• 検索結果がありません。

上限・下限,数列の収束・発散 − 担当:佐藤 弘康

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "上限・下限,数列の収束・発散 − 担当:佐藤 弘康"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

微積分III演習(2) 配布日:20071212

微積分 III 演習

(2)

上限・下限,数列の収束・発散 − 担当:佐藤 弘康

例題

2.1.

集合

A =

½ 0,1

2,2

3, . . . ,n−1 n , . . .

¾

の上限,下限,最大値,最小値がどうなっているか考察せよ.

.

任意の

n

に対して,

0 nn1

(等号成立は

n= 1

のとき)だから,

0

A

の最小値に なることは明らか(つまり

0

は下限でもある).

また,

nn1 = 1 1n < 1

であり,

1n

はいくらでも小さくできるから,

A

の上限は

1

で あると推測される.このことを背理法を使って厳密に証明してみよう.上限が

1

でないと 仮定すると,

i) ∃a∈A : a > 1

1

より大きい

A

の元

a

が存在する) ,または

ii) ∃ε >0 ∀a ∈A : 1−ε ≥a

(任意の

a∈A

に対して

1−ε ≥a

が成り立つような

ε >0

が存在する)

のうち,少なくともどちらか一方が成り立つ.条件

i)

が成立しないことは明らか.条件

ii)

は任意の

n∈N

に対して

1−ε≥ nn1

が成り立つことを意味している.しかし,これ を計算すると

n≤ 1ε

となり,これはアルキメデスの原理

(A)

に矛盾する.以上のことか ら,

supA= 1

であることが示された.

任意の

n∈N

に対して

nn1 6= 1

だから

1

は最大値にはならない.

問題

2.1.

次の集合の上限,下限,最大値,最小値がどうなっているか考察せよ.

(1)

円周率の少数第

n

位までの値を

an

とおくとき,

{a1, a2, . . . an, . . .} (2)

二乗したものが

2

以下となる有理数全体の集合

(3)

½n2+n n2+ 1

¯¯¯¯ n= 1,2,3, . . .

¾

問題

2.2.

集合

A

のすべての元

a

について

a < b

ならば,

supA ≤b

となることを示せ.

3

(2)

微積分III演習(2) 配布日:20071212

例題

2.2. lim

n→∞

1

n2 = 0

を証明せよ.

数列の収束「

limn→∞an =a

」の定義は「任意の

ε >0

に対して,ある

nε N

が存在 し,

n≥nε

ならば

|an−a|< ε

」が成り立つことである.つまり

∀ε >0 ∃nε N:n≥nε =⇒ |an−a|< ε.

したがって,勝手に与えた

ε

に対し,

nε N

をどう定めたらよいのかを考えればよい.

¯¯ 1

n2 0¯¯< ε

を解くと,

n >1/

ε

だから,

nε= [1/

ε ] + 1

とすればよいことがわか る

(

ただし,

[k]

k

を越えない最大の整数

)

.また,

nε

の選び方は一意的ではないので,

1/

ε

より大きい自然数を

1

つ選び,それを

nε

とおく」としてもよい(このような

nε

の存在性はアルキメデスの原理により保証される).

証明

.

任意の

ε

に対し,

nε = [1/

ε ] + 1

とおくと,

n≥ nε

を満たす

n N

に対して

n >1/

ε

だから,

¯¯¯¯ 1 n2

¯¯¯¯< ε.

したがって,

1/n2

0

に収束する.

問題

2.3.

次の数列が収束するか発散するかを調べよ(

ε-N

論法を用いて証明せよ) .

(1) lim

n→∞(

n+ 1−√ n) (2) lim

n→∞

µ n

n+ 1 + n+ 1 n

(3) lim

n→∞

µ

2n+ 1 2n

(4) lim

n→∞

12+ 22+. . .+n2 n3

(5) lim

n→∞(1)n

問題

2.4. 2

つの数列

{an}

{bn}

に対し,

(1)

数列

{an+bn}

が収束するならば,

{an}

{bn}

は共に収束するか?

(2)

数列

{an·bn}

が収束するならば,

{an}

{bn}

は共に収束するか?

注意:この2つの主張の逆は常に成り立つ(教科書p.246,定理7.3参照).

4

(3)

微積分III演習(2) 配布日:20071212

例題

2.3.

数列

{an}

a

に収束するとき,

nlim→∞

a1+a2+. . .+an

n =a

を証明せよ.

.

仮定から,

ε > 0

が任意に与えられたとき,

nε N

を適当にとると,

n nε

では

|an−a|< ε

が成り立つので

An =a1+a2+. . .+an

n

=a1+a2+. . .+anε−1

n + anε +. . .+an n

=a1+a2+. . .+anε1

n + (n−nε+ 1)a

n + (anε −a) +. . .+ (an−a) n

( = A(1)n +A(3)n +A(3)n

とそれぞれおく

).

ここで,

A(1)n

の分子は

n

に依らないので,

n→ ∞

のとき

0

に近づく.つまり「

∃n0ε N : n≥n0ε =⇒ |A(1)n |< ε

」.

A(2)n = (nnnε+1)a =a− a(nεn1)

より,

n→ ∞

のとき

a

に近づく.つまり「

∃n00ε N : n≥n00ε =⇒ |A(2)n −a|< ε

」.

A(3)3

については

|A(3)3 | ≤ (n−nε+ 1)ε

n ≤ε.

以上のことから,

n≥max{nε, n0ε, n00ε}

に対して

|An−a|< ε+ε+ε = 3ε

となり,

An

a

に収束することが証明された.

問題

2.5.

数列

{an}

a

に収束するとき,

nlim→∞

a1+ 2a2+. . .+nan

1 + 2 +. . .+n

は収束するだろうか.収束する場合は極限を求め,例題

2.3

を参考にして証明せよ.

5

(4)

微積分III演習(2) 配布日:20071212

問題

2.6. an >0 (n= 1,2, . . .)

limn→∞an+1

an =r

であるとき,

(1) r <1

のとき,数列

{an}

0

に収束することを示せ.

(2) r >1

のとき,

{an}

の極限はどうなるか考察せよ.

実数の連続性に関する命題

³

(M)

上(下)に有界な非減少(非増加)数列は極限値を持つ.

(A)

任意の実数

K >0

に対して,

n > K

となる自然数

n

が存在する.

(W)

実数の集合

A 6=

が上(下)に有界ならばその上限

supA

(下限

infA

)が 存在する.

(B-W)

数列

{an}

が有界ならば,その適当な部分列

{ank}

は極限をもつ.

(C)

コーシー列は極限をもつ.

(K) an bn (n = 1,2, . . .)

を満たす単調増加列

{an}

と単調減少列

{bn}

が任 意に与えられたとき,すべての閉区間

[an, bn]

に含まれる実数

x

が存在する.

(D) {A, B}

がデーデキント切断ならば, 「

A

は最大値を持ち,

B

は最小値を持 たない」かまたは「

A

は最大値を持たず,

B

は最小値を持つ」のどちらか一方 が成り立つ.

µ ´

6

参照

関連したドキュメント

ドリフト流がステップ上段方向のときは拡散係数の小さいD2構造がテラス上を

[r]

目標を、子どもと教師のオリエンテーションでいくつかの文節に分け」、学習課題としている。例

②上記以外の言語からの翻訳 ⇒ 各言語 200 語当たり 3,500 円上限 (1 字当たり 17.5

土地賃借料を除く運営費 大企業:上限額 500 万円、中小企業:上限額 1,000 万円 燃料電池バス対応で 2 系統設備の場合 大企業:上限額

・宿泊先発行の請求書または領収書(原本) 大学) (宛 名:関西学院大学) (基準額を上限とした実費

Martin Biller, Arbeitsmarktsegmentation und Ausldnderbeschdftigung Ein Beitrag zur Soziologie des Arbeitsmarktes mzt einer Fallstudie aus der Automobilindustrie, Campus

新宅 正 料金制度担当 菊地 康二 東京総支社長 佐藤 育子 多摩総支社長 伏見 保則 千葉総支社長 執行役員. 岡村 毅 神奈川総支社長 田山