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鹿児島県における子どもの死亡症例全数把 握のための体制づくり

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Academic year: 2021

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一般口演 9 地域保健・ 家族支援

座長:

酒井 規夫 

大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻成育小児科学

武知 哲久 

武知小児科内科

鹿児島県における子どもの死亡症例全数把 握のための体制づくり

根路銘 安仁

1

、河野 嘉文

2

1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科  離島へき地医療人育成センター、

2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 小児科学分野

O1-055

【はじめに】

子どもの死亡登録検証制度は予防可能な小児死亡を減らす ために有効である。鹿児島地方会でも子どもの死亡登録検 証制度導入を試み、2012,2013年の子どもの死亡例について 小児科医の所属する施設を対象に調査した。ほぼ総ての施 設から回答を得たが、人口動態調査と比較すると約6割の 把握率と低かった。他の地域の同様の調査でも6 〜 7割程 度しか把握できていない。また、予防可能性の高い外因死 の把握率は低かった。今回、全数把握に近づけるための方 法を検討した。

【方法】

鹿児島県子ども福祉課と協働で、2014,2015年の子どもの死 亡例について(どこに何の)目的外利用申請を行い、死亡小 票から死亡時年齢、死因、および死亡診断書作成医療機関 を調べて解析を行った。

【結果】

子どもの死亡例は2年間で134名(1歳未満76:1 〜 4歳21:

5 〜 15歳38)であった。死因は内因死95、外因死21、不 明・不詳21であった。死亡診断書作成医療機関は、小児 科医の所属する施設107名(80%)、小児科以外の県内施設 13(10%)、県外施設8(6%)、法医学教室1(0.7%)、不明5

(3.7%)であった。小児科医の所属する施設で診断した外因 死は12(57%)であった。小児科以外の県内施設では7(33%)

であった。不明・不詳は施設不明の4名を除き、すべて県 内1・2次医療施設であった。

【考察】

今回の調査結果から、小児科医の所属する施設の調査で約 8割の把握は可能であることが判明した。前回の把握率が 低かったのは、施設から症例を報告する形式での調査で あったことが原因と思われる。人口動態調査結果から死亡 診断書作成医療機関が把握できれば、握把漏れがさらに少 なくできると考えられる。また、全体の死亡例の10%(外 因死の33%)が小児科以外の県内施設で、不明・不詳の症 例はほぼ県内1・2次施設で死亡診断書が作成されていた。

これは、鹿児島県では小児科医の所属する施設までの搬送 距離が影響している可能性がある。全体把握のためには、

これらの県内施設をはじめ県外施設、法医学教室を含めた 小児科以外の多くの施設の協力が必要である。

【結語】

鹿児島県における子どもの死亡症例全数把握のためには、

鹿児島地方会を中心に、県と協働で人口動態調査を基に、

県医師会をはじめとした医療施設、法医学関係者など多く の機関と連携して体制を構築して行く必要がある。

園職員を対象とした食物アレルギーとエピ ペンに関する講習会前後における認識の変 化および講習会の効果

柴田 真由子、中島 怜子

豊橋創造大学

O1-056

【目的】

園職員を対象とした食物アレルギーやエピペンに関する講 習会の実施前後における認識の変化と講習会の効果につい て検討する。

【方法】

2016年11月に講習会参加者を対象に自作の調査用紙を用 いて無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、1.

属性、2.食物アレルギー児への対応、3.食物アレルギー・

緊急時の対応における一般的知識、4.アナフィラキシー 出現時の対応やエピペン使用に関する認識、5.講習会に 対する満足度・要望など選択式質問および自由記述で回答 を求めた。3、4は講習会前後に同様の質問で回答を求めた。

各選択式質問については単純集計し、自由記述で得られた データは質的分析をした。また、講習会前後の変化を比較 するため、3は対応のあるt検定、4はWilcoxonの符号付順 位検定およびMcNemar検定で解析した。所属機関の倫理 委員会の承認を得て実施した。

【結果】

講習会参加者115名のうち回答の得られた101名(回収率 87.8%)から病院勤務の看護師等を除いた園職員79名を分 析対象とした。対象者の平均年齢32.0歳(SD12.15)、職種は 保育士46名(58.2%)、幼稚園教諭12名(15.2%)、看護師3名

(3.8%)であった。食物アレルギーおよび緊急時の対応にお ける一般的知識の総スコア(5点)は、講習会前3.25(SD1.22)、

講習会後4.04(SD0.80)と講習会後に正答率が有意に向上し た(p<0.01)。エピペンの目的や使用方法に関する認識では

「わかる」「大体わかる」と答えた人の割合が有意に増加し た(p<0.01)。また、エピペン注射を実際に使用する自信に ついて、講習会前は「ある」「少しある」が21名(26.6%)だっ たのに対し、講習会後は61名(77.2%)と有意な変化がみら れた(p<0.01)。複数回答から得られた自信のない理由とし て、「注射することへのためらい」は、講習会前57名中18名

(31.6%)、講習会後18人中7名(38.9%)、「注射することへの 恐怖心」は、講習会前57名中27名(47.4%)、講習会後18名中 11名(61.1%)、「エピペンの使用方法がわからない」は、講習 会前57名中23名(40.4%)、講習会後0名であった。

【考察】

今回の講習会を通して、アレルギーの基礎的知識やエピペ ン使用も含めた緊急時の対応に関する認識の向上が図れた と考える。しかし、初めて講習会に参加した人も多く、実 際の緊急時の場面において適切な対応を可能とするために は継続かつ対象者のレディネスに応じた段階的な支援が必 要である。

The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health

143

一般演題・口   6

30 日㊎

Presented by Medical*Online

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