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(仮称)蘇我火力 環境影響評価方法書(あらまし)

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Academic year: 2021

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(1)

千葉パワー株式会社

平成 30 年 1 月

千葉市の花「オオガハス」

環境影響評価方法書のあらまし

(仮称)蘇我火力発電所建設計画

(2)

計画段階環境配慮書は,中国電力株式会社およびJFEスチール株式会社が第一種事業を実施するも のとして公表を行いましたが,千葉パワー株式会社が第一種事業を実施するものとして引き継いだこ ※

 平素より皆さまには,当社の事業活動につきまして,格別のご理解とご協力を賜り,

厚くお礼申し上げます。

 現在,我が国のエネルギー,とりわけ電気事業を取り巻く環境は,電気料金の高騰お

よび地球温暖化問題等への対応,小売り全面自由化を中心とした電力システム改革など

大きな変革期を迎えています。

 そのような中,関東地域における中長期的な電力の安定供給確保への貢献を目的に,

中国電力株式会社及びJFEスチール株式会社が設立した千葉パワー株式会社

は,JF

Eスチール株式会社東日本製鉄所(千葉地区)構内での石炭火力発電所の建設について

計画しています。

 国の「エネルギー基本計画」(平成26年4月11日閣議決定)において,燃料である石

炭については,「安定供給性や経済性に優れた重要なベースロード電源の燃料として再

評価されており,高効率石炭火力発電の有効利用等により環境負荷を低減しつつ活用し

ていくエネルギー源」として位置づけられ,石炭火力発電については,「利用可能な最

新技術の導入を促進し,環境負荷の低減と両立した形で利用していく必要がある」とさ

れています。

 本計画においては,「利用可能な最新鋭の技術(BAT)」の一つである超々臨界圧

(USC)発電方式の導入により二酸化炭素の排出量抑制を図るとともに,本計画地周辺の

歴史的経緯や地域特性を踏まえ,現時点で最良な環境対策設備を導入することで硫黄酸

化物,窒素酸化物及びばいじんを削減し,環境負荷の低減を図ることとしています。

 さらに,建設予定地近傍の降下ばいじん等の環境問題に配慮し,石炭粉じんに対して

も周辺地域への飛散防止を図ることとしています。

 二酸化炭素の排出削減に係る国の目標・計画との整合については,電気事業連合会加

盟社,電源開発株式会社,日本原子力発電株式会社および特定規模電気事業者有志が

「電気事業における低炭素社会実行計画」(平成27年7月17日公表)を策定し,低炭素

社会の実現に向けた自主的枠組みを構築していることから,本計画も,この枠組みに沿

う形で取り組むこととしています。

 また本計画は,JFEスチール株式会社が所有する港湾設備や造成された用地等を活用

するとともに,価格の低廉な石炭を燃料とすることで,競争力のある電力を生み出すこと

が可能です。

 以上のことから,安定供給性,コストに優れ,かつ高効率な石炭火力を導入する本計

画は,中長期的な京葉臨海地区を中心とした関東地域の電力安定供給に貢献するととも

に,電力価格低減および電力購入の選択肢の拡大といった継続的な社会的要請に応え,

地元の経済活性化にも寄与するものであり,国の方針や社会的要請にも合致していると

考えています。

 規模については約107万kWとし,運転開始は2024年(平成36年)を予定しています。

はじめに

はじめに

(3)

(C)Digital Globe,lnc.All Rights Reserved 対象事業実施区域 0 500 1,000m N

対象事業実施区域の位置及びその周囲の状況

市原市 四街道市 千葉市 緑区 千葉市 中央区 千葉市 若葉区 千葉市 稲毛区 千葉市 花見川区 習志野市 千葉市 美浜区

対象事業実施区域

0 5 10km N 2024年(平成36年)予定 運転開始時期 着    工 2020年(平成32年)予定 ※製鉄所の製造工程で発生するガスで, 副生ガス混焼時は,燃料熱量比約10%で計画 石 炭+副生ガス※ 燃    料 約107万kW 出    力 燃料を燃やして作った高温・高圧の蒸気で タービンを回して発電する方式 汽 力 原動力の種類 (JFEスチール(株)東日本製鉄所(千葉地区)構内) 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 所  在  地 (仮称)蘇我火力発電所建設計画 事 業 の 名 称

対象事業の概要

事業の概要について

事業の概要について

(4)

対象事業実施区域 発電設備等 JFEスチール株式会社及び他社設備 凡 例

発電所の配置計画

事業の概要について

事業の概要について

(5)

8ヶ月 29ヶ月 30ヶ月 運転開始 着工

試運転

機械等設置工事

土木建築工事

全体工程

年 数

工事工程

排煙 脱硫装置 F 集じん装置 F F 空気予熱器 排煙 脱硝装置 ボイラ 石炭灰貯蔵サイロ 微粉 炭機 給炭機 石炭 バンカ 排水処理装置 貯炭場 P 復水器 G P 煙突 誘引通風機 押込通風機 空気 石炭 一次通風機 副生ガス 蒸気 タービン 石炭灰 循環水ポンプ ポンプ 発電機 排水 発電所 海水 【凡例】     蒸気      海水      空気     給水      石炭      副生ガス     電気      排水      排ガス     石炭灰

発電所の設備の概要

事業の概要について

事業の概要について

燃料の石炭は,密閉構造の貯炭場で貯蔵し,微粉炭機で粉砕した後,ボイラ燃焼,高温・ 高圧の蒸気を発生させ,蒸気タービン及び発電機を回転させて発電します。石炭が燃焼 した後の排ガスは,ボイラから排煙脱硝装置,集じん装置,排煙脱硫装置など環境対策 設備を経由し,窒素酸化物,ばいじん,硫黄酸化物を可能な限り除去した後,煙突から 排出いたします。蒸気タービンを回転させた蒸気は,海水により冷却し,ボイラに戻し ます。 ※

(6)

 調査及び予測の結果を踏まえ,環境影響が実行可能な範囲内で回避又は低減されているか,環境保 全についての配慮が適正になされているかを検討し評価します。  また,国や自治体によって,環境基準や環境保全上の規制基準等の環境保全施策が示されている場 合には,それらとの整合が図られているかを検討し評価します。

評価の手法

 発電所建設等の工事や運転によって,環境の変化が予想される大気や水質等について,文献調査及 び現地調査により現況を把握した後,数値計算等によりどの程度影響があるかを予測し,環境保全に 対して配慮すべき事項を検討します。

調査・予測の手法

 環境影響評価を行う項目は,発電所アセス省令{「発電所の設置又は変更の工事の事業に係る計画 段階配慮事項の選定並びに当該計画段階配慮事項に係る調査,予測及び評価の手法に関する指針,環 境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査,予測及び評価を合理的に行うための手法を選定する ための指針並びに環境の保全のための措置に関する指針等を定める省令」(平成10年通商産業省令第 54号)}に基づき,対象事業の特性と対象事業実施区域及びその周囲の地域特性を踏まえ,右表のとお り選定しました。

対象事業に係る環境影響評価の項目

 人口及び産業,土地利用,海域等の利用,交通,学校・病院・住宅等の配置,下水道 の整備及び廃棄物の状況について,既存の文献等を参考に現況を調査しました。  また,環境保全を目的とした法令等による規制地域,規制基準についても状況を 調査しました。

社会的状況

 大気環境,水環境,土壌及び地盤,地形及び地質,動植物,生態系,景観及び人 と自然との触れ合いの活動の場の状況について,既存の文献等を参考に現況を 調査しました。

自然的状況

対象事業実施区域及びその周囲の状況把握

 環境影響評価とは,環境に影響を及ぼすおそれがある事業について,その事業の着手前に,環境の現状を 調査し,事業の環境への影響を予測及び評価して,その結果に基づき適正な環境保全対策について検討を行 うものです。  今回の環境影響評価方法書は,環境影響評価を行うために必要な対象事業の概要,対象事業実施区域周辺 の状況及び環境影響評価を行う項目並びに調査,予測及び評価の手法について記載したものです。

環境影響評価について

環境影響評価について

(7)

2. 「○」は,環境影響評価の項目として選定する項目を示します。 注:1.   は,「発電所アセス省令」に定める火力発電所の環境影響評価項目(参考項目)を示します。 産業廃棄物 残 土 二酸化炭素 主要な人と自然との 触れ合いの活動の場 主要な眺望点及び景観資 源並びに主要な眺望景観 地域を特徴づける生態系 海域に生育する植物 重要な種及び重要な群落 (海域に生育するものを 除く。) 海域に生息する動物 重要な種及び注目すべき 生息地(海域に生息する ものを除く。) 温室効果ガス等 廃棄物等 人と自然との触れ合い の活動の場 生態系 景 観 植 物 動 物 環境への負荷の量の程度 により予測及び評価され るべき環境要素 人と自然との豊かな触れ 合いの確保を旨として調 査、予測及び評価されるべ き環境要素 生物の多様性の確保及び 自然環境の体系的保全を 旨として調査,予測及び評 価されるべき環境要素 重要な地形及び地質 硫黄酸化物 窒素酸化物 浮遊粒子状物質 石炭粉じん 粉じん等 重金属等の微量物質 騒 音 振 動 低周波音 水の汚れ 富栄養化 水の濁り 水 温 有害物質 流向及び流速 地形及び 地質 その他 底 質 水 質 その他 振 動 騒 音 大気質 その他の 環境 水環境 大気環境 環境の自然的構成要素の 良好な状態の保持を旨と して調査,予測及び評価さ れるべき環境要素

環境要素の区分

廃棄 物の発 生 資材 等の搬 出入 機械 等の稼 働 温排 水 排 水 排ガ ス 施設の稼働 地形 改変及 び施設 の存在 土地又は工作物の存在及び供用 造成 等の施 工によ る一時 的な影 響 建設 機械の 稼働 工事 用資材 等の搬出入 工事の実施

影響要因の区分

環境影響評価項目の選定表

環境影響評価項目の選定表

(8)

環境影響評価方法書に関するお問い合わせ先

インターネットでもご覧になれます。(http://www.chiba-power.co.jp/ecology.html) 環境保全の見地からご意見をお持ちの方は,縦覧場所で備え付けの意見書箱にご投函くださるか, 平成30年3月8日(木)〔当日消印有効〕までに意見書を「千葉パワー株式会社」までお寄せください。 ※土日祝日を除く。千葉市中央図書館,蘇我コミュニティセンターは休館日を除く。 8:30~17:15 9:00~21:00 火 ~ 金 :9:30~21:00 土日祝日:9:30~17:30 8:30~17:30 9:00~17:00 時間等 平成30年1月23日(火) ~ 平成30年2月22日(木) 縦覧期間 市原市環境部環境管理課,市原市市原支所, 市原市ちはら台支所 蘇我コミュニティセンター 千葉市中央図書館 千葉市環境局環境保全部環境保全課, 中央区役所,花見川区役所,稲毛区役所, 若葉区役所,緑区役所,美浜区役所 千葉県環境生活部環境政策課 市原市 千葉市 千葉県 縦 覧 場 所

環境影響評価方法書の縦覧について

住民の皆さまの ご意見 知事意見 勧告/通知 意見 届出 送付 送付 届出 事業の実施 環境影響評価書 環境影響評価準備書 現況調査・予測・評価 評価項目等の選定 意見概要・見解 とりまとめ 審査 公告・縦覧・説明会 県知事 ⇔ 関係市長 環境影響評価方法書 経済産業大臣 環 境 影 響 評 価 方 法 書 の 手 続 き 計画段階環境配慮書 意見 勧告 意見 住民の皆さまのご意見 経済産業大臣 環境大臣 県知事・関係市長 住民・地方自治体 事業者 国

 法令に基づく環境影響評価の手続きは次のとおりであり,今回の「環境影響評価方法書」の

手続きは太枠の段階のものです。今後,皆さまのご意見をお聴きした上で,調査・予測及び評価

を行い,その結果を「環境影響評価準備書」として縦覧し,さらに「環境影響評価書」として

とりまとめることとなります。

環境影響評価の手続き

参 考

参 考

参照

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