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琉球の方言 1巻 : 八重山石垣島川平方言

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(1)

琉球の方言 1巻 : 八重山石垣島川平方言

著者 法政大学沖縄文化研究所

出版者 法政大学沖縄文化研究所

雑誌名 琉球の方言

巻 1

ページ 1‑102

発行年 1975‑09‑30

URL http://doi.org/10.15002/00012852

(2)

3 .  

三五口口

語葉の記述ないし研究は,大小の意味領域を 設定し,その中で行なうのがもっともよい方法 である。これは一語一語が同ーの意味領域に属 する他の語とどのような有機的関係にあるかを 観察できるからである。

語禁論で,どのような意味領域があるか,未 だ明確にされていない。これは,人間の外界に 対する認識のひろがりとともにひろがっていく

ものと考えられる。また,地域社会にあっては,

これまでたどってきた歴史的な諸条件のもとで の文化史的な背景とも関係して,その意味領域 における語の意味配分の仕方に地域的な特徴差 があって当然といえよう。

ここでは,語葉その 1として「人体関係の語 葉」をとりあげることにした。これを大きく分 けて,頭とか,手とか,足とか「体の部分に関 する語嚢Jと,汗とか,血とか,心とか「体の 全体に関する語葉」とに分けて記述することに

した。

川平の人体関係の語は多くの特徴をもってい る。たとえば「目」はmi: であるが,

r

まぶ た」は mi:nuka:という。これは一見して「自 の皮Jという表現をとっていることがわかる。

「一重まぶた」は ka:mi:で「皮目Jとし、う表 現をとり,

r

二重まぶたJはburi m i:で「折 れ目」という表現をとっている。

毛は一般的な総称としては ki:というが,こ れがまた細分化されている。頭髪はh号kamatsI,

白髪は ssai ,髭は pIniで, 口髭は o:bIni,

顎髭は s‑ftab‑fni, 脇 の 下 の 毛 は bagurlanuFui, 胸毛は nnib‑l‑n i,恥毛は Fui,腔毛は pannuki:, 産毛は hakagi: , む だ 毛 は FukuOgiと い っ

たぐあいである。これをまとめれば, 凶:は総 称であると同時に, ssai (白髪), pann i

(腔毛), hakag i:  (産毛), Fuku 09 i . (む だ毛)などを派生し, h号kamatsi・は頭部に生 える毛, p‑fniは顔面や胸に生える毛,Fuiは脇 の下や陰部に生える毛をあらわすように分化し ていることになる。

また,古語も保存されており,たとえば,足 のことを panというが,これは腔をあらわす古 語の「はぎ」と対応するものである。

また,本土方言では見られない語もある。た とえば,川平には jo:raという語があって,

胴の細くくびれたところを示すことばである。

これは,沖縄のガマクに相当する語である。胴 の細くくびれたところを指すことばは,本土方 言では明確ではないが,琉球方言ではこのよう

に的確なことばをもっているわけである。

語集その 2としては「動詞語嚢」をとりあげ ることにした。意味領域は便宜的に次のように 設定することにした。

仕) 動静の語葉

「うごく・ゆれる・ふるえる・すすむ・いく

・くる・もどる・のぼる・おりる・すわる・た つ・ころぷ・…・1など「動静」に関する語葉の 領域

(2)  変容の語嚢

「わる・つぶす・こわす・くずす・やぶる・

きる・けずる・まがる・ちぢむ・かれる・しお れ る … …jなど「変容jに関する語嚢の領域

(め着用の語葉

「きる・はく・かける・かぶる・しめる・む すぷ・つつむ・たぱねる……Jなど「着用」に

(3)

関する語葉の領域 (4)  火熱の語葉

「もえる・たく・つける・あぶる・ゃく・こ げる・わかす・ゆでる・むす…"'Jなど「火熱」

に関する語棄の領域 (5)  飲食の語嚢

「たベる・くう・のむ・かむ・かじる・なめ る・すう・すする・ふくむ・しゃぶる・・・…」な ど「飲食」に関する語棄の領域

このように意味領域を設定し,その領域内で,

どのような語がどのように意味を配分している かという観点から,一語一語の用法例を中心に 記述することにした。

多くの特徴の中から一例をあげよう。

川平方言では,

r

ゆするJには buun,

r

るえるJには Fud30:r i, Fud3o:run ( 前 者 は 連用形相当の終止形,後者は I居りJが 付 い た 終止形)などのように多くの特有語がある。

川平の pan,parunという語は,人が「行く」

とか「去るjとかいう意味があるが,馬や舟な どに用いられると「走るJという意味になる。

川平では,

r

背負うJはkasiniで,

r

かつ

ぐJはkatamiである。

「結婚する」をあらわす特別な語はなく,

mutli, mutsi, muts"in ( 持 つ ) と い う 語 を用いて表現する。つまり,男性の側からは

t u t sI  mu t 1 i (妻をもっ), 女性の側からは budu mutI i (夫をもっ)のように表現するわ けである。

川平では,車や道具などが「こわれる」こと は,紙や袋などが「やぶれるJことと同表現を とり, jaburirunで表現する。

また,飯を「たくJことも,芋を「にるJこ とも区別なく, bagasunで表現する。 この語 はもともと「わかすjの意味をもっていたであ

ろうが,川平では「たくJ

r

にる」の意味をに

なう方向へ意味が推移したものであろう。川平 では,一方の「わかす」意味をあらわすには,

Fuka sunを用いるのである。 この現象は,川 平だけにかぎらず,八重山鳩聞などでもみられ 八重山一般に起こっている現象のように思われ る。

その他,多くの語棄の特色がみられるが,そ れらについては本文にゆずることにする。

語糞その 3には,以上の意味領域で包括でき なかった一般的な語葉や助詞を集めて共通語引 きできるように五十音順に並べて示した。音韻 その他の資料にもなりうるように,音声をでき るだけ忠実に表記しようとした。

川平方言の語葉はこれですべてではもちろん ない。今後は,意味領域をできるだけ多くし,

さらに多くの語を組織的にとりあげて行きたい と考えている。

語量その 1 人体関係の語葉

体の部分に関する語量

t S‑1 buru (頭)

ts'i burunu  jUFusan (頭が重し、), 

nubuli:(の ぼ せ る ), 

tsi burunu  jamun (頭カ旬、たい), 

SI burunuj an (頭痛),  tsiburu  tatagi (頭をたたく) kami : n (頭に物をのせる),琉球全般で

頭に荷をのせて運ぶ風習が行なわれてい る。ただし,女子に隈られる。本土でも 伊豆の島々に行なわれている。

ci t si'ki (頭に物をのせるための支えの輪

・わらで作る),沖縄では ganlinaとい

(4)

つ。

b 0: 1 i ka w i : (帽子をかぶる)

kubagasa kawi: (びろうの葉で作った笠 をかぶる)

t i : s a: d kawi:(手拭をかぶる) i riki ( ふ け )~ ts"iburunu irikiと

いう。 irikiは魚の「うろこ」にもし、う。 taiwambo:(し ら く も )

t siburunu puni (頭蓋骨) p‑l‑rulu‑(脳天)

usonnu mi:dzu (ぽんのくぼ), usoIl  (  後 頭 部 )

ts・iburunuki: (頭髪), h~kama t siと もし、う。

s sai (白髪), ssainumui (白髪が生 え て い る )

makY (つむじ), tsi bur'inumakiとも し、う。

Futa: tsImaki(二つ巻き), maimakl  (前の方にあるつむじ)

pa 9 i: (禿), Fut a i pa 9 i (禿賀)pe: 

ra  kavja: (禿頭の卑称) ひょうたん を被ったものという表現をとっている。

pag i tsIburu (頭髪の薄い者), 

pagirun(禿 げ る ) umu t i (顔)

t s"lra (顔), s Y sa nh 0 : (知らぬ顔) umu t inu Fukur i (顔がふくれる) Fut tai (額), Futtai  pagi(額が広い) Fu t t a i t un d i p"i t u (おでこ)

min ta: ( こ め か み )

mi:numajonu Futanaka (みけん), 

maj on u Fu tanakaともu、う。

maju (眉), sakamaju (つりあがった 眉 )

mi: (目)

mi :mttzla(眼 球 ) mi:kl‑kja: (目の鋭い人) mi : dar i run (目が疲れる)

mi:mailaru p‑itu (自の大きい人) mi : gumaI aru p‑i tu (自の小さい人) mi : tanFusa: r i (目をつむる), mi: 

Fud iともu、う。 m i: nu  j an (眼病)

sJsum i : (白眼), "t.の直後のrはSに 変化する。

Fuga mi: (ひとみ)

m i : nu t I i b i (目尻), mi:ntlibi  sa,garip‑l‑tu (目尻のさがった人) mi: nuka: (まぶた),

r

目の皮」という

表現である。 burimi:(二重まぶた), 

ka:mi: (一重まぶた) mi:numaqi (まつげ) katami: (片目)

mi : t 

I i  

r a: (めっかち)これは「目切れ者J

という表現。 mi:kakaともいう。これは

「目欠け者Jという表現。

10: mi: (やぶにらみ)

subami: (よそみ),

r

側 見Jという表現。

pagimi: (ただれ目),

r

剥げ目Jという 表現。

tur'l"mi:(鳥目) t I ikam i: (近眼)

mi:muri(老眼), mi:muri rniraranu  (老眼で見えない)

mi nnai (ものもらい), minnai  ndi  (ものもらいがでる)

m i: ko: r i: (不眠症)

rni kkwa: (めくら), akimikkwa: (あ きめくら)

(5)

nad.a (涙), nada j 0: s an (涙もろし、), 

nadanu Fut i (涙をおとす), naki,  nakun (泣く)

mi tsumunu (目に入ったごみ)

mi: FuIu (目やに)i目糞」とし、う表現。

m i:  Fu Ju  turi (目やにをとる) mi:Futsi (まばたき), i目打ち」とい

う表現。

mio gur‑l (めまい), niFFagama:riと も, k"ibun  Ji!ともいう。 min9uピi

jammai (めまいの病い)

mi:run(見る), mi:Ii mi: (目で見 る), mi: ma:sun(見まわす), mi: 

gur i 1 a (見苦しし、), m i gu r iI a:  (見苦しし、), mi :puIan (見たU、), 

mi : nho : r a 1 i : (見て見ぬふり), 

tuOke:ri mi: (ふり返って後を見る), 

mi: tslki:(にらむ), mi :p"ikari  (目をむく) (人をしかるときなどの様 子 )

mi: plkarasanu (まぶしし、) pana (鼻)

akap~!1 a (赤鼻), S S lp行a(獅子鼻) P!sap~~a (低鼻)

pananu s akl‑(鼻先), panasaklとも し、う。

pananu mi: (鼻穴) mi dz panadar (水鼻)

panadarl (鼻だれ), panadarl‑ tur i  (鼻をかむ)

pananuFuIu (鼻くそ) panatsl (鼻血) kadza (におい)

Fusasa (嘆い), kadzanuFusasa: 

(においが嘆し、), sIklnu Fusasa: 

(息がくさい), namaFusasa: 

(魚などの生ぐささ), pinnu Fusasa: 

(蒜がくさし、), 

沖縄奥武では, cirugusahanはもと i ru (蒜)のくささを表わしていたも のが,生魚のくささを表わすように転枕 した。

kabasa (良いにおい) nI :ki (いびき)

pana p‑l sun (鼻をひる),鼻をひると呪 詞として kusl‑ke:(糞を喰えか)という。

min (耳) minnumi: (耳穴)

minnuutadart‑(耳たぶ)

minnugaba (耳の周囲のよごれ,耳の垢) minnugaba Fu tuI i (耳の垢をおとせ) minnuFuIu (耳 く そ れ min s a: r i (耳

くそをとれ)

共通語では耳の垢と耳くそとが同意に用 いられるが,川平では gaba(垢)と

FuIu (くそ)とが明確に区別されてい る。

minnusl (耳だれ) minto:ra: ( つ ん ぼ )

s‑ikun (聞く)

mi nt u: sanu (耳が遠し、), mimbaiIa: 

(耳が早し、), minnu jan (耳がし、た

s‑ua (頬)

tsuanu pldo:mi (頬がおちこんでいる) minta:nuki: (びんた)

to:I imbai (おたふくかぜ) Fu t S1(口)

Fut s lnU kl kan (口がきけない), FUtSl 。 Fud:3I ( 口 を と じ る ), Fut S‑I‑ tunta: 

(6)

( 口 を と が ら す ). Futslnu suba 。 pa 9 i ( 口 の 側 が は げ る )

FU:Futs.i(ほらふき), Fu: Fu t 1 a :  ともし、う。

munujuma: ( よ く し ゃ べ る 人 ) sIba (唇), uis‑fba(上 唇 ), 

sItasiba (下唇), F~t5ïnu sIba  pa tsIkura: ( 下 唇 が 大 き い 人 の 卑 称 ) pIni (髭), 0: bin i (口髭), 

s itab Ini (顎髭) ababa: (唖)

s.itakubar‑l (どもり) slbakiIi (兎唇)

sipa(唾), sipa paki (唾をはく) judarl (よだれ)

kasIno:ri (疲れたん sa: gunu kasIno: 

ri  idita(咳 の 疲 が で た )

sita (舌), si t a pa i (舌があれでは げ る )

adZ‑l‑(味)

nami r i, nami run (なめる)

pa: (歯), pa: nu  j an (歯がU、たu、), 

pa : n u i: 9 .1・:1 i jami (歯がきりきり いたむ), pa: nu uk i ( 歯 が う く ), 

pa:nu mu i, mui run (歯が生える) ma i ba: (前歯)

pasls‑l (歯茎)

Futa: d5e :ba: (八重歯)

nd i pa: (出っ歯), tundipa: ともいう。

musipa: (虫歯)

pau 9a: rI ( 歯 の 生 え 変 わ り )

i r i pa: (入歯), pa: i : r i (入歯をする,

歯を植える), kakutsipa: (入歯の並 び )

pa:kami (歯ぎしり)

pa:nu FuIu (歯 く そ )

up"i(あくび), akup‑f  Ii:duru  sa: (あくびしているね)

iki ( .息), iki  Ii: (息 を す る ), 息 のことを Syklともいう。 Slkl 

tsimari (窒息する), Fu:

kiIi:  (大息をする・ためいきをする), iki 

sUl.lguri Ia (息苦しし、), i kl  t ~upa r i  (息が切れる), iki sankusQ: ni (息 を し な い で )

kui (声), ku i kar i (声がかれる), 

duraUku i (どら声), p符amuni  (鼻声), ku i u g a: r (声変わり) kutuba (言葉)

sakaFui (しゃっくり),子供などが乳を 飲 ん だ と き に 出 る 。 最 近 は gi: r i kaとし、

つ。

s a: gu: (咳), s a : 9u: 1 i : (咳をする) piUki ( ぜ ん そ く )

cakkani tsisagu ( 百 日 咳 ) munui: (ものをいう)

jarabi, jarabun (叫ぶ), uUge:ri  jarabi (大きく叫ぶ)

kund3o: (おこってどなること), 

i:tIikirja:(ど な れ ), 

i: marIbaI i tI iki r ja:ともし、う。

k~!Jlun (食う), kaUkudakun (噛みく だく), kantsubusun (噛みつぶす), 

kaU.kunasun (噛みこなす) Fud 3ur i, Fud 3ur i run (かじる), 

ujantsunu Fud3uri (ねずみがかじる)

「かじる」 はkantari,kantarunとも し、う。

Fug"indari (食い散らす), 

FugindaritI ike: r"l" (食い散らしてあ

(7)

る)

s ub i r i (なめる), amidama subiri  (飴玉をなめる)

Fui (くわえる), turInu Fui (烏がく わ え る )

paki, pakun (吐く), munu pakittsa  du arusa: (ものを吐きたいよれ paki dza: Ii ta (吐きだした) kakuts i (顎)

kama ts'i (顎先・おとがし、), オトガイ に対応する語はない。

nudu (喉) nubu i (首)

nuppuiともいう。 nubui ka taFuki (首 を傾ける), kat句 作 :(首が傾いてい る人)

nubui  kakagi (首つり), nubu imar aki  (首をくくる)ともし、ぅ。 marakIは結 ぶ・たばねるの意である。

nubui  su.1"(首筋) nubui  kad3i (うなじ)

tunnu  busa (うなじのとんがった毛) Fub (襟)

ka ta (肩)

ka tan u ko: r i  ,: ko: r i r un (肩がこる), 

ni:nu  juFusanu katanu  j amun (荷が重くて肩がし、たい) pirabuni (かいがら骨), kad3erabuni 

ともし、う。

udi (腕)

udikaki (腕相撲), ti:dagi (腕組み) これは「手抱キ」という表現である。

dZ"1 (肘) udi tsikara (腕力)

t i: nu k i : (腕の毛), p"{niとは言わな

し、。 t i : (手)

ti: tsIni (手をつなぐ), t i: pIki (手 をひく), ti:subiri(手をしゃぶる),

ti:juguli(手をよごす), 

ti:nubali (手をのばす), ti:nuliri  (手をのせる), t i:  mumi (手をもむ),

tumi, tumi run (さがす) t i : pan (手足), pI dari (左), 

pIdarIkik・l'(左きき), n i rI (右) katati: (片手), Fu tat i : (両手) ti :kiI i p'l'tu (手のない者) ti:sag:urY (手さぐり)

ti:bira (手首から先の全体),これは「

手へラJという表現である。 ti:bira Ii  ut Ie: ru (手でなぐってある) t i : nubada (手の平)

t i : nu kud 3 i (手のたこ) t i : nu aj a (手筋・指紋) ti :nu  klS1 (手の甲) pl:  bari (ひびわれ)

t i : t s"Ikun (げんこつ), ti:tslkun  Fa: 1 (げんこつをくわせる) p'l'dar・ikIk'l( 左きき)

ts・ikamun(つかむ), tur'i  t slkami  (烏をつかむ)

ka tI imi run (っかまえる), Z U  

kat 1 imi r i (魚をつかまえる), 

nuslturI katI imi  ku:  (盗人をつか まえてこい)

mudz uruma: 1 i (手を後へひねる) u: bi (指)

ub isakY (指先), Fu: ub i (親指), 

pItusI ubi (人差指), naka ubi  (中指), na: nen u b i (薬指〈名無し

(8)

指 >) , dzandzau 9 uro: ma ubi (小指), 

dz andzao guro: maとは「ひばりjの愛 称である。

ti :nu mata (指と指の問) ti:nu bus"i (指の節) i b i sa I i (指差し) t s"imi (爪)

tsIminuFa: (爪の子), 

(爪をいためる), 

t s"lmi j amaI i  namats"imi  ukur i  (生爪をはぐ)・

ts YmimbaraFu (爪が化膿すること)

ts-l~imbaraFu Ii:(爪が化膿する) t S 1 mi n u Fu I u (爪の垢)

t s"imp"ik"i (つねる)

t s‑lmpar i (く鼻を>つまむ), 

t s‑fmpar i (耳をひっぱる) bagI・nda(脇・脇の穴)

g‑l‑ndanuFui (脇の下の毛) bag"f ndan u kad ~a (脇臭)

nn

j akada (脇腹), j akada bun L (脇腹 の骨・肋骨の脇腹の部分)

9ud~uguri , ~ud~ugurun (くすぐる), 

gud~u 卯 nna (くすぐるな), 

gud 3ugusa: (くすくTったい) 胴

nni (胸), nninu do:Fudo:FU Ii:  (胸がどきどきする)

nnibuni (肋骨の胸の部分),  j akadabuniは脇暖の部分をいう。

nnibIni (胸毛), 「胸ヒゲ」 とし、う 表 現をとる。

Futsu kuru (ふところ), Futsukuru  t i : dak i (ふところ手をする), 「フト コロ手抱きJとし、う表現をとる。

tS~S-l- (乳・乳房), Sl :ともし、う。

tu: Fa: se: (乳を飲ませよ),乳は食 物と同じく 「食ウJを用い, 「飲ムJ 用いない。

midzIFut i ( み ぞ お ち )

bada (腹), badanu j an (腹がし、たい) badajan (腹痛), badanuki: (腹の 毛)腹部に生える毛は,胸毛のようにヒ ゲとは言わない。

S 1 tabada (下腹) ta i kubada (太鼓腹)

pulu (瞬), tundipulu(出瞬) na: ni (背中), kUS"l"ともいう。

kUS‑1‑magari (腰が曲がる)

tamar i (背筋の曲るところ), tamar i  kai I a: (背筋がまっすぐできれいな歩 き方をする人)

ko:g'u: (せむし),  中がまがっている) naka bun i (背骨), 

buI a (腰・坐骨)

ko: gu ma: ri  (背

na:nibuni ともu

0: ra (脇腹・胴の細くくびれたところ) 細くくびれたのは美人の要件になる。沖 縄ではガマクという。

tI i bi (尻) t I i b i t t ar‑1‑(書部) qibibuni (尾債骨)

tI i bi nu mi : (紅門)

mand3u: (陰門), mand3u: nu Fui (陰 門 の 毛 )

mara (陰茎), maranu Fui (陰茎の毛) Fuiは , 陰 部 に 生 え る 恥 毛 の こ と で あ る。

脇毛も Fuiの領域に属している点に特色 がある。沖縄ではクギという。

Fu r"i (皐丸)

(9)

pan (足) budu 1 i: ( 性 交 す る ), 動 物 は kanaiを

用 い る 。 牛 な ど 動 物 の 交 配 は k純 白sun panli  FuntIiki ( 足 で 踏 み つ け る ) mumu (腿)

とし、う。

ma tabuI iともいう。

matakui (またぐ) mata (股),  ts‑ikl‑numunu (月経)

parami, parmun( 妊 娠 す る ),動物も

人間も同様な表現をとる。 ts 1 bUS‑1‑(膝), pannu Futtlo:ri(膝 が ガ ク ガ ク ふ る え る )

dagurumi: ( 膝 の 関 節 の 曲 っ て い る 裏 側 ) s dli  (腔), n i bu n i ( む こ う 腔 ), 

pannuki:(腔毛), p'i n i (ヒゲ) sa: ramaki ( つ わ り )

mamiともいう。

1 i ndzo : (心臓), 

haijen  Fukuともし、う。

hai (肺臓)

と は言わない。

とむら

dabura (緋),沖縄ではクンダというが,

(肺炎)

k1mu (肝臓), 心 の 意 に も な る0

{J gor1 (胆のう)

これに対応する語形はない。

kukuru (心、),  (心

klmu kukurunu kaila: 

kukurunu kaila: 

pannugugud 3a: ma (くるぶし), 

が 良 い ), 

bugud3a: maともいう。

(心がよu、), 肝 心 の よ う に 連 語 に し て

adu (種)

pann('lS'1( 足 の 甲 ), 

用いることもある。

「是の背Jという 表現をとる。

ただ badaと t 10: nu bada ( は ら わ た ), 

もu、う。

「足の腹Jという

「土ふまず」も pannubada pannubada (足の裏), 

表現をとる。

i: (胃), 

{J gadz'iri(胃液), 

gadzir1madi ndida (ものを吐き胃

FuUgaiともし、う。

munu pak'l 

とし、う。

pannusak1‑(爪先) 液 ま で で た )

tIo: (腸 ) maidaga: (爪先立ちう, ma i da ga: 1 i :  ( 爪 先 立 ち を す る ), 沖 縄 の ヒ サ ダ カ ー (足高)にあたる。

t S   d1‑a: 1 i, t s 1 da : s u n (脱臼する), 

gumabada (小腸) Fu: bada (大腸)

bada sagirun  sa,gi run ( く だ す ), 

pamba tsγda: 1 i ( 足 を く じ く ), 脱 (腹をくだす)

mus1 (姻虫), mus1

ロlar1 (姻虫をだ 臼することは, pan tI i; , pantI i run  ともu、う。

ki r‑l‑kaki (つまずく) す )

FUIu mari ( 糞 を す る ) S 1 bar 1 1 

Fu1u (糞), 

s¥'barI (小便),  便 na i gu (びっこ), naigu 1a:  (びっこ

kir i (蹴ろ), 

を ひ く 人 )

k! 

i, ki! un (蹴る),  kinna (蹴るな),  小 便 に はmari (まる)は用

いない。

tsi‑bisuke: (おしめ) を す る ), 

(蹴

1d

a r  

VE‑‑TA 

t A 6 L   eL

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P Ea ‑

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4L  

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' K  り す て よ う ), 

pi1i (鹿をひる) P 

P i: (鹿), 

(10)

( 蹴 り 倒 し て す て よ ) Furnpar i (ゐ、んiまる) pannuatu (足跡)

体の全体に関する語集

Fa:narna (子供・赤ん坊)

凶 作rnunu(若者), bag'asaru p.i・tu (若い人)

Uit‑I‑tu (老人)

kud3i  P‑!‑tu (小人・生長に欠陥のある人) pada (肌), padanu kai1a (肌がきれ nuts (命), nuts‑l‑rnui1ita (生きが い だ )

え っ た ), こ れ は 命 がrnuirun(萌える) という表現をとっている。

ki: (気), kI: nu tu: tu: 1 i (気が遠 く な る )

kIbun (気絶), klbun 1 idu aruja: 

(気絶しているでしょう),気分とは別。

k"l gai (気分・気持・具合), i:  kIgai  sa: (良い気分だ)

taukl‑(短気) ku ttsan (窮屈だ)

urnutinu  iru (顔色・血色), urnut i nu  irunu kaila:ri (血色がよい) augan (青白い顔), augannari  (青

白 い 顔 色 に な る )

i ru (顔色), iru  kai1a: (顔色がよい) karada (からだ), karadanu  tsu:sa 

(からだが強い),

r

からだJのことを du:ともいう。 du:は「自分自身jの意 もある。

tSlkara (力), tsikara a:ra1e:(力 く ら べ )

同 タi(影) slgata(姿 )

taki (丈), taki nu  taka san (丈が高 い ), taki nu rnarusa (丈が低い), 

takapI tu (高い人)

Fudubi: (大きくなる), Fu du b i : s 

(大きくなるね)

‑20‑

rnukup (にきびし ukub‑lともいう。 Fu:1 i (そばかす)

sarni du: (さめ肌) ka: ( 皮 ・ 皮 膚 )

ko: 8‑1(かいせん・皮膚病), ko: s 

kaki (かいせんにかかる), kakiは

「掻くJに対応する語。

r

かかるJの意 になる。

ssabaja: (しらくも), 頭にできるもの は taiwarnbo:という。

Fu:tsits・In(青癒), Fu: tsi tsIn  1 i :duru ( く な ぐ ら れ て 〉 青 癒 に な っ て い る )

adza ( ほ く ろ )

gur i : (扇桃腺), guri:nu pari  (扇 桃 腺 が は れ る )

kubu (こぶ・癌)

t ud 3 i (たこ・併抵), ti:nu  tud3i  (手のたと)

rni tS‑l‑FUkur i (水ぶくれ・火だこ), 

mitsl kamiともいう。

jaki du (やけど) Futsupui (いぽ・捷) adzar i (あばた) par imunu (腫物)

Fukur i run (腫れる), tS‑l ranu Fukuri  (面がふくれる), ki dz.inu  Fukuri  (傷がふくれる),rn i : Fukur i (目が

(11)

F1JSl (関節)

1 inkei tsu: (神経痛)

aIinu sYtadari  Futi(汗 は れ る )

nimbuta:ともいう。

ni : bu ta: (腫物), 

1 i (汗), 

根が張って大きめのもの。

aI i S‑1 tadar i  が し た た り お ち る ), 

aga:uml  aga ( 腫 物 の 小 さ い も の ), 

aI inu parun (汗が (汗が流れる), 

ne:nu ( お で き が 化 膿 し て し ま っ た )

流 れ る ) jamun ( お で き が は れ て

aganu parl 

aI iFU  ndi (あせも aIiFu ( あ せ も ), 

doFFa doFFa 1 i:  jamun  い た い ), 

が で る ) ( く は れ も の が 〉 ず き ん ず き ん と い た む )

gaba (垢) aganu no:ri正in(おできがなおって

j amma i (病気) き た )

kambjo: (看病)

patIikirun (かみそりで額や背中に傷を つ け て 悪 い 血 を 取 っ て 熱 を さ げ る ) 沖 縄 ko:Futa (かさぶた)

uOku udi (膿がでる) uoku (膿), 

umi (膿),  kasa (梅毒) kidz 1 (傷), 

utIi  kidzI (打撲傷), 

du: II i ( 体 を さ す る ), 

umi  a: sun ( 膿 を つ ぶ す )

では sakuinという。

tund 5aku ( 病 気 の と き 介 抱 す る こ と ) 農 作業で種子の手入れをすることにもいう。

Fu 1 i r'i (薬), FuI i rI num i (薬を飲 s‑l‑dz‑i FuI irl ( せ ん じ 薬 ),  kise:rukidzI (切傷), 

du: jamasun  ( 怪 我 す る ), 

du: nadi ( 体 を な で る ) め ), 

musI kudasI (虫下し), 

FuIir‑lja:(薬 屋 ),  ko: jaku  沖 縄 の カ ン パ チ に

P i dz i r i (傷あと), 

dugu  (膏薬), 

(毒) (毛深い人)

あたる。

ki: (毛), ki:muja:pitu 

単に ki:muja:ともいう。 purimunu (狂者)

panasl kl ( 風 邪 ), panaslki kakar i  hakag i : (産毛)

paj a:r‑l‑kad 5i  (流 (風邪をひく), 

FukuOg i (むだ毛)

行 性 感 冒 )

Fu:kl (マラリヤ), 

t sI: nu ka t ama r i (血が 1: (血), 

Fut t I 0: r i (寒く かたまる), tSl:  a:mi(血 だ ら け に な

Fu~ tsIts'inは 「 血 豆 ・ 青 癒Jの Fu: t s t s 1n i r i (血豆ができ

Fu: kakar iともし、う。

て ふ る え る ), 

du:nai (身動き) る ), 

Futsurun (うつる) pajarI (はやる), 

n i tsI (熱), nitsIndi・(熱がでる) 意で,

る)のように用いる。

mjaku (脈)

) ん

4J

︑ .

24M

ひ (

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‑ ‑ a  

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‑‑EAn

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︒凶Q

t u   kinniku Iimariduru 。。 kinniku (筋肉), 

( 筋 肉 が し ま っ て い る ) sudzi (筋), 

kudaI i mak i (下痢の haI i ka (はしか)

kudaI i ( 下痢),  ひ ど い も の ) tS。。IrUともu、う。

P同i(骨) u 9 i (とげ)

(12)

sYbumptqa  (腹痛をともなう下痢) i 1 (医者)

parY (鋪)

jattlu: (炎), ja ttlu: jakun (突を す え る )

jatuFutsi (もぐさ)

t s l‑bu (つぽ・急所), tSlbu 

tatagariki  nutiija ne:nu (急所を うたれたので命はない)

tadari:n(た だ れ る ) no: r i (治る)

Fur i ka i 1 i ( ぷ り か え す れ jannu  Fur ika i 1 i (病気をぷりかえす) nuts'( mujo:run (生きかえる) nutI id3U: ( 一 生 涯 )

mari, marirun (生まれる), naI i ,  nasun (産む)

Fa :ts'lts'in (えな),人聞のときはとく に atunumun(後のもの)という腕曲の 表 現 を す る 。 沖 縄 奥 武 で は ijaという。

奥武では家の裏の軒下に埋める風習があ る。

s (ni (死ぬ), slnine:nu  (死んでし ま っ た )

pantari, pantarirun (ふとる), 

pantari pitu (ふとった人), 

Fantara:(で ぶ )

j a 9 i, j a 9 i r un (やせる), jagi  p'du  (やせた人), jaga:(やせた人)とも し、う。

j a ts‑u i run (やつれる) du: na i sun (うなされる)

nui , nu: n (寝る), nuFutsan  (ねむ

sudati:(育てる), tsikana i (養う)

araki:, arakun (歩く)

nabuta:行 ( 腹 這 い )juFukuda:rγ(横 這 い )

aU gar i, aUgarun (走る), これは人間 だけに限られる。人間以外はparun を 用いる。 Funinu ju:  parun  (舟がよ

くはしる),mmanu  ju: parun (馬が よくはしる), parun は一般に「行く」。

汗や水などが「流れるJの意にも用いら れる。

Fumpar i (ゐ、んiまる) sakadat SI (逆立ち) bi:run(坐 る ) bi:dzar'l(い ざ り )

tatsIbi: (しゃがむ), 尻を地にっけな い坐り方。 ta t sib i : s un (しゃがむ) のように用いる。

r

立ち坐りJという表 現である。

dasikibIri  (あぐらをかく) pen tukl‑bYr‑l‑(正坐する) pe:tsikuma:ri (足がしびれる) usuFi,u suFukun (うつむく), 

FutsuFukl runともし、う。 usuFuke:

(うつむいて歩く人)

utlapanagi:, utlapanagi: sun (立っ た ま た 顔 を 上 へ む け て 仰 ぐ ), 

Fu tI apana 9 i runともし、う。

p‑I‑nagar i, ‑lnagarun (後に腕をたてて あ お む く )

dagi (かかえる), F a: nama da 9 i  (子供をかかえる)

ka t Ii m i r i (っかむ) sawarun ( さ わ る ) sIttsaJi (すりむく)

kaki, kakun (かく), gusugusu 

(13)

kakun (ぽりぽりかく), du: kaki  (体をかく)

kakad3i: (かく), t s .im i sa: d i  kakad 3i: (爪でかく)

kabi, kabun (喚ぐ) gas‑l‑(餓死)

ja:sa Ii:(腹 を す か す )

bugari:, bugarirun (疲れる), 

bugari Ia (きつい), bugari no:Ii  (疲れなおし), bugaridariduru sa: 

(へこたれているよ)

darasa (だるい), karadanu  darasadaru (体がだるい) un (泳ぐ)

oFFi  ,: oFF irun (おぼれる),溺れる と水を飲んで体がふくれることから,

rykuri:, rykurirunとい、ぅ。

par i run (腫れる)

pa t sIko: san (をが背中などに入ったと きの樺い様子)

jamun (痛し、), tSlburunu  jamun  (頭がいたい), badanu  jamun (腹 がし、たい)

karasan (軽し、)

jUFusan (重し、), ni :nu  jUFusan (荷 が重い)

jo:san(弱し、), k号 ~adanu jo:san  (体が弱し、), j 0: run (弱る) tsu:san (強b、), t s u: 9 a : p‑l‑t u (強い

人 )

ku tt sa  (苦しい), ibasa:ruki: 

kuttsa  daru (狭いので苦しい) t s i nda r a s a: (なつかしい・かわいそう)

語葉その2 動詞語嚢

sIb i r i : (しびれる) (1)動静の語集 b i:n (酔う), bi:p"itu(酔つばらし、),

sakiho:ja: (大酒飲み)

0

ゆれうごき

judo:ri (よろめく) うごく

pe:tsukumari, pe:tsukumarun  (手 が か じ か む )

attsa(暑u、), kju: ja  attsa:so: 

(今日は暑いよ) nuFllsa (議い)

attsaIi, attsasun(あ た た め る ), お 汁などをあたためるときにいう。体をあ たためるときには nUF,:saを用いる。

i: Ia  (寒 い )

piuguruIa (水などがつめたし、), 

mi ts fnu piU guruI a  (水がつめたい) bui Ian (樺い), j am i b u i 1 a (いたが

ゆ い )

ma junu  u 9 i s 0: (眉がびくびく動くよ) FllTunu ugi  so: (雲が動くよ) kuruma ug i so: (自動車が動くよ)

p'~.tunu taka: ni  u 9 i so: (人がたくさ ん 動 き ま わ っ て い る )

k~rada ugaI i (からだを動かす) i 

pu t i:  u an s 0:  (石仏のように

動 か な い )

i 1 i n i : u 9 an (石のように動かなし、) Fu t s i u ga I i (口を動かせ)

udZl‑mus)‑nu  ugi  so: (姐虫がうごめい て い る )

「うごくJ

r

うごかす」に当たる川平方言

(14)

は ugun,ugasunである。川平方言では「う ご め く 」 は ugunで表現し, 共通語のウゴメ クに当たる語は欠落している。

川 平 方 言 の taka:niは「非常に,たくさんJ などの意をもっ副詞で,

r

人 ・ 魚 ・ 菓 子Jな どの数量の多さをいう。

ゆれる

densennu ju:ri  ugiso:(電 線 が ゆ れ て い る よ )

j 0 i s a:  u 9 i un ( ぶ ら ん こ が ゆ れ て い る ) ja:nu ugi: ( 家 が ゆ れ る )

mainupu:nu  juri  ugi  kaila: (稲穂が ゆ れ て , 美 し か っ た )

ts"fbuI i ugaI i ( 膝 を ゆ す る )

joisa:kui ( ぶ ら ん こ を ゆ す る く こ ぐ > ) ki:ugali(木 を ゆ す ぶ る )

juda ugaI i (枝をゆすぶる) ki:ju bu: gun ( 木 を ゆ す る )

klJIJu  FlJIJe:p.l~tuju bu:gun  (この舟は ゆ れ る く 人 ヲ ユ ス ル > ) 

「ゆれるJ

r

ゆ す るJ

r

ゆすぶるJに 当 た る 川 平 方 言 の 表 現 は ugun(動く)ugasun  ( 動 か す ) と bu: gun (ゆする)を用いる。

ユ レ ル ・ ユ ス ル ・ ユ ス プ ル に 対 応 す る 形 は ju:ri  ugi (ゆれうごく)など,わずかの表 現であらわれるにすぎない。

る よ )

t i : ma n i I 0 : r i t t a:  s 0: (  " 

「ふるJはFurunという。 ti:maniはテ マネ(手招き)に対応する語であるが,

r

をふる」の意をもっ。

右、るえる

pi: Ianu. Fud30:riFuta (寒くてふるえ て い た )

kuinu Fud30:ri ( 声 が ふ る え る ) Fud30:runは寒さのために体が「ふるえるJ

ま た は 一 般 的 に 声 が 「 ふ る え るJことをあら わす。

川 平 方 言 で は , プ レ ル ・ ユ ラ グ ・ ソ ヨ グ ・ ウネル・クネFレ・ハズムなどは欠落語である。

はねる

Fula:uk.1nu maja:ri (兎がはねる) ka t t a : n u t u b i ( バ ッ タ が は ね る ) duru pani (泥をはねる)

maja: runは,兎や人などが「はねる・と ぶ 」 こ と を あ ら わ す 。 バ ッ タ は 鳥 と 同 様

tub i (飛ぶ)である。したがって, pani  ( は ね る ) は , 泥 や 水 な ど に 限 ら れ , 兎 や バ ッタには用いられない。なお,

r

はしるJは 人 間 な ら ば aug.ari,馬や舟ならば par1で 表現する。

「ぶらんこJは ポ ル ト ガ ル 語 balancoの移 入語であるが,川平までは移入がし、きとどか なかったわけである。

r

ぶらんこJを 意 味 す る 川 平 特 有 の joisa:は ユ レ ル ・ ユ ス ル と 関 係する語と考えられる。

0

ま え す す み ・ あ と ず さ り ・ あ ら わ れ ・ か く れ

ふる

pata  Furi ( 旗 を ふ る ) nubui  Fur i ( 首 を ふ る )

ti:mani  Ii:Futa  so: (手をふってい

すすむ

ma i h e: a rl k i (前にすすむ) maita:he: arIki  (  " 

刊号inumaihe: par"l" SO: (舟が前にす す む )

ui  he:ari (上級へすすむくアガル>) 川平ではススムは欠落語である。

r

すすむ」

は , 具 体 的 場 面 に よ っ て 細 分 化 さ れ , 人 間 な

(15)

川 平 の 特 有 語 と し て pe:marirunがある。

らばar"iki ( 歩 く ), 舟 な ら ば par"i(はし

こ れ は 見 つ か ら な い よ う に 「 ひ そ む 」 意 を も のことは pe:mar1とu

進 級 な ら ばa9ari (あがる)を用い る), 

「かくれんぼJ

‑? 。 る。

。 あとずさる

S'ldziki ( 後 へ す ざ る ) sYnta:he: 

。 い き き し、く 川 平 方 言 の si‑dz‑ik‑1‑nは , 古 語 の シ ゾ ク

と関係があるが,意味はかなり変化してしま

っ て い る 。 即 ち , 古 語 シ ゾ ク は 「 後 退 す るJ 9ao:parun(学 校 へ 行 く )

9akko:he: kajuiun ( 学 校 へ 通 っ て い る ) s "idz' ik'i nは 「 前 後 左 右J

意であるに対して,

は parunで表現し,イク 川平では「行くJ

「後退J いずれかへ「寄るJ意をあらわす。

は欠落語である。

と い う 定 ま っ た 方 向 性 を も た な く な っ た の で

むかう 又は

これは,沖縄方言のIid 3i tIun  ある。

iIigakiUkai  arakf (石垣へむかう)

Ii ntIunも同様であって,琉球方言一般に通

さる

du:nu maridz"ima panari ( 故 郷 を さ る ) uwa: pa t tara: kumarun(あなたにさ じる特色のようである。

あらわれる

umutihe: arawaridu Futa (顔にあら

ら れ て は 困 る ) わ れ た )

tu:sahe: patta ( 遠 く へ さ っ て い っ た ) それる

(鯨があらわれた) 隠 し て い た こ と が 顕 現 す る こ と は arawari runで あ る が , 鯨 な ど が 出 現 す る こ と は

kud3iranu mi:raita 

taiFu:nu  suri  parita (台風がそれて い っ た )

mi: rai runである。

ja:nu mato:he: ataranu  surita (矢 は?才l

そ れ た )

ja:  p号号ari(家をはなれる)

Sl: har a p~par i ( 巣 か ら は な れ る ) uja Fa: p~~arip切ari kur as un (親子

は は な れ ば な れ に 暮 す ) が的には当たらず,

はなれる arawari (嘘がばれる)

(裏座敷にひっ

cikkumuri ( 熱 が ひ っ こ む ) こ む )

ni ts'inu 

t i:  p‑1‑k‑i ( 手 を ひ っ こ め る ) ιi kkumuri 

u n u n u m 

. ︐

EA 

PEd u k u 

‑ ‑ d   ひっこむ

uradzani 

(舟が岸をは

EAr a n︒a︒

n r 

v ‑

r a  

‑唱EA

LM

品 ︑

juる

‑ m

n︒bu

P ι

かくれる  

ts'ik'inu kumuna: 1kuri (月が雲にか

junnu  ja:  jaraI i ( 弓 の 矢 を は な っ ) く れ る )

Fa:namanu ki:nusubana: pe: marI  とおのく

innu  tu: sa  nari (縁がとおくなる) ( 子 供 が 木 の 傍 に か く れ る )

kunuIigutuhara  tu:sa nari  (この仕 事 か ら と お の く )

!1USU turunu  pe: marI (どろぼうがひそ ん で い る )

(16)

どく

i su duki r i (椅子をどける)

uma:subahe:nari (そこをどいてくれ) へだたる

unu p"itunume:to:  cidatarinu an  ( あ の 人 達 と は へ だ た り が あ る ) n n c i da te : ne : n t s uk i a i (何のへだ

て も な い つ き あ い ) くる

maju: s lkami (眉をしかめる)

p.itunu  subahe: jurun  (人の傍へよる) おしょせる

naminu usIjUIi  k"in (波がおしょせる) taka:ni  nu p.l"tunu  usIjUI i kIn (多

く の 人 が お し よ せ て く る ) せまる

pidzIju 1 imi run (返事をせまる) pIn i t! i nu  tsikadzikun  (日にちがせ

pitu nu 正in(人がくる) ま る )

ta: ubi d 3iki nu kin (田植時期がくる) いらっしゃる

tigaminu ki:un (手紙がきている) iIanu o:run (医者がむこうからいらっ

つく し ゃ る )

Funinu nnatuni  tsikl (舟が港につく) kumana: ( kuna:と も )o:run (ここに ja: he: taduri tsiki un (家にたどりつく) い ら っ し ゃ る )

くっつく 『おもろさうし

J

中の「居る・来る」の尊敬

mutsInu ti:he: mutsukari (餅が手に 体 「 お わ る 」 に 対 応 す る o:runである。 沖縄 く っ つ く ) 方言では「おわるJに対応する語形は失われ,

mutsInu ti:he: dakkwa:ri (  "  )  つumense:n・つmense:n・つme:nなどを用い Fa:namanu ujahe: bagari  (子供が親 ている。

に く っ つ く ) うかがう

mutsukarunは,ねばりのあるものが「く p u s a j a : h e : k In (あなたの家にうかがう) つつくjことをあらわし, daklwa:run pusaja:he: kujonna kln (あなたの家 は , 一 般 に 物 と 物 と が 「 く っ つ く 」 こ と に 拝 み に う か が う )

をあらわす。 tiukinu jo:su mi:Iiti  kin  (天気の ちかづく 様 子 を う か が う く 見 て く る > )

F~IJinu tsIkadzIkun ( 舟 が ち か づ く ) Iougats・inu tsikadzIkun (正月がちか

づ く ) よる

kurumanu ki :ki:  m i tsinu subahe: 

jutta  ( 車 が き た か ら 道 の 傍 へ ょ っ た ) mats‑l‑ja:he: jurun (百による)

nats‑hu 

則 合

lU atsama:ri k.{n  (夏 の 虫 が 集 ま っ て く る )

おしかける

tainind3unu uIikaki 正in (大人数が お し か け て く る )

もどる

mut u arakYtarl m i t sij u mudut ta  (もとの道をもどった)

ja:he: mudurun (家にもどる) ja: mutuhe: mudurun (実家く家元>へ

も ど る )

(17)

ひきかえす うろつく

mi ts.!.~叫ω1ara c jai 1 

ta  (途中で tunnuja:nu ma:ri maijanu ugi 

ひきかえした) arakin (鳥小屋のまわりを猫がうろつ

j u nu m i t s i j u 

p

d<a i 1 

t a (同じ道を く) ひ き か え し た )

ひきあげる Oのぼりおり

s‑l‑kahe:  cikiagida (四箇く石垣>へひ のぼる

きあげた) umutudakihe:  nuburun(おもと岳への to: kj 0: ci k iag i i nakana: s.imun  ,まる)

(東京をひきあげ田舎にすむ) ki:he: nuburun (木にのぼる)

na i t 1 i he: i ki ag i run  (内地へひきあ ja:nu u ihe: nuburun (屋根にのぼる) げ る ) sakaju  nuburun (坂をのぼる)

まわる tsukuenuu i he: nuburun  (踏台にのぼ

kadzamaja :nu ma:run (風車がまわる) る ) mi :nu ma: run (目がまわる) のる

undo:d3o:ju ma: tta(運動場をまわった) umahe: nurun (馬にのる) s‑!?a ma:ril jta(島巡りをした,名所 denIahe: nurun (電車にのる)

巡 り の 意 ) F~~i he: nurun (舟にのる)

kaKi j u ma: I i (塀をめぐらす) nuburunは「上位になるための動作」であり

かよう nurunは「移動する本体へ身をまかせる」こと

bjo:inhe: kajui (病院にかよう) である。従って,

r

屋根・踏台jなど,それ自 gakko: he:ju i (学校にかよう) 身移動し得ないものには, nurunとはいえない。

ちる あがる

pitunu  tsIr i pari (人がちっていく) nikaihe:ari (二階にあがる) pananu ts "f ~i pati (花がちっていった) d 則 ~kihe: agarun (座敷にあがる) ki :nu  ts‑fri (気がちる) i na : ha r a r i ku h e: a 9 a ru n (海から陸へ

1nn u s ‑u i (墨がちる) あ が る )

あつまる Ii9'utu  har a a 9ar i (仕事があがるく終 pl:nu ma:r‑l‑he:  ats‑(ma:ri  klta ( 火 る >) 

のまわりに集まってきた) munnu a9 arun (物があがる)

さまよう n i ts.i~u agarun  (熱があがる)

jamaju dzamadur i (山をさまよう) k i mur‑inu  agarun  (煙があがる) dzamadurun は山中で道を失って「さま 「高校を卒業するjとし、う表現は ko:ko:

ょう」意である。沖縄奥武ではdamaduin uwarun  (高校を終る)といい, agarunは

という。 用いない。

(18)

tatIi (つまさきだちをする) maiduga  Ii 

ひきたつ ( 雨 が や ん だ )

や む

a: m i n u j am i 1 i t a 

t i dan u i r i k i : 1 i 9u t  jamiri (太 kl‑nnu  irunu p‑lkitats‑l‑ kaiIa  (着物 の 色 が ひ き た っ て 美 し い )

揚 が 入 っ た く 日 が 暮 れ た > の で , 仕 事 は

ひったてる や め る )

(巡査がつれ d3unsandu  sa:ri  patta 

a9arunのほうが, もっと 雨 が 「 や むJ

(巡査が て い っ た )

d3unsandu karamari  patta 

「腹のいたみがやむ」は batanu jami  nu  tumariザ←般的表現である。

h

一般的である。

っ か ま え て い っ た )

と通じるもの karamarirunは 古 語 「 揚 むJ

pata kaka9iri ( agiriと も ) (旗をか か げ る ) である。

うく すベる

mi ts"lna  naburi  kait:i  marabi (道で す べ っ て こ ろ ぶ )

( 舟 が う い て い る ) (雲がういている) Funinu Fuke:riun 

kumunu kalri s 0: 

雲 は Fuke:runでは表現しない。つまり, はう

(赤ちゃん hakaugo:nu paima:riIita 。

が は っ た ) 常にカカルである。

クでは表現せず,

( 蛇 が は う ) takora ndu pai  patta 

あるく

0た ち い ある

na: mata Ii  arYki (大股であるく) (銭がある)

d3innu an 

arak.inは「歩行Jだけに用いられ,沖縄の (祭がある)

matslrInU an 

よ う に 「 学 校 ・ 畑 ・ 海Jをアルクということが いる

「通う・働くjの意で用いることがない。

(母がU、るく敬体>) o:run 

appa: 9a 

いそぐ

9akko:hezabati patta(pqtil ita も ) (学校へいそいだ) (学校へアワテ (犬がし、る)

nnu un  たつ

(運動会ではし テ イ ッ タ )

undo: ka i na: aO gari :  はしる

( 人 が た っ て い る ) kiburInu tatsIun  ( 煙 が た っ て い る ) ja:nu  tatsl'n (家が立つ)

utu  tatirun (音をたてる) ju!Furu  tatirI (風呂をたてる)

p.i t unu ta t S‑l‑U n 

る )

Fun i nu  pa r 1 .S 0: (舟がはしる) かける

す わ る

tataminu uina bi:run(畳の上にすわる)

(馬をのってはし

( か け っ こ ) mma nuri  kakiraIi 。。

ら せ )

n  a  ‑ ‑

‑ a

nu J 

.1  

VA 

nu J 

n u 

‑28‑

か が む

k~Ii magarun ( 腰 を か が め る ) つ ま さ き だ ち を す る

(19)

「はしる」は,人ならば aijgarun,舟ならば

「行くJと 同 語 形 の parun,馬ならばkakirun を 用 い る 。 馬 が 死 に も の ぐ る い に か け る こ と は

jama kaki a 1 iとし、う。

とぷ

turI ndu tubi p号 ~ilita (鳥がとんで い っ た )

su:nu pana nu  tubiru:  (しぶきがと

ん で い る ) お よ ぐ

"izu ndu umiurI ( 魚 が お よ い で い る ) unnaI un  ( お よ げ る か )

unnaI sanu  ( お よ げ な い ) 0:  umun (はし、 お よ ぎ ま す ) ころがる

tama ndu kurubaI i ( 玉 が こ ろ が る ) innama ndu  du:taijga: kurubi 

aSlplUrI  ( 仔 犬 が ひ と り で こ ろ が っ て あ そ ん で い る )

ころぶ

mi tSlna: ka i  r i ( 道 で こ ろ ぷ ) mitsIna: kairi  marabi  (  たおれる

k i : nu 0: i da  ( 木 が た お れ た ) つまずく

cili na kirI kakiIi  to:rida  つ ま ず い て た お れ た )

(石に

c i 1 i na k i rI k i 1  ( 石 に つ ま ず く ) ki riki 1 i sun は「蹴り」 「切りJ「為る」

の複合語で, つ ま ず い て 傷 を 負 う こ と を あ ら わ

ひっくりかえる

Funi  ndu  gurukkairi  か え る )

(舟がひっくり

事j舟 な ど が 安 定 性 が な く 横 ゆ れ の す る 様 子 は

gurusanuで あ れ gurukl irun(ひっ く り か え る ) の guruと同根である。

くじく

p an t sI d a : 1 i : ( 足 を く じ く )

「くじくJ tsIda:sunであり, 川平方言 の 特 有 語 で あ る 。 沖 縄 奥 武 で は tIiga:rasun 

u こ れ は 「 違 うJと同根である。

よろける

dlina kirikilili: Cjutabi  ciki  to: r i (石につまずいてひょろひょろ 行 っ て 倒 れ た )

よろめく

sakiba numiliti  bi:  jutaFuki (酒を 飲 ん で 酔 い よ ろ め く )

j u tabi jutaFukiも「ふらふらよろめ くj 意で同根である。

こもる

ja:nu nakana sUijgumari  (家の中に こ も る )

s Uijg umar の か わ り に tSlkumariとも 「烏などが巣にこもるJことにもし、う。

うまる

durunu  naka:he: utsimari (泥の中に う ま る )

Fu:me: n. apitu cippai nari (広場が 人 で う ま っ て い る )

広 場 な ど が 人 で 「 う ま るjことには

uts‑lmariとはいわない。 こ の よ う な と き に ci ppa i na r i (いっぱいになる)を用いる。

とまる

pYtunu  judum i ( 人 が た ち ど ま る ) nagarinu  judumiuo  (流れがとまっ

て い る )

basunu  judumi dud  ( パ ス が と ま っ て い る )

(20)

siki nu mi tsY ju  tumi ri  (水路の水を と め よ )

suido:nu  tumariduuri  (水道がとま っ た )

Futtlo:rija no:riIita  (ふるえがと ま っ た )

人 ・ パ ス ・ 流 れ な ど の 「 移 動 が と ま るJこと は judumunと い い , 水 道 な ど の 放 水 が で き な い 状 態 に な る こ と を tumarunという。

Fu t t 10: r i (ふるえ)などが「とまるjこと は, no:run (なおる)を用いる。

ながれる

s s u s a t t a : b a ka b u 1 i 1 i t a (白砂糖を こぽしfこ)

mbon  kabuI i ne: nu  (ご飯をこぼし て し ま っ た )

「こぼすj という表現は,水などの液体なら ば, kubusunを用u、,白砂糖などの固体なら ば kabusunを用いる。涙は Futusun (おと

す)を用u,、 コポスは用いない。

あふれる

mitsisa  auiduru  (水があふれている) ka: ra  au i (川があふれる)

ka:ra  ndu  nagariuri  (川が流れて Oでいり

い る ) は:~、る

dzaigi  ndu  nagarik¥.:  (材木が流れ uradza:he:  iri(部屋にはし、る)

る ) mi:he:  mictsimunu  nu  iri  ne:nu 

Futtai  hara  aIi  ndu  ndi: (額から ( 目 に ご み が は い っ て し ま っ た ) 汗 が 流 れ る く 出 ル >)  会などに「はいる」は, i runは用いず,

もる n i nd u:  s a 1 i h 0 : r i (会員にしてくれ)

ja凶<:onhara m i t t S'1 ja  mur i duri (や のように表現する。

か ん か ら 水 が も っ て い る ) いれる ja:ndu  muriduri  (屋根がもる)

ぬれる

a: m i na:  d z 0 : r i k i t a (雨にぬれてき た )

「ぬれる」は dz0: r inという。

っかる

mitsina  tsikari  (水につかる) nubbui  madi  ju:na  ts'ikari (首ま

で 湯 に つ か る ) つぐ

saka ts.ii(ihe:  gu 1 i t s.ln i (杯に酒を つ げ )

こぼす

tIa:ba  kubuIi:  (お茶をこぼす)

‑30

Fukurohe:  iriri  (袋にいれる) Futsωrh e : i r i : k. i t a  (ふところ

に い れ て き た )

tIa: iriri  (お茶をいれる)

jakkonhe:  mitsI  irire:  (やかんに 水 を い れ よ )

cI ba tI i he:  pi:  i r i r i  (火鉢に火を し、れよ)

suittIi  irirja:  (スイッチをいれよ

〈 電 燈 >) 

s u i t t 1 i kak i r j a: (スイッチをいれよ く テ レ ビ >) 

でる

pukahe:  nd i (外へでる)

(21)

ja: ra  nd i (家をでる)

nikibindu  ndiru  (ニキピがでる) ni tsI  ndiduru  (熱がでる) mi ts・indu ndiru (水がでる) 学校を終えると, 9 akk 0 : i t s u 9 0 : 

mi :FukurI  sita  (見送りをした) とどける

omi ja9e ju  tuduki  i sIta (おみやげ をとどけてあげた)

1 i 1 

ta  (学校を卒業した), bana: 

0

もちはこぴ

ui nugao: he: pa r‑i  (私は上の学校をでる) おぶう

のように表現する。咳は sa:gu: 1 i : duru  Fa: namaba  kasini (子供をおぶう) (咳をする), 月 は ts I ki j a a : r 0 : r i 1 i t a  おう.

(月が昇った)のように表現する。

だ す

d3indu  ndas"i  (金をだす) sitaba  ndal i (舌をだせ)

kai hara  kYn  ndal i : (衣類箱く笥〉

から着物をだす)

tigami  ndali  (手紙をだす) t i:  nubal i:  (手をさしだす)

ni:rnuts1ju  kasIpi  (荷物をおう く = せ お う >) 

かつぐ

maida: raba  katami (米俵をかつぐ) audaS i: katami  (もっこでかつぐ) bo: na  katami  (天秤棒でかつぐ) ka tami, ka tamirun (かつぐ)は, 共 通 語の「縁起をかつぐj とか,人をだます意味で の「かつぐ」のような派生的意味は生じていな

O

つれだち い。

つれていく もっ

kaimunu  sIna  sa:ri  p幻un (買物 n i: muts‑fba  mu tJ i  (荷物をもっ) にく為ニ>つれていく) d 3 imba  mu t si  (お金をもっ)

i n undo: S!-~'lÍ na  sa: r i P!l' ~un (犬 tutsl‑ muqi (妻をもっ) を運動にくサセニ>つれていく) budu  mu tS i (夫をもっ) linlindu  li:tuba  sa:ri  otta:  ja:  mutS"l"  (家庭をもっ)

(先生が生徒をおつれになった) k i ne:  mu s i (世帯をもっ)

やる tuts1は古語の万自に通じるものである。

Fu : Io: 0: r un  (小遣をやる)

r

結婚するjは,女性側からは「夫をもっJ,  esadu  ha: su  (く小鳥に>餌をやる) 男性側からは「妻をもっj とし、う表現をする。

よこす これは,沖縄本島においても同様である。

ijar‑l"  mutsalo:ri  (返事く音信>を さげる ください)

おくる

kodzutsumiju  Fukurun  (小包をおく る )

kaban  mutSi (カバンをさげる) tIo:tSimba  mutn (提灯をさげる)

勺sip: t i阻 む1ba  sa i (腰に手拭 をさげる)

(22)

は こ ぶ

dzY: ba  nakagur i (土を何回もはこぶ) dZ‑l‑: ba  rnutsI  (土を一回はこぶ) のせる

mmuba  ts‑fbIII‑urla:k??i  (物を頭に の せ る )

n i : rnut sIba  F\l ~e: he:  nuI i (荷物 を 舟 に の せ る )

(2) 変容の語義

rnuI i ttsali,sitira (虫をつぶし て , 捨 て よ う ), Fun t s a: 1 i (足で踏 み つ ぶ す )

J)kuDl a:sun (にきびをつぶす) j arnanu  kubur iki : j a : ba 

b"ittsaliliti  ne:nu  (山がこわれ て き て 家 を つ ぶ し て し ま っ た )

「つぶすjには, b"ittsasunゃa:sunなど があるが,前者は圧力を加えて様態を変形させ ることに意味の重点があり,後者は内容物を摘 出することに意味の重点があるように思われる。

わる 「つぶれる」は bid3arirunである。天秤など

tarnagarasu  barun, barilita (窓ガ 肩の荷が重く,肩にくし、こ必でつぶれそうにし ラ ス を わ る , わ っ た )

t号Tunu barun  (薪をわる) daki  barun (竹をわる)

kad3iFukuruju  jarun  (風船をわる)

t~llugaju bari  (ljsを わ る ) t Iabanju  bar i (湯呑をわる)

9ulinu  tsu: sahatara:  rni tS‑l‑ iri  bai  nurnja:  (酒くの度が>が強いの な ら , 水 を 入 れ て , わ っ て 飲 め ) ガラス・薪・竹・卵・湯呑などを「わる」こ とは barunという。 酒の度が強いので水でわ ったり,お湯などが熱いので,適度にするため に水を入れたりすることは bairunとし、う。沖 縄奥武方言などではつmbe:i nといっている。

tlabanは湯呑のことであり, gUliは酒のこ とである。

くだく

kudakirun (くだける), こ れ は 共 通 語 的。 i差し物・箱」などがパラパラに分 解してしまうことは ts.~'kudza: run と し、う。

つ ぶ す

ていることにもいう。また,

r

ぺしゃんこにす る」意味で bldaJ)galiがある。

こわす

ja:nu  kuburi  ne:nu (家がこわれて し ま っ た )

ja:kabuli  katadzukirun  (家をこわ し て 片 付 け る )

kuruma  jabur i I i t i tsIka: ranu  (自動車がこわれて使用できないく使ワ レ ナ イ >) 

dOl)gunu jaburiI~ta (道具〈差し物な ど〉がこわれた)

tlaban  battsa: Ii  Iikerja: (湯呑を こっぱみじんにこわして置いてある) pakuba  barudza:li  (箱をこわす) padaba  kunI i I i t i ne: nu  (腹をこわ

し て し ま っ た )

du: bInasanu  (体が不元気である) 自動車・差し物道具などが「こわれるjこと は jaburirun(ヤプレル)で表現する。

「こわす」は kabusunとも kubusunともいう。

くずす

‑32‑

(23)

dzI:nu  kuburiki:, s"fIJa~sïki ki:nu  Futudirun (木が朽ちる) ne : nu  sa: (土がくずれてきて,土砂 l‑zunu  FU sar i run  (魚がくさる) を 敷 い て し ま っ た ) mbonnu  s"irirun (ご飯がくさるくスエ jamanu  kuburi (山がくずれる) ル >) 

abunu  kubur i ki:, Fusu i ne: nu 

r

くさるj様 態 を あ ら わ す の に 木 ・ 魚 ・ ご 飯 (穴がくずれてきて,覆ってしまった) によってそれぞれ区別される。

ki:nu  kO:Fi:ki:  (kuburiki:とも) さく

(木がくずれてくる) kannar"fnu  FU t i ki  ki: ba 

o:tuk‑fnu  jaburi  (天気がくずれる) sakitIike:ru (言が落ちて木をぶち o : ts・ik・inu jaburigo:sassa:  (天気 さ く )

が く ず れ そ う で す ね ) ta:nu  mits‑l"  pi:diri  pi:bari 

「こわれる」は kuburirunで, 語中にbを ne : nu  (田が干あがってさけてしまっ とどめている。山・土砂・穴・石垣・護岸など た )

が「こわれる」様態をあらわす。 0:t sIki  nunu  sak"ltsa: I i (布をさく)

(天気)が「くずれるJことを,このように kl‑mba  sak"itsikerja :  (着物をさく) jaburirun (ヤプレル)を用いて表現するこ l"zunu  p‑l‑sa  hakaI i (魚の切り身をさ

とは,琉球方言の特色である。 く)

やぶる 「さく・さけるjは sakln,saki runであ hakarinu  jaburi  (障子がやぶれる) るが,時には dza:k i runも用いる。 田がひで FUkurundu  jaburi  (袋がやぶれる) りで干あがってさけることは pi: bar i ,  kindu  jabur iru  (着物をやぷる) pi : bari runという。魚などの pisa( 切 り 身 ) nuiFutsIhara muIIi ne:nusa:  (縫 をつくるために,骨から身を切りとることを

目からやぶける) hakasunという。 これは, くっついているも kakl‑nu  kuburiru  (垣く石垣など>が のを別にはぎとることにも用い,板壁などの板 こ わ れ る ) をhakasunともいう。 魚や烏を料理に合った kakinu  jaburiru  (垣く木など〉がこ ように切り整えることは bazaiといい, Izu 

わ れ る )

kU9umi  jaburun (牢屋をやぶる) tuna 9a  sldirun (卵の殻をやぶるくス

デ ル >) 

sidirunは,卵から雛が解化することをu、う。 干われる

sukudza: run桶など日に干しすぎて,継 目から水がもるようになる。

くさる

bazai (魚を調理する), turI  bazai  (烏 を調理する)などという。

かく

t I appannu  pat andu  kak i ru  (湯呑の 端 が か け る )

kusfIJu pa:ndu  kakiru, kakiuru  (櫛のはがかける,かけている) }nsurunu pa: nu  buri ru  (弟JI刃の刃

がカ叶Yる )

参照

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