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紀伊大島里海料理目録

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(1)

紀伊

大島里海料理目録

(2)

Ethno-ichthyological enumeration of

Dr

. Shinya Umemoto &

Tomoaki Iwatanai

(3)

  紀 伊 大 島 は 本 州 最 南 端 に あ る 潮 岬 の 東 方 海 上 、 約 一 . 五 キ ロ メ ー ト ル に 位 置 す る 旧 火 山 島 で 、 熊 野 地 方 陸 域 の 南 端 に あ る 。 最 近 、 筆 者 は 広 義 に は 西 牟 婁 郡 、 東 牟 婁 郡 、 南 牟 婁 郡 な ど を 併 せ て 美 牟 婁 地 方 、 狭 義 に は 古 座 川 流 域 な ら び に 串 本 湾 域 を 美 牟 婁 地 方 と 呼 ん で い る の で 、 美 牟 婁 郡 南 端 と も 表 現 で き る 。 国 土 地 理 院 測 図 部 基 本 情 報 調 査 課 ﹁ 全 国 都 道 府 県 市 区 町 村 別 面 積 調 ﹂ ︵ 平 成 一 八 年 四 月 一 日 現 在 、 速 報 値 ︶ に よ れ ば 、 紀 伊 大 島 の 面 積 は 九 . 六 八 キ ロ 平 方 メ ー ト ル 、 中 央 部 に 控 え め に 聳 え る 大 森 山 が 最 高 標 高 地 点 で 一 七 一 . 三 メ ー ト ル で あ る 。   紀 伊 大 島 の 周 囲 に は 権 現 島 、 苗 我 島 、 通 夜 島 、 臼 島 、 鰹 島 な ど 中 小 様 々 な 海 上 地 塊 を 随 え て お り 、 古 く か ら の 種 々 様 々 な 伝 説 を 内 包 す る 歴 史 と ロ マ ン に 満 ち た 空 間 で あ る 。 古 く 江 戸 時 代 以 前 は 村 上 水 軍 や 熊 野 水 軍 が 関 係 し 、 江 戸 期 に は 上 方 と 江 戸 を 結 ぶ 各 種 回 船 が 停 泊 す る た め の 施 設 や 余 地 を 本 土 側 の 現 ・ 串 本 湾 岸 な ら び に 古 座 川 河 口 域 と 共 に 形 成 し て い た 。 ま た 、 外 国 船 も 水 や 薪 炭 を 求 め て し ば し ば 紀 伊 大 島 に 立 ち 寄 っ た こ と が 知 ら れ て い る 。 紀 伊 大 島 か ら の 湧 き 水 は 長 期 貯 蔵 に 耐 え う る こ と で 有 名 で 、 飲 料 水 と し て か な り 赤 道 を 越 え て 持 ち 堪 え

はじめに

(4)

た 。 鬱 蒼 と し た 島 の 森 は 遠 く か ら も 目 立 っ た と い う 。 さ ら に 、 島 は 有 史 以 来 度 重 な る 南 海 ト ラ フ 周 辺 起 源 の 大 地 震 、 す な わ ち 江 戸 時 代 以 降 だ け で も 、 一 六 〇 五 年 の 慶 長 地 震 、 一 七 〇 七 年 の 宝 永 地 震 、 一 八 五 四 年 の 安 政 南 海 地 震 、 一 九 四 四 年 の 東 南 海 地 震 、 一 九 四 六 年 の 南 海 地 震 、 に 伴 う 大 津 波 か ら 紀 伊 半 島 を 、 自 ら を 犠 牲 に し て 守 護 し て き た 。   紀 伊 大 島 は 約 一 〇 〇 〇 か ら 一 五 〇 〇 万 年 前 の 、 海 嶺 の 列 島 側 へ の 沈 み 込 み に よ る と 推 定 さ れ る 盛 況 な 海 底 火 山 活 動 に よ っ て 基 礎 が 形 成 さ れ た 。 そ の 後 の 隆 起 と 海 食 に よ っ て 、 現 在 は 島 の 上 部 が ほ ぼ 台 地 上 で あ る 。 島 の 周 囲 は 、 一 部 の 砂 浜 ま た は 砂 利 浜 海 岸 を 除 け ば 、 急 角 度 に 屹 立 し た 断 崖 に 囲 ま れ 独 特 な 景 観 を な す 。   紀 伊 大 島 の 西 か ら 東 へ 順 に 大 島 地 区 、 須 江 地 区 、 樫 野 地 区 が 展 開 し て い る 。 こ れ ら の 三 地 区 の 集 落 は お 互 い に 鬱 蒼 と し た 常 緑 の 照 葉 樹 林 と か つ て は 水 田 と し て 有 効 に 活 用 さ れ た 線 状 谷 で 隔 て ら れ て い る 。 里 地 、 里 山 、 里 浜 な ど の 里 域 を 中 心 に 新 種 を 含 む 一 〇 〇 〇 種 以 上 の 陸 上 植 物 が 確 認 さ れ て い る 。 里 域 に 自 然 域 が 程 よ く 混 じ り 、 俳 句 や 短 歌 、 詩 な ど を 吟 じ や す い 環 境 で も あ る 。   紀 伊 大 島 の 沖 合 い を 国 際 的 な 暖 流 、 黒 潮 が 時 に 強 接 岸 し な が ら 東 進 し 、 熱 帯 や 亜 熱 帯 、 九 州 、 四 国 島 か ら の 生 物 や 文 化 要 素 、 漂 着 物 を 紀 伊 大 島 南 岸 へ 直 接 も た ら し 、 さ ら に 黒 潮 の 分 流 が 串 本 湾 に 流 れ 込 み 、 豊 饒 な 海 の 贈 り 物 を 紀 伊 大 島 北 ・ 西 岸 へ 運 ん で い る 。   さ て 、 紀 伊 大 島 西 岸 や 南 西 岸 に は 養 殖 筏 も 多 数 見 ら れ る が 、 特 筆 す べ き 伝 統 的 で 持 続 的 な

(5)

漁 法 が あ る 。 そ れ が 定 置 網 で あ る 。 紀 伊 大 島 で は 二 〇 〇 六 年 現 在 、 合 計 五 ヶ 所 で 定 置 網 が 操 業 さ れ て い る 。 島 の 東 端 の 樫 野 地 区 で は 、 江 戸 時 代 か ら 丁 寧 に 保 全 さ れ て き た と 推 定 さ れ る 魚 付 け 林 を 背 後 に 抱 き つ つ 、 串 本 湾 側 の 里 海 に 弁 天 前 大 敷 、 丸 大 大 敷 、 野 高 大 敷 の 三 つ が 集 中 し て 張 ら れ て い る の だ 。   定 置 網 漁 と は 外 海 か ら 入 っ て き た 魚 が 島 伝 い に 遊 泳 す る 進 路 を 、 ま ず は 巧 み に 塞 ぎ 、 次 に 網 伝 い に 魚 を 導 き 、 最 終 の 網 で 捕 ら え る と い う 漁 法 で あ る 。 原 則 と し て は 朝 ま た は 夕 方 に 漁 獲 が あ る 。 ク ジ ラ 、 イ ル カ 、 ジ ン ベ イ ザ メ 、 オ サ ガ メ 、 マ ン ボ ウ 、 イ ト マ キ エ イ 、 ク ロ マ グ ロ 、 ク エ な ど の 珍 魚 獣 も 時 に は 見 ら れ 、 魚 種 も 豊 富 で 季 節 に よ っ て 獲 れ る 魚 も 変 わ る 。 通 年 に 獲 れ る ア ジ 類 ・ イ カ 類 等 は 一 潮 一 潮 ご と に 魚 体 が 変 化 し て 行 く 、 と い っ た 具 合 で あ る 。   紀 伊 大 島 の 大 敷 網 の 周 辺 で 漁 獲 さ れ る 魚 の 種 類 は 、 春 は サ ワ ラ 、 メ ジ ロ 、 ス ル メ 、 ア カ イ カ 、 イ シ ダ イ 、 ア ジ 類 、 イ サ キ 、 シ イ ラ 、 マ ダ イ 、 サ バ 類 、 ヒ ラ メ 、 夏 は ム ツ 、 ア カ イ カ 、 カ マ ス 、 ア ジ 、 イ サ キ 、 シ イ ラ 、 イ ワ シ 、 サ バ 類 、 秋 は イ シ ガ キ ダ イ 、 カ マ ス 、 ア ジ 、 イ サ キ 、 シ イ ラ 、 サ ン マ 、 冬 は ブ リ 、 メ ジ ロ 、 ス ル メ 、 ア カ イ カ 、 イ シ ダ イ 、 ア ジ 、 タ チ ウ オ 、 サ ン マ 、 ヒ ラ メ 、 と い う よ う と 大 変 に 賑 や か で あ る 。   本 書 で は 、 紀 伊 大 島 里 海 の 定 置 網 や 近 傍 の 磯 で お も に 捕 獲 さ れ る 魚 類 、 イ カ 類 、 甲 殻 類 、 貝 類 、 藻 類 を 総 覧 し 、 昭 和 中 期 か ら 平 成 年 間 に か け て の 伝 承 料 理 や 準 伝 承 料 理 を 分 類 群 別 に 解 説 し た 。 ま ず は 、 全 体 に 共 通 す る 基 本 料 理 手 順 の 項 目 を お 読 み 、 ご 理 解 い た だ き た い 。

(6)

  料 理 は 本 来 、 関 係 す る 里 域 や 隣 接 す る 里 域 を 共 構 成 し 共 連 環 す る 里 空 、 里 海 、 里 地 、 里 山 、 と い う 一 体 の も の か ら 贈 ら れ た 宝 物 の 総 合 芸 術 で あ る 。 こ の 地 域 の 料 理 は 遠 く 房 総 半 島 か ら 琉 球 以 南 ま で に 広 が る 黒 潮 圏 、 照 葉 樹 林 文 化 圏 、 九 州 ま で 至 る 瀬 戸 内 文 化 圏 、 ナ ラ 帯 文 化 圏 の 重 層 混 交 地 域 で あ り 、 互 い に 切 り 離 せ な い 強 固 な 連 環 ネ ッ ト ワ ー ク 交 差 点 に あ る が 、 今 回 は 紀 伊 大 島 周 辺 の 里 海 素 材 に 限 定 し た 。 最 近 、 温 暖 化 な ど の 影 響 で 魚 族 の 種 類 に 変 化 が 見 ら れ る 。 地 域 の 料 理 と は 固 定 的 な も の で は な く 、 時 代 に 応 じ て 一 部 は 変 容 し て い く も の で あ る 。 人 事 で は 、 ス タ ッ フ を 人 罪 か ら 人 在 、 さ ら に 人 材 、 そ し て 人 財 と し て い く こ と が 要 諦 で あ る が 、 毎 日 の 料 理 で も 現 場 で 入 手 で き る 素 材 を 柔 軟 に 美 味 く 活 用 す る こ と が 重 要 も あ る 。 こ う し た 料 理 の 変 容 に つ い て も 追 跡 し つ つ 、 将 来 に 向 け て さ ら に 拡 充 し て 行 き た い 。   本 編 の 料 理 解 説 と は 別 に 、 紀 伊 大 島 の 伝 統 を 色 濃 く 残 す 樫 野 地 区 に か か わ る ト ピ ッ ク を 紹 介 し た 。 こ れ ら は 本 編 を 理 解 す る う え で 一 助 に な る と 同 時 に 、 一 部 串 本 町 役 場 の 助 成 を 受 け 、 二 〇 〇 三 年 に 出 版 、 紀 伊 大 島 全 所 帯 に 無 料 で 配 布 し た ﹁ 紀 伊 大 島 フ ィ ー ル ド ・ ガ イ ド ― 自 然 編 ― ﹂ の 続 編 の 役 割 も か ね て い る 。 初 等 中 高 等 教 育 課 程 で の 教 育 資 料 に 活 用 し て い た だ け れ ば 幸 い で あ る 。   な お 、 魚 介 類 、 藻 類 の 分 類 体 系 に つ い て は 、 Nelson ︵ 二 〇 〇 六 ︶ や イ ン タ ー ネ ッ ト U R L 、 貝 類 別 名 称 に つ い て は 川 名 ら ︵ 一 九 八 八 ︶ を 参 考 に し た 。 紀 伊 大 島 民 俗 気 象 や 魚 類 お よ び 海 産 生 物 方 言 に つ い て は 、 筆 者 ら ︵ 二 〇 〇 三 ︶ を 参 照 さ れ た い 。

(7)

  最 後 に 、 原 稿 作 成 に ご 尽 力 い た だ い た 潮 岬 在 住 の 平 井 庄 作 さ ん 、 紀 伊 大 島 の 皆 様 に 御 礼 申 し 上 げ ま す 。       紀 伊 大 島 須 江 赤 崎 に て                                                               梅 本 信 也 ・ 岩 谷 知 明

(8)

樫 野 の 火 祭 り 37 大 敷 ︵ 定 置 網 ︶ 39 昭 和 三 〇 年 代 の 食 生 活 41 昭 和 三 〇 年 代 の 小 学 校 の 弁 当 と お や つ 42 串 本 湾 の 過 去 ・ 現 在 ・ 未 来 44 索 引 47

目  

基 本 調 理 方 法 1 分 類 群 別 料 理 解 説 7 ト ピ ッ ク ス 紀 伊 大 島 周 辺 の 里 海 風 35 魚 見 台 36 雷 公 神 社 37

(9)

一 . サバやアジは首折れにし 、 血を抜く 。    暴れさせないことが重要である 。    氷で〆た魚と比べると 、 首折れにした方が明らかに    身質が良くなる 。 二 . カツオ類は生きている間に尾を持ち 、 頭 を打ちつける 。    首折れ法による血抜きでも良い 。 三 . 大型マグロ類は脳天に〆クイを刺し 、 そこからステン針    金を通し神経を絶つ 。 エラや内臓を取り除き氷で冷す 。 四 . 小型魚は水氷で冷す 。 五 . 鯛や石鯛他はエラと小エラの間の頭側に包丁を入れ    〆て血を抜く 。 尾にも包丁を入れる時もある 。

〆方

基本調理方法

(10)

一 . ウロコ落し器や包丁でウロコを落す 。    大型クエは柳刃包丁でウロコをスキ切りする 。    なお 、 スキ切ったウロコの唐揚げは珍味である 。 二 . エラや内臓を除去 。 血もよく洗い落とす 。 三 . 三枚におろす 。 平目やカレイは五枚におろす 。    小アジやイワシ類は手開きで捌く 。 四 . 腹骨をすき 、 中骨を切り取りオン節二枚 、 メン節二枚に    分けて皮を引く 。 小型魚は中骨を付けたまま刺身に 。 五 . これ以降は極力 、 水 気を使わない 。 一 . ウロコを落し内臓やエラを除去する 。 二 . 手頃な大きさに切る 。 もちろん 、 姿 のままでも良い 。 三 . 砂糖 、 しょう油 、 酒 、 味醂が基本の味付け調味料である    が 、 トウガラシ 、 ショウガ 、 梅干し 、 サンショウなどの

下処理

煮付け

(11)

   香辛料でアクセントをつける 。    タマネギ 、 ゴボウ 、 ネギ等の野菜も入れてもよい 。    しょう油だけで煮付けても美味しい 。 四 . カツオ 、 コンブ出汁で煮る場合もあるが 、    魚の出汁がおいしいので水だけで煮付けたが美味い 。 一 . ウロコを落し素焼きにする 。 二 . ウロコを取らないでそのまま焼き 、 食べるときは 、    焦げたウロコを皮ごとはぎ 、 しょう油をかけて食べる 。 三 . 切り身に塩を振り焼く 。 四 . 茹でたものを焼く 。 五 . 塩をふって塩焼き 。 六 . その他 、 タレを付けながらの照り焼き 、    蒸しによるホイル焼きもある 。

焼き

(12)

一 . 素材にてんぷら粉を付け 、 溶き卵につけ 、    さらにパン粉を塗す 。 切り身の場合もあるが 、    小型魚は頭を取り開いたり丸のまま 、 油で揚げる 。 一 . 大中型魚は切り身 、 小型魚は頭を取り開いて 、    あるいは丸のまま揚げる 。 二 . 煮付け た ︵ イカ ︶ は そのまま天ぷらにする 。 三 . すり身にしてから揚げる 。 一 . カラアゲ粉あるいはカタクリ粉を付けて    油でカラッと揚げる 。 二 . 三種の工程がある 。    ①三杯酢に漬けて 、 南蛮漬けに 。

フライ

天ぷら

カラアゲ

(13)

   ②砂糖 、 しょう油 、 みりんの煮詰めた汁で煮込み甘露煮    風にする 。    ③しょう油や塩をふる 。 三 . 素揚げの場合は 、 砂糖醤油にからめると美味い 。 一 . しょう 油 ︵ 甘口 、 辛 口 、 タマリ ︶ 二 . 自家製ムギ味噌 三 . 酢味噌に適量の水と砂糖を和えたもの 四 . ポン酢とネギ 五 . しょう油にワサビや一味 、 七 味 、 酢を加えたもの 六 . しょう油にタカの爪 、 マヨネーズを加えたもの    ︵ 遠洋漁師が始めた ︶ 七 . 塩にレモン 、 スダチ 、 カボスを加えたもの

刺身・アライの

付け汁及び薬味

(14)

一 . 材料サンマ 、 ア ジ 、 カマス 、 ウルメ 、 キビナゴ 二 . 魚は背開きにして背ビレと中骨と腹骨を除き 、 塩をする 。    ウルメ・キビナゴは頭を取り腹ワタを除き 、    爪と指で腹側から手開きにする 。 三 . 数時間後塩を洗い流し て ︵ 梅酢で洗う事もある ︶    水気を取り 、 数時間甘酢で〆る 。 四 . 〆た魚を酢飯にのせ 、 魚の旨味が酢飯に移った頃が    美味となる 。 五 . 魚の臭みを抑えたり 、 味にアクセントを付けるために    酢飯と魚の間に千切りしょうがをいれてもよい 。 六 . 大型のアジやサバ 、 ヒラメ 、 タイなどは〆た上 、    切り身にしてのせる 。

魚の姿寿司

(15)

分類群別料理解説

魚類編

顎口上綱   G n athostomata 軟骨魚階 ︵軟骨魚類︶ Chondriomorphi 板鰓亜綱   E lasmobranchii エイ目   Rajiformes トビエイ亜目   M ylibatoidei イトマキエイ科

オニイトマキエイ

M

anta bir

ostris

熱帯から亜熱帯、肉食性。 別名   マンタ 両ヒレの部分を干物業者へ。 真口階 ︵硬骨魚類︶ T eleostomi 条鰭綱   A ctinopter ygii 新鰭亜綱   N eopter ygii 真骨類   T eleostei E lopimorpha ウナギ目   Anguilliformes ウツボ科

ウツボ

G

ymnothorax kidako

珊 瑚 の な い 南 日 本 の 浅 海 の 岩 礁 に 棲 む 。 肉 食性。 戻りカゴで捕獲する。干物、 すき焼き、 煮 付、 つみれの具、味噌汁の具等。 活 カ ゴ の 中 の ウ ツ ボ に 多 量 の 塩 を ふ り か け 、 ヌ メ リ を 落 し ウ ツ ボ を 弱 ら せ る 。 目 打 ち を し て 背 開 き に し て 、 背 ビ レ 、 中 骨 、 内 臓 、 頭 を

(16)

除 去 し 、 し っ か り と 水 洗 い し て コ ッ パ リ ︵ 竹 でウツボを広げる串︶ を付けて寒風に干す。 ア ラ は 内 臓 や 中 骨 は 煮 付 け や 味 噌 汁 に 、 頭 の首の部分の身を切り落とし干物にする。 大 型 の ウ ツ ボ は 肛 門 か ら 頭 側 の 腹 肉 に は 骨 切りする骨が無いのですき焼きに良い。 ハモ科

ハモ

M

uraeneso

x ciner

eus

インド洋から西太平洋の沿岸砂泥域、 肉食性。 骨 切 り し て す き 焼 き に 供 し た り 、 水 炊 き 、 梅肉和え、とする。 京 都 の 祇 園 祭 が 終 わ っ て か ら の ハ モ は 二 束 三文で仲買業者に買われてしまう。 Clupemorpha ニシン目   Clupeiformes カタクチイワシ科

カタクチイワシ

E

ngraulis japonicus

沿岸や内湾の表層域で群棲、肉食性。 別名   ドロイワシ    干物。 ニシン科

ウルメイワシ

E

tr

umeus ter

es  

日本から東シナ海の回遊魚、肉食性。 別名   ウルメ、大きいのは棒ウルメと呼称。 干物、姿寿司、刺身、煮付等。

マイワシ

S

ar

dinops melanostictus

日本から東シナ海、沿岸回遊、大群棲する。 別 名   ヒ ラ ゴ 、 中 型 は 中 バ 、 大 型 は 大 バ 、 とそれぞれ呼称。 干物、刺身、煮付、フライ、天ぷら等。

(17)

キビナゴ

S

pratelloides gracilis

インド ― 太平洋   産卵期には大群で接岸。 干物、 刺身、 煮付、 フライ、 天ぷら、 姿寿司等。 小 型 の キ ビ ナ ゴ の 干 物 は フ ラ イ パ ン で 炒 る 事 もある。 C yclosquamata ヒメ目   A ulopiformes エソ科

マエソ

S

aurida sp.

インドから西太平洋、肉食性。 別名   エソ イ カ を つ な ぎ に し て 、 魚 肉 天 プ ラ に す る と 最高の美味である。 A canthoptergii M u gilomorpha ボラ目   M u giliformes ボラ科

ボラ

M

ugil cephalus cephalus

熱 帯 か ら 温 帯 に 棲 息 す る 。 内 湾 性 、 幼 魚 は 淡水域まで分布する。雑食性。 刺 身 に し て 氷 水 で 締 め て ア ラ イ に 、 ミ リ ン 干し、卵巣はカラスミとする。 秋 に 串 本 港 で 水 揚 げ さ れ る ボ ラ は 、 卵 だ け の値段で身は捨てられる事がある 昔 は 鯛 の 刺 身 の 代 用 と し て 利 用 さ れ て い た らしい。

(18)

A therinomorpha ダツ目   B eloniformes サヨリ科

サヨリ

H

yporhamphus sajori

日本各地から東シナ海の沿岸、肉食性。 刺身、小型は丸干干物、寿司とする。 トビウオ科

トビウオ

C

ypselur

us agoo agoo

北海道以南、肉食性。 刺身、フライ、干物とする。 定 置 網 操 業 時 、 網 内 の ト ビ ウ オ が 作 業 灯 に 群がってくる光景は度肝を抜く。 体 験 観 光 の ト ビ ウ オ 捕 り は 、 こ の 習 性 を 利 用している。 P er comorpha トゲウオ目   G aster osteiformes ヤガラ科

アカヤガラ

F

istularia petimba

インドから太平洋の沖合いに棲息、肉食性。 刺身、煮付にする。 大 き い の は 浜 値 で も 三 千 円 ∼ 五 千 円 の 時 も ある。 産 後 の 肥 立 ち に 良 い の で 、 か つ て は 出 産 後 の母親に食べさせた。 カサゴ目   Scorpaeniformes カサゴ亜目   Scorpaenoidei フカカサゴ科

ミノカサゴ

P

ter

ois lunulata

インドから太平洋の岩礁域、肉食魚。 別名   ヤマノカミ 煮付、刺身に。

(19)

ヒ レ が 有 毒 な の で ヒ レ を 切 っ て か ら 調 理 す る。身は優しく美味い。

メバル

S

ebastes iner

mis

日本から朝鮮半島の岩礁域。肉食。 刺身、煮付等。

カサゴ

S

esbastiscus mar

moratus

日本からフィリッピンの岩礁域、肉食。 別名   ゴッチョウ、ゴーチョウ、ガシラ 刺身、煮付、鍋、カラアゲにする。

オニカサゴ

Scorpaenopsis cirr

osa

イ ン ド か ら 太 平 洋 の 沿 岸 岩 礁 域 、 サ ン ゴ 礁 域。肉食性。 刺身、煮付、鍋、カラアゲとする。 ヒレに毒あり ホウボウ科

ホウボウ

Chelidonichthys spinosus

南日本から東シナ海の深い砂泥に棲息。 肉食。 刺身 ︵美味︶ 、煮付、カラアゲ等に。 白身魚。 スズキ目   P er ciformes スズキ亜目   P er coidei スズキ科

スズキ

Lateolabrax japonicus

日 本 温 帯 域 か ら 東 シ ナ 海 に 棲 息 、 河 川 に も 遡上。肉食性。 アライ、焼物等に。

ヒラスズキ

Lateolabrax latus

南日本、沿岸で大型個体。肉食性。 アライ、焼物等に。

(20)

ハタ科

クエ

E

pinephelus br

uneus

南 日 本 か ら 東 シ ナ 海 の 沿 岸 岩 礁 域 に 棲 息 。 肉食性。 水炊き、刺身、カラ揚、煮付にする。

ホウセキハタ

E

pinephelus chlor

ostigma

インドから西太平洋。肉食性。 別名   イギス 水炊き・刺身・煮付にする。

ホウキハタ

E

pinephelus morrhua

南日本から東シナ海の岩礁、肉食性。 別名   ハルカ   ク エ よ り 単 価 が 落 ち る 。 水 炊 き 、 刺 身 、 カ ラ揚、煮付に。 キス科

シロギス

S

illago japonica

南 日 本 か ら 東 シ ナ 海 の 沿 岸 砂 底 に 分 布 す る 。 肉食性。 別名   キス 天ぷら、刺身などに。 アマダイ科

アマダイ

種 不 明   南 日 本 か ら 東 シ ナ 海 の 砂 泥 底 。 肉 食性。 刺身、塩焼等。 ムツ科

ムツ

Scombr

ops boops

日本から東シナ海の深い岩礁域。肉食性。 煮付、刺身、すり身、タタキ味噌にする。 ムツの煮付を食べた残りの骨に ︵自分の食べ

(21)

た カ ス ︶ 熱 い お 茶 を か け て 飲 む と 健 康 に 良 い と言われ、医者殺しとの異名を持つ。 ヒメジ科

オジサン

P

ar

upeneus multifasciatus

インドから太平洋の珊瑚域。 煮付にする。 ハタンポ科

ツマグロハタンポ

P

empheris japonica

南日本からフィリッピン。   別名   アタボ 干物にする。脂が乗って美味である。 メジナ科

メジナ

G

ir

ella punctata

日本から東シナ海の沿岸岩礁域。雑食性。 別名   グレ、口太グレ 刺身、煮付、湯引き刺身、水炊きに。

クロメジナ

G

ir

ella leonina

南日本から東シナ海の沿岸岩礁域。雑食性。 別名   尾長メジナ メ ジ ナ と 同 じ だ が 尾 長 メ ジ ナ の 方 が は る か に 美 味 し く 、 刺 身 は し っ と り と し て い て 、 煮 ると身はプリッっとしている。 イスズミ科

イスズミ

K

yphosus v

aigiensis

イ ン ド か ら 太 平 洋 の 沿 岸 岩 礁 と サ ン ゴ 礁 域 。 雑食性。 別 名   イ ズ ス ミ 、 小 型 を キ ッ ト ウ 、 そ の 中 間魚をキットウ頭と呼称 刺身、煮付、湯引き刺身、水炊きにする。 冬 場 に な る と 一 昔 前 は 一 匹 が 壱 万 円 以 上 の 高 級 魚 、 宴 会 で 珍 重 さ れ る が 、 夏 場 は 大 き い 個体でも一匹が百円である。

(22)

ミナミイスズミ

K

yphosus bigibbus

インドから太平洋のサンゴ礁付近。雑食性。 別名   イスズミ、キットウ 刺身、煮付、湯引き刺身、水炊きに。 イサキ科

イサキ

P

arapristipoma trilineatum

南 日 本 温 帯 か ら 東 シ ナ 海 の 沿 岸 岩 礁 域 で 群 棲。肉食性。   別名   イサギ 刺身、煮付、干物、卵の煮付に。 五 月 ∼ 六 月 ご ろ が 旬 で お 腹 に 卵 を 持 ち 、 そ の卵の煮付は大変美味である。 イトヨリダイ科

イトヨリダイ

N

emipter

us virgatus

南 日 本 か ら 東 シ ナ 海 の 深 め の 泥 性 海 底 性 、 肉食性。 別名   イトヨリ 刺身、煮付、焼きに。 タイ科

マダイ

P

agr

us major

南 日 本 か ら 東 シ ナ 海 の 岩 礁 域 、 砂 礫 底 。 肉 食性。 刺身、煮付、塩焼き、タイシャブ等に。 養殖マダイは安価対策として干物となる。

チダイ

E

vynnis japonica

南日本から東シナ海。肉食性。 刺身、煮付、姿寿司、〆チダイ等に。

クロダイ

A

canthopagr

us schlegelii

日本から東シナ海の内湾砂泥底。肉食性。 別名   チヌ 刺身、煮付に。

(23)

フエフキダイ科

タマメイチ

G

ymnocranius sp.

インドから西太平洋。肉食性。 別名   目市、メイチ 刺身、煮付、吸い物とする。 旬 は 夏 、 浜 値 で 一 キ ロ グ ラ ム 五 千 円 以 上 の 時もある。 刺 身 は 甘 く 、 し っ と り し て い て 最 高 に 美 味 ですが旬からズレると不美味である。

ハマフエフキ

Lethrinus nebulosus

インドから西太平洋のサンゴ礁と岩礁。 別名   タマミ 刺身、煮付等に。 マンジュウダイ科

ツバメウオ

P

latax teira

インドから西太平洋のサンゴ礁域。雑食性。 煮付に。 市 場 で は 商 品 価 値 が 皆 無 の た め 捨 て る が 潮 岬の住民には美味とする人もいるようだ。 カゴカキダイ科

カゴカキダイ

M

icr

ocanthus strigatus

太平洋の沿岸岩礁域で小群生。肉食性。 別名   アブライヨ 煮付。名前の通り脂が乗って美味 イシダイ科

イシダイ

O

plegnathus fasciatus

南日本沿岸岩礁域。肉食性。   別名   アサナベ、ハス

イシガキダイ

O

plegnathus punctatus

南日本から南シナ海。肉食性。   別名   コメアサナベ、コメカミ 両 種 と も 、 釣 り 師 に と っ て 幻 の 魚 と 言 わ れ ている。

(24)

幼 魚 は 煮 付 、 焼 き 物 、 カ ラ ア ゲ 等 に 、 成 魚 は刺身、鍋、アラ煮等に。 皮の湯引きポン酢風味が美味である。 回 遊 イ シ ダ イ 、 イ シ ガ キ ダ イ は 、 定 置 網 で は春と秋に、多い時には何百匹単位で取れる。 磯 付 き の モ ノ と は 異 な り 、 胃 や 腸 に 内 容 物 が 無 い の で 磯 臭 さ が な く 、 脂 が の っ て 大 変 美 味しい。 アジ亜目   Carangoidei シイラ科

シイラ

Cor

yphaena hippur

us

熱帯から温帯。肉食性。 別名   トウヒャク 刺身、干物、みりん干し、フライ等に。 刺 身 に し た 時 の 身 の 質 が ヒ ラ マ サ に 似 て い る の で 漁 師 で も ヒ ラ マ サ と 信 じ て 食 べ た と い う話もある。トロ部分の刺身は美味である。 春 の 鰹 の シ ー ズ ン に は 外 道 と し て 釣 ら れ 、 串 本 市 場 で は キ ロ グ ラ ム 当 た り 二 〇 円 ∼ 五 〇 円 の 安 値 が 付 け ら れ る 。 そ の 頃 は お 腹 に 卵 が あ り 、 卵 だ け を 取 っ て 身 は 捨 て ら れ る 事 も あ る 。 か つ て は 弁 当 の 白 身 魚 の 主 材 だ っ た と い う話もある。 アジ科

ツムブリ

E

lagatis bipinnulata

熱帯から温帯。肉食性。 刺身にされるが、大して美味しくはない。

ブリ

S

eriola quinqueradiata

日本から朝鮮半島。肉食性。   出 世 魚 で 、 モ ジ ャ コ ↓ ツ バ ス ↓ ハ マ チ ↓ メ ジロ↓ブリ、となる。 刺 身 、 煮 付 、 ブ リ シ ャ ブ 、 ブ リ す き 焼 き 、 アラ炊、塩漬け、魚飯、照り焼き等に。 ブリすき焼きを食すると、 朝まで香りが残る。

(25)

ヒラマサ

S

eriola lalandi

日 本 温 帯 域 か ら 東 シ ナ 海 、 北 米 沿 岸 、 オ ー ストラリア。肉食性。 刺身、 煮付、 シャブシャブ、 アラ炊、 塩漬け、 魚飯、照り焼き等に。

カンパチ

S

eriola dumerili

熱帯から温帯。肉食性。   刺身、 煮付、 シャブシャブ、 アラ炊、 塩漬け、 魚飯、照り焼き等に。 シオ、カンパチ、アカハナと出世する。

マアジ

T

rachulus japanicus

南日本から東シナ海。肉食性。 別名   アジ、小型を豆アジ 刺 身 、 煮 付 、 フ ラ イ 、 ナ ン バ ン 漬 、 干 物 、 タタキ、味噌汁、タタキ味噌 ︵ナメロウ︶ に。 ア ジ を 三 枚 に お ろ し 、 小 さ く 切 る り 、 ︵ 豆 ア ジ は 頭 と 内 臓 を 除 去 し て 中 骨 の ま ま ︶ 、 そ れ を包丁でひたすら叩きそれへ味噌、ショウガ、 ネギを入れ粘りが出れば完成である。 酢 か ポ ン 酢 で 食 べ た り 、 ダ ン ゴ に し て 味 噌 汁へ投入する場合もある。

マルアジ

D

ecapter

us mar

uadsi

太平洋、肉食性。 別名   青アジ 大型は刺身にするが小型は養殖のエサになる。

オアカムロ

D

ecapter

us tabl

インドから太平洋。肉食性。     別名   ミズムロ 刺身、煮付等。

シマアジ

P

seudocaranx dentex

熱帯から温帯。肉食性。   別名   コセ 高級魚で、刺身、アラ煮、すまし汁等に。

(26)

ベラ亜目   Labr oidei ベラ科

ササノハベラ

P

seudolabr

us japonicus

中部日本の沿岸岩礁域、肉食性。 別名   ゴマンリョウ 煮付け。釣りの外道として釣れる。 た だ し 、 そ の 後 の 研 究 で 、 ホ シ サ サ ノ ハ ベ ラ と ア カ サ サ ノ ハ ベ ラ に 分 け ら れ た が 、 ど ち らかは不明である。 ブダイ科

ブダイ

C

alotomus japonicus

インドから西太平洋、磯生。雑食性。 別名   アオイガミ ︵♂︶ 、アカイガミ ︵♀︶ 煮付、アライ、味噌汁、フライ等に。 イ ガ ミ の 煮 こ ご り は 美 味 で 、 特 に 紀 伊 田 辺 近 郊 で は イ ガ ミ が 無 い と 祭 り が 始 ま ら な い と ま で 言 わ れ る 。 作 り 方 は 、 ① ブ ツ 切 り に し て 茹 が き 、 ② 水 を 捨 て 酒 と し ょ う 油 、 砂 糖 で 煮 付 け る 。 ③ 身 を ほ ぐ し て 煮 汁 と 一 緒 に 冷 蔵 庫 に 入 れ 煮 こ ご り に し て 食 べ る 。 ④ 中 に は ウ ロ コ を 取 ら ず そ の ま ま 煮 付 け る と よ り 一 層 煮 こ ごり度が増すという人もいる。 イガミ釣りに関して、 今はホンダワラ ︵海藻︶ ︵ 三 重 県 産 ︶ を エ サ に す る が 、 か つ て は ホ ン ダ ワ ラ の 無 い 時 は 蒸 か し た サ ツ マ イ モ や ダ イ コ ンの葉で釣った。 な お 、 イ ガ ミ 釣 り で は 、 イ ガ ミ と シ ラ ミ は 有ったら食い付く!などと言われる。 ニザダイ亜目   A canthur oidei ニザダイ科

ニザダイ

P

rionur

us scalpr

um 

南日本から東シナ海の沿岸岩礁域。雑食性。 別 名   サ ン ノ 字 ハ ギ 、 サ ン ノ ジ ハ ゲ 、 回 遊 性 の も の は ア ジ ロ ハ ギ ・ ハ ゲ 、 樫 野 ハ ギ ・ ハ ゲ、ヨンノ字ハギ、ハゲ

(27)

アライ、刺身、塩焼き、素焼きに。 餌 を 横 取 り す る の で 、 釣 り の 外 道 と い わ れ るがヒキが強い。 サ ン ノ 字 釣 り メ ノ リ ︵ 海 藻 ︶ を エ サ に 釣 る 。 昔はふかし芋を使用した。 二 〇 年 程 前 ま で は 夏 場 、 樫 野 埼 灯 台 西 側 で 回 遊 サ ン ノ 字 を 捕 る 為 に 行 わ れ て い た ア ジ ロ 漁 の 物 を ア ジ ロ ・ 樫 野 ︵ ハ ギ ・ ハ ゲ ︶ と 言 っ て いた。 夏 場 定 置 網 に 回 遊 サ ン ノ 字 が 何 百 匹 単 位 で 捕 れ る の を ア ジ ロ ・ 樫 野 ︵ ハ ギ ・ ハ ゲ ︶ と 言 っ ている。 昔 は マ ナ 板 ハ ギ ・ ハ ゲ と 言 わ れ る 程 大 き な のがあったが最近は小型化している。 磯 の サ ン ノ 字 は 海 藻 ・ 貝 類 を 食 べ て い る か ら 相 当 な 磯 臭 が す る が 、 ア ジ ロ ・ 樫 野 ハ ギ ・ ハゲは、腹の中は脂だけで匂いが少ない。 ア ラ イ の 作 り 方 エ ラ と 小 エ ラ の 上 を 包 丁 で〆て血を抜く・尾を落として血を抜く。 タ ン ザ ク 形 で 水 氷 で 〆 て 、 刺 身 形 で 水 氷 で 〆ることを二回以上行い、臭みを抜く。 酢 味 噌 で 和 え て い た だ く 。 な お 、 酢 味 噌 の 分 量 は 、 ① 酢 と 味 噌 と 氷 、 ② 小 量 の 酢 と 味 噌 と氷 ︵味噌汁状︶ 、 ③酢と味噌と氷と砂糖 ︵薬味 青 唐 辛 子 ・ シ ョ ウ ガ ・ ネ ギ ︶ 、 ④ し ょ う 油 を 参 考とする。 アイゴ科

アイゴ

S

iganus fuscescens

中部日本の沿岸岩礁域で群棲。 別名   バリコ ︵小型︶ 、アイノバリ、アイ 刺身 ︵アライ︶ 、干物、特に小型は丸干に。 ヒ レ に 毒 が あ る の で 注 意 し な が ら 、 又 は 予 めハサミでヒレを切ってから調理。 土地の諺 ﹃アイのナマスで皿なめた ! !﹄︵ 皿 までなめる程おいしいという意味。 ︶

(28)

サバ亜目   Scombr oidei マカジキ科

バシヨウカジキ

Istiophor

us platypter

us

インドから太平洋、やや沿岸性で肉食性。 別名   バショウ 市場に出荷する。 あまり美味しくないらしい。

マカジキ

T

etraptur

us audax

インドから太平洋、外洋性、肉食魚。

クロカジキ

M

akaira mazara

インドから太平洋、外洋性、肉食性。

シロカジキ

M

akaira indica

インドから太平洋、外洋性、肉食性。 そ れ ぞ れ 三 種 と も 魚 体 が 大 き く 、 市 場 に 出 荷する。 角 は 、 ロ ー プ を 加 工 す る ス パ イ キ ︵ く さ び ︶ にする。 トロ部分の刺身は美味しいらしい。 サバ科

マサバ

Scomber japonicus

熱 帯 か ら 温 帯 に 分 布 、 沿 岸 を 大 群 で 回 遊 す る。肉食性。 別名   平サバ

ゴマサバ

Scomber australasicus

南 日 本 か ら 東 シ ナ 海 、 オ ー ス ト ラ リ ア 南 部 沿岸を大群で回遊する。肉食性。 刺 身 、 煮 付 、 〆 サ バ 、 フ ラ イ 、 カ ン ロ 煮 、 味噌煮等。 マ サ バ ︵ 平 サ バ ︶ の ほ う が 美 味 し く 価 値 が 高 い 。 し か し 、 ゴ マ サ バ で も 脂 が の る 年 も あ り 秋が深まるほどに美味しくなる。 基 本 編 で も 述 べ た が 、 首 折 れ サ バ 処 理 が 良 い 。 す な わ ち 、 生 き て い る サ バ の 首 を 折 り 即 死 さ せ 血 を 抜 く 。 こ れ に よ り 身 割 れ や い た み が遅くなる。

(29)

サワラ

Scomber

omor

us niphonius

中 部 日 本 か ら 朝 鮮 半 島 、 東 シ ナ 海 に 棲 息 、 肉食性。 刺身、煮付、魚飯、すまし汁、焼きモノ等。 活 魚 に 出 来 な い の で 新 し け れ ば 新 し い 程 、 刺身は価値が高い。

カマスサワラ

A

canthocybium solandri

熱帯から温帯、準外洋性、肉食性。 別名   沖ザワラ 刺身、フライに。 サワラより味が落ちて価格が安い。

ハガツオ

S

ar

da orientalis

熱 帯 か ら 温 帯 域 、 沿 岸 で 大 群 を 構 成 す る 。 肉食魚。 刺身、魚飯、煮付、すまし汁、焼きもの等。 脂がのる程に肉がピンク色をしてくる。

ヒラソウダ

A

uxis thazar

d

熱 帯 か ら 温 帯 、 沿 岸 を 群 れ で 回 遊 す る 。 肉 食性。 別名   ソマ、ソウダガツオ 刺身、 魚飯、 煮付、 すまし汁、 節、 塩漬にする。 注意点血筋を取り除かないと食当たりする。 塩 漬 け 多 量 の 塩 を ま ぶ し て 冷 蔵 庫 に 保 存 、 水洗いして茹でて食べる。

マルソウダ

A

uxis r

ochei

熱 帯 か ら 温 帯 、 沿 岸 を 群 れ で 回 遊 す る 。 肉 食性。 別名   メジカ 煮付、生節、堅節に。 鮮 度 が 良 い と 刺 身 に す る 人 も い る が 、 脂 が 強過ぎるためか、食当たりする人もいる。 生 節 は 丸 の ま ま 茹 で て 、 手 で 身 を は が し て 焼き、大根おろしや味噌、ショウガで食べる。 堅 節 は 丸 の ま ま 茹 で て 身 を は が し て 、 干 す 。 味噌汁のダシや焼いてほぐして御飯に乗せる。

(30)

スマ

E

uthynnus affinis

イ ン ド か ら 太 平 洋 の 沿 岸 で 群 れ で 回 遊 。 肉 食性。 別名   ヤイトガツオ 胸 ビ レ の 下 に 黒 点 が あ り 、 そ の 形 が ヤ イ ト ︵ お キ ュ ウ の 跡 ︶ の 様 に 見 え る 事 か ら ヤ イ ト ガ ツオと呼ばれている。 大 型 に な る と 尾 細 ︵ オ ボ ソ ︶ と 呼 ば れ 、 漁 師 が食べたい魚ナンバーワンである。 刺身、 タタキ、 煮付、 すまし汁、 カンロ煮等。

カツオ

K

atsuwonus pelamis

熱帯から温帯部。外洋回遊。肉食性。 別名   ゴリガツオ、モチガツオ 当 り は ず れ が あ り 、 最 悪 に 不 味 い の は ﹁ ゴ リガツオ﹂ 、 最高に美味しいのを ﹁モチガツオ﹂ ﹁トロガツオ﹂と呼ぶ。 刺身、タタキ、煮付、生節等に。

ビンナガ

Thunnus alalunga

熱帯から温帯、外洋回遊。肉食性。 別名   ビンタ、トンボシビ 脂 の の り で 最 高 に 美 味 し い の が あ る が 好 ま れない。 刺身 ︵特にトロの部分︶ 、フライ等。

キハダ

Thunnus albacar

es

熱帯から温帯、肉食性。 別 名   ヒ ッ サ ゲ ︵ 一 五 キ ロ グ ラ ム ま で ︶ 、 シ ビ ︵一五 -二〇キログラムかそれ以上︶

メバチ

Thunnus obesus

熱帯から温帯、深層性。肉食性。 別名   バチ

クロマグロ

Thunnus thynnus

熱帯から温帯部、黒潮回遊。肉食性。 別 名   シ ビ コ ︵ 小 型 ︶ 、 ヨ コ ワ ︵ 三 キ ロ グ ラ ム 以上︶ 、マグロ

(31)

三 種 と も 、 基 本 的 に 大 型 は 市 場 へ 供 さ れ る 。 祭 り や 催 し で は 、 魚 屋 で シ ビ マ グ ロ の 切 り 身 を買って来て刺身にする。

クロシビカマス

P

romethichthys pr

ometheus

イ ン ド か ら 太 平 洋 。 昼 は 深 層 、 夜 は 海 面 へ 。 肉食性。 別 名   ヨ ロ リ 、 町 の ス ー パ ー で は ヨ ラ リ と 呼称 刺身、背コ切り、煮付、干物、味噌汁に。 骨 切 り ヨ ロ リ の 側 身 表 面 に は 横 に 骨 が 入 っ て い る 為 表 面 か ら 中 骨 に 向 っ て 包 丁 を 細 か く 入 れ る と 骨 も 感 じ ず 食 べ ら れ る 。 美 味 で ある。 皮むきは尾の方から手ではぐとはぎやすい。

タチウオ

T

richiur

us japonicus

熱帯から温帯、沿岸深層性。肉食魚。 刺身、背コ切り、煮付、干物、ミリン干し等 小 型 の タ チ ウ オ は 背 ビ レ を 取 り 、 中 骨 を 切 りながら背コ切りにする タ チ ウ オ の 体 表 の 銀 色 を ハ ク と 言 い 、 こ れ が 落 ち る と 商 品 価 値 が 下 が る の で 、 定 置 網 で は 、 漁 が 少 な い と き は 他 の 魚 と ス レ な い よ う に別に氷〆する。 カマス科

ヤマトカマス

S

phyraena japonica

南日本から南シナ海の沿岸に棲息。 別名   カマス 刺身、 煮付、 干物、 フライ、 南蛮漬、 姿寿司、 〆カマス、塩辛に。 カ マ ス の 下 拵 え は 、 包 丁 で ウ ロ コ を 落 し 、 頭 を 落 す 。 お 腹 の 部 分 を 頭 側 へ 押 す と 内 臓 が 少 し 出 て 来 る の で そ れ を 包 丁 で 押 え て 身 を 引 くと内臓が簡単に取り出せる。 塩 辛 の 作 り 方 は 、 ま ず 、 内 臓 の 腸 ︵ 内 容 物 を 出 す ︶ や エ ラ や 浮 き 袋 等 を 水 洗 い し て そ の 後 日 本酒で洗い塩をする。一週間位で食べられる。

(32)

アカカマス

S

phyraena pinguis

南日本から東シナ海に分布。肉食性。 別 名   メ ア カ 、 大 き く な る と 、 ア ラ ハ ダ と 呼称 刺身、塩焼き、ホイル焼等に。 夏 の 終 わ り か ら カ マ ス に 混 っ て 水 揚 げ さ れ る 。 大 き く な っ た ア ラ ハ ダ は 脂 が の っ て 大 変 美味しい。 カレイ目   P leur onectiformes カレイ亜目   P leur onectoidei ヒラメ科

ヒラメ

P

aralichthys oliv

aceus

日本から東シナ海、肉食魚。 刺身、天ぷら、アラの煮付、唐揚げ等。 五 枚 お ろ し 。 エ ン ガ ワ は 脂 が の っ て 美 味 。 エンガワの太いモノ程、脂がのって美味しい。 カレイ科

メイタガレイ

P

leur

onichthys cor

nutus

日本から東シナ海の沿岸砂泥地。肉食性。 別名   メイタ 唐揚げ、煮付にする。 カ タ ク リ 粉 を ま ぶ し て パ リ っ と 揚 げ る 。 揚 げたてにしょう油をかけると最高に美味い。 フグ目   T etraodontiformes モンガラカワハギ亜目   B alistoidei カワハギ科

カワハギ

S

tephanolepsis cirrhifer

南日本から東シナ海の岩礁砂底。雑食性。 別名   ショマハゲ 刺身、鍋、干物、唐揚げ、煮付に。 皮は手ではげるので、カワハギとのこと。 刺身はフグの様で、肝しょう油で食す。 煮付には赤唐辛子を数本入れると美味い。

(33)

ウマヅラハギ

Thamnaconus modestus

インドから太平洋、雑食性。 別名   ウマヅラ 刺身、鍋、干物、唐揚げ、煮付に。 皮は手ではげるので、カワハギとのこと。 刺身はフグの様で、肝しょう油で食す。 煮付には赤唐辛子を数本入れると美味い。 鍋 に 入 れ た 肝 は カ ワ ハ ギ の 肝 よ り フ ワ っ と して甘い。絶品である。

ウスバハギ

Aluter

us monocer

os

熱帯から温帯の岩礁域。雑食性。 別名   ラケット 鍋、刺身、フライにする。 刺 身 は 薄 造 り に し 、 メ ネ ギ を く る ん で ポ ン 酢で食べると美味い。 カワハギ、ウマヅラの方が美味い。 フグ亜目   T etraodontoidei

トラフグ、マンボウ ハコフグ科

ハコフグ

O

stracion immaculatus

イ ン ド か ら 太 平 洋 の 岩 礁 、 サ ン ゴ 礁 域 。 肉 食性。 焼き物に。 お腹をくり抜き、内臓を取り出し掃除する。 そ の 中 に 味 噌 を 詰 め 、 又 は し ょ う 油 を 注 し 、 引っくり返して背中から焼くとよい。 マンボウ科

マンボウ

M

ola mola

温帯域。肉食性。 別名   マンボ 刺身、肝和え、フライとする。 刺身の作り方手で割き、身は繊維質なので 繊維を断切り、繊維にそって一口大に千切る。 肝 和 え ︵ 肝 炒 め ︶ ① 一 口 大 に 切 っ た 身 を 茹 で ザ ル に 上 げ る 。 ② 油 を ひ い た フ ラ イ パ ン で

(34)

肝を炒り、 適量の砂糖 ・ 味噌を入れてよく炒め、 身とネギを入れて完成である。 エ ビ ス マ ン ボ ウ ま た は エ ビ ス マ ン ボ と い う の が あ り 、 身 は 美 し く 刺 身 は 美 味 し い が 、 肝 は 汚 れ て ダ メ だ と い う 。 ヤ リ マ ン ボ ウ   M astur us lanceolatus のことか。 フグ科

トラフグ

T

akifugu r

ubripes

日 本 か ら 東 シ ナ 海 。 内 湾 か ら 汽 水 域 、 沖 合 いに。肉食性。 調 理 に 免 許 が い る の で 味 は 不 明 。 し か し 、 何人かは自分で料理して食べていたらしい。 鍋、干物にする。

クサフグ

T

akifugu niphobles

日本から東シナ海の沿岸域。肉食性。 皮 、 肝 、 身 を 鍋 に 入 れ る が 、 肝 を 入 れ な い とコクが出ない。 干 物 、 ミ リ ン 干 し 頭 を 落 し 、 皮 を は ぎ 、 尾を残し身を二つに分けて干す。 節足動物門 甲殻亜門 顎脚綱   M axillopoda 鞘甲亜綱   Thecostraca 有柄目   P edunculata ミョウガガイ科

カメノテ

C

apitulum mitella

本州以南の岩礁。   別名   セエ 茹 で て 味 噌 汁 の 出 汁 と 具 と す る 。 そ の ま ま 吸い出してもおいしい。

エビ・カニ編

(35)

岩 の 割 れ 目 に 群 生 し て い る 為 、 ノ ミ 状 の 金 具で身を傷つけない様にはがす。 軟甲綱   M alacostraca 真軟甲亜綱   E u malacostraca 十脚目   D ecapoda イセエビ科

イセエビ

P

anulir

us japonicus

南日本から台湾までの岩礁で夜間活動する。 別名   エビ 刺 身 、 焼 き 物 、 ボ イ ル 、 鍋 、 煮 付 、 フ ラ イ 、 味噌汁の具などにする。 刺 身 の 作 り 方 ① 胴 の 中 に 包 丁 を 入 れ 胴 と 尾 を 離 し 、 ② 尾 の 内 側 の 左 右 に 包 丁 を 入 れ て 皮 を む き 身 を 取 り 出 し 、 ③ 身 は 氷 水 で 〆 て 、 水気を取って一口大にする。 フ ラ イ 身 だ け に し て フ ラ イ と す る 。 ま ず 、 左 右 対 称 に 切 り 、 切 り 口 に 衣 を 付 け て あ げ る 。 殻 付 き の 方 は し っ か り あ げ て 焦 げ て も 食 べ な いから食味上平気である。 セミエビ科

セミエビ

Scyllarides squamosus

西太平洋からインド洋。 別名   カマクラ 料理法はイセエビと同じである。

ゾウリエビ

P

arribacus japonicus

インド洋、西太平洋、西大西洋。 別名   オテカ 料 理 法 は イ セ エ ビ と 同 じ 。 イ セ エ ビ の 刺 し 網漁で採る アサヒガニ科

アサヒガニ

R

anina ranina

沖縄から相模湾の浅海砂底。   ボイル、焼き物等で。

(36)

ガザミ科

ガザミ

P

o

rtunus trituber

culatus

本州南部周辺。 別名   ワタリガニ ボイル等で食す。 イワガニ科

ショウジンガニ

P

lagusia dentipes

岩手県から沖縄県の岩礁海岸に分布。 別名   マガニ、ハシリガニ ボイル、味噌汁の出汁 伊勢エビ刺網漁の副産物 棘皮動物門 ウニ形亜門 ウニ綱   E chinoidea ホンウニ目   E chinoida オオバフンウニ科

アカウニ

P

seudocentr

otus depr

essus

陸奥湾から済州島。 生 食 。 海 底 の 石 の 下 や 岩 の 割 れ 目 に 棲 息 、 ア ワ ビ や ト コ ブ シ 漁 で 採 る 。 ト ゲ の 先 端 が 丸 い為、少しきつくつかんでも刺さらない。

ウニ・貝・イカ編

(37)

軟体動物門 腹足綱   G astr opoda 直腹足亜綱   O rthogastr opoda 古腹足目   V estigastr opoda ミミガイ科

クロアワビ

H

aliotis discus discus

浅海岩礁に分布。 別名   ツボ貝、クロガイ 刺身、 焼き物、 しゃぶしゃぶ、 天ぷら、 煮付、 酢の物、酒蒸し等にする。 荒 磯 で 、 エ サ が 豊 富 で 育 っ た 貝 は 身 が 締 り 、 茹でても縮まない。 ク ロ ガ イ と い う 名 称 は 、 千 葉 県 館 山 市 州 崎 にもある。

メガイアワビ

H

aliotis gigantea

浅海岩礁。 別名   平貝、メンガイ、シロガイ 刺身、 焼き物、 しゃぶしゃぶ、 天ぷら、 煮付、 酢の物、酒蒸し等にする。 ヒ ラ カ イ と い う 名 称 は 徳 島 県 海 部 郡 、 ヒ ラ ガ イ は 神 奈 川 県 三 浦 市 、 メ ン ガ イ は 、 神 奈 川 県 三 浦 市 、 山 口 県 見 島 、 福 岡 県 志 賀 島 で 用 い られる。

トコブシ

H

aliotis div

ersicolor aquatilis

浅海岩礁。 別名   ナガレコ 刺身、 焼き物、 しゃぶしゃぶ、 天ぷら、 煮付、 酢の物、酒蒸し等にする。 刺身は大きいものだけ使う。 トコブシを捕獲の際は石を引っ繰り返す。 そ の 時 、 そ の ま ま 石 に へ ば り つ く も の や 這 っ て 逃 げ る も の が あ る が 、 大 半 は 石 か ら 放 れ 、 波 の 揺 れ に 乗 っ て 流 れ て 逃 げ る の で 、 ナ ガ レ コ ︵流子︶ と言われる。 ナ ガ レ コ と い う 名 称 は 、 三 重 県 、 和 歌 山 県 、 愛 媛 県 、 香 川 県 、 徳 島 県 、 高 知 県 、 鹿 児 島 県 で認められる。

(38)

ニシキウズガイ科

クボガイ

Chlor

ostoma lischkei

日本の潮間帯。 別名   イソモノ、マギ 茹る、煮付、身だけにして佃煮等で。 イ ソ モ ノ と い う 呼 称 は 佐 渡 島 、 千 葉 県 、 静 岡県、三重県にある。

バテイラ

O

mphalius pfeifferi

東北以南の潮間帯と浅海岩礁。 別名   シリダカ、イソモノ 茹る、煮付等。 シ リ ダ カ は 愛 知 県 篠 島 、 福 井 県 小 浜 市 、 イ ソ モ ノ は 三 重 県 志 摩 郡 に あ る 。 な お 、 名 称 イ ソモンは千葉県、 三重県、 和歌山県に分布する。

ギンタカハマ

T

ectus pyramis

潮下部岩礁。 別名   トウネン 茹る、煮付、串焼き等。 身 は 貝 の 口 よ り 奥 に あ る 為 、 他 の 貝 の お し り の 突 起 で 身 の 位 置 辺 を 叩 い て 穴 を 開 け 口 の 方 に 送 り 出 す 。 そ の と き 割 れ た カ ラ が 身 に 付 着しているので茹汁で洗ってから調理する。 今は針金を加工したトウネン取りがある。 ト ウ ネ ン な る 名 称 は 和 歌 山 県 上 富 田 に 分 布 する。 サザエ科

サザエ

T

urbo cor

nutus

日本の磯に分布する。 ツボ焼き、茹で、刺身、煮付、酢の物等。 新生腹足目   Caenogastr opoda フジツガイ科

ボウシュウボラ

Char

onia lampas sauliae

(39)

別名   ヨナキ 茹でて、酢の物、酢味噌和え、煮付等。 始腹足亜綱   E ogastr opoda カサガイ目   P atellogastr opoda ヨメガサガイ科

マツバガイ

Cellana nigr

olineata

本 州 か ら 朝 鮮 半 島 の 潮 間 帯 。 一 年 に 五 ミ リ 成長する。 別名   シンド 焼 き 物 、 茹 で て 酢 味 噌 和 え 、 味 噌 汁 の 具 、 おまぜご飯の具。 シ ン ド な る 名 称 は 、 串 本 町 潮 岬 の 出 雲 地 区 にもある。 多板綱   P o lyplacophora 新ヒザラガイ目   N eoloricata クサズリガイ科

ヒザラガイ

A

canthopleura japonica

日本から中国の潮間帯。 別名   ゴンマリ 酢味噌和え、おまぜご飯の具等 鍋 や 圧 力 鍋 で 茹 で て や わ ら か く し て 、 カ ラ を掃除してから調理 頭足綱   Cephalopoda

イカ全般

イ カ は 冷 凍 保 存 が 出 来 る の で 何 か と 便 利 で ある。 冷 凍 保 存 直 ぐ に 調 理 出 来 る よ う に 、 想 定 し た 料 理 方 法 に 合 わ せ て 小 分 け し て ラ ッ プ や ジ ッ パ ー 付 袋 に 入 れ て 冷 凍 す る 。 イ カ の 煮 付 等は汁と一緒に冷凍すると使い出が良い。 長 期 保 存 イ カ を 割 き 、 内 臓 を 取 っ て し っ

(40)

かり水気をきり足と頭を身に包んで丸める。 こ れ は 冷 凍 ヤ ケ し た 時 表 面 の 皮 を 犠 牲 に し て 中 身 を 助 け る 為 で あ る が 、 中 身 ま で 傷 む 場 合もあるので早めに食べるほうが良い。 コウイカ目   S epioidea コウイカ科   S epiidae

コウイカ

S

epia esculenta

西 太 平 洋 か ら オ ー ス ト ラ リ ア の 浅 海 砂 底 、 海底の沈木や海藻に産卵する。 別名   モンゴ、スミイカ 煮付け、天ぷら等。 ツツイカ目   T euthoidea 閉眼亜目   M yopsida ヤリイカ科

アオリイカ

S

epioteuthis lessoniana

北海道以南の各地の藻類や木の枝に産卵する。 別名   タチイカ 刺身、 煮付け、 焼き物、 天ぷら、 フライ等に。 刺 身 は 絶 品 。 隠 し 包 丁 や 繊 維 に 逆 ら わ な い 切 り 方 や 固 い 薄 皮 一 枚 を 残 し て の ス キ 造 り を すれば老人や子供でも美味しく食べられる。

ケンサキイカ

Loligo edulis

南日本に分布、種群複雑である。 別名   赤イカ ︵小型︶ 刺身、 煮付け、 焼物、 天ぷら、 フライ等にする。 刺身はやわらかく美味である。 シ ャ ブ イ カ の シ ャ ブ シ ャ ブ シ ャ ブ イ カ を 水 洗 い す る 。 特 に 身 体 の 中 に ウ ロ コ や ゴ ミ が 入 っ て い る の で し っ か り 洗 う 。 鍋 に 出 汁 を 張

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り 煮 立 せ 、 シ ャ ブ イ カ を シ ャ ブ シ ャ ブ し て 、 ポン酢や好みの付け汁で食べる。 開眼亜目   O egopsida アカイカ科   O mmastr ephidae

スルメイカ

T

odar

odes pacificus

日本周辺を回遊、夜間浮上する。 別名   スルメ ︵小型個体︶ 、 シャブイカ 煮 付 、 フ ラ イ 、 天 ぷ ら 、 炒 め 物 、 焼 き 物 、 干物等。 三〇年程前は普通に刺身にして食べたが 、身 に虫が寄生してからはほとんど食べなくなった。 スルメの肝きれいな肝をラップに包んで冷 凍 し 、 必 要 な 時 に ブ ツ 切 り に し て 半 解 凍 く ら いが食べ頃。ワサビしょう油で食すと美味い。 な お 、 殆 ん ど の ス ル メ イ カ 料 理 に 肝 を 利 用 すると旨味が増す。 不等毛植物門 褐藻綱 コンブ目 コンブ科

アントクメ

E

ckloniopsis radicosa

本 州 南 部 の 太 平 洋 岸 、 四 国 、 九 州 , 本 州 の 日本海岸南部の漸深帯の岩上に生える。 別名   メエー   煮 物 ダ シ は 魚 や 鶏 肉 を 使 用 す る 。 新 芽 は 熱湯にくぐらせ、酢味噌や二杯酢で戴く。 乾 燥 品 の 場 合 は 、 二 ∼ 三 回 水 洗 い し て 一 〇 分 程 水 に 浸 し て 二 〇 分 ほ ど 煮 る 。 も う 一 度 水 洗 い し て 適 当 な 大 き さ に 切 り 、 油 揚 げ や 鶏 肉 等で醤油煮する。

海藻編

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ヒバマタ目 ホンダワラ科

ヒジキ

S

argassum fusifor

me 

潮間帯下部の岩上に生える。 煮物。 紅色植物門 紅藻綱 テングサ目 テングサ科

オニクサ

G

elidium japonicum

本 州 南 部 か ら 朝 鮮 、 中 国 、 台 湾 の 潮 間 帯 下 部から漸深帯の岩上に生える。 別名   オニグサ 寒天の材料となる。

マクサ

G

elidium elegans

低 潮 線 か ら 水 深 二 〇 メ ー ト ル ま で の 岩 上 に 生える。 別名   マグサ、テングサ 寒天やトコロテンの材料となる。 スギノリ目 フノリ科

マフノリ

G

loiopeltis tenax

日本南部の潮間帯の岩上に生える。 別名   フノリ 味噌汁の具に。 ミリン科

トサカノリ

M

eristotheca papulosa

日 本 南 部 か ら オ ー ス ト ラ リ ア 、 イ ン ド 洋 の 水深五 -三〇メートルにある岩場や転石上に生 える。 別名   トサカ 熱湯にくぐらせ酢味噌で戴く。

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ピック

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紀伊大島周辺の里海風

  紀 伊 大 島 で は 様 々 な 地 域 風 が 吹 い て い ま す 。 こ れ に 対 し て は 地 元 独 特 の 風 表 現 が あ り ま す 。 こ う し た 表 現 は 風 土 と 歴 史 に 根 ざ し た 命 名 な の で 気 象 庁 発 表 の ﹁ 近 代 ﹂ 的 風 表 現 よ り も 現 場 に 即 し て い る 場 合 が 多 い の で す 。 以 下 に 列 挙 し ま す 。   こ ち 東 風 ↓ 北 東 風   北 ご ち ↓ 北 北 東 風   大 ご ち ↓ 北 東 か ら の 強 風   西 の 風 ↓ 西 風 ∼ 北 西 風   北 ポ ↓ 北 風   マ ゼ ↓ 南 西 風 ︵ 南 よ り の 風 ∼ 西 よ り の 風 ︶   山 背 ↓ 南 西 風 ︵ 南 よ り の 風 ∼ 西 よ り の 風 ︶   矢 マ ゼ ↓ 南 西 風 ︵ 急 に 吹 い て く る ︶   は や て ↓ 西 よ り の 突 風 ︵疾 風︶   イ ナ サ ↓ 東 よ り の 突 風   沖 か ら の 風 ↓ 南 東 風 ∼ 南 風

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  魚 見 台 は 、 樫 野 埼 付 近 に 位 置 す る 二 階 建 て ク ラ ス の 構 造 物 で す 。 登 楼 す る と 、 か つ て は 眼 下 に 網 代 漁 が な さ れ る 海 域 で あ る 串 本 湾 東 部 が 風 衝 林 の 雑 木 に 邪 魔 さ れ ず 見 え ま し た 。   二 〇 世 紀 末 ま で は 風 雨 に 耐 え 、 朽 ち か け な が ら も そ の 姿 は 残 っ て い ま し た 。 以 前 は 二 階 部 分 へ の 鉄 梯 子 が あ り 昇 り 降 り に と て も 危 険 な 状 態 で し た 。 し か し 、 串 本 大 橋 供 用 に よ る 灯 台 の 観 光 化 に 安 全 を 考 え て 、 現 在 は 二 階 部 分 が 撤 去 さ れ 展 望 台 と な っ て い ま す 。   さ て 、 魚 見 台 本 来 の 役 目 は 、 網 代 漁 の 司 令 塔 で し た 。 網 代 漁 と は 、 魚 見 台 下 の 海 域 で 網 代 船 に よ り 受 け 網 を 張 り 魚 見 台 か ら の 指 令 に よ り 網 に 入 っ た 魚 を 捕 獲 す る 漁 で す 。 紀 伊 大 島 の 樫 野 地 区 で 古 く か ら 行 わ れ て い る 漁 法 で す が 、 漁 期 が 夏 の 一 時 期 の た め 後 継 者 不 足 で 廃 れ て し ま い ま し た 。 そ の 漁 で は 主 に ア ジ ロ ハ ギ ︵ 回 遊 性 の 三 の 字 ハ ギ ︶ や 、 カ ツ オ 類 で す が マ グ ロ も 獲 っ た こ と が あ り ま し た 。   魚 見 台 が 機 能 し て い た 頃 は 海 水 の 透 明 度 が よ く 、 海 底 の 白 い 岩 ま で 見 え て い ま し た 。 水 の 澄 ん だ 穏 や か な 日 に は 底 を 泳 ぐ 魚 の 影 を 素 人 で も 見 る こ と が 出 来 ま し た 。 魚 見 台 の 主 ク ラ ス と も な る と 、 悪 条 件 で も 魚 の 種 類 や そ の 量 が 判 っ た の で す 。

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  昔 、 雷 公 神 社 の 敷 地 内 に 大 竜 寺 が 在 り ま し た 。 現 在 で も か つ て の 大 竜 寺 の 基 礎 石 が あ り ま す 。 大 竜 寺 の 敷 地 内 に 雷 公 神 社 が 出 来 た か は 定 か で は あ り ま せ ん 。   大 竜 寺 の 和 尚 さ ん が 夜 、 前 の 浜 ︵ 神 社 の 前 磯 ︶ で 子 供 の よ う に な く 声 に 気 づ き 村 の 人 々 た ち と 松 明 を 手 に 現 場 に 行 く と 神 様 が 流 れ 着 い て い ま し た 。 和 尚 さ ん は 着 て い た 袈 裟 の 袖 に 神 様 を 包 ん で 助 け 雷 公 神 社 に 御 祭 り し た そ う で す 。 そ の 神 様 は 隣 村 の 須 江 か ら 流 れ 着 い た こ と か ら 須 江 区 と 樫 野 区 で 雷 公 神 社 を 守 っ て い ま す 。 又 、 祭 り や 火 祭 り で は 、 必 ず 大 竜 寺 で 獅 子 舞 を 演 じ 、 走 り 参 い の 終 点 に も な っ て い ま す 。

樫野の火祭り

﹁ 火 祭 り の 昼 ま で 雨 で も 、 夜 は 必 ず 晴 れ る 。 ﹂ と 土 地 の 古 老 た ち の 言 葉 で あ り ま す が 、 近 年 は 雨 の 中 で の 火 祭 り が 二 回 も 経 験 さ れ ま し た 。 異 常 気 象 が こ の 小 さ な 村 の 行 事 に ま で 影 響 し

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て き て い ま す 。   樫 野 の 火 祭 り ︵ 走 り 参 い ︶ は 一 〇 月 八 日 、 秋 祭 り の 宵 宮 で 、 雷 公 神 社 に 獅 子 舞 を 奉 納 し て 、 御 祈 祷 後 夜 九 時 半 頃 行 わ れ ま す 。 走 り 参 い に 参 加 し な い 老 人 や 子 供 た ち は 夕 方 薄 暗 い 時 間 に 、 芽 竹 で 作 っ た 長 さ 五 メ ー ト ル 程 の 松 明 に 火 を 点 け て 宵 参 り を し ま す 。 神 社 で の 獅 子 舞 奉 納 後 火 祭 り に 参 加 す る 若 い 衆 達 は 、 松 明 を 抱 え て 出 発 点 の 青 年 会 館 に 集 ま り 神 社 か ら の 迎 え 火 を 運 ぶ 宮 番 を 出 迎 え 、 そ の 火 を 松 明 に い た だ き 、 列 を 成 し て 正 規 の 道 順 と 掛 け 声 ︵ 参 る ぞ ∼ ︶ で 宮 に 向 か っ て 駆 け ま す 。 神 社 の 帰 り は ︵ 参 っ た ぞ ∼ ︶ に な り ま す 。 こ れ よ り 大 竜 寺 に 向 か い ま す 。   坂 道 を 登 っ た と こ ろ の 神 主 邸 よ り ︵ 参 る ぞ ∼ ︶ に 変 わ り お 寺 へ 参 拝 。 後 、 各 自 バ ラ バ ラ に 家 路 に 着 き 帰 宅 後 火 を 消 し ワ ラ ぞ う り を 庭 に 置 き 終 了 で す 。   竹 の 松 明 ・ 一 〇 月 一 日 に メ ダ ケ ︵ 去 年 竹 ︶ の 枝 を 落 と し 皮 を 剥 き 半 分 に 割 っ て 乾 か し ま す 。 こ の 日 に 切 れ な い と き は 、 一 〇 月 一 日 に 切 っ た の を 一 本 貰 い 入 れ る と 良 い の で す 。 結 束 は 干 し ワ ラ で す が ナ イ ロ ン ロ ー プ を 使 用 す る こ と も あ り ま す が 良 い と は 思 え ま せ ん 。   ﹁ こ の 火 で 災 い が 起 き る こ と は な い 。 ﹂ 火 祭 り の 火 で 火 災 や 火 傷 な ど の 事 故 は 今 ま で 聞 い た こ と が 無 く 神 の 火 と し て 崇 め ら れ て き ま し た 。 以 前 は 参 加 者 も 多 く 力 自 慢 た ち に よ る 松 明 の 太 さ 競 争 が 行 わ れ 、 火 の 勢 い も 強 く 賑 や か な 火 祭 り で し た 。   近 年 若 者 の 減 少 に よ り 火 祭 り の 存 続 も 危 ぶ ま れ て い ま し た が 、 祭 り 運 営 の 若 い 衆 達 に よ る

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航 空 自 衛 隊 へ の 協 力 依 頼 や 大 量 の 松 明 製 作 等 で 以 前 の 賑 や か さ を 取 り 戻 し て い ま す 。   走 り 参 の 服 装 は ワ ラ ぞ う り ・ 白 い 半 袖 シ ャ ツ ・ 半 ズ ボ ン ・ 首 か 頭 に 黄 色 の タ ス キ で し た が 最 近 で は ス ニ ー カ ー ・ 柄 入 り の ズ ボ ン に シ ャ ツ と 派 手 な 若 者 が 目 立 っ て き て い ま す が 、 そ れ も 時 代 と 楽 し む ほ う が よ い の で し ょ う か 。

大敷︵

定置網︶

  大 島 で は 現 在 五 ヶ 所 で 定 置 網 の 操 業 が 行 わ れ て い ま す 。 樫 野 区 に は 弁 天 前 大 敷 ・ 丸 大 大 敷 ・ 野 高 大 敷 の 三 つ が 集 中 し て 張 ら れ て い ま す 。   定 置 網 漁 と は 外 海 か ら 入 っ て き た 魚 が 島 伝 い に 遊 泳 す る 進 路 を 塞 ぎ 網 伝 い に 導 い て 最 終 の 網 で 捕 ら え る 漁 で す 。 網 に も 種 類 が あ り 、 岸 か ら 沖 に 延 び て 進 路 を 塞 ぐ 網 を 垣 網 ︵ 道 網 ︶ 、 そ れ を つ た っ て 来 た 魚 が 遊 ぶ 運 動 バ 、 そ れ か ら 最 終 網 へ と 導 く 昇 り 、 そ し て 最 後 の 箱 網 。 こ の 箱 網 を あ げ て 毎 朝 漁 を し て い ま す 。   古 老 の 漁 師 の 言 葉 で ﹁ 川 魚 以 外 な ん で も 獲 れ る 。 ﹂ と い う 言 葉 が あ り ま す が 、 こ れ は 古 座 川 本 流 に 七 川 ダ ム が 造 ら れ る 前 の 話 で 、 ダ ム が 完 成 し た 一 九 五 六 年 以 降 は 大 雨 の た め に ダ ム

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そ の も の を 守 る た め の 緊 急 放 水 を 行 う と 、 表 面 の 真 水 が 対 岸 の 紀 伊 大 島 樫 野 地 区 に 達 し 、 そ の 部 分 を 泳 い で 川 魚 の 鮎 が 獲 れ る 事 も あ り ま す 。   ま た 、 古 老 の 言 う よ う に 、 鯨 、 イ ル カ 、 甚 平 ザ メ 、 オ サ ガ メ 、 マ ン ボ ウ 、 マ ン タ 、 本 マ グ ロ 、 ク エ な ど の 珍 し い 物 も 時 に は 見 ら れ ま す 。 魚 種 も 豊 富 で 季 節 に よ っ て 獲 れ る 魚 も 変 わ り 、 一 年 を 通 し て 獲 れ る 鯵 ・ イ カ 等 は 一 潮 ご と に 魚 体 が 変 化 し て 行 き ま す 。   日 本 海 や 東 太 平 洋 は 越 前 ク ラ ゲ が 大 量 発 生 し て 定 置 網 漁 に 多 大 な 被 害 を 与 え て い ま す が 、 こ の 猟 場 で も 冬 か ら 春 に か け て ハ リ セ ン ボ ン が 大 量 発 生 し 、 一 緒 に 水 揚 げ さ れ る 魚 を 傷 つ け て し ま い 商 品 価 値 を 落 と す 被 害 が こ こ 数 年 続 い て い ま す 。   大 敷 網 周 辺 で 漁 獲 さ れ る 魚 の 種 類 を 季 節 順 に 紹 介 し ま す 。     春  サ ワ ラ、メ ジ ロ 、ス ル メ 、赤 い か 、石 鯛、ア ジ 、イ サ キ 、シ イ ラ 、鯛、鯖、ヒ ラ メ 。     夏  ム ツ 、 赤 い か 、 カ マ ス 、 ア ジ 、 イ サ キ 、 シ イ ラ 、 鰯 、 鯖 。     秋  イ シ ガ キ 鯛 、 カ マ ス 、 ア ジ 、 イ サ キ 、 シ イ ラ 、 秋 刀 魚 、 鯛 。     冬  鰤 、 メ ジ ロ 、 ス ル メ 、 赤 い か 、 石 鯛 、 ア ジ 、 太 刀 魚 、 秋 刀 魚 、 ヒ ラ メ 。   こ の 他 に 雑 魚 と し て い ろ い ろ な 魚 が 水 揚 げ さ れ て い ま す 。

参照

関連したドキュメント

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②立正大学所蔵本のうち、現状で未比定のパーリ語(?)文献については先述の『請来資料目録』に 掲載されているが

Kawabe (2008):SOURCE MODELING AND STRONG GROUND MOTION SIMULATION OF THE 2007 NIIGATAKEN CHUETSU-OKI EARTHQUAKE (Mj=6.8) IN JAPAN, The 14th World Conference on Earthquake

Award-winning Works, Overseas Works Award, Winning Works and Honorable Mentions will be returned after the exhibition scheduled in spring 2022. Notes: As a rule, artworks will

Amount of Remuneration, etc. The Company does not pay to Directors who concurrently serve as Executive Officer the remuneration paid to Directors. Therefore, “Number of Persons”

[r]

(平成15年6月30日廃止)、防府、平生、岩国、伊万里、唐津、厳原、大分、大分空港、津久

1997 年、 アメリカの NGO に所属していた中島早苗( 現代表) が FTC とクレイグの活動を知り団体の理念に賛同し日本に紹介しようと、 帰国後