• 検索結果がありません。

電子政府 電子基盤 電子医療 電子商取引等の振興においての他省庁の支援 インターネットサービスおよびプラットフォームに関するガバナンス 国内の半導体デバイス製造促進に関連する問題への対応 IT 関連問題における国際機関との連携 デジタル デバイド解消 メディア ラボ アジア関連問題への対応 IT 分

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "電子政府 電子基盤 電子医療 電子商取引等の振興においての他省庁の支援 インターネットサービスおよびプラットフォームに関するガバナンス 国内の半導体デバイス製造促進に関連する問題への対応 IT 関連問題における国際機関との連携 デジタル デバイド解消 メディア ラボ アジア関連問題への対応 IT 分"

Copied!
26
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

インド

India)

通 信

Ⅰ 監督機関等

2016 年 6 月に通信 IT 省(Ministry of Communications and Information Technology,) の 下 に あ っ た 電 子 情 報 技 術 局 ( Department of Electronics and Information Technology:DeitY)が電子情報技術省(Ministry of Electronics and Information Technology)に格上げになったことによって、電気通信局(Department of Telecommunications:DoT)及び郵務局(Department of Post)については、 新設された通信省(Ministry of Communications)の傘下となった。

1 電子情報技術省

Ministry of Electronics and Information Technology Tel. / Fax +91 11 24 364 041 +91 24 363 134

URL http://meity.gov.in/

所在地 Electronics Niketan, 6, CGO Complex, Lodhi Road, New Delhi, 110003, India

幹 部

Ravi Shankar Prasad(電子情報技術大臣(閣内)/Minister of Electronics & Information Technology)

P.P. Chaudhary(電子情報技術担当大臣(閣外)/Minister of state Electronics & Information Technology)

Aruna Sundararajan(電子情報技術省次官/SECRETARY (ELECTRONICS AND INFORMATION TECHNOLOGY)) 所掌事務

2016 年 6 月に電子情報技術局( DeitY : Department of Electronics and Information Technology)について、局から省に格上げ。以下を所掌する。 ・電子政府および関連するインフラ ・IT、エレクトロニクス、インターネット関連政策 ・IT 教育及び IT を活用した教育の振興 ・イノベーションにつなげるためのメカニズム、R&D インフラの整備 ・サイバーセキュリティ:サイバー法、2000 年情報技術法等に関連する問題への 対応 ・ハードウェア・ソフトウェア産業振興、IT 産業の輸出促進、競争力向上 ・IT サービス、ITES、インターネットの振興

(2)

・電子政府、電子基盤、電子医療、電子商取引等の振興においての他省庁の支援 ・インターネットサービスおよびプラットフォームに関するガバナンス ・国内の半導体デバイス製造促進に関連する問題への対応 ・IT 関連問題における国際機関との連携 ・デジタル・デバイド解消、メディア・ラボ・アジア関連問題への対応 ・IT 分野における標準化、試験、品質の向上・促進、IT アプリケーション及び タスク処理の標準化等 2 通信省電気通信局(DoT)

Ministry of Communications Department of Telecommunications, Ministry of Communications

Tel. / Fax +91 23 372 000 +91 23 716 629 URL http://www.dot.gov.in/

所在地 Sanchar Bhavan, 20, Ashoka Road, New Delhi, 110001, India

幹 部

Shri Manoj Sinha(通信省担当大臣/Minister of State of the Ministry of Communications)

Shri J S Deepak(電気通信局次官/Secretary, Department of Telecommunications, Chairman Telecom Commission) 所掌事務 ・電気通信の計画、開発、拡充、運営、保守 ・免許付与 ・国際調整 ・電気通信に関する標準化・研究開発の推進 ・電気通信分野の外資誘致

DoT の次官は電気通信委員会(Telecom Commission)の議長を兼ねる。電気通 信委員会は、議長のほか、4 名の常任メンバーと関係省庁の次官 4 名(パートタイ ムメンバー)により構成される。電気通信委員会は、政策策定、免許付与、周波数 監理、国営事業者の監督、研究開発、機器の標準化・基準認証に責任を持つ。

3 インド電気通信規制庁(TRAI)

Telecom Regulatory Authority of India

Tel. / Fax +91 11 2323 6308 +91 11 23 213 294 URL http://www.trai.gov.in/

所在地 Mahanagar Doorsanchar Bhawan, Jawaharlal Nehru Marg, Delhi, 110002, India

幹 部 R. S. Sharma(委員長/Chairman) 所掌事務

(3)

「1997 年 TRAI 法(Telecom Regulatory Authority of India Act 1997)」により 1997 年に設置された。同法第 11 条から第 13 条に規定されている TRAI の主な所 掌事務は、以下のとおりである。 ・新技術の導入と推進 ・技術の相互運用性及び相互接続の確保 ・相互接続料金の設定 ・免許条件の勧告及び免許条件順守の確保 ・電気通信分野の競争と効率性の促進及び成長の促進 ・消費者保護 ・サービスの質の監視 ・相互接続協定等の登録管理 ・紛争処理 ・電気通信関連サービスに関する中央政府への政策提言 ・ユニバーサル・サービスの確保 「1999 年新電気通信政策」の策定と、2000 年の 1997 年 TRAI 法改正により、 独立規制機関であるTRAI の所掌範囲が明確化されるとともに、新たに複数事業者 間及びユーザと事業者間の紛争処理・調停並びにTRAI の決定に対する異議申立を 取り扱う電気通信紛争処理・調停機関(Telecom Disputes Settlement and Appellate Tribunal:TDSAT)が設置された。

Ⅱ 法令

電気通信に関する主な法令としては以下がある。

・「1885 年インド電信法(Indian Telegraph Act 1885)」

・「2004 年インド電信(改正)規則(Indian Telegraph(Amendment)Rules 2004)」 ・「2007 年インド電信(改正)規則(Indian Telegraph(Amendment)Rules 2004)」 ・「2008 年インド電信(改正)規則(Indian Telegraph(Amendment)Rules 2004)」

・「1933 年インド無線法(Indian Wireless Act 1933)」

・「1997 年 TRAI 法(Telecom Regulatory Authority of India Act 1997)」 ・「2000 年 TRAI 法(改正)条令(TRAI(Amendment)Ordinance, 2000)」 ・「2000 年情報技術法(Information Technology Act 2000)」

・「2000 年 電 気 通 信 相 互 接 続 ( 相 互 接 続 約 款 ) 規 則 ( Telecommunication Interconnection(Reference Interconnect Offer)Regulation, 2002)」等。 「1885 年インド電信法」は、電気通信及び郵便の基本法令で、第 1 章「総則」、 第2 章「政府の特権及び権限(免許付与等)」、第 3 章「電信線及び郵便ポストの設 置権」、第4 章「罰則」、第 5 章「雑則」で構成されている。

(4)

限及び機能」、第4 章「紛争解決」、第 5 章「財政・会計・監査」、第 6 章「雑則」 で構成されている。 「2000 年情報技術法」は、電子通信、特に電子商取引について規定した法律であ る。第1 章「総則」、第 2 章「デジタル署名」、第 3 章「電子政府」、第 4 章「電子 記録の属性・認知・発送」、第5 章「セキュアな電子記録及びデジタル署名」、第 6 章「認証機関の規制」、第 7 章「デジタル署名の認証」、第 8 章「加入者の義務」、 第9 章「罰則及び裁決」、第 10 章「サイバー規制控訴裁判所」、第 11 章「違反」、 第 12 章「法的責任を負わないネットワーク・サービス・プロバイダの例」、第 13 章「雑則」で構成されている。データ保護及びプライバシー保護の観点から不正閲 覧、ID 不正取得、フィッシング、オンライン不正利用、メール攻撃といった新しい サイバー犯罪にも対応するよう、「2000 年情報技術法」に個人情報を扱う機関に対 しセキュリティ対策の義務付け規定を盛り込む改定案が、2006 年 10 月 16 日、閣 議で了承された。

Ⅲ 政策動向

1 免許制度 (1)免許制度の概要

免許関連の監督機関は、DoT と TRAI である。「1997 年 TRAI 法」に基づき、TRAI は電気通信サービス提供のための免許条件について、電気通信サービス分野ごとに 勧告を発表する。各勧告では、サービスの提供条件を始め、免許料、登録の義務付 けなどが記載されている。TRAI 勧告を踏まえ、DoT が免許政策を決定した後、DoT が免許審査・付与を行う。TRAI はサービス提供事業者に適用される免許条件に対 する条件不順守に対する順守命令の発動、料金や事業者間の相互接続等に関する規 則の策定を行う。

DoT が公表するガイドラインによると、免許種類は以下のとおりである。 ・基本サービス(Basic Service)

・セルラー移動電話(Cellular Mobile Telephone Service:CMTS) ・統合アクセス・サービス(Unified Access Service:UAS)

・国内長距離(National Long Distance:NLD) ・国際長距離(International Long Distance:ILD) ・VSAT サービス

・業務用無線(Public Mobile Radio Trunk Service:PMRTS) ・無線呼出(Radio Paging)

・インフラストラクチャー・プロバイダ

IP-Ⅰ(ダークファイバ、通行権、ダクトスペース、タワーを提供する事業者)(免 許不要で登録のみで営業可)

(5)

IP-Ⅱ(エンド・ツー・エンドで帯域を貸与・売買する事業者)(免許登録が必要) ・電話サービスを伴わないインターネット(Internet without Telephony) ・電話サービスを伴うインターネット(Internet with Telephony)

・VPN(Virtual Private Network)

・衛星移動電話(Global Mobile Personal Communications by Satellite:GMPCS) ・INSAT MSS(INSAT Mobile Satellite System)

・ 音 声 メ ー ル / オ ー デ ィ オ テ ッ ク ス /UMS ( Voice Mail/Audiotex/Unified Messaging Service) ・テレマーケティング(Telemarketing) インドの通信市場は四つの大都市圏(デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ) のメトロ・サークル(Metro Circle)とほぼ州の区分に準じて分類されたテレコム・ サークルと呼ばれる免許地域に分かれている。このサークルは収益率により、メト ロ、A、B、C に分類されており、収益率に応じた免許料等が課される。 (2)統合アクセス免許

2002 年から、固定網事業者による CDMA2000 1x 方式の WLL(Wireless Local Loop)サービスが登場し、移動体通信事業者との間で接続料を巡る問題が起こった。 政府は2003 年に、新しい電気通信相互接続規則を制定して解決を図った。その後、 相互接続の円滑化及び各種サービスへの新規参入を目的として、新たに統合アクセ ス免許(Unified Access License)を導入した。同免許を取得すると、固定網事業者 が移動体通信網との相互接続権を取得できるほか、固定通信サービス、移動体通信 サービスのほかに、音声メールやビデオ会議等の付加価値サービスも提供できる。 (3)統合免許

「2012 年国家電気通信政策(National Telecom Policy 2012:NTP-2012)」では、 「一つの国家・一つの免許(One Nation-One License)戦略」を掲げ、免許制度の 簡素化として、①新たに統合免許(Unified License)を創設し今後交付される免許 は同免許に一本化することと、②免許と周波数の付与を分離することを決定した。 同免許を取得すると、いかなる電気通信サービスも提供可能となるが、移動体通信 等の周波数を使用する事業を行う場合は、オークション等を通じて周波数を別途取 得する必要がある。 2013 年 8 月には、同免許に関する「免許協定(License Agreement)」が策定さ れており、現在移動体通信免許や統合アクセス免許等を有する事業者も、オークシ ョンを通じて取得した新たな周波数を使用して事業を行う免許については、統合免 許が発行されるとともに、現在有する免許の更新に当たっては統合免許への移行が 求められている。 (4)外資規制

(6)

Industry)の産業政策促進局(Department of Industrial Policy and Promotion) の「統合版外国直接投資方針(2013 年 4 月 5 日施行)」において規定されており、 下記の内容となっている。 電気通信分野の外資規制の基準 事業分野 出資比率上限 認可条件 すべての電気通信サービス(基本通 信、移動体通信、統合アクセス、統 合免許、国内/国際長距離、VSAT、 Public Mobile Radio Trunked Services(PMRTS)、Global Mobile Personal Communications Services (GMPCS)、すべてのタイプの ISP 免 許、ボイスメール、MNP サービス、 インフラプロバイダ(ダークファイ バ、線路敷設権、ダクトスペース、 タワー) 100%* 49%までは自動的に認可。 49%を超える場合は政府によ る審査。 電気通信機器の製造 100% 自動認可 * 2013 年 8 月 22 日、インド政府は、電気通信分野への投資を更に活性化させるため、すべての電気通信サ ービスに対する外資規制を撤廃した。背景には、2012 年 11 月と 2013 年 3 月の周波数オークションの結果が芳 しくない等、本分野への投資が低調になっていることがある。 出所:http://www.dot.gov.in/investment-promotion/fdi-policy-telecom/ 2 競争促進政策 (1)相互接続 「1997 年 TRAI 法」及び「2000 年 TRAI 法(改正)条令」に基づいて、サービ ス・プロバイダ間の相互接続条件を規定すること、技術的な互換性と効果的な相互 接続を確保すること、収入分配に関して取り決めをすること等が規定されている。 また、「2000 年電気通信相互接続(相互接続約款)規則」に基づき、「顕著な市場 支配力(Significant Market Power:SMP)」を持つサービス・プロバイダ(SMP 事業者)は、規則に従って相互接続約款モデルを基に相互接続約款を提示し、規制 機関の承認を受けてから公表しなければならない。SMP 事業者は、各免許エリアに おいて30%以上のシェアを持つ事業者と規定されている。

(2)移動体番号ポータビリティ

(7)

(Telecommunications Mobile Number Portability(MNP) Regulations, 2009)」 を発表した。2010 年 11 月 15 日にハリヤナ州で MNP が開始され、2011 年 1 月 20 日からインド全土に導入された。ただしこれは番号が登録された免許地域(サーク ル)内でのみ番号の持ち運びが可能な限定された枠組みであった。

DoT は「2012 年国家電気通信政策」において「一つの国家・完全な移動体番号 ポータビリティ(One Nation-Full Mobile Number Portability)」戦略を掲げ、番 号の登録サークルにかかわらず全国どこでもMNP を利用可能にすることを目指し た。これを受け TRAI は 2013 年 9 月 25 日に「全国統一 MNP に関する勧告 (Recommendations on Full Mobile Number Portability (Pan-India Number Portability))」を発表した。 2015 年 7 月 3 日より全国規模のモバイルナンバーポータビリティ(MNP)制度 が導入され、それまで免許エリア内に限定されていたMNP が全国規模で利用でき るようになった。 (3)MVNO 2008 年 8 月に TRAI が発表した導入に向けた勧告を DoT が 2009 年 2 月に承認 し、ガイドラインが発出される予定となっていたが、棚上げ状態となっていた。そ の後DoT が 2014 年 7 月に再度 TRAI に勧告を要請、TRAI は同年 12 月に「仮想 ネットワークオペレーター(VNO)によるサービス提供とネットワーク免許の分離」 と題する文書を発表し諮問を開始し、この結果を受け2015 年 5 月に勧告を発表し た。統合アクセス免許で規定されるすべてのサービスにおいて導入可能、ローカル ケーブルオペレーター(LSO)あるいはマルチシステムオペレーター(MSO)も VNO となることが可能、ネットワークサービスオペレーターと VNO の間で相互協 定が成り立つ場合のみ提供可能等の内容となっている。2016 年 5 月には VNO (Unified Licence VNO)に係る新しい統合免許が導入され、既存の免許制度に組 み込まれた。免許は10 年間有効であるが、今後 3~4 年間の報告次第で変わる可能 性がある。

3 情報通信基盤整備政策 (1)ユニバーサル・サービス

「1999 年新電気通信政策(New Telecom Policy 1999:NTP-1999)」に従ってユ ニバーサル・サービス制度の導入が整うこととなった。2002 年 4 月に「ユニバー サル・サービス支援政策(Universal Service Support Policy)」が承認され、2002 年3 月に DoT が「ユニバーサル・サービス導入支援ガイドライン(Guidelines for Implementation of Universal Service Support)」を発表した。2003 年に「1885 年インド電信法」が改正され、「ユニバーサル・サービス義務」の内容が「手ごろで リーズナブルな価格でルーラル地域や遠隔地の人々に電信サービスを提供すること」 と規定され、「ユニバーサル・サービス義務基金(Universal Service Obligation Fund)」

(8)

に法的根拠が与えられた。当初は、ユニバーサル・サービス義務基金の対象は、基 本的な電信サービスとされていたが、2006 年に「1885 年インド電信法」が改正さ れて対象が拡大し、すべてのタイプの電信サービスへの投入が可能となった。 「2004 年インド電信(改正)規則」、「2008 年インド電信(改正)規則」がユニ バーサル・サービス義務基金の運用管理について規定しており、それに基づき支援 される活動は下記のとおりである。 ・公衆電気通信及び情報サービスの提供 ・ルーラル地域及び遠隔地域の宅内電話の提供 ・ルーラル地域及び遠隔地域のモバイル・サービス基盤の構築 ・村落へのブロードバンド接続の提供 ・ルーラル地域及び遠隔地域の一般的な電気通信設備基盤の構築 ・ルーラル地域及び遠隔地域の電気通信分野への新しい技術開発の導入 全電気通信サービス・プロバイダ(インターネット、音声メール、電子メール等 の純粋な付加価値サービス・プロバイダを除く)に対してユニバーサル・サービス 税(Universal Service Levy、Adjusted Gross Revenue(AGR)の 5%)が課され ており、中央政府からの助成金や融資等も含め、ユニバーサル・サービス義務基金 の原資となっている。

(2)国家ブロードバンド計画及び村落への光ファイバ網構築

TRAI は 2010 年 12 月 8 日、「国家ブロードバンド計画(National Broadband Plan)」 に関する勧告を発表した。同計画には、ブロードバンドが国の成長を大きく促進す るものであり、ルーラル地域の人々に行政サービスと意思決定プロセスの提供、遠 隔教育、遠隔医療、オンライン・バンキングの提供等の内容が含まれている。主な 内容は下記のとおりである。 ・人口500 人以上のすべての集落に、オープン・アクセスの光ファイバ網を提供。 ・計画は2 段階。2012 年までに都市部及び主な村落(グラム・パンチャーヤト) に敷設、2013 年までに人口 500 人以上の村落に敷設。 ・「国立光ファイバ公社(NOFA)」(中央政府が 100%保有する企業)を設立。 ・各州には「州立光ファイバ公社」(SOFA)を設立。SOFA の株式の 51%を NOFA が保有、49%は州政府が保有。NOFA はすべての SOFA に対する持株会社とな る。 ・ネットワーク敷設のコストとして総額6,000 億 INR が必要であり、ユニバーサ ル・サービス基金と中央政府の保証付きの融資によって調達される。 2011 年 7 月には、DoT の電気通信委員会の会議において、村落レベルへの「全 国光ファイバ網(National Optical Fibre Network:NOFN)」構築の枠組みが勧告 された。内閣は2011 年 10 月 25 日、村落レベルへの NOFN 構築の内容を了承した。 主な内容は下記のとおりである。

(9)

・全国の25 万の村落レベルに光ファイバ網を構築 ・資金にはユニバーサル・サービス義務基金を投入

なお、2012 年 2 月に専門企業 Bharat Broadband Network(BBNL)が設立さ れており、同社が実行機関となって光ファイバ網の構築に当たっている。 2014 年 5 月に誕生したモディ政権下で推進されている「デジタルインディア計 画」(後述)の下で、NOFN は「BharatNet」と改称され、2016 年 12 月末までに 25 万のグラム・パンチャーヤト(村落共同体)の 6 億人の農村部の住民を 100Mbps のブロードバンドでつなぐ計画としてブラッシュアップされ推進されているが、2016 年5 月時点でつなぐことができたグラム・パンチャーヤトの数は 5 万 5 百のみであ り、BBNL は期限までに目標を達成できないという見通しを立てている。

(3)地役権(Right of Way : RoW)

2014 年 6 月に開催されたオープンフォーラムで通信事業者は光ファイバケーブ ルの設置に関する承認ガイドラインを規定するよう政府に要請した。光ファイバ設 置のための RoW は現在複数の地方機関によって統制されており、この権利関係の 複雑さが光ファイバ整備遅延の一因とされている。2016 年 3 月には、同年 5 月に 新しい RoW がまとめられる予定であったが、6 月末現在、まだ導入には至ってい ない。 4 ICT 政策 (1)デジタルインディア計画 内閣は 2014 年 8 月 20 日、デジタルインディア計画を承認した。同計画は通信 IT 省が所管するもので、様々な分野をデジタル化することにより知識経済社会へ変 革するという内容となっている。 具体的には以下の三つのキーエリアに焦点を当てている。1)公共サービスとし ての全市民に対するデジタルインフラ構築;身分証明、携帯電話、銀行口座、安心 安全なサイバー空間。2)電子行政サービスのオン・デマンド化;オンライン及び モバイルのプラットフォームにリアルタイムで提供、電子金融サービス・キャッシ ュレス化。3)デジタル化による市民のエンパワメント化;デジタルリテラシーの 向上、全文書・証明のクラウド化。 また、重要な成長分野として三つのキーエリアの下に九つの柱を設定している。 ブロードバンド整備、ユニバーサルアクセスに向けたモバイルコネクティビティ、 公衆インターネットアクセス拠点の整備、電子政府、サービスの電子的提供、オー プンデータプラットフォーム・政府のソーシャルメディア活用、国内での電子機器 製造、ICT 関連産業の雇用創出、全大学における Wi-Fi 構築。今年度から 2018 年 度までの5 年間で段階的に計画を遂行し、すべての村落にデジタル化された電子行 政サービスを提供する内容となっており、予算は1 兆 1,300 億 INR となっている。 デジタルインディア計画の下で、市民の政治参加プラットフォーム「MyGov.in」、

(10)

電子文書管理システム「デジタル・ロッカー・システム」、「国家奨学金ポータル」、 「eSampark データベース」、国民 ID 番号(Aadhaar)を利用した年金受給者向け 証明システム「Jeevan Pramaan」と「生体認証勤怠管理システム(BAS)」等が導 入された。 デジタルインディア計画を推進するにあたって、オープンソースソフトウェアの 採用、ソースコードの開示による行政用アプリケーションの共同開発、国民ID 番号利用 のe サインシステムの導入が進められている。更にクラウドやモバイルのプラット フォームを積極的に活用し、共通のアプリケーションを利用してサービスや標準や 互換性を統合するための電子行政サービス提供計画「e-Kranti」(従来の電子政府計 画NeGP の後続計画であるため「NeGP 2.0」とも呼ばれる)が進められている。 また、これまでの施策に加え、2015 年 12 月末にデジタルインディア計画の更な る推進に向けて、新たな23のプロジェクトを開始することが発表され、観光地に おけるWi-Fi 整備、全国無料ローミングの開始、電子決済サイトの開設、情報セキ ュリティ教育の開始、BPO の推進などが追加された。 (2)「国家テレコムM2M ロードマップ」 通信IT 省・電気通信局(DOT)は 2015 年 5 月 12 日、M2M の発展を目指す「国 家テレコムM2M ロードマップ」を発表した。同ロードマップはインド全体の M2M に従事する利害関係者が参照すべき単一の文書となる。多様な標準、政策、規制要 件等を統合し M2M 市場を発展させようとする内容となっており、M2M アプリケ ーションをヘルスケア、遠隔教育、スマートグリッド、スマートビルディング、ス マートシティ等の分野で展開させることでインドの社会と経済の成長を目指す。ま た、モディ政権下で推進中のデジタルインド計画、メイク・イン・インディア、ス マートシティ計画等の実現においてM2M は極めて重要な役割を果たすとされた。 (3)ネット中立性を巡る議論 通信IT 省・電気通信局(DOT)は 2015 年 7 月 16 日、ネット中立性に関する最 終報告書を発表した。同報告書は専門委員会がまとめたもので、ネット中立性に関 して守るべき原則を勧告している。通信キャリアにとっては厳しい内容となってお り、インドにおけるインターネットが自由で公平なものであり続けることを目指す としている。 主なポイントは以下のとおりである。 ・インターネットに関する重要な原則を守ること。 ・ネット中立性に関する政策が目指すものはブロードバンドの手ごろな価格・品 質・ユニバーサル性である。 ・通信キャリア・ISP はネット上の合法的なコンテンツ・アプリケーション・サ ービスを送信・受信・表示・利用・アップする機能を制限してはならず、いか なる合法的なネット利用も制限してはならない。

(11)

・OTT サービス・プロバイダのサービスは規制によって干渉されるべきではない。 ・OTT サービス・プロバイダの VoIP による国際通話サービスに関してはリベラ ルなアプローチが可能であるが、国内通話(市内・国内)の場合には、キャリ アと OTT サービス・プロバイダによる通信サービスは同等に扱われなければ ならない。 ・合法的なトラヒック管理は許容されるが原則に従っているか検証されるべきで ある。 ・通信事業者とISP の料金プランは原則に従うべきものであり、インド電気通信 規制庁(TRAI)が調査する。

TRAI は、2 月 8 日に「Prohibition of Discriminatory Tariffs for Data Services Regulations, 2016」(データサービス規制に対する差別的な料金体系の禁止)規則 の制定を発表。これにより、あらゆるサイトへのアクセスに同一料金を課すことが 企業へ義務づけられ、世界のインターネット普及促進を目的としたinternet.org プ ロジェクトの一つとして、Facebook が提供していた無料接続サービス「Free Basics」 が 2016 年 2 月に中止・撤退となった。同サービスは、通信事業者 Reliance Communications のネットワークを Facebook サービス、BBC のニュース、検索エ ンジン Bing を無料で利用できたものであり、インターネット中立性を侵害してい るとされた。

(4)VoIP サービス免許

2016 年 6 月、TRAI は Wi-Fi や 4G を使って低価格で利用できる VoIP サービス の免許取得をどのように行うかや既存の規則の枠組みの中にどのように VoIP を組 み込むかについての各事業者の意見の聴取を始めた。 5 消費者保護関連政策 TRAI は、2015 年 10 月 16 日、「2012 年電気通信消費者保護規則第 9 次改正」を 発表し、通信事業者に対して通話切断1 回ごとに 1INR の補償を利用者に対して行 うことを義務付けた。インドではかねてより通話切断の苦情が消費者から寄せられ ており、TRAI は諮問や議論を経て、今回の決定に至ったものである。主な内容は 以下のとおりである。 ・通信事業者は通話切断1 回ごとに利用者の口座に 1INR を振り込むが 1 日に 3 回までを上限とする。 ・通話切断から4 時間以内に SMS や USSD により補償内容を通話発信者に通知。 ・ポストペイド利用者に対しては次回の請求書で補償内容を通知。 規則は2016 年 1 月 1 日から発効する予定となっていたが、2015 年 12 月に通信 事業者によるデリー高裁への訴訟が起こった。結果として高裁は同 12 月に控訴を 棄却し、規則は予定通り発効になった。その後 TRAI は事業者に対し、2016 年 3 月7 日までに規則に従うことを要求したが、最高裁は強制はすべきでないと指示し、

(12)

2016 年 5 月には規則が独断的であるとの見解を示した。翌月、TRAI はより強い権 限を求めたが、通信省大臣により不要と判断されている。

Ⅳ 関連技術の動向

基準認証制度

無線機器の型式認証制度が導入されており、DoT のテレコム・エンジニアリング・ センター(TEC)の Regional TEC にて行われている。また、電子機器のハード・ ソフトの較正、認証、訓練については、DIT の試験標準化・試験・品質認証総局 (Standardisation, Testing and Quality Certification Directorate:STQC)にて行 われている。また、2013 年 11 月に、通信 IT 大臣が承認する国内標準化機関(Standard Development Organization : SDO ) と し て Telecommunications Standards Development Society, India(TSDSI)が設立された。通信 IT 省による SDO の認 定はTSDSI が初めて。

また、2008 年 11 月より、すべての電気通信サービス事業者は、TEC(又はその 他の政府指定機関)が規定する手続に従って毎年検査を行い、基地局から発信され る電波が公衆曝露基準に合致することを確認するよう義務付けられている。なお、 2012 年 9 月 1 日より、移動電話基地局の公衆曝露基準が、国際非電離放射線防護 委員会(International Commission on Non Ionizing Radiaton Protection:ICNIRP) の基準の10 分の 1 に強化されている。

Ⅴ 事業の現状

1 固定電話 (1)市内・長距離通信 市内通信に関しては1997 年、長距離通信に関しては 2000 年にそれぞれ自由化さ れた。 国 営 事業 者の BSNL と MTNL のほか、民間事業者数社(財閥系の Tata Teleservices や Reliance Communications、新興系の Bharti Airtel、HFCL、Shyam) 等がサービスを提供している。BSNL は国営事業者で政府が株式の 100%を所有し ている。MTNL はその姉妹企業で、政府出資比率は 56%、デリーとムンバイの大 都市において事業を展開している。両社は固定、移動電話、ブロードバンド等を提 供する総合通信事業者である。 固定電話市場におけるBSNL のシェアは 2015 年 6 月末現在、60.9%となってお り、特に農村で圧倒的なシェアを占めている。 (2)国際通信

従来、国営事業者のVidesh Sanchar Nigam(VSNL、現 Tata Communications) が独占してきたが、2002 年 4 月 1 日に自由化された。これに先立ち、DoT は、2002

(13)

年2 月、Bharti Airtel、Reliance Infocomm(現 Reliance Communications)、デ ータ・アクセス(Data Access)、パシフィック・ネット・インベスト(Pacific Net Invest)及びコネクション・ネットワークス(Connection Networks)に対して、 国際長距離通信サービスの提供を認可した。

2 移動体通信

市場最大手の事業者は、Bharti Airtel で、以下 Vodafone India、Idea Cellular、 Reliance Communications、BSNL、Aircel、Tata Teleservices と続き、競争は大 きく進展している。Reliance Communications と Aircel は、2016 年 9 月に事業統 合を完了した。 なおNTT ドコモは 2014 年 4 月に Tata Teleservices の保有株式 26.5%を売却す ると発表したが協議が進展せず、2015 年 1 月に英国のロンドン国際仲裁裁判所に 仲裁を申請した。2016 年 6 月に、仲介裁判所は NTT ドコモの主張を認め、Tata Sons に対し、NTT ドコモが保有する Tata Teleservices 全株式と引き換えに、請求額全 額の約1,172 百万 USD の損害賠償を命じたが、損害賠償の支払については、市場 での公正価値より高い価格での株式買取に当たるとし、インド政府が送金申請を却 下したことから、現在デリー高裁で係争中。 3G サービスの普及率は、2015 年 3 月末現在、加入者数 5,216 万人で 5.38%とな っている。 3 インターネット (1)固定インターネット及びブロードバンド 2005 年 11 月より、アクセス・サービス事業者に対し IP 電話サービス、インタ ーネット・サービス及びブロードバンド・サービス事業を行うことが認められた。 固定インターネット・サービス加入者数は、2015 年 6 月時点で 2,076 万で、そ の回線種別内訳はDSL が 67%、ダイヤルアップが 17%、イーサネット/LAN が 10%、ケーブルモデムが 5%、以下光ファイバ、専用線となっている。TRAI に情 報を提供しているISP は 129 社あり、インターネット電話サービスを提供している ISP は 19 社となっている。 (2)モバイル・インターネット及びブロードバンド モバイル・インターネットに関しては、2016 年 6 月末現在、3 億 2,972 万の加入 者が存在する。 Bharti Airtel が 2012 年 4 月に西ベンガル州の州都コルカタにおいて、国内初の TD-LTE サービスを開始し、Aircel も 2014 年 7 月に TD-LTE サービスをアンドラ・ プラデシュ州を含む四つの免許地域で開始した。Bharti Airtel は 2015 年 5 月に LTE-FDD サービスのトライアルをチェンナイで開始し、2015 年 10 月現在国内 300 都市でサービスを展開している。ほかにIdea Cellular、Vodafone India(同年 12 月にケララ州で提供開始)、Reliance Jio Infocomm(同年 12 月末にインド全土で

(14)

展開)、Reliance Communications(2016 年 6 月に提供開始)、Videocon 等も LTE サービス提供に向けた準備を進めている。

Ⅵ 運営体

1 Bharat Sanchar Nigam Ltd.(BSNL)

Tel. / Fax +91 11 23730392 +91 11 23353303 URL http://www.bsnl.co.in/

所在地 Bharat Sanchar Bhavan, Harish Chandra Mathur Lane, Janpath, New Delhi, 110001, India

幹 部 Anupam Shrivastava(会長/Chairman & Managing Director) 概要

DoT の一部門であったが、2000 年 10 月に分離、設立された国営通信公社。デリ ー及びムンバイ以外の全インドを営業地域とする。2014 年度の売上高は 2,799 億 INR。

2 Mahanagar Telephone Nigam Ltd.(MTNL) Tel. / Fax +91 11 2335 9272 +91 11 2331 4243

URL http://www.mtnl.net.in/

所在地 Jeevan Bharti Tower 1, 12th Floor, 124 Connaught Circus, New Delhi, 110001, India

幹 部 N. K. Yadav(会長/Chairman and Managing Director) 概要 1986 年 4 月、政府がデリー及びムンバイの電気通信事情の改善を目的として設 立した国営通信公社。2013 年 7 月現在、インド政府が株式の 56.25%を保有し、残 り42.75%は海外の機関投資家、ファンド、個人等が保有している。2000 年 9 月の 長距離通信市場の自由化により、現在は国内全域でのサービス提供が可能であるが、 実態上サービス地域はデリーとムンバイに限られている。2014 年度の売上高は 379 億INR。

3 Bharti Airtel Limited(Bharti Airtel)

Tel. / Fax +91 11 4666 6100 +91 11 4666 6411 URL http://www.airtel.in/

所在地 Bharti Crescent, 1, Nelson Mandela Road, Vasant Kunj, Phase II, New Delhi, 110070, India

幹 部 Sunil Bharti Mittal(会長/Chairman and Managing Director) 概要

(15)

信サービスを国内の全免許地域で、固定通信及びブロードバンド・サービスを国内 87 都市で提供している。そのほか、企業向けソリューション・サービス、国内長距 離及び国際通信サービス、DTH 及び IPTV サービスを提供している。国外ではアジ ア(バングラデシュ、スリランカ等)、アフリカ(ナイジェリア、タンザニア、コン ゴ)を中心に20 か国以上に進出。2014 年度の売上高は 9,204 億 INR。

4 Reliance Communications Limited(Reliance Communications) Tel. / Fax +91 22 30386010 +91 22 30376622

URL http://www.rcom.co.in/

所在地 H Block, 1st Floor, Dhirubhai Ambani Knowledge City, Navi, Mumbai, 400710, Maharashtra, India

幹 部 Anil D. Ambani(会長) 概要

2002 年 12 月設立の総合通信サービス提供事業者。リライアンス財閥の創業者デ ィルバイ・アンバニの死後、兄のムケシュ・アンバニが石油化学を中心とするReliance Industries を、弟のアニル・アンバニが Reliance Communications を含む通信・ 金融・電力等を手がけるリライアンス ADA グループを運営している。Reliance Communications は、移動体通信、固定通信、国内長距離及び国際通信、データ通 信、DTH及び IPTVサービス等を提供している。2014 年度の売上高は 2,371 億 INR。 Aircel に対し 2015 年 10 月に経営統合を提案し、2016 年 9 月に事業統合を完了し た。今後新しいブランドで提供する予定。 5 その他の主な事業者 事業者名 提供サービス(加入者数)(2015 年 6 月現在) 2014 年度売上高 Vodafone India 移動体通信(1 億 8,538 万)、固定通信(8 万)、 固定及び無線インターネット(6,683 万) 43 億 INR Tata Teleservices 移動体通信(6,157 万)、固定通信(169 万)、 固定及び無線インターネット(2,034 万) 293 億 INR

放 送

Ⅰ 監督機関等

1 情報放送省

Ministry of Information and Broadcasting

Tel. / Fax +91 11 23385583 +91 11 23384597 URL http://mib.nic.in/

(16)

所在地 A Wing, Shastri Bhawan, New Delhi, 110001, India

幹 部

Arun Jaitley(情報放送大臣/Minister of Information and Broadcasting)

Rajyavardhan Rathore (担当閣外大臣/Minister of State for Information and Broadcasting)

所掌事務

放送、新聞、出版、情報流通及び映画に関する産業の振興、法案作成及び規制監 督業務を所掌する。このほか、政府広報も所掌する。

2 インド放送協会

Broadcasting Corporation of India(Prasar Bharati) Tel. / Fax +91 11 23385583 +91 11 23384597

URL http://prasarbharati.gov.in/

所在地 2nd Floor, PTI Bldg., Sansad Marg, New Delhi, 110001, India

幹 部 A. Surya Prakash(委員長/Chairperson)

Jawhar Sircar(最高経営責任者/Chief Executive Officer) 所掌事務

1997 年 11 月に設立された。「1990 年インド放送協会法(Prasar Bharati (Broadcasting Corporation of India)Act, 1990)」に基づき、国営放送であるイ ンド国営テレビ放送(Doordarshan:DD)とインド国営ラジオ放送(All India Radio: AIR)が、政府からの独立性を確保できるように規制監督を行う。しかし、発足後 も、組織は不完全な状態が続き、それらの独立性には疑問の声も示されているのが 現状である。2015 年 10 月現在、経営委員会(Prasar Bharati Board)のメンバー は会長、常勤・非常勤合わせて13 名となっている。

3 インド電気通信規制庁(TRAI)

(通信/Ⅰ-2の項参照)

Ⅱ 法令

1 ラジオ

・1885 年インド電信法(Indian Telegraph Act of 1885) ・1951 年インド電信規則(Indian Telegraph Rules of 1951) 2 テレビ

・1990 年インド放送協会法

・2008 年インド放送協会法(Prasar Bharati(Broadcasting Corporation of India) Amendment Act, 2008)

3 ケーブルテレビ

・1995 年ケーブルテレビ網(規制)法(Cable Television Networks(Regulation) Act, 1995)

(17)

・2000 年ケーブルテレビ網(規制)改正法(Cable Television Networks(Regulation) Amendment Act, 2000)

・2002 年ケーブルテレビ網(規制)改正法(Cable Television Networks(Regulation) Amendment Act, 2002)

・2007 年ケーブルテレビ網(規制)改正法(Cable Television Networks(Regulation) Amendment Act, 2007)

・2011 年ケーブルテレビ網(規制)改正法(Cable Television Networks(Regulation) Amendment Act, 2011)

Ⅲ 政策動向

1 免許制度 外資規制 放送関連事業への外資参入は安全保障上の観点から厳しく制限されてきたが、徐々 に緩和が進んでいる。FM 放送事業への外資による直接投資(FDI)の上限は 20% であったが、2011 年には 26%まで緩和されている。また、FDI の上限が 49%とさ れていた直接受信衛星放送とMSO、ケーブルテレビの 3 事業については、2012 年 9 月に 74%まで緩和された。これまで規制のなかった携帯端末向けテレビについて は、74%の上限が設定されている。一方、テレビ・ニュース・チャンネル事業につ いては従来のFDI 上限である 26%が据え置かれている。 2 公共放送関連政策 受信料制度 以前は存在したものの現在は廃止されており、インド放送協会は、広告収入と政 府資金を財源として運営されている。 3 コンテンツ規制 国営放送のDD や AIR に適用される「番組基準」の中で、友好国の批判、特定の 宗教や宗派に対する攻撃、猥褻、中傷等を含む放送が禁止されている。また、「広告 基準」により、たばこ、酒類の広告、消費者保護の法律を順守しない広告、女性蔑 視や子どもの安全を脅かす広告等が禁止されている。 また、「2000 年ケーブルテレビ網(規制)改正法」で、無料衛星放送にも、国営 テレビに適用されている「番組基準」と「広告基準」の適用が定められた。 4 地上デジタル放送 1999 年インドは、地上デジタル放送方式として欧州方式(DVB-T)の採用を決 定した。2002 月 2 月に首都で、その後、ムンバイ、コルカタ、チェンナイで試験 放送が開始された。試験放送は欧州方式の DVB-T で、DD の地上 4 チャンネルと テレビ国際放送の1 チャンネル、合計 5 チャンネルで実施されている。 2003 年 1 月より、大都市圏で、地上デジタル放送の本放送が開始された。しか し、視聴に必要なセットトップボックス(STB)が普及せず、デジタル変換地域拡

(18)

大の動きは止まった。背景として、セットトップボックスの高額さと、多チャンネ ル化が進む直接衛星放送(Direct-to-Home:DTH)と比べ、提供されるチャンネル がDD の再送信チャンネルのみであり、魅力に乏しかった点が指摘された。アナロ グ停波は2017 年の予定である。 5 ケーブルテレビに関する規制 「2002 年ケーブルテレビ網(規制)法」改正により、ケーブルテレビの加入世帯 が、視聴する有料チャンネルを自ら選択できる限定受信システム(CAS)の導入が 義務化され、デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイにおいて導入されている。 ケーブルテレビのデジタル化については、2011 年 2 月に情報放送省が TRAI から の勧告を期限修正した上で受け入れ、同年 10 月には情報放送省が提案した同工程 表が閣議で承認された。これに基づき、同年12 月に「2011 年ケーブルテレビ網(規 制)法」修正案が下院に続いて上院で承認された。これにより、2014 年までに全国 のケーブルテレビ網を段階的にデジタル化する法的基盤が成立した。 2014 年 5 月に発足したモディ政権はデジタルインド計画とケーブルテレビのデ ジタル化を推進している。すでに第1フェーズとして4 大都市をカバー、第2フェ ーズとして2013 年 3 月末に 38 都市のカバーが完了しており、第 3 フェーズとして すべての都市部をカバー、第4フェーズとして全国をカバーし 2016 年末までに完 了する計画となっている。2016 年 1 月現在、第 3、第 4 フェーズにおいて予定より 2,3 か月の遅れが発生している。 6 その他 (1)直接衛星放送(DTH) 衛星放送の直接受信は1997 年 7 月に禁止されたが、2000 年 11 月、受信規制の 廃止が決定された。その結果、事業としてDTH の実施が可能となった。 情報放送省は2011 年 10 月、乱立が懸念される商業衛星テレビチャンネルの新た な免許申請基準の強化を発表した。この結果、今後免許申請ができる事業者の純資 産額が引き上げられた。 TRAI は 2015 年 9 月に新たな料金命令を発出し、DTH サービス業者が提供する STB の商業的な互換性が確保され、消費者向けに料金体系が改善されることになっ た。中古 STB の購入スキーム、レンタルサービス、購入後 3 年以内の修理・メン テナンスの無料化、設置及びアクティベーション費用の明確化等が義務付けられる こととなった。 (2)衛星放送番組アップリンク/ダウンリンク・ガイドライン 2005 年 11 月 11 日、情報放送省は、衛星を経由してインド国外からインド国内 へのチャンネル・ダウンリンクに関するガイドライン(Policy Guidelines for Downliking of Television Channels)を、12 月 2 日、インド国内の衛星放送のアッ プリンクに関するガイドライン(Guidelines for Uplinking from India)を発表し

(19)

た。ダウンリンク・ガイドラインにより、外国の衛星放送番組は、国内での配信の ため情報放送省へのチャンネル登録を行う必要があり、登録費用及び年間チャンネ ル料の納付、番組モニタリング等の義務が課せられる。

Ⅳ 事業の現状

1 ラジオ

1936 年の本放送の開始以来、AM 放送、FM 放送共に All India Radio(AIR)が 市場を独占してきたが、FM 放送に関しては民間参入が認められ、2001 年 7 月にバ ンガロールで、国内初の商業FM 放送事業者ラジオ・シティ(Radio City)がサー ビスを開始した。 AIR は、2015 年 10 月末現在、全国 413 の放送局を結ぶネットワークを運営して おり、AM145 波、FM391 波、短波 48 波を運営している。AIR の財源は政府交付 金、政府貸付金、広告収入となっている。民間のFM 放送局は 2015 年 3 月末現在 で243 局ある。2015 年 3 月末現在、208 のコミュニティ・ラジオ局に免許が付与 されており、このうち180 局が放送を行っている。 ラジオ産業の広告収入の売上げは2014 年には前年比 16%増の 163 億 INR であ った。 2 テレビ 商業放送は認められていないため、DD が市場を独占し 2 チャンネルで放送を行 っている。DD は世界最大級の地上テレビ網を有する放送事業者であり、約 1,400 か所の地上送信施設を保有している。また、1995 年 3 月より国際放送を実施して いる。 インド放送協会の規制監督下にあるが、情報放送省の影響を大きく受け、国営テ レビとしての従来の機能はあまり変わっていない。 TRAI によると、2015 年 3 月末現在、全国の 2 億 7,700 万世帯のうち 1 億 7,500 万世帯がテレビ受像機を所有している(ケーブルTV、DTH、IPTV、地上波を含む)。 テレビ産業の総売上高は2014 年には前年比 14%増の 4,750 億 INR であった。 このうち加入料金による売上げは前年比13.8%増の 3,200 億 INR、広告収入の売上 げは前年比13.9%増の 1,550 億 INR であった。 3 衛星放送 DTH に関しては、DD の無料サービス DD Direct+のほかに、商業衛星テレビチ ャンネルZee TV Network を運営する Essel Group の Dish TV India、ルパート・ マードック氏の所有するSTAR と Tata Sons の合弁事業 Tata Sky、タミル・ナド ゥ州のメディア企業 Sun Network の Sun Direct TV、通信事業者 Reliance Communications の Reliance Digital TV、通信事業者 Bharti Airtel の Airtel Digital TV、大手家電メーカーVideocon の Videocon d2h が有料 DTH サービスを

(20)

提供している。 加入費用やチューナー価格の低下等を背景として視聴世帯数は急速に増加してお り、2015 年 6 月末現在、民間事業者による DTH サービスの加入者数は 7,874 万で 前年比16.5%増(2014 年 6 月末は 6,757 万)となっている。このうちアクティブ ユーザは4,115 万である。加入者数の増加と呼応してチャンネル数も増加し、2015 年3 月末現在、免許を取得した商業衛星テレビチャンネル数は 829 となっている。 4 ケーブルテレビ 「1995 年ケーブルテレビ網規制法」により、すべてのケーブルテレビ事業者は、 DD の全国放送 2 系統と地域放送 1 系統を同時再送信することが義務付けられてい る。地域のケーブルテレビ事業者は加入件数を過少申告する傾向があり、加入の実 態は定かではないとされる。TRAI によると、2015 年 3 月末現在、ケーブルテレビ 事業者数は約6 万社となっている。近年 MSO による寡占化が進展しており、MSO は6,000 社近くある。2015 年 3 月末現在のケーブルテレビ加入世帯数は約 1 億 100 万となっている。

Ⅴ 運営体

1 インド国営ラジオ放送(AIR) All India Radio

Tel. / Fax +91 11 2342 1062 +91 11 2342 1145 URL http://allindiaradio.gov.in/

所在地 Akashvani Bhavan, Sansad Marg, New Delhi, 110001, India 幹 部 Jawhar Sircar(最高経営責任者/Chief Executive Officer)

F. Sheheryar(会長/Director General)

2 インド国営テレビ放送(DD)

Doordarshan India

Tel. / Fax +91 11 23737606 +91 11 23352549 URL http://www.ddindia.gov.in/

所在地 Doordarshan Bhawan, Copernicus Marg, New Delhi, 100001, India

幹 部

A Surya Prakash(会長/Chairperson)

Jawhar Sircar(最高経営責任者/Chief Executive Officer) C. Lalrosanga (事務局長/Director General)

(21)

Ⅰ 監督機関等

1 監督機関

周波数管理に関しては、通信省(Ministry of Communications)の電気通信局 (Department of Telecommunications : DoT ) の 無 線 計 画 調 整 局 ( Wireless Planning Coordination Wing:WPC)が所掌している。

(1)電気通信委員会(Telecom Commission)

電気通信委員会は、電波監理、機器の標準化・基準認証に責任を持つ。 (2)無線計画調整局(WPC)

民間用、軍事用、すべての周波数に関して、周波数管理、無線免許、周波数分配、 国際調整を行っている。

WPC の組織は、免許及び規則(Licensing and Regulation:LR)、新技術グルー プ(New Technology Group:NTG)、周波数割当に関する常設諮問委員会(Standing Advisory Committee on Radio Frequency Allocations:SACFA)の三つに大きく 分けられる。SACFA は、DoT 次官を委員長とする高官からなる専門委員会で、次 の内容について勧告することを任務としている。 ・周波数分配問題の処理 ・「国家周波数分配計画」の策定 ・様々なITU、APT 関連事項への対応 ・周波数利用者から提起される問題への対応 ・無線設備設置の認可 SACFA による認可は、委員会メンバーによる実地調査を含む詳細な技術評価の 後、決定される。技術評価は、航空妨害の回避、既存及び計画中のネットワークへ の妨害及び干渉の回避を目的として行われる。 2 標準化機関 (1)テレコム・エンジニアリング・センター(Telecommunication Engineering Center:TEC) DoT の下部組織であり、電気通信製品、ネットワークの規格の策定、製品/シス テムの評価、インターフェース認可の発行を行う。

( 2 )標 準化 ・試 験・ 品 質認 証総 局(Standardisation, Testing and Quality Certification Directorate:STQC)

DeitY の傘下にある基準・認証機関。30 年に及ぶ歴史を持ち、電子機器のハード・ ソフトの試験、較正、認証、訓練を所掌している。

(3)TSDSI(Telecommunications Standards Development Society, India) 通信IT 大臣が承認する国内標準化機関(SDO)として、2013 年 11 月にインド で初めて設立・認定された。電気通信にかかわる様々な分野について、民間企業・ 団体の参画の下、インド国内の標準化を担う予定。

(22)

Ⅱ 電波監理政策の動向

1 電波監理政策の概要

「2012 年国家電気通信政策(National Telecom Policy 2012:NTP-2012)」が、 「1994 年国家電気通信政策(National Telecom Policy 1994:NTP-1994)」、「1999 年新電気通信政策(New Telecom Policy 1999:NTP-1999)」の後継政策で、DoT、 TRAI、事業者の役割の明確化を目的とした、法律に準ずる性質のガイドラインで あり、電気通信分野及びIT 分野の融合を含む完全自由化が規定されている。 2 無線局免許制度 (1)無線局免許 WPC は、「1885 年インド電信法」の第 4 条に基づき、陸上固定、陸上移動、海 上移動、及び航空業務における無線局免許を与えている。 自動周波数管理システムが2005 年 1 月に稼動を開始した。これにより、周波数 の割当てを求める無線局の申請及びSACFA の認可手続状況の把握がオンラインで 可能となった。 なお、免許申請の際には、オンラインでの申請と併せて書類での申請も求められ ている。 (2)無線局免許方針 ①第3 世代移動電話及び BWA に関する周波数割当 政府は、「3G 及び BWA サービス用周波数の分配とオークションに関するガイド ライン(2010 年 2 月修正)」に基づき、2010 年 4 月から 6 月にかけて、全国 22 地 域で周波数オークションを実施し、落札企業等に無線局免許を割り当てた。 1)第3 世代移動電話用周波数割当 ・2.1GHz 帯において 3G サービス用の周波数オークションを実施した。 ・その結果、民間企業7 社が落札し、合計落札金額は、5,096 億 8,370 万 INR と なった。これにより、民間企業は、全インド22 地域ではそれぞれ 3 又は 4 の ブロック(2×5MHz)を取得した。 ・同時に、国営企業であるBSNL/MTNL には、22 地域でそれぞれ一つのブロッ ク(2×5MHz)の周波数が割り当てられ、民間企業の落札額に相当する金額 1,675 億 580 万 INR が BSNL/MTNL から政府に支払われた。 2)BWA サービス用周波数割当 ・2.3GHz 帯において BWA サービス用の周波数オークションを実施した。 ・その結果、民間企業6 社が落札し、合計落札金額は、2,669 億 5,540 万 INR と なった。これにより、民間企業は全インド 22 地域でそれぞれ二つのブロック (20MHz)を取得した。 ・同時に、国営企業であるBSNL/MTNL には、2.5GHz 帯において 22 地域でそ れぞれ一つ又は二つのブロック(20MHz)の周波数が割り当てられ、民間企業

(23)

の落札額に相当する金額1,284 億 7,770 万 INR が BSNL/MTNL から政府に支 払われた。 3)サービス開始 3G サービスについては、BSNL/MTNL がそれぞれ 2008 年 12 月、2009 年 2 月 から開始、民間企業では2010 年 11 月から Tata がサービスを開始している。その ほかの企業においても2010 年末から 2011 年初めにかけて、3G サービスが開始さ れている。BWA サービスについては、BSNL が 2009 年 2 月から WiMAX サービ スを開始しており、Reliance Communications が 2009 年からバンガロールの中小 企業向けにWiMAX サービスを提供し、Bharti Airtel が、2012 年 4 月から TD-LTE によりサービスを四つのサークルで開始しており、2014 年 7 月からは Aircel が TD-LTE を開始している。2015 年 12 月には Idea Cellular と Vodafone が TD-LTE を開始している。 ②第2 世代移動電話用周波数の再配分 1)2012 年 2 月、インド最高裁判所が、2008 年 1 月に行われた 1800MHz 帯の 第2 世代移動電話用周波数割当に不正があったとし、該当する周波数免許を 4 か月の猶予をもって取消しを行い、この周波数帯を改めて、周波数オーク ションにより割り当てることを決定した。 2)TRAI は新たな周波数オークションを実施するための案を同年 4 月に DoT に 勧告したが、オークションの最低入札金額が2008 年当時の 10 倍以上と高額 であったことから、移動電話事業者の反発を呼んだ上、金額の決定が政府の 収入に大きく影響することから、関係閣僚会合で慎重な検討が行われた結果、 同年8 月上旬に閣議で最低入札価格が決定された。また、同月末に周波数オ ークションの実施細則が発表された。 3)こうした経緯から、最高裁判所が当初決定した2012 年 6 月という周波数オ ークション実施期限を果たせず、政府は期限の延長を最高裁判所に申請し、 オークション実施期限を2013 年 1 月 11 日まで延長することが認められた。 4)オークションは2012 年 11 月に実施することが決定され、その募集要項では 1800MHz 帯では 22 の免許地域のそれぞれにおいて 1.25MHz ペアが 8 から 11 ブロック、800MHz 帯では 22 の免許地域のそれぞれにおいて 1.25MHz ペアの3 から 4 ブロックについて実施される計画で、免許条件は、サービス・ 技術フリーであり、免許期間20 年とされた。 5)1800MHz 帯のオークションは 2012 年 11 月 12 日と 14 日の 2 日間にわたっ て実施され、合計 14 ラウンドの入札が行われた。しかし、入札対象ブロッ ク 236 ブロック中 101 ブロック(全体の約 43%)しか落札されず、落札総 額は940 億 7,640 万 INR にとどまり、政府が当初期待した 4,000 億 INR を 大きく下回る結果となった。落札免許地域数はVodafone South が 14、Idea

(24)

Cellular が 8、Telewings が 6、Videocon が 6、Bharti Airtel が 1 であった。 なお、最低競売価格が高額であったデリーとムンバイには入札がなかった。 また、800MHz 帯に関しては、Videocon と Tata Teleservices の 2 社が採算 性の観点から入札を辞退したため、入札が実施されなかった。 6)2012 年 11 月のオークションが低調に終わったことから、政府は、800MHz 帯及び 1800MHz 帯の最低入札価格を減額し(800MHz 帯は 5 割減額、 1800MHz 帯は 3 割減額)、一部地域の 900MHz 帯をオークションの対象に 加えた上で(最低入札価格は1800MHz 帯の 2 倍)、2013 年 3 月に改めてオ ークションを実施することを決定。 7)しかし、2013 年 2 月の参加募集の結果、オークションへの参加意向を示し たのは 1 社のみ(Sistema が 800MHz 帯のオークションに参加意向)であ り、3 月のオークションは一者入札となった。Sistema は 8 免許地域の 800MHz 帯を落札。 8)2 回のオークションの不調を受け、政府は改めて最低入札価格を減額し、併 せて、関連して業界から強い関心が示されているM&A ガイドライン(M&A 後の周波数の取扱い等を規定)の見直しを行った。この結果、オークション は、2014 年 2 月に実施され 1800MHz 帯の 22 免許地域(385MHz)、900MHz 帯の3 免許地域(46MHz)が落札され、落札総額は約 6,116 億 INR となっ た。Vodafone は、900MHz 帯の三つのメトロ免許地域と 1800MHz 帯の 11 免許地域を獲得、Bharti Airtel は 900MHz 帯の 3 メトロ免許地域と 1800MHz 帯の15 免許地域を獲得した。更に、新規参入の Reliance Jio Infocomm は 1800MHz 帯の 14 免許地域、Idea が 900MHz 帯のデリーと 1800MHz 帯の 11 免許地域、Telewings (Uninor)が 800MHz 帯の 5 免許地域、Reliance Communications が 1800MHz 帯のムンバイ、Aircel が 1800MHz 帯の 5 エ リアを獲得した。 9)政府は、通信基盤の整備を促進するため、2015 年 3 月に 800MHz 帯、900MHz 帯、1800MHz 帯、2100MHz 帯について、周波数オークションを実施した。 800MHz 帯の 103.75MHz(20 免許地域)、900MHz 帯の 177.8MHz(17 免 許地域)、1800MHz 帯の 99.2MHz(15 免許地域)、2100MHz 帯の 5MHz (17 免許地域)が対象。 10)2015 年 7 月、DoT は 800MHz 帯、900MHz 帯、1800MHz 帯、2100MHz 帯、2300MHz 帯、2500MHz 帯についてのオークションを 2016 年前半に行 う計画を明らかにした。 11)2016 年 1 月、TRAI は予定されているオークションについての勧告を発表し た。その中でTRAI は 1800MHz 帯と 800MHz 帯について使われていない周 波数帯を開放し、連続したブロックに割り当てるために、すでに事業者に割

(25)

り当てられている周波数と MoD のために保留していた周波数の再編成を求 めた。オークションは 2016 年 7 月に予定されていたが、同年 6 月に、9 月 に延期するとの発表がなされた。 12)2016 年 9 月、周波数オークションが実施された。Bharti Airtel が 1800MHz 帯、2100MHz 帯、2300MHz 帯の 3 つの周波数帯にわたる 173.8MHz 分を 獲得、Vodafone が 1800MHz 帯、2100MHz 帯、2500MHz 帯にわたる周波 数帯を獲得、Idea Cellular が 349.2MHz 分を獲得、Tata Teleservices がマ ハーラーシュトラ州の5MHz を獲得している。また Reliance Jio は 33 のサ ービスエリアの及ぶ269.2MHz 分の使用権を獲得している。 ③周波数の共用、取引等 1)インド政府は2015 年 8 月 12 日、周波数共用ガイドラインを承認し、同一サ ービスエリア内において同一周波数帯(2G、3G、4G)の免許を保有する通 信キャリア2 社間でのみ周波数の共用が認可されることとなった。これによ り通信キャリアは、新たに周波数をオークションによって獲得することなく 周波数を利用することができる。共用の期間は5 年、更に 5 年の延長も可能 である。周波数の共用により追加的な周波数利用料(SUC)として調整後総 収入(AGR)の 0.5%が追加される。 2)インド政府は2015 年 10 月 13 日、周波数取引ガイドラインを正式に発表し た。主な内容は以下のとおり。 ・周波数取引は免許地域内のアクセスプロバイダ2 社間でのみ可能。 ・周波数利用権の取引が可能でありリースは認めない。 ・周波数の売り手が保持していた権利と義務は買い手に委譲される。 ・取引が可能なブロックサイズは800MHz:2×1.25MHz、900MHz:2×200kHz、 1800MHz:2×200kHz、2100MHz:2×5MHz、2300MHz:TDD の 20MHz、 2500MHz:TDD の 20MHz と FDD の 2×10MHz。 ・取引額の 1%を移転費用(管理費用)として買い手は政府に支払う。入手後 2 年間を経てから売却が可能になる。 ④免許不要制度 主な免許不要局は、2.4GHz 帯無線 LAN、5GHz 帯無線 LAN、800MHz 帯 (865-867MHz)RFID、335MHz 帯クレーン・リモートコントロール、市民ラジオ である。 ⑤第4 世代移動電話用周波数 1)2015 年 7 月、政府は初めて 700MHz を 4G 用として利用することを検討して いたが、最低域周波数の要求の評価を先に行うことを各企業との間で合意した。 3 電波監視体制

(26)

が無線監視を行っている。「国家周波数管理及び監視システム(National Radio Spectrum Management & Monitoring System:NRSMMS)」の整備が行われ、 NRSMMS の一部である「周波数管理システム(Automated Spectrum Management System:ASMS)」の運用が開始されている。

4 電波利用料制度

周波数利用料(Spectrum Usage Charge)は、電波監視、検査、調整、基盤の開 発等を含む周波数管理のコストを賄うために徴収されている。

移動電話サービスに関するインドの電波利用料は、取得周波数の帯域幅に応じて、 営業収益に相当するAdjusted Gross Revenue(AGR)の 3~8%となっていたが、 2016 年 4 月に DoT は同年の下半期に予定されているオークションで参加者を募る ため、3%に変更し、同年 6 月に電気通信委員会の承認を得ている。一方、政府はこ の件に関する判断を延期している。

5 電波の安全性に関する基準

電気通信委員会は国際非電離放射線防護委員会(International Commission on Non-Ionizing Radiation Protection:ICNIRP)のガイドラインを基準としてイン ドの保護ガイドラインを策定し公表している。 2010 年 8 月に設立された省間委員会(メンバー:DoT、健康省、環境森林省)で は、従来の基準より厳しい移動通信基地局に関する安全基準を2012 年 4 月に公表 し、同 9 月から適用している。直近の改正は、2013 年 6 月 26 日のもので、次の URL に掲載されている。 ・http://www.dot.gov.in/access-services/journey-emf

Ⅲ 周波数割当の状況

WPC が WRC の結果を反映し、周波数分配表(National Frequency Allocation Table:NFAP)を定め、公表している。決定している最新版は、2008 年版である が、2011 年ドラフト版が 2012 年に発表されている。その後 2013 年改訂版を策定 すると発表されたが、現在のところまだ公表されていない。 ・周波数分配表: http://www.wpc.dot.gov.in/Docfiles/National%20Frequency%20Allocation%20Pla n-2011.pdf

参照

関連したドキュメント

指標 関連ページ / コメント 4.13 組織の(企業団体などの)団体および/または国内外の提言機関における会員資格 P11

なお、関連して、電源電池の待機時間については、開発品に使用した電源 電池(4.4.3 に記載)で

結果は表 2

EC における電気通信規制の法と政策(‑!‑...

なお,今回の申請対象は D/G に接続する電気盤に対する HEAF 対策であるが,本資料では前回 の HEAF 対策(外部電源の給電時における非常用所内電源系統の電気盤に対する

海洋のガバナンスに関する国際的な枠組を規定する国連海洋法条約の下で、

柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉においては, 「実用発電用原子炉及びその附 属施設の位置、構造及び設備の基準に関する規則」 (以下,

汚染水処理設備,貯留設備及び関連設備を構成する機器は, 「実用発電用原子炉及びその