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(1)

ト」試論 : チェック式/記述式シートの有用性の比

著者 稲田 真理子, 池口 真梨子

雑誌名 同志社図書館情報学

号 27

ページ 115‑133

発行年 2017‑11‑20

権利 同志社大学図書館司書課程

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000016831

(2)

概要

 eラーニング学習による能力開発をサポートするツールとして、ルーブリック(学習 到達度の段階的評価基準表)をセルフアセスメントシートとして用いることの可能性を 考察した。一般的に、ルーブリックとは、指導的立場の者が、段階的に設定された明確 な評価基準に照らして、学生の学習状況を客観的に評価し、指導に役立てるものである。

これを学生自らが使用する場合、必要な客観性は担保されうるか、また、ルーブリック の型(タイプ)によって、学習効果は変わるかを明らかにすることが本研究の目的である。

 同志社大学図書館が提供するeラーニングにおいて、タイプの異なる3種類のルーブ リック(「到達度確認シート」)を用いて比較実験を行った。その結果、できる/できな いチェック型の一般的なルーブリック(現行のもの)を用いた学生群の自己評価は、低 難易度の評価基準においては能力を過大評価し、高難易度においては(他群と比べて)

「できない」と評価する傾向にあった。学習目標とした能力(スキル)の獲得に至った 者も少なかった。一方、新しく作成した評価基準の内容を思考させたり、記述させたり といった改変型ルーブリックを利用した学生は、自己評価においても客観的視点が担保 され、多くが目標とした能力の獲得に至った。

1、はじめに

 インターネットの人口普及率が8割を超え(1)、教育

ICT

が当たり前に考えられるよ うになった現在、多くの企業や組織、学校がeラーニングを導入している。多くは受講 後に簡易なテストページを設けて学習成果の可視化を図っているが、能力獲得の成否判 定は受講者自身の判断に任せているケースも少なくない。自らモチベーションを高め、

或いは受講を促され、或いはなんらかの強制的な事情によって、eラーニングを行った

eラーニング学習を円滑に進める

「到達度確認シート」試論

―チェック式/記述式シートの有用性の比較―

稲 田 真理子 ・ 池 口 真梨子

(3)

受講者は、期待された能力の獲得に至ったのかどうか、曖昧な状況にある。eラーニン グは個人学習であり、学習中の客観的評価や指導はなされず、受講者にとって不安な状 況なまま放置されるからである。しかしながら、受講者自らに学習の成否判定を任せた としても、定着状況を随時確認しながら学びを進めていけるようなツールがあれば、よ り学びの定着率は上がり、期待された能力の獲得につながるのではないだろうか。

 同志社大学図書館では、大学生向けの情報リテラシー教育の一環として「図書館講習

e-learning」を設置している

(2)。これに併せて、受講者自らが(eラーニングの)学

習状況を確認できるツールとして、ルーブリック式の「到達度確認シート」を提供して いる。一般的なルーブリック同様、縦軸が学習目標(観点)、横軸が学習段階(尺度)

であり、升目(1コマ)毎に学習到達度を評価するための評価基準が明確に記載されて いる。

 本研究では同志社大学のこの「到達度確認シート」に着目した。ルーブリックは本来、

講座を指導する立場の者(講師)が受講者(学生)の学びの状況を確認するために用い る尺度表である。講師が評価基準を読み、学生を観察、当該学生が基準をクリア「でき ている」/「できていない」をチェックする。同志社大学の「到達度確認シート」は、

これを転用したもので、ルーブリックを講師ではなく受講者である大学生本人にチェッ クさせるものである。

 しかしながら、受講者自身によるチェックで、客観性は十分に担保されうるものだろ うか。能力獲得に至ったのかどうか、わからない不安定な状況のまま放置させられては いないだろうか。学生は「(なんとなく)できているような気がする」でクリアできた と評価判定し、効果的に利用できていないケースも多いのではと疑われる。そこで、内 容は同一で体裁の異なる3種類のルーブリックを用意した。1つは一般的なルーブリッ ク型(同志社大学現行型)。もう1つはルーブリック型ではあるが、評価基準をあえて 明確に記さず受講者に考えさせる、いわば思考型のシート。残りの1つは、評価基準に ついて質問し、回答を記入させる記述型(ワークシート)である。受講者にとってどの 形態のシートであれば、客観性を担保した自己評価が可能となり、有意な能力獲得につ ながるのか、検討を行う。

2、研究背景

 同志社大学図書館では、大学入学時に行われる大学図書館オリエンテーション、及び 大学図書館で開催される利用者向け講習会に準じる内容をeラーニング化し、大学サイ ト上に「図書館講習会

e-learning」として設置している。具体的講習内容は、大学図書

館の基本的な利用方法に始まり、検索機能(データベース)の使い方、各種資料(新聞

(4)

や参考図書等)を用いた情報収集法の解説等で、10本の講習ビデオが収録されている。

 大学図書館で開催される実際の講習会に参加する学生の数は決して多いものではない。

理由として、①リアルな講習会では同志社大学の学生数に比してごくわずかな人数しか 受け入れられない、②開催日時と学生の都合のよい日程が合わない、等が挙げられる。

効果的な大学図書館の利用やプレ卒業論文教育の必要性から、学生が自らの都合に合わ せて自由に繰り返し学ぶことが可能な教材として「図書館講習会

e-learning」は設置さ

れた。

 ただ、eラーニングは個人学習であり、学生は講師から学習状況の適切なアドバイス を得ることができない。そのため、自学学習をサポートするツールとして、2013年8月 から「到達度確認シート」が提供されている。これはルーブリックであり、eラーニン グ学習で目標とした能力(スキル)の獲得具合を自己判定できるツールである。受講者 はこれを用いて、スキルがどの程度身についたのか判断でき、学習に役立てることが可 能と考えられる。

 しかしながら、これらの「図書館講習会

e-learning」及び「到達度確認シート」の利

用率は高いとはいえず、学生の関心も高くはない(3)。また、能力の獲得に際して、この

「到達度確認シート」がどの程度有用かも明らかにされていない。そこで本研究では「図 書館講習会

e-learning」の受講者向けに、独自に「達成度確認シート」を作成、現行の

シートを利用させる学生群Aと、新たに作成したシートを利用させる学生群B、Cを設 定、それぞれの能力獲得のパフォーマンス、及び利用者満足度を比較することを試みる。

eラーニング学習に際して提供する自己評価のツールを変えることで、受講者はどの程 度影響を受けるか、学習効果に変化は見られるのかを明らかにする。

3、先行研究

 学生にルーブリックを提供して自己評価させ、学習を効果的に進めさせようとする取 組みは格段に珍しいわけではない。その有用性は多く報告されている。ルーブリックに 関する論文を多く持つ

Heidi Andrade

は、学生と協力してその分野の第一人者が慎重 に設計したルーブリックは、学生の創造性を損ねることなく、重要な評価基準を提供す ることができると述べている(4)。ルーブリックの利用においても特徴的な提案がなされ ており、例えば学生は色鉛筆を用いてルーブリックのキーフレーズに下線を引いたり、

自己評価の根拠となった個所を丸で囲んだり、さらには意見を書き加えてルーブリック を改善していくこと等を推奨している。自己評価としてルーブリックを効果的に利用す るためには、学生自身に考えさせたり、ワークシート的な側面を持たせたりすることが 有用である。

(5)

4、「到達度確認シート」の作成

 同志社大学「図書館講習会

e-learning」メニューから「新聞記事の探し方(日本の新

聞編)」トピックを用いて研究を行う。現行で使用されている「到達度確認シート」を

〈シートA〉、新しく作成したものを〈シートB〉、〈シートC〉とする。同志社大学の 1年生のうち司書課程を履修中の者を3群に分けて、それぞれのシートを利用して貰う こととする。

4.1 現行版「到達度確認シート」の検討

 比較シートB、Cの作成のため、まず現行の同志社大学版〈シートA〉(付録1)に ついて考えられる問題点を挙げる。〈シートA〉は、受講者(大学生)が記載された評 価基準を読み、できている/できていない でチェックする。そのため、評価基準が明 確に記載されている一方で、その記述は5~6行に渡って長く書かれている。理解する にはよく読み込む必要がある。大学生目線で見た場合、使いやすいかどうかを考えた。

〈シートA〉の問題点

① 1つのコマに記載されている文字数が多い。何が書かれている(問われている)

のか瞬間的には把握しづらい。

② 1つのコマに設定されている評価基準が1つではなく、2つ以上を示してある 箇所も多い。自己評価においては、到達度の判定の際に混乱する可能性がある。

③ 難易度の並びについて、獲得が予想されるスキル自体の難易度順で設計されて いるのかわからない。「~に加えて」を用いた単純なスキルの加算方式をもっ て難易度が高まったとしている可能性がある。

④ 評価基準がシートに明記されている。一般的なルーブリックの型であり、学習 前に到達目標を示す意図だが、学生は読んだだけで学びを達成したような「気 分」になってしまう可能性がある。

4.2 新しい「到達度確認シート」の作成

 前節①②③④の問題点について修正対応した〈シートB〉(付録2参照)を用意した。

〈シートB〉においては、評価基準として何が問われているのかパッとひと目で理解で きるように、〈シートA〉の文字数を大幅に削り、表現も易しく、わかりやすさを心掛 けた。1コマにおける評価基準は1つに絞り、難易度順に段階的に記した。また、〈シー トA〉において できる/できない で問われた学習内容を明記せず、その問われた内容 を学生自身が具体的に考え、思考して答えることができたらクリアとする形式とした。

(6)

〈シートC〉(付録3参照)は、〈シートB〉で思考として考えた回答を、実際に書き込 んでいくワークシート型としたものである。これは、PISA等で明らかになった日本の 学生の苦手な回答方式である記述式をあえて採用することで、〈シートB〉と比較して、

記述させることの効果がみられるかどうかを測定するためのものである。

4.3 「確認テスト」の作成

 獲得した能力を客観的に測定(可視化)するために、eラーニング講習で学習目標と したスキルを用いたパフォーマンス課題としての「確認テスト」(付録4参照)を作成 した。実際に資料を利用した作業を行って貰うために、インターネットで検索しただけ では容易に回答できない内容とした。また、「確認テスト」は各群共通で記述式である。

正解をクイズのような単語解答や選択式にせず、記述させることによって、獲得スキル が実際にレポートや卒業論文の作成時に生かせるかどうかを判定する。

5、調査方法

 調査は、同志社大学で図書館情報学概論を履修している学生のうち、実験への協力に 同意した1年生93名に対して行った。実験に際しては、個人情報の管理に留意し、回答 者の最低限の属性以外は

ID

のみで管理するものとした。調査は以下の手順で行われた。

〈調査手順〉

1、学生をA・B・Cの3群に分けて「事前アンケート」(付録6参照)を実施。

結果を踏まえて、ABC群に能力的差異のないことを確認する。

2、学生群A・B・Cにそれぞれ異なる「到達度確認シート」A・B・Cを渡し、

eラーニング学習前の学習到達度を自己評価させる。

3、各自で「図書館講習会

e-learning ―新聞記事の探し方(日本の新聞編)」を

受講。

4、学習後に、再び事前に使用したものと同シートを用いて学習到達度を自己評価。

5、「確認テスト」(付録4参照)を実施。

6、学習後の満足度調査を実施。

7、A・B・C群の結果を比較し、考察する。

6、調査結果

 調査は2015年7月中旬~8月中旬にかけて行われた。有効回答数はA群18名、B群30

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名、C群27名であった。

6.1 「事前アンケート」による被験者群の検討

 被験者はすべて同志社大学の1年生であり、能力的に際立った差異はないと考えられ る。しかし、結果に偏りを与える者がいないか、「事前アンケート」(付録6)を行い得 点化、各群間の差を判定した。平均スコア差は、AB間、AC間で0.5ポイント程度、

BC間は1ポイント程度が出た。グループ間では、P値0.69>5%、F境界値3.12>観 測された分散比(F値)0.37であり、有意に差があるとはいえない。つまり、結果に影 響を及ぼすほどではないといえる。

6.2 「到達度確認シート」を用いた自己評価の群間比較

 次に、A・B・C各群は、指定された「到達度確認シート」(ルーブリック)を用い てeラーニング講習前の自己評価を行った。学習後にも同様の自己評価を行い、受講者 がどの程度の能力を獲得したと評価したのか群間比較するためである。結果を示したも のが表1(講習前)、表2(講習後)である。それぞれグラフ化して図1、図2に示した。

表1 「到達度確認シート」による自己評価の結果(eラーニング講習前)

※「人数」は設定された学習目標を「できる」と評価した学生の数、「評価率」は群内におけるその割合。

ルーブリック段階 難易度1 難易度2 難易度3 難易度4

学生群 A群 B群 C群 A群 B群 C群 A群 B群 C群 A群 B群 C群

人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 新聞の特徴を知り、活用

する 15 83% 8 27% 4 15% 10 56% 1 3% 0 0% 7 39% 15 50% 8 30% 9 50% 6 20% 9 33%

新聞記事のデータベース

を使う 6 33% 2 7% 3 11% 2 11% 14 47% 9 33% 2 11% 0 0% 2 7% 2 11% 2 7% 0 0%

昔の新聞記事を探す 4 22% 4 13% 8 30% 2 11% 0 0% 2 7% 3 17% 0 0% 0 0% 0 0% 8 27% 0 0%

冊子体を活用する 4 22% 15 50% 10 37% 4 22% 8 27% 4 15% 2 11% 1 3% 0 0% 2 11% 1 3% 11 41%

同志社大学にない新聞記

事について情報を得る 11 61% 13 43% 8 30% 5 28% 7 23% 2 7% 1 6% 2 7% 4 15% 1 6% 6 20% 6 22%

表2 「到達度確認シート」による自己評価の結果(eラーニング講習後)

※「人数」は設定された学習目標を「できる」と評価した学生の数、「評価率」は群内におけるその割合。

ルーブリック段階 難易度1 難易度2 難易度3 難易度4

学生群 A群 B群 C群 A群 B群 C群 A群 B群 C群 A群 B群 C群

人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 人数 評価率 新聞の特徴を知り、活用

する 18 100% 29 97% 24 89% 17 94% 23 77% 7 26% 16 89% 25 83% 25 93% 13 72% 29 97% 27 100%

新聞記事のデータベース

を使う 18 100% 30 100% 27 100% 14 78% 23 77% 25 93% 13 72% 27 90% 26 96% 10 56% 26 97% 24 89%

昔の新聞記事を探す 18 100% 29 97% 26 96% 17 94% 23 77% 23 85% 16 89% 15 50% 8 30% 10 56% 19 97% 0 0%

冊子体を活用する 15 83% 26 87% 25 93% 15 83% 24 80% 23 85% 11 61% 19 63% 25 93% 9 50% 16 97% 16 59%

同志社大学にない新聞記

事について情報を得る 18 100% 28 93% 14 52% 17 94% 28 93% 27 100% 15 83% 26 87% 27 100% 14 78% 29 97% 11 41%

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 まず、eラーニング講習前と講習後を比較すると、各群とも大幅に能力が獲得できた と評価していることがわかる。eラーニングの学習効果を自己確認できたと言えるだろ う。一方で、1つ特徴的な傾向が見受けられた。それは、eラーニング講習の前/後に 関わらず、難易度の優しい学習目標については、現行のルーブリックを用いたA群が

図1 「到達度確認シート」を用いた自己評価の群間比較(講習前)

※難易度毎に5つの学習目標が設定されている。それぞれについて「できる」と 評価した学生の割合を積み上げてあるため、100%×5=500%が総割合になる。

「できる」と評価した割合 学習目標

図2 「到達度確認シート」を用いた自己評価の群間比較(講習後)

※難易度毎に5つの学習目標が設定されている。それぞれについて「できる」と 評価した学生の割合を積み上げてあるため、100%×5=500%が総割合になる。

「できる」と評価した割合 学習目標

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「できている」と評価する率が高いが、高難易度になるとその差が縮まり、逆にB群C 群の方が「できている」と判定する率が高まる傾向にあることである。

 B・C群のシートは、(A群のルーブリックの内容を吟味した上で)1つのコマに1 つの判定基準を基本とし、文章表現も平易でわかり易いものに変更した改変型ルーブリッ クである。そのため高難易度になっても求められている能力についてイメージし易く、

理解の焦点が絞り易かったと考えられる。A群のシートは、徒に文章が長く、どのよう な能力が判定基準とされているか知るためにはまず読解をしなければならなかった。難 易度が高まるにつれ、判定基準に対する理解が困難となり、「難しそうだ」「自分はでき そうにない」という「印象」を与えるにとどまり、結果的に学習者の学びに対するハー ドルを上げた可能性がある。

6.3 「確認テスト」の結果

 A・B・C各群に共通の「確認テスト」を行ってもらい、結果をヒストグラムとして 図示したものが図3である。平均点はA群が7点、B群が12.8点、C群が12.6点、最頻 点はA群が7点、B群が17点、C群が12点であった。

図3 「確認テスト」得点結果 ※25点満点

 同志社大で提供している現行のシートを使用したA群の学生は総じて点数が低かった。

平均点はB・C群と比べ5点以上低かった。20点以上得点できた者もいない。思考型シー トを利用したB群は高得点(20-25点)をマークした者が3群中もっとも多かった。し かしながら、5-9点しか得点できなかった者も多く、学習効果を上げられた者と上げ られなかった者の間でバラつきが出た。記述型シートを利用したC群は10-19点の間に

(10)

得点が集中し、右寄りの正規分布を示した。バラつきのない安定した学習効果が得られ たといえるだろう。

6.4 eラーニング講習後の自己評価と「確認テスト」得点の相関

 各群のeラーニング講習後の「到達度確認シート」と「確認テスト」の得点の結果を 用いて、自己評価(到達度確認シートの得点)と客観評価(確認テストの得点を客観評 価とみなす。自己評価と値を揃えるため、満点25点×2=50点として調整)の乖離につ いて、以下の数式を用いて確認した。

 Σ(自己評価-客観評価)^2/n (nはA群~C群それぞれのデータ数)

 結果は、A群:689.00(小数点以下第3位で四捨五入。以下同様)、B群:338.73、

C群:226.04となり、A群>B群>C群という結果が得られた。値が小さいほど自己評 価と客観評価の乖離が小さいため、C群が自らの学習到達状況を最も正しく評価できて いたことが示された。

 さらに、各群の分散について図4に示した。横軸を自己評価、縦軸を客観評価とし、

散布図を作成した。自己評価、客観評価、両方において20点を基準として線を太くして いる。

図4 自己評価(「到達度確認シート」(後)の得点)と客観評価(「確認テスト」得点)の相関

 A群(現行シート)の自己評価は、主として20点軸、30点軸、50点軸(満点)に拠り つく3パターンが観察される。一方、客観評価は、ほとんどが20点(実質10点)ライン を割り込んだ。総じてA群は右下に散布がまとまっている。

 B群(思考型シート)は、1つの外れ値を除き、自己評価は30~50点の間に散らばっ ている。客観評価は20点(実質10点)以上得点できた者が7割近くを占め、到達できな かった者も約3割存在する。B群の散布は自己評価20点ラインよりも右側で上下に広がっ

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ている。

 C群(記述型シート)の自己評価は20点後半~50点未満に集中している。B群と似た 傾向を示しているが、客観評価では20点(実質10点)以上得点できた者の割合が8割を 超える。散布は20点ラインよりも右上でまとまっている。

 この結果から、A群は自己評価得点に関わらず実際の能力獲得には至っておらず、B 群は一定の割合で能力獲得に至らなかった者が存在する。C群は自己評価と客観評価の 乖離が少なく、多くの学生が基準ライン以上の能力獲得に至った。C群はツール(ルー ブリック)を用いて適切に自学学習を行うことができたといえるだろう。

6.5 受講者の満足度と感想

 受講後、「事後アンケート」(付録7参照)を実施した。質問に対して「はい」「いいえ」

式で回答させるもので、各群の結果は以下の通りであった(図5)。

図5 受講満足度に関する事後アンケート

※A群:現行シートを用いた群、B群:思考型シートを用いた群、C群:記述型シートを用いた群

 ほとんどの質問について肯定的な回答を得たが、いくつかの特徴的な回答が見受けら れた。

 設問1はeラーニング講習により能力的に自信がついたかどうかの確認であるが、A 群(現行シート)は否定的な回答がもっとも多かった。「確認テスト」の得点から自己

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評価とのギャップを意識させられたものか。設問4の「到達度確認シート」に対する回 答にもこれが反映されているように思われる。

 また、追加して自由記述式でも講習についての感想を尋ねた。A群は他群と比べて感 想の記述量が平均125字程度と短かった。対してB、C群には450字前後書いている学生 も数名おり、全体的に記述量が多い傾向があった。感想未記入を除いて平均すると、A 群は125文字、B群は235文字、C群は304文字であった。

 感想内容としては「認識が変化した」「もっと活用していきたい」が多かった。B、

C群には、古い新聞記事の有用性に対する驚きや、「新聞が調査にも活用できることを 知った」、「情報の信頼度も重要」「情報を取捨選択できるようになりたい」という感想 が見られ、学習に深化が見られた。とくにC群(記述型シート)では反省点や今回新た に得た認識を具体的に挙げて「理解がまだ不十分である」と慎重姿勢をみせた学生が多 く、eラーニング講習の到達度を記述確認しながら進めたことによって、自己評価と客 観評価がかい離することなく、学びに対して誠実な態度を醸成した可能性が考えられる。

7、考察

 能力がほぼ均質と考えられる3群の学生がそれぞれ異なるルーブリックを利用してe ラーニングを行った結果、利用するルーブリックによって学習効果に大幅に差が出るこ とがわかった。

 eラーニングの学習目標に合致する標準的な評価基準を難易度毎にすべて示し、学習 到達度を できる/できない でチェックする一般的なルーブリックを利用した学生群

(A群)は、自己評価は高い傾向にあったが、学習効果は低く、確認テストに得点する ことができなかった。A群の7割が確認テストの得点で20点未満(実質10点未満)にと どまった。

 焦点を絞った平易な文章で記述し、問われている学習内容(評価基準)は何かを思考 させて できる/できない をチェックする「思考型ルーブリック」を利用した学生群(B 群)は、高難易度においても「できる」と評価できた学生が多かった。実際に、確認テス トにおいても高得点をマークできた率がもっとも高い。しかしながら、得点できなかっ た学生も無視できない割合(約3割)存在し、高い学習効果を得られた層と学習効果が 低かった層が並立して存在していた。即ち、〈シートB〉の利用者は学習効果に個人差 がみられ、不安定であった。

 B群と同じ形式で、(チェック式ではなく)答えを書き込んで自己評価を行う「記述

(ワークシート)型ルーブリック」を利用した学生群(C群)は、自己評価は(他群に 比して)低めの傾向にあったが、確認テストに多くが得点できた。C群において20点(実

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質10点)以上得点できた者は7割以上であり、多くの学生が安定して効果的に学習でき たことを示している。記述させることは、それ自体が1つの学習機会の提供であり、多 くの学生に学びの定着効果をもたらした。さらに、学生たちに講習内容についての関心 を高めることにも成功した。講習後のアンケートに対する反応の高さがそれを示してい る。

 eラーニングは時間や場所の制約を受けない手軽な学習方法であるが、用意されたビ デオをただ視聴するだけでは一過性の記憶に留まり、目標とした能力(スキル)がうま く定着しない懸念がある。また、学ぶ必要性をとくに意識していない学生の場合、eラー ニング講習を受けようとする関心・意欲も低く、例えば、大学や担当教授から受講が強 制的に義務づけられたとしても、それについて深く思考する動機が欠如しているために、

当然学習効果の低いことが予想される。これを克服するために、学びながら意欲・関心 を増大させていく仕掛けが必要である。学習観点及び評価基準について、ハードルを上 げずに平易かつ簡潔に記述して理解を促す工夫とともに、学習内容について主体的に思 考させ、さらに記述させることで学習内容の定着を促す仕掛けは有効であった。今回の 調査では、この工夫と仕掛けの両輪を組み合わせることによって飛躍的に学習効果を高 める可能性が示唆された。

 今回、十分なサンプルを得ることができなかった(1グループ30例以下)ため、可能 性の示唆にとどまるが、現行のいわば「流し読み型」ともいえるルーブリックは、受講 者の漠然とした感覚とイメージで できている/できていない が判定されがちで、自主 学習であるeラーニングにおいては効果を上げづらいものと考えられる。ルーブリック を学習における有効な羅針盤とするためには、上記両輪のような学生を主体的に取り組 ませるための仕掛けを施して作成、実施することが望ましいと言えるだろう。

 本稿の作成につきまして、指導教員の原田隆史教授、佐藤翔助教、調査にご協力いた だいた同志社大学1年生の皆さん、調査メンバーの福井雄大氏に厚くお礼申し上げます。

(14)

付録

付録1 到達度確認シート・現行〈シートA〉

※難易度は右から左へ難しくなる。右端の空欄にクリアできた評価基準の番号を記入。

付録2 到達度確認シート・思考型〈シートB〉

※難易度は左から右へ難しくなる。各評価基準の左横にある空欄にチェックを入れる型。

新聞の特徴を知り、

活用する

図書館に新聞があり、年月日順に綴 じられて保管されたり、縮刷版が所蔵 されたりするのはどうしてか、説明で きる。

新聞記事を探す時、どういう手段が あるのか、4つ以上答えることができ る。

図書・雑誌と、新聞とを比べた時、新 聞のどんな点が他の資料より優れて いるか、説明できる。

インターネット版の新聞記事がレポー トや論文の参考文献としてふさわしく ないのはなぜか、説明できる。

新聞記事の データベースを使う

デジタル化された新聞記事には、

インターネット版とデータベース版が あるが、どこが違うのか説明できる。

大学図書館のホームページを使っ て、新聞記事を検索するための画面 を表示させることができる。

主要な新聞データベースには、どの ようなものがあるのか、3つ以上あげ ることができる。

読みたい記事を探すためには、どの 新聞データベースを使えばよいのか 理解できている。

昔の新聞記事を探す

明治や大正など、かなり昔の新聞記 事を探すには、どのような方法があ るか、説明できる。

昔の新聞記事を検索するために使え る新聞社のデータベースを、3つ以上 あげることができる。

新聞社のデータベースから、昔の新 聞記事を探す時の注意点を知ってい る。

同志社大学図書館で契約している データベース以外にも、ネット上で使 える無料のデータベースがあることを 知っている。

冊子体を活用する

一定期間の新聞記事をまとめて、本 の形で刊行された資料(冊子体)があ ることを知っている。

目的の冊子体を大学内のどこで閲覧 できるのか、探し当てることができる。

代表的な冊子体にどのようなものが あり、どのような目的で使用されるも のか、知っている。

冊子体から記事を要領よく探すため には、どうしたらよいか知っている。

同志社大学にない新聞記 事について情報を得る

探している新聞を同志社大が所蔵し ているのか、いないのか、確認する ことができる。

自館が所蔵していなかった場合、どこ にあるのか探す方法を知っている。

国立国会図書館(NDLサーチ)を使 い、必要な新聞(資料)の所蔵館を確 認することができる。

他館から、どのようにすれば目的の 資料を入手できるか説明できる。

1 2 3 4

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付録3 到達度確認シート・記述型〈シートC〉

※回答欄の( )内に解答例を示した。実際は空欄で配布。難易度は左から右へ難しくなる。

図書館に新聞があり、年月日順に綴じ られて保管されたり、縮刷版が所蔵され たりするのはどうしてか、説明せよ。

新聞記事を探す時、どういう手段がある のか、4つ以上答えよ。

図書・雑誌と、新聞とを比べた時、新聞 のどんな点が他の資料より優れている か、説明せよ。

インターネット版の新聞記事はレポート や論文の参考文献としてふさわしくな い。なぜか。

(ほとんど毎日発行されて情報が蓄積さ れるので、目的とした情報を時系列で追 うことに役立つから。事実関係の把握に 役立つ。)

(新聞紙、新聞縮刷版(冊子体)、マイク ロフィルム、データベース)

(毎日発行されているので速報性が高 い(+文章が簡潔(5W1H)で情報の概要 を把握しやすい。))

(インターネット版の新聞記事は掲載期 間が短く、掲載期間が終了すると消され てしまう。また、インターネット版は編集 が追加されるなどして、印刷された新聞 記事とは同じではない場合がある。)

デジタル化された新聞記事には、

インターネット版とデータベース版があ る。どう違うのか。

大学図書館のホームページを使って、

新聞記事を検索するための画面を表示 させることができる。

主要なデータベースには、どのようなも のがあるのか、3つ以上答えよ。

読みたい記事を探すために、どのデー タベースを使えばよいのかわかる。例え ば、地方紙の記事を検索したい場合 は、どのデータベースを使えばよいか。

(どちらもウェブ上で見ることができる が、インターネット版が掲載期間が終わ ると消されてしまうのに対し、データベー スは情報の蓄積が行われ、かなり昔に さかのぼって専用の検索画面から多面 的に検索できる。)

□できる

□できない

(聞蔵Ⅱ、日経テレコン、毎索、産経新 聞、ヨミダス歴史館、FACTIVA など)

((同志社大図書館が契約しているデー タベースでは)FACTIVA)

明治や大正など、かなり昔の新聞記事 を探すには、図書館員のレファレンス以 外にどのような方法があるか、

説明せよ。

昔の新聞記事を検索できる新聞社の データベースを、3つ以上あげよ。

新聞社のデータベースから、昔の新聞 記事を探す時、どういう点に注意すれば よいか。

同志社大学図書館で契約しているデー タベース以外にも、ネット上で使える無 料のデータベースがある。1つ以上あげ よ。

(昔の記事を収録しているデータベース を利用する、もしくは明治ニュース事典 といった新聞記事の縮刷版を利用する

(どちらか片方でも可))

(聞蔵Ⅱ、ヨミダス歴史館、毎索など)

(検索画面が通常(現在)の新聞記事の 検索とは別になっている。

年代を別途指定する必要がある事が多 い。)

(神戸大学附属図書館の「新聞記事文 庫」など)

一定期間の新聞記事をまとめて、本の 形で刊行された資料(冊子体)があるこ とを知っている。

目的の冊子体を大学内のどこで閲覧で きるのか、探し当てることができる。

例えば、『新聞集成昭和編年史』は どこにあるか。

よく使用される代表的な冊子体を2つ以 上あげよ。

冊子体から記事を要領よく探したい。

まずどこを見ればよいか。

□知っている

□知らない

(今出川図書館3F北書庫、京田辺図書 館書庫1F、明徳館国文学研究室など)

(明治(大正)(昭和)ニュース事典、新聞 集成明治(大正)(昭和)編年史、新聞ダ イジェストなど)

(目次や索引を利用する。索引には、50 音、分類別、年次別の見出し索引など がある。また、記事は年月日の古い順 に掲載されている。)

探している新聞を同志社大が所蔵して いるのか、いないのか、どうやって確認 したらよいか。

自館が所蔵していなかった場合、どこに あるのか、何を使って探したらよいか。

国立国会図書館のNDLサーチを使っ て、必要な新聞(資料)の所蔵館を探す ことができる。

他館に所蔵がある場合、どうやって目的 の資料を入手すればよいか。

(DOORSで検索する。)

(DOORS検索で所蔵が見つからなかっ た場合、「他大学で探す」「国会図書館 サーチを検索」というリンクが表示され る。

もしくは直接国立国会図書館(NDL)

サーチを利用して探す。)

□できる

□できない

(大学のレファレンスカウンターで閲覧 利用、または複写利用の申し込みをす る)

冊子体を活用す

同志社大学に ない新聞記事に ついて情報を得

1 基礎的な知識の確認 2 目的に到達する方法の理解 3 発展的な知識の会得 4 理解の深化

新聞の 特徴を知り、

活用する

新聞記事の データベースを 使う

昔の新聞記事を 探す

(16)

付録4 確認テスト ※問題の下段( )内に解答例を示した。実際は空欄で配布された。

新聞記事のデータベース版にはインターネット版には掲載されていない、

ある情報が明記されています。それは何か指摘してください。

(掲載年月日や全国版・地方版の別、面の表示のほか、何頁に掲載されたかの情報

が掲載されている。)

吉井英勝氏と原発に関連する記事を主要なデータベースで調べてください。

震災前(2011年3月11日以前)と震災後の2期にわけて調べ、

(新聞の論調が)どのように変化したか述べてください。

また、どのデータベースを利用したのかも記入してください。

(朝日新聞と読売新聞のデータベースからは震災前の吉井氏の記事が拾えるが、他

社のデータベースに掲載はほとんどない。一方、震災後は吉井発言についてどの データベースにも掲載が増えている。)

日本における人工ラジウムの開発を報じた記事を検索し、わかったことを 200文字程度にまとめてください。

そのなかで「理研」または「理化学研究所」という言葉を使ってください。

(例:1931年、キュリー夫人の娘、ジョリオとその夫により、安価な人工ラジウムの生成

方法が発見された。日本では、理化学研究所の仁科研究室が開発に乗り出し、1939 年に発生装置「理研サイクロトロン」を設置する。しかし、1941年に東工大の竹内助教 授が「ラジウム代用物質」の特許を取得。それは「人工の放射性物質といえるほどの ものではない」とする仁科研究室と大論争になった。のちに竹内助教授は自らの誤謬 を認め、特許を取り下げた。)

人工ラジウムの開発について報じた記事を冊子体から探し、

その資料の書誌情報(本のタイトル・著者・出版社・出版年・巻次・掲載ページ)を記入 してください。※1冊で構いません。

(例:タイトル 『新聞集成昭和編年史』

著者 明治大正昭和新聞研究会 編集製作 出版社 新聞資料出版

出版年 1994

巻次 昭和17年度版 3 p.43)

「大連日日新聞」の記事を調べたい。どうしたら入手できるか述べてください。

(DOORS、もしくはNDLサーチで、「大連日日新聞」の所在を調べると、国立国会図書

館が昭和20年8月8日~9月28日の期間分をマイクロフィルムで所蔵していることがわ かる。目的の記事の掲載がわかっている場合は、NDLサーチの画面から直接複写申 し込みをすることもできるが、掲載が不確実な場合は、同志社大のレファレンスカウン ターを通じて問い合わせてもらうと良い。)

新聞の特徴を知り、

活用する

新聞記事の データベースを使う

昔の新聞記事を探す

冊子体を活用する

同志社大学にない新 聞記事について情報 を得る

(17)

付録5 確認テストの配点表 ※各項目5点満点で評価。解答評価事項の記載の有無で加点方式。

※(本文5.3節ではグラフ軸を合わせるために、得点を×2で調整した)

データベース版にはインターネット版には掲載されていない、

ある情報が明記されています。それは何か指摘してください。

掲載年月日や全国版・地方版の別(1点)、面の表示(1点)のほか、何頁(3点)に掲載さ れたかの情報を記載する。

※「レイアウト通りの表示」、「紙面そのまま」、等も1点。

※「広告の掲載」は今回得点として評価しない。

吉井英勝氏と原発に関連する記事を主要なデータベースで調べてください。

震災前(2011年3月11日以前)と震災後の2期にわけて調べ、

(新聞の論調が)どのように変化したか述べてください。

また、どのデータベースを利用したのかも記入してください。

●利用したデータベースの記載で2点、

●震災前と震災後の吉井発言についての記載が1点、

●前後で新聞での取り扱われ方がどのように変わったか、比較言及があれば1点、

●複数のデータベースを比較して新聞による論調の違いとその変化に言及できて+1点

日本における人工ラジウムの開発を報じた記事を検索し、わかったことを 200文字程度にまとめてください。

そのなかで「理研」または「理化学研究所」という言葉を使ってください。

●「人工ラジウム」についての記事を検索できていれば1点、

●「理研」「理化学研究所」のキーワードを使って回答できていれば1点、

●記事の内容を指定通りまとめることができていて1点、

●年月日を記載して時系列で説明して1点、

●仁科・竹内論争に言及で1点

人工ラジウムの開発について報じた記事を冊子体から探し、

その資料の書誌情報(本のタイトル・著者・出版社・出版年・巻次・掲載ページ)を記入し てください。※1冊で構いません。

●本タイトル

●著者・編者・出版社

●出版年

●巻次

●掲載頁  各1点配点

『大連日日新聞』の記事を調べたい。どうしたら入手できるか述べてください。

●DOORS、もしくはNDLサーチの記載で1点、

●国立国会図書館の所蔵に行きついて1点、

●(昭和20年8月8日~9月28日の期間分を)マイクロフィルムで所蔵していることの記載 で1点、

●NDLサーチの画面から直接複写申し込みできることに言及で1点

●同志社大のレファレンスカウンターの利用に言及で1点 新聞の特徴を知り、

活用する

新聞記事の データベースを使う

昔の新聞記事を探す

冊子体を活用する

同志社大学にない新 聞記事について情報 を得る

(18)

付録6 事前アンケート

1. 学生ID〔         〕    得点 5点 4点 3点 2点 1点 0点

2. これまで大学図書館のe-learning講習を受けたことがありますか。

または、自発的に自分から受講したいと考えていましたか? 受講した 受講しようと 思っていた

考えたこと

はない その他 必要ない

3. 情報検索(資料の探し方)について、これまで何らかの教育を受

けたことがありますか。 小学校 中学校 高校 大学 それ以外 受けたこと

はない

4、図書館をどのくらいの頻度で利用しますか ほぼ毎日 1週間に1回 以上

1か月に1回 以上

ほとんど利 用しない

5、新聞をどのくらいの頻度で読みますか? ほぼ毎日 1週間に1回 以上

1か月に1回 以上

ほとんど利 用しない

6、新聞データベースを利用したことがありますか よく利用するたまに利用 する

利用したこと がある

初めて聞い

1)利用している機器を教えてください。※複数回答可・とくによく利用す る機器に二重丸

デスクトップ PC・ノート PC

タブレット スマホ ゲーム機 その他

2)インターネットの1日の平均利用時間はどのくらいですか 3時間以上 3時間以下 2時間以下 1時間以下 30分以下

3)インターネットでどんな検索エンジンを使用していますか その他 使ったことな

知らなかっ

7. インターネットの利用についてお聞きします。

google、goo、yahoo!

(3つで5点、2つで4点、1つで3点)

付録7 事後アンケート

(19)

付録8 得点化した結果一覧

※到達度確認シートは50点を難易度最上限、確認問題は25点満点として集計。

ID

は確認問題の得点順に並び替え、改めて付与した。

B群 C群

ID

アンケ事前 到達度(前) 到達度(後)

(後)-

(前)

得点差 確認問

ID

アンケ事前 到達度(前) 到達度(後)

(後)-

(前)

得点差 確認問

ID

アンケ事前 到達度(前) 到達度(後)

(後)-

(前)

得点差 確認問

1 19 27 34 7 0 1 16 22 30 8 2 1 15 4 21 17 1

2 25 10 20 10 2 2 26 9 45 36 5 2 25 4 41 37 3

3 16 9 20 11 3 3 27 13 36 23 5 3 15 0 40 40 8

4 19 25 34 9 3 4 19 5 38 33 6 4 22 14 41 27 8

5 22 1 31 30 4 5 21 7 34 27 6 5 19 5 27 22 9

6 25 3 30 27 4 6 19 10 42 32 8 6 23 0 40 40 10

7 22 22 50 28 6 7 19 1 46 45 8 7 17 9 29 20 11

8 13 10 50 40 6 8 31 1 50 49 8 8 20 0 48 48 11

9 26 17 50 33 7 9 23 26 38 12 9 9 18 11 33 22 11

10 26 12 28 16 7 10 18 17 33 16 9 10 22 12 44 32 11

11 13 17 50 33 7 11 12 13 44 31 10 11 25 1 45 44 12

12 20 4 50 46 8 12 27 5 40 35 11 12 21 2 41 39 12

13 22 2 32 30 9 13 24 2 46 44 12 13 18 11 39 28 12

14 18 3 31 28 9 14 20 2 47 45 13 14 19 14 29 15 12

15 20 8 50 42 10 15 23 6 50 44 13 15 16 0 34 34 12

16 23 4 50 46 11 16 24 4 43 39 14 16 22 10 39 29 14

17 19 3 32 29 14 17 13 6 36 30 14 17 23 14 35 21 15

18 24 11 42 31 16 18 21 2 2 0 15 18 22 2 34 32 15

19 18 13 50 37 15 19 17 4 42 38 15

20 21 4 44 40 15 20 22 8 28 20 15

21 16 6 32 26 17 21 26 2 31 29 16

22 29 6 42 36 17 22 29 16 36 20 16

23 25 2 40 38 17 23 20 13 42 29 17

24 27 1 50 49 17 24 24 11 36 25 17

25 26 9 36 27 17 25 22 13 36 23 17

26 24 9 40 31 19 26 22 8 31 23 18

27 13 1 41 40 20 27 26 9 45 36 23

28 20 4 50 46 21

29 30 7 41 34 21

30 20 2 34 32 21

A群

(20)

 総務省「インターネットの普及状況-平成28年版情報通信白書のポイント」

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html(2017年

8月18日最終アクセス)

 同志社大学図書館「図書館講習会

e-learning」(学内限定公開)

http://library.doshisha.ac.jp/guide/skillup/library_e-learning.html(2017年8月18日最終ア

クセス)

 研究の事前アンケート(図5)では、有効回答75名中、「e-learning講習の受講について考え たことはない」と回答した学生が57名(76%)であった。

 Andrade, H. 2008. “Self-assessment through rubrics” Educational leadership 65(4),

60-63.

参考文献

Andrade, H. 2008. “Self-assessment through rubrics” Educational leadership 65(4),60-

63.

井田博之(2014)「「知識創造型」の情報リテラシー教育の構築に向けて」『情報の科学と技術』(社 団法人情報科学技術協会)第64巻第1号、8-14頁。

沖裕貴(2015)「大学におけるルーブリック評価導入の実際―公平で客観的かつ厳格な成績評価を 目指して―」『立命館高等教育研究』(立命館大学)第14号、71-90頁。

葛西耕市(2012)「アカデミックスキル・ルーブリックの開発:初年次教育におけるスキル評価の 試み」『東北学院大学人間情報学研究科年誌』17巻、20-28頁。

山田嘉徳ほか(2015)「学びに活用するルーブリックの評価に関する方法論の検討」『関西大学高等 教育研究』第6号、21-30頁。杉田いづみほか(2002)「三重大学付属図書館の情報リテラシー教 育支援」『情報の科学と技術』52巻11号、569-574頁。

濱名篤「ルーブリックを活用したアセスメント」、文部科学省

HP

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/047/siryo/__icsFiles/afieldfile/

2012/12/07/1328509_05.pdf(最終アクセス平成28年1月5日)。

松下佳代・京都大学高等教育研究開発センター編著『ディープ・アクティブラーニング』勁草書房、

2015年。

(いなだ まりこ。  

いけぐち まりこ。 

2017年11月2日受理)

参照

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