• 検索結果がありません。

P2P 型ストリーミング配信における 課金モデルの提案

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "P2P 型ストリーミング配信における 課金モデルの提案"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

卒業研究論文 

P2P

型ストリーミング配信における 課金モデルの提案

学籍番号  00D8101036H   藤村  浩俊

中央大学理工学部情報工学科  田口研究室 2004 3

(2)

あらまし

本研究では,P2P型ストリーミング配信において各サーバントが抱えられる最大クライ アント数やサーバへの貢献度を考慮した配信ツリー構築のアルゴリズムを考える.また,

そのアルゴリズムを用いた課金モデルを提案し,計算機上で実験を行う.

キーワード  P2P,ストリーミング配信,課金モデル,根付き木

(3)

 

目次

1章  はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2章  従来の課金方法 2

  2.1  一般的な課金モデル 2

  2.2  ストリーミングに適応する際の問題点 2 3章  ストリーミングとP2Pシステム 3

  3.1  ストリーミングの形式 3

  3.2  ウェブサーバによる配信 3

  3.3  ストリーミングサーバによる配信 4

  3.4  P2Pシステム 4

    3.4.1  PureP2Pシステム 5

    3.4.2  HybridP2Pシステム 5

  3.5  P2Pストリーミング 6

4章  根付き木 7

5章  配信ツリーの構築 8

  5.1  配信ツリーの構成 8

  5.2  サーバントの追加 9

  5.3  サーバントの離脱 11

6章  課金モデルの提案 13

7章  計算機実験 14

  7.1  実験手法 14

  7.2  実験結果 14

8章  おわりに 16

  8.1  まとめ 16

  8.2  今後の課題 16

謝辞 17

参考文献 18

(4)

1

はじめに

  近年,インターネットの急速な技術の発展と社会への普及に伴い,インターネット上 でさまざまなコンテンツが公開されている.また,そのコンテンツを公開,獲得する技 術が開発されている.その中でも,動画や音楽を配信する手段としてストリーミング配 信が挙げられる.ストリーミング配信は,サーバへ直接繋ぎ,サービスを提供する.サ ーバの回線帯域によって,配信を受けられる人数は決まっているため,多数の人が利用 するためには,より太い回線が必要となる.回線帯域を太くするためには,莫大な費用 がかかり,有料コンテンツでは,料金設定を高くせざるをえない.

  本研究では,ストリーミング配信における P2P の有効性を考える.そして,受信す るコンピュータの負荷軽減を考慮した配信ツリー構築のアルゴリズムを考え,それに合 う課金モデル提案を行う.

   

(5)

     

2

章  

従来の課金方法

 

2.1  一般的な課金モデル 

  現在,適用されている主な課金モデルには,定額制課金モデル,従量制課金モデル,

定額従量制課金モデルがある. 

定額課金モデルとは,「月額 3000 円」などのように,一定期間内に一定金額で無制 限にアクセスできる方式である. 

従量課金モデルとは,310円」などのように,利用時間の長さに応じて課金され る料金体系である.

定額従量課金モデルとは,30 時間まで3000円,それ以降は3 10円」といった ように,基本料金に一定の金額を含み,超過した部分について従量で追加料金を課金さ れる料金体系のことである.インターネットサービスプロバイダの接続料金や,携帯電 話の通話料などがこのような料金体系を利用している.

同じように定額制と従量制を組み合わせた料金体制に,キャップ制がある.これは,一 定時間に満たない利用については従量制もしくは定額従量制を採用し,一定時間以上の 利用についてはそれ以上いくら利用しても常に一定料金を課金するモデルである.

2.2  ストリーミングに適応する際の問題点 

  現在,ストリーミング配信に適応されている課金モデルには,定額制,従量制課金モ デルがある.しかし,定額課金制では約 80%,従量課金制では人気の高いライブ,ビ デオ配信でも約60%の人が,料金を500円以下に抑えたいと考えている.このために は,サービスを提供する配信サーバの費用削減,ユーザーに対する割引制度を整える必 要がある.

(6)

3

章  

ストリーミングと

P2P

システム

ストリーミングとは,インターネットなどのネットワークを通じて映像や音声などの マルチメディアデータを視聴する際に,データを受信しながら同時に再生を行う方式で ある.一般にクライアントサーバシステムにより配信されることが多い.

3.1  ストリーミングの形式 

  ストリーミングには大きく分けて二種類あると考えられている.ストリーミングファ イルへの変換作業をした後に,ウェブサーバに置いてストリーミングファイルを配信す る方式と,ストリーミングサーバに置いてストリーミングファイルを配信する方式であ る.

3.2  ウェブサーバによる配信 

ウェブサーバとはそもそも,HTML ファイルや画像などをクライアントにダウンロ ードさせることが目的である.そのため,ウェブサーバでは「TCP」というプロトコル が利用されている.当然ウェブサーバにあるストリーミングファイルを見ようとすると このTCPプロトコルが使用されるが,このプロトコルは「クライアントと対話を行い ながら」ストリーミングを配信するので,配信されている動画は途中で止まったり,動 いたりを繰り返すことが多々ある.また,当然この配信方法では,ファイルサイズが大 きいほど,つまり,動画の画面サイズが大きく,再生時間が長いほど,停止時間は長く なり,再生されるまでの待ち時間が相当長くなる.これは,ウェブサーバにおけるスト リーミング配信においては必ずファイルを「ダウンロード」しなければならないからで ある.当然この方法ではライブ中継などはできない.また,ダウンロードされてしまう ということは,ストリーミング配信者側にしてみれば簡単にその動画ファイルを保存で きてしまうということである.

(7)

  したがって,"STREAMING"の本来の意味である「流れる」という意味から考える と,上記のように「ダウンロードしながら再生する」ウェブサーバを利用したストリー ミングはもはや「ストリーミング」とは言えない.

3.3  ストリーミングサーバによる配信 

ウェブサーバにおいては,TCPという「クライアントと対話(送受信)をしながら」

ファイル情報を送信するプロトコルを使用したが,ストリーミングサーバにおいては UDP というプロトコルを利用して送信のみに特化した配信を行うことができる.その ため動画のデータは文字通り流れるようにクライアントに配信され,再生まで何十秒も 何分も待つということはなくなる.なぜなら,このストリーミングサーバによる配信は ダウンロードを用いていないことがその理由として挙げられる.また,ダウンロードを 用いないということは,ファイルが勝手に保存されて転用されることもなくなり,ライ ブ中継の映像を半永久的に流すこともできるということを意味する.

  この,ストリーミングサーバによるストリーミングこそ本来の「ストリーミング」で あり,商業用に動画を配信するのであればストリーミングサーバを利用するのは不可避 な選択といえる.

3.4  P2Pシステム 

P2P(Peer to Peer)システムはクライアントサーバシステムのような分散処理型のシス テム形態である.これは,サーバ(Server)のみに負荷が集中するシステムとは違い,ク ライアント(Client)間で完結できる処理をサーバを介さずに行うことができる.ピア (peer)とは対等な関係という意味であり,構成するコンピュータ同士が対等に処理を行 う.クライアントサーバシステムは処理を要求し結果を受け取るコンピュータがクライ アントと呼ばれ,要求を受けて処理結果を返すコンピュータをサーバと呼ぶ.P2Pシス テムではすべてのコンピュータがサーバ,クライアントの機能を持つためサーバント (Servent)と呼ばれる.

P2Pシステムには以下の2つのシステム形態がある.

(8)

3.4.1  Pure P2Pシステム 

  PureP2Pシステムとは,全ての完全に対等であるシステムである.すべてのコン ピュータがサーバントとしてまったく同一の機能をもっている.情報の蓄積は情報の発 生源であるサーバントで行い,情報の提供もそのサーバントが行う. 

     

   

図1:PureP2Pシステム 

3.4.2  HybridP2Pシステム

HybridP2Pシステムとは,サーバと複数のサーバントで構成されるシステム形態で ある.システムの中心にサーバがある点ではクライアントサーバシステムと似ているが,

サーバ以外のコンピュータが要求を送受信するサーバントであることが相違点として 挙げられる.情報の蓄積は,情報の発生源であるサーバントで行い,情報の提供もその サーバントが行う.サーバはサーバント間の処理を円滑に行うための情報を提供する.

たとえば,サーバが「どこのサーバントにどんな情報があるか」という情報を提供する ことで,サーバントは情報の検索を簡単に行うことができる.

(9)

2Hybrid型システム 

3.5  P2Pストリーミング

  P2P ストリーミングは,P2P 技術を応用してストリーミング配信を行う.一般に言 われているストリーミング配信では,クライアントサーバシステムで行われており,そ の場合,受信する側はすべてサーバからのデータを直接受信する.当然ながら,サーバ から流れるデータ量は,n人を相手にする場合,n倍となる.このとき,サーバ側には 人数や帯域の制限があるので,接続する人数が増えるにつれて回線が混雑し,接続でき なくなるという現象が起こる.

  一方 P2P ストリーミングでは,各受信者がサーバとしての機能を有するため,サー バに過剰な負担をかけずに多数の受信者を抱えることができる.接続数が多くなるほど,

接続先の数も増えるが,その分多くのサーバントを経由していくことになるので,クラ イアントサーバシステムよりも接続が不安定になる.また,受信する側もサーバと同じ ように配信するので,受信側の上り帯域が確保されている必要がある.

(10)

4

章 根付き木

  根と呼ばれる1個の特別視された点をもつ木を根付き木という.根付き木において,

点は通常ノードと呼ばれる.根から各ノードvへのパスは1個ずつあり,そのパスに沿 う直前のノードwを の親といい,v w=p(v)と表す. を の子という.ノード から 根へのパス上にあるノードを の祖先という.またノード の子孫は,ノード から子 を次々とたどって到達できるノードである.子をもたないノードを外点という.

v w v

v v v

  根付き木におけるノードvの深さdepth(v)は,

= +

1 )) ( ( ) 0

(v depth p v

depth       

       

) (

) (

それ以外のとき が根のとき v

で定義される.また,根付き木におけるノードvの高さheight(v)は,

+

= =

1 } ) (

| ) ( max{

) 0

(v height w p w v

height

      

   

) (

) (

それ以外のとき    が葉のとき v

で定義される.根付き木の高さは根rの高さと定義し,根付き木の深さは,木に含まれ るノードの最大の深さと定義する.そのとき,根付き木の深さと高さは一致する.

(11)

5

配信ツリーの構築

5.1  配信ツリーの構成 

  サーバを根,サーバントをノードとして,サーバントの情報を元に配信ツリーの構築 を行うアルゴリズムを考える.サーバは最大接続可能サーバント数,サーバント接続優 先度の情報を持つとする.最大接続可能サーバント数は,根もしくはノードに接続でき る最大の数を表す.サーバント接続優先度は,他ノードと比較し,値が大きいものに優 先して接続することを表す.サーバントvは次のような情報を持つ. 

 

最大接続可能サーバント数        m

現在接続しているサーバント数    n

接続時間        t

志向度        r

貢献度        W

接続優先度        l

配信サーバからの深さ        depth(v)

接続時間は,配信ツリーへ参加した時間を表す.志向度は,他サーバントへの配信を 極力避け,自分のコンピュータの負荷軽減を優先する安定志向と,他サーバントへの配 信を積極的に行い,サーバの負荷軽減を優先するサーバ貢献志向の2種類とする.安定 志向は0,サーバ貢献志向は1とおく.貢献度Wは単位時間ごとの接続サーバント数,

つまり,

=

= t

i

ni

W

0

と表す.接続優先度lは,

( )

( )v

depth tr n m

l m

=

(12)

と表す.図5.1に配信ツリー例を示す.左の数値は各サーバントの接続最大サーバント 数である.

5.1  配信ツリー例(左の数値は最大接続サーバント数)

5.2  サーバントの追加 

サーバントを配信ツリーへ追加する場合,接続優先度によって接続先を決定する.配 信ツリーに参加しているサーバントの中で,現在接続しているサーバント数が,最大接 続可能サーバント数より少ないサーバントが存在する場合,新規サーバントは接続優先 度の最も高いサーバントへ追加される.また,そのようなサーバントが存在しない場合,

サーバへ直接追加する.

  追加の例として,図5.2のような配信ツリーを示す.今,このツリーへサーバント を追加すると仮定する.ここで,各サーバントの接続優先度は,表5.2のようになる.

5.2:各サーバントの接続優先度

(13)

サーバント A B C D E F G H

接続優先度 3 5 0 4 7 8 0 0

      図5.2:配信ツリー例

よって,最も接続優先度の高いサーバントは F なので,そこへ追加される.追加後の 配信ツリーは図5.3のようになる.

5.3:サーバント追加後の配信ツリー

(14)

5.3  サーバントの離脱 

  サーバントが配信ツリーから離脱するとき,離脱するサーバントが子をもっていない ならば,そのまま離脱する.子をもっているならば,離脱するサーバントの親へ接続す る.このとき,親に接続しているサーバント数が最大接続可能サーバント数となってい るとき,深さが大きく,最大接続可能サーバント数と,現在接続しているサーバントの 数の差が最大となるようなサーバントへ子を接続する.

5.4:配信ツリー例

離脱の例として,図5.4のような配信ツリーを示す.今,サーバントIが配信ツリー から離脱すると仮定する.このとき,サーバントIはサーバント L,サーバントM もっているので,サーバントCへ接続する.Iが離脱した後,Cの最大接続可能サーバ ント数と現在接続しているサーバント数の差は3なので,Iの子LMCへ接続され る.離脱後の配信ツリーは図5.5のようになる.

  次に,図5.5 からサーバント Fがすると仮定する.このときサーバントF はサーバ ントJ,サーバントKをもっているので,サーバントBへ接続する.しかしBの最大 接続可能サーバント数は1より,2つのサーバントを持つことができない.したがって このツリーで最も深さが大きいのは,DEGHLM のサーバントであるから,

この6つのサーバントについてサーバント接続優先度を求める.ここで各サーバントの 接続優先度は表5.2のようになる.

(15)

5.5:サーバントI離脱後の配信ツリー

5.2:各サーバントの接続優先度

サーバント D E G H L M

接続優先度 0 0 2 0 0 4

5.2より,接続優先度が最も高いのはMなので,Kをそこへ接続する.サーバン Fが離脱した後の配信ツリーは図5.6のようになる.

(16)

5.6:サーバントF離脱後の配信ツリー

6

課金モデルの提案

 

第5章において提案した配信ツリー構築のアルゴリズムを用いて,課金モデルの提案 を行う. 

サーバに対する負荷を下げ,多くの人へ配信することを目的とすると,サーバに接続 したサーバントが,できるだけ多くの人へ配信することが望ましい.そのため,多くの 子をもち,配信ツリーへ長く接続しているサーバントの割引率が高くなる課金モデルを 提案する.これはサーバへの負荷軽減を第一に考えたモデルであり,安定志向のサーバ ントには,割引サービスの対象とならない. 

まず,接続する全サーバントに対して,一律の金額を課金する.そして各サーバント の通信時間に対するサーバ貢献度から割引率を計算し,一律に課金した金額を割引する こととする.このとき割引率は, 

10 通信時間

貢献度 ×  

として計算する. 

 

(17)

       

(18)

第7章

計算機実験

7.1  実験手法

  提案した課金モデルを用いて計算機実験を行う.サーバの最大接続可能サーバント数 10000,サーバント接続優先度を0とする.配信時間を3600秒とし,サーバントは 単位時間あたりの到着率0.3のポアソン分布に従って到着するものとする.また,サー バントは単位時間あたり0.01 の確率で離脱するものとする.到着したサーバントに接 続可能な最大クライアント数は  09 台とし,その確率は等確率とする.また志向度 も等確率で与えられるものとする.サーバ貢献度は,接続している各クライアントの接 続時間の総和とし,サーバント接続優先度は,最大接続可能サーバント数から現時点で 接続しているサーバント数を差し引いたたものとする.

7.2  実験結果

実験結果から,接続可能な最大クライアントの数ごとに算出した,台数,(貢献度/

通信時間)の平均値,最大,最小を表7.1に示す.

7.1:実験結果

    標本数 平均値 最小 最大 総合 525 2.02168 0 27.67521

9 53 5.721449 4.040179 9 8 52 5.090972 2 19.06838

7 47 4.14769 2.115063 27.67521

6 61 2.715238 0 6

5 44 2.166707 0.697183 11.73882

4 60 1.001469 0 5.41181

3 58 0.214359 0 3

2 46 0.151964 0 2

1 55 0.054499 0 1

(19)

7.1から

サーバ貢献志向のサーバントにおける最大サーバント数と割引率の関係を図 2 に示 す.図2から最大クライアント数が多いほど,割引率が高いことがわかる.最大クライ アント数が9のサーバントの場合,平均して6割近くの割引を受けることができる.逆 に最大クライアント数が3以下の場合,割引はほとんど行われない.これは同じ最大ク ライアント数をもつサーバントの合計にほぼ差がないためと考えられる.

7.1:サーバントの割引率

(20)

 

8

章 おわりに

8.1  まとめ 

本研究では,P2Pストリーミングの有効性を挙げ,サーバントの最大接続サーバント 数とサーバントごとの志向度を考慮した配信ツリーの構築を行った.この配信ツリーを 用いた課金モデルを提案した.

8.2  今後の課題

  本研究では,サーバントがもつ情報の相違によって,配信ツリーへ追加する確率に 変化はなく全て一定であった.しかし,実社会において,コンピュータの性能の違いに かかわらず,所持台数が変わるため,実用的とはいえない.そこで,サーバントがもつ 情報によって,到着確率を変えて実験を行うことで,より現実的な結果が得られると思 われる.また,サーバントが配信ツリーへ追加するとき,すでに配信ツリーへ参加して いる,性能の低いサーバントへ優先して追加することで,より効率的な課金モデルにな ると思われる.

(21)

謝辞

  本研究を進めるにあたり,御指導御助言を頂きました,中央大学理工学部情報工学科 の田口東教授,鳥海重喜氏には,心より感謝致します.また田口研究室の院生の方々,

研究室の仲間達に感謝の意を表します. 

 

(22)

参考文献

 

[1]  浅野孝夫,今井浩,“計算とアルゴリズム,”オーム社,2000 [2]  浅野孝夫,“情報の構造[]”日本評論社,1994

[3]  伊藤直樹,P2Pコンピューティング,”ソフト・リサーチ・センター,2001 [4]  仲山昌宏,“オーバーレイネットワークの最適化手法の提案, ”慶応義塾大学卒業

論文,2002

[5]  仲山昌宏,“ネットワークとノード情報を利用したオーバーレイネットワークの最 適化,”慶應義塾大学情報学部卒業論文,2003

[6]  数字で語るストリーミング,http://www.stream.co.jp/mailnews/data/

図 2 : Hybrid 型システム  3.5  P2P ストリーミング   P2P ストリーミングは, P2P 技術を応用してストリーミング配信を行う.一般に言 われているストリーミング配信では,クライアントサーバシステムで行われており,そ の場合,受信する側はすべてサーバからのデータを直接受信する.当然ながら,サーバ から流れるデータ量は, n 人を相手にする場合, n 倍となる.このとき,サーバ側には 人数や帯域の制限があるので,接続する人数が増えるにつれて回線が混雑し,接続でき なくなるという現象が
図 5.5 :サーバント I 離脱後の配信ツリー 表 5.2 :各サーバントの接続優先度 サーバント D E G H L M  接続優先度 0 0 2 0 0 4  表 5.2 より,接続優先度が最も高いのは M なので, K をそこへ接続する.サーバン ト F が離脱した後の配信ツリーは図 5.6 のようになる.
図 5.6 :サーバント F 離脱後の配信ツリー 第 6 章 課金モデルの提案   第5章において提案した配信ツリー構築のアルゴリズムを用いて,課金モデルの提案 を行う.  サーバに対する負荷を下げ,多くの人へ配信することを目的とすると,サーバに接続 したサーバントが,できるだけ多くの人へ配信することが望ましい.そのため,多くの 子をもち,配信ツリーへ長く接続しているサーバントの割引率が高くなる課金モデルを 提案する.これはサーバへの負荷軽減を第一に考えたモデルであり,安定志向のサーバ ントには,割引サービ
表 7.1 から サーバ貢献志向のサーバントにおける最大サーバント数と割引率の関係を図 2 に示 す.図 2 から最大クライアント数が多いほど,割引率が高いことがわかる.最大クライ アント数が 9 のサーバントの場合,平均して 6 割近くの割引を受けることができる.逆 に最大クライアント数が 3 以下の場合,割引はほとんど行われない.これは同じ最大ク ライアント数をもつサーバントの合計にほぼ差がないためと考えられる. 図 7.1 :サーバントの割引率

参照

関連したドキュメント

こうした思考は︑処分の 職権取消 および4廃止 ︑ 負担の賦課既にもみられる︒すなわち︑博士によれば︑処分を

人は何者なので︑これをみ心にとめられるのですか︒

が省略された第二の型は第一の型と形態・構

 処分の違法を主張したとしても、処分の効力あるいは法効果を争うことに

近年の動機づ け理論では 、 Dörnyei ( 2005, 2009 ) の提唱する L2 動機づ け自己シス テム( L2 Motivational Self System )が注目されている。この理論では、理想 L2

題が検出されると、トラブルシューティングを開始するために必要なシステム状態の情報が Dell に送 信されます。SupportAssist は、 Windows

脱型時期などの違いが強度発現に大きな差を及ぼすと

本論文での分析は、叙述関係の Subject であれば、 Predicate に対して分配される ことが可能というものである。そして o