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2017/2018 シーズンオペラ オペラ芸術監督飯守泰次郎 新国立劇場はこの 2017/2018 シーズンで開場 20 周年を迎えます これまでの皆様の 力強いサポートに深く御礼を申し上げたいと思います このシーズンはまた 芸術監督としての私の最後のシーズンでもあります 20 周年 に向けて 3

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Contents

※本資料中のスタッフ・キャストは全て予定であり、変更される可能性がございます。 何卒ご承知おきください。

2017/1/12

オペラ芸術監督 飯守泰次郎

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2

2017/2018シーズン オペラ ラインアップ

・・・・・・・・・

3

楽劇「ニーベルングの指環」第3日

神々の黄昏

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4

椿姫

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9

ばらの騎士

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

13

こうもり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19

松風

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

24

ホフマン物語

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

30

愛の妙薬

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

35

アイーダ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

39

フィデリオ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

44

トスカ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

49

平成29年度公演

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

53

平成29年度 新国立劇場高校生のためのオペラ鑑賞教室

蝶々夫人

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

54

平成29年度 新国立劇場高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演

蝶々夫人

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

56

特別企画

「ジークフリート」ハイライトコンサート

・・・

58

平成29年度 地域招聘オペラ公演 びわ湖ホール

ミカド

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

60

公演一覧(1997.10~2017.7)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

62

(2)

2

2017/2018 シーズン オペラ

オペラ芸術監督

飯守泰次郎

新国立劇場はこの2017/2018シーズンで開場20周年を迎えます。これまでの皆様の

力強いサポートに深く御礼を申し上げたいと思います。

このシーズンはまた、芸術監督としての私の最後のシーズンでもあります。20周年

に向けて、3年がかりでワーグナーの「ニーベルングの指環」四部作に取り組んでま

いりましたが、いよいよ4番目の作品『神々の黄昏』(新制作)をもってこの巨大な

物語を締めくくることになります。ここに至る3作品と同様、ドイツの名演出家ゲッ

ツ・フリードリヒによるプロダクションを、引き続き上演いたします。これまで『ラ

インの黄金』『ワルキューレ』のそれぞれ主要なテノール役であるローゲ、ジークム

ントにおいて皆様を魅了し、今年は『ジークフリート』表題役に出演するステファン・

グールドが、いよいよ本来のレパートリーのまさに中核である『神々の黄昏』のジー

クフリートを披露します。新国立劇場に集結するぺトラ・ラング、アルベルト・ペーゼンドルファー、ヴァルトラ

ウト・マイヤー、という世界最高峰のワーグナー歌手陣による壮大なエンディングに、どうぞご期待ください。

内外の念願がついに叶い、細川俊夫の『松風』を新国立劇場で日本初演できることを非常に嬉しく思います。作

曲家の意志である舞踊とオペラが融合した新しい作品形態を最も的確に実現すべく、モネ劇場で初演され絶賛され

た、サシャ・ヴァルツの演出・振付による初演プロダクションを上演いたします。

ベートーヴェンの唯一のオペラ『フィデリオ』は、最も深い精神性と高貴な理想を表現した、まさに特別な演目

であり、大きな節目や重要な記念に際して取り上げられる伝統があります。開場20周年に最もふさわしいこの作品

を、近年大きな注目を集める演出家で、バイロイト音楽祭総監督を務めるカタリーナ・ワーグナーを迎えて新制作

で上演いたします。レオノーレはリカルダ・メルベート、フロレスタンはステファン・グールドという力強い組み

合わせです。

再演演目は、ヴァンサン・ブサールによる美しい演出で大好評をいただいている『椿姫』をまずお楽しみいただ

きます。『ばらの騎士』では、オクタヴィアンとして人気絶頂のダニエラ・シンドラムが初登場します。『こうも

り』はウィーンの香り溢れるお馴染みのキャストです。『ホフマン物語』の4つの悪役ではトマス・コニエチュニ

ー、『愛の妙薬』では世界最高のアディーナ役の一人であるルーシー・クロウ、『アイーダ』のイム・セギョンお

よびラダメスのナジミディン・マヴリャーノフ、そして『トスカ』のキャサリン・ネーグルスタッド…と世界を席

巻する注目の歌手が続々と新国立劇場に初登場します。 新国立劇場の人気レパートリーを、最旬の歌手でお楽しみ

いただきたいと思います。

20周年にふさわしい2017/2018シーズンの華やかなラインアップで、皆様のお越しをオペラパレスで心よりお待

ちしております。

〈プロフィール〉 1940 年生。62 年桐朋学園短期大学音楽科(指揮科)卒業。61 年に藤原歌劇団公演『修道女アンジェリカ』にてデビュー。 66 年ミトロプーロス国際指揮者コンクール、69 年カラヤン国際指揮者コンクールでともに第 4 位入賞。72 年に芸術選奨 新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮者賞を受賞。72 年から 76 年まで読売日本交響楽団指揮者、70 年からバイロイト 音楽祭の音楽助手として数々の歴史的公演に加わり、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇 場にも指揮者として籍をおいた。エンスヘデ市立歌劇団第一指揮者を経て、79 年から 95 年までエンスヘデ市立音楽院オ ーケストラ指揮者。93 年より 98 年まで名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。97 年より東京シティ・フィルハー モニック管弦楽団常任指揮者、2012 年 4 月より同団桂冠名誉指揮者。01 年から 10 年まで関西フィルハーモニー管弦楽 団常任指揮者、11 年から同団桂冠名誉指揮者。第 32 回(2000 年度)サントリー音楽賞、第 54 回(2003 年度)芸術選奨 文部科学大臣賞受賞。04 年 11 月紫綬褒章、08 年第 43 回大阪市市民表彰、10 年 11 月旭日小綬章を受章。12 年度文化功 労者および日本芸術院賞。14 年より日本芸術院会員。第 56 回(2014 年度)毎日芸術賞(音楽部門)受賞。 新国立劇場では、00 年『青ひげ公の城』、08 年地域招聘公演『ナクソス島のアリアドネ』、12 年オペラ研修所公演『フィ レンツェの悲劇』『スペインの時』、14 年『パルジファル』、15 年『さまよえるオランダ人』『ラインの黄金』、16 年『ロー エングリン』『ワルキューレ』を指揮している。また17 年 6 月には『ジークフリート』を指揮するほか、17/18 シーズン は『神々の黄昏』『フィデリオ』を指揮する予定。14 年 9 月より新国立劇場オペラ芸術監督。

(3)

3

Opera

新国立劇場 開場 20 周年記念

2017/2018 シーズン オペラ ラインアップ

〈新制作3演目/レパートリー7演目 合計10演目48公演〉

2017 年 10 月

新制作

楽劇「ニーベルングの指環」第3日

神々の黄昏

"Der Ring des Nibelungen" Dritter Tag Götterdämmerung|R.ワーグナー 6回公演

2017 年 11 月

椿姫

La Traviata|G.ヴェルディ 5回公演

2017 年 11 月~12 月

ばらの騎士

Der Rosenkavalier|R.シュトラウス 4回公演

2018 年 1 月

こうもり

Die Fledermaus|J.シュトラウスⅡ世 5回公演

2018 年 2 月

新制作・日本初演

松風

Matsukaze|細川俊夫 3回公演

2018 年 2 月~3 月

ホフマン物語

Les Contes d’Hoffmann|J.オッフェンバック 4回公演

2018 年 3 月

愛の妙薬

L’Elisir d’Amore|G.ドニゼッティ 4回公演

2018 年 4 月

アイーダ

Aida|G.ヴェルディ 7回公演

2018 年 5 月~6 月

新制作

フィデリオ

Fidelio|L.v.ベートーヴェン 5回公演

2018 年 7 月

トスカ

Tosca|G.プッチーニ 5回公演

(4)

4

Production: Finnish National Opera Photographer: Stefan Bremer

楽劇 「ニーベルングの指環」第3日

神々の黄昏

"Der Ring des Nibelungen" Dritter Tag

Götterdämmerung

オペラパレス│ 6回公演 │ 序幕付全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉 --- 初演:1876年8月17日/バイロイト祝祭劇場 作曲・台本:リヒャルト・ワーグナー

プロダクションについて

新国立劇場開場20周年記念となる2017/2018シーズンは、『神々の黄昏』で開幕します。ワーグナーの楽劇四部

作「ニーベルングの指環」の掉尾を飾る名作で、世界を支配する野望が潰えて神々が滅亡してゆくさまが描かれ、

この巨大な楽劇の全容が明らかになります。新国立劇場が3シーズンにわたり新制作上演している「指環」四部作

がいよいよここに完結します。

ゲッツ・フリードリヒ演出は、フリードリヒ独特の洞察で登場人物の内面を浮き彫りにし、「指環」のドラマに

観客を無理なく引き込みます。指揮は前3作に続き飯守泰次郎芸術監督が務め、読売日本交響楽団が新国立劇場の

オーケストラピットに初めて入ります。出演者には、ジークフリートに世界最高峰のヘルデン・テノールで、この

シリーズで「指環」主要テノール四役出演という偉業に挑んでいるステフ

ァン・グールド、ブリュンヒルデには圧倒的ワーグナー・ソプラノのペト

ラ・ラング、グンターはワーグナー作品で欧州各地に次々と出演している

アントン・ケレミチェフ、ハーゲンにはアルベルト・ペーゼンドルファー、

そしてヴァルトラウテには名メゾ・ソプラノとして絶大な人気を誇るヴァ

ルトラウト・マイヤーが新国立劇場に初登場します。

あらすじ

【序幕】運命の女神ノルンが綱を綯

ううちに切れてしまい、運命に見捨てられたと嘆く。ジークフリートとブリュ

ンヒルデが現れ、夫は妻に指環を与えてから旅立つ。

【第1幕】ギービヒ家。家長のグンター、妹グートルーネ、異父弟ハーゲンがジークフリートの噂をし、ハーゲンは

グンターにブリュンヒルデとの結婚をしきりに勧める。そこにジークフリートがくる。忘れ薬を口にした彼は過去

を忘れ、目の前のグートルーネに惹かれる。グンターは彼に「ブリュンヒルデを自分の妻として連れてきたら、妹

を嫁にやる」と告げる。ブリュンヒルデの前にヴァルトラウテが現れ、指環をラインの乙女たちに返すよう説得す

るが、彼女は応じない。ジークフリートが隠れ頭巾で変装してブリュンヒルデから指環を奪い、彼女を連れ去る。

【第2幕】ハーゲンの夢に父アルベリヒが現れて「指環を乙女たちに渡すな」と告げ、ハーゲンは指環奪還を誓う。

ブリュンヒルデを伴って現れたグンターは、「自分と彼女、妹とジークフリートの結婚式だ」と宣言する。ブリュ

ンヒルデは驚愕、ジークフリートの指にある指環を目にし復讐を誓う。怒りと絶望の中、彼女はハーゲンに「ジー

クフリートの急所が背中にある」と教えてしまう。

【第3幕】ラインの乙女たちがジークフリートに指環の恐ろしさを教えるが、彼は理解しない。ハーゲンとグンター

が現れ、ハーゲンが隙をついてジークフリートの背中を槍で突き殺す。人々は遺骸をギービヒ家に運ぶ。ハーゲン

は指環を要求し、グンターを殺す。ブリュンヒルデが現れ火葬のための薪を用意させ、夫の遺骸から指環を抜き取

り、愛馬に跨って炎の中に突き進む。ライン河が炎に流れ込み、乙女たちは指環を取り戻し、ハーゲンは水中に引

きずり込まれる。炎は天上のヴァルハル城も焼き尽くす。

2017 年 10/1~17

<新制作>

New Production

●会員先行販売期間: 2017年5/27(土)~6/14(水) ●一般発売日: 2017 年 6/18(日)

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リヒャルト・ワーグナー

楽劇 「ニーベルングの指環」第3日

神々の黄昏

Richard WAGNER

"Der Ring des Nibelungen" Dritter Tag Götterdämmerung 序幕付全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉 指 揮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 飯守泰次郎 Conductor IIMORI Taijiro 演 出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゲッツ・フリードリヒ

Production Götz FRIEDRICH

美術・衣裳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゴットフリート・ピルツ Set and Costume Design Gottfried PILZ 照 明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ キンモ・ルスケラ Lighting Design Kimmo RUSKELA ジークフリート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ステファン・グールド

Siegfried Stephen GOULD

ブリュンヒルデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ペトラ・ラング

Brünnhilde Petra LANG

アルベリヒ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 島村武男

Alberich SHIMAMURA Takeo

グンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アントン・ケレミチェフ

Gunther Anton KEREMIDTCHIEV

ハーゲン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アルベルト・ペーゼンドルファー

Hagen Albert PESENDORFER

グートルーネ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 安藤赴美子

Gutrune ANDO Fumiko

ヴァルトラウテ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヴァルトラウト・マイヤー

Waltraute Waltraud MEIER

ヴォークリンデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 増田のり子

Woglinde MASUDA Noriko

ヴェルグンデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 加納悦子

Wellgunde KANOH Etsuko

フロスヒルデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田村由貴絵

Flosshilde TAMURA Yukie

第一のノルン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 竹本節子

Erste Norn TAKEMOTO Setsuko

第二のノルン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 池田香織

Zweite Norn IKEDA Kaori

第三のノルン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 橋爪ゆか

Dritte Norn HASHIZUME Yuka

合 唱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新国立劇場合唱団

Chorus New National Theatre Chorus 管弦楽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 読売日本交響楽団

Orchestra Yomiuri Nippon Symphony Orchestra 本公演は、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)の協力により上演されます。

【チケット料金】 S:27,000円 ・ A:21,600円 ・ B:15,120円 ・ C:8,640円 ・ D:5,400円

<新制作>

New Production

2017年

10月 1日(日)14:00

4日(水)16:00

7日(土)14:00

11日(水)14:00

14日(土)14:00

17日(火)16:00

オペラパレス

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神々の黄昏

主要キャスト・スタッフ プロフィール

指揮:

飯守泰次郎

Conductor: IIMORI Taijiro

1940年生。62年桐朋学園短期大学音楽科(指揮科)卒業。61年に藤原歌劇団公演『修道女アン ジェリカ』にてデビュー。66年ミトロプーロス国際指揮者コンクール、69年カラヤン国際指揮 者コンクールでともに第4位入賞。72年に芸術選奨新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮者 賞を受賞。72年から 76年まで読売日本交響楽団指揮者、70年からバイロイト音楽祭の音楽助 手として数々の歴史的公演に加わり、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブル クの各歌劇場にも指揮者として籍をおいた。エンスヘデ市立歌劇団第一指揮者を経て、79年か ら 95年までエンスヘデ市立音楽院オーケストラ指揮者。93年より 98年まで名古屋フィルハー モニー交響楽団常任指揮者。97年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、 2012年4月より同団桂冠名誉指揮者。01年から 10年まで関西フィルハーモニー管弦楽団常任指 揮者、11年から同団桂冠名誉指揮者。第32回(2000年度)サントリー音楽賞、第54回(2003 年度)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。04年11月紫綬褒章、08年第43回大阪市市民表彰、10年 11月旭日小綬章を受章。12年度文化功労者および日本芸術院賞。14年より日本芸術院会員。第 56回(2014年度)毎日芸術賞(音楽部門)受賞。 新国立劇場では、00年『青ひげ公の城』、08年地域招聘公演『ナクソス島のアリアドネ』、12 年オペラ研修所公演『フィレンツェの悲劇』『スペインの時』、14年『パルジファル』、15年 『さまよえるオランダ人』『ラインの黄金』、16年『ローエングリン』『ワルキューレ』を指 揮している。また17年6月には『ジークフリート』を指揮するほか、17/18シーズンは『神々の 黄昏』『フィデリオ』を指揮する予定。14年9月より新国立劇場オペラ芸術監督。 演出:

ゲッツ・フリードリヒ

Production:Götz FRIEDRICH 1930年ドイツのナウムブルク生まれ。ワイマールのドイツ演劇学院卒業後、旧東ドイツ時代の ベルリン・コーミッシェ・オーパーで名演出家のワルター・フェルゼンシュタインの助手を務 める。72年のバイロイト音楽祭で『タンホイザー』の演出を手がけて注目を集め、81年にはベ ルリン・ドイツ・オペラの総監督に就任。以後、斬新なプロダクションを次々に展開して同オ ペラハウスを西ドイツの文化をリードする象徴として育て上げた。その演出は没後も脈々と受 け継がれ、ベルリン・ドイツ・オペラにて上演されている。主な作品として、「ニーベルング の指環」『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』 『ローエングリン』『パルジファル』『ばらの騎士』『アラベッラ』『トスカ』『ラ・ボエー ム』『トゥーランドット』『アイーダ』『ファルスタッフ』『仮面舞踏会』『椿姫』『フィ ガロの結婚』『エウゲニ・オネーギン』『ヴォツェック』などがあり、新国立劇場においては、 2000年11月に『青ひげ公の城』が上演された。15/16シーズンより「ニーベルングの指環」四 部作が上演されている。2000年12月逝去。 ジークフリート:

ステファン・グールド

Siegfried: Stephen GOULD

アメリカのヴァージニア州生まれ。これまでにウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、バ イロイト音楽祭、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などに出演。パリ、ロンドン、 ローマ、パレルモ、ベルリン、ハンブルクなどヨーロッパ各地の歌劇場で活躍。『フィデリオ』 フロレスタン、『ローエングリン』『タンホイザー』『ジークフリート』『パルジファル』タ イトルロール、『神々の黄昏』ジークフリート、『トリスタンとイゾルデ』トリスタンなどを レパートリーとする。最近ではバイロイト音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州 立歌劇場の『トリスタンとイゾルデ』、ウィーン国立歌劇場『パルジファル』『ピーター・グ ライムズ』などに出演。今後の主な予定に、ザクセン州立歌劇場『ジークフリート』『オテロ』、 ベルリン・ドイツ・オペラ『タンホイザー』、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、 バイロイト音楽祭で『トリスタンとイゾルデ』に出演予定。新国立劇場では2006 年『フィデ リオ』フロレスタン、09年『オテロ』タイトルロール、10~11年『トリスタンとイゾルデ』ト リスタン、15年『ラインの黄金』ローゲ、16年『ワルキューレ』ジークムントに出演して絶賛 を博した。この後17年6 月『ジークフリート』タイトルロールに出演予定であり、15 年から 開始した「ニーベルングの指環」全4作品に出演する。18年5,6月『フィデリオ』フロレスタ ンにも出演予定。

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7

神々の黄昏

主要キャスト・スタッフ プロフィール

ブリュンヒルデ:

ペトラ・ラング

Brünnhilde: Petra LANG

フランクフルト生まれ。ダルムシュタットとマインツでヴァイオリンと声楽を学ぶ。バイエル ン州立歌劇場のオペラスタジオに所属し、間もなく世界各地の著名な歌劇場に出演するように なる。早くからワーグナーに取り組み、著名な歌劇場から多数のオファーを受けている。バイ ロイト音楽祭、ミラノ・スカラ座、英国ロイヤルオペラ、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州 立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、チューリヒ歌劇場、ネザーランド・オペラ、シカゴ・リリッ ク・オペラ、サンフランシスコ・オペラなど世界各地で、『ワルキューレ』『ジークフリート』 『神々の黄昏』のブリュンヒルデ、『ローエングリン』オルトルート、『パルジファル』クン ドリー、『タンホイザー』ヴェーヌス、『ワルキューレ』ジークリンデなどを歌っている。最 近ではバイロイト音楽祭、バイエルン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場で『ローエングリン』 オルトルート、バイエルン州立歌劇場『ワルキューレ』『神々の黄昏』ブリュンヒルデなどに 出演。16年バイロイト音楽祭『トリスタンとイゾルデ』でイゾルデのロールデビューをした。 今後の予定にウィーン国立歌劇場で『トリスタンとイゾルデ』イゾルデ及び『ワルキューレ』 『ジークフリート』『神々の黄昏』ブリュンヒルデなどがある。新国立劇場では16年『ローエ ングリン』オルトルートに出演した。 グンター:

アントン・ケレミチェフ

Gunther: Anton KEREMIDTCHIEV

ブルガリア出身。トリエステのヴェルディ歌劇場でバス歌手としてオペラ・デビュー後、パレ ルモのマッシモ歌劇場、ペーザロのロッシーニ・フェスティバルなどに出演。1997年にバリト ンに転向し『オテロ』イアーゴで成功を収める。98~03年ダルムシュタット州立歌劇場との専 属契約を経て、03年よりフリーの歌手として活躍。これまでに、フィンランド国立歌劇場『カ ルメン』エスカミーリョ、ハンブルク州立歌劇場『椿姫』ジェルモン、フランクフルト・オペ ラ『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール及び『ローエングリン』テルラムント、ベルリン・ ドイツ・オペラ『マクベス』タイトルロールなどに出演している。16/17シーズンはブラウンシ ュヴァイク歌劇場『リゴレット』タイトルロール、スロヴァキア国立オペラ『シモン・ボッカ ネグラ』タイトルロール、ヴィースバーデン歌劇場『椿姫』ジェルモンに出演。新国立劇場で は14年『死の都』フランク/フリッツに出演した。

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神々の黄昏

主要キャスト・スタッフ プロフィール

ハーゲン:

アルベルト・ペーゼンドルファー

Hagen: Albert PESENDORFER

オーストリア生まれ。リンツ・ブルックナー音楽大学とウィーン国立音楽大学で声楽とフルー トを学んだ。2006年から12年までハノーファー州立歌劇場の第一専属歌手として主要な役で出 演。12/13シーズンよりベルリン・ドイツ・オペラの第一専属歌手となり、『パルジファル』グル ネマンツ、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、『トリスタンとイゾル デ』マルケ王、『ばらの騎士』オックス男爵、『タンホイザー』領主へルマン、『ローエング リン』ハインリヒ王、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ラインの黄金』ファフナー、 『リゴレット』スパラフチーレ、『ドン・カルロ』宗教裁判長、『マクベス』バンクォー、『エ レクトラ』オレストなどに出演している。このほか14/15シーズンはリンツ歌劇場『ワルキュー レ』フンディング、『神々の黄昏』ハーゲン、15/16シーズンにはヴィースバーデン歌劇場で『さ まよえるオランダ人』ダーラントなどに、16年バイロイト音楽祭『神々の黄昏』ハーゲンに出 演。16/17シーズンにはベルリン・ドイツ・オペラで『ラインの黄金』ファーゾルト、『神々の 黄昏』ハーゲン、ヴィースバーデン歌劇場で『ラインの黄金』ファーゾルト、『ワルキューレ』 フンディング、『神々の黄昏』ハーゲンなどに出演予定。新国立劇場には16年『ワルキューレ』 フンディングに出演した。 ヴァルトラウテ:

ヴァルトラウト・マイヤー

Waltraute:Waltraud MEIER

ドイツ・ヴュルツブルク出身。1976年、ヴュルツブルク歌劇場『カヴァレリア・ルスティカー ナ』ローラでオペラ・デビュー後、マンハイム、ドルトムント、シュトゥットガルトなどで活 躍。83年バイロイト音楽祭『パルジファル』クンドリーで大成功を収め、英国ロイヤルオペラ、 メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエル ン州立歌劇場などに次々と出演。バイロイト音楽祭では93年までクンドリーに出演、93年~99 年『トリスタンとイゾルデ』イゾルデ、2000年『ワルキューレ』ジークリンデに出演し、今日 の最も重要なワーグナー歌手としてゆるぎない地位を確立した。ほかに『ドン・カルロ』エボ リ公女、『アイーダ』アムネリス、『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァ、『フ ィデリオ』レオノーレ、『ヴォツェック』マリーなどもレパートリーとし、知性あふれるドラ マティックな表現で称賛を得ている。最近では、バイエルン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、 ベルリン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などで『エレクトラ』クリテムネストラ、ウィー ン国立歌劇場『ワルキューレ』ジークリンデ、『神々の黄昏』ヴァルトラウテなどに出演して いる。バイエルン州立歌劇場及びウィーン国立歌劇場宮廷歌手。新国立劇場初登場。

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2015 年公演より

椿姫

La Traviata

オペラパレス│ 5回公演 │ 全3幕〈イタリア語上演/字幕付〉 --- 初演:1853年3月6日/フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア) 作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ 原作:アレクサンドル・デュマ・フィス 台本:フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ

プロダクションについて

パリ社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタの愛と哀しい運命を描いた人気オペラ。原作はアレクサンドル・デ

ュマ・フィスが高級娼婦マリー・デュプレシをモデルに書いた戯曲『椿の花を持つ女』で、ヴェルディは同時代に

生きる女性をヒロインに据え、音楽面でも感情表現に重きを置いた斬新なオペラを誕生させました。ガラ・コンサ

ートの定番楽曲としてお馴染みの〈乾杯の歌〉をはじめ、悲劇を予兆する前奏曲、ヴィオレッタの超絶技巧のアリ

ア〈ああ、そはかの人か~花から花へ〉、ジェルモンの〈プロヴァンスの海と陸〉など有名な曲が続きます。

演出のヴァンサン・ブサールは色彩にこだわる洗練された舞台に定評があり、この『椿姫』(2015 年初演)で

はその美的センスを発揮すると同時に、男性社会に生きる女性

の運命をテーマに、鏡を効果的に用いて心象風景を描出、幕切

れでは永遠に誇り高く生きる女性の姿を鮮やかに印象付けま

した。

指揮は特にイタリア・オペラでカリスマ性を発揮するリッカ

ルド・フリッツァ、注目のヴィオレッタは世界の歌劇場に次々

に出演しているイリーナ・ルングが新国立劇場初登場、アルフ

レードはアントニオ・ポーリ、ジェルモンはレヴェンテ・モル

ナールがロールデビューを飾ります。

あらすじ

【第1幕】パリ社交界の華である高級娼婦ヴィオレッタは、肺の病で先が長くないことを悟っている。今夜も自宅の

サロンでパーティを開催。ガストン子爵が、青年アルフレードを連れてくる。彼は「1年前にあなたを見て以来ず

っと恋している」と真摯にヴィオレッタに告白するのだった。ひとりになったヴィオレッタは、今まで経験したこ

とのない、心からの愛の告白に心ときめくが、たかが愛のために享楽的な人生は捨てられない、と我に返る。

【第2幕】アルフレードとの愛を選んだヴィオレッタは、パリ郊外の田舎で彼と静かに暮らしているが、生活費のた

め全財産を競売にかけようとしていた。それを知ったアルフレードは競売を止めさせようとパリへ向かう。すれ違

いでヴィオレッタが帰宅すると、家にはアルフレードの父ジェルモンが。アルフレードの妹の縁談を成立させるた

め、息子と別れるようジェルモンは頼む。今は彼との愛だけが生きる希望であるヴィオレッタははじめ拒むが承諾

し、別れの手紙を書いて家を出る。事情を知らないアルフレードは手紙に愕然とし、父が「一緒に故郷に戻ろう」

と慰めても聴く耳をもたない。アルフレードは怒りが収まらず、夜会の大勢の客の前でヴィオレッタを罵倒する。

彼女は絶望に打ちのめされる。

【第3幕】1ヵ月後。死の床に伏しているヴィオレッタ。そこに、父ジェルモンからすべてを聞いたアルフレードが

来て、許しを乞い、パリを離れて一緒に暮らそうと語る。ヴィオレッタは愛する人に囲まれ息絶える。

2017 年 11/16~28

<レパートリー>

Repertory

●会員先行販売期間: 2017年7/2(日)~7/13(木) ●一般発売日: 2017 年 7/17(月・祝)

(10)

10

ジュゼッペ・ヴェルディ

椿姫

Giuseppe VERDI / La Traviata 全3幕〈イタリア語上演/字幕付〉

指 揮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ リッカルド・フリッツァ Conductor Riccardo FRIZZA 演出・衣裳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヴァンサン・ブサール Production and Costume Design Vincent BOUSSARD 美 術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヴァンサン・ルメール Set Design Vincent LEMAIRE 照 明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ グイド・レヴィ Lighting Design Guido LEVI ヴィオレッタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ イリーナ・ルング Violetta Valéry Irina LUNGU アルフレード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アントニオ・ポーリ Alfredo Germont Antonio POLI ジェルモン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ レヴェンテ・モルナール Giorgio Germont Levente MOLNÁR フローラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小林由佳

Flora Bervoix KOBAYASHI Yuka ガストン子爵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小原啓楼

Visconte Gastone OHARA Keiroh ドゥフォール男爵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 須藤慎吾 Barone Douphol SUDO Shingo ドビニー侯爵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 北川辰彦

Marchese D’Obigny KITAGAWA Tatsuhiko 医師グランヴィル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鹿野由之

Dottor Grenvil SHIKANO Yoshiyuki アンニーナ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 森山京子

Annina MORIYAMA Kyoko

ほか 合 唱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新国立劇場合唱団

Chorus New National Theatre Chorus 管弦楽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra

【チケット料金】 S:27,000円 ・ A:21,600円 ・ B:15,120円 ・ C:8,640円 ・ D:5,400円

<レパートリー>

Repertory

2017年

11月 16日(木)19:00

19日(日)14:00

23日(木・祝)14:00

25日(土)14:00

28日(火)14:00

オペラパレス

(11)

11

椿姫

主要キャスト・スタッフ プロフィール

指揮:

リッカルド・フリッツァ

Conductor: Riccardo FRIZZA

ミラノで学ぶ。ミラノ・スカラ座、ペーザロ・ロッシーニ・フェスティバル、ローマ歌劇場、 ボローニャ歌劇場、トリノ王立歌劇場、フィレンツェ歌劇場、エクサンプロヴァンス音楽祭、 マルセイユ・オペラ、モネ劇場、リヨン歌劇場、ワシントン・ナショナル・オペラ、メトロポ リタン歌劇場など世界の主要歌劇場や音楽祭で活躍。フィレンツェ歌劇場管弦楽団、ドレスデ ン・シュターツカペレ、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管弦楽団、マーラー・チェンバー・ オーケストラ、ロンドン・フィルハーモニア管弦楽団、東京交響楽団、京都市交響楽団などオ ーケストラへの客演も多い。近年ではシアトル・オペラ『ファルスタッフ』が絶賛されたほか、 ドレスデン・シュターツカペレ『セビリアの理髪師』『アンナ・ボレーナ』演奏会形式、ザク セン州立歌劇場新制作『愛の妙薬』などを指揮。最近ではヴェローナ音楽祭とシアトル・オペ ラで『リゴレット』、メトロポリタン歌劇場『ノルマ』『ラ・ボエーム』『トスカ』、ドレス デンとダラスで『ラ・ボエーム』、サンフランシスコ・オペラ『トスカ』、フェニーチェ歌劇 場『トスカ』『椿姫』、パリ・シャンゼリゼ劇場『ノルマ』、ローマ歌劇場『シャモニーのリ ンダ』、パリ・オペラ座『ルチア』などを指揮。今後の予定に、バルセロナ・リセウ大劇場『リ ゴレット』、シカゴ・リリック・オペラ『ノルマ』、フェニーチェ歌劇場『ルチア』などがあ る。新国立劇場には05年『マクベス』、08年『アイーダ』、09年『オテロ』以来の登場となる。 演出・衣裳:

ヴァンサン・ブサール

Production and Costume Design: Vincent BOUSSARD

1999年コメディ・フランセーズにて演出家デビュー。これまでに、ベルリン州立歌劇場、バイ エルン州立歌劇場、フランクフルト歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇 場、スウェーデン王立歌劇場、ベルギー王立モネ劇場、サンフランシスコ・オペラ、エクサン プロヴァンス音楽祭、インスブルック音楽祭など各地の歌劇場や音楽祭に登場。演出作品には、 パーセル『ディドとエネアス』、ヘンデル『テオドーラ』、シャルパンティエ『オルフェウス の冥府下り』、カヴァッリ『エリオガバロ』などのバロック・オペラ、メノッティ『マリア・ ゴロヴィン』、ブノワ・メルニエ『春の目覚め』などの現代オペラのほか、『偽の女庭師』『カ プレーティ家とモンテッキ家』『カルメン』『蝶々夫人』『サロメ』『アドリアーナ・ルクヴ ルール』『キャンディード』など多岐に渡る。最近では、リトアニア国立オペラ・バレエ『マ ノン』、ストラスブール・ライン国立オペラで『椿姫』、ザルツブルグ復活祭音楽祭『オテロ』、 バルセロナ・リセウ大劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』、ザンクトガレン歌劇場『ロー エングリン』などを演出。幾つかのプロダクションはテレビ放映や DVD化され、『春の目覚 め』はディアパソン・ドール賞を受賞している。 ヴィオレッタ:

イリーナ・ルング

Violetta Valéry : Irina LUNGU

ロシア出身。スカラ座アカデミー在籍中にムーティによりスカラ座2003/04シーズンオープニ ング『モイーズとファラオン』アナイ役に抜擢され、同劇場で『愛の妙薬』アディーナ、『マ リア・ストゥアルダ』タイトルロールなどに出演。スカラ座での『椿姫』ヴィオレッタは07年 にデビュー後、08年、13年にも出演。パルマ王立歌劇場、ローマ歌劇場、ヴェローナ音楽祭、 トリノ王立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座などに、『椿 姫』ヴィオレッタ、『愛の妙薬』アディーナ、『リゴレット』ジルダ、『カルメン』ミカエラ、 『ラ・ボエーム』ムゼッタなどで出演。ヴィオレッタ役はウィーン国立歌劇場、フェニーチェ 歌劇場、ローマ歌劇場、マドリード王立歌劇場など各地で出演している。15/16シーズンはチュ ーリヒ歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座で『椿姫』 ヴィオレッタ、『リゴレット』ジルダ、トリノ王立歌劇場とヴェローナ音楽祭で『カルメン』 ミカエラ、バイエルン州立歌劇場『トゥーランドット』リューなどに出演。16/17シーズンはト リノ王立歌劇場、サン・カルロ歌劇場で『ラ・ボエーム』ミミ、ボローニャ歌劇場『リゴレッ ト』ジルダに出演したほか、ウィーン国立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、ヴ ェローナ歌劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』ジュリエッタ、モデナ歌劇場ほかで『清教 徒』エルヴィーラ、ボローニャ歌劇場『ルチア』タイトルロールなどに出演予定。新国立劇場 初登場。

(12)

12

椿姫

主要キャスト・スタッフ プロフィール

アルフレード:

アントニオ・ポーリ

Alfredo Germont : Antonio POLI

イタリア・ヴィテルボ生まれ。ローマで研鑽を積む。2010年ハンス・ガボール・ベルヴェデー レ国際声楽コンクール第1位ほか、数々の国際コンクールで入賞歴を持つ注目のイタリア人若手 テノールの一人。ザクセン州立歌劇場、ザルツブルク音楽祭、英国ロイヤルオペラ、ローマ歌 劇場、ハンブルク州立歌劇場、マドリード王立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ミラノ・スカラ 座、シカゴ・リリック・オペラ、バイエルン州立歌劇場などに『ドン・ジョヴァンニ』ドン・ オッターヴィオ、『愛の妙薬』ネモリーノ、『オテロ』カッシオなどで次々と出演。ミラノ・ スカラ座及びローマ歌劇場来日公演にも出演している。15/16シーズンは、モネ劇場とボローニ ャ歌劇場『愛の妙薬』ネモリーノ、フェニーチェ歌劇場『魔笛』タミーノ、ナポリ・サンカル ロ歌劇場『ファルスタッフ』フェントン、ローマ歌劇場『椿姫』アルフレードなどに出演。16/17 シーズンはベルリン州立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、ベルリン・ド イツ・オペラ『椿姫』アルフレード、ライプツィヒ歌劇場『ルチア』エドガルドに出演したほ か、ローマ歌劇場『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド、ザクセン州立歌劇場『オテロ』 カッシオ、パレルモ・マッシモ劇場『椿姫』アルフレード、トリノ王立歌劇場『魔笛』タミー ノなどが予定されている。新国立劇場には15年『椿姫』に続いての登場。 ジェルモン:

レヴェンテ・モルナール

Giorgio Germont : Levente MOLNÁR

ルーマニア・トランシルヴァニア出身。2006年ハンガリー国立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』 タイトルロールでデビュー後、同劇場で『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『エウゲ ニ・オネーギン』タイトルロールなどに出演。09/10シーズンより14年までバイエルン州立歌 劇場専属歌手として『セビリアの理髪師』フィガロ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『ファ ルスタッフ』フォード、『蝶々夫人』シャープレスなどに出演。欧米主要劇場に次々とデビュ ーし、英国ロイヤルオペラ『セビリアの理髪師』フィガロと『ドン・ジョヴァンニ』マゼット、 パリ・オペラ座『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、ウィーン国立歌劇場『セビリアの 理髪師』フィガロと『愛の妙薬』ベルコーレ、メトロポリタン歌劇場『ドン・パスクワーレ』 マラテスタ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、コペンハーゲン王立歌劇場『カルメン』エスカ ミーリョ、シュトゥットガルト歌劇場『パルジファル』アムフォルタス、ボルドー歌劇場『タ ンホイザー』ヴォルフラムなどに出演。16/17シーズンは、英国ロイヤルオペラ『マノン・レス コー』レスコー、チューリヒ歌劇場『ルチア』エンリーコ、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・ジ ョヴァンニ、『セビリアの理髪師』フィガロなどに出演。新国立劇場では13年『フィガロの結 婚』アルマヴィーヴァ伯爵に出演した。今回がジェルモンのロールデビューとなる。

(13)

13

2015 年公演より

ばらの騎士

Der Rosenkavalier

オペラパレス│ 4回公演 │ 全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉 --- 初演:1911年1月26日/ドレスデン宮廷歌劇場 作曲:リヒャルト・シュトラウス 台本:フーゴー・フォン・ホフマンスタール

プロダクションについて

ウィーン上流社会を舞台に、過ぎゆく時への思いや若い新しい愛を、優美かつ豊麗な音楽で描いた傑作。細やか

な人物描写に優れた巨匠ジョナサン・ミラーの演出は、時代設定を貴族文化が頂点に達した

18世紀ウィーンから『ば

らの騎士』初演

1年後の1912年に移し、当時の聴衆が感じていた「時代の移ろい」の感覚をも作品から引き出してい

ます。劇中の登場人物たちも作曲(シュトラウス)・台本(ホフマンスタール)の名コンビも、それぞれが戦争を

目前にした暗雲立ち込める時代の前夜に生きていました。聡明な元帥夫人が「時計を止めてしまいたい」と歌う時、

若い恋人との別れへの諦念や、時と共に容赦なく重ねる年齢だけで

なく、世界の「時代」の移り変わりをも、彼女は感じ取っているの

です。

元帥夫人役は世界的ワーグナー・ソプラノのリカルダ・メルベー

ト、オックス男爵はユルゲン・リン、ゾフィーには同役で大成功を

収めているゴルダ・シュルツが新国立劇場初登場、オクタヴィアン

はパリ、ミュンヘンなどでも同役で人気を博しているダニエラ・シ

ンドラムが出演、指揮は名匠ウルフ・シルマーです。

あらすじ

【第1幕】元帥夫人マリー・テレーズは、夫が不在の館で、若い恋人オクタヴィアンと甘いまどろみのなか朝を迎え

る。そこに従兄のオックス男爵がやってくる。新興貴族ファーニナルの娘ゾフィーと婚約するというオックスは、

婚約者に銀のばらを贈る儀式の使者“ばらの騎士”を誰にしたらよいか相談しに来たのだ。逢瀬の現場を見られて

はまずいと大慌ての 2人だが、もう逃げられず、オクタヴィアンはかわいらしい小間使いマリアンデルに変装。女

たらしのオックスは元帥夫人に相談しながらも小間使いが気になる様子。元帥夫人はオクタヴィアンを“ばらの騎

士”に推薦する。その後、元帥夫人はひとり思いにふけり、年齢を重ねることの無常を思う。

【第2幕】“ばらの騎士”としてゾフィーに銀のばらを届けに来たオクタヴィアンは、一目で彼女と恋に落ちてしま

う。オックス男爵が現れるが、彼のあまりにも無作法な態度にゾフィーは嫌がり、オクタヴィアンは婚約を取り消

すようオックスに申し出る。しかしオックスが相手にしないため、オクタヴィアンは剣を抜く。オックスも剣を手

に取るが、すぐにオクタヴィアンの剣先が腕に当たる。負った傷はほんのかすり傷だが、オックスは泣きわめいて

大騒ぎ。そこにマリアンデルから逢引の誘いの手紙が来て、オックスはすっかり上機嫌となる。

【第3幕】逢引の場の安宿の一室にオックスを懲らしめる罠を仕込み、オクタヴィアンはマリアンデルに変装して準

備万端。何も知らないオックスは浮足立ってやってきて“彼女”を口説こうとするが、いい雰囲気になりかけたそ

のとき幽霊が現れ、「彼の子」と称する子供を連れた女や、警官が来て大騒動に。追い詰められたオックスは婚約

を破談にすることを了承する。そして元帥夫人は身を引き、オクタヴィアンとゾフィーを祝福する。

2017 年 11/30~12/9

<レパートリー>

Repertory

●会員先行販売期間: 2017年8/5(土)~8/16(水) ●一般発売日: 2017 年 8/20(日)

(14)

14

リヒャルト・シュトラウス

ばらの騎士

Richard STRAUSS / Der Rosenkavalier 全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉

指 揮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ウルフ・シルマー

Conductor Ulf SCHIRMER

演 出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジョナサン・ミラー Production Jonathan MILLER 美術・衣裳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ イザベラ・バイウォーター Set and Costume Design Isabella BYWATER 照 明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 磯野 睦

Lighting Design ISONO Mutsumi 元帥夫人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ リカルダ・メルベート Die Feldmarschallin Ricarda MERBETH オックス男爵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ユルゲン・リン Der Baron Ochs auf Lerchenau Jürgen LINN オクタヴィアン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ダニエラ・シンドラム

Octavian Daniela SINDRAM

ファーニナル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ クレメンス・ウンターライナー Herr von Faninal Clemens UNTERREINER ゾフィー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゴルダ・シュルツ

Sophie Golda SCHULTZ

マリアンネ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 増田のり子

Marianne MASUDA Noriko

ヴァルツァッキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内山信吾

Valzacchi UCHIYAMA Shingo

アンニーナ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 加納悦子

Annina KANOH Etsuko

警部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長谷川 顯

Ein Polizeikommissar HASEGAWA Akira ファーニナル家の執事 ・・・・・・・・・・・・・・・ 秋谷直之

Der Haushofmeister bei Faninal AKITANI Naoyuki 料理屋の主人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 加茂下 稔

Ein Wirt KAMOSHITA Minoru

テノール歌手 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 水口 聡

Ein Sänger MIZUGUCHI Satoshi

帽子屋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐藤路子

Eine Modistin SATO Michiko

動物商 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 青地英幸

Ein Tierhändler AOCHI Hideyuki ほか 合 唱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新国立劇場合唱団

Chorus New National Theatre Chorus 管弦楽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京フィルハーモニー交響楽団 Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra

【チケット料金】 S:23,760円 ・ A:19,440円 ・ B:12,960円 ・ C:7,560円 ・ D:4,320円

<レパートリー>

Repertory

2017年

11月 30日(木)18:00

12月 3日(日)14:00

6日(水)14:00

9日(土)14:00

オペラパレス

(15)

15

ばらの騎士

主要キャスト・スタッフ プロフィール

指揮:

ウルフ・シルマー

Conductor: Ulf SCHIRMER

ドイツのエッシェンハウゼン生まれ。ウィーン国立歌劇場指揮者となった後、ヴィースバーデ ン歌劇場、デンマーク放送交響楽団などで音楽監督を務める。2009年よりライプツィヒ歌劇場 音楽監督、11年からは同劇場総監督を兼任。06/07シーズンからは17年までミュンヘン放送交 響楽団音楽監督も務めている。ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ベ ルリン・ドイツ・オペラ、ザルツブルク音楽祭、ブレゲンツ音楽祭などで指揮。15/16シーズン にはライプツィヒ歌劇場で「ニーベルングの指環」四部作、『パルジファル』、『アラベッラ』、 ベルリン・ドイツ・オペラ『ばらの騎士』などを指揮。16/17シーズンにはライプツィヒ歌劇場 「ニーベルングの指環」四部作、『影のない女』『サロメ』のほか、シュトゥットガルト州立 歌劇場『エレクトラ』などを指揮する予定。オペレッタ、映画音楽、宗教音楽など幅広いレパ ートリーを持ち、ウィーン・フィル及びベルリン・フィル、ウィーン交響楽団、バンベルク交 響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団など世界の著名オーケストラを指揮している。ハンブルク 演劇アカデミーで音楽分析と音楽ドラマトゥルギーを教えている。新国立劇場には03年『フィ ガロの結婚』で初登場し、04年『エレクトラ』、07年『西部の娘』、10年『アラベッラ』、13 年『フィガロの結婚』に続き6度目の出演となる。 演出:

ジョナサン・ミラー

Production: Jonathan MILLER

ロンドン生まれ。医学博士、作家、テレビプロデューサー、演劇・オペラの演出など幅広い分 野で国際的に活躍。演劇演出家として、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『ヴェニス の商人』『じゃじゃ馬馴らし』や、1988年から90年まで芸術監督を務めたオールドヴィック劇 場での『リア王』、80 年からBBCが制作したシェイクスピアシリーズなど、シェイクスピア 作品の演出で高い評価を得る。オペラ演出は74 年のアレクサンダー・ゲアーの『Aeden Must Die』イギリス初演に始まり、その後もイングリッシュ・ナショナル・オペラなどで活躍、『ミ カド』『リゴレット』『ねじの回転』『ばらの騎士』『カルメン』などで大成功を収める。ま た、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、 英国ロイヤルオペラ、ザルツブルク音楽祭など世界各地で活躍している。新国立劇場では『フ ァルスタッフ』『ばらの騎士』を演出。 元帥夫人:

リカルダ・メルベート

Die Feldmarschallin : Ricarda MERBETH

ドイツのケムニッツ生まれ。現代を代表するドラマティック・ソプラノのひとり。1999年ウィ ーン国立歌劇場専属歌手となり、フリーとなった後も『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、 『フィガロの結婚』伯爵夫人、『タンホイザー』エリーザベト、『ローエングリン』エルザ、 『ワルキューレ』ジークリンデ、『ばらの騎士』元帥夫人などで出演している。バイロイト音 楽祭には2000年「ニーベルングの指環」フライアほかでデビューの後、02~07年『タンホイザ ー』エリーザベト、13 年~16年『さまよえるオランダ人』ゼンタで出演した。最近の出演に ミラノ・スカラ座『ヴォツェック』マリー、ハンブルク州立歌劇場『さまよえるオランダ人』 ゼンタ、ベルリン・ドイツ・オペラ『タンホイザー』ヴェーヌス、ハンブルク州立歌劇場で『ト リスタンとイゾルデ』イゾルデのロールデビュー、パリ・オペラ座ガルニエでライマン『リア 王』ゴネリル出演などがある。新国立劇場では2006年『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルデ ィリージ、07 年『タンホイザー』エリーザベト、12 年『ローエングリン』エルザ、15年『さ まよえるオランダ人』ゼンタに出演している。17年6月には『ジークフリート』ブリュンヒル デに、17/18シーズンは『フィデリオ』レオノーレにも出演予定。

(16)

16

ばらの騎士

主要キャスト・スタッフ プロフィール

オックス男爵:

ユルゲン・リン

Der Baron Ochs auf Lerchenau : Jürgen LINN

ドイツ生まれ。マンハイム音楽大学で学び、カイザースラウテルンとニュルンベルク州立歌劇 場のメンバーとして活躍。ストラスブール、ボローニャ、パレルモ、ローマ、ヴェローナ、ミ ラノなどでキャリアを積む。『さまよえるオランダ人』タイトルロール、『トリスタンとイゾ ルデ』クルヴェナール、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、「ニー ベルングの指環」ヴォータン/さすらい人、アルベリヒ、グンター、『パルジファル』アムフ ォルタスといったワーグナーのレパートリーのほか、『ばらの騎士』オックス男爵、『サロメ』 ヨハナーン、『ヴォツェック』タイトルロールなども歌っている。オックス男爵役は2010年バ ーデン州立歌劇場カールスルーエでロールデビュー後、11年、14年ライプツィヒ歌劇場でも出 演。15/16 シーズンはベルリン州立歌劇場『ニュルンベルクのマイスタージンガー』フリッツ・ コートナー、デンマーク王立歌劇場『ローエングリン』テルラムント、ライプツィヒ歌劇場『ラ インの黄金』『ジークフリート』のアルベリヒなどに出演した。ライプツィヒのアルベリヒは 16/17シーズンにも出演予定。.新国立劇場では 09年『ラインの黄金』10 年『ジークフリート』 アルベリヒ、15年『ばらの騎士』オックス男爵、16年『ローエングリン』テルラムントに出演 している。 オクタヴィアン:

ダニエラ・シンドラム

Octavian : Daniela SINDRAM

ドイツ出身。ブレーメン歌劇場、マンハイム歌劇場、バイエルン州立歌劇場専属歌手として『フ ィガロの結婚』ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『ばらの騎士』オクタ ヴィアンなどに出演。『ウェルテル』シャルロット、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ とイゾルデ、『ナクソス島のアリアドネ』作曲家などもレパートリーに持つ。2002年『ワルキ ューレ』ジークルーネでバイロイト音楽祭出演。09年からフリーとなり、12年にはバイエルン 州立歌劇場『タンホイザー』でヴェーヌス役ロールデビュー、ミラノ・スカラ座に『ホフマン 物語』ニクラウス/ミューズでデビュー、『ばらの騎士』でザクセン州立歌劇場デビュー、13 年、メトロポリタン歌劇場にオクタヴィアン役でデビュー。ウィーン国立歌劇場、パリ・オペ ラ座、英国ロイヤルオペラ、マドリード王立歌劇場、シアトル・オペラなどにも出演。最近の 出演に、バイエルン州立歌劇場『ルル』ゲシュヴィッツ伯爵令嬢と『ワルキューレ』フリッカ、 ベルリン・ドイツ・オペラとパリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場『ばらの騎士』オクタヴィ アン、ベルリン・ドイツ・オペラで『パルジファル』クンドリーなどがある。今後の予定にベ ルリン・ドイツ・オペラ『ラインの黄金』『ワルキューレ』のフリッカなどがある。新国立劇 場初登場。 ファーニナル:

クレメンス・ウンターライナー

Herr von Faninal : Clemens UNTERREINER

ウィーン出身。2000年、バイロイト音楽祭の奨学金を獲得。02年ハンス・ガボール・ベルヴェ デーレ国際声楽コンクールのセミファイナリスト。ウィーン祝祭週間でデビュー後、05年より ウィーン国立歌劇場メンバーとして、『蝶々夫人』シャープレス、『ばらの騎士』ファーニナ ル、『トスカ』アンジェロッティ、『ラ・ボエーム』ショナールなどを歌っている。ウィーン・ フォルクスオーパーに『蝶々夫人』シャープレス、『こうもり』ファルケ博士、『魔笛』パパ ゲーノなどで客演するほか、デンマーク王立歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ブダペスト音楽祭 などにも出演している。最近ではウィーン国立歌劇場で『リゴレット』チェプラーノ伯爵、『ト スカ』アンジェロッティ、『マノン・レスコー』レスコー、『カルメン』エスカミーリョなど に出演したほか、バーデン・バーデン・イースター音楽祭『ばらの騎士』ファーニナル、オマ ーン・マスカットロイヤルオペラで『ウェルテル』アルベール、クロスターノイブルク歌劇場 『道化師』トニオなどに出演。今後の予定にウィーン国立歌劇場『こうもり』ファルケ博士な どがある。新国立劇場には15年『ばらの騎士』でもファーニナルに出演。

(17)

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ばらの騎士

主要キャスト・スタッフ プロフィール

ゾフィー:

ゴルダ・シュルツ

Sophie : Golda SCHULTZ

南アフリカ出身。ザルツブルク音楽祭、バイエルン州立歌劇場、チューリヒ歌劇場、ハンブル ク州立歌劇場などに次々デビューしているソプラノ。ジュリアード音楽院、バイエルン州立歌 劇場オペラスタジオ修了後、クラーゲンフルト歌劇場『ばらの騎士』ゾフィー、『ジュリオ・ チェーザレ』クレオパトラで注目を集める。2014年バイエルン州立歌劇場『ばらの騎士』ゾフ ィーが絶賛され、同劇場に『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ、『トゥーランド ット』リュー、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『カルメン』ミカエラ、『ラインの黄金』フライ アなどで出演。15年、『ばらの騎士』ゾフィーでのザルツブルク音楽祭デビューとハンブルク 州立歌劇場『La bianca notte(白夜)』世界初演(ベアート・フラー作曲)シビラ役が話題と なる。16年グラインドボーン音楽祭『フィガロの結婚』に伯爵夫人で出演後、ミラノ・スカラ 座『フィガロの結婚』スザンナでハウスデビューとロールデビュー。17年のザルツブルク音楽 祭にはクルレンツィス指揮、ピーター・セラーズ新演出の『皇帝ティトの慈悲』ヴィテッリア 役デビューを予定している。バイエルン州立歌劇場には『魔笛』パミーナ(ロールデビュー)、 『トゥーランドット』リューなどに出演予定。新国立劇場初登場。 マリアンネ:

増田のり子

Marianne : MASUDA Noriko

東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。文化庁オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家在外研修 員としてウィーンで研鑽を積む。ジュネーヴ国際コンクール最高位、日本音楽コンクール第2 位など受賞多数。2008年東京二期会『ワルキューレ』(飯守泰次郎指揮)ジークリンデに出演 し大喝采を浴びる。二期会では『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『コジ・ファン・ト ゥッテ』フィオルディリージ、『魔笛』パミーナ、『フィガロの結婚』伯爵夫人などに出演。 新国立劇場では『ワルキューレ』オルトリンデ、『ラインの黄金』ヴォークリンデ、『魔笛』 パミーナ、鑑賞教室『カルメン』ミカエラに出演のほか、これまでに『アラベッラ』タイトル ロール、『死の都』マリエッタ/マリーなど数々のソプラノ難役のカヴァーをつとめている。 二期会会員。 ヴァルツァッキ:

内山信吾

Valzacchi : UCHIYAMA Shingo

武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第36回日伊声楽コンコルソ入選。ドイツのブラウン シュヴァイク歌劇場で数多くの公演に出演。これまでに『蝶々夫人』ピンカートン、『カルメ ン』ドン・ホセ、『椿姫』アルフレードなどを演じている。新国立劇場では『マクベス』マル コム、『蝶々夫人』ゴロー、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』ジノーヴィー・ボリゾヴィチ・ イズマイロフ、『オテロ』ロデリーゴ、『ナブッコ』アブダッロ、鑑賞教室『椿姫』アルフレ ードなどに出演。東京オペラ・プロデュース会員。

(18)

18

ばらの騎士

主要キャスト・スタッフ プロフィール

アンニーナ:

加納悦子

Annina : KANOH Etsuko

東京藝術大学、同大学大学院を修了後、ケルン音楽大学で声楽を学ぶ。ケルン歌劇場専属歌手 として『フィガロの結婚』ケルビーノ、『蝶々夫人』スズキなど40以上の演目に出演。国内で はNHK交響楽団などとの共演や、二期会、びわ湖ホールオペラなどで活躍。びわ湖ホール・神 奈川県民ホール『ばらの騎士』オクタヴィアン、『トリスタンとイゾルデ』(びわ湖ホール) ブランゲーネ、東京二期会『ホフマン物語』ミューズ/ニクラウス、『ワルキューレ』フリッ カ(神奈川・びわ湖)、東京二期会『チャールダーシュの女王』アンヒルテ(ヴァイラースライ ム公爵夫人) などに出演。『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネでも高い評価を得た。新国 立劇場では『ホフマン物語』ニクラウス/ミューズ、『魔笛』侍女Ⅱ、『ばらの騎士』アンニ ーナ、『ルサルカ』料理人の少年、『ピーター・グライムズ』セドリー夫人、『サロメ』ヘロ ディアスの小姓、『セビリアの理髪師』ベルタなどに出演している。2013年文化庁芸術祭オー プニング公演でエルガー『海の絵』を独唱して、高い評価を得ている。ソロCD「メアリ・スチ ュアート女王の詩」(ALM RECORDS)は13年度レコードアカデミー賞声楽部門受賞。二期 会会員。

参照

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