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韓 国 に お け る農 地 所 有 の 上 限 制 と利 用 規 制

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翻 訳

韓 国 に お け る農 地 所 有 の

上 限 制 と利 用 規 制

著訳

龍澤

雲龍

金サ

1序

如 何 な る国家 で も,農 地 所 有制 度 は,そ の 国の経 済 生 活 のみ な らず, 社 会 生活 と政 治現 実 に対 して も,深 刻 な影響 を及 ぼ す0つ の 要 因 と して 認 定 され て い る。 それ は,土 地,特 に農地 が,た だ に農 業 生 産 の根 拠 を な して い る の み な らず,そ の経 葡 価 値 の鰍 ぜ)に よ り,そ の所 有 関 係 自体 がそ の 国 の社 会 的 ・経 済 的 そ して政 治 的発 展 を 大 き く左 右 す る た めで あ る。従 って,多 くの 国家 が,土 地,特 に農 地 の所 有 制 度 に関 し て,少 なか らざ る関 心 を注 いで きた の み な らず,法 制 上 で も これ を合理 化 しよ うとい う努 力 を して きたの が事 実 で あ る。 これは,勿 論 一 方 で 土 地 が有 す る生 産経 済的 価 値 を重視 した ためで もあ るが,何 よ りも政 治 ・ 社 会 的 イデ オ ロギ ーお よ び勢 力 関係 に符 号 す る土 地 制 度 を定 着 させ るた めで あ った。

韓 国 も,1945年 の 解 放 と と も に,農 地 の所 有 お よび利 用 を合理 化 し なけ れ ば な らない とい う要 請 が 大 き くな るに伴 い,伝 来 的 な農地 所 有 制 度 の 矛盾 を是 正 しよ うと い 獄 みに着 手 す る よ うに な った亀)勿論 この よ うな農 地 制 度 の改 革 がは じめ て着 手 され た と き,そ れ が韓 国民 の 自律

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的 な施策 と して は じめ られ た ので は なか った。 しか し,解 放 とと もに, 韓 国 に強 力 に現 わ れ た政 治的 ・社 会 的 民主 化 へ の要 請 と,伝 来 的 小作 制 度 を一 日で も早 く払 拭 しな けれ ば な らな い とい う0般 世 論 が な か った な ら,そ の よ うな改 革 へ の 努力 が難 な く受 け入 れ られ る こ とは で きな か っ た で あ ろ う。

と もあれ,1945年10月5日 に駐 韓米 軍 政 当局 が,軍 政法令第9号 によ 3)

,「 最 高 小 作 料決 定 の件 」 を公 布 して 以来,韓 国で も農地 所 有 に関 す

る現 代 的 な法 制 化 が本 格化 す るよ うにな った。1949年 に制 定 され た 「農 地 改 革 法 」 と1950年 の 「農 地 改 革 法 施 行 令 」 に従 い,農 地 改 革 事業 が 行 なわ れ,1968年 の 「農 地 改 革 事 業 整 理 に関 す る特別 措 置 法 」 が制 定

され る ことで も って,現 代 的 な 農地 制 度 改 革 の完 結 を見 る よ うにな った ので あ る。

しか し,近 時 に至 り,韓 国 の農 地 当局 は これ まで の農 地 改 革法 の施 行 過程 を反 省 して,今 後 の農村 社 会 の発展 を 図 る意 味 か ら,新 た な農 地 法 を制定 し 農地 所 有 制 度 と農 業 一 般 に関 す る基 本法 に す るよ うに しよ う との動 きを見せ て い る もの と知 られ て い る40)新掴 こ制 定 され る もの と予 想 され る農地 法 は,お お よそ次 の二 つ の要 点 を盛 る よ うに な る と思 う。

即 ち,第 一・に,農 地 所 有 の上 限 を上 向 きに調 整 す る こ とで もって,機 械 化営 農 が可能 な大 規 模企 業 農 を育 成 しよ うとい うもので あ り,第 二 に, 現 行 憲 法 お よび農 地 改 革法 に従 い一切 の農 地 の 小作 関 係 が否認 され て い

るに も拘 らず,実 際 に は小 作 関係 が盛 ん に行 な わ れて い る こ とを勘 案 し て,こ れ を陽 性 化 し,一 定 限 度 内 で の小 作 制 度 を認 定 して,そ の よ うに す る ことで も って 合理 的 に規 制 しよ うとい うもので あ る とし、う5)

そ うで あれ ば,一 体,如 何 な る意 図か ら,こ の よ うな新 た な内 容 を盛 った農地 法 を制定 しよ うとす るの か?そ して,そ の意 図 す る ところ を 達 成 す るため に,如 何 な る立 法 政 策 上 の 配慮 が なけ れ ば な らない ので あ

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ろ うか?そ れ の み な らず,こ の よ うな新 た な法 律 の 制定 と関 連 して, 如 何 な る法 的 問題 が提 起 され得 るの か?こ の論 文 で は,主 に この よ う な諸 問題 を検 討 しよ うとす る。

韓 国 の 農 地 改 革 一背 景 と過程 一

既 に言 及 した如 く,韓 国で 現 代 的意 味 の農 地 改 革 が断 行 され た の はs 第 二 次大 戦 以後 の こ とで あ る。 この よ うな農 地 改革 の最 も基 本 的 な理 念 は,半 封 建 的農 地 所 有 関 係 を改 革 して,小 作 制 度 の弊 害 を除 去 し,耕 者 有 田の原 則 を実 現 す る ことで あ った。勿 論,そ の よ うな改 革 にお いて, 米 国 の影 響 力 が大 き く作 用 した ことを否 認 す るこ とはで きな い で あろ う。

即 ちs第 二 次大 戦 を勝利 に導 い た米 国 が,ア ジア諸 国 の民 主 化 は半 封 建 的 農地 所 有制 度 の改 革 な く しては 不 可能 で あ ると信 じて,こ れ を積極 的 に勧 奨 した の に大 き く影 響 を受 け た とい うこ とで あ る。 従 って,ア ジア 諸 国で の 農地 改 革 は,一 方で,小 作 制 度 を撤 廃 す る こ とで もって農 民 を 地 主へ の隷 属 関 係 か ら解 放 す るとい う 目的 を有 して い た のみ な らず,ま

た他 の一 方で は,政 治 的 ・社 会 的 民主 化 を促 進 す る とい うの に も 目的 が あ った とい え るで あ ろ う。 この二 つ の点 は,第 二 次 大 戦後 に農 地 改 革 を 断 行 した 大部 分 の 国家 で 見 い だす こ とので きる共 通 点 で ある,と い え よ う。勿 論,こ の改 革 に お いて 農 業生 産 性 の向 上 に も,も う一 つ の 目的 が あ った こ とは事 実 で あ った が,こ れ が前 記 の 他 の二 つの 目的 ほ どに強 く 訴 え る力 を有 した もので は な か った とい う事 実 を否 認 す る こ とはで きな

いで あ ろ う。

伝 統的 に,韓 国 の農 民 達 が半 封建 的 農 地 制 度 に立 脚 した小作 制 度 に よ って,多 くの苦 痛 を受 け た こ とは,一 般 的 に 知 られ た 歴 史的 事 実 で あ るs勿 論 李朝 末 に こ の よ うな 制 度 的 予 盾 を除 去 しよ うとす る 自体 的

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な努力 がなか ったのではないが1)そ の よ うな努力 も旧 輔 国蟻 の植

民 地 収 奪 政 策 に よ って 挫 折 され た の み な らず,む しろ そ の 事 情 は よ り悪 化 され た の み で あ った 。 そ の よ う な な か で,1913年 の,い わ ゆ る 朝 鮮

糖 府制令 「土地調査令8㌔ こよ る土 地 調 欝 業 の 糸課,当 時 の韓 国

の前 近 代的 な在来 式農 地 所 有 お よび 小作 関係 が,そ の ま ま近 代 的意 味 の 所 有権 を基 と した農地 制 度 に転 換 ・固着 され,地 主 の伝 来的 農 地 支 配 力 を法 律上 の権利 と して確 認 して や る一 方,小 作 制 度 も また一 つの法 律上 の制 度 と して確 立 させ るよ うに した ので あ る09)

しか し,1945年 の 解 放 は,こ の よ うな 矛盾 を抱}て い る農 地所 有 制 度 に対 して,画 期 的 に再 考 してみ る契機 を用 意 す る ことに な った 。 この よ うに再 考 す る よ うに な った の に は,お お よそ三 つの要 因 が作 用 した と 思 わ れ る。 即 ち,第 一 に,韓 国社 会 の速 や か な民 主 化 に お いて,農 地 制 度 の改 革 が先行 され なけ れ ば な らな い とい う米 軍政 当局 の政 策 的考 慮 を 挙 げ る こ とがで き る し,第 二 に,過 去 の 小作 制 度 の弊 害 を速 や か に是 正 しな けれ ば な らな いで あ ろ うとい う農 民 保 護 の 思 想 を 挙 げ る こと が で

1①

,そ して第 三 に,北 朝鮮 に進 駐 した ソ連 の軍 政下 で,共 産 主義 者 達 が

農 地 改 革 を南韓 の 農 民 を煽動 す る資 料 にす るよ うに な り,南 韓 での 農地 改 革 が急 を要 す るよ うに な った とい う点 を挙 げ る こ とがで きる藻 す る に,韓 国の農 地 改 革 に お い ては,は じめ か ら純 粋 な農 業 生産 力 の 向上 の た め の農 業経 済 的 な面 よ りも,む しろ政 治 的 ・社 会 的 な諸要 因 が よ り大

き く作用 した こ とを知 る こ とがで きるで あ ろ う。

と もあ れ,米 軍政 当局 は,1946年2月 頃 か ら農 地 改 革 の基 本 政策 樹 立 に着手 した し,そ の一一環 と して,1948年 に過 渡 政 府 法 令 第173号 公 布 して,「 土 地 を 所 有 し得 な い 小作 農 民 に,前 日本 人所 有 の農 地 を売 却 し,小 作 農 民 を して 自立 農地 所 有 者 と な る よ う協 助 して,土 地 所有 権 を広 範 囲 に普 及 させ,朝 鮮 の 農業 を発 達 させ る こ と」(同 法 令 第1条)

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12)

を 目的 と して,ま ず帰 属 農地 に対 す る改 革 を断 行 した 。 この 改 革 の主 要 内 容 は,有 償 買収 ・有 償 分 配 を原 則 と して,一一戸 当 た り購 買 の規模 は, 田 ・畑 を合計 して2町 歩 を限 度 と し,分 配農 地 価格 は 当該 土 地 の年 間生 産 量 の3倍 物 で 策定 して,15年 賦 で 補 償するよ うセこし習 既 に言 及 した 如 く,こ れ以 前 に も,米 軍 政 当局 は,「 最 高 小作 料 決 定 の件 」 とい う軍 政 法 令第9号 を発 して,一 部地 主 達 の横 暴 か ら小作 農 民 を保 護 す る た め の小 作制 度 改 善 策 を用 意 した ことが あ った。 しか し,米 軍 政 当局 が 韓 国 の現 実 に暗 か った し,ま た社 会 的 に もこの よ うな諸 改革 を受 け入 れ る ことの で きる充分 な与 件 を有 して いな か ったの み な らず,当 時,過 度 政府 立 法 院 に代表 され る韓 国人 自体 が,米 軍 政 当局 の この よ うな努 力 に 対 して消極 的 で あ ったた め に,農 地 改 革 の た めの 米軍 政 当局 の 努 力 は事 実上実効 を収め得 なか っ詔

従 って,韓 国で 本格 的 に農 地 改革 に着手 す る よ うに な った の は,大 韓 民 国政府 が樹立 され て か らで あ った と い え る で あ ろ う。即 ち,1948年

の制 憲 憲法 第86条 で,「 農 地 は,農 民 に分 配 し,そ の分 配 の方 法,所 有 の 限 度,所 有権 の 内容 と限 界 は,法 律 で も って定 め る」 と規 定 し,こ れ を根拠 と して,1949年6月 に 農 地 改 革 法 が 制 定 され る こ とで,は じめ て 本格 的 な農地 改革 が行 なわ れ る よ うに な った ので あ る。

制 憲憲 法 第86条 とそ の他の経済および財 産 に 関 す る諸 憲 法 条項 を体 系 的 に理 解 す れ ば,農 地 再分 配 に関 す る幾 つ か の原則 が導 き出 され る。 そ れ ば,第 一・に,耕 者 有 田の 原則 で あ り,第 二 に,有 償 買収 ・有償 分 配 の

15)

原則な どで あ る。 この二 つ の原 則 を基 と して,農 地 改 革 法 は,す べて の

不在 地 主 の 農地,す べ て の 小作 農 地 お よび 自耕農 地 で あ って も3町 歩 を 超 え る農地 を,有 償 買 収 ・有 償 分 配 す る こと を規 定 して,農 地 所 有 の 上 限 線 を規定 す る こ とで農 地 の均等 分 配 を原 則 と した し,買 収農 地 の 補償 に お いて平 年 の主 生産 物 の15割 を5年 の短 期 年 賦 に す る一 方,農 地所 有

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16) 者 の権 利 と義務 な ど を 内容 と して盛 って い た 。

しか し,こ の農 地 改 革法 の施 行 過程 で,6・25動 乱(朝 鮮 戦 争)の よ うな意 外 な事 態 に よ って,大 きな困難 が あ った こ とは事 実 で あ るが, それ よ りも立 法 政 策 上 の短 見 と専 門知 識 の不 備,そ して この法 の施 行 を 支 え るべ き行政 力 の不 備 に よ って,所 期 の成 果 を収 め る こ とがで きな か った といわ ざる を得 な いで あ ろ う。 ただ,小 作 制 度 を全 面 的 に廃 止す る よ うに な った とい う制 度 上 の形 式 的 成果 の み を収 め たに過 ぎない 。 と も あれ,農 地 改 革 は,6・25動 乱 の 期 間 中 に も倦 まず弛 まず 進行 され た し,1958年 に 「収復 地 区 に対 す る農 業 改 革 法 施 行 に関 す る特例 に関 す る件 」 とい う命 令 が公 布 され て,収 復地 域 で も農 地 改 革 が行 なわ れ る よ

うに な った。 これ で も って,南 韓 で は 農 地 改 革 が 完 了 され,1962年 改 正 憲法 第113条 に 「農 地 の 小作 制 度 は,法 律 に定 め る と ころ に よ り, 禁 止 す る」 とい う規 定 を置 き,既 往 の農地 改革 の成 果 を制 度的 に確定 し て,1968年 に 「農 地 改 革 事業 整 理 に関 す る特別 措 置 法 」 が制定 され,1970 年 に同施 行 令 が公 布 され る ことで も って,1949年 に は じめ られ た 韓 国

の農 地 改革 は,完 結 を 見 るよ うに な った 。

結 局,韓 国の現 行 農地 制 度,特 に 所 有 上 限 制 度 お よ び利 用 規 制 制 度 は,こ の よ うな歴 史 的過程 を経 て行 なわ れ た農 地 改 革 の結 果 だ といえ る で あ ろ う。 この よ うな制 度 が有 して い る諸 問題 点を,次 に検 討 す る こ と

にす る。

皿 現行農地制 度の 問題 点

農 地 改 革 を 断 行 した ア ジ ア 数 力 国 の例 と同 様,韓 国 の 農 地 改 革 も,お お よ そ 次 の 三 つ の 目的 を 持 って 施 行 され た 。 即 ち,第 一一に,農 民 を ア ジ ア 的 小 作 制 度 の 羅 絆 か ら解 放 す る と い う もの で あ り,第 二 に,農 民 を し

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て農 地 を所 有 させ るよ うに す る ことで も って,農 業 生 産 を増 進 す るよ う に して・その結果によ り,農民 生 活 を 向 上 す る よ うに す る と い う もの で あ り,そ して第 三 に,地 主 の補 償 金 を企 業 投 資 に転 換 させ る こ と で も っ て ・農 工 並 進 の経 済構 造 を形成 して,均 衡 あ る国民経 済 を成 し遂 げ る と い うもので あ る。17}

しか し,目 的 は そ うで あ った と して も,そ の よ うな 目的 を達 成 す るの に要 請 され る諸 般 の措 置 を充 分 に 講 じな か っ た こ と に よ って,結 果 的 に ・ この 三 つ の 目的 の な かで,あ る一 つ にの み比 重 を置 い た とい うの が 事 実 で あ る。農 地 改 革 で は,そ の政 治 的 ・社 会的 当為 性 の み な らず,経

済的 効果 と妥 当性 も一 緒 に考慮 しなけ れば な らな い に も拘 らず,前 者 に のみ かた よ る ことで も って,農 地 改 革 に関 係 した先 行措 置 を疎 か に す る か,或 い は後続 措 置 に万 全 を期 し得 な い よ うに して,そ の結 果,農 地 改 革 自体 が所 期 の成 果 を収 め られ得 な か ったの で あ る。従 って,韓 国で の 農 地 改革 は,単 純 に農 地 を農 民 に再 分 配 す る こ とにの み止 ま った だけ で あ り,農 民 の経 済 的地 位 を向上 させ る とか,或 い は 国民 経 済 を均 衡 あ る よ うに発 展 させ るの に は寄与 し得 なか った とい う悪 い評 価 を免 れ得 な い よ うに な った 。結 局,こ18) の よ うな評価 は,現 行農 地 制 度 に対 す る論 難 を

呼 び起 こす よ うに な った し,そ の なかで も,農 地 所 有 上 限制 と利用 規制 に関係 した幾 つ か の問題 点 が,最 も重要 な論 点 と して 浮 び上 が った。 こ こで,こ の諸 問 題 点 を考 察 す る ことにす る。

1.耕 作 農 地 の零 細 化

韓 国を 含 め た ア ジア諸 国の営 農 規 模 は,元 来,零 細分 散 され た 小農経 営 を特徴 と して い る。 この よ うな状 況 で,ア ジア諸 国 の農 地 改 革は 農 地 の均等 分 配 とい う 目的 をあ る程 度 達 成 した し,従 って,農 地 の 大地 主 へ の集 中現 象 を大 幅 に排 除 した とは い って も,耕 地規 模 の零 細 性 は従 前の

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と お りで あ るの み な らず,農 地 改 革 に よ って0層 深 化 され た と も い う こ 19)

と が で き るで あ ろ う。 特 に 韓 国 の 場 合 に お い て は,農 家 の 耕 作 規 模 が 一 層 零 細 化 して,経 営 条 件 が 一・層 不 安 に な った の み な らず,地 主 資 本 ま で も崩 壊 す る よ うに な った 。 従 っ て,農 地 改 革 以 後 の 農 村 社 会 に は,む し ろ 都 市 の 悪 性 商 業 資 本 の 浸 透 可 能 性 が一 層 大 き くな っ て,農 業 と そ の 他

20) の 産 業 間 の 不 均 衡 が ひ と し お深 化 され た と見 え るで あ ろ う。

21) 韓 国

の 零 細 農 現 象 を も う少 し具 体 的 に 見 る な らば,農 地 の 所 有 に お い て,0.5町 歩 未 満 の 農 家 が31.5%,0.5〜1町 歩 が18%,1〜2町 歩 が22.5°/a2〜3町 歩 が12.6%,3町 歩 以 上 が6.3%,未 詳 が9%と

22) な

って い て,よ しん ば 農 地 改 革 法 上,農 地 所 有 の 上 限 が3町 歩 に な って い る とは い って も,実 際 に は1町 歩 未 満 の 農 家 が 全 体 の50%に 達 して い る。 こ の よ うな営 農 規 模 の 零 細 性 が,直 ち に 農 家 の 低 所 得 を も た らす と い う こ と は,必 然 的 だ とい え るで あ ろ う。 結 局,農 家 の 低 所 得 は,直 ち に 農 村 社 会 の 脆 弱 さ と して 現 わ れ,顕 著 な 離 農 お よ び 農 地 売 却 の 現 象 を 醸 し出 す よ うに な る こ と で も っ て,結 果 的 に 農 地 の 再 集 中 と陰 性 的 小 作 制 度 へ の 復 帰 を一 層 助 長 す る ほ か な い 。

勿 論,学 者 達 ご と に そ の 主 張 が 互 い に 食 い 違 い は す る が,こ の よ うな 零 細 農 現 象 が農 地 改 革 に よ って 一 層 助 長 さ れ た し,そ の よ うに な っ た の に は,幾 つ か の 制 度 的 要 因 が あ る と見 られ るで あ ろ う。 即 ち,第 一 に, 農 地 改 革 法 上,農 地 所 有 の 上 限 を3町 歩 に 規 定 して お く こ と で も って, 大 規 模 営 農 と機 械 化 営 農 の 道 を 阻 み,零 細 営 農 を制 度 的 に恒 久 化 した こ

23) と

で あ り・ 第 二 に,現 行 相 続 法 上 の 共 同 相 続 原 則 に 従 って,そ れで さえ も 零 細 な 状 態 に あ る農 家 の 農 地 を 一 層 細 分 して,分 割 所 有 す る結 果 に至 る よ うに した こ とで あ240)そ して,第 ヨ こ,農 地 関 係 法 上 濃 地 の 担 保 力

25) を 制 限 し

て い るの み な らず,農 地 規 模 の 零 細 性 に よ って,農 業 金 融 が極 度 に 制 約 され る よ うに な る こ とで,営 農 資 金 の 調 達 が 困 難 と な り,こ れ

(9)

が ま た 零 細 闘 象 を 一 層 助 長 す る よ うVこな っ た と い う こ と で あX26)0

2.営 農改 善 の阻 害

農 地改 革,特 に農地 所 有 上 限 制 に よ って,営 農 零 細 化 現 象 が一 層 助 長 され る よ うに な った とい うこ とは,既 に言 及 した が,そ れ に よ って,農 業 経 営 の近 代 化 また は企 業 化 もまた阻 害 され るとい う点 を無視 す る こと は で きな いで あ ろ う。 即 ち,農 地 所 有 の上 限 を比 較 的 狭 小 な面 積 に規定 す る こ とで も って,営 農 規 模 の拡 大 を期 す る ことがで きな くな り,従 っ て,耕 作 の機 械 化 に よ る営 農 の企 業 化 を企 図 す る こと がで きな くな るの

27)

で あ る。 農地 所 有 の上 限 を内容 と した農地 改革 に よ って,農 地 の再 分 配 は あ る程 度達 成 した が,農 業 生 産 の経 営 的 お よ び経 済 的 側 面 を無 視 し た結 果,農 民 の営 農拡 大 へ の意 欲 を阻害 した のみ な らず,耕 作 方法 の機 械 化 と営 農 の 合理 化 な ど を事 実 上遮 る よ うに な った ので あ る。

そ して,韓 国 の場 合 に お いて は,現 行 法 上,法 人 の農 地 所 有 が禁 止 さ 28)

て い る。 従 って,法 人 組 織 に よ る営 農 が 不 可 能 に な って い る。 これ は,農 地 関 係 法 の 立法 過 程 で,耕 者 有 田の 原則 を徹 底 して 固 守 した こと か ら生 じた法 規 内 容 で あ る。 しか し,経 済 的側 面 か ら見 るに,営 農 の現 代 化 は,む しろ営 農法 人 体 の企 業 農 体 制 に よ って は るか に堅 実 に促 進 さ れ る こ とがで きるのみ な らず,企 業 性 が高 い とい うこと が証 明 され て い るの で あ る。 この点 に照 ら して み る と き,純 粋 に農 業 生産 のみ を 目的 と す る法 人体 を して農 地 を所 有 させるように して,そ の よ うにす るこ とで も って,大 規模 機 械 化 営 農 の た め の資 本,技 術,そ して装 備 を農 村 に投 入 し,農 業 生産 性 を高 め る とい うことは,決 して 警戒 しな けれ ば な らな い こ との み で もな い とい え るで あ ろ う。万 一,現 行法 の通 りに,継 続 して 営 農 法 人 の農 地 所 有 を禁 ず るな らば,営 農 の企 業化 お よ び近代 化 は,事 実 上,鵬 す るの が困歎 もの とな るで あ ろ う29)勿論 現 行 の灘 制 度

7s

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を修 正 して,法 人 の 農地 所 有 を許容 す るの に も,少 なか らざ る危険 要 因 が潜 ん で い るとい う点 も否認 す る こ とが で きな い。 しか し,こ の よ うな 危 険 要 因 に充分 に留 意 しなが ら,立 法 お よび行 政 措置 を講 ず る こ とで も って,将 来 に大 規模 企 業 農 が 出現 す る ことがで きる道 を開 い て お くこと は,至 極 望 ま しい こ とで あ る とい え るで あ ろ う。

と もあれ,営 農 の経 済 的側 面 を度外 視 した均等 分 配 を主 と した農地 改 革 と農 地 所有 上 限 制 は,事 実 上,営 農 の機 械 化 ・企 業 化 を阻 害 す る も う 一 つ の要 因 と して 作用 し得 る こと を否 認 す る ことはで きないで あ ろ う

3.陰 性 的 小作 制 の再現

よ しん ば,耕 者有 田の原則 に従 い農地 が農 民 に再分 配 され た と して も, その耕 地 が余 りに細 分 化 され て,極 度 の零 細 農 現 象 を醸 し出 し,従 て,農 業 生 産性 が低 下 して,農 民 の経 済 的 地 位 が弱化 す るな らば,農 達 の農 地 売却 現 象 は容 易 に推 測 され る こ とだ と いえ るで あ ろ う。 更 に, 農 民達 の買 収農 地 がは じめ か ら零 細 で あ るの に,韓 国の場 合,伝 統 的 な 共 同相続 制度 に よ って ジ ー層 細 分 され,零 細 化 され る ほ か な く,従 て,農 民達 に お いて農 業 とは,経 済 的 発 展 を意 味 す る よ りも,貧 困 の連 続 と して理 解 され る よ うに な るの で あ る。

この よ うな間 隙 を ぬ って,都 市 の 群 小 の 遊 休 資 金 が 農 村 地 域 に流 入 し・農地 を買 い入 れ,ま た農 民 達 は単純 に貧 困 と負債 の圧 力 か ら逃 れ る ために濃 地を売却す る現 象を醸 し出す よ うにな っ認 従 って濃 地 改 革 法 が当初 か ら揚 げて い る耕 者 有 田の原則 は,陰 性 的 に蚕食 されて,非

31)

自作農の数 が増 加 す るに至 った。即 ち,営 農 規 模 の零 細性 の た めに,農

業 生産 自体 が生 計 費 に も満 たず,こ の よ うな赤 字 営 農 に随 伴 す る農業 高 利 債 が増 加 す るよ うに な り,農 民達 の立場 で は,農 地 を売 却 して,代 りに都 市 の 不在 地 主 の農 地 を小作 す る新 た な陰 性 的 な小作 制 が再 登 場 す

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るよ うに な った の で あ る。陰 性 的 な方法 に よ る都市 民 の農 地所 有 とそ れ32)

に 伴 う陰 性 的 小作 制 が再 び現 われ る よ うに な った とい うことは,明 らか に 農地 改 革法 の根 本 的 支 配原 則 だ とい うこ との で き る耕 者 有 田 の原則 に 正 面 か ら違 背 す るのみ な らず,現 行 憲法 第118条 の 小作 制 度禁 止 に 関 す る規定 と も食 い違 うもの だ とい え るで あ ろ う。

しか し,一 ・時,大 法 院判 例 は,農 地 改 革 法 中 の農 地 分 配 に関 す る現 象 は 限時 的 と看 倣 す の が妥 当で あ る と しな が ら,「 … … 同法 に よ る農 地 分 配後,自 耕 しな い農 民 が発 生 す る場 合 に,そ の農 地 を当然 に政 府 が取 得 分 配 す る とい う趣 旨と解 釈 す るので は な く… … 」 と,判 示 して,不 在 地 主 の農 地 所有 を認 定 した例 もあ った 。勿 論,1964年 に大 法 院 は,「 地 改革 法 の実 施 以後 に お いて は,自 作 農 民 か ら農 地 を買 い受 け,再 び そ の 農民 に小作 を させ る こ とを内 容 とす る よ うな農 地 の 売 買契 約 は,無 効 で あ ると解 釈 しなけ れ ば な らない もので あ って,単 に小作 約 定 の み が無 効 で あ って農 地 の 売 買契 約 自体 は有 効 で あ る とは見 る ことがで ぎな い の

34)

で あ る 」 と,判 示 して,耕 者 有 田 の 原 則 と小作 禁 止 の原 則 を再 確 認 す る こ とは した が,我 々 と して は,そ の間 の事 情 が どの よ うで あ った の か を よ く窺 い見 る ことがで き るの で あ る。

勿 論,新 た な法 律 に よ る新 た な制 度 が樹立 され る過程 で,暫 定 的 に農 地 の売却 と部 分 的 な小作 制 が現 われ る こ と もあ り得 るで あ ろ うが,農 地 改 革 以後 に継続 して不 在 地 主 の 農地 所 有 と陰 性 的 な 小作 制 が漸増 して い る どい う事 実 は,現 行 の農 地 制 度 に何 らかの誤 りが あ る こと を例 証 す る ものだ とい え るで あ ろ う。 結果 的 に,よ しん ば形 態 を異 に した もので は あ って も,今 日の陰 性 的 小 作 制 は,過 去 の そ れ に劣 らず収 奪 的 な もの で あ り,収 奪 営 農 に よ る地 力 の 弱化 と生産 性 の低 下 は,容 易 に推 測 され る こ とで あ る。

78

(12)

N現 行農 地制度改 善の方 向

上 で 指摘 した幾 つ かの問 題 点 を勘 案 して ・近 時 政府 当 局 は,現 行 農 地 制 度 を 大 幅 に 修 正 す る こと を考 慮 して い る もの と知 られて い る。 そ こで,1967年 と1974年 に,政 府 当局 は,い わ ゆ る 「非 自作 農 地整 理 臨 時 特例 法 案 」 を成 案 して様 子 を見 た こ とが あ った。 勿論,こ れ らの試 案 は,種 々の事 情 の た め に流産 した が,政 府 当局 が現 在 の農 地 制 度 と関 連 して,何 を考 え て い るのか を窺 い見 る ことがで きる よ うに して くれ た こ とには 間違 いな い 。

1.政 府 当局 の意 図

政 府 の 立場 か ら見 る と き,韓 国 で 農地 改 革 が実施 され て 以来 一 世代 が 過 ぎた今 日,現 行 の 農地 制 度 がそ の 間 の運 用 過 程 で 大 き く変 質 され,元 来 追 究 した 目標 か ら大 き く逸 れ て い る とい うこ とで あ る。 そ こで,政 府 当局 は,今 や 殆 ど 死 文 化 状 態 に あ る農地 改革 法 を廃 棄 して,そ の代 わ りに現 実 に適応 す る新 た な農地 法 を制 定 しよ うと幾 度 か企 図 したので あ った。

政 府 当局 が新 た に制 定 しよ うとす る この農 地 法 に盛 ろ うとす る重要 骨 子 の なか で,特 に我 々の 関心 を促 す もの は二 つ あ る。第 一 に,既 に相 当 な程 度 に盛 行 で あ り,そ の根 絶 が殆 ど不 可 能 に な っ た 不 在 地 主 の農地 所 有 と陰 性 的 な 小作 制 度 を陽性 化 して,過 多 な る小作 料 の 負担 か ら小作 農 を保護 す る とい うもの で あ り,第 二 に,企 業 農 の育 成,農 業 投 資 の増 大,そ して農業 機械 化 を支 え るため に,現 行 で は3町 歩 とな って い る農

35) 地所 有上 限線 を大 幅

に緩 和 して,上 向 き調 整 す る とい う もの で あ る。 こ れ は要 す るに,農 業 近 代化 の ため に,企 業 農 を育成 す る必要 が あ る とい う名分 を掲 げ て,耕 者 有 田 の原 則 を営 者 有 田 の 原 則 に 変 え る こ とで も

(13)

って,不 在地 主制 を法 的 に公 認 しよ うとい う意 図 か ら生 ず る もの だ とい 36)

え るで あ ろ う。

政 府 当局 が この よ うな構 想 をす る よ うに な った の には,お お よそ二 つ の理 由 があ る もの と見 られ る。 即 ち,第 一一に,国 家 財 力 に よ る地 力 保護 事 業 が余 りに負 担 とな って,こ れ を財 力 を備 えた個 人 企業 農 に押 し付 け よ うとい うこ とで あ り,第 二 に,営 農 の大規 模 化 および機 械 化 を図 る こ と, で も って,農 業 生産 性 を高 め よ うとい うこ とで あ る。 は じめて農 地 改 革

を断 行 した当 時 に は,専 ら耕 者 有 田の 原則 のみ を念 頭 に お い た が,今 で は この原則 以外 に,営 者 有 田 に よ る生産 性 原 則 まで も と もに考慮 しよ う

と い うので あ る。

2.両 論 の対 立

政 府 当局 の農 地 制 度改 善 案 がは じめて そ の姿 を見せ る よ うに な るや, これ に対 して賛 否 両論 の対 立 が 現 わ れ る よ うに な った 。 言 うまで もな く,論 難 の対 象 とな ったの は,3町 歩 の所 有上 限 の撤 廃 に関 す る問 題 と 小 作 制 の陽 性 化 の 可否 に関 す る問題 で あ った。

まず農 地 所 有 の上 限 制 の 撤廃,或 いは上 向 き調整 に賛 成 す る側 で は, 農村 の労働 力 不足 を解 消 して,農 業 近 代 化 を促 進 す るため には,営 農機 械 化 を急 が な けれ ば な らず,非 農業 部 門 との対 等 な発 展 の た め に も,営 農 規 模 を拡 大 しなけ れ ば な らな い と見 るの で あ る。 従 って,現 在 の所 有 上 限 制 を撤 廃 す るか,或 い は大 幅 に上 向 き調 整 しなけ れ ば な らない と主 張 して い る。37)

一一方 ,こ の よ うな主 張 に反 対 す る側 で は,現 在,1町 歩 以 下 の農 地 を 耕 作 す る農 家 の数 が全 体 の50%に 達 して い る と き に お いて,営 農 規 模 の拡 大 と機 械 化 営 農 を阻害 す る もの は,3町 歩 上限 制 で は ない と見 て い るので あ る。従 って,こ れ らの 主 張 は,3町 歩 上 限 制 が 撤 廃 され る場

SO

(14)

合,農 地投 機 の ため の都 市 資 本 の流 入 を更 に あ お って,小 農 の 没 落 と新 た な類 型 の小 作 制 の登 場 を よ り0層 助 長 す る よ うに な る とい うことで あ る。38)

小作 制 度 の陽 性 化 に 関 して も二 つ の相反 す る見 解 が対 立 して い る。 小 作 制 度 の禁 止 を主 張 す る側 は,小 作 制 度 は耕 者 有 田 の 原 則 に 違 背 す る し,小 作 人 は掠 奪 農 業 を通 じて地 力 を減 退 させ,不 在 地 主 は農 業 投資 に 吝 薔 で あ るの が常 で あ るので,従 って,農 地利 用 率 を低 下 させ て,農 業 生 産 力 を落 とす と見 て い る。 それ の み な らず,彼 らは,現 在 盛 ん に行 な わ れ て い る小作 制 は,高 率 の小 作 料 と小作 権 の 不安 定 に おい て,日 本 帝 国 主義 下 の小作 と異 な る と ころ が ない し,現 在 の陰 性 的 小 作制 が継続 し て 盛 ん に行 なわ れ る場 合,結 局s過 去 の半 封 建 的 小作 制 に逆 戻 りす る も の と見 て い る。39)

これ に反 して,小 作 制 の陽 性 化 を主張 す る側 で は,営 農 規模 を容易 に 助 長 す る こ とがで き る農地 賃 貸 制 を認 め なけ れ ば な らな い とい う意味 で 小 作制 の陽 性 化 を 主張 す るの で あ る 。 更 に,農 村 労 働 力 の 急 激 な減 少 は,小 作 人 の地位 を相 対 的 に強 化 して くれ るだけ で あ って,過 去 とは 状 況 が根 本的 に異 な り,小 作 農 の急 激 な増 加 も現 わ れ な いで あ ろ うと見 て い る。40)

と もあ れ,農 地 所 有 の上 限 制 の上 向 き調整 と小 作 制 の陽 性 化 は,事 実 上 同一 チケ ッ トの 問題 で あ る。上 限 制 の撤 廃 ・緩 和 を 主張 しな が ら,小 作 制 の陽 性化 に反 対 す る主 張 は,成 り立 つ こ と がで き な い 。 そ の反 対

も,や は り同様 で あ る。 た だ,こ こで 論 議 の対 象 とな る もの は,上 限 制 を上 向 き調 整す る場 合,そ の幅 を どの程 度 に す るのか,そ して 小作 制 を 陽 性化 す る と き,如 何 な る類 型 の 小作 制 を助 成 す るの か,と い う問題 の み で あ る とい え るで あ ろ う。

(15)

V農 地 制度改善 の法 的問題

土地 は,人 間 が依 り所 と して 生 き る土 台 とな る もので,最 も重 要 な も ので あ るが,本 来,再 生 産 す る ことので きない有 限 性 を有 し,ま た場 所 的 な固 着 性 を持 って い るため に,そ れ に関 す る権利 は,他 の財 産権 とは 区別 され る特 殊 性 を有 しざ るを得 な い。 この よ うな特 殊 性 の ため に,土 地 所 有権 は,社 会 と時代 に伴 略 な る希U約を受 け るよ うに な る翠)同 様 の意 味 か ら・農地 所 有 権 に公法 的 制 約 を加 え る こ とがで きる し,農 地 所 有上 限 制 と小 作 制 の禁 止 も同 じ脈 絡 で 理解 され な けれ ば な らない で あ ろ う。 しか し,今 日,一 世 代前 と比 較 して 見 るに,社 会経 済 的 与件 が大 き く異 な って い るの が事 実 で あ る。 従 って,農 地所 有上 限 制 と小作 制 度 の禁 止 も,こ の よ うに異 な った社会 経 済的 与 件 に照 ら して再検 討 され な け れば な らな い とい う主張 も,け だ し当 然 な る こ とで あ るか も しれ な い。要 す るに,土 地 所 有 権 の場 合,こ れ を他 の財 産 権 と同 じ次 元 で扱 う ことは で きない とい うそれ な りの特 殊 性 を有 して い るだ け に,こ の よ う な特 殊 性 を考慮 して,ま た社 会的 公 益 を斜 酌 して,新 た な農 地 関係 立 法 がな され なけ れ ば な らない で あ ろ う。

1.農 地 所 有 上 限 制 の 法的 問題

上 で 指摘 した と ころ の よ うに,農 地 所 有 上 限制 は,土 地 所 有 権 の特 殊 性 の た め に財 産権 と関 連 した法 律 問 題 を誘 発 す るの で は な く,む しろ立 法 政 策 上 の 妥 当性 の問 題 の み を提 起 す るだ け であ る。即 ち,上 限制 自体 が望 ま しい の か,万 一,望 ま しいの で あ れば,ど の線 で 上 限線 を引 くの か,と い うこ とのみ が論 議 の対 象 とな る とい うこ とで あ る。

まず零 細 農 現 象 と関 連 させ て 見 る と き,3町 歩 上 限線 の た め に,零 細 農 現 象 が一 層 深 刻 にな る とい う主張 は,成 り立 ち に くい 。実 際 に,全 農

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(16)

家 の6.3%の み が3町 歩 以 上 の農 地 を所有 して い る とい う事 実 が,こ れ を証 明 して くれ る。 た だ,3町 歩 上 限 制 が あ る ことで も って,大 規模企 業 農 の 出現 の道 が法 的 に塞 がれ てい るのみ で あ る。従 って,零 細 農 現象 を克 服 す るた め よ りも,む しろ大 規模 企 業 農 が登 場 す る ことがで きる道 を開 放 す るた め に,3町 歩 上 限 制 は撤 廃 され るか,或 いは上 向 き調 整 され

42)

な けれ ば な らな いで あ ろ う。 零 細農 現 象 を克服 す るため に は,農 地所 有 上 限 制 の撤 廃 よ りも,下 限 制 の新 設 が要 請 され る と見 られ るで あ ろ う。

そ の よ うに下 限 制 を置 くた め には,何 よ りも将来 に制定 され る農 地法 に これ を 規定 して おか な けれ ば な らな いの み な らず,こ の 下 限 制 を 支 え るた め に,韓 国民法 上 の相続 制 度 の修 正 が要 請 され る。即 ち,共 同相 続 制 に よ る分 割 相続 に よ って,耕 作 地 が細 分 化 され る ことを防 止 しなけれ

43) ば な らな

い とい う ことで あ る。 これ と同時 に,耕 作地 の零 細 化 を防止 す るた め に,営 農 の 収益 性 を高 め る こ とので き る立 法措 置,即 ち農地 税 制 の修 正 と,支 援 措 置,即 ち農業 金 融 政策 の修 正 が後 に続 か なけ れ ば な ら

44) いで あ ろ う。

次 に,農 地 所 有 上 限 制 を営 農 の機械 化 お よび大 規 模化 と連 関 させ て 見 ると き,両 者 は到 底 調 和 す る こ とがで きな い。3町 歩 の耕 作地 は,企 業 農 が立 ち入 る場 と して極 め て狭 小 な もの だ とい え るで あ ろ う。3町 歩 上 限 制 の撤 廃 また は上 向 き調整 を主 張 す る こ とは,主 に この よ うな大規 模 営 農 の道 を開 い て お くことで も っ て,農 業 生 産 性 を高 め よ う と い うの に,そ の意 図 が あ るの で あ る。 従 って,3町 歩上 限 制 を修 正 す る新 た な 立 法措 置 が ない限 り,営 農 の機械 化,大 規 模 化,そ して そ れ に続 く農 業

生産 性 の向上 は,期 待 す る こ との で きな い もの で あ る。

3町 歩 上限 制 を修 正 して,企 業 農 の登 場 を助長 す る場 合,当 然 に問 題 とな る もの は,法 人 の 農地 所 有 に関 す る問 題 で あ る。 現在 の農 地 改革 法 上 では,自 耕 農 家 以 外 に は法 人 の農 地 所 有 が 否認 され て い る。 しか し,

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営 農 を企 業 化 す る場 合,当 然 に登 場 す る もの と予 想 され るの が,営 農 法 人 で あ る とい え るだ ろ う。従 って,こ の部 面 での立 法 措 置 も,当 然,後 に続 か なけ れ ば な らな いで あ ろ う。

企 業 農 が登 場 す る ことがで きる よ うに3町 歩 の上 限 を取 り除 くと き, 当然 に問題 とな る もの が,不 在 地 主 に関 す る問題 で あ る。 これ は,現 行 憲 法 第118条 で 禁 止 して い る小 作制 度 と直 結 され る もの で あ る。

2.小 作 制 度 の 陽性 化 の問題

農 地所 有 上 限 制 を修 正 して,大 規 模 企 業 農 が登 場 す る こ とので きる道 を開放 す る場 合,そ れは 取 りも直 さず 耕 者 有 田か ら営 者 有 田 に変 わ る こ

とを意 味 し,同 時 に,不 在地 主 と小 作 農 また は雇 傭 農 に 関 す る問題 を提 起 す る。現 行 憲法 第118条 は,「 法 律 が 定 め る と こ ろに よ り… … 」 小作 制 度 を禁 止 して い るだけ に,違 憲問 題 を生 じるよ うにな る。 従 って,上 限 制 を修 正 して,企 業 農 を育成 す る とい う とき,単 に農 地 改 革法 第17条

と第5・6・11条 の み が 問 題 と な る の で は な く,憲 法 第118条 の改 正 も問題 とな らざ るを得 ない 。 た とえば,同118条 は,「 法 律 が定 め る

と ころ に よ り… …」 と規 定 して い る が,農 地 改 革法 第5条2号(耳)の

但 し書 きが,「 疾 病,公 務,就 学 その 他 や む を得 ない事 由 に よ り,一一時 離 農 した者 の 農地 」 も原則 的 に政 府 の 買 収 の対 象 にな り,同17条 は,小 作 の み な らず,賃 貸,委 託 経 営 まで も禁 じて い る点 を考慮 す れば,憲 第118条 の 小作 禁 止 条 項 は厳 格 に解釈 す るほ か ない 。従 って,営 農 法 人 に よ る農 地所 有 お よび農 民 雇傭 まで も小作 制 の範 囲に属 す る よ うに な り, 違 憲 問題 を生 じる よ うに な るので あ る。

要 す るに,所 有 上 限 制 の撤 廃 また は上 向 き調整 は,直 ちに 小作 制 と直 結 され る もので あ り,こ の 小作 制 は また,憲 法問 題 を惹起 す る もの で あ る。従 って,農 地 所 有上 限 制 を修 正 す る問 題 に最 も大 き な法 的 問題 を提

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(18)

起 す る場 合 は, る で あ ろ う。

ま さにそ れ が小作 制 の陽性 化 と連 結 され る と きだ とい え

3.農 地 の利 用 規 制 に関す る問 題

既 に指摘 した よ うに,農 地 は そ の特 殊 性 の た め に,憲 法 第20条 で 規 定 した財産 権 の 範疇 に入れ て 一緒 に無 差別 に取 り扱 うことは望 ま し くな い とい え るで あ ろ う。 そ の よ うな意 味 で,憲 法 第119条 は,農 地所 有 権 に対 して特 別 な制 限 と義 務 を加 え る こと がで き る こ とを明 らか に して い る・ 勿論 農地 所 有 権 も広 い意 味 で は憲法 第20条 の財 産 権 の範 疇 に 包 含 す る こと もで き るが,憲 法 第119条 に よ って まず 制約 され る ことは当 然 な論 理 で あ る とい え るで あ ろ う。

憲法 第119条 に依 拠 して,「 農 地 の 保 全 及 び利 用 に関 す る法 律 」 が制 定 され た。 この法 律 は,何 よ りも まず,所 有権 者 が農 地 を非 農 目的 の た め に::iwす る こ とに対 して詳 細 な制 限規 定 を置 い て い45}oそ して 洞 は,耕 作義 務 を所 有権 者 に課 す の み な らず,遊 休 農 地 の 申告 義 務,遊 休 農地 の代理 耕 作 者 指定,最 低 収 穫量 の決 定 な どに関 して,行 政 権 を強 化 す る内容 の規 定 を置 い て い る。 これ は,農 地 所 有権 の特 殊 性 を例 証 した 代 表 的 な場 合 で あ る とい え るで あ ろ う。

ユ)土 地 は 種 々 の 面 で 経 済 的 特 殊 性 を 有 して い る が,そ の な か で も特 に 重 要 な 点 を 挙 げ る な ら ば,第 一 に,土 地 は 他 の 商 品 と は 異 な り再 生 産 す る こ と が で き な い と い う点,第 二 に,土 地 は 他 の 生 産 手 段 と 異 な り代 替 性 が な い と い う 点,そ して 第 三 にJ土 地 は 場 所 的 な 制 約 を 受 け て い て 他 の 場 所 に 移 動 す る こ と が で き な い と い う点 な ど,を 挙 げ る こ と が で き る で あ ろ う。 こ の よ う な 点 に 関 して は,朴 東 昂r農 業 経 済:理 論 と 政 策 』(法 文 社,1974),pp.229‑

30,参 照 。

(19)

2)こ れ と 関 連 して,金 俊 輔r農 業 経 済 学 序 説 』(高 麗 大 学 校 出 版 部,1971), pp.248‑49,参 照 。

3)こ の 軍 性 法 令 第9号 の よ り仔 細 な 内 容 に 関 し て は,韓 国 法 制 研 究 会r米 政 法 令 総 覧 』(ユ97ユ),PP.128‑29:李 煕 鳳 「農 地 改 革 法 の 効 率 」 『憲 法 と 現 代 法 学 の 諸 問 題 』(一 潮 閣,1975)所 収,p.353‑54,参 照 。

4)農 水 産 部 の 農 地 法 案 作 成 は,1次:ユ968年,2次:ユ970年,3次=1974 年,で あ り,民 主 共 和 党 の 農 地 法 案 作 成 は,ユ976年 で あ る 。 5)こ れ と 関 連 して,李 煕 鳳,前 掲 論 文,p.352,参 照 。

6)こ の 小 作 制 度 に よ っ て 農 民 が 地 主 か ら 収 奪 さ れ た 歴 史 的 記 述 に 関 し て は, 金 俊 輔,前 掲 書,pp.ユ86‑90,参 照 。

7)そ の 代 表 的 な 例 が,1894年 の 甲 午 更 張 で あ っ た 。 本 来,甲 午 更 張 は,李 朝 の 封 建 的 社 会 ・経 済 制 度 を 改 革 し て 近 代 化 し よ う と い う も の で,土 地 制 度

の 改 革 に も 大 き な 力 点 を 置 い て い た 。 こ の 点 に 関 して は,金 俊 輔,前 掲 書, pp.184‑87,参 照 。

8)こ の 「土 地 調 査 令 」 の 本 文 の た め に は,r新 東 亜 』(ユ976年1月 号)の r別 冊 附 録 』,pp.333‑34,参 照 。

9)こ の 点 に 関 し て は,金 俊 輔,前 掲 書,pp.ユ93‑94,参 照 。 10)こ の 点 と 関 連 し て,朴 基 嚇r新 農 業 経 済 論 』(博 英 社,1972),pp.61‑

62,参 照 。

11)李 煕 鳳,前 掲 論 文,P.353,参 照 。

ユ2)こ の 法 令 の 全 文 に 関 し て は,前 掲r軍 政 法 令 総 覧 』,PP.447‑452,参 照 。 13)こ の 法 令 の 内 容 及 び 実 施 に 関 して は,李 煕 鳳,前 掲 論 文,pp.355‑56,参

照 。

14)李 煕 鳳,前 掲 論 文,P.356,参 照 。

ユ5)こ の よ うな 農 地 再 分 配 の 原 則 に 関 し て は,愈 鎮 午r新 稿 憲 法 解 義 』(一 潮 閣,ユ957),PP.260‑61,参 照 。

16)こ の 農 地 改 革 法 に 関 す る よ り詳 細 な 解 説 の た め に は,李 煕 鳳,前 掲 論 文, PP・360‑63・ お よ び 韓 国 土 地 経 済 研 究 所r韓 国 農 地 制 度 研 究 報 告 書 』(1966), pp。40‑41,参 照 。

ユ7)李 煕 鳳,前 掲 論 文,P.374,参 照 。

工8)こ の 点 と 関 連 して,特 に,金 柄 台 「農 地 制 度 と 農 業 生 産 」r農 業 政 策 研 究 』 第2号(1974.ユ2)所 収,pp.10‑11,お よ び,鄭 英 一 「農 地 は 誰 の も の か 」

r新 東 亜 』(1976.10)所 収,pp.82‑83,参 照 。

as

(20)

ユ9)こ の 点 に 関 して は,「 農 地 制 度 の 意 義 と 基 本 方 向 」r農 業 経 済 』 第20号 (1968)所 収,pp.29‑30,参 照 。

20)こ の 点 に 関 し て は,朴 東 昂,前 掲 書,P.249,お よ び,朱 宗 桓 「韓 国 の 現 行 農…地 制 度 に 関 す る 考 察 」r農 業 政 策 研 究 』 第3号(1976.4)所 収,P.70, 参 照 。

21)呉 浩 成 「経 済 発 展 と 農 地 制 度 」r農 村 経 済 』第2巻 第1号(1979.3)所 収, P.ユ22,参 照 。

22)農 地 改 革 法 第6条1項1号 お よ び 第12条1項

23)こ の 点 と 関 連 し て,朴 嫡 潤 「農 地 制 度 の 将 来 基 準 」r農 村 経 済 』 第2巻 ユ号(1979.3)所 収,P.ユ32;朴 基 嚇 「転 換 期 の 農 地 制 度 」r農 村 経 済 』 第2巻 第 ユ号(1979.3)所 収,P.138,参 照 。

24)共 同 相 続 に よ る 農 地 の 分 割 所 有 と そ れ に 伴 う営 農 規 模 の 零 細 化 に 関 し て は, 崔 達 坤r財 産 相 続 法 の 変 遷 と 韓 国 の 実 態 』,pp.ユ78‑90;前 掲r韓 国 農 地 制 度 研 究 報 告 書 』,pp.1ユ6‑118,参 照 。

25)農 地 改 革 法 第16条2号 お よ び 農 地 担 保 法 第3条

26)こ の 点 に 関 して は,r韓 国 農 地 制 度 研 究 報 告 書』,pp,154‑56;r農 業 経 済 』 第20号(1968)所 収,pp.33‑34,参 照 。

27)朴 基 嚇,前 掲 論 文,P.138;朴 柄 潤,前 掲 論 文,P.132,参 照 。 28)農 地 改 革 法 第5・6条 お よ び 第11条

29)こ の 点 に 関 して は,特 に,金 聖 臭 「畑 作 地 域 の 農 業 近 代 化 過 程 」r農 業 経 済 』 第18号(1967.6)所 収,pp.74‑78,参 照 。

30)金 嫡 台,前 掲 論 文,P.ユ4,参 照 。

31)1970年12月 ユ 日 現 在,全 国 の 農 地 の33.5%が 小 作 地 化 さ れ て い る と い う。 こ れ に 関 し て は,農 水 産 部r農 業 セ ン サ ス 』(1970);r東 亜 日 報 』 ユ974年7月2日 付 け,参 照 。

32)こ の 点 に 関 し て は,朴 嫡 潤 「農 地 制 度 の 経 済 的 考 察 」r農 地 と近 代 化 の 諸 条 件 』(高 麗 大 学 校 法 律 行 政 研 究 所,1976)所 収,P.18,参 照 。

33)大 法 判 例(196ユ.ユ2.28),4293民 上462。

34)大 法 判 例(1964.5.12),63可830。

35)鄭 英 一,前 掲 論 文,P.80;呉 浩 成,前 掲 論 文,P。119,参 照 。 36)こ の 点 に 関 して は,朱 宗 桓,前 掲 論 文,P.60,参 照 。

37)朴 嫡 潤,前 掲 論 文,pp.ユ30‑133;朴 基 嚇,前 掲 論 文,pp.137‑139;前 掲r韓 国 農 地 制 度 研 究 報 告 書 』,PP.110,2ユ2‑2ユ3,参 照 。

(21)

38)こ の よ う な 主 張 は,今 日,多 く の 農 業 経 済 学 者 達 の 支 持 を 得 て い る 。特 に , 金 嫡 台,前 掲 論 文,pp.2ユ ー22;朱 宗 桓,前i渇 論 文,P.69,参 照 。

39)韓 国 カ ト リ ッ ク農 民 会r農 地 賃 借 関 係 実 態 調 査 研 究 報 告 書 』(1975),pp.

138一 ユ46,参 照,

40)朴 嫡 元r農 地 制 度 の 土 地 政 策 的 定 立 方 向 』(国 立 農…業 経 済 研 究 所,ユ978), PP.9一 ユ4;前 掲r韓 国 農 地 制 度 研 究 報 告 書 』,PP.211‑2ユ2,参 照 。 41)金 南 辰 「土 地 所 有 権 の 法 的 性 質 」r土 地 所 有 権 と 公 共 福 利 』(韓 国 科 学 研 究

所,1977)所 収,pp.21‑22,参 照 。 42)朴 基 嚇,前 掲 論 文,P.137,参 照 。

43)こ の 点 に 関 して は,崔 達 坤 「韓 国 の 財 産 相 続 と 農 地 」r農 地 と 近 代 化 の 諸 条 件 』(高 麗 大 学 校 法 律 行 政 研 究 所,1976)所 収,pp.195‑202,参 照 。 44)前 掲r韓 国 農 地 制 度 研 究 報 告 書 』,PP.214‑16,参 照 。

45)「 農 地 の 保 全 及 び 利 用 に 関 す る 法 律 」 第3・4・5・6・7条

〈訳 者 あ と が き 〉

本 訳 稿 は,韓 国 公 法 学 会 が発 行 して い るr公 法 研 究 』 第8輯(1980

年)に 収 録 さ れ て い る金 雲 龍(Kirn,Un‑Yong)・ 成 均館 大学 校 教 授 の

「農 地 所 有 斜 上 限 制 斗 利 用 規 制 」 を,訳 出 した も の で あ る 。 訳 出 す る に 際 して は,な る べ く原 文 に 忠 実 で あ る よ うに 務 め た 。

金 雲 龍 教 授 の こ の論 文 は10年 前 の も の で あ る の で,現 在 の法 制 度 と 若 干 異 な る と こ ろ もあ る が,韓 国 の 農 地 行 政 に つ い て,行 政 法 学 者 に よ って 書 か れ た 数 少 な い 論 文 の 一 つ で あ るの で,あ え て こ こ に訳 出 した 。 と こ ろで ア ジ ア のNICs(新 興 工 業 国)が そ の 経 済 的 発 展 の ゆ え に, 現 在 脚 光 を 浴 び て い る が,そ れ らの 国 の経 済 発 展 の 要 因 の 一 つ と して 農 地 改 革 が存 す る との 説 も あ る。 これ に つ い て は,も う少 し詳 しき研 究 が 必 要 で あ る と思 わ れ る が,東 ア ジ ア の 公 法 学 を 研 究 す る も の に と って, 少 な く と も,日 本,韓 国,台 湾 の 農 地 改 革 お よ び現 行 の 農 地 制 度 を 比 較 ・検 討 す る こ と は,魅 力 的 な 研 究 テ ー マ の 一 つ で あ る こ とは 間 違 い な い 。 この 意 味 に お い て,本 訳 稿 は,訳 者 の 今 後 の 研 究 の た め の一 つ の 資

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料 で もあ る 。

な お,韓 国 の 土 地 行 政 の 問 題 に つ い て は,r公 法 研 究 』(韓 国公 法学 会) 第$輯(ユ980年)の 特 集 以 外 に,韓 国 法 学 教 授 会 編r法 斗 土 地 』(スう音 三 英社 ・1982年)お よ びr月 刊 朝 鮮 』(1983年7月 号)の 特 集 な ど が あ る。

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