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〇前田建設工業

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Academic year: 2022

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(1)V-125. コンクリートの強度発現及び中性化に関する高炉スラグ微粉末の影響の定量的評価 〇前田建設工業(株) 東京都立大学大学院. 正会員. 滑川和臣. フェロー. 國府勝郎. 東京都立大学大学院. 正会員. 新日鐵高炉セメント(株) 1.. 上野. 敦. 兼安真司. はじめに 現在、高炉スラグ微粉末の品質は、モルタル試験結果である活性度指数やフロー値比を主体に、JIS によ. り明確に規定されているが、実際のコンクリートにおいて高炉スラグ微粉末の品質性能がどのように発揮さ れるかは不明である。そこで本研究は、高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの強度発現と中性化現象に おいて、高炉スラグ微粉末の結合材としての性能を定量的に評価するとともに、強度発現と中性化速度に対 する性能が異なることを明らかにした。. 表-1 使用材料 材料 種類 セメント 普通ポルトランドセメント 混和材 高炉スラグ微粉末4000 高炉スラグ微粉末6000 富津産山砂 細骨材 奥多摩産砕砂 粗骨材 奥多摩産砕石2005 混和材 減水剤、空気量調整剤. 2. 実験概要 (1) 使用材料、配合および養生条件 使用材料を表-1 に示す。コンクリートの配合は水結合材比 を 40%、50%、65%の 3 水準に設定し、高炉スラグ微粉末は 50%の質量置換とした。コンクリートの配合を表-2 に示す。作. 略号 密度 (g/cm 3) C 3.16 SG4000 2.91 SG6000 2.91 S1 2.58 S2 2.64 G 2.65. 表-2 コンクリートの配合. 製したコンクリート供試体は 20℃の水中で 5 日、10 日、28 日. 種類. 間養生を行った。. 無混和. (2) 圧縮強度試験 所定の養生終了後に JIS A 1108 に準じて圧縮強度を測定した。. SG4000. (3) 促進中性化試験 SG6000. 所定の湿潤養生後ただちに促進中性化試験槽(温度 40℃、相対. W/B. s/a. 40 50 65 40 50 65 40 50 65. 42.2 44.2 47.2 42.2 44.2 47.2 42.2 44.2 47.2. 単位量(㎏/m C SG S 1 430 0 144 344 0 157 265 0 174 211 211 144 168 168 157 130 130 174 214 214 143 171 171 156 132 132 173. W 172 172 172 168 168 168 171 171 171. 3. ) S 2 575 627 695 576 629 696 572 624 692. G 990 996 978 992 999 980 984 991 974. 湿度 50%、CO2 濃度 7%)に暴露し、原則として暴露期間 1、4、 9、13 週で中性化深さを測定した。. 1.4. 3.. 1.2. 実験結果および考察. (1) 強度発現に関する高炉スラグ微粉末の性能. C E. 1. 任意材齢における普通ポルトランドセメントのみを 用いたコンクリート(以下、普通コンクリート) 、およ び高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの圧縮強度. E C. 0.8. H J B. 0.4. SG4000 W/B=40%. J. SG4000 W/B=50%. H. SG4000 W/B=65% SG6000 W/B=40%. J B H. C E 0.6. B. B J H. E. SG6000 W/B=50%. C. SG6000 W/B=65%. と水結合材比の関係、および圧縮強度と積算温度との 関係は、一般に一次式で定式化することができる。こ の関係式に用いる結合材水比 (C+F)/W(ここに、C: 単位セメント量、F:単位高炉スラグ微粉末量、W:. 0.2 0 0. 5. 10. 15 20 材齢(日). 25. 30. 図-1 等値換算係数 kc の材齢による変化. 単位水量)に、強度発現に関する等値換算係数 kc を導入 して(C+kcF)/W として表示することにした。そして、高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの圧縮強度と 等しい普通コンクリートのセメント水比 C/W を等価セメント水比(C/W)eq とする。そして(C/W)eq=(C+kcF)/W とおくことにより kc を求め、高炉スラグ微粉末の性能を、セメントを 1 としたときの比率 kc で表した。 高炉スラグ微粉末 4000 および 6000 の材齢 5 日、10 日、28 日における等値換算係数 kc を図-1 に示す。 キーワード:高炉スラグ微粉末、圧縮強度、中性化、等値換算係数 連絡先:〒192-0397 東京都八王子市南大沢 1-1、Tel 0426-77-1111、Fax 0426-77-2772. -250-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) V-125. 図より、高炉スラグ微粉末 4000 および 6000 の等値換算係数 kc は、材齢の進行とともに漸増する傾向に ある。普通セメントの性能を 100%とすると、材齢 28 日で高炉スラグ微粉末 4000 は 85%、高炉スラグ微 粉末 6000 は 118%の性能を有することが示された。これは、これまでの定性的な報告とも一致している。 (2) 中性化速度に関する高炉スラグ微粉末の性能. 1.4. 一般に、中性化深さ x (mm)と中性化期間 (week) の. B. SG4000. W/B=40%. 1.2. J. SG4000. W/B=50%. 1. H. SG4000. W/B=65%. 平方根の間には比例関係があり x = b t (ここに、b: 中性化速度係数)で表せる。中性化速度係数と水結合 材比の間には比例関係が成立することが既往の研究で 明らかにされている. 1)ので、この関係を適用し、湿潤. 養生を 5 日、10 日、28 日間行った高炉スラグ微粉末 を用いたコンクリートおよび普通コンクリートの中性. 0.8 0.6. B J C. 0.4. H. ラグ微粉末を用いたコンクリートの水結合材比を. E C B J H. E C B J H. SG6000. W/B=40%. E. SG6000. W/B=50%. C. SG6000. W/B=65%. 0.2 0. 化速度係数と水結合材比の関係を定式化した。そして、 中性化速度に関する等値換算係数 kn を導入し、高炉ス. E. 0. 5. 10 15 20 初期養生日数(日). 25. 30. 図-2 等値換算係数 kn の初期養生日数による変化. W/(C+knF)として、高炉スラグ微粉末を用いたコンク リートの中性化速度係数と等しい普通コンクリートの水セメント比を、等価水セメント比(W/C)eq として算 出する。そして、(W/C)eq=W/(C+knF)の関係から kn を求めた。 高炉スラグ微粉末 4000 および 6000 の初期養生日数 5 日、10 日、28 日における等値換算係数 kn を図-2 に示す。図より、高炉スラグ微粉末 4000 および 6000 の等値換算係数 kn は初期の養生日数が長いほど若干 増加する傾向にあり、初期養生日数 28 日で高炉スラグ微. 1.4. 粉末 4000 は 70%、高炉スラグ微粉末 6000 は 86%の性能. 1.2. を有することが示された。. B SG4000 5日 J SG4000 10日 H SG4000 28日. 1. 一般に圧縮強度の高いコンクリートは、内部組織が緻密 であるため耐久性も良いと考えられており、混和材の強度 発現と耐久性に対する効果は同等であるとみなされている。. 0.8. G G EE HE H J J H B B J G. 0.6 0.4. kn を比較し、養生日数による変化を検討した。その結果を. E SG6000 10日 C SG6000 28日. B. そこで、中性化試験開始時のコンクリートの強度発現に関 する等値換算係数 kc と中性化速度に関する等値換算係数. G SG6000 5日. C C C. 0.2 0 0. 0.2. 図-3 に示す。これより、両等値換算係数は養生日数が 5 日. 0.4 0.6 0.8 1 kc (強度発現). 1.2. 1.4. 図-3 等値換算係数の比較. 程度では同等であるが、 養生日数が長いほど強度発現に関する性能が、 中性化速度に関する性能を上回ることが示唆された。 結論 (1). 高炉スラグ微粉末 4000 は、普通セメントの強度発現に関する性能を 100%とすると、材齢 28 日で 85%. であり、35 日程度でセメントと同等になることが予想される。また、中性化速度に関しては初期養生日数 28 日で 70%の性能を有することが示された。 (2). 高炉スラグ微粉末 6000 の強度発現に関する性能は、材齢 17 日程度でセメントと同等であり、28 日で. は 118%であることが示された。また、中性化速度に関しては、初期養生日数 28 日で 86%の性能を有する ことが示された。 (3). 一般に、圧縮強度を指標として耐久性に関する評価が行われているが、本研究においては高炉スラグ微. 粉末の強度発現と中性化速度に関する性能は同等でないことが示された。従って、強度発現性状を基にした 中性化速度の判断には注意が必要である。 参考文献 1)和泉意登志、喜多達夫、前田照信:コンクリート構造物の耐久性シリーズ「中性化」、p26. -251-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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