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髙橋, 俊介

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Academic year: 2022

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

大腸髄様癌における接着因子、上皮間葉系移行関連 因子の蛋白発現の検討

髙橋, 俊介

http://hdl.handle.net/2324/1654705

出版情報:Kyushu University, 2015, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (2)

(2)

氏 名: 髙 橋 俊 介

論 文 名:Expression of adhesion molecules and epithelial-mesenchymal transition factors in medullary carcinoma of the colorectum

(大腸髄様癌における接着因子、上皮間葉系移行関連因子の蛋白発現の検討)

区 分:甲

論 文 内 容 の 要 旨

大腸癌の稀な亜型である髄様癌 (Medullary carcinoma ; MC) は、組織学的には低分化型腺癌の形 態をとり、充実性発育パターンを呈する。MC の臨床病理学的および分子生物学的な特徴について は様々なことが報告されているが、他の低分化型腺癌と比較して予後が良好である理由は未だ明ら かにされていない。今回我々はMC 43例と低分化型腺癌 (Poorly differentiated adenocarcinoma ; PDA) 30 例を抽出し、腫瘍中心部と先進部(浸潤部)の両領域における接着因子および上皮間葉系移行 (Epithelial-mesenchymal transition ; EMT) 関連因子の免疫組織化学的発現を比較し、各因子と予後と の関係性を検討した。

MCの腫瘍先進部におけるE-cadherin (p<0.0001)、β-catenin (p<0.0001)、claudin-1 (p<0.0036)の細胞膜 発現は、PDAが同部で減弱しているのに対し明らかに保持されていた。また、MCの腫瘍中心部で はE-cadherinの細胞膜発現が高頻度で保持されていた(p=0.0178)。一方、MCにおけるβ-cateninの細 胞核発現は、PDAと比較して、腫瘍中心部 (p=0.0463)と先進部 (p=0.0346)の両領域において明らか に低頻度であった。EMT 関連因子については、MC の腫瘍先進部における Snail の細胞核発現

(p=0.0346)およびTwist1の細胞核発現(p=0.0463)は、PDAに比べて明らかに低頻度であり、MCにお

いてEMTは生じにくいことが示唆された。予後解析では、MCの腫瘍中心部におけるE-cadherin膜 発現の低下が予後不良因子であった (p=0.0086)。

今回の検討において、腫瘍先進部における接着因子発現の保持と EMT 関連因子発現の低下が MC の特徴であり、良好な予後に寄与していることが示された。さらに、腫瘍中心部におけるE-cadherin の細胞膜発現の低下はMCの予後不良因子になることが示唆された。

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