【論 文 】 UDG :691
.
32 :666.
97 :624.
042 口本 建 築学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第39S 号・
1989 年 4 月繰 返
し
載荷
を
受
け
る
コン
ク
リ
ー
ト
の
応 カ
ー
ひ
ず
み
曲線
の
表 示 式
に
つい て
要素
分
布
モデ
ルを
用
いた
コ ンク リ
ー
ト
の応カ
ー
ひ
ず
み
曲
線
の解 析
そ の
2
正 会 員 正 会 員 正 会 員永
江
永
津
在
島
村
末
麻
和
徳
* 里* *生
** *1.
序 コ ンク リー
ト は粗骨 材とモ ル タル か らなる複合 材 料で あ り, コ ン ク リー
トの応 カー
ひず み曲線は初 期 応 力の レ ベ ルか ら非線形性状を示す こと は よ く知ら れて い るIL2 ) 。 こ の よ う なコ ンク リー
トの 挙動を明ら か に す る た め に は,
個々のマ クロな現 象 を検 討 するだ け で なく,
種々 の 荷重に対す るコ ン ク リー
トの 変 形や破 壊 機 構 をコ ン ク リー
トの内 部 構 造の変化と関連づ け て総 合 的に検 討す る こ と が重 要であ る。 従 来か ら,
各研 究 者によっ て繰 返し 載 荷を受け るコ ンク リー
トの応 カー
ひずみ曲 線の表 示 式 が,マ クロ な 現象と して実験 的 見地 から提 案され て き た。
しか も, 最近の実験 技 術の発 展に よっ て精 度の高い実 験 デー
タ が得ら れ る よ うにな り,
繰 返 し載 荷を受け るコ ン クリー
トにつ いてか なり正確な応 カー
ひずみ 曲線の表 示 式が 求め ら れてい る3L4 ) 。 し か し,
繰 返 し載 荷 を受け る コ ン ク リー
トの ひ び割れ進 展 過 程 (損 傷 過 程 } や破 壊 過 程と繰返 し載荷を受け るコ ン クリー
トの応 カー
ひずみ 曲 線な どのマ クロな現 象との関 係は必 ずしも明ら か で は な い。
前 報 駅その 1 )におい て,
筆 者の ひ と り は単 調 載 荷を 受け るコ ンク リー
トの破 壊 過 程 を 種の確 率 過 程で あ る と考え, コ ンク リー
トの応 カー
ひずみ曲 線の表 示 式 を定 量 的に求め た。
本研究で は,
同 様の手 法を用い て繰 返 し 載荷を受け るコンク リー
トの破 壊 過 程に確 率 過 程 論 を適 用し6則,
繰返 し載 荷を受ける コ ン ク リー
トの応 カー
ひ ずみ曲線の表示 式を提 案す る。
本 提 案 式は,
で きるだ け 物 性に忠 実に半 理 論 式 を求め , 単 調 載 荷お よび繰返し載 荷を受け るコ ンク リー
トの応 カー
ひずみ曲 線 を統一
的に 表現し よ う とし たもの で ある。
2.
繰返 し載 荷 を受 け るコ ン クリー
トの破 壊 過 程 と 力 学モ デル 前 述の よ うに コ ン クリー
ト は圧 縮 載 荷の初 期レベ ル か 零 近 畿 大学 助教 授・
工博 # 近 畿 大学 大学 院 生 * # 近 畿 大学 教 授 〔1988年8月 4 日原 槁 受理、
IY89 年 1 月 20日採用決 定} ら微小ひび割れ が発生し て い る。
そ の ため一
軸圧 縮状態 にあ るコ ン ク リー
トの応 カー
ひずみ曲 線は かな り早い段 階から非 線 形 性 状 を示す。
同 時に単 調 載 荷を受け るコ ン ク リー
トは,
ボン ドひび割れ の累積に よっ て非 線形性状 を顕 著に示 し は じ め る比例限 界状態か ら,
コ ン ク リー
ト の体 積が減 少か ら膨 張へ と転化す る臨 界 応 力 状態 を経て 最 大 耐 力に達 して も,
さ らに ひずみの 増 大 と と もに応 力 の低F
を続け るとい うひずみ軟化材料と しての特徴を示 す。 こ の現 象 をひずみ軟 化 機 構と呼ぶこ と に す る。 ま た繰 返し載 荷を受ける コ ン ク リー
トの 応 カー
ひずみ 曲線の一
つ である再 載 荷 曲線は繰返 し 回 数の増 加と と も にその形 状に変 化がみ られる。
す な わ ち,
最 初は上に 凸 の曲線か ら,
次 第に直線と な り,
や がて下に凸の 曲 線を 示し, 破 壊 近 傍に な る とS
字を描く と言わ れて いる8 )。 さらに,
繰 返 し載 荷の履 歴 を 受け たコンク リー
トの圧縮 強 度は,
繰 返 し載 荷の履 歴 を受けて いない処 女 試験 体の 強 度に比べ て 5〜
15% の増 加 傾 向を示 すとの 報 告 もあ るtJ}。
こ れ らの現象が どの よ う に して生 じ る か は 必ずし も 明確で はない。
しか し,
その 原因につ い て は既 往の研 究による と, 繰返 し載荷を受け ることに よリコ ンクリー
ト内 部に微 小ひび割れ が無 数に発生・
蓄 積し応 力緩 和を 生 ずる とい う説,1 やコ ンク リー
ト内部の 空隙や ひび割れ が閉 塞する ために コ ン ク リー
ト内 部が均 質 化さ れ,
応 力 集 中 点で応 力緩和 を生じ る とい う説10)な ど が種々 に提案 され ている.
いずれの 仮 説によ る もの であ れ, こ の よ う な応 力回復を伴うマ クロ な現 象をこ こ で は,
ひずみ硬 化 機 構と呼ぶこ と に す る。
以 トの こと か ら,一
軸圧縮 状 態で単 調 載 荷 を受ける コ ン ク リー
トの応 カー
ひ ず み曲 線はコン ク リー
トの ひずみ 軟 化 機 構だ け に支配 さ れ る。
し か し,
繰 返し載 荷を受け るコ ンク リー
トの応 カー
ひずみ曲 線は載 荷 応 力レベ ル や 繰返 し回 数な どによ るひび割れの進 展,
累 積などの コ ン ク リー
ト内部の損傷過程に影 響を受ける た め コ ン ク リー
トの ひずみ 軟 化 機 構 だ けでな く,
ひずみ硬 化 機 構にも支 配され るこ と が わ か る。一 1
σ H 要 素 要 素 εy 図
一
1 D・
H 要 素モ デルの概念図 E そこで, ひずみ軟 化 機 構 とひずみ硬 化機 構とい う二つ の機 構に力 学モ デル を仮 定 し,
い わ ゆる要 素 分 布モ デル を適 用し て みよ う。
モ デ ル の設 定に当た っ て は,
前 報と 同様に, コ ンク リー
トの損 傷 過 程に基づい て繰 返し応 カー
ひずみ関 係の本 質 を抽 出す る かぎりで き るだけ単 純で ある こと, また モ デル に含まれ るパ ラメー
タ は で き る だ け少な く, しか も実 験 的に決 定で き ることの観 点か ら選 ぶ こ とに す る。
コ ンク リー
トの ひずみ軟 化機 構を 示 す 要素.
モ デルと し て 図一i
に示す よ う な完 全弾塑性 体モ デル を用い, D 要 素モ デル と呼ぶ ことにす る。D
要 素モ デル は, 降 伏ひ ずみ まで は弾 性 変形,
それ以 後は塑 性 変形 をし,
やが て は破 壊に至る と仮 定し た。
すべ ての要 素で弾 性 係 数E
。 が 等しく, 降 伏ひずみ εyおよ び破 壊ひ ¢二
み ε。が そ れ ぞ れ の要 素で異 なる もの とみな され た もの で あ る。
ま た,
コ ンク リー
トの ひずみ硬化機 構を示す要素モデル も 図一
ユ に示 し,H
要 素モ デル と呼ぶこ とにす る。
H
要 素モ デ ル は,D
要素モ デル が転 化し た もの で あ り, 降 伏ひず み まで は応 力を負 担せずひずみ だ け が進 展し, そ れ以降 は弾性 変形 をし ながら負 担 応 力を増大さ せ,
や がて は破 壊に至 る もの と して単 純化 し た 要素モ デル である。
こ こ でH
要素モ デル の弾 性 係数は, 繰返 し載荷に よっ て応 力負担を 回復し た要.
素の 負担剛性の 大き さ を表す もの で あ り,
各 要 素に よ り 大 き さ が 異 な る が,
簡 単 にす る た め 取 り敢えずすべ ての要素で弾 性 係 数をinE
。 と仮 定して いる。
こ の m を硬 化係数と呼ぶこ と に す る。
3.
繰返 し載 荷 時の 応 カー
ひずみ 曲線の 解 析3.1
基.
本仮 定 繰 返し載 荷を受け るコ ンク リー
ト試 験体の損 傷 過 程お よ び破壊 過程と要 素 分 布モ デル を構成 す る D 要素モ デ ル やH 要 素モ デル との 関 係につ い て,
幾つ かの基本 的 な仮定を 設 け ることにする。
(1) 単調 載荷を受け るコ ンク リー
ト試 験 体は,
降 伏 ぴずみ お よ び破 壊ひずみ の異な る多数のD
要 素モ デル か ら構成さ れ,
し か も並 列的に存 在す るい わ ゆ る 並列型 モ デルを 仮 定 す る。
(2
)D
要 素モ デル は,
ひずみ レベ ルに応 じ て,1
)一
2
.
一
ま だ降伏して いない要素,
2)降伏し たが破壊し て い な い 要素,
3)破壊 して し まっ た 要素,
の3
つ の状 態 に分 け ること ができ る が, その 割 合は,
ひずみレベ ル (載 荷 応 力レ ベ ル )を確率変数に し た確率過程論に従っ て決 定 さ れ る。
(3
> 繰 返し載 荷を受け るコ ンク リー
ト試 験 体の ひ ず み硬 化機構は,
繰 返し載荷によっ て 各要素の ひずみが降 伏ひずみ を 超え る とD 要 素モ デル がH 要 素モ デル に転 化す る機 構と して仮 定さ れ る。 (4 )D
要 素モ デルが H 要 素モ デル に転 化する割 合 は,
ひずみ レベ ル (応 力レベ ル) と繰返 し回 数を確.
率変 数と す る確 率 過 程 論に従っ て決 定さ れ る。 た だ し,
ひず み レ ベ ルと繰返し 回数と は確 率的に独 立であ る と す る。
以 上の基 本 的 な 仮 定に基づいて繰 返 し載 荷 を 受 ける コ ン ク リー
トの応 カー
ひずみ曲線の表示 式を 理論的に求め るに は,
包 絡線・
弾.
性 係数の変動・
残留ひずみ・
再載 荷 曲線・
除 荷曲線を 定 量的に明ら かにす る 必要が あ る。
3、
2
包 絡 線 繰 返し載 荷を受け る〕 ン クリー
トの応 カー
ひずみ曲線 の ピー
ク時の点だ け を取り,
それ をつ ないだ曲 線を 包絡 線という。 こ の包絡線と単 調載荷を受け るコ ンク リー
ト の応 カー
ひずみ曲線との 関係につ い て は,
過 去におい て 様々な 研究が な さ れ,
若干の 相違 は あ る が,
こ の 両曲線 は ほ ぼ一
一
致す る と考え ら れて いる。
そこ で本 研 究では, 前報で求め た単調載荷を受け るコ ンク リー
トの 応 カー一
ひ ず み 曲線式 を 包絡 線に適 用 す る。
こ こ で,
確率過 程 論 を 用い て求め た応 カー
ひず み曲 線を最 大 応 力お よ び その時 の ひずみ で柑 対化 し た相 対応 力S
と相対ひずみX
を用 い て表す と 包絡 線は,
S ;E
〔X
十Xy’
αxp
)e一
αxβ
…・
・
…・
……・
・
…・
…
(1
} で示さ れ る。
こ こ で,
E=
eα バ1+Xジα)(
1−
t7y
)
・(
1一
丸
)
2蔵
α=一
一一一
一
一
一一一
2
と な る。 パ ラ メー
タ a,
βは,
確 率 過 程 論に おい て ひず み に依 存する推 移 確 率 λ(ε)が,
パ ワー
関 数厩 βで表さ れると き,
i一
α==一一
一
.
一
;β=
β+1 β+1 で示 さ れ る パ ラ メー
タ である。
E は相 対 化さ れ た応 カー
ひずみ関 係の弾 性 係 数 を 示し,
Xs は相 対 化され た降 伏ひずみ であ る。 また,
包 絡 線の.
実 用 式に は,
簡 単な表 示 式である次 式 を提 案 する。S =
EXe axp・
r・
▼
・
7・
7r・
7P・
・
…
rP・
・
7r・
7P・
・
…
rr・
・
・
・
…
(2) こ こ で,
E=
・
ea ;α三
1/β 以上,
パ ラ メー
タ βとXv.
が求 まれ ば,
α,
E
ともす1
.
0 の 0.
S 懐o,
6 0.
40.
2O.
0 「 丶 7 Il、
、
、、
、.
β50.
5、
’ ’ 「1
コ ン
フ
7
イ
ー
ン
トコ
ン
ク
、
リー
卜 ト 1 β昌
1,
0 普通コン列一
ト iゆゆ
一
一
.
XyXy=
o.
20.
襠
o.
40 1 β営
2.
0 0 1 2 3 4 相 対ひ ずみ X 図一
2 パ ラメー
タβ,
Xeに よ る包 絡 線の変 化]1 べ て求ま り,
提案式に お け る未 知の パ ラ メー
タは 2つ と な る。
ま た 実 用 式 で は未知の パ ラ メー
タ は βだ けで あ る。
さ ら に前 報で述べ た ように,
パ ラメー
タβは推 移 確率か ら求めた もの である が,Weibull
分布に お け る 形 状のパ ラ メー
タ と本 質 的に 同等の もの であ り,
コ ン ク リー
トの均 質 性の程 度 を表す。
こ こで,
包絡 線の一
例を 図一
2に示し た。
3.
3 弾 性 係 数 繰 返 し載 荷 を受け たコ ンク リー
トの コ ン ク リー
ト内 部 の損傷過 程の大 き さ はマ クロ的に は弾 性 係 数の変化 を通 して推 定で き る。そこで,
繰 返し載 荷 を 受ける コ ンク リー
トには ひずみ軟化機構とひずみ硬 化 機 構と が共 存する の で,D
要素モ デル とH
要素モ デル を 適用す る。 繰 返し 回数と と もに,
各 要 素は D 要 素モ デル か らH 要 素モデ ルへ と転 化し,
最 終 的に はH 要 素モ デル の挙 動が卓.
越 し,
両 要 素モ デル の割 合がコ ンク リー
ト全 体の損 傷 過 程 を 支 配 する と仮 定で きる.
ま ず始めに降 伏ひずみ εy およ び破 壊ひずみ εりの異な る多 数の D 要 素モ デ ル が 並 列 的に存 在する コ ンク リー
ト試 験 体に対して, 繰 返 し載 荷に よっ てD
要 素モ デル が降 伏 現 象 を 起こ し,H
要 素モ デル に転 化す る確率を 考え る。
こ こで, あ る ひずみレベ ル ε (試験 体に生 じ るひずみ ) におい て,
繰返し 回数 N が 1だけ増 加し て N 十1とな る と き,D
要素モ デル に と ど まっ た状 態か らII要 素モ デルに転化し た状態に推 移 する確 率 (転 化 速 度 〉 をすべ て等しい と仮 定 し,
λ(ε,
遅 )で表す。
こ こ で ひずみ レ ベ ル ε と繰 返 し回 数 N と が確 率 的に独 立で あ る と仮定 して い るの で,
転 化 速 度 λ(ε,
N )は, λ(ε.
N )=
λ〔ε)・
λ(N )・
・
・
…
t・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3
) で表され る。 こ こ で転 化 速 度に パ ワー
関 数 を 適 用 し,
λ(ε}=ie
β λ(ハ1−
1)= γ(ハ1−
1)∂ を用いる。
(
1V一
ユ)回の繰 返し載 荷を受 けたと き,D
要素モ デル に と ど まっ た状 態,H
要素モ デル に転 化 し た状態に あ る確 率を それ ぞ れP
、(N −
1),
P,(N−
1) とし て一
般 化 す れば,
次の よ うな微分.
方 程 式が な り たつ。
Pl
〔κ.
】b=一
λ匸(ε,ハ」− 1
)曾
PICN
一
且トP
爺一
1)=
=一
酬ε,
N.
1]PntN−
】1十 λn−
1[t,
〃−
tlPn−
ICN−
1,
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4 ) こ こで, (4 )式に (3)式を代入し て,
こ れ を解くと,Pl
{N.
.
1]= e一
α εeγN−
1)d・
・
……・
…………・
・
…・
……
(5) i γ と なる。 た だ し,
α=一
;γ==
β+1 δ +1 β器
β十1 ;δ=
=
δ 十1 と おい た。
ま た,
P2(N−
1>は, D 要素モ デ ル に と ど ま ら な かっ た確 率で もある ので,
P2〔N−
1)= ・1− P ,
(N −
1}=
1−
e’
°εβ゜「”’
1 ’d……・
…一 ・
……・
・
(6) とお け る。
し た がっ て,
D 要 素モ デル お よ びH 要素モ デル の弾 性 係 数をE
.,
E, とし て,
D 要 素モ デルで構 成さ れ るコ ン ク リー
ト試 験 体がN 回 目の繰 返 し載 荷を受け た場合 の弾 性 係 数 E,
,を求めれ ば,E
揮=E
ゲP1
〔N−
】き十E
バP
跚一
11= Ede
−
aε nXN−
1 〕σ 十E
九・
(1−
e一
α εex「v−
1戸 )・
・
…
《
7
) の よ うに な る
。
また, 相 対 ひずみ
X
お よ び相 対 降 伏ひずみ Xs を 用 い て,
(7 >式を整理 する と0
〈X
〈為 の と きの コ ン ク リー
ト試 験体の弾 性 係数Ed
は,
E
ん=
0なの で E.=
Ed・
P,rN−
1]=Ee
−
axβコN−
1)e・
・
・
・
・
…
一・
… r・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(8) X ≧
Xy
の ときの コ ンク リー
ト試 験 体の弾 性 係 数 EM は,
E¢=
0な のでEhN=Eh ・
P
,,N.
.
L)=
mE (1−
e−
axnXN−
1,e ) = m (E −
EdN)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
…
tt・
・
…
(9 > と な る。 こ こ で,
ひずみ硬 化の大 きさを表す重要なパ ラ メー
タで ある硬 化 係 数 m 自 身も,
弾 性 係 数 と 同様に載 荷 応 力レベル と繰 返 し回数と に よっ て変動す るこ と が考 え ら れ る が,
簡 単にす る た め普 通コ ン ク リー
トでは一
定 とし て扱っ た。
S 0 \ Xp :残留ひずみ Xe:
彈 性ひずみ Xo ;除荷 開 始ひ ず み (全 ひ ず み ) Xpx ● Xo 図一
3 残 留ひずみ X.
の概 要 x一
3
一
3
.
4 残 留ひずみ 残 留ひずみ は, 載 荷 応 力 (ひずみ)の大き さだ けで な く, 繰 返し 回数 が 増え る につ れ て増 大して い くこ とはよ く知ら れて い る。
この こ とは,
残 留ひずみ が弾 性 係 数と と も に繰 返 し載荷を受ける コ ン ク リー
トの 内部 損 傷の程 度を評価す るパ ラ メー
タの ひ とつ であること を 示して い る。 繰 返し載 荷を受け るコ ン ク リー
トの再載荷 曲線・
除 荷 曲 線お よ び残 留ひずみ の概要を図一3
に示す。
同 図か ら わ か るよ うに,
除荷す ることに よっ て減少す るひずみ(弾.
性ひずみ )をXe
, 残 留ひずみを為,
除 荷 時の ひずみ (全 ひずみ) をX。 とする と次の 関係が成り立つ 。X 。
;X
ρ+Xe これ を変形し て, xρXe
i
=
=
Jlo
十X
。 こ こ で,X
。/X
。は, 全ひずみ に対 する弾 性ひ ず みの割 合を示し たもの であるが, 繰 返し載 荷 を 受 けて もな お降 伏 し な かっ た要 素の割 合 を 表 し て い る。
すな わ ち,
Xe
/X
。 は前 節 (3.
3 節 )で述べ た よ う に繰 返し載 荷を受 け た と き にD
要 素モ デ ル に とど まる確 率P
,(N
)で表 すこと がで き る。 そこ で,
次の よ うに 示さ れ る。
鑑
一
1−
?
.一
且 ・…『
……・
・
……・
一 ・
一 ・
(・・)ま た
,P
監〔N
)は除 荷 時の ひずみ (全ひずみ)X
。や繰 返 し 回 数 N に よっ て変 化す る の で,
こ の式を変形 す る と繰返 し 回数N
回目の残 留ひずみXPN
は,
X
.N;X
。(1−
evraxPXN−
uσ )・
………・
…・
・
…一
(11
) で示 さ れ る。
3.
5 再 載 荷曲線 繰 返し載 荷を受け たコ ン ク リー
トのN
回 目の再 載 荷 曲 線1よ,
〔N−
1)回 目まで に変化 し た弾 性 係 数と残 留ひ ずみ に支 配 され る。 こ の弾 性 係 数は 〔N − 1
)回目 ま で の繰 返 し載 荷によっ て コ ン クリー
ト内部に疲労 損傷 が蓄 積され, 繰返 し回 数と ともに低 トす る。 よっ て,N
回 目の繰 返し載荷は,
(N−
1)回 目まで の繰 返し載荷に よっ て内 部に疲 労 損 傷の 履歴 を受けた コ ン クリー
トを新しい 処 女 試 験 体とみ な し,
あ ら た め てN
回 目に単 調 載荷を 行っ た もの と考え る こと ができ る。
そこ で,
各ひずみレ ベ ルでの コ ン ク リー
ト試 験 体の弾性係 数は,(8 )式,
(9) 式か ら求め,
これ らの関 係を 用い て単 調 載 荷 を受け るコ ン ク リー
トの 場 合と同 様の 方 法で相 対 応 力S
と相 対ひ ずみX
の関 係 を’
求 める。(
N −
1) 回の繰 返 し載荷に よっ て D 要 素モ デル とH
要 素モ デルと が並 列的に混在す るコ ンク リー
ト試 験 体に 単 調 載 荷 を加え た場 合,
載荷応 力レベ ル (ひずみ レ ベ ル ) の増 大と ともに,
要素モ デルの負 担 剛 性 (弾 性 係 数 )の 変 化か ら,
(1
) D 要素モデルが卓 越し た状態 0≦X < X。
一
4
一
(ll
)H
要 素モデルが卓 越し た状 態 Xy≦X
くXb
(丗) 要 素が破 壊し解 放された状態X
≧ Xb の 三つ の状 態 変 化 が考え られる。
こ の こと は,
繰 返 し載 荷に よっ て内部 に疲労損 傷の履 歴 を受けた コ ン ク リー
ト の 破 壊 過 程を二段の確 率過 程で モ デ ル化し たこ と を意 味 す る。 そこで、
(1
),
(tt
),
(皿 )状 態にある確 率を そ れぞれ P,(ε),Pz
(ε),
P3
(ε)と すれ ば,
次の差 分 微 分 方 程 式が成り立つ 。Pl
【ε1=一
λi[ε)’
Plle
)・
…・
……・
(12 )P;lim
=
nt
Lt)/E]・
Praε
)十煽一
itE)
・
Pn−
u£)
こ こで, 推 移 確 率で ある 降 伏 速 度 λ(ε)に パ ワ
ー
関 数 石♂ を用い て,
(12)式に代 入 すれ ば,
次の よ うな解が 得ら れ る。PI
(ε}=
e一
厚P,(ε)
=
α ε βe−
a‘”……・
・
…………
(13 ) P3(ε)=
1−
e一
α εβ
一
α εβθ一
〇 εβ
こ こ で,
定 数万,
βを整 理し直し,
新し く, i一
α一一
;β=
β+1 β+1 とし た。
また推 移 確 率はすべ て等しい と して解い た。
し た がっ て,
(N−
1) 回の繰 返 し載荷に ょっ てD
要 素モ デルとH
要 素モ デ ルと が並 列 的に混在す るコ ン ク リー
ト試験 体に単調載 荷 を加え た場 合,
コ ン クリー
ト試 験 体に負荷さ れ る応 力 σ は,
σ
;E
。 .p
、,.)・
ε+IE
。。Ey+E。M
ε一
εy)lp
、ce)・
・
一
(14)と なり
,
(14
) 式に (13
)式を代人 し,S− X
関 係で表 すとs
=
E、 .Xe−
aX”
+IE
。.X
。+E
献x − x
必x
β ε闇
a ’β これを 変 形して,
・− E
。.Xe
−
axf ’ ・・[
(E一
躍一
(
E 一
刎誌
’E
の
刈
・
・…−
axp……・
…・
・
…………・
……・
・
(15
} と なる。
ま た,
単 調 載 荷を受け るコ ンク リー
トの応カー
ひずみ 曲 線の実 用 式と して,
前 報で は次 式を提 案し た。 ∫=EXe −
aX β こ の実 用 式か ら繰 返 し載 荷を受け るコ ン ク リー
トの N 回 目の 再 載 荷 曲 線 を 求 めるには,
〔15}式の 中で 為=
0 と してや れ ば よい。
この こ と は,
繰 返し載 荷を受け るコ ンク リー
トの破 壊過 程に.
.
椴 の確 率過程を 適用し たこ と を意 味す る。 そ して次の よ う な.
実用 式が求ま る。s ・
=E
、,NXe−
aX目
+m (E − E
。 。)αXf
’+1e一
αxf’
しか し,
再載荷曲線はコ ンク リー
ト内部の疲 労 損 傷に よっ て残 留ひず み が蓄 積さ れ,
必ず しも原 点か ら立ち 上 が る も ので は ない。
N
回 目 の再 載 荷 曲 線で あ れば,
(N
−
1)回 目の繰 返 し載 荷による残留ひずみ点か ら,
(N 一
1
)回 目の弾性 係数に影 響さ れ な が ら,
再 載 荷曲線は立 ち上が る。 す な わ ち,
各 繰 返し載 荷 曲 線の原 点は,
前 回 の残 留ひずみ点まで平 行 移 動さ せ る ことに よっ て解 決さ れ るc、
以 上か ら,
(15)式 を 変 形 して,
・
一
脳 θ一
噸 糀[
(E一
眺《
E一
皿泣
1
・の
Xy
]
・
・Xs
…−
a ・“・
………・
・
……一 一 …・
(16 ) と なる。
こ こで,Xs
=X − XnN.
.
1 }であ るe この 〔16
)式が本研究で提案す る再載荷 曲線 式で あ る。
ま た,
同様に,
s =E
。 、x
。e一
αx・β+m (E−
E. .}・x。 f’+1e−
aX・t’
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(17) が,
本 研 究で提 案する実用式で ある。
3.
6 除 荷 曲 線 式 繰 返 し載 荷 を受け たコ ンクリー
トの損傷過程と除荷曲 線の挙 動 との関 係 は 必ずし も 明 ら かで は ない。
しか し一
般に は, 単調載荷 時の応 カー
ひずみ曲線の立ち 上 が りこ う配と除 荷開始 時の接線こう 配 が ほ ぼ一
致し,
繰 返し回 数に関 係な く,
除 荷 曲 線は常に下に凸な曲線と な る。 し かも除 荷 開 始 時のひず み が大きいほ ど大 き く湾 曲 する と 言わ れて いるn 以 ヒの こ とか ら,
図一
4に示す ような除 荷 曲 線 式 を次の よ うな手順で誘 導し た。
(1) 除 荷 曲 線の基 本 式に, 単 調 載 荷 を受け たコ ン ク リー
トの応 カー
ひずみ曲線を適 用す る。
(2} 除 荷 曲 線を載 荷 曲 線の原 点 対 称 式と み な す。 (3
> (2
>で求め た式を除荷 点 (X
。,S
。)まで平 行 移 動さ せ る。
(4) 除 荷 曲 線は,
除 荷 点 とX
軸 上の残 留ひずみ点 (XaN−
1},
0}を通り,
残 留ひずみ点で極 値 をとる下に凸 の曲線とし て,
境 界 条 件を決める。
すな わち, ま ず 除 荷 曲 線の基 本 式に実 用 式で あ る (2) 式 を採 用す る。
こ こ で,
除 荷 曲 線が弾 性 変 形す ることか ら相 対 降 伏ひずみXy
を無 視し た。
次に,
(2 )式 を原 点対称に し, 除 荷曲線の原点が除 荷 開 始 点 (X
。,S
。)に一.
致す る よ うに 平行移 動させ る と,
S
=
30−
E (Xo一
丿【)ε一
α x・
一
ηf・
…
『
・
・
・
・
…
一・
・
・
…
(18) と な る。 ただ し
,
(18)式は X 軸 上の残 留ひずみ点 (X
、、・
N.
1),
0) S1,
0 o.
5 o.
o 0 1 2 図一
4 除荷 曲線の概要 1X を必 ず 通り,
そ の点で極値を持た ねばな ら ない。
その た めの境 界 条 件,
X
zaX
”N−
11 の と きS =0
譲
L
_一
・ に よ り,
次 式が求まる。
E
「
X
。.X
”N−
、語
一
a.。
一
、、1.
.
11F……・
……・
・
…
(19> 1α
=
β(x。−
XAN−
1,) ま た,
(18
)式に (19
>式を代入 し てパ ラ メー
タβだ けの式に変形す る と,
S
=
Se
(1− XRe一
毒ば冷一
1) )・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
…
一
・
・
・
・
…
(20) た だ し
,
Xo− X
XR;
Xo− x
”N−
11 とな る。
こ れが除 荷 曲 線の提 案 式で ある。
4
.
繰 返 し載 荷 時の応 カー
ひずみ曲線の考察 4.
1 提 案 式の パ ラメー
タにつ いて 本論で提 案する包 絡線・
弾 性係数・
残 留ひずみ・
再載 荷 曲線・
除荷 曲線の各式に使用さ れ たパ ラ メー
タ につ い て述べ る。 〔1) パ ラ メー
タ β,
Xy パ ラ メー
タ β,
Xy は,
前 報で述べ た よ うに単 調 載 荷 曲 線お よび繰 返し載 荷 時の包 絡 線の形 状を決 定づ けるパ ラメー
タ である。
為 は比 例 限 界 応 力 度に対 応す る相 対 降 伏ひずみ とし て用い る。.
般 に コ ン クリー
トの比例限 界 ひずみ 度は応 力 比 に し て0.
40〜
0、
60で あ ること が よ く知ら れ て お り,
そ れ に対応す るひ ずみ度は0.
20〜
0.
40に相 当す る。
し か もXyの変化は応カー
ひずみ曲線 に対して極めて鈍 感であ り,
本 論で は,
Xy=
0.
20とし て行っ た。 βは確 率 過 程 論か ら求 めたパ ラ メー
タで はあ るが,
Weibull 分 布 式の形 状のパ ラ メー
タ と本 質 的に同 等の もの で ある。
形 状の パラメー
タは一
般に均質性 係数 と も呼 ばれ,
材 料の種 類や品 質に よっ て決 定さ れ る材料 定 数で あ り,
物理的 意 味が 予 測で き る。一
般に,
βが 大 きい ほ ど均質性は高いが, 図一
2に示す よ うに既 往の実 験 結果 か ら推 定す れば 普通 コ ン ク リー
トで はβ=0,8−
L5 ,
高靱性コ ンク リー
トの繊 維 補 強コ ン クリー
トやコ ンフ ァ イン ドコ ンクリー
トで はβ=
O.
6〜
O.
8の とき 包 絡 線と よ く一
致す る よ うで あ る。
(2) パ ラ メー
タ γ,
δ パ ラメー
タ γ,
δは (3) 式にお ける推 移 確 率 λ(N ),
す な わ ち D 要 素モ デルが降 伏して H 要 素モ デル に転 化 して い く 速度が繰 返し回 数 N に依 存する程 度を表すパ ラメー
タ と して求め たもの であ り,
繰 返し載 荷 を 受ける ことに よ リコ ンク リー
ト内部に生 じ る疲 労 損 傷の程 度を 表す弾 性 係 数や残 留ひずみの 提案式に用い られる。 こ の.
− 5 一
こ とは, パ ラメ
ー
タγ,
δ が 繰返 し載 荷に よる コ ン ク リー
ト内部の疲 労 損 傷に のみ影 響 を 及ぼ す ことを示し て い る。
そこ で,
残 留ひずみの測 定 値か らγ,
δを 決 定す る方法を示す。 残留ひずみの提案式 〔(ll
)式〕の両辺 を除荷開始ひず みXo
で割り,
XPN
/Xe
=F
(X
)と お く と,
F
,m=
1−
2−
axeTNe を得る。 さ らに,
変 形して両 辺の対 数を2
回と れ ば,
1;
t
παx
彳γ十 δtnA
厂lat
,、 1一
馬 と な る。
こ こ で,
1
Y =
1
。’
in
1− F
[mx
=
lnN
;B ;
αx
奮γ と お け ば, 上 式は直線 式y =
δx
十B
に変 形できる1% そこ で, 測 定値よ り各繰返 し回数ごとの残留ひ ずみXpN
と除荷開始ひずみXe
を読み取 り,
X
軸に1
。N
, Y 軸に 哉 らi1
/(1−
F (x ))}を表す。 得ら れ た直線の 傾 き よりδ,
Y 切 片 より γを 求 めるこ と がで きる11) 。 パ ラメー
タ γ,
δを 求める ために用い た残 留ひずみの 測 定デー
タ は,
中野・
岡 本に よる普 通コ ン ク リー
ト の実 験デー
タ で あ り, 除 荷 開 始ひずみX
。が一・
定である定ひ 一 = H 苣同
一
〇.
o§
L−
o.
41H−
o.
8一
1、
2一
1.
6一
2.
o一
1 o 1 ご■
X=
InN 図一
5 パ ラメー
タ γ,
δの決定 法 2.
s馨
1。搴
田05 o
.
o O12 き 456789 塾〔〕 1緬 繰 返 し回数 N 図一
一
6 普 通コ ン クリー
トにつ い て の残 留ひずみ X.の検討4L12 ) 〔β=
1.
G Xy=
0.
2 γ=
0.
2 δ‘
e.
5) ずみ繰 返し載 荷の デー
タ を用い たL2 )。 そ の結 果 を 図一
5 に示す。
そ れ に よ る と最小二乗法に よっ て直 線 式を示せ ば,Y =
0.
521X−
1.
828 で表さ れ,
普通コ ン クリー
トな の で,
β≡
1.
0
を用い れ ば,
γ=
0.
162 δ=
0.
521が求ま る。 ここで,
実 用 的な立 場か ら平 準 化する ため本論で は,
普通 コ ン ク リー
トに対 し て,
β;
1.
0 γ=
0.
20 δ=
0.
50を用い る。
こ こ で決 定したパ ラメー
タの値 を も とに (ユ1)式 を用 い て残 留ひずみを計 算し,
定ひずみ およ び 漸 増 ひずみ繰 返し載荷 時の実験 値と 比較し た もの を図一
6に示す。 そ れによ る と,
中野・
岡本の定ひずみ繰返し載荷 時の デー
タ か ら求め たパ ラ メー
タγ,
δを用い て計 算し た残 留ひ ずみ は同一
の試 験 体の漸 増ひず み繰 返し載 荷 時の残 留ひ ずみだけ で な く,
ほ か の試 験 体を用い た谷 川・
小 阪の実 験デー
ダ〕と もよ く.
一
致す る こと がわ か る。
(3) パ ラメー
タm パ ラ メー
タ m は,
繰 返し載 荷 を 受ける コ ン ク リー
ト の損 傷過程の一
つ で ある ひずみ硬 化機 構の大き さ を表 し,
再 載荷曲線の形状に影 響を及ぼ す。
図一7
にパ ラ メー
タm の 値の変 化 によ る 再 載荷曲線の形状を 示 す。
そ れ に よ る と,
m=
1.
0
の と き はひずみ硬 化 機 構 を無 視し た 場 合で あ り,
m が大きいほどE
に凸 な曲 線か ら直 線, 下に凸の曲 線へ の移 行過 程 が早く な るこ とが わ か る。
特 に,
m=
O.
5の と き は2回 目の再載 荷曲線が高 応 力 域に おい ては極 端な曲線を描く。
以上のこと を踏ま え,
再載 荷曲線の形 状がで きるだ け実 験デー
タの再載荷曲線の形 状に類 似する よ うに パ ラ メー
タ m の 値を求め れ ば よ い。
さ らに精 度 を 上 げる に はパ ラ メー
タ m を載 荷 応 力 や繰返 し回 数の変数と して取り扱う必 要が あると考えら れ る。 4.
2 繰 返し疲労損傷過 程と繰 返し回 数N
との関 係 まず,
残 留ひ ずみX
ρ と繰返 し回数N
との関係がパ ラ メー
タ γ,
δ に よ り どの よ う に変動す る かを 考 察し て 5 み る。
定ひずみ繰 返 し載 荷を受け た と きの 残 留ひずみX
ρ と繰 返し回 数 N との 関 係か らパ ラメー
タ γ,
δの影 響 を調べ た のが図一
8で あ る。 そ れ に よ る と.
パ ラメー
1.
a の RO・
8 物 o.
6o.
4e.
20.
O o 1 2 相 対ひずみX 図一
7 パラ メ・
一
タ m による再 載 荷 曲 線の変 化 〔β=
1.
O Xy=
〔炉.
2 γ=
0.
2 δ=
O.
5) 5一
6
一
タ γは残 留ひ ずみ
Xp
の繰 返 し回 数1V
に対 する変 化 率 (傾き)に は余り影 響を及ぼ さず,
N=・
1の と きの残 留 ひずみ の み に影 響 を 与 え ること がわ か る。
逆に,パ ラ メー
タ δ は残 留ひずみX
ρ の増 加 率に大 きな影 響 を及 ぼ す。
こ の ことを利用し てN =1
の残 留ひずみが実 験 値 と一
致 す る よ うに γを決 定 し,
そ れ以 降の値が よ く一
致す る よ う に δ を決めれ ば,
実 験 デー
タ が少ない 場 合で もパ ラ メー
タγ,
δを 決 定 する こと がで き る。
図一
9は こ の 方 法により高 靱 性コ ン クリー
トの繊維補強コ ンクリー
ト やコン フ ァインコ ンク リー
トにつ いて小 阪・
谷 川の デー
タ か ら γ,
δ の値 を 求め,
γ= 0.
4,
δ=
0.
1の とき の残 留ひずみ の実 験 値と計算 値と を比 較 し たもの である。
ま た包 絡 線の形状よ り両コ ンク リー
トはβ=
0.
8とし た も の であ り,
これに よ る と,
両 者ともよ く一
致す るこ と が わ かる。 ま た,
弾 性 係 数 E.と繰 返 し 回数N
との 関 係に も同 様の検 討を試み る。
定ひずみ繰返 し 載荷を受けたと きの 両 者の 関 係か らパ ラメー
タ γ,
δ の影 響 を 調べ た のが 図一
10で ある。
そ れに よ る と,
弾 性 係 数の場 合は N=
2 回目か ら疲労 損傷過 程の影 響 を受ける とい う こ とを除け ば, パ ラ メー
タ γ,
δ が弾 性 係 数に 及ぼす 影 響は残 留ぴ ずみ の場 合と同様の傾 向を示すこ と が わ か る。
4.
3 既往の実 験 値との比較さ
〔
1
:
翻
、鴨
O、
2.
o e 1 2 5 4 5 6 7 8 9 10 11 繰返し回数N 図一
8 パ ラメー
タ γ.
δ に よ る残 留ひずみ の変化 (定ひずみ) 3.
a爵
25 躰2.
o 肆 1、
51
:
o.
e O 1 2 3 4 5 6 ? S 繰返 し回数N 図一
9 残留ひずみ に お け る実 験 値 と 計 算 値の比較 (小 阪・
谷 川 )13 }(1 ) 普 通コン ク リ
ー
トの場 合 図一11
に普 通コ ン ク リー
トにつ い て の 中 野・
岡 本の 実 験による応 カー
ひずみ曲線と,
本 提 案 式によ り導い た 応 カー
ひずみ曲 線 を 示し比較す る。 普 通コ ン ク リー
トの 場 合.一
般に, パ ラメー
タ値と して β=
1.
O,
Xy
=O.2,
γ=
0.
2, δ=
0.
5, m =0.
6 を提 案し たが, こ こ で用い た普 通コ ンク リー
トの パ ラ メー
タ βの値は,
本実験デー
タ と 包 絡 線の 形状が よく一
致す る よ うに β= 1.
4 とし た。
こ れ ら か ら実 験 値 と提 案 式 と を比較す る と,
漸 増ひ ずみ繰返 し載 荷・
定 応 力繰 返し載 荷・
定ひずみ繰 返し載 荷の各 応 カー
ひずみ曲 線と もお おむね よ く一
致して いる こ と が わ か る。
残 留ひずみ につ い て は
,
定 応 力 繰 返し載 荷の場合に実 験デー
タ よ り や や小さ く な る傾 向が ある もの の, 漸増ひ ずみ繰 返し載荷・
定ひずみ繰 返し載 荷の場合は比較 的よ く一
致 してい る。
再 載 荷 曲 線の 形 状につ い て は, パ ラメ
ー
タm の値に よっ て漸増ひずみ繰 返 し載 荷・
定 応 力 繰 返し載 荷の場 合,
最初の繰 返し回 数N=
2のと き は高 応 力 領 域で多 少 実 験 デー
タか ら はずれ る傾向が あ る が そ れ以 外は ほぼ一
致す る。 し かも,
上に凸の曲線か ら次 第に直 線 とな り や がて下に凸の曲 線を示す傾 向も十 分に表 現され てい る。
ま た,
定ひずみ繰返し載 荷の場 合は全 般 的に よ く一
致 し 3種 類の 中で は よ り忠 実に表 現できてい る。
そ の他
,
弾 性 係 数 や除 荷 曲 線の形状につ い て も,
図一
llか ら見る か ぎり比 較 的よ く一
致 し実用 的に は許 容 範 囲内に あ る と言え る だろ う。
ま た,
Xy=
0と し た実用 式の場 合と実 験 デー
タと を比 較し たのが図一
12で あ る、
こ れ らも図一
11と 同 様の傾 向を示すこと がわ か る。
解析に用い たパ ラ メー
タの値は 提 案 式の場 合と 同 じであ る。 〔2 ) 高 靱性コ ンク リー
トの場 合 繊 維 補 強コ ン ク リー
トやコ ン フ ァイン コ ン ク リー
トな どの高 靱性コ ン ク リー
トは,
コ ンク リー
ト内部に補 強 繊 維や補 強 鉄 筋を介 在させ,
ひび割れの進 展を阻止し た り 2.
5 醍 2.
0 国 迷 重.
5 1.
e 05 OA 1 5 55 0穫
一
.
1.
II斗
0 1 2 3 4 5 6 7 8 , 10 11 繰 返し回数N 図一
10 パラメー
タr,
δ に よ る弾 性 係 数の変 化 (定ひずみ )一 7 一
§
(
粁 璽・
任)
槨 ゼ e 紺 鰍 ! 触 齬 罧 e 預 曜 部 型 ー 区 積 瞭 昭 周σ
.
(
O 0.
O O.
署
O 丙 O.
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O.
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駆 鴫 胴 b 側 兮 訳)
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.
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卩
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O.
匹
O ● 3 O嘘
.
O.
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〇
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F
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一
〇
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1.
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函 冨 蛛 翠 廻 騒 ⊃ 園 瓔 兎 や 6 製自
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O頃
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胃
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ρ O 昌 )羃
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O ● O“
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蛤
O サ O、
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、
〇
潭 悩 園 謎 R −4q 製 O.
卜
O.
ψ O 雨 O ぜ Od ON O、
一
〇
〇 W8
一
ρ罠
鶏
8 す く、or)/ 別) O.
h O.
O O.
瞬
(
9 訳》
噂 O ぜ O 面 O.
N O.
一
〇
怛 繕 ⊃ 唄 誰 鴫 制 ゐ 興 矯O,
h 呂 靄 9 0.
n 昌 O,
一
〇
〇 S一
§
OO 瞬 0 ⇔マ
ρ ‘.
ぽ )/ 剛)(
。
遠 嶋 8卩
§ § 〔ttU,
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U・・iSxj b § O8一
§ § 〔躍田 ,〆8畦)ρ
8呵
一
8
一
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