1年英語会話 クラス履修希望者 を対象 に実施 した。 7年間の回答者総数 は 1,801名 となった。毎年 184名か ら315名 (平均 257名)が回答 した。 この数

は入学者全体 の43.1%か ら70.6% (平均 61.2%)にあたる。1985(S60) か ら1991(H3)年度 に入学 した商大生 の92.8%は道 内出身者が 占める 宅か ら通学可能 な札幌市及 び小樽市 の主要 14校(2)の出身者 が全入学者 の6 割 を占める また、全体 の8害胴ま道 内の主要 26校 の卒業生である この こと か らア ンケー トの集計結果 にかい ま見 ることがで きる小学校 か ら高校 までの 英語学習の実態 とい うの は、北海道 の受験校、 それ もその過半数 は札幌歯の 普通科高校 の実態で ある また、新入生 の中で現役が 占める割合 は7年間の 平均で51.8%で、大学で は同学年で はあるが、中学校高校 レベルで は多学年

にまたが ることも考慮 に入 れな ければな らない。

ア ンケー トの項 目は 0.回答者 について、1.小学校での英語学習 につい て、2.中学校 での英語学習 について、3.高校での英語学習 について、4. 学 にお ける英語学習 について、5.入試二次試験 の聞取 り書取 り試験 について (英国類 で受験 した者 のみ回答)の5セ クシ ョンに分 けられ、項 目数 は全部 で 60項 目 とした。回答 はマー クカー ドに記入 され コンピュー タによ り集計 され た。マー クの ミス も若干 ある と思われ る また、無 回答 もあるので回答数 は 各項 目で変動がある 各項 目の回答数 を回答者総数で割 ったパーセ ンテージ

には無 回答 の数 は含 まれていない。

(2)主要校 とは毎年商大への受験者が5名以上ある高校をさして言 う。北海道の 各地域の受験校 と呼ばれている普通科高校のこと。『平成元年度入学者選抜方 法研究報告書』小樽商科大学入学者選抜方法研究委員会、pp.19200

(3)

デー タの考察

ア ンケー トの60項 目の うち、回答者 の英語学習歴 に関す る項 目のみを重点 的に とりあげ考察 す る データは各選択肢 にお ける回答数 を回答者総数 で割 り百分率で表示 した。調査 を行 った年度 によって著 しい差が ある ときは各年 度 の回答数 を別個 に示すが、毎年同 じ反応分布 で年度 によって差異がない と 判 断 した場 合 は7年 間 の平 均 で グ ラ フ を作 っ た。 ア ンケ ー ト結 果 を1985

(S60)年 に実施 された全国調査 『大学英語教育 に関す る実態 と将来像 (Ⅰ) 一学生 の立場‑』 と比較 す る。

0.回答者 について

0.1.回答者数 と性別 (A‑ 1)(注3)

^.t

1985(S60)年度か ら1991(H3)年度 にわたる7年間のアンケー ト回答者 総数 は1,801名 であった。 その内訳 は男子 1,275名、女子 526名 である 答者 の多い年 (1989)315名、少 ない年 (1991)184名 が回答 した。 これ は、入学者全体 の70,6% (1989)か ら43.1% (1991)にあたる 7年間の全入 学者 の61.2%がア ンケー トに回答 した ことになる

(注 3)( )はアンケー トの項目番号を示す

(4)

0.2.海外 での生活経験 (A‑2〜A‑4)

期間 は3カ月以内、時期 は高校 時代、行 き先 は英語圏が最 も多い A‑2.海外 での生活経験 があ ります か 。

1.3カ月以内 46.5%

2.8カ月以内 1.7%

A‑3.海外での生活経敦吐いつおわ りましたか。

5.大学時代 1.小学校入学玖前

A‑4.

何語が話 されていましたか。

3.ドイツ語 0.0%

(5)

海外での生活経験が あるもの は回答者全体 の約 3%、54名 か ら58名(4)

の ものが海外生活 を経験 していた。期 間 は 「3カ月以 内」が 46.5%、ついで

「1年以 内」が 27.6%で多かった。その海外生活が終 わった時期 は「高校時代」

が一番多 く46.20/.であった。高校時代 の夏、冬休 み を利用 して海外研修 な ど に参加 してい るもの と思われ る 全体 の4分 の 3が英語圏 に行 っている

1985(S60)年 に実施 された 『大学英語教育 に関す る実態 と将来像 の総合的 研究 (ⅠⅠ)一学生 の立場‑』 (以下 『実態 と将来像 (Ⅰ)』と略す)で も海外生活 期間 は 「3カ月以 内」が一番多 く経験者全体 の58.2%、ついで多 いの は 「2 年 を超 え る」で 18.4%で あった。 また海外生活経験 者数 は765名 で全体 の 7.4%であった。 この割合 は商大生 の3%よ り高 く、2倍強 となっている

0.3.実用英語技能検定試験 (英検 ) につ いて (A‑ 5)

英検 の級 は従来 1級か ら4級 まであったが、1987(S62)年 よ り準 1級が加 わった。1989 (H元)年度 よ りア ンケー トの選択肢 に も 「 1級」 を加 えた が、 そのかわ りに 「4級」 を省 いた。 このため 「4級」 を もってい るが それ よ りも上 の級 をもっていない者が 「ない」と回答 したのだろうか、1989年度 か ら 「ない」の割合 が急 に高 くなった。1989年以降 の 「ない」の回答 データ は上 記 の理 由 で信 頼 性 が 薄 い と思 わ れ る の で使 わ な い。 こ こで は1985 (S60)年か ら1988(S63)年 までの 「ない 回答 の比率 をみる その後 「2 級」‑を持 つ者 の割合が7年間 に どのように変化 したか をみ る。

1985(S60)年 か ら1988(S63)年 にいたる4年間 について は 「ない」が一 番多 く平均 48%、ついで 「4級」 を持 ってい る者 が21.4%「3級」 を持 っ てい る者 10.7%「2級」を持 ってい る者 9.7%と続 く。「ない」の割合 は年々 上昇 している。

( 4)A‑ 2か らA‑ 4で回答者総数が一致 していないのはマークカー ドの記入 ミスまたは消し忘れの為 と思われる。

(6)

A‑5英語検定試換 (通称 、英枚)で現在持 っている級比。

?.I

1985 1996 1987 1988

1.1 団 2.2 田 3.3級 図 4.4級 図 5̲ない

次 に、「2級」 を持 ってい るものの割合 を年度毎 に比較す る と A‑5B 2級 / 年 度 別 捻 回答 者 数 (% )

C9842のUO3642811111

1985 1906 19gT 1gBB l l 1991

その年度 によ りば らつ きが あるが、「2級」について は1985(S60)年度 と 1986(S61)年度 は持 ってい る者 の割合が 2桁 だったのに対 し、1987(S62) 年度以降 はず っ と1桁 になっている。 この原因 として、 1)英検 2級 の試験 問題 が難 し くなったため、 2)学生 の英語力が下が ったため、3)1985(S60) 年 と1986(S61)年 のア ンケー ト実施 時期が年度末 であったため大学入学後 2 級 を取得 した ものがいた、の3点が考 えられ る。第 2の理 由について は、中 学 校 授 業 時 間数 週 3時 間 の 開始 時 期 と学 生 の年 度 が 一 致 す る。つ ま り 1987(S62)年度 の大学 1年生 とい うの は6年前 の1981(S56)年、中学校で

(7)

の英語授業時間数が週 3時間 に削減 され た年 に中学校 に入学 した学生 で あ る。 この年 か ら学習指導要領が示す 「言語材料」も精選 され学習す る文型数、

新語 の数、必修語数、文法事項数が少 な くな り簡単 になった。以前 は中学校 レベルで無理 な く合格 していた英検 4級 も新指導要領 の もとで は合格 す るの が難 し くなった もの と思われ る。商大 は前 に も述べ たように、現役 と浪人が 半々で入学 して くるが、 この年か らもう英語週 3時間 の影響がでてい る

この年度入学 の大学生 の英語力低下 の例 は大学英語教育学会 (JACET) らも報告 されてい る JACETが開発 し、毎年多 くの国公私立大学で実施 さ れている JACET ListeningComprehensionTestの平均点 も下降 した と い う それ による と例年 は32‑34.5点で あった ものが 1981年中学入学 の学 生が大学 2年生 の時 に実施 したテス トで は平均点 は29点 で例年 よ り3‑ 5 点低 かった。実力 は落 ちている とい う報告で あった。

1.小学校時代の英語学習 につ いて

1.1.小学生時代の英語学 習 (A‑ 8) 3割強が英語 を学習 していた

A‑8.小学生の時英語を学習していましたか。

学生 の小学生時代 の英語学習 の有無 について聞いた ものだが、言 い替 えれ 1970年代後半(5)か ら1980年代前半 の小学生 の英語学習経験 とも言 える

3割強 とい う割合 は 『実態 と将来像 (Ⅰ)』で報告 されてい る中学校以前 に英 語 を学習 していた者 の割合 と同 じであった。 『実態 と将来像 (ⅠⅠ)』で は学習

(8)

方法 として は、「塾」で習 った ものが過半数で、次 に 「家族 の もの」か らが続 くと報告 してい る この年代 に小学生 で英語 を学 んでい る者 の比率が 3割 と い うの は予想 よ り高い比率で あった。

1.2.小学生時代の英語学習の重点 (A‑ 9)

重点 は 「話す」が一番多 く、次 に 「読 み 書 く」

A‑9.重点はどこに置かれていましたか。

学習 の重点 は 「話 す」にあった と回答 した ものが36.2%、「読 み」にあった とす る者 は25.9%、「書 く」 にあった とす る者 は23.6%であった。予想 どう り 「話す」 の比率が一番高か ったが際 だって高い比率 とはいえない。学校 の 授業、試験 とは無関係 な この時期 の英語学習 は教科書、必修単語、入試等 の 制約がなに もない。最 もオー ラル面 の訓練 が 自由にで きる時期 であ る。「聞 く」

話す」を合 わせて50.5%、ようや く半数 を越 える程度である試験 のための 英語、「読 み 書 き」中心 の学校英語 の影響が中学入学以前 の英語学習 にも でて いる といえるので はないだ ろうか。

( 5)平泉渉 と渡部彰一が巻 き起 こした 「英語教育論争」は1975(S50)年であっ た。

(9)

1.3.小学生時代の英語学習の効果 (A‑10) その後 「役 にたった」が6

A‑10ノJ学校で習った英語はその後役にたちましたか .

乙役にたたなかった 37.0%

その後 どの よ うに役 に立 ったのか詳 し くは問わ なか ったのでわか らない が、6割 を越 えるものが、小学生時代 の学習が中学入学後 の英語 の学習 に「

に立 った」 と答 えている。

一方、 『実態 と将来像 (ⅠⅠ)』 の報告で は、 5段階の選択肢 スケールで回答 を求 めた ところ、「役 に立 った」 とす る回答 40.5%、「役 にたたなかった」 と す る回答 37%、「どち らともいえない」が22.4%を占めた。 この報告で は役

に立 ったか どうか明快 な答 は現れていない としてい る。また この報告で は「 学以前 の学習 の効用」として具体的 に問 うた ところ、「中学校 の英語学習へ の よい準備 となった」「英語学習へ の興味が深 まった」が高率 の回答 を占め、「 音が良 くなった 外国の文化、生活への親 しみが増 した」と回答 した もの は 少 なか った。

(10)

2.中学校時代 の英語学習 について

2.1.中学校 での視聴覚機器 (テープ レコー ダー、 ビデオ、LL等) の使 用度 (A‑12)(注6)

全 然使 わ れ なか った 33.8% 非 常 に よ く使 わ れ た 7.8%

A‑12.中学校 の英語の授業で視聴覚機器 が使 われ ましたか。

5.非常 によ く使 われ

レーダー A‑12

1988

‑ 1.全 然使 われ ・・2. ‑ 3. ‑‑4. 一一5.非 常 に よ く

な か っ た 使 われ た

(6)アンケー トの選択肢がスケールで示 されてい る場合 は、1.が度合 が最低で、

3.が中 くらい、5.が最高、2.が 1.と3.の中間、4.が3.5.の中間であ ることを示 してい る。グラフで は 1.と5.はその まま言葉 を付 けてのせている が、 2.3.4.について は度合 い を示す言葉 はつけていない。文 中で は、 この 度合 を言葉 で言い換 えて、 1.はその まま 「全然使 われなかった」、2.は 「あ ま り使われなかった」、3.は「どち らともい えない」、4.は「かな り使 われた」、

5.は 「非常 によ く使 われた」、のようにしてある。以下、 2.3.4.に説明の 言葉がない ものはスケールが選択肢 になってい るものである。

(11)

アンケー トの調査対象の学生が中学生 の頃の授業 についての調査 である。

まだ北海道で は、視聴覚機器が設備 として充実 していなかったのか「1. 然使 われなか った」 と断言す る学生 の比率 は予想 を越 えて高 い。円グラフを みてわか るよ うに、「1.全然使われなかった 「2.余 り使 われなかった」

の回答で半数 を越 している。この傾 向 は、どの年度 にもあて はまることが レー ダーグラフか らもわか る。

全国の主 な国公私立大学 の学生 を対象 とした『実態 と将来像(Ⅰ)』で は「1.

全然使 われなか った」 (15.2%)「5.非常 によ く使 われた」(15.4%)がほぼ 同数 の回答 を得 てい る。北海道 出身者が大半 を占める商大生 の回答 は 「1.

全然使 われなか った」 の比率が 『実態 と将来像 (Ⅰ)』 の2倍、「5.非常 に よ く使 われた」 の比率が2分 の1となった。商大生 の中学校 時代 には、授業 で はあ ま り視聴覚機器 が使 われなか った。 テープを聴 いた りビデオ を見 た り

して、英語 を母 国語 とす る もの (以後ネイティブスピーカー と呼ぶ)の話 す英語 に接す る機会が少 なか った。 その結果 ネイティブス ピーカーの発音、話すス

ピー ドに慣 れていない、耳 の訓練が不足 してい る と言 える。

2.2.外国人教師 (AET等) による指導 (A‑15) 習 った ことはない 75.8%

A‑15.中学時代 、外国人の先生 (AET等)に英語 を 習 った ことがあ りましたか。

1.学校で習 った 12.1

2.学校以外で習 った 121%

3.習 ったこ とはない 75.8%

前項で は、商大生約 3分 の 1は英語学習 の初期 の段階でテープレコーダー

(12)

等 の視聴覚機器 を使 ってネイティブス ピーカーの英語音声 にふれ る機会 のな か った ことが明 らか になった。 それで は、ネイティブス ピーカーか ら直接授 業 を受 ける機会 はあったのだろうか。

1987(S62)年、文部省 は外務、 自治両省 と協力 して 「語学指導 な どを行 う 外 国青年招致事業 (JapanExchangeandTeaching[JET]Program) 開始 した。 この計画 の目的 は2つ ある それ は、 日本 における外国語 (英語) 教育 の充実 を図 ること及び地域 レベルでの交流 を深 めることであった。 その 年 には813人 のネイティブス ピーカーがAET (AssistantEnglishTeacher)

として、 日本全 国の中学校 ・高校 を訪問 し、教壇 に立 ち、 日本人教師 と一緒 に授業 をす る こととなった。AETの数 は年々増強 され、1991年度 は、2,699 人 が活躍 している。北海道で も1990年度 は58、1991年度 は94名 のAET が来遺 し各市町村 の中学校、高校 で指導 にあたってい る。1987(S62)年、今 回アンケー トに回答 した商大生 は中学 3年か、それ よ り高学年であったか ら、

JETプログラムの効果 はこのア ンケー ト結果 に は顕著 に現 れ て はいない。

が、「学校 で習 った」の総回答者 に占める割合 を年度毎 に較べてみる と、1991 年度 の回答者 で は17.0%7年間で一番高 くなっている。反対 に、「学校以外 で習 った」の総 回答者 に対す る比率 は一番低 く7.7%であった。他 の6年間 の

学校以外 で習 った 10.7% (1988)か ら15.0% (1985)であった。

2.3.中学校での英語の授業 回数 (A‑16) 3回が58.3%

A‑16.中学校での英語 の授業 昧遇 に何回 ぐらいあ りましたか。

1.‑回 0.1%

(13)

A‑16(7)

1988

‑ 1̲一回 .‑2.二回 ,・3.三回 ‑‑4.四回 一一5.五回仇上

「0.3.実用英語技能検定」 の項 で述べ たように、 中学校 の英語 の授業が 3回になったのは、1987(S62)年度入学 の学生が中学 1年 の時である 度別 の レーダーグラフを見 る と、1985(S60)年度 を除 き、 それ以降 の年度 で 過 3回の授業数が最多 を占める。1985(S60)年度 は遇 4回 と答 えた者 の数が わずか に うわ まわ る 全体 で は 「 4回」が 「 3 についで多 く33.1% を占める

(7)レーダーグラフは作図上の制限から、6年間のデータしか示されていない。

(14)

3.高校時代 の英語学習 につ いて

3.1.高校時代 の好 き嫌 い (A‑22) 好 きが過半数

A‑22.高柳 漢語は好きで したか 。

途中から好 きに 15.6%

1.最初から好 きだっ 37.8%

2.最扮好きだったが 途中から嫌いに ‑12.2%

高校時代英語 が好 きだった もの (「1.最初 か ら好 きだった」及 び 「3.途 中 か ら好 きになった」)は全体 の53.4%を占め る これ は 『実態 と将来像 (Ⅰ)』

38.3%よ りもか な り高 い割合 になってい る。商大生 は概 して英語好 きが多 い とい える。

また、英語 が嫌 い とい うもの (「2.途 中か ら嫌 い になった」及 び 「4. 初 か ら嫌 いだ った」)、22.3%で 『実態 と将来像 (ⅠⅠ)』35.0%よ り低 い 結果 となってい る しか し全体 の約5分 の1を占め る、高校 を修 了 した時点 での英語が嫌 いな ものの存在 も無視 で きない。彼 らは、お そ ら く大学 に入学 した時 も英語 が嫌 いな可能性 が強 い。 そんな彼 らに とって、商大 で の英語必 10単位(注8)、さ らに英語共通試験 は苦痛 で ある と思 う.中学校 か ら英語が嫌 いな もの は中学校 3年間、高校 3年間、 さ らに大学 3年間の合計 9年間 もス トレスの多い 日々 を過 ごしてい ることになる 最初 に英語嫌 いに して しまっ た教 師 の責任 は重 い。

(8)1991(H3)年度 までは1年次 4単位、2年次 4単位、3年次 2単位、

合計10単位必修。

(15)

3.2.英語が好 きになった理 由 (A‑23)

A‑23. 英語が好きになった主な理由比なんですか。

5.その他 21.1%

4.先生が好きだった から 4.3%

3.授菜が楽しかった から 6.7%

2.よく理解できたか 41.6%

高校 時代英語が好 きになった者 980名 の うち41.6% 「2. よ く理解 で き たか ら」をその理 由にあげてい る。「1. よ く勉強 したか ら」を理 由にあげた 者が次 に続 く。 この順序 は 『実態 と将来像 (ⅠⅠ)』と同 じで ある 授業 のお も しろさ、先生 が好 きを理 由 にあげた もの は低率 であった。 どの教科 で も同 じ ことが い えるか もしれ ないが、 よ く理解 させ ることが英語 を好 きにさせ る第 一歩 で ある。

3.3.英 語が嫌 いになった理 由 (A‑24)

A‑24.英語が嫌いになった主な理由はなんですか。

5.その他 5.6%

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高校時代 に英語が嫌 いになった理 由をあげて もらうと「2.よ く理解で き なか ったか ら」31.2%「2. よ く勉強 しなか ったか ら」27.3%「3.授業 が楽 し くなか ったか ら」21.9%とい う結果 になった。 「先生」とい う要素 は英 語好 きを作 る要因 として は4.3%と比率 が小 さかったのに較 べ、嫌 い にな る 理 由 として14.1%と意外 に大 きな割合 を占めた。 『実態 と将来像 (Ⅰ)』で は、

嫌 いになった理 由の第 1位 は 「1. よ く勉強 しなか ったか ら 2位 は 「よ く 理解で きなかったか ら」 で商大生 の回答 と順序が入れ替 わ る。

3.4.高校 での授業 の重点 (A‑25) 訳読、文法 に重点が8害掴弓

A‑25.高校の授業で扶次のどれに最も虫点が置かれていましたか

予想通 り「2. 日本語 に訳 す 「3.文法、構文、語法」が高い比率 を占め、

このふたつ をあわせ る と79.6%となってい る。依然 として訳読 中心 の授業が 大勢 を占めている。この傾 向 は年度 の新 旧を問わず全 く変わ っていない。『 態 と将来像 (Ⅰ)』で も同 じように「2. 日本語 に訳す」 (55.0%)「3.文法、

構文、語法」 (23.4%)中心 の授業 である とい う回答が全体 の8害掴弓を占め、

高校 での授業 は訳読式授業である と指摘 している

(17)

3.5.高校 での視聴覚機器の使用度 (A‑26) 全然使 われなか った 42.6%

A‑26.高校の英語の授業でl 機器 が使われましたか。

5.非常によく使われ 4.3%

2. 24.0%

1.全然使われなかっ 42.6%

「1.全然使 われなかった」が42.6%を占めた。 中学校 時代 の「1.全然使 われ なかった」(33.8%)と比較 してみる とや は り高校 の方が その値 は大 きい。

「5.非 常 に よ く使 われ た」 を中学校 時代 と比 較 して み る と高校 時代 は 4.3%、 中学校時代 は7.8%と高校時代 の方が少 な くなっている

実態 と将来像 ()』での 「1.全然使 われなかった」は24.1%「5.罪 常 によ く使 われた」は8.4%であった。中学校、高校 における英語 の音声面で の指導 の欠落が 『実態 と将来像 (Ⅰ)』で も指摘 されてい るが、商大生 のほ と ん どが学 んだ北海道 の高校 で は視聴覚機器が 「全然使 われ なかった」 と回答

した割合 は 『実態 と将来像 (Ⅰ)』 の約 2倍弱 もある

(18)

3・6・AETによる指導 (A‑29) 習 った ことはない 75.4%

A‑29・高校生の日掛 国人の先生 (AETS)に 英語を習ったことがあ りましたか 。

高校生 の時、外 国人 の先生 (AET等)に英語 を 「習 った ことはない」と断 言 してい るの は、75・4%にのぼるo 中学校時代 の 「3・習 った ことはない」

(75・8%)の比率 とほ とん ど変わ らない。

「1・学校 で習 った」と回答 した者 の比率 を見 る と中学校 で は12.1%、高校 で は18・9%であったo学校 でAET等 ネイティブス ピーカーに指導 を受 けた ものの割合 は高校 の方が高 いo それ に対 し、←2・学校以外 で習 った」と回答 している もの は、 中学校 で12・1%、高校 で5・7%で、高校 は中学校 の約半分 弱 となっているo中学校時代 は学校以外 に習いに行 く時間的余裕 が あったが、

高校 になる とその余裕、意欲が な くなって しまうのだ ろうか。

各年度別 に比較 してみる と、1989(目元)年度以降←3.習 った ことはない」

の総 回答数 に対 す る比率 は下が ってい る01985(S60)年か ら1988(S63) まで は「3・習 った ことはない→の比率 は4年間の平均 で80.1%、1989年か 1991年 までの比率 は3年間の平均が68・4%、11・7%下がっている。

また、「1・学校 で習 った→の各年度総 回答数 に対 す る比率 も1985(S60) 年 か ら1988(S63)年 まで は平均14・18%、1989(H元)年 か ら1991(H3)年 ま で は平均 25・5%AET等外国人教師が学校 を訪問 また は、常駐 して授業 を 行 う機会 は明 らか に増 えてい るoJETプログラムの効果が現れ始 めている

(19)

3.7.高校 では英語 による指導が どの くらいなされ たか (B‑ 1〜B‑ 3) B‑1.高校での招集で日本人の免生はどのくらい

説明に 英語を使いましたか。

4. 3.8% 5.全部英語だった 0.3%

1..全然使わなかった 44.3%

B‑2.El本人の先軸軸受業で挨拶に どのくらい英語を使いましたか

1.全然英語を使わな かった 60.8%

8‑3.高相寺代、英語でQ&Aをしましたか。

5.たくさんした aOX

1全然しなかった 44.9X

(20)

質問の 目的 は英語 の授業 で どの くらい母 国語 を介 さないで英語 による指導 が行 われたのか を探 る ことにあった。授業 中 日本語 を混 じえないで、英語で 教 える教師 はどの くらいい るのか、オーラルイ ン トロダ クシ ョンで導入 され る授業 を商大生 はどの くらい受 けて きたのか。授業 の開始、終了時 は英語で 挨拶 が な され たのか。教科書 の内容 について 口頭 でQuestions&Answers

(以下Q&A)はな されたのか を探 ることにあった。

B‑ 1 「どの くらい説明 に英語 を使 い ましたか」 の質問 に対 す る回答で は

「1.全然使 わなか った の比率が、中学校時代 よ り約 10%下が り44.3% あった。挨拶 について は、「1.全然英語 を使 わなか った」が 60.8%を占め、

「1.」「2.」を合わせ る と82%に達す る.圧倒的 に否定 グループが多 くなっ てい る Q&A「1.全然 しなかった」の比率が 44.9%で半数弱 を占めた。

3.8.大学入試 と高校英語 (A‑30) 足 りなかった>間 に合 った

A‑30.あなたの大学の試問題には 高校で習った英語で間に合いましたか。

3.22.8%

大学入試 は高校 で学習 した英語で は 「1.全然足 りなか った」 と回答 した ものが22.4%「5.●十分 に間 に合 った」 とす るものが13.1%あった。比率 として は 「2.やや足 りなかった」が若干多 いが、 5段階スケールで大 きな かた よ りはみ られなかった。「1.全然足 りなか った」及 び「2.やや足 りな か った」の不足 グループが、「4.だいたい間 に合 った」及 び 「5.十分 間 に

(21)

合 った」 と回答 した充足 グループ よ りも割合 として は多か った。

実態 と将来像 (Ⅰ)』で は、「2.やや足 りなかった」 (22.4%)「3. どち らとも言 えない」 (23.2%)が それ ぞれ大 きな比率 を占め、「1.全然足 りな かった」 (17.7%)及 び 「5.十分間 に合 った」 (17.2%)はほぼ同数 となっ た。

4.大学 における英語学習 につ いて

中学校、高校 にお ける商大生 の英語学習歴 を概観 して きた。音声面での訓 練が足 りない、訳読 を中心 とした授業 を多 く受 けて きた商大生が大学一般教 育 の英語で どの ような ことを学 びたいのか、 どうい う目標 を持 って英語学習

を行 っているのか を探 る

4.1.重点的に学習 したい技能 話 す こと 63.7%

B‑5.「股放膏の英語ではどの技能を 最も重点的に習いたいと思いますか 。

4.番 くこと 1.7%

中学校、高校 での英語学習歴 を概観 して、音声面での訓練がな されていな い ことが明 らか になった。 中学校 、高校 での授業 の足 りない部分 を大学入学 後 に補 いたい とい う気持 ちがあふれ るのか、一般教育 の英語 で重点的 に学習 したい技能 として「2.話す こと」 (63.7%)が一番高い比率 となった。次 に、

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「1.聞 くこと」 (24.7%)の回答が多かった。「3.読 む こと」「4.書 くこ と」 は高校 時代 に十分訳読式授業で練 を積 んだせいか それ を望む回答 は少 ない。 『実態 と将来像 (Ⅰ)』で も 「2.話す こと」 (61.0%)と圧倒的 な回答 数であった。

4.2.開 くこと」の到達 目標 (B‑ 6)

映画、FENBBCが聞 き取 れ る、英検一級程度 56.8%

商大生 の 「聞 くこと」の 目標 は高い.一番難易度 の高い 「3.英米 の映画、

FENBBC、英検一級程度 の英語が聞 き取れ る」を到達 目標 にあげる ものが 圧倒 的 に多 く56.8%あった。『実態 と将来像(Ⅰ)』で は、58.9%「2.NHK

ラジオの 「英会話」、 テレビの 「英会話」、英検二級程度 の英語が聞 き取れ る」 とい う比較的謙虚 な目標 を持 っていた。

高校時代 「英語 が最初 か ら好 きだった」及 び 「途 中か ら好 きになった」 の 回答が全体 の53.4% を占め る商大生 として は目標 も高 くなるのか。

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4.3.「話す こと」の到達 目標 (B‑ 7)

日常会話がかな り自由にで きる 60.3%

B‑7.話すことの到達目標はどの程度にしたちょいと思いますか 。

乙日常会話がかなり 自由にできる 60.3

到達 目標 として 「日常会話」がで きることが圧倒 的多数 の回答 を占める

「2. 日常会話 がかな り自由にで きる」(60.3%)及び 「3. 日常会話が どう にかで きる」 (23.4%)を合わせ る と83.7%にお よぶ。「3.議論がで きる」

の回答 も16.3%あ り、「話す こと」の到達 目標 で も 「聞 くこと」の到達 目標 同 様、高い 目標 を持 つ者が多い。

実態 と将来像 (Ⅰ)』で は、「1. どうにか 日常会話がで きる」 (51.4%)

「2.かな り自由にで きる」 (43.5%) 「1. どうにか」 と 「2.かな り」

の比率が商大生 の回答 と逆転 してい る。「3.議論がで きる」は5.1%に とど まっている

4.24.3において 「聞 く話す」の到着 目標 が高 くなったの は、 アン ケー トが英語会話 クラス履習希望者 を対象 に実施 されたため と思 われ る。

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4.4.英語技能 自己診断 (B‑ 9‑B‑12)

聞 く、話す力 「あまりない」、 読 む、書 く力 「まあまあ」

B‑10.話す力は

1.十分ある 0.3%

3.あまり無い 61.2

B‑11.読む力は

4.全 く如 、 1.9 1.十分ある 8.4%

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B‑12.書 く力は

4全 く如 、 6.1% 1十分ある3706

3.あまり央軌、39.3oi

2.まあまあ 50.9笥

聞 く 話 す」の到達 目標 は 『実態 と将来像 (ⅠⅠ)』の回答 と較べ なかなか 高 い商大生 だが、現在 の力 を自己診断す る と、

聞 く力 「あま りない 51.8%

話す力 「あま りない 61.2%

読 む力 「まあ まあ 64.9%

書 く力 「まあ まあ 50.9%

が、上位 の回答率 を占める。 中学校、高校 で重点的 に訓練 して きた 「読 む」

書 く」技能 は、 「まあまあ」 の回答が一番大 きな比率 を占めた.

4.5.効果的英語学習方法 (B‑13) 英語圏の国 に行 く 61.6%

B‑18.英 語の力 をつけるにはどの様 な方法が 最 もよい と思いますか .

5.その他

1.9% 的に取 り組む1.学校の授業に梼 匝10.0%

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英語 の力 をつ けるには、「4.英語圏 の国 に行 く」のが一番 よい と考 えてい る者が、61.6%いた。 ネイティブス ピーカーの先生 に習 うのが よし とす る者 、20.8%でそれ に続 いてい る 「1.学校 の授業 に積極的 に取 り組 む」と答 えた者 は、全体 のわずか1割 であった。今 まであ ま りネイティブス ピーカー の英語 に接 す る機会 が なか ったので当然 の結果 ともい える。 『実態 と将来像 (ⅠⅠ)』で は、71%が英語国 に行 くことが望 ましい と答 えている

4.6. ラジオ、テ レビ番組の利用度 全然利 用 しない 52.0%

B‑14.ラジオ 、テレビなどの英語学習番組を利用 していますか .

5.よく利用する 5.6%

1.全然利用 しない52.0oi

現状 でネイティブス ピーカーの話 す英語 に接す る機会 を得 ようとす る と、

一番手 ごろで誰 にで も活用で きる方法が ラジオ、 テレビ番組 の利用である。

しか し、 これ を 「1.全然利用 しない」 ものが過半数 を占める 商大 のテー プライブラ リーで は、 ラジオ、 テレビ英語学習番組 を録音録画 してい るが、

これ らの利用 は 4月、 5月 に多 くな り、 その後減少 してい く 継続 して利用 す るもの は毎年数名 に とどまる

参照

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