戦前の土地区画整理施行地区における土地・建物の変容に関する研究 [ PDF
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(2) 表 2 画地箇所数の変化. A1タイプ(case-9). 1935 白金1 白金2 合計. 1974 172 166 338. 街区ID1-10. 2004 320 304 624. 321 281 602 1935. 1-17. 1974. 2004現況. A2タイプ(case-20). 街区ID2-8. 1-1 1-15 1-16 1-2 1-14. 1-3. 1-13. 1-4. 1-12. 1-5. 1-11. 1-6. 1-10. 1-7. 1-9. 1-8. 1935. 1974. 2004現況. A3タ イプ(case-22). 街区ID2-5. 2-1 2-12. 2-2 2-3 2-4 2-5. 2-11 2-10 2-9. 2-6 2-7. 1935. 2-8. 街区ID. 1935の画地割. 1974の画地割. 1974. 2004現況. B1タイプ(case-29). 2004の画地割. 街区ID2-1. 図 3 画地割りの変化. 4-2 1974 年以降の画地の変容 1974 年以降に画地の変化が見られた 49 箇所につい て実態を把握した。画地変化の形態に着目して、A:分 筆、B:合筆、C:分筆 + 合筆、さらにの 8 つパターン. 1935. 1974. 2004現況. B2タイプ(case-35). 街区ID2-10. に分類することができる(表 4)。角地において画地変 容は起こりやすく、49 箇所中 24 箇所が該当した。 4-3 各タイプの典型事例 1935. (1)A 1:間口方向の分筆(case9) 1 筆に 2 戸の住宅が立地していたもので、分筆して一方. 1974. 2004現況. B3タイプ(case-36). 街区ID1-7. の住宅が除去され。時間貸の駐車場になっている地主 が借家部分を切り売りしたと考えられる。間口細の敷 地で利用価値が低くなり、今後も空地のまま残される 1935. 可能性が高い。. 1974. 2004現況. B4タイプ(case-42). (2)A 2:奥行方向の分筆(case20). 街区ID2-3. 奥行の長い敷地で、アパートと住宅が立地している。奥 行方向に分筆が行われている。裏宅地の性質が強まり、 建物の老朽化が進んでいる。今後空地化する可能性が 高く周辺敷地と統合するなどの改善が必要である。. 1935. 1974. 2004現況. Cタイプ(case-45). 街区ID1-5. 表 3 画地の変化パターン. 画地変化タイプ A 分筆 . A1;間口方向の分筆 A2;奥行き方向の分筆 A3;間口奥行き方向の分筆 B 合筆 B1;間口方向の合筆 B2;奥行き方向の合筆 B3;間口奥行き方向の合筆 B4;街区を貫く合筆 C 分筆・合筆 分筆+合筆による画地の再編 計. 該当数 角地. 16 5 1 8 5 5 4 5 49. 11 0 1935 0 1974 6 0 マンション アパート 住宅 4 0 3 図 4 画地変化箇所の典型事例 24 26-2. 2004現況. 店舗 道路. 10m 20m. 事業所 40m.
(3) (3)A 3:間口奥行方向の分筆(case22). る。1981-1987 年で建設箇所が南下していき、建設数. 1974 年当時は、1 筆に複数の事業所が立地していた。分. 23 棟と急増した。この時期に建設されたものは、中大. 筆後駐車場になっていたが、2 筆にまたがり 7 階建ての. 規模のものが多く、事業所やホテルなどがあった角地. マンションが建設されている。. で建設されたものが多い。1987-1996 年には、建設数. (4)B 1:間口方向の合筆(case29). が 14 と鈍化した。バブル崩壊を反映していると考えら. 1974 年当時、3 棟のアパートが建っていた。1 度分筆. れる。この時期から 10 戸未満の小規模マンションが建. が行われた後、建物が滅失。1996 年時点では、駐車場. 設されるようなった。1996-2004 年で再び建設数が急. になっていた。その後、合筆を行い現在 10 階建てのマ. 増し、32 棟が建設されている。南北の幹線街区で半数. ンションが建設されている。. の 17 棟が建設。40 戸を超える大型のものが目立つ。住. (5)B 2:奥行方向の合筆(case35). 宅の滅失で空地が増えたこと、幹線街区における事業. 短辺の長い街区であるため、1974 年当時には裏宅地が. 所などの更新時期と重なったことが建設増加の一因と. 発生していた。建物が除去された後、駐車場になって. して考えられる。. いた。その後、敷地が統合され 10 階建てのマンション. 5-3 駐車場立地の特性. が建設された。. 駐車場敷地の総数は、30 年間で 21 箇所から 89 箇所. (6)B 3:間口奥行方向の合筆(case36) 1974 年では、事業所が立地。間口奥行方向に合筆が行. 表 4 用途別建物と駐車場敷地数 用途. われ、7 階建てのファミリータイプのマンションが建. 1974. 住宅 店舗・ 事業所. 設された。1981 年時点で建設が確認できる。 (7)B 4:街区を貫く合筆(case42) 街区を貫く型で合筆し、7 階建てのマンションが建設. 1981. 1987. 1996. 2004. 423 97. 377 97. 336 107. 284 97. 221 92. アパート マンション. 65 7. 69 16. 56 39. 45 53. 34 85. 駐車場. 20. 35. 56. 82. 89. されている。短辺が短い街区では、このような合筆に よって 2 面からの採光が可能であるため、街区内部で. 35. あっても大規模マンションの開発種地になり得る。同. 30. 様の事例が他にも 1 件見られた。. 25. (8)タイプC:分筆+合筆による画地の再編(case45). 20. 2 筆が統合され、3 階建ての店舗併用の共同住宅が建. 15. て、所有関係に応じて分筆を行った事例である。権利. 10. 関係が複雑になるため、老朽化した場合に建替えが難. 5. しいと考えられる。. 0 1974以前 1- 9戸. 5 市街地の変容. 1974- 1981 1981- 1987 1987- 1996 1996- 2004. 10- 19戸. 20- 29戸. 30- 39戸. 40- 49戸. 50戸以上. 過去 3 0 年間における市街地の変容を分析する。 図 5 規模別のマンションの建設数の推移 1974、1981、1987、1996、2004 年の 5 時点で調査し た。 5-1 土地利用の変化. 建. 用途別の建物数を集計し分析をおこなった(表 3) 。住 宅とアパートは、一貫して減少しており 30 年間で半減 している。店舗・事業所数は、横ばいの傾向を示す。特 徴的なのは、マンションと駐車場の増加である。とも に、1981 年以降から急増加している。 5-2 マンションの建設の特性 各時点別の建設箇所と規模(戸数)別の建設数をも とに考察を行う。1974 年当時は、20 ∼ 40 戸の中規模. 建. 1974. のものが 7 棟建設されていた。1974-1981 年にかけて 9 棟が建設、建設箇所は、北側の幹線街区に集中してい. 1981. 1987. 1996. 2004 50. 図 6 マンションの立地. 26-3. 100. 200m.
(4) 25000. 900超 - 900 - 800 - 700 - 600 - 500 - 400 - 300 - 200. 20000 15000 10000 5000 ㎡. 事例 b. 事例 a. 30000. 街区I D1-10. 事例 c. 街区I D1- 7. 事例 d. 0 1974. 1981. 1987. 1996. 2004. 街区I D1-12. 更新なし. 図 7 駐車場総面積の変化. 街区I D2- 6. 更新あり. 空地・駐車場. と 4 倍弱増加、住宅から転換されたものが最も多く、66. 図 8 更新停滞箇所の事例. 件、事業所・店舗から転換されたものが 13 件、30 年間. きず空き家のまま放置されている。土地所有者が共同. 駐車場として利用されている場所が 10 件であった。各. で道路を拡幅するなど街区レベルでの改善が必要であ. 時点の面積の総量を敷地規模別(図 7)に分析すると、. る。. 面積の総量は 30 年間で約 2 倍となり、特に 300 ㎡未満 の駐車場の総面積が増えていることがわかる。また、 6 総括 5 0 0 ㎡以上の敷地は各時点で増減を繰り返しているこ. (1)換地処分時から現在までの画地数の変化を分析し. とから、マンションの開発の種地となっていることが. た。1935 − 1974 年間に画地数は、338 から 624 と倍. 推測できる。近年の変化では、300 ㎡∼ 500 ㎡の中規. 増した。2004 年時点では、画地数は 602 となり近年減. 模の駐車場が増加している。. 少傾向にあることがわかった。. 5-4 駐車場からの土地利用変化のパターン. (2)1974 年以降に画地の変化が見られた場所の実態を. 30 年間で駐車場から土地利用の転換が行われた敷地. 把握した。画地の変更は角地において行われやすく、. が 39 件あった。土地利用転換後の用途は、マンション. 49 箇所中 24 箇所が該当する。. 2 1 件、事業所・店舗 1 2 件、住宅 5 件、その他 1 件と. (3)住宅から駐車場への土地利用の転換が進んでおり、. なっている( 表 4 )。駐車場から住宅へ土地利用転換は. 駐車場が地区全体に散在してきている。一旦駐車場に. 行われにくく。このことから、小規模の駐車場は今後. なった場合、再び土地利用の転換が行われるのは、大. も残存していく可能性が高いといえる。. 規模な敷地であり、小規模のものは利用価値が低く今. 5-5 建物更新が行われない敷地. 後も駐車場として残存していくと推測され、これらの. 以下に、建物更新が行われず住環境上課題のある敷. 敷地の活用が課題である。 (4)マンションは、1981 年以降に増え始め、建設数は. 地について取り上げ、考察を行う。 事例 a では、裏宅地となった住宅の老朽化が進んで. さらに加速してきていることがわかった。また、近年. いる。この住宅は 2 軒長屋で、建物の持分に応じて分. は 10 戸未満のものが増えているのが特徴がある。. 筆が行われ権利関係が複雑になっている。また、前面 の敷地に 3 階建てのコンクリート造の建物が建設され. 7 今後の課題. ているため、敷地を共同化するなどの改善がおこなえ. 土地区画整理によって、都市基盤が整備された市街地. ず有効な土地利用が難しい。事例 b も同様のケースで、 においても、その住環境は良好とは言い難い。住環境 前面の敷地に 5 階建てのマンションが建設され、裏宅. の質を高めるには地区計画を定めるなど、個別に行わ. 地部分は結局除去され駐車場になっている。前面に堅. れる土地・建物の更新を誘導するルールが必要である。. 固な建物が建設され不整形の敷地が残り土地利用が制. そのうえで、居住者の意向や世帯属性を把握し今後市. 限されている。. 街地のあるべき姿を模索することが必要である。. c,d は、細い街路をもつ街区でみられた事例である。 街区内部の敷地にある住宅が老朽化し空家となってい る。車両進入ができないため、駐車場としても利用で. 参考資料 / 参考文献 ・福岡都心及び辺縁部における居住環境再生に関する調査業務報告書(その1) (2004 都市基盤整備公団九州支社) ・旧法期土地区画整理施行地区における住宅・宅地の更新過程に関する研究 (1999 谷本卓也;修士論文). 26-4.
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