第二外国語の履修状況203
2)海 外 に長期 滞在 した ものが,外 国語 に特 に強 い学 習意 欲 を持 って い る とは必 ず しも言 えな い。
3)外 国語 の学 習意 欲 は1年 生 が 最 も強 く,2・3年 生 で は次 第 に減 退 し 4年 生 で再 び幾 分上 向 く。(就 職 試 験 の準 備 と考 え られ る。)
4)外 国語 の習 得 に は全 般 的 に 男性 よ り女 性 の方 が 意 欲的 で あ る。 5)外 国語 の能 力達 成 目標 は全 般 的 に高学 年 に な るほ ど低 下 す る。 特 に
1年 生 と2年 生 との落 差 が著 しい。
6)独 ・仏語 の習 得 に 強 い意 欲 を示 す学 生 の78%は 英 語 の習 得 に も強 い意 欲 を持 っ てい る。一 方 英 語 に強 い意 欲を持 って い る もので 独 ・仏 語 に も強 い意 欲 を示 す のは35%で あ る。
企 業 が 求 め る 人 物 像
ア メ リ カ ソ ・ エ キ ス プ レ ス
副社長 茂 木 雄
臼本の人事管理慣行の変化
高度 経 済成 長期 を経 て,安 定成 長 の時代 を迎 えた 日本 経 済 は,他 の諸外 国 以上 に成長 を続 け て きた 。 この成 長 の原 動 力 とな って い る と思 わ れ るい くつ か の点 に つ いて,欧 米 の学 者,専 門 家 の 間 で,近 年 日本 の成 長 の鍵 と して注 目を集 めて きた。 この特 徴 的 な成 功 の鍵 の中 に,日 本 の人 事 管理 慣 行 が 多数含 まれ て い る。日本 の人事 管理 の慣 行 の 特 色は,新 規 学 卒者 採用, 終 身 雇用,年 功序 列,企 業 内組 合 が掲 げ られ る。 これ らの 特 色 あ る慣 行 が 企 業 の活 力 を生 み,生 産 性 を 向上 させ て きた と結 論 づ け てい る。 しか し, 現 在 の企 業 が 置 かれ てい る情 況,そ こに働 く人 た ち の意 識,価 値 感,願 望 な どを調 べ てみ る と,前 述 の 日本 的 人 事 管理 の慣行 は少 しつ つ変 化 してい る こ とが 理 解 され る。新 しい技術 や 新 素材 の開 発,高 度 情 報社 会 へ の移 行 な どに よ って,今 まで 有効 と思 われ て きた 日本 的 な人 事 管理 の慣行 や 考 え 方 が 変質 を迫 ま られ て きて い る。 年 功序 列 の考 え方 に沿 って進 め られ て き
ZQ4 茂 木 雄
た 昇 進,賃 金 制度 は形 を変 えつ つ あ る。 また,新 しい技 術 の導 入,新 規 事 業 の進 出 な ど も,新 規 学卒 者 採用 に よる技 術 習熟 度 の 向上 を待 てず,即 戦 力 の要 員 を外 部 か ら求 め る気 運 が 高 まって きた。 現 に あ る企 業 の中 には, 新 しい活 力 と人 材 を 中途採 用 の形 で人 材 の補 強 を行 って い る。 また,定 年 延 長,高 齢 化,女 性 の職場 進 出,情 報社 会 化 な どの浸透 に よ って,年 功 的
な考 え方 に よる終 身雇 用 の実 質 的 内容 が 変化 しつ つ あ る。
学生応募者の姿
最 近 学 生 の応 募 者 と直 接 会 っ て 感 じる 事 は,仕 事 と遊 び の 両 立 を 願 う考 え 方 が 顕 著 で あ る こ と,公 私 の 関 係 を 割 り切 っ て 見 て い る こ と,自 分 の 能 力 を 認 め て くれ る 企 業 を 求 め て い る こ と,さ らに将 来 の キ ャ リア に は っ き り した 計 画,夢,望 み な どを 持 っ て い な い こ とが 特 徴 的 に 見 受 け られ る。
即 ち,学 生 の0般 的 傾 向 と して,自 分 の キ ャ リア を どの 分 野 で 伸 ば し て 行 くか,自 分 の 持 ち味,能 力 を どの 程 度 把 握 して い るか な ど,自 分 自身 で も 理 解 して い な い 場 面 に よ く直 面 す る 。 一 方 で は,専 門 性 を 求 め,自 己 実 現
を 望 む 意 識 は か な り強 く持 って い る こ とが 理 解 され る。 しか し,現 実 的 な 力 量 と願 望,意 識 が 一 致 しな い こ とに 多 少 の 不 安 を 感 じて い る。
外資系企業の人事管理
日本 で 事業 を展 開 して い る外 資系 の企 業 の中 で,日 本 の社 会 に 定着 し, 成 功 を お さめ て い る企 業 で は,人 事 管理 の 一 般的 考 え方 は 日本 の人 事管 理 ・考 え方 と欧 米 的 な能 力 ・職 務 主義 的 な考 え方 を融 合 させ て システ ムを 持 って い る。例 えば,人 材 採用 制 度 を見 る と,新 規 学 卒 者 の採用 と中途採 用 を併用 して,組 織 の人 材要 請 に応 えてい る。 単 に会 社 へ 入 る こ とを求 め るので は な く,た と}v//L新卒 者 で あ って も,あ る程 度 職 務領 域 を特 定 して, 人 材 を採 用 す る。 一 方 で は,賃 金 ・福利 厚 生制 度 は,日 本 の慣 行 に沿 って 処 遇 す るな ど,混 合 型 の人 事 管理 を行 って い る。 応募 者 の立 場 に立 って採 用 を考 えた場 合,応 募者 は 自分 の 力量 を充 分 認識 し,い か に適 性 が あ るか を面 接 時 に立 証 す る必 要が あ る。 した が って,面 接 は,そ の企 業 で職 務 に 精 通 してい る管理 者 と人 事 の採用 担 当者 の両 者 に よって行 われ る。
企業 が求 め る人物 像205 求 め る 人 材 像
前 述 した と お り,日 本 企 業 もそ の 企 業 の一 般 的 組 織 要 請 に適 応 した 人 材 を 求 め る だ け で な く,職 務 に 適 性 あ る人 材 を 求 め る方 向 に 変 りつ つ あ る
。 ま た,も うす で に 変 化 した 企 業 も あ る。 企 業 が 求 め る 人 材 は
,自 分 の 将 来 の キ ャ リア に 対 して,あ る程 度 は っ き り した 願 望 とそ れ に 対 す る 自分 の 能 力(專 門 性)を 認 識 し,能 力 向 上 の た め の 白己 啓 発 に 強 い 意 志 と考 え 方 を 持 って い る こ とが 問 わ れ る で あ ろ う。 か つ て 外 資 系 企 業 が 日本 に 進 出 し て き た 初 期 の 段 階 で は,英 語 が 出 来 る人 材 を 求 め た こ とが あ る。 い わ ゆ る 英 語 屋 さ ん と呼 ば れ る人 材 で あ った 。 しか し今 で は,職 務 の 専 門 性 と適 性 が 求 め られ,英 語 力 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ツ ール とみ な され て い る。 言 語 だ け で は な く,言 葉 の 奥 に あ る文 化 を理 解 して い る こ と も求 め られ て い る。 い わ ゆ る 国 際 性 を 求 め て い る と言 え よ う。 ま た,サ ー ビス 産 業,情 報 産 業, 特 に 金 融 界 の ビ ジ ネ ス は 急 速 な 成 長 を遂 げ つ つ あ る ば か りで は な く,技 術 的 変 革J顧 客 の 欲 求 の 多 様 化,国 際 化 な ど に よ っ て,日 々 企 業 活 動 の 内 容 が 大 き く変 化 し て い る。 この よ うな変 化 に 直 面 し て い る企 業 で 働 く人 材 は 変 化 に対 応 で き る順 応 性 と可 変 性 を 高 め,自 己 変 革 を 進 め る よ う強 く求 め られ て い る。 高 度 情 報 化 社 会 に 突 入 した 現 在 で は,業 務 の対 応 能 力,技 術 だ け で は な く,業 務 の 内 容 も多 大 の 影 響 を 受 け て い る 。 デ ー タ通 信 技 術 は 顧 客 と企 業 と の 問 に復 合 的 役 割 を 果 た しつ つ あ る。 これ ら の 変 客 に 対 応 出 来 る人 材 が 一 層 強 く求 め られ て い る。 つ い最 近 まで は,ブ ル ー ・カ ラ ー と ホ ワイ ト ・カ ラ ー の 二 層 構 造 だ と言 わ れ て き た が,今 で は,そ の 上 に ゴ ー ル ド ・カ ラ ー と呼 ば れ る専 門 職 の 人 材 が 出 現 した
。 ゴ ー ル ド ・カ ラ ー群 に は,コ ン ピ ュ ー タ ー利 用 技 術 者,技 術 開 発 者,マ ー ケ テ ィ ン グ担 当 者,戦 略 的 長 期 企 画 作 成 者,製 品 開 発 者 な ど と弁 護 士,会 計 士 な どが あ げ られ る。 新 し い キ ャ リア は 企 業 の組 織 ・性 能 ・業 務 分 野 の 多 様 化 で ,ま す ます 広 が
りつ つ あ る の が 現 状 で あ る。 この よ うな 現 状 に どの よ うに 自 己 を 対 応 させ て い くか が,今 後 の 課 題 とな ろ う。