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出版者 法政哲学会

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Academic year: 2021

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【図書紹介】『越境する環境倫理学 環境先進国ド イツの哲学的フロンティア』  コンラート・オッ ト、マルチン・ゴルケ編著 滝口清栄、アンドレア ス・ヴァルナー監訳 大橋基、相原博、片山善博、

小島優子、清水由美、三崎和志 訳 現代書館 二

〇一〇年

著者 山本 英輔

出版者 法政哲学会

雑誌名 法政哲学

巻 7

ページ 77‑77

発行年 2011‑06

URL http://doi.org/10.15002/00007939

(2)

環境倫理学の翻訳や紹介は、応用倫理学の他のジャンルと同様、英語圏のものが圧倒的に多い。確かにこれらの英語圏の議論は多種多様な蓄積があって無視することはできないが、やはり議論のスタイルや思考法において、ある一定の傾向があるようにも思える。環境政策の面で世界をリードしているドイツでは、一体どのような環境倫理学の議論がなされているのか、常々知りたいと思っていた。こうした事情であるから、本書の出現は、環境倫理学や環境思想に関心を寄せる者にとって、待望されていたと言ってよいだろう(ちなみに本会会員の木村博氏らがジープやアーピッヒらの現代ドイツの環境倫理学を紹介していて、これも貴重である。『環境倫理の新展開』ナカニシヤ出版、一一○○七年。)本書は、グライフスヴアルト大学で行なわれた一連の講義に基づく論文集である。この一連の講義は「環境倫理のスペクトル」というテーマで行なわれ、これが本書の原題 【図書紹介】『越境する環境倫理学環境先進国ドイツの哲学的フロンティア』コンラート・オット、マルチン・ゴルケ編著滝口清栄、アンドレアス・ヴァルナー監訳大橋基、相原博、片山善博、小島優子、清水由美、三崎和志訳現代書館二○一○年山本英輔 となっている。執筆者は、印代仙代の中堅の研究者たちで、おそらくほとんどが日本では初めて紹介されるのではなかろうか。扱われる内容は、環境倫理学の概観から始まり、目的論・自然哲学の検討、種の保護、デイープ・エコロジー、環境倫理学と生物学・発達心理学、サステイナピリテイと多岐にわたり、またそれぞれがゆるやかに連関し合い、まさに「環境倫理のスペストル」に相応しい。各章を構成する一つ一つの論文は、それなりにボリュームがあり、とても深みのある論考となっている。硬質でドイツの伝統を感じさせる本である。けれども、決して抽象的で思弁的であるというわけではなく、様々な経験科学の知見が踏まえられ、現実の環境問題に対する切実さに基づいて議論が展開されている。加えて学際的な視点がふんだんに盛り込まれている。また各論文の終りには参考文献リストが豊富に挙げられていて、これによってドイツの環境倫理学の議論をさらに学ぶことができるだろう。もちろん一人で読み進めるのもいいが、読書会を開いて、多くの人とさらに議論を進めてみたくなる、そのような性格の本である。

原著呰鼻ミヨ烏、ニミ⑩言暮鳥西①国扇、品①ず目く・己【・昌菖○耳巨己二m『言○.牙①。室呂.○己◎房く①『一緒○三m『言温。ご言。

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Hosei University Repository

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