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第 3 章で設定した 6 本の基本目標 質の高い住まいづくり 安全 安心な居住環境づくり 社会ニーズに対応した住まいづくり まちづくり 沖縄の特性を活かした住まいづくり まちづくり 多様な居住ニーズが実現される環境づくり 全ての県民の居住の安定の確保 を受けて 県民が理解しやすい施策の方向を示し そ

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Academic year: 2021

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第4章

沖縄県の特殊事情を踏まえた住宅施策の具体的展開

沖縄県の特殊事情を踏まえた住宅施策の

具体的展開

4-1 質の高い住まいづくり

4-2 安全・安心な居住環境づくり

4-3 社会ニーズに対応した住まいづくり・まちづくり

4-4 沖縄の特性を活かした住まいづくり・まちづくり

4-5 多様な居住ニーズが実現される環境づくり

4-6 全ての県民の居住の安定の確保

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質の高い住まいづくり

質の高い住まいづくり

質の高い住まいづくり

質の高い住まいづくり

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1.

1.

1.良質な居住性能を有した新規住宅ストックの形成

良質な居住性能を有した新規住宅ストックの形成

良質な居住性能を有した新規住宅ストックの形成

良質な居住性能を有した新規住宅ストックの形成

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 新規住宅ストック 全国では、人口は平成 22 年、世帯 数は平成 27 年をピークに減少に転じる と推計されているが、本県の人口は、平 成37 年まで増加し、世帯数はその後も 増加傾向が続くと推計され ており、今後 も相当数の新規住宅ストックが形成され ることが予想される。 将来、良質な住宅ストッ クを形成す る た め 、 新 規 住 宅 ス ト ッ ク に お い て は 、 住 宅の品質又は性能に関して別紙1に示 す 住宅性 能水準を 満たす な ど 、一 定の 質を確保することが重要である。 2 住宅着工戸数からみる傾向 本 県 の 新 設 住 宅 着 工 戸 数の 推 移 を み る と、平成 11 年度を境に持ち家と貸家の着工 戸数の差が急激に増加し、借家の着工戸数 が持ち家の着工戸数を大きく上回っている。 本県における今後の新規住宅は、貸家を中 心 に ス ト ッ ク 形 成 が な さ れ る も の と 予 想 さ れ る。 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000 1,600,000 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 人 人口・一般世帯の推移及び将来推計 人口 世帯数 世帯人員 資料:国勢調査(S45~H22)人口問題研究所資料(H27~42) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22 合計戸 各計戸 新設住宅着工戸数の推移 合 計 分譲住宅 持 家 貸 家 資料:住宅着工統計調査 第3章で設定した6本の基本目標「質の高い住まいづくり」「安全・安心な居住環境づくり」「社会ニーズに対 応した住まいづくり・まちづくり」「沖縄の特性を活かした住まいづくり・まちづくり」「多様な居住ニーズが実現され る環境づくり」「全ての県民の居住の安定の確保」を受けて、県民が理解しやすい施策の方向を示し、それぞれ の現状・課題を整理して基本的な施策の方針を掲げ、その方針のもとに具体的な施策を展開する。

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 3 沖縄県の住宅性能表示制度の実施状況 良好な住宅のストックの形成を図るためには、新たに建設され る住宅ストッ クについて、住宅としての質を 高めていくことが重要である。住宅の質や性能を確保するため、また、消費者が安心して質の高い安全な住 まいを取得できるために、住宅の質や性能を客観的に評価し表示することで、消費者が容易に個々の住宅 の質や性能について認識できる環境を整え、安心して取得できる仕組みや体制を整備するこ とが重要であ る。 住宅性能表示制度は、安心して良質な住宅を取得できる市場の条件を整備するためにつくられた「住宅 の品質確保の促進等に関する法律(平成 12 年 4 月 1 日施行)(以下、住宅品確法)」に基づく制度で、様々 な住宅の性能をわかりやすく表示するものである。 住宅品確法は、「住宅性能表示制度」及び「新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10 年間 義務化」す ること」「住宅に関わ るトラブルを円滑かつ迅速に解決す るための「紛争処理体制」を整備するこ と」の 3 本柱で構成される法律である。 こ うした状況の中、本県の住宅性能表示の 実施率については、平成22年度の着工戸数 全体の 4.7%と非常に低く、全国平均23.6% を下回り、全国で最も低い。 住宅性能表示制度は、当初新築住宅のみ を対象としていたが、平成 14 年 8 月から新築 住宅・既存住宅を問わず、全ての住宅を対象 とした制度となった。 平成7年に起こった阪神・淡路大震災では、人々に住宅の耐震性を、平成23年に起こった東日本大震 災では、津波の脅威を改めて考えさせた。また、平成 17 年に明らかになった構造計算書偽装問題は、建築 並びに構造技術が飛躍的に向上した現在において、住宅・建築物の構造安全性という確立された信頼を大 きく揺るがす問題であり、平成 19 年に住宅購入者等の利益の保護を図る「特定住宅瑕疵担保責任の履行 の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)」が制定されるきっかけにもなった。このように住宅の安全性 が求められる中で、住宅性能の理解及び把握は住宅売買における様々なトラブル防止においても重要な事 項であり、早急な普及及び実施を促すことが課題となる。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 消費者が安心して質の高い安全な住まいが取得できるよう、新たに形成される住宅ストックの安全性、耐 久性、快適性、エネルギー使用効率等の住宅の品質・性能の向上を図り、良質な住宅ス トックの形成を 促 進する。 0% 5% 10% 15% 20% 25% 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 設計性能評価書交付戸数 実施率(沖縄県) 実施率(全国) 戸 住宅性能表示の実施状況の推移 資料:住宅性能評価・表示協会、住宅着工統計

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( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 住宅性能表示制度の普及 ・ 一定の性能が確保された住宅市場の形成による安心して住宅が取得できる環境づくり、住宅の品質や性 能・資産価値の向上に対する県民の意識の向上のため、住宅の安全性、耐久性、快適性等の住宅の品 質や性能を客観的に評価できる住宅性能表示制度の周知及び普及を図る。 ・ 住宅性能表示の交付を受けた住宅のローンを優遇する制度を紹介するなど、資金計画の情報源としても 定着化を図る。 2 住宅の質と安全性の確保 ・ 住宅の質と安全性の確保を図るため、建築基準法に基づく中間検査・完了検査等を徹底して行う。 ・ 住宅瑕疵担保責任保険や住宅リフォーム瑕疵担保責任保険の普及啓発を行い、検査と保証により住宅 購入者やリフォーム実施者の利益を保護する。 3 金融機関による良質な住宅取得への支援の活用 ・ 沖縄振興開発金融公庫の直接融資や住宅金融支援機構におけるフラット 35(民間金融機関と住宅金融 支援機構が連携した長期固定金利の住宅ローン)等の住宅金融機関等による、一定の性能が確保され た良質な住宅建設・取得を支援する融資制度の情報提供を行う。 ・ 民間金融機関との提携により、金利優遇等の魅力的な住宅ローン商品について検討する。 4 健康で快適な住まい・住環境の整備促進 ・ 建築資材等から発生する化学物質が人体へ影響を及ぼすと指摘され、重要な問題となっているシックハ ウス問題やアスベストの問題等に取り組むなど、健康で快適な住まいの整備促進を図る。 ・ 騒音、大気汚染等による住環境の阻害を防止する。 5 良質な賃貸住宅ストックの形成 ・ 民間賃貸住宅の質の向上と市場における円滑な流通、公的賃貸住宅のセーフティネットの補完のため、 適正な管理を促進する。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 新築住宅における 住宅性能表示の実施率 4.7% (H22) 50% (H32) 設計住宅性能評価書、 住宅着工統計

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7

2.

2.

2.

2.既存ストックのリフォームによる居住水準・住宅性能の向上

既存ストックのリフォームによる居住水準・住宅性能の向上

既存ストックのリフォームによる居住水準・住宅性能の向上

既存ストックのリフォームによる居住水準・住宅性能の向上

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 本県のリフォーム状況 本県の持ち家のリフォーム状況をみると、平成 16 年以降において、持ち家総数に対する増改築・改修工 事をした持ち家の割合は 19.3%(全国:26.3%)、高齢者対応のリフォームの割合は 7.2%(全国:10.0%)、 耐震リフォームの割合は 1.3%(全国:3.9%)となり、全国と比較して低いことが分かる。 住宅総数に対するリフォーム実施率(持ち家・借家)は 2.1%となり、全国の 3.5%と比べて約 1 ポイント低い。 本県の既存住宅ストックは、居住面積が狭いものや、高齢者のための設備を有していないものが多く、これ らの住宅を長期にわたって利用していくためには、適正な管理・修繕とともに、居住世帯のライフステージに 対応した増改築工事、高齢者対応工事、旧耐震基準の住宅における耐震改修工事、さら には省エネルギ ー対策のための工事等、安全・快適な住生活のために住宅性能を向上させる必要がある。しかしながら、本 県は全国と比較してリフォーム実施率が低い状況であり、今後は適正なリフォームの実施の促進が課題とな る。 また、昨今、悪質リフォーム業者が社会問題となっていることから、今後、消費者行政部局や福祉部局等 の関係団体と連携を図りながら、県民が安心して利用できるリフォーム環境の形成を促進する必要がある。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 既存住宅ストックの質の向上により、長期にわたり住宅を利用できるように、リフォームによる改善や改修を 推進する。そのためにリフォームに関する情報提供等、県民が安心して利用できるリフォーム環境の形成を 図る。 19.3% 7.2% 1.3% 26.3% 10.0% 3.5% 0% 10% 20% 30% 増改築・改修工事 高齢対応工事 耐震改修工事 沖縄県 全国 平成 平成 平成 平成16 年以降の持ち家の工事の実施状況年以降の持ち家の工事の実施状況年以降の持ち家の工事の実施状況年以降の持ち家の工事の実施状況 資料:住宅・土地統計調査(H20) 2.4% 3.5% 1.4% 2.1% 0.0% 1.0% 2.0% 3.0% 4.0% H15 H20 沖縄県 全国 持ち家・借家のリフォーム実施率 持ち家・借家のリフォーム実施率 持ち家・借家のリフォーム実施率 持ち家・借家のリフォーム実施率 資料:住宅・土地統計調査特別集計(H20)

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( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 県民に対するリフォームの普及 ・ 耐震改修や高齢者に対応した設備工事等の既存住宅の 質の向上に資する民間住宅ストックの適正な形成を図る ため、「安心・満足リフォームガイド」等を活用してリフォー ム に関す る情 報提供を 行い、 県民のリ フォ ー ムに関す る 知識の向上を図る。 ・ 市町村が行うリフォーム助成等の取り組みの支援を行う。 2 安心してリフォームできる環境づくり ・ 県 民 が安 心し て リ フォ ー ムを 行え る 環境 形成 のた め 、消 費者行政部局等の関連機関との連携を図り、リフォーム に関する相談窓口の設置等を促進する ・ 住宅リフォーム瑕疵担保責任保険登録事業者の利用及 び 、 住 宅 リ フ ォ ー ム 瑕 疵 担保 責 任 保 険 の 加 入 を 促 進す る。 3 金融機関によるリフォーム支援の活用 ・ 沖縄振興開発金融公庫における政策誘導型リフォーム(長期耐用改修工事、長寿社会対応住宅工事、 環境共生住宅工事)等の金融機関によるリフォーム支援の情報提供を行い、それらの活用を促進する。 ・ 民間金融機関との提携により、金利優遇等の新たなリフォームローン商品について検討する。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 住宅ストックに対する リフォーム実施戸数の割合 2.1% (H20) 6% (H32) 住宅・土地統計調査特別集計 ●安心・満足リフォームガイド ((財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター)

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7

3.

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3.長期利用可能な住宅の普及

長期利用可能な住宅の普及

長期利用可能な住宅の普及

長期利用可能な住宅の普及

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 住宅の耐用年数 住宅の耐用年数をみると、平成20 年におけ る 滅 失 住 宅 の 平 均 築 後 年 数 は 、 本 県 は 22.6 年で全国の27年と比較するとかなり短い。また、 本県の住宅の構造のほとんどが鉄筋コンクリート 造であることからも、この耐用年数は短いと言え る。さらに、住宅の滅失率(5 年間に滅失した住 宅戸数の住宅ストック戸数に対する割合)では、 本県は 6.8%で全国の 7%とほぼ同一であるこ とから、本県は全国と比較し、建替えのサイクル が短いと言える。そのため、今後は耐久性の高 い家づくりが課題となる。 良質な住宅を形成するとともに、適切な維持 管理を行い、住宅の品質を長期にわたり保つこ と に よ り 、 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 住 宅 に 相 応 し い 耐 用年数への長寿命化を図る必要がある。 2 多様な住まい方へのニーズの拡大 世帯タイプが核家族世帯、三世代同居世帯、高齢者のみ世帯、DINKS(子供を持たない夫婦世帯)等と多 様化し、住まいのニーズも幅広くなっている。これらのニーズにそれぞれ対応した多様な住宅の普及、また、 世帯のその時々のライフステージや生活スタイルの変化に柔軟に対応可能な持続性の高い住宅の普及が 求められる。 3 沖縄の気候風土 本県は亜熱帯性気候に属し、夏場は強い日差しが照りつけ、高温多湿な状態が続く。また、地理的に四 面を海に囲まれているため、塩害による鉄筋コンクリート劣化や金属部分の錆びつき等が起こりやすく、さらに、 白アリによる住宅の腐朽被害も生じている。 このような沖縄の気候風土に強く、長持ちする住宅を形成することが課題である。 30.5 22.6 30 27 0 10 20 30 40 H15 H20 沖縄県 全国 滅失住宅の平均築後年数 滅失住宅の平均築後年数 滅失住宅の平均築後年数 滅失住宅の平均築後年数 年 資料:住宅・土地統計調査特別集計(H20) 11.6 6.8 8 7 0 5 10 15 H10~15 H15~20 沖縄県 全国 住宅の 住宅の住宅の 住宅の 滅失率滅失率滅失率滅失率 年 資料:住宅・土地統計調査特別集計(H20) 3.7% 7.8% 11.3% 0.1% 2.3% 1.2% 2.5% 5.6% 0.1% 92.5% 85.9% 78.9% 98.3% 93.2% 1.7% 2.0% 1.4% 1.4% 2.3% 0.9% 1.7% 2.8% 0.1% 2.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 総数 一戸建て 長屋建て 共同住宅 その他 構造別住宅の建て方(沖縄県) 構造別住宅の建て方(沖縄県)構造別住宅の建て方(沖縄県) 構造別住宅の建て方(沖縄県) 木造 防火木造 鉄筋・鉄骨コンクリート造 鉄骨造 その他 資料:住宅・土地統計調査(H20)

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4 マンション 本県のマンションの建築戸数は、昭和 25 年から平成 12 年まで増加傾向であり、既存のマンションを建築 時期別にみると、建築時期が新しいほど戸数の割合が高い状況である。 建築時期別階数をみると、2 階建て及び 3~5 階建ては昭和 25 年から平成 2 年まで増加傾向にあるが、 平成 3 年から 12 年までは減少しており、6 階建て以上は一貫して増加傾向である。 マンションは、建築時期が新しいほど戸数が多く、高層階になる傾向にある。既存のマンションは建築時期 が新しいマンションが多いが、古い建物も残存している。今後はこれらのマンションの老朽化が進むため、円 滑な修繕及び建替え等の対策が必要となる。 マンションは、複数の区分所有者による管理という性質を持ち、適正な管理がなされていない場合がある。 マンションの住宅性能を適正に保ち、資産価値として保持していくためには適切な維持管理が必要とな る。 適正なマンション管理が行える管理体制の構築が課題である。 既存のマンションはもとより、新しいマンションにおいても、積立金額の設定を含めた長期の建替え修繕計 画等の取り組みを図ることが重要である。 資料:住宅・土地統計調査(H20) 2.0% 0.2% 4.5% 2.6% 16.3% 16.3% 20.7% 21.3% 14.5% 12.9% 14.3% 19.8% 14.5% 18.9% 13.4% 8.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 沖縄県 全国 昭和35年以前 昭和36年~45年 昭和46年~55年 昭和56年~平成2年 平成3年~7年 平成8年~12年 平成13年~17年 平成18年~20年9月 建築時期別共同住宅 建築時期別共同住宅 建築時期別共同住宅 建築時期別共同住宅 (((( 持ち家、非木造持ち家、非木造持ち家、非木造持ち家、非木造 )))) 32.0% 55.6% 65.0% 45.2% 33.3% 25.8% 28.1% 27.7% 13.3% 27.6% 44.4% 35.0% 27.4% 37.6% 25.8% 28.1% 23.1% 13.3% 40.4% 27.4% 29.0% 48.5% 43.8% 49.2% 73.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 共同住宅総数 昭和35年以前 昭和36年~45年 昭和46年~55年 昭和56年~平成2年 平成3年~7年 平成8年~12年 平成13年~17年 平成18年~20年9月 2階建以下 3~5階建 6階建以上 階数別共同住宅 階数別共同住宅 階数別共同住宅 階数別共同住宅 (((( 持ち家、非木造・沖縄県持ち家、非木造・沖縄県持ち家、非木造・沖縄県 )持ち家、非木造・沖縄県))) 1.5% 14.3% 3.3% 1.5% 1.6% 1.6% 1.1% 0.9% 1.1% 23.7% 67.6% 60.2% 38.0% 31.2% 22.9% 15.7% 11.6% 9.2% 74.8% 18.1% 36.6% 60.5% 67.2% 75.6% 83.2% 87.4% 89.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 共同住宅総数 昭和35年以前 昭和36年~45年 昭和46年~55年 昭和56年~平成2年 平成3年~7年 平成8年~12年 平成13年~17年 平成18年~20年9月 2階建以下 3~5階建 6階建以上 階数 階数 階数 階数 別共同住宅別共同住宅別共同住宅 (別共同住宅((( 持ち家、非木造・沖縄県持ち家、非木造・沖縄県持ち家、非木造・沖縄県 )持ち家、非木造・沖縄県)))

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 ライフステージや住み手によって変化する世帯ニーズに柔軟に対応できる長く使える住まいづくりを促進す るとともに、気候風土への耐久性を向上させた、長持ちする住宅の普及を図る。 また、適正な維持管理により、住宅の品質保持を促進する。 マンションにおいて、長期修繕計画の策定を促進し、スムーズな修繕及び建替え等、管理組合におけるマ ンション維持管理の適正化を図る。 ( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 長期優良住宅等の普及 ・ 住宅の長期的な使用による環境負荷の軽減と資産価値の向上のため、税制の特例措置等のある「長期 優良住宅制度」の普及を進める ・ スケルトン・インフィルの理念の浸透を推進し、「スケルトン住宅(SI 住宅)」の普及を図る。 2 住宅の維持管理に関する意識啓発 ・ 県民に対し、住宅の長寿命化を図るための維持管理について意識啓発を図る。 ・ 住宅をつくる際には、メンテナンスやリフォームがしやすい構造を採用し、維持管理のしやすい低コストの建 材を用いた、長寿命な住宅の普及を促進する。 3 マンションの適正管理の促進 ・ マンション管理組合や住宅供給事業者、住民等に対して、マンション管理標準指針の周知や長期修繕計 画の作成をはじめとした適正な管理に関する情報提供を行う。 ・ マンション管理士との連携による管理体制の再構築を促進する。 ・ (財)マンション管理センターが行っている電子化・保管サービス『マンションみらいネット』のマンション履歴 システムの利用を促進することで、管理組合の適切な維持管理を図るとともに、入居者はもとより、マンシ ョンの購入希望者への適正な情報の提供を図る。 ・ 修繕積立金の計画的な積立て、適切な管理を支援する沖縄振興開発金融公庫の「住宅宅地債券(マン ション修繕コース)」の普及を促進する。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 住宅の滅失率 6.8% (H15~20) 6% (H27~32) 住宅・土地統計調査特別集計

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4.耐震性の向上

耐震性の向上

耐震性の向上

耐震性の向上

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 新・旧耐震法別住宅建築状況 新・旧耐震基準別 の建築状況を み ると 、本 県の住宅は 31.7%が旧耐震基準時期( 昭和 55 年以前)の建築物となっている。その中でも 持ち家は 40.9%が旧耐震基準時期の建築物 となっている。 2 住宅の耐震工事状況 本 県 の 持 ち 家 全 体 の 耐 震 工 事 状 況 を み る と 、 耐 震 工事を 実施した住宅の割合は 1.4%であり、全体的に 実 施 率 が 低 い こ と か ら 、 早 急 な 耐 震 対 策 が 求 め ら れ る。 近年、阪神・淡路大震災(平成 7 年)や東日本大震 災(平成 23 年)等の大きな被害を生む地震を経験し、 地震に対する危機感が強まっている。また、最近ではマ ンション等の構造計算書偽装問題が表面化し、建築基 準法の新耐震基準適用以降に建築された住宅でも耐 震性の 不安が生 じ ている ととも に 、建築確認審査体 制 に対する不安が高まっている状況である。 本 県 は 、 島 嶼 地域 の た め陸か ら 離 れ た 沖 合 で 地震 が発生し、陸での揺れが小さく記録に残りにくいことと併 せ て、低調な 地震活動が続いているため、地震がな い と思わ れ が ちであ る。ま た 、本県は地震地域係数 が全 国で唯一「0.7」と最も 低い値であり、地震に弱いと言わ れる鉄筋コンクリート造ピロティ住宅が多い状況である。 地 震 の 際 は 、 建 物 崩 壊 や ガ ス 流 出 に よ る 爆 発 及 び 火災等が発生する。住宅の耐震性は、住民の生命と財 産の安全につながる重要な性能である。 地震による人的被害及び 経済的被害の軽減を 図る ため、住宅の耐震診断や耐震改修を促進し、屋内外の 落下物の防止やブロック塀倒壊防止等と併せて、耐震 性の高い安全な住空間となるよう防災対策を講じること が重要である。 31.7% 32.0% 40.9% 37.2% 23.0% 25.9% 64.0% 60.8% 57.9% 61.0% 71.7% 65.7% 4.3% 7.2% 1.1% 1.8% 5.3% 8.4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 総数沖縄 総数全国 持家沖縄 持家全国 借家沖縄 借家全国 新・旧耐震法別住宅建築状況 旧耐震法 新耐震法 不 詳 資料:住宅・土地統計調査(H20) 1 .4% 1.9% 0.9% 0.8% 0.7% 1.0% 2.4% 3.1 % 98.6% 98.1% 99.1% 99.2% 99.3% 99.0% 97.6 % 96.9% 0% 20% 40% 6 0% 80% 100% S35以前 S36~45 S46~55 S56~H2 H3~7 H8 ~H12 H13~H17 H18~H20.9 建築時期別住宅の耐震工事状況(持家) 耐震工事をした 耐震工事をしていない 資料:住宅・土地統計調査(H20) 1.3% 1.3% 0.9% 5.7% 98.7% 98.7% 100.0% 99.1% 94.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持家総数 一戸建て 長屋建て 共同住宅 その他 建て方別住宅の耐震工事状況(持家) 耐震工事をした 耐震工事をしていない 資料:住宅・土地統計調査(H20) 新・旧耐震基準別住宅建築状況 新・旧耐震基準別住宅建築状況新・旧耐震基準別住宅建築状況 新・旧耐震基準別住宅建築状況

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 地震に強い住まいづくりを目指し、既存住宅における耐震性の向上と新規住宅における耐震性の確保を 図るとともに、公共空間や屋外空間も含めて住宅地としての耐震性の強化を図る。 ( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 耐震診断・耐震改修に関する相談体制の確立 ・ 市町村や関係団体と連携して耐震に関する相談窓口を設置する。 ・ 専門知識を持つアドバイザーの派遣等、相談体制の構築を図る。 ・ 耐震診断・耐震改修を実施できる人材の育成を行う。 2 既存住宅の耐震診断・耐震改修の促進 ・ 既存民間住宅の耐震診断・改修に関する普及啓発を行う。 ・ 市町村による耐震診断・改修への助成制度の実施を支援する。 ・ 県営住宅の耐震化に向けた取り組みを進めるとともに、市町村営住宅の耐震化を支援する。 3 公共空間や屋外空間の安全性確保の支援 ・ 石垣やコンクリートブロック塀の倒壊防止や落下物等に関わる改善指導を行う。 ・ 公共空間や屋外空間の安全性の確保に取り組む市町村の取り組みを支援する。 4 耐震に関する情報提供と意識啓発 ・ パンフレットやホームページ等の様々な媒体を活用し、耐震に関する諸制度や耐震性能の高い住 宅の建設・取得等に関する情報提供を行う。 ・ 県民が安心して耐震診断・改修を実施する事業者を選択できるように、耐震技術者名簿の公開に 取り組む。 ・ 住宅耐震化について、県民や住宅に関わる建設業者等の意識向上を図るため、各地で相談会や説 明会を開催し、意識啓発を行う。 5 耐震改修促進計画の策定 ・ 「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に基づき、市町村の耐震改修促進計画の策定を支援す る。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 新耐震基準が求める耐震性を 有する住宅ストックの比率 81.9% (H20) 95% (H32) 住宅・土地統計調査

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5.住まいのユニバーサルデザイン化

住まいのユニバーサルデザイン化

住まいのユニバーサルデザイン化

住まいのユニバーサルデザイン化

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 共同住宅共同部分のバリアフリー化の状況 平成 20 年における本県の共同住宅総数 に 対 す る 「 道 路 か ら 玄 関 ま で 車 椅 子 で 通 行 可能」な共同住宅の割合は 9.6%と、全国の 15.7%と比較してかなり低い状況である。 2 身体障害者の住まいの状況 身体障害者が居住している住宅をみると民間賃貸住 宅は 6.4%と低い状況である。 身体障害者が施設や親元を 離れ て自立生活を 望ん でも、住宅の設備が不十分なため民間賃貸住宅への入 居 を 断ら れ る ケ ー ス が 多 く 、 身 体 障 害 者 の自 立 生 活の ためにも 、持ち家だ けでな く 賃貸住宅に対す るバリ ア フリ ー整備の拡充が求められる。 子供や妊婦、高齢者や障害者まで全ての人が安全に 安心して暮らせ るよう、「できるだ け多くの人が利用可能 であるような デザイ ン」と定義され るユニバーサルデザイ ン を 住 宅 ・ 居 住 環 境 づ く り に 取 り 入 れ る こ と が 必 要 で あ る。 ユニバーサルデザインの理念のもと、新規住宅にあたってはあらかじめのバリアフリー設計と、住民の将来 のバリアフリーニーズ(身体的衰えによって手すりが必要になった時、必要な箇所に取り付けられる等)を見越 した上で、将来の選択の余地を残しておくことが必要である。特に賃貸住宅は、どのような身体条件の方の入 居も受け入れが可能なよう、あらかじめのバリアフリー設計と、入居者個人のニーズに応じられるゆとりがある ことが重要となる。そして何より、家主側の理解と柔軟な対応が求められる。 既存住宅においては、バリアフリー整備への早急な対応が望まれており、バリアフリーリフォーム等の住宅 施策を図る必要がある。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 ユニバーサルデザインに基づいた新規住宅の普及と既存住宅のバリアフリー化を進め、あらゆる人が安全 で快適に暮らせる住宅ストックの形成を図る。 また、誰しもが地域の主体として安全で快適に生活できるよう、道路等の公的空間のユニバーサルデザイ ン化を促進する。 5.9% 9.3% 5.4% 10.4% 8.5% 12.4% 9.6% 15.7% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 総数 沖縄県 総数 全国 共同住宅 沖縄県 共同住宅 全国 H15 H20 共同住宅のうち、道路から玄関まで車いすで通行可能な住宅の比率 資料:住宅・土地統計調査(H20) 自身の持ち家 51.7% 家族の持ち家 30.6% 民間賃貸 6.4% 社宅等 0.4% 公社・公団等 7.6% その他 1.8% 無回答 1.5% 身体障害者の住宅の状況 資料:平成18年身体障害児・者実態調査

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 ( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 新築住宅におけるユニバーサルデザイン化の促進 ・ 民間金融機関、住宅金融支援機構、沖縄振興開発金融公庫等と連携し、フラット 35 をはじめとした金利 低減等の優遇措置の仕組みづくりに取り組み、民間住宅のユニバーサルデザイン化を促進する。 ・ 沖縄県福祉のまちづくり条例の周知により共同住宅の共用部分のユニバーサルデザイン化を促進する。 2 バリアフリー住宅改良の促進 ・ 市町村が行う介護保険制度等を活用した住宅改修や介護保険制度対象外の住宅改修の支援について 検討するなど、民間住宅のバリアフリー化を促進する。 3 バリアフリー・ユニバーサルデザインに対する意識啓発 ・ 県民や、民間賃貸住宅を扱う不動産業者や貸し手である大家に加え、民生委員、自治会、地域包括支 援センター等の高齢者と接する機会の多い地域の主体に対し、住宅のバリアフリー化・ユニバーサルデザ イン化の重要性を啓発し、意識向上を図る。 ●バリアフリー住宅改修の事例((財)テクノエイド協会 HP) 玄関:踏み台と手すりを取り付け 浴室:浴槽取り替え、腰かけスペー ス作成、洗い場床かさ上げ、 手すり取り付け等 トイレ:和式便器を洋式 に変更、廊下と の段差を解消 廊下:手すり取り付け

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4 公的空間のユニバーサルデザイン化の促進 ・ 「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 ( バリ ア フリ ー 新法 ) 」 の審 査や 沖 縄県 福祉 のま ち づ く り条 例 の 届出 によ り 、ユニ バー サ ルデザ イ ン化 され た建築物の整備を 促進する ・ 市町村による道路や公園等の公共空間のユニバーサルデザ イン整備を支援する。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 ユニバーサルデザイン化率 9.6% (H20) 28% (H32) 住宅・土地統計調査 ●沖縄県福祉のまちづくり条例適合証

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7

4-2

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安全・安心な居住環境づくり

安全・安心な居住環境づくり

安全・安心な居住環境づくり

安全・安心な居住環境づくり

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1.災害に

災害に

災害に

災害に 強い居住環境づくり

強い居住環境づくり

強い居住環境づくり

強い居住環境づくり

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 自然災害に強い居住環境づくり 自然災害には、地震、津波、風水害(台風、竜巻、高潮、河川氾濫等)や土砂災害(地滑り、がけ崩れ、土 石流等)等がある。 特に、本県は台風銀座と呼ばれるほど台風の通過・接近が多く、沖縄気象台によると、昭和26年~平成 23 年の台風の年間発生数は平均 25.6 個で、そのうち平均 7.4 個が沖縄地方に接近している。 自然災害は時として住宅地を襲い、住民の生命や財産に関して多大な被害を生む恐れがあることから、 住宅及び居住環境の防災強化が課題となる。 災害は発生場所・時間・規模を正確に予測することが困難で、災害対策は常に万全を講じることが必要で ある。住まいづくりにおいても、災害予防、災害応急対策、災害復旧・復興が十分に図られる環境整備が必 要である。 ●土砂災害の様子(沖縄県ホームページ) 2 火災に強い居住環境づくり 火災は、自然発生的な場合もあるが、多くが人工物の不具合(電気コードのショート等)や人為的な原因で 発生する。また、地震の二次災害としても発生する。 火災は自然災害と同様、住民の生命の危険や財産の喪失の恐れが高く、住宅の防火対策及び住宅地の 耐火性能の向上が課題となる。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 災害に強い住まいづくりを目指し、住宅における防災対策の取り組みの強化を図るとともに、住宅地として の防災性の強化と災害発生時に避難や救出活動等が行いやすい居住環境の整備を図る。

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( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 自然災害に備えた整備・対策 ・ 台風や集中豪雨、地震等の自然災害に備え、住 宅の安全性の確保を促進する ・ 住宅地における防災性向上のための施設や体制 の整備を行う。 ・ 市町村による津波避難ビルの指定を支援する。 ・ 県民に対して、災害時における住宅の家財等に関 する安全性の確保や避難といった、災害対策につ いて、市町村によるパンフレット作成などの意識啓 発を支援する。 2 住宅市街地の防災性を高める基盤整備 ・ 住宅市街地の安全性を高めるため、防災に配慮した都市基盤整備を図る。 ・ 密集市街地においては、整備の緊急性が高い箇所から改善を図り、倒壊の危険性のある老朽住宅の除 却を行う。 ・ 緑 地等 のオー プ ンス ペー ス 、 緊 急車両 の通 行可能 な 道 路を 整 備す る 等 、避 難路・ 避難 場所を 確保す る。 ・ 地域における防災力の向上を図り、自主防災組織の活動を支援するとともに、災害時要援護者の避難支 援体制づくりを行う。 3 迅速に被災者住宅を確保する支援体制の充実 ・ 災害発生時や復興時における被災者の生活再建や県外の被災者の受け入れに資するため、マニュアル 整備や不動産・建設事業者団体との協定を締結するなど、公営住宅に加えて応急仮設住宅や民間賃貸 住宅の活用による被災者住宅供給等を確保する支援体制の充実を図る。 ・ 市町村における応急仮設住宅建設候補地台帳の整備を促進する。 4 地域防災計画と住宅施策の連携 ・ 災害対策基本法に基づく法定計画である地域防災計画の策定や見直しにあたっては、住宅施策との連 携を図る。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 地震・台風時の住宅の 安全性に対する不満率 40.6% (H20) 30% (H32) 住生活総合調査 ●津波避難場所及び津波避難ビルの統一表示 (海抜表示等に係るガイドライン)

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7

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2.密集市街地の改善

密集市街地の改善

密集市街地の改善

密集市街地の改善

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 密集市街地の状況 米軍の土地接収等による集落移転等により形成された密集市街地は中南部都市圏に数多く存在してい る。密集市街地は、基盤未整備であり狭隘道路が多く、緊急車両の進入が不可能な区域や、建物の建て詰 まりのため防災上危険で居住環境上も好ましくない区域も多く、密集市街地の改善が急務である。道路、公 園等の基盤の整備・改善や、老朽化した住宅の建替え、住宅の共同化、建物の耐火・防火性能の向上等に より、防災上、居住環境上及び景観上良好な住宅地としての再生が必要である。 特に、「割当地」制度により形成された密集市街地においては、現在でも土地の所有者と借地権者が錯綜 し建替えが行えない等、市街地の再整備は容易ではない状況である。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 密集市街地の整備・改善を促進し、安全で快適な住宅地を確保する。 ( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 各種事業の導入の検討 ・ 防災上危険な密集市街地の改善を図るため、社会資本整備総合交付金(住宅市街地総合整備事業、 街並み環境整備事業、住宅地区改良事業)等の各種事業の導入を検討する。 ・ 事業の導入にあたっては、住民の合意形成のため、地区の問題点や改善策等のまちづくりの観点からの 情報提供を行うなど、意識啓発を図る。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 火災・地震・水害などに対する 住環境の安全性の不満率 35.9% (H20) 30% (H32) 住生活総合調査

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3.防犯性の向上

防犯性の向上

防犯性の向上

防犯性の向上

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 住宅を対象とした侵入犯罪の推移 近年、侵入窃盗等の住宅を 狙った犯罪件数 が増加している。 平成 13 年からの推移をみると、住宅を対象と した主な侵入犯罪の認知件数は近年では減少 傾向を示している。 しかしながら、平成 22年中、全国で1日当た り約 200 件もの住宅に対する侵入窃盗が発生し ており、未だ多くの住宅が被害にあっている。 2 侵入犯罪の手口 住宅を対象とした侵入犯罪の手口は日々巧妙化、悪質化しており、社会的に深刻な問題である。ま た、 昨今は凶悪犯罪が身近な生活環境の中で発生することが多く、住宅や住宅地の安全性に対する不安も高 まっている状況である。 こうした中、防犯性を住宅に求められる基本的な性能と捉え、住宅性能表示制度の評価項目に防犯への 配慮が平成 18 年 4 月 1 日より追加されている。 住宅の防犯には、補助錠や防犯フィルム、強化ガラスを設置する等、個々の住宅のセキュリティの強化が 重要であり、どんなに強固なセキュリティであっても、常に住民が防犯意識を持つことが大切である。 また、住宅を対象とした犯罪のほかに、道路や公園等の地域で発生する犯罪がある。これらの犯罪は、ひ ったくり、誘拐、強制わいせつ等の人に危害を与えるものや、自転車・オートバイ盗、車上ねらい、放火等のモ ノに向けられるものまで様々である。犯罪が巧妙になり、いつ・どこで発生するのか予測が難しい状況だが、地 域全体として多種多様な犯罪に強い居住環境づくりが重要となる。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 住宅における防犯性の向上を促進するとともに、必要に応じて防犯カメラを設置する等による死角の解消 や身近な声かけ等、ハード・ソフト両面から地域ぐるみで防犯性の高い居住環境づくりへの取り組みを促進す る。 0 20 40 60 80 100 120 140 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 指数 住宅を対象とした侵入犯罪の認知件数の推移(全国) 侵入強盗 侵入窃盗 住居侵入 資料:警視庁

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 ( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 防犯に関する指針・条例等の普及 ・ 防犯に配慮した住宅づくりを促進するため、国が策定した「防犯に配慮した共 同住宅に係る設計指針」や「共同住宅に係る防犯上の留意事項」、「防犯性 能の高い建物部品目録」、住宅性能表示制度の「防犯に関する分野」におけ る「開口部の侵入防止対策」の普及を図る。 ・ 沖縄県が策定した「ちゅら うちなー 安全なま ちづくり条例」に基づく「共同住宅 に関する防犯上の指針」及び「道路・公園・駐車場等の公共空間における防 犯上の指針」について県民へ普及を図る。 ・ 沖 縄県防犯 モデ ル共同住宅 登録制度 及び 防犯モ デル駐 車場登録 制度 の 活用を促進し、居住環境における防犯性の向上を図る。 2 防犯性に配慮した公営住宅整備 ・ 公営住宅の防犯性の向上を図るため、動線計画や機能配置計画等に防犯の視点を取り入れ、パブリック 空間の領域性を確保した整備を推進する。 3 防犯性の高い住宅地づくり ・ 犯罪の未然防止に効果が高いとされている防犯カメラの設置や公共空間における見通しの確保等による 死角の解消、密集市街地の改善といった基盤整備と併せて、ハード・ソフト両面から犯罪のおきにくい住宅 地づくりを促進する。 ・ 地域住民が主体的となって行う防犯まちづくりや自主防犯組織の活動と、基盤整備や住宅施策との連携 により、防犯に対する一体的な取り組みを図る。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 沖縄県防犯モデル共同住宅 登録棟数・戸数(累計) 16 棟・521 戸 (H23) 増加 (H32) (財)沖縄県防犯協会連合会 ●「防犯性の高い建物 部品」の共通標章 ※貼付、刻印その他の方法により製品 に直接表示する場合に限り、「2004」 の文字を表示しないものを用 いるこ とができる

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社会ニーズに対応した住まいづくり・まちづくり

社会ニーズに対応した住まいづくり・まちづくり

社会ニーズに対応した住まいづくり・まちづくり

社会ニーズに対応した住まいづくり・まちづくり

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1.高齢者世帯に対応した多様な住まいの確保

高齢者世帯に対応した多様な住まいの確保

高齢者世帯に対応した多様な住まいの確保

高齢者世帯に対応した多様な住まいの確保

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 高齢者世帯の推計 推計によると、本県の高齢者世帯数( 世帯 主年齢が65 歳以上の世帯)は、平成22年 の 135,866 世 帯 か ら 平 成 42 年 に は 208,898 世 帯 に な る と 見 込 ま れ る ( 増 加 率 53.8%) 。また、高齢者世帯の一般世帯に占 める割合( 高齢者世帯率) は、平成 22 年の 26.1%から平成 42 年は 35.5%になると見込 まれる。 2 高齢者の住まいの傾向 本県における高齢単身世帯の住まいの所有関 係をみると、平成 22 年で 29.3%が民営借家に居 住 し て お り 、全 国と 比較 し ても 高い 状況 であ る 。 さ らに、全国はほぼ横ばいで推移しているのに対し、 本県は年々増加している。 3 高齢者対応設備の詳細状況 高齢者世帯数は平成 22 年から平成 42 年まで に約 1.5 倍に膨れあがると推計され、さらに本県に おける民間賃貸住宅に居住する高齢単身世帯の 割合は増加しているこ とから、高齢者の民間賃貸 住宅に対する需要が高まっている。 高齢者が介護を要する状態になった場合でも、 可能な限り在宅での生活が続けられることが重要 とな るが、高齢者対応設備の詳細状況を みると、 本県は一定のバリアフリー化をした住宅が 20.4% と全国の 30.0%を大きく下回り、このままでは、今 97,397 121,392 135,866 157,345 182,782 198,219 208,898 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 世帯 高齢者世帯の推計 資料:国勢調査(~H22)、人口問題研究所資料(H27~) 75.0% 70.3% 65.2% 64.2% 61.5% 62.8% 63. 3% 63.4% 64.9% 63.7% 2.6% 3.6% 4.7% 5.5% 6.0% 9.0% 10.5% 11.3% 12.1% 11.7% 20.5% 23.9% 26.4% 28.3% 29. 3% 25.2% 23.4% 22.4% 21.1% 22.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% H2 H7 H12 H17 H22 H2 H7 H12 H17 H22 沖 縄 県 全 国 高齢単身世帯の住宅の所有関係 持ち家 公的借家 民営借家 給与住宅 間借り 住宅以外 資料:国勢調査 高齢者対応設備状況 30.0% 20.4% 7.8% 3.8% 36.9% 26.5% 9.5% 5.4% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 全国 沖縄県 一定のバリアフリー化 (全住宅) 高度のバリアフリー化 (全住宅) 一定のバリアフリー化 (高齢者のいる世帯) 高度のバリアフリー化 (高齢者のいる世帯) 資料:住宅・土地統計調査特別集計(H22)

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 後増加する高齢者のニーズに対応できない状況である。また、民間賃貸住宅においては賃貸人が高齢者を 受け入れるには、家賃支払いや心身の状況等の面から様々な不安を感じ、入居を拒むケースも少なくない。 今後は、民間賃貸住宅において高齢者世帯のニーズに対応した新規ストックの形成及び既存ストックのリフ ォームによる対応、さらには高齢者が円滑に入居できるような支援等が重要となる。 4 高齢期に備えた住まいの意向 高齢期に備えた住み替えの意向は、72.3%が「特に考えていない」と最も多く、次いで「住宅の建替えやリ フォーム等をして住み続ける」の 16.7%、「住宅を購入する・借りる、施設に入る等して住み替える」は 6.2% となる。 高齢期の住まい方に関しては、高齢者の経済状況や心身の状況、また、ライフスタイル等により多種多様 である。しかしな がら 、県民の高齢期における住まい方に対す る意識は低く、今後、住宅部局のみなら ず福 祉部局等との連携により、高齢期における住まい方やその支援等についての情報を提供し、県民意識の啓 発を図る必要がある。 資料:沖縄県の住宅需要(H17.3) ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 様々な高齢者世帯のライフス タイルに対応できる多様な 住まいづくりを促進す るととも に、市町村や福祉 部局等との連携により、高齢期の住まいの質の向上を図る。 家族型別高齢期に備え た住み替え ・改善の意向 6.2 1.5 9.6 5.9 4.3 5.3 6.2 7.9 10.4 7.9 6.8 5.3 3.7 6.6 2.7 3.9 16.7 5.9 7.8 7.5 6.6 21.7 18.0 11.9 15.1 17.4 20.3 20.0 24.5 18.2 9.3 16.5 72.3 87.2 77.4 79.2 82.8 68.9 70.6 79.1 73 72.6 71.2 71.3 69.9 71.6 79.6 62.3 4.8 5.3 5.2 7.4 6.4 5.3 8.4 17.3 4.1 3.4 3.5 1.1 1.5 2.1 1.8 2.0 0 % 2 0 % 4 0 % 6 0 % 8 0 % 1 0 0 % 総計 単身( 3 5 歳未満) 単身( 3 5 歳~6 4 歳) 単身( 6 5 歳~7 4 歳) 単身( 7 5 歳以上) 夫婦のみ( 家計を 支える ものが6 5 歳未満) 夫婦のみ( 家計を 支える ものが6 5 歳以上) 親と子( 長子5 歳以下) 親と 子( 長子6 歳~1 1 歳) 親と子( 長子1 2 歳~1 7 歳) 親と子( 長子1 8 歳~2 4 歳) 親と子( 長子2 5 歳以上) 三世代世帯 複合世帯 その他 不明 住宅を購入する・ 借りる、 施設に入る等して 住み替える 住宅の建替えやリフォーム等して 住み続ける 特に考えて いない 不明 資料:沖縄県の住宅需要(H 17.3)

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( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 高齢者に対応した住宅の整備促進 ・ 民間活力を活用した高齢者対応の良質な住宅ストック形成と生活支援サービスの充実を図るため、安否 確認と生活相談サービスのあるサービス付き高齢者向け住宅の供給を促進する。 ・ 高齢期の住まい方の選択肢の充実を図り、市町村や民間事業者によるケアハウスやグループホーム、老 人ホーム等高齢者福祉施設の適切な整備や介護サービスの提供を誘導する。 ・ 公営住宅においては、整備時における高齢者福祉施設の併設、施設の一部開放、福祉部局と連携した 住宅の供給など、高齢者がより安心して生活できるような環境整備を図る。 ・ 高齢者のライフステージに応じた既存住宅のバリアフリー化を促進する。 ●サービス付き高齢者向け住宅登録制度の概要 (サービス付き高齢者向け住宅協会 HP) 2 高齢者の入居を拒否しない賃貸住宅の普及 ・ 賃貸人の高齢者入居に対する不安を解消するため、「沖縄県居住支援協議会」(平成 24 年度設立予定、 以下同じ)と連携し、(財)高齢者住宅財団の高齢者家賃債務保証制度の活用を促進する。 ・ 良質な 賃貸住宅の供給を確保す るため、「沖縄県居住支援協議会」と連携し、情報提供や相談対応を 行うなど、高齢者が円滑に入居可能な民間賃貸住宅のストック数の増加を図る。 3 高齢期に適した住まい方に関する意識啓発 ・ 自治会や民生委員、地域包括支援センター等の地域活動と連携し、高齢期の住まい方に関する様々な 情報提供を行い、意識啓発を図る。 ・ 三世代同居や近居を促進する。 ・ 中長期滞在、半住・定住を希望す る高齢者を対象とした長寿・健康生活モデルを提唱す るととも に、健 康・長寿おきなわのシンボルとなるような「沖縄アクティブ・シニアタウン」の形成を図る。

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 4 住宅施策と福祉施策の連携による高齢者支援体制の確立 ・ 介護サービス等の福祉施策と連携した住宅施策を推進する。 ・ 関係機関と福祉・建築等の各専門家がネットワークを構築し、県民への住宅改修等に関する相談体制の 確立を図る。 ・ 住宅部局、福祉部局、不動産関係団体、居住支援団体などが連携し、高齢者等の民間賃貸住宅への 入居を支援することを目的とした「沖縄県居住支援協議会」の設立に向けて取り組む。 ・ 「沖縄県居住支援協議会」では住宅情報をはじめ、家賃債務保証や高齢者の居住に関する相談窓口の 情報提供等を行うことを検討する。 5 高齢者の持ち家資産の活用 ・ 住み替えニーズのある高齢者の持ち家について、リバースモーゲージや子育て世帯への賃貸住宅化によ り、住み替えや生活にかかる費用の負担軽減を図るなど、高齢者の持ち家資産の活用に関す る情報提 供を行う。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 高齢者人口に対する 高齢者向け住宅の割合 2.2% (H23) 3% (H32) 沖縄県調べ

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2.ファミリー世帯・子育て世帯に適した住まいづくり

ファミリー世帯・子育て世帯に適した住まいづくり

ファミリー世帯・子育て世帯に適した住まいづくり

ファミリー世帯・子育て世帯に適した住まいづくり

( ( ( ( ( ( ( (11111111))))))))現現現現現現現現状状状状状状状状・・・・・・・・課課課課課課課課題題題題題題題題 1 世帯人員別世帯数の延べ面積 本県も全国と同様に世帯分離が進み、 世帯人員数 3 人以下の割合が増加して いる。一方で、本県の 3 人以上世帯の 割合は平成 22 年現在 72.4%と全国の 77.8%よりやや低い状況である。 全国では、2 人以上世帯は述べ面積 100~149 ㎡の住宅が最多であるのに 対し、本県は、3~4 人世帯でも 40~49 ㎡が最多となっている。 8.5% 1.8% 1.3% 1.0% 0.8% 17.0% 4.6% 4.0% 3.5% 2.8% 18.2% 11.8% 8.8% 8.3% 7.0% 26.7% 25.3% 26.0% 23.1% 20.5% 14.7% 20.9% 20.8% 16.3% 16.8% 7.7% 15.1% 15.5% 18.7% 17.1% 5.3% 14.7% 16.6% 20.5% 23.1% 1.9% 5.9% 6.9% 8.5% 11.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 2 3 4 5人以上 世帯人員別世帯数 0~19 20~29 30~39 40~59 60~79 80~99 100~149 150㎡以上 世帯人員別延べ面積別世帯割合(沖縄県) 9.9% 0 .9 % 0.5% 0.3% 0.2% 2 0.3% 2.6% 1.5% 1.0% 0.6% 14.5% 5.5% 3.7 % 2.1% 1.3% 20.6% 18.3% 14.3% 10.7% 6.4% 14.2% 19.6% 19.7% 18.5% 10 .4 % 7.8% 15.7% 16.7% 1 7.7% 11.7% 8.6% 24.8% 28.1% 32.3% 29.7% 4.1 % 12.7% 15.4% 17 .4 % 39.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 2 3 4 5人以上 世帯人員別世帯数 0~19 20~29 30~39 40~59 60~79 80~99 100~149 150㎡以上 世帯人員別延べ面積別世帯割合(全国) 資料:国勢調査(H22) 2 世帯人員別世帯数と延べ面積別住宅ストックの関係 民営借家の面積別戸数と民営借家へ居 住 す る 世 帯 人 員 別 世 帯 数 を 比 較 し 、 誘 導 居 住面積 水準を 満 たす 住居 に住 むた め に 必要なストック数をみると、3 人以上世帯の 住宅ストックが不足していることが分かる。 住 宅 の ニ ー ズ は 、 そ の 世 帯の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ て 変 化 し て い く も の で あ り 、 家 族 の 形 態 や 世 帯 人 員 数 に 応 じ た 、 ゆ と り あ る 住まい方ができる住宅が必要である。しかし ながら本県は、全国と比較して3人以上世 帯の割合が高いにも関わらず、3 人以上世 帯の居住面積(延べ面積)は狭く、3 人以上 世帯 に対応 した住 宅ス トッ ク が 量的に不 足 しており、今後、3 人以上世帯に対応した新 規 住 宅 ス ト ッ ク の 形 成 や 、 リ フ ォ ー ム に よ る 居住面積の拡大等が必要となる。 32.4% 29.4% 27.4% 24.3% 21.9% 19.3% 27.2% 24.3% 22.9% 21.6% 20.1% 18.6% 18.2% 18.8% 19.1% 19.1% 18.2% 17.6% 14.4% 15.6% 16.9% 18.2% 19.0% 19.8% 5.0% 7.8% 8.8% 10.7% 12.7% 14.2% 1.9% 2.7% 3.2% 4.1% 5.1% 6.4% 1.0% 1.4% 1.6% 2.0% 3.0% 4.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全国H22 H22 H17 H12 H7 H2 世帯人員別世帯数 1人 2 人 3人 4人 5人 6人 7 人以上 資料:国勢調査(H22) 世帯人員別世帯数と延べ面積別世帯数の比較 世帯人員別民営借家世帯数 延べ面積別民営借家世帯数 資料:国勢調査(H22) 80㎡以上 11,370 50~79㎡ 55,228 40~49㎡ 46,393 30~39㎡以下 46,779 29㎡以下 47,144 4人以上世帯 45,955 3人世帯 33,023 2人世帯 40,762 1人世帯 87,189 住生活基本計画における都市型誘導居住面積水準 世帯人員 1 人世帯 2 人世帯 3 人世帯 4 人世帯 面積 40 ㎡ 55 ㎡ 75 ㎡ 95 ㎡

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1 章 計 画 策 定 の 目 的 等 第 2 章 住 宅 事 情 と 課 題 第 3 章 基 本 的 な 方 針 第 4 章 施 策 の 具 体 的 展 開 第 5 章 地 域 別 施 策 の 展 開 第 6 章 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 第 7 ま た 、本 県は 、 全国 一位 の合 計特 殊出 生率 だ が 、年々 減少 し て お り 、少 子化 対策 が 必要 で あ る 。晩 婚 化・未婚化や女性の社会進出等様々な要因が考えられるが、住宅環境もひとつの要因であると考えられ 、 住宅施策において子育て世帯を支援する方策が必要である。子育てに適した住まいづくりはもとより、子供を 安心して育てられるまちづくりや公営住宅による子育て世帯の優先入居等の子育て支援も必要である。 中古住宅市場拡大による住宅ストックの流通を促進し、それぞれの世帯のライフステージに適した住居を 選択できる環境づくりが課題となる。 3 子供のいる世帯の推移 本 県の 子供の い る世帯 の収 入を み る と 、約 半 数の 49.7%の世帯が「300 万円未満」となってお り、その中でも 29.3%の世帯が「200 万円未満」 となっている。 本県 の子育て 世帯は 、全国 と比較し ても 経 済 的 に厳 しい世 帯の割合 が非常 に高い 状況 であ り 、 公営住宅の優先入居や子育て世帯向け公営住 宅の整備といった対応が必要である。 4 母子・父子世帯の状況 一般世帯数における母子・父子世帯数の割合を みると、本県は全国を大きく上回っている。 特に母子世帯数の割合が 2.7%と高く、全国の 2 倍近い値となっている。 ( ( ( ( ( ( ( (22222222))))))))基基基基基基基基本本本本本本本本的的的的的的的的なななななななな施施施施施施施施策策策策策策策策のののののののの方方方方方方方方針針針針針針針針 ファミリー世帯に対応した住宅ストックの形成、子供を安全・安心に育てられる住まいづくり・まちづくり及び それぞれの世帯のライフステージに適合した住宅を選択できる環境づくりの実現化を図る。 2.7% 1.5% 0.3% 0.2% 0.0% 1.0% 2.0% 3.0% 4.0% 沖縄県 全国 母子世帯 父子世帯 母子・父子世帯数の割合 資料:国勢調査(H22) 29.3% 20.4% 16.2% 10.5% 12.6% 7.8% 2.1% 0.3% 0.2% 0.6% 8.1% 10.3% 13.1% 13.2% 22.2% 20.6% 8.7% 1.8% 1.0% 1.0% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 200万円 未満 200~ 300 300~ 400 400~ 500 500~ 700 700~ 1000 1000~ 1500 1500~ 2000 2000万 円以上 不詳 子供のいる世帯の収入(H20) 沖縄県 全国 資料:住宅・土地統計調査(H20)

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( ( ( ( ( ( ( (33333333))))))))施施施施施施施施策策策策策策策策 1 公営住宅への子育て世帯(多子世帯)の優先入居 ・ 公営住宅の入居に関して、期限付き入居制度を活用す るなど、子育て世帯、特に母子・父子世帯や多 子世帯の優先的な入居を可能とする仕組みづくりを検討する。 2 公営住宅建替えに伴う子育て支援施設の一体的整備 ・ 子育て世帯のニーズ に対応す るため、既存公営住宅の建替えの際は、用地の確保等により、保育所等 子育て支援施設の一体的整備の誘導を図るとともに、高齢者施設等との連携により、良好なコミュニティ 形成を図る。 ・ 既存の公営住宅についても集会所や空き住戸等の既存施設を活用した子育て支援を行う地域活動を支 援する。 3 子育て世帯向けの住宅市場の活性化 ・ 子育て世帯のライフステージに対応した住宅ストックを形成するため、良質な住宅取得の支援や中古住 宅市場の活性化を促進する。 ・ 高齢者の持ち家ストックを活用した住み替えの仕組みづくりについて検討する。 4 安心して子育てができるまちづくり ・ 安心して子供を育てられ る環境を整備す るため、安全な道路環境や公園・広場等遊び 場の整備や、子 育て支援施設の整備等を促進する。 ・ 地域で行われているサークルや NPO、自治会等の子育て支援活動を支援する。 ( ( ( ( ( ( ( (44444444))))))))指指指指指指指指標標標標標標標標のののののののの設設設設設設設設定定定定定定定定 成果指標 現状 目標値 数値の根拠 子育て世帯の 誘導居住面積水準達成率 19.4% (H20) 50% (H32) 住宅・土地統計調査特別集計

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