中央制御室について
柏崎刈羽原子力発電所 6号及び7号炉
平成27年9月
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東京電力株式会社
KK67-0012 改04 資料番号
柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉審査資料 平成27年9月29日 提出年月日
資料2-1-2
目 次
1. 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.1 新規制基準への適合方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.2 設計における想定シナリオ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. 設計方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.1 中央制御室から外の状況を把握する設備について ・・・・・・・・・・・
2.1.1 中央制御室から外の状況を把握する設備の概要 ・・・・・・・・・・
2.1.2 自然現象等監視カメラについて ・・・・・・・・・・・・・・・・
2.1.3 自然現象等監視カメラ映像サンプル ・・・・・・・・・・・・・・
2.1.4 自然現象等監視カメラにより把握可能な自然現象等 ・・・・・・・・
2.1.5 中央制御室にて把握可能なパラメータ ・・・・・・・・・・・・・
2.2 酸素濃度計等について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.2.1 酸素濃度・二酸化炭素濃度計の設備概要 ・・・・・・・・・・・・
2.2.2 酸素濃度，二酸化炭素濃度の管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・
2.3 汚染の持ち込み防止について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.4 重大事故が発生した場合に運転員がとどまるための設備について ・・・・
2.4.1 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.4.2 中央制御室及び中央制御室待避室陽圧化バウンダリの
設計差圧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.4.3 中央制御室の居住 性確 保 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.4.4 中央制御室待避室
の居 住性 確保 ・・・・・・・・・・・・・・2.5 重大事故等時の電源設備について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3. 添付資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1 中央制御室内待避室の運用について ・・・・・・・・・・・・・・
3.2 配備する資機材の数量について ・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3 チェンジングエリアについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.4 中央制御室への地震及び火災等の影響 ・・・・・・・・・・・・・
3.5 中央制御室待避室のデータ表示装置で確認できるパラメータ ・・・
1-1 1-1 1-8
2-1 2-1 2-1 2-5 2-10 2-15 2-16 2-17 2-17 2-18 2-19 2-20 2-20
2-22 2-23 2-30
2-42
3-1
3-1
3-4
3-7
3-20
3-241-1 1. 概要
1.1 新規制基準への適合方針
（１）設計基準事象への対処
原子炉制御室について，実用発電用原子炉及びその附属施設の位置、構造及び設備 の 基 準 に関 す る規 則 第二 十 六 条及 び 実用 発 電用 原 子 炉及 び その 附 属施 設 の 技術 基準に 関 す る 規則 第 三十 八 条に お い て， 追 加要 求 事項 を 明 確化 す る。 原 子炉 制 御 室に 関する 設計基準事象への対処のための追加要求事項と，その適合方針は以下表 1.1-1, 1.1-2 のとおりである。
表 1.1-1 「実用発電用原子炉及びその附属施設の位置、構造及び設備の基 準に関する規則」 第二十六条（原子炉制御室）
実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 位 置 、構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 す る 規 則
実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 位 置 、構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 す る 規 則 の 解 釈
適 合 方 針
（ 原 子 炉 制 御 室 等 ）
第 二 十 六 条 発 電 用 原 子 炉施 設 に は 、次 に 掲 げ る と こ ろ に よ り 、 原 子 炉 制 御 室 （ 安 全 施 設 に 属 す る も の に 限 る 。 以 下 こ の 条 に お い て 同 じ 。 ） を 設 け な け れ ば な ら な い 。
一 設 計 基 準 対 象 施 設 の 健 全 性 を 確 保 す る た め に 必 要 な パ ラ メ ー タ を 監 視 で き る も の と す る こ と 。
二 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 外 の 状 況 を 把 握 す る 設 備 を 有 す る も の と す る こ と 。
第 ２ ６ 条 （ 原 子 炉 制 御 室 等 ） １ 第 １ 項 第 １ 号 に 規 定 す る 「 必 要 な パ ラ メ ー タ を 監 視 で き る 」と は 、発 電 用 原 子 炉 及 び 主 要 な 関 連 施 設 の 運 転 状 況 並 び に 主 要 パ ラ メ ー タ に つ い て 、 計 測 制 御 系 統 施 設 で 監 視 が 要 求 さ れ る パ ラ メ ー タ の う ち 、連 続 的 に 監 視 す る 必 要 の あ る も の を 原 子 炉 制 御 室 に お い て 監 視 で き る こ と を い う 。 ２ 第 １ 項 第 ２ 号 に 規 定 す る 「 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 外 の 状 況 を 把 握 す る 」と は 、原 子 炉 制 御 室 か ら 、発電 用 原 子 炉 施 設 に 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 の あ る 自 然 現 象 等 を 把 握 で き る こ と を い う 。
（ 追 加 要 求 事 項 へ の 適 合 方 針 は 以 下 の 通 り ）
・ 中 央 制 御 室 に は ， 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 外 の 状 況 を 把 握 す る た め に ，7 号 炉 原 子 炉 建 屋 屋 上 他 に 設 置 し た カ メ ラ の 映 像 に よ り ， 津 波 等 の 外 部 状 況 を 昼 夜 に わ た り 監 視 で き る 。ま た ， 気 象 観 測 設 備 等 の 情 報 を 中 央 制 御 室 で 把 握 可 能 で あ る 。 そ の ほ か に も ， 気 象 庁 の 警 報 情 報
（ 地 震 情 報 ， 大 津 波 警 報 等 ） を 中 央 制 御 室 内 の FAX 等 に て 受 信 可 能 で あ る 。
1-2 三 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 安 全 性 を 確 保 す
る た め に 必 要 な 操 作 を 手 動 に よ り 行 う こ と が で き る も の と す る こ と 。
２ 発 電 用 原 子 炉 施 設 に は 、火 災 そ の 他 の 異 常 な 事 態 に よ り 原 子 炉 制 御 室 が 使 用 で き な い 場 合 に お い て 、 原 子 炉 制 御 室 以 外 の 場 所 か ら 発 電 用 原 子 炉 を 高 温 停 止 の 状 態 に 直 ち に 移 行 さ せ 、 及 び 必 要 な パ ラ メ ー タ を 想 定 さ れ る 範 囲 内 に 制 御 し 、 そ の 後 、 発 電 用 原 子 炉 を 安 全 な 低 温 停 止 の 状 態 に 移 行 さ せ 、 及 び 低 温 停 止 の 状 態 を 維 持 さ せ る た め に 必 要 な 機 能 を 有 す る 装 置 を 設 け な け れ ば な ら な い 。
３ 原 子 炉 制 御 室 及 び こ れ に 連 絡 す る 通 路 並 び に 運 転 員 そ の 他 の 従 事 者 が 原 子 炉 制 御 室 に 出 入 り す る た め の 区 域 は 、 一 次 冷 却 系 統 に 係 る 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 損 壊 又 は 故 障 そ の 他 の 異 常 が 発 生 し た 場 合 に 発 電 用 原 子 炉 の 運 転 の 停 止 そ の 他 の 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 安 全 性 を 確 保 す る た め の 措 置 を と る た め 、 従 事 者 が 支 障 な く 原 子 炉 制 御 室 に 入 り 、又 は 一 定 期 間 と ど ま り 、 か つ 、 当 該 措 置 を と る た め の 操 作 を 行 う こ と が で き る よ う 、 遮 蔽 そ の 他 の 適 切 な 放 射 線 防 護 措 置 、 気 体 状 の 放 射 性 物 質 及 び 原 子 炉 制 御 室 外 の 火 災 に よ り 発 生 す る 燃 焼 ガ ス に 対 す る 換 気 設 備 の 隔 離 そ の 他 の 適 切 に 防 護 す る た め の 設 備 を 設 け な け れ ば な ら な い 。
３ 第 １ 項 第 ３ 号 に お い て 「 必 要 な 操 作 を 手 動 に よ り 行 う 」と は、急 速 な 手 動 に よ る 発 電 用 原 子 炉 の 停 止 及 び 停 止 後 の 発 電 用 原 子 炉 の 冷 却 の 確 保 の た め の 操 作 を い う 。
４ 第 ２ 項 に 規 定 す る 「 発 電 用 原 子 炉 を 高 温 停 止 の 状 態 に 直 ち に 移 行 」 と は 、直 ち に 発 電 用 原 子 炉 を停 止 し 、残 留 熱 を 除 去 し 及 び 高 温 停 止 状 態 を 安 全 に 維 持 す る こ と を い う 。
５ 第 ３ 項 に 規 定 す る 「 従 事 者 が 支 障 な く 原 子 炉 制 御 室 に 入 り 、又 は 一 定 期 間 と ど ま り 」と は 、事 故 発 生 後 、事 故 対 策 操 作 を す べ き 従 事 者 が 原 子 炉 制 御 室 に 接 近 で き る よ う 通 路 が 確 保 さ れ て い る こ と 、及 び 従 事 者 が 原 子 炉 制 御 室 に 適 切 な 期 間 滞 在 で き る こ と 、並 び に 従 事 者 の 交 替 等 の た め 接 近 す る 場 合 に お い て は 、放 射 線 レ ベ ル の 減 衰 及 び 時 間 経 過 と と も に 可 能 と な る 被 ば く 防 護 策 が 採 り 得 る こ と を い う 。
表 1.1-2 「実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則」
第三十八条（原子炉制御室）
実用発電用原子炉及びその附属施設の技術 基準に関する規則
実用発電用原子炉及びその附属施設の技
術基準に関する規則の解釈 適 合 方 針
（ 原 子 炉 制 御 室 等 ）
第 三 十 八 条 発 電 用 原 子 炉施 設 に は 、原 子 炉 制 御 室 を 施 設 し な け れ ば な ら な い 。 ２ 原 子 炉 制 御 室 に は 、反 応 度 制 御 系 統 及 び 原 子 炉 停 止 系 統 に 係 る 設 備 を 操 作 す る 装 置 、 非 常 用 炉 心 冷 却 設 備 そ の 他 の 非 常 時 に 発 電 用 原 子 炉 の 安 全 を 確 保 す る た め の 設 備 を 操 作 す る 装 置 、 発 電 用 原 子 炉 及 び 一 次 冷 却 系 統 に 係 る 主 要 な 機 械 又 は 器 具 の 動 作 状 態 を 表 示 す る 装 置 、 主 要 計 測 装 置 の 計 測 結 果 を 表 示 す る 装 置 そ の 他 の 発 電 用 原 子 炉 を 安 全 に 運 転 す る た め の 主 要 な 装 置 （ 第 四 十 七 条 第 一 項 に 規 定 す る 装 置 を 含 む 。 ） を 集 中 し 、 か つ 、 誤 操 作 す る こ と な く 適 切 に 運 転 操 作 す る こ と が で き る よ う 施 設 し な け れ ば な ら な い 。
第 ３ ８ 条 （ 原 子 炉 制 御 室 等 ）
1-3 ３ 原 子 炉 制 御 室 に は 、発 電 用 原 子 炉 施 設
の 外 部 の 状 況 を 把 握 す る た め の 装 置 を 施 設 し な け れ ば な ら な い 。
４ 発 電 用 原 子 炉 施 設 に は 、火 災 そ の 他 の 異 常 な 事 態 に よ り 原 子 炉 制 御 室 が 使 用 で き な い 場 合 に 、 原 子 炉 制 御 室 以 外 の 場 所 か ら 発 電 用 原 子 炉 の 運 転 を 停 止 し 、か つ 、 安 全 な 状 態 に 維 持 す る こ と が で き る 装 置 を 施 設 し な け れ ば な ら な い 。
５ 原 子 炉 制 御 室 及 び こ れ に 連 絡 す る 通 路 並 び に 運 転 員 そ の 他 の 従 事 者 が 原 子 炉 制 御 室 に 出 入 り す る た め の 区 域 に は 、 一 次 冷 却 系 統 に 係 る 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 損 壊 又 は 故 障 そ の 他 の 異 常 が 発 生 し た 場 合 に 発 電 用 原 子 炉 の 運 転 の 停 止 そ の 他 の 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 安 全 性 を 確 保 す る た め の 措 置 を と る た め 、 従 事 者 が 支 障 な く 原 子 炉 制 御 室 に 入 り 、 又 は 一 定 期 間 と ど ま り 、 か つ 、 当 該 措 置 を と る た め の 操 作 を 行 う こ と が で き る よ う 、 遮 蔽 そ の 他 の 適 切 な 放 射 線 防 護 措 置 、 気 体 状 の 放 射 性 物 質 及 び 原 子 炉 制 御 室 外 の 火 災 に よ り 発 生 す る 燃 焼 ガ ス に 対 す る 換 気 設 備 の 隔 離 そ の 他 の 適 切 な 防 護 措 置 を 講 じ な け れ ば な ら な い 。
８ 第 ３ 項 に 規 定 す る 「 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 外 部 の 状 況 を 把 握 す る た め の 装 置 」と は 、発 電 用 原 子 炉施 設 に 迫 る 津 波 等 の 自 然 現 象 を カ メ ラ の 映 像 等 に よ り 昼 夜 に わ た り 監 視 で き る 装 置 を い う 。
９ 第 ４ 項 に 規 定 す る 「 原 子 炉 制 御 室 以 外 の 場 所 」と は 、原 子 炉制 御 室 を 構 成 す る 区 画 壁 の 外 で あ っ て 、原 子 炉 制 御 室 退 避 の 原 因 と な っ た 居 住 性 の 悪 化 の 影 響 が 及 ぶ お そ れ が な い 程 度 に 隔 離 さ れ た 場 所 を い い 、「安 全 な 状 態 に 維 持 す る こ と が で き る 装 置 」 と は 、 原 子 炉 制 御 室 以 外 の 場 所 か ら 発 電 用 原 子 炉 を 高 温 停 止 で き 、引 き 続 き 低 温 停 止 で き る 機 能 を 有 し た 装 置 で あ る こ と 。
１ ０ 第 ５ 項 に 規 定 す る ｢こ れ に 連 絡 す る 通 路 並 び に 運 転 員 そ の 他 の 従 事 者 が 原 子 炉 制 御 室 に 出 入 り す る た め の 区 域 ｣と は 、 一 次 冷 却 系 統 に 係 る 施 設 の 故 障 、損 壊 等 が 生 じ た 場 合 に 原 子 炉 制 御 室 に 直 交 替 等 の た め 入 退 域 す る 通 路 及 び 区 域 を い う 。
１ １ 第 ５ 項 に お い て は 、 原 子 炉 制 御 室 等 に は 事 故・異 常 時 に おい て も 従 事 者 が 原 子 炉 制 御 室 に 立 ち 入 り 、一 定 期 間 滞 在 で き る よ う に 放 射 線 に 係 る 遮 蔽 壁 、放 射 線 量 率 の 計 測 装 置 の 設 置 等 の「 適 切 な 放 射 線 防 護 措 置」が 施 さ れ て い る こ と 。 こ の 「 放 射 線 防 護 措 置 」 と し て は 必 ず し も 設 備 面 の 対 策 の み で は な く 防 護 具 の 配 備 、着 用 等 運 用 面 の 対 策 も 含 ま れ る 。「 一 定期 間 」と は 、 運 転 員 が 必 要 な 交 替 も 含 め 、一 次 冷 却 材 喪 失 等 の 設 計 基 準 事 故 時 に 過 度 の 被 ば く な し に と ど ま り 、必 要 な 操 作 を 行 う 期 間 を い う 。
１ ２ 第 ５ 項 に 規 定 す る 「 遮 蔽 そ の 他 の 適 切 な 放 射 線 防 護 措 置 」と は 、一 次 冷 却 材 喪 失 等 の 設 計 基 準 事 故 時 に ，原 子 炉 制 御 室 内 に と ど ま り 必 要 な 操 作 、 措 置 を 行 う 運 転 員 が 過 度 の 被 ば く を 受 け な い よ う 施 設 し 、運 転 員 が 原 子 炉 制 御 室 に 入 り 、と ど ま る 間 の 被 ば く を
「 実 用 発 電 用 原 子 炉 の 設 置 、運 転 等 に 関 す る 規 則 の 規 定 に 基 づ く 線 量 限 度 等 を 定 め る 告 示 」の 第 ８ 条 に お け る 緊 急 時 作 業 に 係 る 線 量 限 度 １ ０ ０ ｍ Ｓ ｖ 以 下 に で き る も の で あ る こ と を い う 。
こ の 場 合 に お け る 運 転 員 の 被 ば く 評 価 は 、判 断 基 準 の 線 量 限 度 内 で あ る こ と を 確 認 す る こ と 。 被 ば く 評 価 手 法 は 、「 原 子 力 発 電 所 中 央 制御 室 の 居 住 性 に 係 る 被 ば く 評 価 手 法 に つ い て（ 内
・ 設 置 許 可 基 準 規 則 第 二 十 六 条 第 1項 第 2 号 に 同 じ 。
・ 遮 蔽 そ の 他 の 適 切 な 放 射 線 防 護 措 置 に 関 し ， 運 転 員 の 被 ば く 評 価 を 「 原 子 力 発 電 所 中 央 制 御 室 の 居 住 性 に 係 る 被 ば く 評 価 手 法 に つ い て (内 規 )」 に 基 づ き 実 施 し ， 実 効 線 量 が 100mSv 以 下 で あ る こ と を 確 認 し て い る 。 ま た ， チ ャ コ ー ル フ ィ ル タ ー を 通 ら な い 空 気 の 原 子 炉 制 御 室 へ の 流 入 量 に つ い て は ， 被 ば く 評 価 に よ り 想 定 し た 空 気 量 を 下 回 っ て い る こ と を 確 認 し て い る 。
1-4 ６ 原 子 炉 制 御 室 に は 、酸 素 濃 度 計 を 施 設
し な け れ ば な ら な い 。
規 ）」（ 平 成 ２ １・０ ７・２ ７ 原 院 第 １ 号（ 平 成 ２ １ 年 ８ 月 １ ２ 日 原 子 力 安 全・保 安 院 制 定 ））（ 以 下「 被 ば く 評 価 手 法（ 内 規 ）」と い う。）に 基 づ く こ と 。
チ ャ コ ー ル フ ィ ル タ ー を 通 ら な い 空 気 の 原 子 炉 制 御 室 へ の 流 入 量 に つ い て は 、被 ば く 評 価 手 法（ 内 規 ）に 基 づ き 、 原 子 炉 制 御 室 換 気 設 備 の 新 設 の 際 、原 子 炉 制 御 室 換 気 設 備 再 循 環 モ ー ド 時 に お け る 再 循 環 対 象 範 囲 境 界 部 で の 空 気 の 流 入 に 影 響 を 与 え る 改 造 の 際 、及 び 、定 期 的 に 測 定 を 行 い 、運 転 員 の 被 ば く 評 価 に 用 い て い る 想 定 し た 空 気 量 を 下 回 っ て い る こ と を 確 認 す る こ と 。
１ ３ 第 ５ 項 に 規 定 す る 「 換 気 設 備 の 隔 離 そ の 他 の 適 切 な 防 護 措 置 」 と は 、 原 子 炉 制 御 室 外 の 火 災 等 に よ り 発 生 し た 有 毒 ガ ス を 原 子 炉 制 御 室 換 気 設 備 に よ っ て 取 り 入 れ な い よ う に 外 気 と の 連 絡 口 は 遮 断 可 能 で あ る こ と 、ま た 、隔 離 時 の 酸 欠 防 止 を 考 慮 し て 外 気 取 入 れ 等 の 再 開 が 可 能 で あ る こ と 。そ の 他 適 切 な 防 護 措 置 と は 、必 ず し も 設 備 面 の 対 策 の み で は な く 防 護 具 の 配 備 、 着 用 等 運 用 面 の 対 策 も 含 ま れ る 。
１ ４ 第 ６ 項 に 規 定 す る「 酸素 濃 度 計 」 は 、設 計 基 準 事 故 時 に お いて 、外 気 か ら 原 子 炉 制 御 室 へ の 空 気 の 取 り 込 み を 、一 時 的 に 停 止 し た 場 合に 、事 故 対 策 の た め の 活 動 に 支 障 の な い 酸 素 濃 度 の 範 囲 に あ る こ と が 正 確 に 把 握 で き る も の で あ る こ と 。ま た、所 定 の 精 度 を 保 証 す る も の で あ れ ば 、 常 設 設 備 、 可 搬 型 を 問 わ な い 。
・ 中 央 制 御 室 に は ， 酸 素 濃 度 計 を 配 備 す る 。
1-5
（２）重大事故等への対処
原子炉制御室について，実用発電用原子炉及びその附属施設の位置、構造及び設備 の 基 準 に関 す る規 則 第五 十 九 条及 び 実用 発 電用 原 子 炉及 び その 附 属施 設 の 技術 基準に 関 す る 規則 第 七十 四 条に お い て， 追 加要 求 事項 を 明 確化 す る。 原 子炉 制 御 室に 関する 重大事故等への対処のための追加要求事項と，その適合方針は以下表 1.1-3 のとおり である。
表 1.1-3 「実用発電用原子炉及びその附属施設の位置、構造及び設備 の基準に関する規則」 第五十九条（原子炉制御室等）
実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 位 置 、 構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 す る 規 則
実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 位 置 、構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 す る 規 則 の 解 釈
適 合 方 針
（ 原 子 炉 制 御 室 ）
第 五 十 九 条 第 二 十 六 条 第 一 項 の 規 定 に よ り 設 置 さ れ る 原 子 炉 制 御 室 に は 、重 大 事 故 が 発 生 し た 場 合 に お い て も 運 転 員 が と ど ま る た め に 必 要 な 設 備 を 設 け な け れ ば な ら な い 。
第 ５ ９ 条 （ 原 子 炉 制 御 室 ） １ 第 ５ ９ 条 に 規 定 す る 「 運 転 員 が と ど ま る た め に 必 要 な 設 備 」 と は 、 以 下 に 掲 げ る 措 置 又 は こ れ ら と 同 等 以 上 の 効 果 を 有 す る 措 置 を 行 う た め の 設 備 を い う 。
ａ ）原 子 炉 制 御 室 用 の 電 源（ 空 調 及 び 照 明 等 ）は 、代 替 交 流 電 源 設 備 か ら の 給 電 を 可 能 と す る こ と 。
ｂ ）炉 心 の 著 し い 損 傷 が 発 生 し た 場 合 の 原 子 炉 制 御 室 の 居 住 性 に つ い て 、次 の 要 件 を 満 た す も の で あ る こ と 。
① 本 規 程 第 ３ ７ 条 の 想 定 す る 格 納 容 器 破 損 モ ー ド の う ち 、原 子 炉 制 御 室 の 運 転 員 の 被 ば く の 観 点 か ら 結 果 が 最 も 厳 し く な る 事 故 収 束 に 成 功 し た 事 故 シ ー ケ ン ス（ 例 え ば 、炉 心 の 著 し い 損 傷 の 後 、格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 等 の 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策 が 有 効 に 機 能 し た 場 合 ）を 想 定 す る こ と 。
② 運 転 員 は マ ス ク の 着 用 を 考 慮 し て も よ い 。た だ し そ の 場 合 は 、実 施 の た め の 体 制 を 整 備 す る こ と 。
③ 交 代 要 員 体 制 を 考 慮 し て も よ い 。た だ し そ の 場 合 は 、実 施 の た め
（ な お ，重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な パ ラ メ ー タ に つ い て も 監 視 で き る 設 計 と す る 。）
・中 央 制 御 室 に は ，重 大 事故 が 発 生 し た 場 合 に お い て も 運 転 員 が と ど ま る た め に 必 要 な 設 備（ 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 及 び 非 常 用 照 明 ） を 設 置 し て い る 。
重 大 事 故 発 生 時 に お い て 運 転 員 が と ど ま る た め に 必 要 な 設 備（ 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 及 び 非 常 用 照 明 ）は ，代 替 交 流 電 源 設 備か ら 給 電 可 能 と し て い る 。
・炉 心 の 著 し い 損 傷 が 発 生し た 場 合 に お い て も ，中 央 制 御 室 に と ど ま る 運 転 員 の 実 効 線 量 が 7 日 間 で 100mSv を 超 え な い 設 計 と す る 。
・原 子 炉 制 御 室 の 運 転 員 の被 ば く の 観 点 か ら 結 果 が 最 も 厳 し く な る 事 故 収 束 に 成 功 し た 事 故 シ ー ケ ン ス と し て ，格 納 容 器 過 圧 の 破 損 モ ー ド に お い て 想 定 し て い る ， 大 破 断 LOCA 時 に 非 常 用 炉 心 冷 却 系 の 機 能 及 び 全 交 流 動 力 電 源 が 喪 失 し た シ ー ケ ン ス を 選 定 す る 。
・（ マ ス ク の 着 用 は 考 慮 しな い ）
・運 転 員 は 5 直 2 交 代 勤 務を 前 提 に 評 価 を 行 な う が ，積算の被ばく線
1-6
の 体 制 を 整 備 す る こ と 。
④ 判 断 基 準 は 、 運 転 員 の 実 効 線 量 が 7 日 間 で 100mSv を 超 え な い こ と 。
ｃ ）原 子 炉 制 御 室 の 外 側 が 放 射 性 物 質 に よ り 汚 染 し た よ う な 状 況 下 に お い て 、原 子 炉 制 御 室 へ の 汚 染 の 持 ち 込 み を 防 止 す る た め 、モ ニ タ リ ン グ 及 び 作 業 服 の 着 替 え 等 を 行 う た め の 区 画 を 設 け る こ と 。
量が最も厳しくなる格納容器ベント 実施時に中央制御室に滞在する運転 員の勤務形態を考慮する。
・中央制御室の外側が放射性物質によ り汚染した状況下で，モニタリング，
作業服の着替え等により中央制御室 への汚染の持ち込みを防止するため の区画を，中央制御室出入口近傍に設 けることとしている。
※なお「実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則」 第七十四条（原 子炉制御室）も同様の記載のため，省略する。
なお，原子炉制御室に設置する設備のうち，重大事故対処設備に関する概要を表 1.1-4
に示す。
1-7
表 1.1-4 重大事故対処設備に関する概要（59 条 原子炉制御室）
系統機能 主要設備
代替する機能を有する 設計基準事故対処設備
設備
種別 重大事故等対処設備
設備 耐震重要
度分類
常設
可搬型 設備分類 機器
クラス
居住性の確保 中央制御室 中央制御室
－
S
－ 常設 常設耐震重要重大事故防止設備
常設重大事故緩和設備 －
中央制御室生体遮蔽 中央制御室生体遮蔽
－
S
－ 常設 常設耐震重要重大事故防止設備
常設重大事故緩和設備 － 中央制御室大容量可搬型空調機 中央制御室換気空調系
－
S
－ 常設 可搬型重大事故防止設備
可搬型重大事故緩和設備 －
中央制御室待避室 － － 常設 常設重大事故等緩和設備 －
中央制御室待避室生体遮蔽 － － 常設 常設重大事故等緩和設備 －
中央制御室待避室
空気ボンベ陽圧化設備 － － 常設 常設重大事故等緩和設備 －
可搬型照明 中央制御室照明 － 可搬 可搬型重大事故等対処設備
（防止でも緩和でもない設備） －
酸素濃度計 酸素濃度計 － 可搬 可搬型重大事故等対処設備
（防止でも緩和でもない設備） －
二酸化炭素濃度計 二酸化炭素濃度計 － 可搬 可搬型重大事故等対処設備
（防止でも緩和でもない設備） － 無線連絡設備（据置型）
（待避室） － － 常設 常設重大事故等対処設備
（防止でも緩和でもない設備） － 衛星電話機（据置型）
（待避室） － － 常設 常設重大事故等対処設備
（防止でも緩和でもない設備） －
データ表示装置（待避室） － － 常設 常設重大事故等対処設備
（防止でも緩和でもない設備） －
※重大事故等対処設備は，今後の審査，検討等により変更となる可能性があります。
1-8
1.2 設計における想定シナリオ
原子炉制御室の設計において想定するシナリオについて，以下に記す。
（１）単独プラント設計基準事故時の想定シナリオ
「実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則」 （以下， 「技術基準」）
の解釈第 38 条 12 に記載の通り，「原子力発電所中央制御室の居住性に係る被ばく評 価手法について（内規）」」 （平成 21・07・27 原院第１号（平成２１年８月１２日原子 力安全・保安院制定））に基づき，仮想事故相当の原子炉冷却材喪失及び主蒸気管破 断を想定する。
（２）重大事故時の想定シナリオ
柏崎刈羽原子力発電所６号及び７号炉においては， 「実用発電用原子炉及びその附 属施設の位置、構造及び設備の基準に関する規則」 （以下， 「設置許可基準規則」）の 解釈第 59 条 1b)及び技術基準の解釈第 74 条 1b)，並びに「実用発電用原子炉に係る 重 大事故 時の制 御室及び 緊急時 対策所 の居住性 に係る 被ばく 評価に関 する審 査ガイ ド」 （以下， 「審査ガイド」）に基づき想定する「設置許可基準規則解釈第３７条の想 定 する格 納容器 破損モー ドのう ち、原 子炉制御 室の運 転員の 被ばくの 観点か ら結果 が 最も厳 しくな る事故収 束に成 功した 事故シー ケンス （例え ば、炉心 の著し い損傷 の後、格納容器圧力逃がし装置等の格納容器破損防止対策が有効に機能した場合）」
で ある「 大破断 ＬＯＣＡ 時に非 常用炉 心冷却系 の機能 及び全 交流動力 電源が 喪失す るシーケンス」 （以下， 「大 LOCA＋ECCS 全喪失＋SBO シナリオ」）においても，格納容 器 ベント を実施 すること なく事 象を収 束するこ とので きる代 替循環冷 却系を 整備し ている。従って，審査ガイド 4.2（3）h.被ばく線量の重ね合わせ に基づき，６号及 び ７号炉 におい て同時に 重大事 故が発 生したと 想定す る場合 ，第一に 両号炉 におい て代替循環冷却系を用いて事象を収束することとなる。
図 1.1-1 基本シナリオ
し かしな がら ，被ば く評 価にお いて は，片 方の 号炉に おい て代替 循環 冷却に 失敗
柏崎刈羽６号炉代替循環冷却
柏崎刈羽７号炉 代替循環冷却 基本的な事象収束シナリオ
1-9
す ること も考慮 し，当該 号炉に おいて 格納容器 圧力逃 がし装 置を用い た格納 容器ベ ントを行うことを想定する。これを被ばく評価における基本想定シナリオとする。
図 1.1-2 被ばく評価基本シナリオ例
な お，更 なる 安全性 向上 の観点 から ，さら に２ つのシ ナリ オを想 定し て，自 主的 な 対策を 講じる こととす る。１ つ目の シナリオ として ，遮蔽 設計をよ り厳し くする 観 点から ，両方 の号炉に おいて 代替循 環冷却に 失敗し ，同時 に格納容 器圧力 逃がし 装 置を用 いた格 納容器ベ ントを 行うこ とを想定 する。 これに 応じた遮 蔽設計 を行う こととする。
図 1.1-3 安全性向上のためのシナリオ①（遮蔽）
２ つ目の シナリ オとして ，空調 設計を より厳し くする 観点か ら，両方 の号炉 におい て 代替循 環冷却 に失敗し ，非同 時に格 納容器圧 力逃が し装置 を用いた 格納容 器ベン トを行うことを想定する。これに応じた自主的な対策を講じることとする。
図 1.1-4 安全性向上のためのシナリオ②（空調）
柏崎刈羽６号炉
格納容器圧力逃がし装置を 用いた格納容器ベント
柏崎刈羽７号炉 代替循環冷却 被ばく評価の基本想定シナリオ（６号炉ベントの例）
柏崎刈羽６号炉
格納容器圧力逃がし装置を 用いた格納容器ベント
原子炉制御室の更なる安全性向上のための想定シナリオ① 柏崎刈羽７号炉
格納容器圧力逃がし装置を 用いた格納容器ベント
《同時》
柏崎刈羽６号炉
格納容器圧力逃がし装置を 用いた格納容器ベント
原子炉制御室の更なる安全性向上のための想定シナリオ②
柏崎刈羽７号炉
格納容器圧力逃がし装置を 用いた格納容器ベント
《非同時》
2-1 2. 設 計 方 針
2.1 中 央 制 御 室 か ら 外 の 状 況 を 把 握 す る 設 備 に つ い て 2.1.1 中 央 制 御 室 か ら 外 の 状 況 を 把 握 す る 設 備 の 概 要
以 下 の 設 備 等 を 用 い る こ と で ， 中 央 制 御 室 内 に て 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 外 の 状 況 の 把 握 が 可 能 な 設 計 と し て い る 。 概 略 を 図 2.1-1に ， 配 置 を 図 2.1-2 に 示 す 。
（ １ ） 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ
発 電 用 原 子 炉 施 設 に 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 の あ る 自 然 現 象 等（ 洪 水 ，風（ 台 風 ） ， 竜 巻 ， 凍 結 ， 降 水 ， 積 雪 ， 落 雷 ， 地 滑 り ， 火 山 の 影 響 ， 生 物 学 的 事 象 ， 森 林 ・ 近 隣 工 場 等 の 火 災 ， 飛 来 物 （ 航 空 機 落 下 等 ） ， 船 舶 の 衝 突 ， 及 び 地 震 ， 津 波 ） 及 び 発 電 所 構 内 の 状 況 を ， ７ 号 炉 原 子 炉 建 屋 屋 上 主 排 気 筒 に 設 置 す る 津 波 監 視 カ メ ラ ， ６ 号 炉 ， ７ 号 炉 ス ク リ ー ン 海 側 等 に 設 置 す る 構 内 監 視 カ メ ラ の 映 像 に よ り ， 昼 夜 に わ た り 監 視 で き る 設 計 と す る 。
（ ２ ） 取 水 ピ ッ ト 水 位 計
津 波 来 襲 時 の 海 水 面 水 位 変 動 を 監 視 で き る 設 計 と し て い る 。
（ ３ ） 気 象 観 測 設 備
発 電 所 構 内 に 設 置 し て い る 気 象 観 測 設 備 に よ り ， 風 向 ・ 風 速 等 の 気 象 状 況 を 常 時 監 視 で き る 設 計 と し て い る 。
ま た 周 辺 モ ニ タ リ ン グ 設 備 に よ り ， 発 電 所 周 辺 監 視 区 域 境 界 付 近 の 外 部 放 射 線 量 率 を 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。
（ ４ ） 公 的 機 関 等 の 情 報 を 入 手 す る た め の 設 備
公 的 機 関 か ら の 地 震 ， 津 波 ， 竜 巻 ， 雷 ， 降 雨 予 報 ， 天 気 図 ， 台 風 情 報 等 を 入 手 す る た め に ，中 央 制 御 室 に 電 話 ，FAX等 を 設 置 し て い る 。ま た ，社 内 ネ ッ ト ワ ー ク に 接 続 さ れ た パ ソ コ ン を 使 用 す る こ と で ， 台 風 情 報 ， 竜 巻 注 意 情 報 の ほ か 雷 ・ 降 雨 予 報 ， 天 気 図 等 の 公 的 機 関 か ら の 情 報 （ う ち 雷 に つ い て は 社 内 シ ス テ ム に よ る 落 雷 位 置 情 報 を 含 む ） を 入 手 す る こ と が 可 能 な 設 計 と し て い る 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-2
図 2.1-1 中 央 制 御 室 に お け る 外 部 状 況 把 握 の イ メ ー ジ
【 監 視 カ メ ラ の 映 像 】
【 公 的 機 関 等 の 情 報 】 監 視 モ ニ タ ー
（イメージ写真）
中 央 制 御 室
津 波 監 視 カ メ ラ
（7 号炉原子炉建屋屋上主排気筒）
構 内 監 視 カ メ ラ
（大湊側高台ヤード南面）
FAX
TV PC 構 内 監 視 カ メ ラ
（ 6 号・7 号 炉 ス ク リ ー ン 海 側 ） 構 内 監 視 カ メ ラ
（ 6 号 ・ 7 号 炉 ス ク リ ー ン 海 側 バ ー ス ク リ ー ン ）
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-3
図 2.1-2 中 央 制 御 室 か ら 外 の 状 況 を 把 握 す る 設 備 の 配 置 図
： Ｄ Ｂ 範 囲 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
（ *T.M.S.L.： 東 京 湾 平 均 海 面 ）
2-4
（ *T.M.S.L.： 東 京 湾 平 均 海 面 ）
図 2.1-3 中 央 制 御 室 か ら 外 の 状 況 を 把 握 す る 設 備 の 配 置 図
（6号 炉 ，7号 炉 周 辺 拡 大 図 ）
： Ｄ Ｂ 範 囲 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
※ ６ 号 炉 ， ７ 号 炉 発 電 用 原 子 炉 施 設 配 置 は （ 赤 枠 ） の と お り
2-5 2.1.2 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ に つ い て
自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ は ， 津 波 監 視 カ メ ラ 及 び 構 内 監 視 カ メ ラ に て 構 成 す る 。
津 波 監 視 カ メ ラ は ， 遠 方 か ら の 津 波 の 接 近 を 適 切 に 監 視 で き る 位 置 ・ 方 向 に 設 置 す る と と も に ， 放 水 口 及 び 取 水 口 に お け る 津 波 の 来 襲 状 況 を 適 切 に 監 視 で き る 位 置 ・ 方 向 に 設 置 し て い る 。 ま た 津 波 監 視 カ メ ラ は 基 準 津 波
（ T.M.S.L.8,500）の 影 響 を 受 け る こ と が な い 高 所（ ７ 号 炉 原 子 炉 建 屋 屋 上 主 排 気 筒 ） に １ 台 設 置 し て い る 。 隣 接 す る ６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 発 電 用 原 子 炉 施 設 に 迫 る 自 然 現 象 を 共 通 事 項 と し て 把 握 し ， ６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 に て 情 報 共 有 す る こ と で 総 合 的 な 運 転 管 理 が 期 待 で き ， 安 全 性 の 向 上 を 図 る こ と が 可 能 と な る こ と か ら ６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 共 用 と し て い る 。表 2.1-1に 津 波 監 視 カ メ ラ の 概 要 を 示 す 。
ま た 構 内 監 視 カ メ ラ は ， 自 然 現 象 等 の 監 視 強 化 の た め 原 子 炉 施 設 周 辺 高 台 ，及 び 海 側 に 設 置 し ，津 波 監 視 カ メ ラ の 監 視 可 能 範 囲 を 補 足 す る 。表 2.1-2 に 構 内 監 視 カ メ ラ の 概 要 を 示 す 。
津 波 監 視 カ メ ラ 及 び 構 内 監 視 カ メ ラ に て 監 視 可 能 な ６ 号 炉 ， ７ 号 炉 原 子 炉 施 設 及 び 周 辺 の 構 内 範 囲 に つ い て ， 図 2.1-4， 2.1-5， 2.1-6に 示 す 。
な お ， 可 視 光 カ メ ラ に よ る 監 視 が 期 待 で き な い 夜 間 の 濃 霧 発 生 時 や 強 雨 時 に お い て は ， 赤 外 線 カ メ ラ に よ る 監 視 機 能 に つ い て も 期 待 で き な い 状 況 と な る こ と が 考 え ら れ る 。 そ の 場 合 は 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ 以 外 で 中 央 制 御 室 に て 監 視 可 能 な パ ラ メ ー タ を 監 視 す る こ と で 外 部 状 況 の 把 握 に 努 め つ つ ， 気 象 等 に 関 す る 公 的 機 関 か ら の 情 報 も 参 考 と し ， 原 子 炉 施 設 に 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 が あ る 自 然 現 象 等 を 把 握 す る こ と と す る 。 な お ， 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ の う ち ， 海 側 に 設 置 さ れ た 構 内 監 視 カ メ ラ に お い て は カ メ ラ に 照 明 設 備 が 付 属 装 備 さ れ て お り ， 環 境 に よ っ て は 外 部 状 況 把 握 の 一 助 と す る 事 も で き る と 考 え て い る 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-6
表 2.1-1 津 波 監 視 カ メ ラ の 概 要 津 波 監 視 カ メ ラ
外 観
カ メ ラ 構 成 可 視 光 と 赤 外 線 の デ ュ ア ル カ メ ラ
ズ ー ム デ ジ タ ル ズ ー ム ４ 倍
遠 隔 可 動 上 下 左 右 可 能
（ 垂 直 ±9 0°／ 水 平 3 60° ）
暗 視 機 能 あ り （ 赤 外 線 カ メ ラ ）
耐 震 性 基 準 地 震 動 に 対 し 機 能 維 持 電 源 供 給 代 替 交 流 電 源 設 備 か ら 給 電 可 能
風 荷 重 風 速 10 0m/secに よ る 荷 重 を 考 慮 積 雪 荷 重 積 雪 10 0cmに よ る 荷 重 を 考 慮
台 数 7号 炉 原 子 炉 建 屋 屋 上 主 排 気 筒 （ ６ 号 炉 ７ 号 炉 共 用 ） １ 台
表 2.1-2 構 内 監 視 カ メ ラ の 概 要 構 内 監 視 カ メ ラ
外 観
カ メ ラ 構 成 可 視 光 カ メ ラ
ズ ー ム 光 学 ズ ー ム 18倍
遠 隔 可 動 上 下 左 右 可 能
（ 垂 直 ±90°／ 水 平 360° ）
暗 視 機 能 な し
耐 震 性 Ｃ ク ラ ス
電 源 供 給 常 ・ 非 常 用 電 源 か ら 給 電 可 能
台 数
大 湊 側 高 台 ヤ ー ド 南 面（ ６ 号 炉 ７ 号 炉 共 用 ）１ 台 ６ 号 炉 ス ク リ ー ン 海 側 （ ６ 号 炉 設 備 ） ３ 台 ７ 号 炉 ス ク リ ー ン 海 側 （ ７ 号 炉 設 備 ） ３ 台
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-7
図 2.1-4 6 号 炉 ， 7 号 炉 原 子 炉 施 設 と 津 波 監 視 カ メ ラ
（ 7 号 炉 原 子 炉 建 屋 屋 上 主 排 気 筒 ） の 監 視 可 能 な 画 角 範 囲
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-8
図 2.1-5 6 号 炉 ， 7 号 炉 原 子 炉 施 設 と 構 内 監 視 カ メ ラ
（ 大 湊 側 高 台 ヤ ー ド 南 面 ） の 監 視 可 能 な 画 角 範 囲
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-9
図 2.1-6 6 号 炉 ， 7 号 炉 原 子 炉 施 設 と 構 内 監 視 カ メ ラ
（ 6 号 炉 ， 7 号 炉 ス ク リ ー ン 海 側 ） の 監 視 可 能 な 画 角 範 囲
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-10 2.1.3 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ 映 像 サ ン プ ル
中 央 制 御 室 に お い て ， 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ に よ り 監 視 で き る 映 像 の サ ン プ ル を 図 2.1-7及 び 2.1-8に 示 す 。
図 2.1-7（ 1/2） 中 央 制 御 室 か ら の 外 部 の 状 況 把 握 イ メ ー ジ
（例）津波監視カメラ（7 号炉原子炉建屋屋上主排気筒）にて新潟方向海沿い
： Ｄ Ｂ 範 囲 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-11
図 2.1-7（ 2/2） 中 央 制 御 室 か ら の 外 部 の 状 況 把 握 イ メ ー ジ
（例）津波監視カメラ（7 号炉原子炉建屋屋上主排気筒）にて新潟方向海沿い
： Ｄ Ｂ 範 囲 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-12
（ 補 足 ）「 図 2.1-7（ 1/2）及 び（ 2/2）中 央 制 御 室 か ら の 外 部 の 状 況 把 握 イ メ ー ジ （ 例 ） 津 波 監 視 カ メ ラ （ 7 号 炉 原 子 炉 建 屋 屋 上 主 排 気 筒 ） に て 新 潟 方 向 」 の 撮 影 方 角 は ， 下 記 構 内 配 置 図 （ 図 2.1-8） の と お り 。
図 2.1-8 津 波 監 視 カ メ ラ の 撮 影 方 角
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-13
図 2.1-9 中 央 制 御 室 か ら の 外 部 の 状 況 把 握 イ メ ー ジ
（例）津波監視カメラ（7 号炉原子炉建屋屋上主排気筒）にて開閉所方向
： Ｄ Ｂ 範 囲 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-14
（ 補 足 ）「 図 2.1-9 中 央 制 御 室 か ら の 外 部 の 状 況 把 握 イ メ ー ジ（ 例 ）津波監視カメラ（7号炉原子炉建屋屋上主排気筒）にて開 閉所方向」 の 撮 影 方 角 は ， 下 記 構 内 配 置 図 （ 図 2.1-10） の と お り 。
図 2.1-10 中 央 制 御 室 か ら 外 の 状 況 を 把 握 す る 設 備 の 配 置 図
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
（ *T.M.S.L.： 東 京 湾 平 均 海 面 ）
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-15
2.1.4 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ に よ り 把 握 可 能 な 自 然 現 象 等
自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ に よ る 外 の 状 況 の 把 握 は ， 設 置 許 可 基 準 規 則 第 6 条 記 載 の 自 然 現 象 ，外 部 人 為 事 象 ，及 び 地 震 ，津 波 の う ち ，表 2.1-3に 示 す も の を 対 象 と す る 。
表 2.1-3 監 視 カ メ ラ に よ り 中 央 制 御 室 で 把 握 可 能 な 自 然 現 象 等
自 然 現 象 等
第 6 条 記 載 の 事 象
地 震 津 波 把 握 で き る 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 外 の 状 況
自 然 人 為
地 震 〇 地 震 発 生 後 の 発 電 所 構 内 及 び 原 子 炉
施 設 へ の 影 響 の 有 無
津 波 〇 津 波 襲 来 の 状 況 や 発 電 所 構 内 及 び 原
子 炉 施 設 へ の 影 響 の 有 無 洪 水 （ 〇 ）
（ 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 周 辺 に は 氾 濫・決 壊 に よ り 影 響 を 及 ぼ す よ う な 河 川 ・ 湖 等 は な い* 1）
風 （ 台 風 ） 〇 風（ 台 風 ）・ 竜 巻（ 飛 来 物 含 む ）に よ
る 発 電 所 及 び 原 子 炉 施 設 へ の 被 害 状 況 や 設 備 周 辺 に お け る 影 響 の 有 無
竜 巻 〇
凍 結 （ 低 温 ） （ 〇 ） （ 監 視 パ ラ メ ー タ に て 状 況 把 握 す る 。 ）
降 水 〇 発 電 所 構 内 の 排 水 状 況 や 降 雨 の 状 況
積 雪 〇 降 雪 の 有 無 や 発 電 所 構 内 及 び 原 子 炉
施 設 へ の 積 雪 状 況
落 雷 〇 発 電 所 構 内 及 び 原 子 炉 施 設 周 辺 の 落
雷 の 有 無
地 滑 り 〇
豪 雨 や 地 下 水 の 浸 透 ，地 震 に 伴 う 地 滑 り や 土 砂 崩 れ の 有 無 や 原 子 炉 施 設 へ の 影 響 の 有 無
火 山 〇 降 下 火 砕 物 の 有 無 や 堆 積 状 況
生 物 学 的 事 象 〇
海 生 生 物（ ク ラ ゲ 等 ）の 来 襲 に よ る 原 子 炉 施 設 へ の 影 響（ 取 水 口 閉 塞 等 ）の 有 無
飛 来 物
(航 空 機 落 下 等 ) 〇 〇 飛 来 物 の 有 無 や 構 内 及 び 原 子 炉 施 設 へ の 影 響 の 有 無
森 林 ， 近 隣 工 場 等
の 火 災 〇 〇 火 災 状 況 ，ば い 煙 の 方 向 確 認 や 発 電 所 構 内 及 び 原 子 炉 施 設 へ の 影 響 の 有 無 船 舶 の 衝 突 〇
発 電 所 港 湾 施 設 等 に 衝 突 し た 船 舶 の 状 況 確 認 及 び 原 子 炉 施 設 へ の 影 響 の 有 無
（備考）*1 「柏崎刈羽原子力発電所 6 号及び 7 号炉 外部事象の考慮について（平成 27 年 5 月 28 日，KK67-0061）」
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-16 2.1.5 中 央 制 御 室 に て 把 握 可 能 な パ ラ メ ー タ
自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ 以 外 に 中 央 制 御 室 内 に て 状 況 把 握 が 可 能 な パ ラ メ ー タ を 表 2.1-4に 示 す 。
表 2.1-4 自 然 現 象 等 監 視 カ メ ラ 以 外 で 中 央 制 御 室 に て 監 視 可 能 な パ ラ メ ー タ パ ラ メ ー タ 項 目 測 定 レ ン ジ 測 定 レ ン ジ の 考 え 方
大 気 圧 85～ 110kPa（ 絶 対 圧 ）
・ 台 風 ， 竜 巻 等 に よ る 原 子 炉 施 設 へ の 影 響 を 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。
気 温 -20.0～ 40.0℃ ・ 設 計 基 準（ 低 温 ）の -17.0℃ が 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。 高 温 水
（ 海 水 温 高 ） 0.0～ 50.0℃ ・設 計 基 準（ 海 水 温 高 ）の 30.0℃
が 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。
湿 度 0～ 99.9％ ―
雨 量 0～ 99.5mm（ 1 時 間 値 ）
・ 排 水 能 力 超 過 に よ る 浸 水 が 発 生 す る 可 能 性 が あ る 短 時 間 強 雨 の 影 響 を 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。
風 向
（ 標 高 2 0 m , 8 5 m , 1 6 0 m ） 全 方 位 ・ 台 風 等 影 響 の 接 近 と 離 散 を 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。
風 速
（ 標 高 20m,85m,160m）
0～ 40.0m/s(20m)
0～
30.0m/s(85m,160m)
（ 10 分 間 平 均 値 ）
・ 設 計 風 速 で あ る 40.1m/s を 上 回 る 可 能 性 と し て 地 上 高 風 速 40m/s が 把 握 で き る も の と す る 。
取 水 ピット水 位
(６ 号 炉 )
T.M.S.L. -6,500
～ 1,500 (７ 号 炉 )
T.M.S.L.-5,000
～ 2,400
・ 津 波 時 水 位 低 下 の 際 の 非 常 用 海 水 系 機 器 の 設 計 水 位 （ 6 号 炉 ， 7 号 炉 共 T.M.S.L. -4,000） 把 握 を 可 能 な 設 計 と し て い る 。
・ 津 波 来 襲 時 の 水 位 変 化 傾 向 を 把 握 で き る 設 計 と し て い る 。 空 間 線 量 率
（ モ ニ タ リ ン グ・ポ ス ト No.1～ 9）
101～ 108nGy/h ・ 設 計 基 準 事 故 時 の 線 量 率 が 測 定 可 能 な 範 囲 と し て い る 。
（ *1） 発 電 用 原 子 炉 施 設 の 安 全 解 析 に 関 す る 気 象 指 針
： Ｄ Ｂ 範 囲
2-17 2.2 酸 素 濃 度 計 等 に つ い て
2.2.1 酸 素 濃 度 ・ 二 酸 化 炭 素 濃 度 計 の 設 備 概 要
外 気 か ら 中 央 制 御 室 へ の 空 気 の 取 り 込 み を 停 止 し た 場 合 に ， 酸 素 濃 度 ， 二 酸 化 炭 素 濃 度 が 事 故 対 策 の た め の 活 動 に 支 障 が な い 範 囲 に あ る こ と を 正 確 に 把 握 す る た め ， ６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 中 央 制 御 室 に は 酸 素 濃 度 ・ 二 酸 化 炭 素 濃 度 計 を 各 号 炉 毎 に １ 台 配 備 し て い る 。
表 2.2-1 酸 素 濃 度 ・ 二 酸 化 炭 素 濃 度 計 の 概 要
機 器 名 称 及 び 外 観 仕 様 等
酸 素 濃 度 ・ 二 酸 化 炭 素 濃 度 計
検 知 原 理 二 酸 化 炭 素 ： NDIR（ 非 分 散 型 赤 外 線 ） 酸 素 ： ガ ル バ ニ 式
検 知 範 囲 二 酸 化 炭 素 ： 0. 04%～ 5.0 0 % 酸 素 ： 5.0 ～ 3 0.0%
表 示 精 度 二 酸 化 炭 素 ： ± 10% Rd g 酸 素 ： 3%F S
電 源
電 源 ： 乾 電 池 （ 単 三 ×4 ） 測 定 可 能 時 間 ： 約 4 0時 間
（ バ ッ テ リ 切 れ の 場 合 ， 予 備 を 稼 働 さ せ ， 乾 電 池 交 換 を 実 施 す る 。 ）
台 数
6号 及 び 7号 炉 に 各 １ 台
（ 故 障 時 及 び 保 守 点 検 に よ る 待 機 除 外 時 の バ ッ ク ア ッ プ 用 と し て 予 備 １ 個 を 保 有 す る 。 ）
： Ｄ Ｂ 範 囲
： Ｓ Ａ 範 囲
2-18 2.2.2 酸 素 濃 度 ， 二 酸 化 炭 素 濃 度 の 管 理
酸 素 濃 度 ・ 二 酸 化 炭 素 濃 度 計 に よ る 室 内 酸 素 濃 度 ， 二 酸 化 炭 素 濃 度 管 理 は ，労 働 安 全 衛 生 法 及 び JEAC4622-2009「 原 子 力 発 電 所 中 央 制 御 室 運 転 員 の 事 故 時 被 ば く に 関 す る 規 定 」に 基 づ き ，酸 素 濃 度 が 18%を 下 回 る お そ れ が あ る 場 合 ， 又 は 二 酸 化 炭 素 濃 度 が 0.5%を 上 回 る お そ れ が あ る 場 合 に ， 外 気 を フ ィ ル タ に て 浄 化 し な が ら 取 り 入 れ る 運 用 と し て い る 。
酸 素 欠 乏 症 等 防 止 規 則 （ 一 部 抜 粋 ）
（ 定 義 ）
第 二 条 こ の 省 令 に お い て ，次 の 各 号 に 掲 げ る 用 語 の 意 義 は ，そ れ ぞ れ 当 該 各 号 に 定 め る と こ ろ に よ る 。
一 酸 素 欠 乏 空 気 中 の 酸 素 の 濃 度 が 十 八 パ ー セ ン ト 未 満 で あ る 状 態 を い う 。
（ 換 気 ）
第 五 条 事 業 者 は ， 酸 素 欠 乏 危 険 作 業 に 労 働 者 を 従 事 さ せ る 場 合 は ， 当 該 作 業 を 行 う 場 所 の 空 気 中 の 酸 素 の 濃 度 を 十 八 パ ー セ ン ト 以 上 （ 第 二 種 酸 素 欠 乏 危 険 作 業 に 係 る 場 所 に あ っ て は ， 空 気 中 の 酸 素 の 濃 度 を 十 八 パ ー セ ン ト 以 上 ， か つ ， 硫 化 水 素 の 濃 度 を 百 万 分 の 十 以 下 ） に 保 つ よ う に 換 気 し な け れ ば な ら な い 。 た だ し ， 爆 発 ， 酸 化 等 を 防 止 す る た め 換 気 す る こ と が で き な い 場 合 又 は 作 業 の 性 質 上 換 気 す る こ と が 著 し く 困 難 な 場 合 は ， こ の 限 り で な い 。
（出典：厚生労働省リーフレット「なくそう！酸素欠乏症・硫化水素中毒」）
JEAC 4622- 200 9「 原 子 力 発 電 所 中 央 制 御 室 運 転 員 の 事 故 時 被 ば く に 関 す る 規 定 」 （ 一 部 抜 粋 ）
【 付 属 書 解 説 2. 5.2】 事 故 時 の 外 気 の 取 り 込 み
中 央 制 御 室 換 気 空 調 設 備 の 隔 離 が 長 期 に 亘 る 場 合 に は ， 中 央 制 御 室 内 の CO2濃 度 の 上 昇 に よ る 運 転 員 の 操 作 環 境 の 劣 化 防 止 の た め に 外 気 を 取 り 込 む 場 合 が あ る 。
(1) 許 容 CO 2濃 度
事 務 所 衛 生 基 準 規 則 （ 昭 和 47 年 労 働 省 令 第 4 3号 ， 最 終 改 正 平 成 16 年 3 月 30日 厚 生 労 働 省 令 第 70号 ） に よ り ， 事 務 室 内 の C O2濃 度 は 1 00 万 分 の 5000（ 0.5 %） 以 下 と 定 め ら れ て お り ， 中 央 制 御 室 の CO 2濃 度 も こ れ に 準 拠 す る 。 し た が っ て ， 中 央 制 御 室 居 住 性 の 評 価 に あ た っ て は ， 上 記 濃 度
（ 0.5% ） を 許 容 濃 度 と す る 。
： Ｄ Ｂ 範 囲
： Ｓ Ａ 範 囲
2-19 2.3 汚 染 の 持 ち 込 み 防 止 に つ い て
中 央 制 御 室 に は ， 中 央 制 御 室 の 外 側 が 放 射 性 物 質 に よ り 汚 染 し た よ う な 状 況 下 に お い て ， 中 央 制 御 室 へ の 汚 染 の 持 ち 込 み を 防 止 す る た め ， モ ニ タ リ ン グ 及 び 作 業 服 の 着 替 え 等 を 行 う た め の チ ェ ン ジ ン グ エ リ ア を 設 け る 。
チ ェ ン ジ ン グ エ リ ア は ， 中 央 制 御 室 に 待 機 し て い た 要 員 が ， 中 央 制 御 室 外 で 作 業 を 行 っ た 後 ， 再 度 ， 中 央 制 御 室 に 入 室 す る 際 等 に 利 用 す る 。
チ ェ ン ジ ン グ エ リ ア は ， 要 員 の 被 ば く 低 減 の 観 点 か ら コ ン ト ロ ー ル 建 屋 内 ， か つ 中 央 制 御 室 バ ウ ン ダ リ に 隣 接 し た 場 所 に 設 営 す る 。 ま た ， チ ェ ン ジ ン グ エ リ ア 付 近 の 全 照 明 が 消 灯 し た 場 合 を 想 定 し ， 可 搬 型 照 明 を 配 備 す る 。 中 央 制 御 室 の チ ェ ン ジ ン グ エ リ ア 設 営 場 所 及 び 概 略 図 を 図 2.3-1 に 示 す 。
図 2.3-1 中 央 制 御 室 チ ェ ン ジ ン グ エ リ ア 設 営 場 所 及 び 概 略 図
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｓ Ａ 範 囲
2-20
2.4 重 大 事 故 が 発 生 し た 場 合 に 運 転 員 が と ど ま る た め の 設 備 に つ い て 2.4.1 概 要
重 大 事 故 等 が 発 生 し た 場 合 に お い て も
中 央 制 御 室 に 運 転 員 が と ど ま る 居 住 性 を 確 保 す る た め ， 遮 蔽 設 備 及 び 陽 圧 化 設 備 を 備 え た 中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 を 設 置 す る 。
中 央 制 御 室 は ，
６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 の隔 離 ダ ン パ を 閉 操 作 し ， 陽 圧 化 空 調 機 （ 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 ） に よ り ， 中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 バ ウ ン ダ リ
に 放 射 性 物 質 を浄 化 し た 外 気
を 供 給 す る こ と で ， 中 央 制 御 室換 気 空 調 系 バ ウ ン ダ リ 全 体 を 陽 圧 化 可 能
な 設 計 と す る 。中 央 制 御 室 待 避 室 は ， 空 気 ボ ン ベ 陽 圧 化 設 備
に よ り 中 央 制 御 室換 気 空 調 系 バ ウ ン ダ リ 内 の 遮 蔽 に 囲 ま れ た 気 密 空 間 を 陽 圧 化 し ， 外 気 の 流 入 を 一 定 時 間 完 全 に 遮 断 す る こ と で ， 重 大 事 故 発 生 後 の
原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 を 作 動 さ せ る 際 の プ ル ー ム の 影 響 に よ る 運 転 員 の 被 ば く を低 減 す る こ と が 可 能 な 設 計
と す る 。ま た ， 中 央 制 御 室 待 避 室 に は ， 酸 素 濃 度 ・ 二 酸 化 炭 素 濃 度 計 ， 可 搬 型 エ リ ア モ ニ タ を 配 備 す る こ と で ， 居 住 性 確 保 が で き て い る こ と を 常 時 確 認 で き る 設 計 と す る 。 可 搬 型 照 明 ， デ ー タ 表 示 装 置 ， 通 信 連 絡 設 備 を 配 備 す る こ と で ， 中 央 制 御 室 待 避 室 に お い て も 継 続 的 に プ ラ ン ト の 監 視 を 行 う こ と が 可 能 な 設 計 と し ， 必 要 に 応 じ 中 央 制 御 室 制 御 盤 で の プ ラ ン ト 操 作 を 行 う こ と が で き る 設 計 と す る 。
中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 の 陽 圧 化 設 備 の 系 統 概 要 を 図 2.4-1 に ， 陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ を 図 2.4-2 に 示 す 。
： Ｓ Ａ 範 囲
2-21
図 2.4-1 中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 の 陽 圧 化 設 備 系 統 概 要 図
図 2.4-2 中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 の 陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ 図
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｓ Ａ 範 囲
2-22
2.4.2
中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ の 設 計 差 圧
中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ
は ， 配 置 上 ， 動 圧 の 影 響 を 直 接 受 け な い 屋 内 に 設 置 さ れ て い る た め ， 室 内 へ の イ ン リ ー ク は 隣 接 区 画 と の 温 度 差 に よ る も の と 考 え ら れ る 。重 大 事 故 等 時 の 室 内 の 温 度 を 中 央 制 御 室 の あ る コ ン ト ロ ー ル 建 屋 の 設 計 最 高 温 度 40℃ ， 隣 接 区 画 を 外 気 の 設 計 最 低 温 度 -17℃ と 仮 定 す る と ， 中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 の 階 層 高 さ は 最 大 6m で あ る た め ， 以 下 の と お り 約 15Pa の 圧 力 差 が あ れ ば ， 温 度 の 影 響 を 無 視 で き る と 考 え ら れ る 。
⊿ P＝ {(－ 17℃ の 乾 き 空 気 密 度 )－ (＋ 40℃ の 乾 き 空 気 の 密 度 )}×階 層 高 さ ＝ （ 1.378－ 1.127） ×6
＝ 1.506 kg/m2
≒ 15Pa
こ の た め ，
陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ の 必 要 差 圧
は 設 計 裕 度 を 考 慮 し て 隣 接 区 画＋ 20Pa と す る 。
ま た ， 中 央 制 御 室 は 隣 接 区 画 か ら の イ ン リ ー ク を 防 止 し ， 中 央 制 御 室 待 避 室 は 中 央 制 御 室 及 び 隣 接 区 画 か ら の イ ン リ ー ク を 防 止 す る 設 計 と し ， 中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 の
陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ の 設 計 差 圧
は 図 2.4-3 の よ う に ，中 央 制 御 室 を 20Pa 以 上 40Pa 未 満 ，中 央 制 御 室 待 避 室 を 60Pa 以 上 と す る 。図 2.4-3 中 央 制 御 室 及 び 中 央 制 御 室 待 避 室 陽 圧 化 圧 力
： Ｓ Ａ 範 囲
2-23 2.4.3 中 央 制 御 室 の
居 住 性 確 保
(1) 設 計 方 針
中 央 制 御 室 は ， 放 射 性 物 質 に よ る 室 外 か ら の 放 射 線 を 遮 蔽 す る た め コ ン ク リ ー ト 構 造 を 有 し て い る 。 重 大 事 故 等 時 に は 外 気 取 り 入 れ の た め の 隔 離 ダ ン パ を 全 閉 と し ， 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 に よ り 中 央 制 御 室 バ ウ ン ダ リ 全 体 を 陽 圧 化 す る こ と で ， 重 大 事 故 等 発 生 時 に 中 央 制 御 室 内 へ の フ ィ ル タ を 介 さ な い 外 気 の 流 入 を 防 止
可 能 な
設 計 と す る 。 中 央 制 御 室陽 圧 化 バ ウ ン ダ リ
の 出 入 口 に は 二 重 扉 構 造 の 均 圧 室 を 設 け ， 出 入 り に 伴 う 中 央 制 御 室 内 へ の 放 射 性 物 質 の 侵 入 を 防 止 す る 。重 大 事 故 等 が 発 生 し た 場 合 の 中 央 制 御 室 の
空 気 ボ ン ベ 陽 圧 化
設 備 の 系 統 概 要 を 図 2.4-4 に 示 す 。図 2.4-4 中 央 制 御 室 換 気 設 備 系 統 概 要 図 （ 重 大 事 故 等 発 生 時 ）
： Ｓ Ａ 範 囲
2-24 (2) 遮 蔽 設 備
中 央 制 御 室 の 遮 蔽 設 備 は コ ン ク リ ー ト 厚 さ の 建 屋 躯 体 と 一 体 と な っ た 壁 で あ り ， 放 射 性 物 質 の ガ ン マ 線 に よ る 外 部 被 ば く を 低 減 す る 設 計 と し て い る 。 図 2.4-5に 中 央 制 御 室 生 体 遮 蔽 位 置 を ， ま た
図 2.4-6に 中 央 制 御 室 生 体 遮 蔽 の 配 置 図
を 示 す 。図 2.4-5 中 央 制 御 室 遮 蔽 の 概 要 （ NS 断 面 ）
図 2.4-6 中 央 制 御 室 の 生 体 遮 蔽 配 置 図
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-25 (3) 大 容 量 可 搬 型 空 調 機
a． 設 計 風 量
大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 設 計 風 量 は ， 中 央 制 御 室 を 陽 圧 化 す る 必 要 風 量 と し ， JIS A 2201 に 基 づ く 気 密 性 能 試 験 か ら 測 定 し 決 定 し た 。
試 験 結 果 を 図 2.4-7 に 示 す 。 3 回 の 測 定 結 果 か ら 求 ま る 回 帰 曲 線 （ 通 気 特 性 式 ）よ り ，中 央 制 御 室 内 を 隣 接 区 画 ＋ 20Pa 以 上 ＋ 40Pa 未 満 の 範 囲 内 で 陽 圧 化 す る 必 要 風 量 は 未 満 と な る 。 よ っ て ，設 計 風 量 は 上 記 風 量 に 設 計 裕 度 を も っ た 4,500～ 6,000m3/h（ 6 号 炉：
2,250～ 3,000m3/h， 7 号 炉 ： 2,250～ 3,000m3/h） と す る 。
図 2.4-7 中 央 制 御 室 の 気 密 性 能 試 験 結 果
上 記 設 計 風 量 を 満 足 す る ， 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 定 格 風 量 及 び 設 置 台 数 ， 場 所 に つ い て 表 2.4-1 に 示 す 。
表 2.4-1 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 仕 様 ， 及 び 台 数
項 目 仕 様 等
定 格 風 量 及 び 設 置 台 数
6 号 炉 ： 1,500 ㎥ /Hr/台 ×2 台 （ ＋ 予 備 機 1 台 ） 7 号 炉 ： 1,500 ㎥ /Hr/台 ×2 台 （ ＋ 予 備 機 1 台 ） 設 置 場 所 6 号 炉 及 び 7 号 炉 コ ン ト ロ ー ル 建 屋 1 階
： Ｓ Ａ 範 囲 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-26 b． 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の フ ィ ル タ 性 能
大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 高 性 能 フ ィ ル タ 及 び 活 性 炭 フ ィ ル タ の 捕 集 効 率 を 表 2.4-2 に 示 す 。 活 性 炭 フ ィ ル タ は 乾 燥 剤 を 封 入 し た 密 閉 容 器 に 保 管 す る こ と で ， 通 常 時 の 捕 集 性 能 劣 化 を 防 止 す る 。
表 2.4-2 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の フ ィ ル タ 捕 集 効 率
種 類 総 合 除 去 効 率 (%)
高 性 能 フ ィ ル タ 99.9(0.3μ mPAO 粒 子 ) 活 性 炭 フ ィ ル タ 99.9(相 対 湿 度 85％ 以 下 )
c． 機 器 構 成
大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 機 器 概 要 図 を 図 2.4-8 に ， 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 設 置 及 び 保 管 エ リ ア を 図 2.4-9 に 示 す 。 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 は ブ ロ ワ 及 び
中 性 能 フ ィ ル タ
， 高 性 能 フ ィ ル タ ， 活 性 炭 フ ィ ル タ か ら 構 成 し ， ６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 中 央 制 御 室 そ れ ぞ れ に フ ィ ル タ に よ り 浄 化 さ れ た 空 気 を 供 給 す る こ と で 中 央 制 御 室陽 圧 化
バ ウ ン ダ リ 全 体 を 陽 圧 化 す る 。図 2.4-8 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 機 器 概 要 図
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｓ Ａ 範 囲
2-27
図 2.4-9 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 の 設 置 エ リ ア
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-28
(4)中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 隔 離 ダ ン パ
重 大 事 故 等 発 生 時 に お い て ， 中 央 制 御 室 を 陽 圧 化 す る た め に 閉 操 作 す る 中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 隔 離 ダ ン パ の 系 統 概 要 図 を 図 2.4-10 に 示 す 。 操 作 対 象 の 隔 離 ダ ン パ は ， ６ 号 炉 及 び ７ 号 炉 各 々 に 給 気 側 ４ 弁 ， 排 気 側 ２ 弁 の 合 計 １ ２ 弁 あ り ， 全 交 流 動 力 電 源 喪 失 時 に お い て も ， 手 動 で ダ ン パ 閉 操 作 可 能 な 構 造 と な っ て い る 。
中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 隔 離 ダ ン パ の 配 置 図 を 図 2.4-11（ ７ 号 炉 ）， 図 2.4-12（ ６ 号 炉 ） に 示 す 。 隔 離 ダ ン パ 閉 操 作 は 、 中 央 制 御 室 の 隣 の 中 操 空 調 換 気 空 調 系 送 ・ 排 風 機 室 で 実 施 す る た め ア ク セ ス 性 に 問 題 は な く ， 隔 離 ダ ン パ 閉 操 作 も ハ ン ド ル を 閉 側 に 回 す 作 業 の み で あ り ， 運 転 員 ２ 名 に よ り 30 分 程 度 で 実 施 可 能 な 見 込 み で あ る 。
図 2.4-10 中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 隔 離 ダ ン パ 系 統 概 略 図
2-29
図 2.4-11 中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 隔 離 ダ ン パ 配 置 図 （ ７ 号 炉 ）
図 2.4-12 中 央 制 御 室 換 気 空 調 系 隔 離 ダ ン パ 配 置 図 （ ６ 号 炉 ）
枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
： Ｓ Ａ 範 囲
2-30 2.4.4 中 央 制 御 室 待 避 室
の 居 住 性 確 保
(1) 設 計 方 針
中 央 制 御 室 待 避 室 は コ ン ク リ ー ト 壁 及 び 鉛 等 に よ り 遮 蔽 性 能 を 高 め た 設 計 と す る 。 ま た 中 央 制 御 室 待 避 室 は 気 密 性 を 高 め た 設 計 と す る と と も に ， 空 気 ボ ン ベ 陽 圧 化 設 備 に よ り 中 央 制 御 室 待 避 室 を 陽 圧 化 し ， 中 央 制 御 室 待 避 室 内 へ の 外 気 流 入 を 防 止 す る こ と で 居 住 性 を 高 め た 設 計 と す る 。
空 気 ボ ン ベ 陽 圧 化 設 備 に は ， 設 計 拡 張 設 備 （ 自 主 的 安 全 対 策 設 備 ） と し て ， 屋 外 か ら 可 搬 型 の カ ー ド ル 式 空 気 ボ ン ベ を 接 続 す る こ と で ， 空 気 ボ ン ベ 容 量 を 追 加 可 能 な 設 計 と す る 。
重 大 事 故 発 生 後 の 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 を 作 動 さ せ る 場 合 に お い て は ， 中 央 制 御 室 待 避 室 を 空 気 ボ ン ベ 陽 圧 化 設 備 に よ り 陽 圧 化 す る と と も に ， 中 央 制 御 室 を 大 容 量 可 搬 型 空 調 機 に よ り 陽 圧 化 す る こ と で ， 中 央 制 御 室 の 生 体 遮 蔽 内 へ の 希 ガ ス を 除 く 放 射 性 物 質 を 低 減 し ， 待 避 室 に 滞 在 中 の 中 央 制 御 室 か ら の 直 接 線 の 影 響 低 減 ， 及 び ， 待 避 室 か ら 中 央 制 御 室 へ 出 る 場 合 に お い て ， マ ス ク を 着 用 し な く て も 放 射 性 物 質 の 体 内 へ の 取 込 み を 低 減 可 能 な 設 計 と す る 。
こ こ で ， 陽 圧 化 の 差 圧 は ， 中 央 制 御 室 と コ ン ト ロ ー ル 建 屋 ， 中 央 制 御 室 待 避 室 と コ ン ト ロ ー ル 建 屋 の 差 圧 を 差 圧 計 に よ り ， 2.4.2 項 に 示 す 陽 圧 化 設 計 圧 力 値 を 監 視 す る こ と と し ， コ ン ト ロ ー ル 建 屋 ／ 中 央 制 御 室 ／ 中 央 制 御 室 待 避 室 の 差 圧 は 均 圧 室 の 扉 閉 に よ り 確 保 す る 。
な お ，中 央 制 御 室
待 避 室 の 空 気 ボ ン ベ 陽 圧 化 設 備
の 系 統 概 要 を 図 2.4-13 に 示 す 。枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。
2-31
図 2.4-13 中 央 制 御 室 換 気 設 備 の 系 統 概 要 図
： Ｓ Ａ 範 囲
