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海外短期看護研修の及ぼす心的効果に関する考察

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(1)

海外短期看護研修の及ぼす心的効果に関する考察

著者 田浦 秀幸

雑誌名 福井大学医学部研究雑誌

巻 4

号 1‑2

ページ 87‑97

発行年 2003‑12‑19

URL http://hdl.handle.net/10098/941

(2)

原 著 福 井 大 学 医学 部 研 究雑 誌 第4巻 第1号 ・第2号 合 併 号(2003)

海外 短期看護 研修 の及 ぼす心 的効 果に関する考察

田 浦 秀 幸 ※ 医学科 英語教室

A Report on a Short-Term Overseas Program

in Terms of Its Internal Socio-Psychological Effects on Nursing Students

English Section,

TAURA, Hideyuki'

Faculty of Medical Sciences, University of Fukui

Abstract :

This study firstly reports on a two-week nursing program, which was held in Melbourne, Australia in 2001. Secondly, it examines the effects of the program on the participants in terms of their internal growth and awareness towards Australian culture, behaviour and the language. Lastly, it explores affiliation need observed in the participants in comparison with English major students in a similar program in England.

The results suggest that (1) the overseas nursing program is useful for motivational reasons, (2) the nursing students observed their host families rather critically, and (3) they seem to have higher affiliation need than English majors and were able to perform well in everyday situations by keeping eye-contact, smiling and nodding for agreement.

Key Words : overseas program, nursing students, cultural awareness, affiliation need

※(現 所 属)京 都 工 芸 繊 維 大 学(Kyoto  Institute of Technology) (Received  12 August,2003;accepted  290ctober,2003)

(3)

立 案 に 際 して,治 安 面 で 安 心 で き る も の,医 療 現 場 を 直 接 見 学 で き る も の,ナ ー ス に 特 化 し た 英 語 プ ロ グ ラ ム を 提 供 で き る も の,異 文 化 体 験 が 直 に で き る ホ ー ム ス テ イ が で き る も の 等 こ の 種 の 研 修 導 入 時 に 考 慮 す べ き 事 項 を ク リア して い る も の と し て ,オ ー ス トラ リ ア ・メ ル ボ ル ン ラ ン ゲ ー ジ ス ク ー ル 企 画 の2週 間 プ ロ グ ラ ム(西 村,1996a・b;山 内,1998)が 候 補 に あ が

α

田浦秀幸

1は じめ に

将 来 的 に福 井 医 科 大 学(以 下 「本 学 」)看 護 学 科 の公 式 行 事 に 取 り入 れ る こ と も視 野 に入 れ て,2001年(8 月2〜16日)に メル ボ ル ン看 護 研 修 の視 察 が 行 われ た

(本学 か らは3名 参加)。看 護 学 生 が こ の研 修 に参 加 す る こ とに よ っ て,オ ー ス トラ リア の 医 療 現 場 を直 接 見 学 す る 以外 に も,自 分 に 対 す る 自信 が 深 ま り,異 文 化 や 外 国語 に対 す る意 識 が 高 ま り,更 には 将 来 ナ ー ス を 目指 す 看 護 学 生 に必 要 と され る親 和 欲 求 が 高 ま る こ と が 期 待 で き た。 こ の研 修 の 導 入 を,英 語 担 当教 官 が 検 討 して い る段 階 で あ る の で,こ れ らの 項 目に関 して2 週 間 の 研 修 で十 分 効 果 が 上 が る の か ど うか を,本 稿 は 考 察 した。 最 初 に看 護 研 修 の概 要 を 記 し,次 に そ の 期 間 中,事 前 と事 後 に2度 行 われ た ア ンケ ー ト調 査 結 果 を基 に して 参 加 者 の心 的変 化 と この プ ロ グ ラム に よ る 親 和 欲 求 面 で の効 果 を探 る こ とに した。

した の で,同 行 しプ ログ ラム 内 容 を 視 察 した 。そ の 際, プ ログ ラム 参 加 者 の 意 識 の 変 化 に 関 して2度 ア ン ケ ー

トを 実 施 し,必 要 に 応 じて 直 接 面 接 も行 っ た。

2.2参 加 者

当初1週 間 は10日 間 ・2週 間 ・3週 間 の3コ ー フ が合 同 で 全 て 同 じプ ロ グ ラム に参 加 して い た。3コ ー ス全 体 の 参加 者 の 内 訳 を見 る と,4年 制 大 学 の看 護 弄 学 生 が20名,短 大 生 が10名,専 門 学 校 等 の学 生 僚 齢 は20歳 前 後)が17名,既 に 経 験 を豊 富 に積 ん た ナ ー ス参 加 者(40歳 以 上)が2名 で あ った 。4年 姓 大 学 看 護 系 学 生 の参 加 者 を 年 次 別 に 見 る と43%が2 年 次 生,38%が1年 次 生,19%が3年 次 生 で あ り, 看 護 学 生 は 夏休 み 中 で も3年 次 以 降 は 実 習 で 忙 し く8 割 が1,2年 次 生 で の 参加 で あ っ た 。 本 研 究 が 直 接 文 象 と した2週 間 コー ス の 参加 者 は13名 で あ った 。

2海 外 看 護 研 修 の概 要

2.1本 学 で の海 外 研 修 導 入 目的

欧 米 の 学 生 に 比 べ て 日本 の大 学 生 は,学 習 に対 す る 姿勢 や 費や す 時 間 に つ い て 劣 る とい う意 見 を 耳 にす る こ とが あ るが,看 護 学 科 とい う将 来 命 を扱 う職 業 を 選 沢 して入 学 して く る学 生 に 日々接 して い て も 同様 の感 を抱 く こ とが少 な か らず あ る。 少 な く とも こ の よ うな 学生 に,決 して長 くな い 専 門 トレー ニ ン グ の時 期 を有 意義 に過 ご して も ら う為 に,入 学 後 あ ま り時 間 が経 っ てい な い 時期 に,欧 米 の看 護 学 生 と交 流 を持 ち,他 と 7)比 較 で 自 らの姿 勢 を省 み た り,現 地 で の 医療 制 度 を 学習 し又 実 際 に病 院 見 学 を行 うこ とで 刺 激 を受 け,ひ

!・て は 看 護 教 育 ・英 語 教 育 両者 即 ちESP(Englishfor 3pecificPurposes)教 育 に対 す るモ チ ベ ー シ ョン を高 め る こ とを期 待(目 的 と)し て,本 学 英 語 教 官 に よ り 毎外 短 期 研 修 導 入 が 検 討 され て き た。

立 案 に際 して,治 安 面 で安 心 で き る もの,医 療 現 場 を直 接 見 学 で き る もの,ナ ー ス に特 化 した英 語 プ ロ グ ラム を 提 供 で き る もの,異 文 化 体 験 が 直 に で き るホ ー ムス テ イ が で き る もの 等 こ の種 の研 修 導入 時 に 考 慮 す べき 事 項 を ク リア して い る も の と して ,オ ース トラ リ ア ・メ ル ボ ル ン ラ ンゲ ー ジ ス クー ル 企 画 の2週 間 プ ロ グラ ム(西 村,1996a・b;山 内,1998)が 候 補 に あ が った。2001年 度 に 本 学 の 看 護 学 科2年 次 生3名 が参 加

2.3プ ロ グ ラ ム 内 容

今 回 の プ ロ グ ラ ム は 大 き く 分 け て(1)週 日 の 午 前 ヰ 3時 間 行 わ れ る 看 護 英 語 レ ッ ス ン,(2)午 後 に 行 わ れ そ 病 院 等 の 施 設 見 学 ・医 療 に 関 す る 講 義,(3)オ ー ス トラ リ ア 人 宅 で の ホ ー ム ス テ イ に よ る 生 活 ・文 化 体 験 か ら な っ て い た 。

英 語 に 不 安 の あ る 参 加 者 に と っ て 内 容 を 良 く理 解 し た り質 問 で き る よ う に,講 義 ・施 設 訪 問 と も 医 療 英 詳 に 堪 能 な 元 看 護 婦(日 本 人)が 通 訳 と し て 必 ず 同 行 し た 。 医 療 関 連 の 講 義 は,オ ー ス トラ リ ア の ヘ ル ス ケ ア シ ス テ ム に 関 す る も の と,高 齢 者 ケ ア に 関 す る も の ガ 現 場 経 験 の 豊 か な 専 門 家 に よ り行 わ れ た 。 医 療 施 設 貝 学 は 盛 り だ く さ ん で,教 育 病 院 で あ る オ ー ス テ ィ ン 猜 院(AustinHospital)を 訪 れ,CCU(CriticalCar〔

Unit)・ 集 中 治 療 室 ・普 通 病 棟 を 見 学 し た り,ロ ー ケ ア ホ ス テ ル(lowcarehostel:看 護 ケ ア が あ る わ け で な く,原 則 と し て 自活 で き る 人 た ち が,体 が 不 自 由 に な る 前 に,子 供 の 世 話 に な る こ と な く,友 達 を 作 っ た り す る の に 入 る 施 設)で あ る ハ イ ベ ー ル ・ ビ レ ッ ジ (Highvaleretiredvillage)を 訪 問 して 建 物 や 提 供 さ れ て い る サ ー ビ ス を 見 学 し た 。 更 に,オ ー ス トラ リア で 初 め て 子 供 の 終 末 ケ ア 施 設 と し て 創 設 さ れ たVer}

SpecialKidsHospitalも 訪 問 し た 。 医 療 関 連 の 講議 と 医 療 施 設 訪 問 に つ い て 参 加 者 か ら の 自 由 記 載 式 ア ン

(4)

海 外短期看護研 修の及 ぼす心的効果 に関す る考察

ケ ー トを見 る と,多 くの 者 が異 口同音 に 「日豪 両 国 と も にお 互 い か ら学 ぶ こ とが あ る」 「オ ー ス トラ リア の 医 療 現 場 を通 して逆 に 日本 の現 状 を考 え 直す こ とが で きた 」 「日本 で は あ ま りな い よ うな と て も興 味 深 い所 を訪 問 し,質 問す る場 も た く さん あ り とて も勉 強 に な った 」 な ど,オ ー ス トラ リア の 医療 制 度 に 関 す る講 義 や 医療 施 設 訪 問 に満 足 感 を 示 す 言 葉 を 並 べ て い た 。 適 切 な事 後 指 導 が あれ ば今 後 の看 護 学 習 へ の 動機 付 け に つ な が る と期 待 で き た。

2.4ホ ー ム ス テ イ

原 則 と し て 学 生2人 が ペ ア と な り各 ホ ス トフ ァ ミ リ ー 宅 に 滞 在 す る よ うな 形 態 が と られ て い た。 事 後 ア ン ケ ー トに よ る と,初 日に トラ ム(路 面 電 車)に 乗 っ て 通 学 す る の に は 心 強 か っ た よ うで あ る が,ど う し て も 帰 宅 後2人 で 日本 語 を 使 っ て し ま うの で,で き れ ば1 人1家 庭 の 方 が い い と の 参 加 者 の 声 が 多 か っ た 。 こ の ペ ア 制 度 以 外 で ,代 表 的 な感 想 は次 の よ うな もの で あ る 。 「ホ ス ト フ ァ ミ リ ー と の 交 流 は 言 葉 の 壁 を 越 え た と て も 暖 か み の あ る も の で,人 間 対 人 間 と の 関 係 は 本 来 こ う あ る べ き!!と 思 え る よ う な も の で し た 。 全 く と い っ て い い ほ ど英 語 が 話 せ な い 私 に 親 切 に,わ か りや す く コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と っ て く れ た ホ ス トフ ァ ミ

リー に 感 謝 の 気 持 ち で い っ ぱ い で す 。」 ホ ス トフ ァ ミ リー の 項 目 に 関 し て は,異 文 化 体 験 ・人 間 と して の 視 野 を 広 げ る と い っ た 側 面 が 多 分 に あ る の で,次 の セ ク

シ ョ ン で 詳 し く 見 る こ と に す る 。

3看 護 研 修 ・ホー ム ス テ イ参 加 に よ る 心 的 変 化 3.1心 的変 化

日本 私 立 短 期 大 学 協 会 外 国語 教 育 研 究委 員 会 の報 告 書(1994)に よ る と,日 本 の大 学 ・短 大 に よ る英 語 学 習 を 目的 と した 短 期 海 外 研 修 は か な りの数 に 上 っ て い る が,僅 か 数 週 間 で は どれ ほ どの効 果 が 上 が っ て い る の か 必 ず しも は っ き り とは して い な い(石 野 他,1999)。

現 存 の ツー ル(TOEFL等 の テ ス ト)で は 短 期 間 で の 英 語 力 の推 移 が な か な か測 定 で き な い こ とが 原 因 と考 え

られ る(Hisama,1995)。

語 学 面 で の効 果 ば か りで は な く,最 近 で は 海 外 研 修 プ ロ グ ラ ム に よ る社 会 言 語 学 的 な 効 果 に も 目を向 け る 動 き が あ る。例 えば,英 語 圏 で 日常 生 活 を送 る こ とで,

自 己 に 対 す る 自信 や 異 文 化 ・英 語 へ の 意 識 に ど の よ う な 心 的 変 化 が 現 れ る の か を 調 べ る研 究 が 石 野 他(1999) に よ っ て 行 わ れ た 。石 野 他 の 研 究(1999)で は,「 海 外 滞 在 経 験 に よ る 自信 の 移 り変 わ り」 に か か わ る29項

と 「異 文 化 と 外 国 語 へ の 意 識 」 に か か わ る25項 目が 作 成 さ れ た(参 考 資 料)。

こ の 質 問 紙 に よ る ア ン ケ ー ト調 査 を,今 回 視 察 し た 2週 間 コ ー ス 参 加 の 学 生13人 対 象 に,ホ ー ム ス テ イ 開 始2日 目(事 前 ア ン ケ ー ト)と 最 終 日 で あ る14日

目(事 後 ア ン ケ ー ト)の2度 行 い,そ の 結 果 を 比 較 検 討 した(回 収 率100%)。 第1日 目 は メ ル ボ ル ン に 到 着 し,ま だ ホ ス トフ ァ ミ リ ー に 会 っ て い な い 段 階 で あ っ た の で,第1夜 を ホ ス トフ ァ ミ リ ー と過 ご し た 直 後 の 第2日 目 に 最 初 の ア ン ケ ー トを 実 施 し た 。2度 目 の ア ン ケ ー トは 昼 休 み の 時 間 を 使 っ て 一 斉 に 研 修 教 室 で 実 施 され た 。

回 答 は 無 記 名 方 式 と し,(1)一(29)の 「経 験 と 自 信 」 項 目 に つ い て は 自信 が あ れ ば4,全 く 自 信 が な け れ ば 1,(30)《54)の 異 文 化 と外 国 語 へ の 意 識 」項 目で は 強 く そ う思 うの で あ れ ば4,全 く そ う思 わ な け れ ば1 と 記 入 す る4段 階 リカ ー ト法 を と っ た 。 そ の 結 果 が 表

1で あ る(t検 定 を 行 い54で 除 した 値 を 有 意 レベ ル に 設 定 し,こ れ に 達 し た 設 問 の 標 準 偏 差SDの み 明 記)。

石 野 他 の 研 究 の 被 験 者 を 詳 し く見 る と,全 てA女 短 期 大 学 の 学 生(年 齢 は 明 記 され て い な い が 短 大 生 で あ る こ と を 考 慮 す る と 平 均19歳 前 後 と推 測 され る) で あ っ た が 滞 在 先 に よ り,大 き く3つ の グ ル ー プ に 分 け られ て い た 。 オ ー ス ト ラ リ ア 語 学 研 修 の39名,オ ー ス トラ リ ア フ ァ ー ム ス テ イ の19名 ,ア メ リ カ 語 学 研 修 の11名 で そ れ ぞ れ4週 間 の 滞 在 で あ っ た 。3グ ル ー プ と も に 同 じ ア ン ケ ー トを 用 い た が,本 研 究 の 被 験 者 が 参 加 し た プ ロ グ ラ ム に 最 も 近 い の は オ ー ス トラ リ ア 語 学 研 修 で あ る と 思 わ れ る の で,比 較 の 為 に そ の グル ー プ の 結 果 も 表1に 附 加 して お い た 。

3.2海 外 滞 在経 験 に よ る 自信 の 変化

ま ず 経 験 に よ る 自信 の変 化 を 見 る設 問#1〜29に つ い て,石 野 他 の被 験 者(94%が 英 語 専 攻)と 本 研 究 の 被 験 者(全 員 看 護 学 生)の 平 均 値 を比 べ る と事 前 ・事 後 と も に石 野 他 の 方 が高 か った(ρ〈.01)。ま た そ れ ぞ れ の グル ー プ を個 別 に 見 る と,本 研 究 の被 験 者 も

(5)

田浦 秀 幸

石 野 他 の 被 験 者 も事 後 に は 得 点 が 向 上 して い た(そ れ ぞ れ ρ<.05,ρ〈.001)。石 野他 の 事 前 調 査 時 に29問 の 平 均 値 は2.58,事 後 調 査 時 で は3.33で あ っ た が, 本研 究 で はそ れ ぞ れ2.18,2.58で あ っ た 。 この こ とは,海 外 研 修 参 加 前 に は石 野他 の被 験者 の 方 が 海 外 で の 生 活 につ い て 自信 を も っ て お り,本 研 究 の被 験 者 は2週 間 の 研 修 を通 して よ うや く石 野他 の被 験者 の 渡 航 前 の 自信 レベ ル に達 した と解 釈 す る こ とが で き る。

ま た,両 研 究 の 被 験 者 とも に海 外 研 修 に よ っ て 自信 は 増 した が,渡 航 前 の レベ ル が 高 く且 つ4週 間 も オ ー ス トラ リア に滞 在 した 石 野 他 の 被 験 者 の レベ ル に本 研 究 の被 験 者 が 達す る こ とは な か った 。

細 か く設 問 を 見 る と,29間 中25問(86%)で

自信 の 向 上 を 見 た石 野他 に 比 べ て,本 研 究 の被 験 者 は 21%の 項 目に 自信 を深 め た だ けで あ った 。21%に 当た る6項 目で 自信 が深 ま っ た 理 由 を考 えて み る と, 研 修 先 で あ る メル ボル ン ・ラ ンゲ ー ジ ・セ ン ター が メ ル ボ ル ンの 中心 地 に あ り昼 休 みや1日 の プ ロ グ ラ ム が 終 わ った 後 で,シ ョ ッ ピン グ を した り郵便 局 に 行 き 日 本 へ の 手 紙 を 出 した り,毎 日バ ス か トラム で 通 学 す る 環 境 に あ っ た 為 に#1,2,3,18の 自信 向 上 に つ な が っ た の か も しれ な い 。#10「 ホ ス ト先 で電 話 が 鳴 っ た とき に,ま わ りに誰 もい な けれ ば 自分 で 対 応 で き る」

につ い て は,事 前 調 査 時 に全 員 ま っ た く 自信 が な く平 均 値 が 「1」 で あ っ た の で,少 しの 自信 がつ くだ け で

も有 意 差(5%レ ベ ル)が 出 た と判 断 で き る。

しか しこ の よ うに原 因 の 究 明 が 容 易 で な く,ま た, 石 野 他 の結 果 と明 らか に 異 な っ て い るの が#13の 「迷 惑 をか け られ た場 合 に,適 切 な 英 語 で 注 意 を した り, 苦 情 を言 うこ とが で き る 」 の 項 目で あ る。 この 項 目に 類 似 した もの を含 めて 結 果 を見 て み る と,「 迷 惑 を か け た とき に 英 語 で謝 る こ とが で き る(#12)」,「 困 っ た と き に英 語 で 助 け を求 め る こ とが で き る(#14)」, 及 び#13の3項 目に 関 して石 野 他 の被 験 者 は全 て 事 後 に 自信 を深 めて い た が,看 護 研 修 参 加 者 は#13の み に 向 上 を示 した だ けで あ っ た。 これ が 将 来 ナ ー ス を 目 指 す グ ル ー プ の 特 性 に起 因す る の か ど うか の判 断 は こ こで は で き な い が,2週 間 の プ ロ グ ラ ム 中行 動 を 共 に した 筆者 が 気 づ い た 特 性 一 イ ヤ な こ とは イ ヤ だ とは っ き り言 うこの グル ー プ の 特 性 一 が 出て い て実 に興 味深 い差 で あ っ た(両 研 究 の 被 験 者 は全 て 女 性 で あ っ た の

で ジ ェ ン ダ ー 差 に 起 因 す る も の で は な い と考 え られ る)。他 の解 釈 法 と して は,滞 在 期 間 が看 護 グル ー プ は 2週 間 で あ っ た の に 対 して 石 野 他 は4週 間 で あ った の で,最 初 に#13へ の 自信 が高 ま りそ の後#12,14 が 高 ま る とも考 え られ る。 更 に,石 野 他 の 被 験 者 の 主

目的 が 英 語 力 の 向上 や 異 文化 理 解 で あ るの に 対 して 看 護研 修 参 加 者 はオ ー ス トラ リア の看 護 現 場 の 理 解 が 目 的 で あ る の が原 因 で あ っ た の か も しれ な い。

3.3異 文 化 理 解 と外 国 語 学 習

次 に 「異 文 化 と外 国語 へ の意 識 」 の変 化 を調 べ た 設 問#30〜54の 結 果 に 目を 向 け る前 に,こ の25問 が 内容 的 に2種 類 に 分 か れ て い る こ とを説 明 して お く必 要 が あ る。#20〜48と#54の20項 目が人 間 関係 や 生 活 習慣 等 の 「異 文 化 へ の 意 識 」 につ い て の 心 的 変 化 を調 べ る もの で あ る一 方 で,#49〜53の5項 目で は 「外 国語 へ の意 識 」 の 変 化 が 扱 わ れ て い る。 ま た, こ の設 問 を考 案 した石 野他 の研 究 で は この25問 に 関 して 事 前 ・事 後 の有 意 差 は扱 われ て お らず,便 宜 上0.

2以 上 の変 化 を 「顕 著 な変 化 が認 め られ た 」 と して 分 析 して い る(p39)。 本 稿 で は 「経 験 に よ る 自信 の変 化 」 分 析 との 整 合 性 を鑑 み て,有 意 差 が 見 い だ せ た 項 目に

ウ ェイ トを置 い て 結 果 の検 討 をす る こ とに した。

最 初 に異 文 化 に関 す る20問 の平 均 点 に つ い て本 研 究 で は 事 前 事 後 に 有 意 差 は な く,石 野 他 の数 値 を 計 算 した と こ ろ同 じ結 果 で あ った 。 また,本 研 究 と石 野他 の研 究 の被 験者 間 に 事 前 ・事 後 とも に有 意 差 が 見 い だ せ な か っ た。 っ ま り,異 文 化 に対 す る意 識 は海 外 研 修 前 も後 も2グ ル ー プ 間 に 差 は な く,そ れ ぞ れ の グル ー プ を別 々 に 見 て も意 識 の 変 化 が な い こ とよ り,海 外 研 修 を2〜4週 間行 っ て も異 文 化観 に は あま り影 響 を及 ぼ さ な い よ うで あ る。

異 文 化 へ の意 識 に 関す る設 問20問 の 中で 点 数 が 向 上 した の は,#36の 「フ ァー ス トネ ー ム で 呼 び合 う」

と#54の 「日本 人 に 生 ま れ て よか った 」の2項 目だ け で あ った(そ れ ぞ れ ρ〈,05)。#36に 関 して は 事 前 に既 に3.38と か な り高 い 数 値 で あ った に も 関 わ らず,事 後 に は0.39ポ イ ン ト上 昇 して3.77と な り,石 野 他 の3.39か ら3.69へ の変 化 と酷 似 した結 果 が 得 られ た 。 慣 れ な い 海 外 で,数 日前 に は他 人 で あ っ た ホ ス トフ ァ ミ リー に家 族 同然 に接 して も らっ て い る 生 活

一90一

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海外短期看護研修の及 ぼす心的効果 に関す る考察

の 中 で,日 本 人 に と っ て フ ァ ー ス トネ ー ム で 呼 び 合 う こ と で 親 しみ が 増 し た と感 じ られ た の か も し れ な い 。 こ の 習 慣 は オ ー ス トラ リ ア 社 会 で は 当 た り前 の こ と で あ る の で,逆 に ホ ス トフ ァ ミ リ ー に 同 様 の 質 問 を す る こ と で,こ の プ ロ グ ラ ム 参 加 者 た ち が 感 じた 親 しみ の 度 合 い と,ホ ス トフ ァ ミ リ ー が フ ァ ー ス トネ ー ム を 使 う こ と で 伝 え よ う と し て い た 親 し み の 度 合 い を 比 較 し て み る と興 味 深 い 結 果 が 得 ら れ る か も しれ な い 。

「日本 人 に 生 ま れ て よ か っ た 」 の 項 目で は,石 野 他 の 結 果 で は3.65が3.57へ と ほ と ん ど 変 化 して お らず,4週 間 の 滞 在 に よ っ て 日本 観 ・オ ー ス トラ リア 観 が 変 わ ら な か っ た と解 釈 で き る 。 こ れ に 対 して,本 研 究 の 被 験 者 は2.77か ら3.54へ と 実 に0.77

も の 変 化 を 見 せ た 。 こ れ は 本 研 究 の 被 験 者 は,石 野 他 の 被 験 者 と 比 べ て オ ー ス トラ リア で の 生 活 体 験 に よ っ て 日 本 観 に 遙 か に 大 き な 変 化 が 起 こ っ た と換 言 で き る だ ろ う。こ の 差 を 少 し詳 し く 見 て み る こ と に す る 。 「 文 化 へ の 意 識 」 に 関 す る25項 目 中 で,石 野 他 の 研 究 で は0.2以 上 の 差 に よ る 「顕 著 な マ イ ナ ス の 変 化 」が 観 察 さ れ た の は#39「 滞 在 国 の 人 は 日本 よ り も 質 素 な 暮 ら し を し て い る 」 と#43「 滞 在 国 は 日 本 よ り も 危 険 で あ る 」 の み で あ っ た 。 つ ま り,4週 間 の オ ー ス トラ リ ア 滞 在 に よ っ て,被 験 者 は 当 初 思 っ て い た ほ ど 質 素 な 生 活 で も な い し,危 険 性 が あ る わ け で も な い と 感 じ た と解 釈 で き る。

一 方,本 研 究 で は#31「 家 族 の 家 事 の 分 担 は 日本 も 見 習 う べ き 」,#33「 家 族 と 過 ご す 時 間 を 大 事 に す る 習 慣 を 日 本 も 見 習 うべ き 」,#41「 滞 在 国 の 生 活 水 準 は 日本 よ り高 い 」,#46「 滞 在 国 の 女 性 は 日本 の 女 性 よ り も 幸 せ そ うで あ る 」,#48「 滞 在 国 の 同 世 代 の 女 性 は 私 よ り精 神 的 に 大 人 だ と思 う」の5項 目で0.2以

上 の 低 下 が 観 察 で き た 。 低 下 後 で さ え3,61,3.4

6と 高 い 数 値 を 示 し て い る#31,#33の 結 果 か ら 考 え る と,こ の よ う な 習 慣 の 良 さ を を 認 め な が ら も,実 際 に そ の 中 で 生 活 し な が ら 将 来 の 自 分 が 築 く 家 庭 を 考 え 合 わ せ る と,必 ず し も 日本 人 が 見 習 う必 要 が あ る わ け で も な い と 考 え た 参 加 者 が 多 か っ た と 言 え る だ ろ う。

ま た 滞 在 国 の 女 性 に 関 す る 設 問#46,48に 対 す る ポ イ ン トも 下 が っ て い る こ と よ り,2週 間 の 観 察 後 に は 当 初 ほ ど の 評 価 を し て い な い こ と も わ か る 。 一 方 石 野 他 で は そ れ ぞ れ0.33,0.06ポ イ ン ト向 上 し て お

り同性 へ の 評 価 が 好 意 的 で あ る こ と と比 較 す る と,看 護 研 修 グル ー プ は か な り厳 しい 観 察 眼 で ホ ス トフ ァ ミ

リー の 生 活 や オ ー ス トラ リア の 女 性 を見 て いた よ うで あ る。 この よ うな 日本 社 会 の 再 評 価 と厳 しい 同性 へ の 観 察 が 相 ま って,「 日本 人 に 生 ま れ て よか っ た 」の項 目 で の 事 後 ポ イ ン ト向上 につ な が っ た の か も しれ な い。

3.4外 国 語 学 習

最 後 に 「外 国語 へ の意 識 」 を扱 っ た#49‑53の 結 果 を見 る と,石 野 他 の グル ー プ も看 護 研 修 グル ー プ も 事 後 に 向上 は 見 られ な か っ た。 ま た事 前結 果 に も2グ ル ー プ 間 に差 は な か っ た。 但 し事 後 に な る と石 野他 の 被 験 者 の方 が本 研 究 の被 験 者 よ り も高 い数 字 を残 して い た(そ れ ぞ れ3.33と2.78)。 つ ま り石 野 他 の 参 加 者 の方 が,海 外 研 修 に よっ て 外 国語 へ の 意 識 が 高 ま

っ た と考 え られ る。

各 項 目に 目 を 向 け る と,「 滞 在 先 の英 語 の授 業 は 今 回 の海 外 滞 在 に は 役 だ った と思 う」の項 目で3.23か ら2.46へ の低 下(ρ〈.05)が見 られ た 。 低 下 は石 野 他 で もみ られ(‑0.14),こ れ は予 想 通 りで あ る と石 野 他 は コ メ ン トして い るが,そ の理 由 は考 察 され てい な い 。 英 語 圏 で の 看 護 研 修 の柱 の一 つ は英 語 の研 修 で あ るの で,現 地 ス タ ッフ との緊 密 な打 ち合 わせ に よ り参 加 者 の 英 語 レベ ル に合 致 し,needsanalysisに 基 づ く 内容 を提 供 で き る プ ロ グ ラ ム を作 る必 要性 が あ る こ と が浮 かび 上 が っ て き た。 ま た2週 間 と短 期 間 で あ る こ とを考 慮 す る と事 前 学 習 の 重 要性 も忘 れ て は な らな い。

この 点 に 関 して,中 学や 高校 で の 英語 の授 業 に 対 す る 評 価(#50)は 石 野 他 と本 研 究 の 被 験 者 で 大 差 は な か っ た が,大 学 ・短 大 で の 英 語授 業 の 有 用 性 に関 して 看 護 研 修 生 は 「顕 著 な 」 伸 び(0.23)を 示 した一 方 で, 石 野他 で は 一〇.12と 若 干 の 低 下 が 見 られ た 。 看 護 に 特 化 した 英 語 授 業 を在 籍 中 の大 学 ・短 大 ・専 門学 校 で 既 に 受 講 した 学 生 が,そ の有 用 性 を見 い だ した結 果 と 取 れ れ ば,ESP授 業 を看 護 学 生 対 象 に行 っ て い る英 語 教 育 関 係 者 に とっ て は朗 報 で あ る。

3.5海 外 滞 在 経 験 に よ る 心 的 変 化 の ま と め

海 外 研 修 に よ る 自信 」 「異 文 化 へ の 意 識 」 「外 国 語 へ の 意 識 」 に つ い て 石 野 他(1999)に よ る54項 目 か ら

な る ア ン ケ ー ト調 査 を 事 前 ・事 後2度13名 対 象 に 実

(7)

田浦秀 幸

施 し,2週 間 のオ ー ス トラ リア看 護 研 修 の 心 的 効 果 を 検 証 した 。ま ず,「 自信 」に つ い て は 現 地 で の 日々 の 生 活 の 中で 不 安 感 が 自然 と払 拭 され た と考 え られ る5項

目以 外 に,「 苦情 を 英 語 で 言 え る」項 目の み 自信 が 増 し て い た 。 「異 文化 へ の 意 識 」に 関 して は,2項 目で 意 識 の 高 ま りが 観 察 され た が,特 に 「日本 人 に 生 ま れ て よ か っ た 」 の ポ イ ン トの上 昇 が石 野 他 の結 果 とは傾 向 が 異 な るの で 理 由 を探 る と,か な り厳 しい観 察 眼 で ホ ス トフ ァ ミ リー の 生 活 や 現 地 の女 性 の行 動 を 見 て い た 可 能 性 が示 唆 され た。 「外 国語 へ の 意 識 」の 高 ま りは石 野 他 ほ ど見 られ な か っ た 。

本 研 究 と石 野他 の研 究 結 果 の 差 は,プ ロ グ ラ ム期 間 の長 短(看 護 プ ログ ラム は 石 野 他 の 半 分 の2週 間)に 起 因 す る もの で あ り,あ と2週 間 滞 在 期 間 が 延 び れ ば 同 じよ うな結 果 に な っ て い た と考 え る こ とが で き る。

ま た 別 の考 え方 をす る と,英 語 ・異 文 化 理 解 を海 外 研 修 の 主 目的 と して望 ん だ グル ー プ と,看 護 研 修 を主 目 的 と した グル ー プ の差 が原 因 で あ っ た と解 釈 す る こ と もで き る。 或 い は,本 研 究 がモ デ ル と した石 野他 の ア ン ケ ー ト自体 の 信 頼 性 ・妥 当性 が原 因 で あ るの か も し れ な い 。 何 れ に せ よ被 験 者 が 僅 か13人 で あ るの で,

更 な る デ ー タ を 収 集 しない とこ の 問題 に 関 して確 た る 結 論 は 導 け な い が,看 護 研 修 参 加 者 の心 的 変 化 の特 徴

と問題 点 が 幾 分 明 らか に な った こ とは大 き な成 果 だ と 言 え よ う。

4看 護 研 修 参 加 に よ る 親 和 欲 求 面 で の 効 果

看 護 研 修 へ の 参 加 者 は,英 語 専 攻 の 学 生 で な い に も か か わ らず,参 加 動 機 の 中 に 英 語 力 の 向 上 を あ げ て い た 。 ま た,ホ ス トフ ァ ミ リ ー と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 場 で は,相 手 を 理 解 し こ ち ら も理 解 し て も ら い,よ

り よ り人 間 関 係 を 作 り た い と い う 「親 和 欲 求 」(池 田 他, 1998)も 全 員 が 持 っ て い た 。 し か し語 学 力 の 差 が あ ま

り な く て も,い い 雰 囲 気 を 築 け る 学 生 と そ うで な い 学 生 に わ か れ て し ま う。 人 間 の 表 現 の う ち で 言 語 に よ り 伝 わ る の は わ ず か3割 に す ぎ ず,残 り の7割 は ノ ン バ ー バ ル で あ る と す る 説(Birdwhistlell ,1970;佐 藤, 1995)と,ノ ン バ ー バ ル の 読 解(感 性)が 言 語 メ ッセ ー ジ の 読 解(知 性)よ り も 人 間 に と っ て 重 要 で あ る とす るD.ゴ ー ル マ ン(1995)が 提 唱 し た"Emotional Intellgience(EQ)"説(池 田 他,1998)を 考 え 合 わ せ る

と,EQに 優 れ た 学 生 の 方 が 親 和 欲 求 を満 足 す るの に有 利 で あ る と仮 説 を 立 て る こ とが で き る。 今 回 の 研 修 参 加 者 は,将 来 ナ ー ス と して 患者 と接 す る際 に,職 業 上 当然 高 いEQが 要 求 され,そ れ に 伴 い 親 和 欲 求 も高 ま る こ とが 予 期 され る。 オ ー ス トラ リア とい う慣 れ な い 異 文 化 環 境 の 中 で どの よ うに親 和欲 求 を 満 た そ うと行 動 し,ま た そ の 為 にEQを どの よ うに働 か せ た の か をア ン ケ ー ト調 査 か ら探 る こ とで看 護 学 生 に 対 す る海 外 研 修 の 有 用 性 を見 極 め る の が こ のセ ク シ ョン の 目的 で あ る。

4.1看 護 学 生 と英 語 専 攻 学 生 との 比 較

非 言 語 表 現 を学 ぶ 目的 とパ フ ォー マ ン ス教 育 の 効 果 に 関す る 自 己認 識 の 関係 を調 査 した佐 藤(1997)に よ る 研 究 や,既 存 の 非 言 語 表 現 に 関す る研 究(Hall,1969;

佐 藤,1997)を 基 に して池 田 ・小 池(1998)は ア ン ケ ー ト を作 成 し,親 和 欲 求 を 測 定 した 。 本 研 究 で はそ の一 部 をそ の ま ま用 い た。 これ は,池 田 ・小 池 の被 験 者 が短 大 英 語 科 の1年 次 生 で あ り,英 語研 修 を主 目的 と して イ ギ リス に2〜3週 間滞 在 後 ア ンケ ー ト調 査 を行 っ て い るの で,オ ー ス トラ リア の看 護 現 場 見 学 や 医 療 制 度 の 講 義 に よ る知 識 吸 収 が メ イ ン で 副 次 的 に 英 語 や 文 化 の 学 習 を挙 げて い る者 が多 か っ た本 研 究 の被 験者 の 特 徴 と比 較 しや す い と考 え た の が理 由 で あ る。 海 外 看 護 研 修2週 間 コー ス の 参 加 者13名 に研 修 直後 に ア ンケ ー トを 無 記名 で 行 い

,回 収 率 は100%で あ っ た。 ア ン ケ ー トとそ の 結 果 を ま と めた の が 表2で あ る(数 字 は%)。

分 析 に 際 して は,池 田 ・小 池 が 取 っ た よ うに,「 い つ も した 」 と 「そ う思 う」 の 項 目に 絞 り,更 に被 験 者 の 75%以 上 が 同 じ回答 を した 項 目に 注 目す る こ とで, 参 加 者 の傾 向 を探 る こ とに した。

滞 在 先 で の非 言 語 に よる 自己 表 現 に 関 す る意 識 を調 べ た22項 目の集 計 結 果 は ,全 体 としては池 田 ・小池 と同 じよ うな傾 向 を示 して い た。つ ま り,表 情 ・笑 顔 ・ ア イ コ ン タ ク トを常 に心 が け た り,相 づ ち 等 話 を 進 め ず る た め の 動 作 を 意 識 的 に 行 い,感 謝 の 気 持 ち と して 様 々 な 形 で 贈 り物 をす る とい う表 現 方 法 を 通 して 自 己 表 現 に努 め て い た。 ま た,「 堂 々 と振 る舞 うよ うに し た 」,「姿 勢 を よ く した 」 等 身 体 表 現 に 関す る項 目に は それ ほ ど気 を 配 っ て い な い 点 も池 田 ・小 池 の被 験 者 と 同様 の傾 向 で あ っ た。

一92一

(8)

海外短期看護研修 の及ぼす心的効果 に関す る考察

一方 英 語 専 攻 学 生 と看 護 学 専 攻 学 生 の 違 い が如 実 に 現 れ た の は,「 時 間 に気 を配 っ た 」項 目で,前 者 の約6 割 が この 点 に い っ も気 を付 けて い た の に対 して,後 者

は3割 に す ぎな か った 。2週 間 の研 修 視 察 中 に,医 療 現 場 の 写 真 を撮 るの に気 を取 られ グル ー プ か ら大 幅 に 遅 れ た り,ER現 場 で 狭 い廊 下 を横 に 占領 した り と,こ ち らが 首 を傾 げ る場 面 が 幾 度 か あ り,看 護 グル ー プ の ル ー ズ さが この 項 目に 出 た と考 え られ る。 勿 論,短 大 と して 英 語 科 の学 生 に海 外 研 修 の事 前 指 導 をす る 中 で 時 間 に関 して も指 導 を して い た た め の結 果 な の か,看 護 を学 習 してい る学 生 の特 徴 と して 時 間 にル ー ズ な の か の 一 般 化 は で き な い。 この よ うなル ー ズ さが 目に 付 く一 方 で,さ す が に将 来看 護 職 に就 き た い と希 望 して 勉 強 して い る 学 生 だ と 関 心 させ られ た の は,「 笑 顔 を 心 が け る 」 「目を見 て 話 す 」 「相 手 の 表 情 を読 み と ろ う と した」 「相 づ ち を打 つ 」の 項 目結 果 で,75%以 上 の 参 加 者 が 常 に 実行 して い て,且 つ 英 語 科 の 学 生 に比 べ 20%以 上 もポ イ ン トが 高 か っ た 。 更 に感 謝 の 気 持 ち を伝 え る の に も行 動 と して 積 極 的 に 「相 手 にプ レゼ ン トを贈 っ た 」者 が77%と 英 語 科38%の2倍 に も達 して い た 。 そ の よ うな 意 識 を持 つ 者 が 看 護 職 を希 望 す るの か,看 護 学 を学 習 す る 中で こ の よ うな 姿勢 が養 わ れ た の か は 知 る 由 もな い が,お そ ら く 日本 社 会 で そ の よ うな 項 目に常 々 気 を配 っ て い る の で,オ ー ス トラ リ ア で も 自然 と振 る舞 い の 中 に 出 た と想 像 で き る。

次 に非 言 語 表 現 能 力 の 向 上意 欲 に 関 して の 回 答 結 果 に 目を 向 け る と,「 そ う思 う」率 が 高 い項 目は ほ ぼ 英 語 科 の学 生 と看 護 研 修 参 加 の 学 生 とで 一 致 を 見 た 。 「自 然 な立 ち振 る舞 い を した い 」 「豊 か な表 情 に な りた い 」

「優 しい 表 情 を 身 につ け た い」 「明 る い 表 情 に な りた い」 「相 手 を安 心 させ る表 情 を身 につ け た い 」等 は全 て 両 グル ー プ と もに70%以 上 の 者 が 「そ う思 う」 に チ ェ ック を 付 け て い た。 唯 一20%以 上 の 開 き が あ り且 つ 両 グル ー プ と も75%以 上 で あ った の が 「正 しい発 音 の仕 方 を知 りた い 」 で あ った 。 こ の項 目に は英 語 科 グル ー プ も74%の 者 が 「そ う思 う」 に チ ェ ック を付 けて い た が,英 語 専 攻 の学 生 の方 が 日常 の授 業 で発 音 指 導 を受 け る割 合 も看 護 学 専 攻 の学 生 よ り も高 く,ま た 発 音 を含 めた 英 語 力 自体 が 高 い こ とが容 易 に想 像 で き,そ れ が この よ うな 結 果 を もた ら した と考 え られ る。

4.2親 和 欲 求 の ま と め

英 語 圏 滞 在 中 に非 言 語 に よ る 自己表 現 に 関 す る意 識 を調 べ た結 果,看 護 研 修 参 加 者 は表 情 ・笑顔 ・ア イ コ ン タ ク ト ・相 づ ち ・贈 り物 とい う表 現 方 法 を通 して 意 識 的 に 自己表 現 に努 め て い た こ とが判 明 した が,こ れ は池 田 ・小 池 が調 査 した 英語 専 攻 学 生 の 結 果 か ら逸脱 す る もの で は な か っ た。 特 に,「 笑 顔 を 心 が け る 」 「目 を 見 て話 す 」 「相 手 の表 情 を読 み とろ う と した 」 「相 づ ち を 打 つ 」 を常 に 実行 して い た の が看 護 学 生 の75%

以 上 に 上 り,英語 専攻 の 学 生 よ り20%以 上 多 か っ た。

一 方 非 言 語 表 現 能 力 の 向 上 意 欲 に関 して も,ア ン ケー トよ り向 上 させ た い と思 って い る こ と は 明 らか で あ り この 点 で も池 田 ・小 池 の 結 果 と一 致 を 見 た。

以 上 の 結 果 よ り,英 語 専 攻 の学 生 に比 べ て看 護 研 修 に参 加 した学 生 の親 和 欲 求 は高 く,且 つ 異 文 化 環 境 で も実 行 で き て い る こ とが わ か っ た。 時 間 にル ー ズ な 面 も こ の グル ー プ に 関 して判 明 した が,こ の グル ー プ に 特 有 の も の か看 護 学 生 一 般 に 当 て は ま る の か に つ い て

は こ の結 果 だ け で は わ か らな い。

こ の結 果 を看 護 学 生 に とっ て の海 外 看 護 研 修 とい う 枠 組 み で 考 え て み る と,既 に 高 い親 和欲 求 を 持 ち 合 わ せ それ を 実行 して い る 看護 学 生 に とっ て,海 外研 修 の 事 前 準備 や 実 際 の海 外 体 験 を通 して 更 に 親 和 欲 求 を意 識 しそ れ を 高 め る指 導 は 容 易 に で き る もの と思 わ れ る。

5ま と め

豪 州 で の 短 期 看 護2週 間 プ ロ グ ラ ム を通 して参 加 者 は,日 中 に は看 護 英 語 の レ ッス ン を受 け,滞 在 国 の 医 療 事 情 に 関す る講義 を聞 き,実 際 に 医療 施 設 の見 学 を しなが ら,ホ ー ム ステ イ を して滞 在 国 の人 た ち と 日々 生 活 を共 に した。 こ の体 験 が,将 来 ナ ー ス を 目指 す 看 護 学 生 の 自信 ・異 文 化 や 外 国語 に対 す る意 識 ・親 和 欲 求 に どの よ うな影 響 を及 ぼす の か を,ア ンケ ー ト調 査 結 果 を基 に 考察 した。 参加 者13人 か ら得 た 事 前 ・事 後 ア ン ケ ー トを分 析 した 結 果,(1)看 護 学 ・英 語 の 学 習 に 良 い動 機 付 け とな っ た こ と,(2)他 の プ ロ グ ラム 参 加 者 に 比 べ て看 護 学 生 は か な り厳 しい観 察 眼 で ホ ス トフ ァ ミ リー の 生 活 や 現 地 の 女 性 の 行 動 を見 て い た こ と, (3)英 語 専 攻 の 学 生 に比 べ て 親 和 欲 求 は高 く,異 文 化 で も実 際 に行 動 に移 す こ とが で きて い る事 実 が浮 か び 上 が って きた 。

(9)

田浦秀幸

た だ し,本 文 中 で繰 り返 し述 べ た よ うに,こ の 結 果 を敷 街 す る に は本 研 究 の被 験者 が 僅 か13人 と極 め て 少 な い た め に,更 に被 験 者 を増 や す 必 要 が あ る こ と は 言 うま で も な い こ とで あ る。

そ の 上 で こ の よ うな結 果 が確 認 され れ ば,現 地 研 修 プ ロ グ ラ ム担 当者(看 護 英 語 及 び 医 療機 関 との 折 衝)

と綿 密 に連 絡 を取 りな が ら,学 内 で 事 前 ・事 後 指 導 を き ちん と行 うこ とで 十 分 成 果 の 上 が る海 外研 修 に な る 可 能性 が 大 い に あ る と言 え よ う。

引 用 文 献

Birdwhiste11,R.L.(1979)ノr1刀 θ50fo3∂ ノ70100ηθκ6ノ∠治5∂70η βoo㌻・〃bオゴo/70b㎜ αη∫o∂zラfo/LPhiladelphia:Univeristyof PennsylvaniaPress.

Hall,E.T.(1969)7ア2θ 〃oUθ η 〃ゴ1ηθノ25∫01zGardenCity, N.Y.:Doubleday/Anchor.

Hisama,T.(1995)Languageacquisitionorlanguage learning‑ApsycholinguisticstudyofJapanese

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石 野 は る み,正 木 美 和 子,BISGATIS,B,木 村 真 治(1999>「 期 海 外 研 修 の も た ら す も の 」,乃 θ加 η8〃∂8θ勘 ∂o加乙23‑26, 37‑42.

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山 内 圭(1998)「 メ ル ボ ル ン へ の 海 外 研 修 旅 行 報 告 記 」 『新 見 女 子 短 期 大 学 紀 要 』19,169〜179.

一94一

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海外短期看護研修 の及 ぼす心的効果に関す る考察

参 考 資 料:看 護 研 修 参 加 に よ る 心 的 変 化 ア ンケ ー ト(石野 他,1999よ り)

# 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

# 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54

内 容(経 験 と 自信) 1人 で バ ス や 電 車 に 乗 る こ とが で き る。

1人 で タ ク シー に 乗 る こ と が で き る 。

1人 で 英 語 を使 っ て 買 い 物 が で き る(ス ー パ ー マ ー ケ ッ トを 除 く)。

1人 で レス トラ ン 等 で 英 語 を 使 っ て 注 文 で き る。

英 語 で 簡 単 な 自 己紹 介 を し,自 分 や 家 族,学 校 等 に つ い て の 質 問 に 答 え られ る 。 人 に英 語 で 道 を 尋 ね る こ とが で き る 。

夕 食 事 等 に ホ ス トフ ァ ミ リー に 自 分 か ら進 ん で 話 題 を 提 供 で き る。

銀 行 で トラ ベ ラー ズ チ ェ ッ ク を 換 金 した り,円 を 滞 在 国 の 通 貨 に か え た りで き る。

滞 在 国 内 で 電 話 を か け る こ と が で き る。

ホ ス ト先 で 電 話 が 鳴 っ た と き に,ま わ り に 誰 も い な けれ ば 自分 が 対 応 す る 。 適 当 な 額 の チ ッ プ を 渡 せ る 。

迷 惑 を か け た 相 手 に,適 切 な 英 語 で 謝 る こ と が で き る。

迷 惑 を か け られ た 場 合 に,適 切 な 英 語 で 注 意 を し た り,苦 情 を い う こ とが で き る。

困 っ た とき は 英 語 で 助 け を 求 め る こ とが で き る 。 英 語 で 手 助 け や 手 伝 い を 申 し出 る こ とが で き る 。

相 手 の 良 い と こ ろ を 見 つ け た ら,素 直 に英 語 で ほ め る こ と が で き る。

身 近 な 日本 の 事 柄 を 説 明 し何 と か わ か っ て も ら え る 自信 が あ る。

郵 便 局 に 行 っ て,日 本 に 手 紙 ・小 包 等 を送 れ る 。

軽 い 風 邪,腹 痛,頭 痛,嘔 吐 程 度 で あ れ ば,医 者 や ホ ス トフ ァ ミ リー に,英 語 で 自 分 の 病 状 を 説 明 で き る。

お 世 話 に な っ た 人 に,英 語 で お 別 れ の 挨 拶 が で き る。

滞 在 国 で1人 で 生 活 で き る。

相 手 に 不 快 な 思 い を させ ず に,食 事 を す る こ と が で き る。

誘 わ れ た とき で も,行 き た くな い,し た く な い 事 で あ れ ば は っ き り断 る こ とが で き る。

場 面 に 応 じ て,丁 寧 な 英 語 の 表 現(Please,Thankyou等 を 使 う こ と が で き る 。 滞 在 国 の 人 と親 し く な る こ とが で き る。

滞 在 国の食 生活 に適 応 で き る。

家 の 中 で 靴 を脱 が な い 生 活 は,私 は 平 気 で あ る。

い つ で も,ど こ で も 自分 の 持 ち 物 や 身 の 安 全 に き を つ け る こ とが で き る。

列 を 作 っ て 忍 耐 強 く順 番 を ま つ こ とが で き る 。

内容(異 文化 と外 国語 へ の意識) 家 族 全 員 が 家 事 を 協 力 分 担 し て い る の は 良 い こ と で あ る 。

上 記 の こ と は,日 本 人 も 見 習 うべ き で あ る。

自分 の時 間や休 日を家 族 と過 ごす こ とを大 事 にす る習慣 は 良い。

上 記 の こ と は,日 本 人 も 見 習 うべ き で あ る。

見 知 ら ぬ 人 に も,親 しみ や す い 態 度 を と る こ とは 良 い こ と で あ る 。 上 記 の こ と は,日 本 人 も 見 習 うべ き で あ る 。

年 齢 に 関 わ らず,お 互 い の 名 字 よ りも 名 前 で 呼 び 合 う習 慣 は 良 い 。 上 記 の こ と は,日 本 人 も 見 習 うべ き で あ る 。

滞 在 国 の 子 供 は 日本 の 子 供 よ り 自分 を 主 張 で き る よ うだ 。 滞 在 国 の 人 は 日本 よ り質 素 な 暮 ら しを して い る 。

街 中 を 歩 き な が ら物 を た べ て も か ま わ な い 。 滞 在 国 の 生 活 水 準 は 日本 よ り高 い 。

滞 在 国 の 文 化 に は 優 れ た も の が あ る。

滞 在 国 は 日本 よ り危 険 で あ る 。 結婚 相 手 は外 国 人 で もかま わな い。

滞 在 国 の 男 性 は 日本 人 の 男 性 よ り幸 せ そ う で あ る 。 滞 在 国 の 女 性 は 日本 人 の 女 性 よ り幸 せ そ う で あ る 。

滞 在 国 の 人 は 日本 人 に対 して,偏 見,差 別 意 識 を も っ て い な い 。 滞 在 国 の 同 年 代 の 女 性 は,私 よ り精 神 的 に 大 人 だ と 思 う。

滞 在先 の英 語 の授 業 は今 回 の海外 滞 在 には役 だ った と思 う。

中 学,高 校 で 勉 強 した 英 語 は 今 回 の 海 外 滞 在 に は 役 に 立 っ た と思 う。

大 学,短 大 で 勉 強 し た 英 語 は 今 回 の 海 外 滞 在 に は 役 に 立 っ た と思 う。

海 外 研 修 に 参 加 して 自 分 の 英 語 が 上 達 した と思 う。

私 は,ど ん な こ と を して も 英 語 が 話 せ る よ う に な りた い。

日本 人 に 生 ま れ て よ か っ た と思 う。

(11)

田浦秀幸

表1.看 護 研 修 参 加 に よ る 心 的 変 化 ア ンケ ー ト結 果

#

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ll 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 Av.

thisstudy(N=13)

pre

/4 2.31 1.31 1.92 1.54 2.38 2.62 1.92 2.38 2.23 1.00 1.31 2.08 1.15 1.92 2.46 2.15 1.92 2.07 2.31 2.15 1.38 2.54 2.92 2.00 2.77 2.62 3.00 3.31 3.54 3.92 3.92 3.69 3.69 3.46 3.38 3.38 2.84 3.08 2.08 2.46 2.46 3.23 2.38 3.53 2.77 3.15 3.15 3.23 3.23 2.92 2.31 2.61 3.15 2.77 2.59

SD 0.85 0.48 0.64

0.00

0.38

0.95

0.51

0.83

0.93

post

/4 3.62 1.92 2.85 1.92 2.38 3.08 2.46 2.92 2.69 1.69 1.38 2.15 1.69 2.31 2.54 2.54 2.54 3.00 2.69 2.46 1.92 2.77 2.92 2.00 3.15 2.69 3.46 3.23 3.69 3.77 3.61 3.77 3.46 3,38 3.23 3.77 2.92 3.30 2.46 2.69 2。00 3.46 2.33 3.53 2.62 2.77 3.15 3.00 2.46 2.77 2.54 2.77 3.38 3.54 2.80

SD 0.51 0.76 0.80

0.75

0.48

0.91

0.44

0、88

0.78

1.31*

0.61*

0.93*

0.38 0.00 0.46 0.54 0.54 0.46 0.69*

0.07 0.07 0.54*

0.39 0.08 0.39 0.62 0.93*

0.38 0.31 0.54 0.23 0.00 0.00 0.38 0.07 0.46

一〇.08

0.15

一〇.15 一〇.31

0.08

一〇.23

一〇.08 一〇.15

0.39*

0.08 0.22 0.38 0,23

一 〇.46

0.23

一 〇.05

0.00

一 〇.15

一〇.38

0.00

一〇.23

一〇.77*

一〇.15

0.23 0.16 0.23 0.77*

0.21

石 野 他(N=39) pre

/4 2.45 2.11 2.61 2.50 2.53 2.47 2.45 2.34 2.84 1.66 1.95 2.95 1.74 2.63 2.95 2.82 2.24 2.66 2.61 3.03 1.55 2.95 2.66 2.92 3.08 2.82 2.74 2.95 3.55 3.86 3.69 3.65 3.37 3.20 3.06 3.39 2.58 3.49 3.02 2.94 2.04 3.14 3.22 2.82 2.67 2.71 2,69 3.55 3.67 2.84 3.14 3.16 3.71 3.65 2.85

post

/4 3.68 2.92 3.71 3.37 3.55 3.63 3.37 3.68 3.51 1.82 2.14 3.39 2.39 3.29 3.74 3.61 3.16 3。53 3、47 3.53 2.53 3.66 3.55 3。66 3.45 3.47 3、37 3.71 3.71 3.96 3.78 3.78 3.51 3.43 3.31 3.69 2.92 3.39 2.65 3.31 2.22 3.27 2.63 3.08 2.88 3.04 3.35 3.61 3.53 3.02 3.02 3.39 3.69 3.57 3.31

1.23*

0.81*

1.10*

0.87*

1.02*

1.16*

0.92*

1.34*

0.67*

0.16 0.19 0.44*

0.65*

0.66*

0.79*

0.79*

0.92*

0.87*

0.86*

0.50*

0.98*

0.71*

0.89*

0.74*

0.37 0.65*

0.63*

0.76*

0.16 0.10 0.09 0.13 0.14 0.23 0.25 0.30 0.34

一〇.10

一〇.37

0.37 0.18 0.13

一〇.59

0.26 0.21 0.33 0.66 0.06

一〇.14

0.18

一〇.12

0.23 一〇.02

一〇.08

0.46 (*ρ〈.05)#30‑54に つ い て 事 前 ・事 後 間 の 有 意 差 の 言 及 は 石 野 他 に は な い 。

一96一

参照

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