論文の内容の要旨
論文題名
Mechanical analysis of factors affecting clear aligner removability (アライナー型矯正装置の着脱に影響を及ぼす因子の力学的分析)
掲載雑誌名
JOURNAL OF CLINICAL ORTHODONTICS
歯学研究科 歯学専攻(歯科矯正学) 博士課程 氏名 高良有理江
内容要旨
【背景・目的】
アライナー型矯正装置 ( 以下 アライナー ) による歯の動きの制 御を確実にするため , アタッチメント ( 歯面に設置される突起物 ) を設置し , 把持力を強めることが推奨されている . 本研究は , アタッチメントの形態 や設置部位 , アライナー辺縁のトリミングライン , アライナー徹去時の作 用部位の違いによる把持力の差異の評価を行う . その際に必要とされる 力の大きさと方向に影響を及ぼす因子を明らかにし , 最適なアライナー の着脱方法を検討する .
【方法】
異なる 11 種類のアタッチメントを設置した模型データを 3D プリ ンターにて出力した . アライナー頬側の辺縁形状を歯冠中央 , 歯肉頂 , 歯
肉頂から 2.0mm で 3 種類変化させた . 模型に装着されたアライナーを一
定速度で引っ張る装置を製作し , 各アライナーが撤去される際の力の測 定を行った . 牽引力作用部位は , 上顎両側中切歯間唇側 , 上顎右側第一小 臼歯頬側・舌側 , 上顎右側第一大臼歯頬側・舌側の 5 箇所である .
【結果】
徹去部位別では , 第一大臼歯舌側の撤去が最も用意であった . アラ イナーのトリミングラインを変化させた際は , 辺縁形態が長いほど撤去時 に必要な力が大きかった . 側切歯にアタッチメントを設置した際 , アタッ チメント形態の違いによる牽引力に対する有意差は認められなかったが , 小臼歯に設置した際に有意差が認められた (p < 0.05).
【考察】