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演題 1:東京慈恵会医科大学附属病院で行われて いる食物負荷試験

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Academic year: 2021

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演題 1:東京慈恵会医科大学附属病院で行われて いる食物負荷試験

東京慈恵医科大学附属病院栄養部

島本 友希子 東京慈恵会医科大学附属病院(当院)小児科で は 2010 年 6 月より入院での食物負荷試験を開始 し,週 2 回,1 回 2 名ずつ実施している.当院の 食物負荷試験の実施方法と平成 25 年度の実施状 況を報告する.

当院の食物負荷試験では試験食の作成を栄養部 で行っている.主な試験食品は卵,牛乳,小麦,

大豆,ピーナッツ,アーモンド,ごまで,この他 にも依頼に応じて他の食品も対応している.試験 は負荷食品の総負荷量別に段階を設定しており,

試験食は負荷食品とかぼちゃを混ぜて電子レンジ で加熱して作る,かぼちゃケーキを基本としてい る.かぼちゃケーキにすることで,患者が負荷食 品を限定しにくくなり,心因的な症状誘発を少な くしている.

実際の手順は,外来診察時に試験実施が決定さ れ,その際に医師が負荷試験の方法と,試験食の 説明をリーフレットを用いて行う.さらに食生活 アンケートで自宅での食物除去の状況を確認して いる.試験当日は専任の医師,看護師のもとで試 験食を摂取し,症状観察を行っている.

平成 25 年度の食物負荷試験実施件数はのべ 136 件. 負荷食品別では卵 64 件, 牛乳 35 件, 小麦 28 件.

年齢別では 1 歳 48 件,2 歳 33 件で全体の半数を占 め,全体の 8 割は 5 歳以下の幼児であった.

食物負荷試験による正しい診断,指示のもと,

患者が食物除去を行いながらも適切な栄養素を確 保し,楽しく豊かな食生活を送れるよう支援して いくことが栄養士の重要な役割だと考える.

演題 2:食物アレルギーの疫学と診断・治療法

東京慈恵会医科大学小児科学講座

田知本 寛 食物アレルギーは文部科学省による小中高等学 校 の 調 査 で は 2004 年 2.6%か ら 2013 年 4.5%と 増 加傾向にある.2012 年 12 月に小学校給食で牛乳 アレルギーの生徒が命を落とす事故があり社会的 にも関心の高いアレルギー疾患の一つである.

2005 年に食物アレルギーガイドラインが学会・

厚生労働省によって作成され,2006 年に食物負 荷試験が保険適応となり,食物アレルギー診療は 本格的になってから 10 年経過したところである.

東京慈恵会医科大学附属病院小児科では栄養部の 協力を得て 2010 年より食物負荷試験を行ってい る.

食物アレルギーは,1)新生児・乳児消化管ア レルギー,2)食物アレルギーの関与する乳児ア トピー性皮膚炎型( FA/AD 型) , 3)即時型症状, 4)

食物依存性運動誘発性アナフィラキシー,5)口 腔アレルギー症候群という 5 つの病型がある.最 も多いのが 2) FA/AD 型で次に 3)即時症状型が 続く.即時症状型は,原因食物を摂取して 30 分 以内にアレルギー症状を示す.明らかな症状誘発 のエピソードが診断に直結するため,即時症状型 の診断は問診が重要である.最も多い FA/AD 型 の診断には, まずアトピー性皮膚炎の治療を行い,

スキンケアー・環境因子・皮膚の感染など原因検 索と悪化因子の整備を行う.ここまでの治療で改 善無ければ,血液検査や皮膚テストを行い感作さ れている食物を試験除去し効果を判定する.改善 が得られれば必要に応じて原因食品を摂取し症状 悪化があれば, 確定診断となる.母乳栄養児には,

日 時:平成 26 年 6 月 20 日午後 5 時 50 分

-7 時 30 分

会 場:東京慈恵会医科大学西新橋校大学1号館 6 階講堂 司 会:小林博司(東京慈恵会医科大学小児科学講座)

愛宕臨床栄養研究会( ACNC )第 80 回学術研究会

東京慈恵会 医科大学 電子署名者 : 東京慈恵会医科 大学 DN : cn=東京慈恵会医科大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2014.09.05 13:57:29 +09'00'

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母の食事から原因食品の試験的除去を行い,症状 改善後母に除去した食品を摂取し症状の再燃があ るか確かめる.食物アレルギーの診断で最も重要 なことは,“ 原因食物の摂取により症状誘発した エピソードの確認 ” と食物負荷試験による確定診 断である.血液検査や皮膚テストはあくまでも食 物に対する感作を示す値で食物アレルギー診断の 参考となるが,食物アレルギーの最終診断ではな い.

食物アレルギー診療でアナフィラキシーへの対 応も重要である.アナフィラキシーは複数の臓器 に即時型症状を認め,非常に急激に症状が進行す る. 意識低下・血圧低下を伴えばアナフィラキシー

ショックと診断される.アナフィラキシー事故を 防ぐために原因食物の除去の指導とアナフィラキ シー時の対応策を準備しておくことは大変重要で ある.すなわち自己注射用アドレナリン製剤の使 用に関する指導を患者および家族のみならず保育 士・学校職員全員に啓蒙していくことも医師の役 割である.平成 25 年に東京都から “ 食物アレル ギー緊急時対応マニュアル ” が発刊されており web サイトからダウンロードできる.このマニュ アルは非常にわかりやすく実践的にコンパクトに まとめられ患者指導に活用していただきたい.

本講演では食物アレルギーに関するアウトライ

ンを総説した.

参照

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