あいあいスクール代表
畠 茂雄(はたけ しげお)
自宅で Android アプリ
開発環境を作る方法
2011年3月8日現在
構築方法
もくじ
はじめに ... 3
第1章:開発に必要なソフトウェアのインストール ... 4
(1)Java SE Development Kit (JDK)のインストール... 5
(2)Android SDK のインストール ... 11
(3)統合開発環境 Eclipse のインストール ... 13
第2章:Eclipes の環境設定 ... 15
(1)Android 用プラグインのインストール ... 16
(2)SDK ロケーションの設定 ... 17
(3)AVD(Android Virtual Device)を作る ... 17
はじめに
Android は、Google 社が開発した携帯電話等のプラットフォーム(OS)です。 家電製品などの電子機器への搭載も可能です。 Android を搭載する携帯電話(スマートフォン)であれば、キャリアを超えて(NTT ドコ モでも、au でもsoftbankでも)共通の Android アプリケーションを動作させることがで きます。 Android アプリは、今後ますます世界中で、幅広く利用されていくことでしょう。 ここでは、自宅に、Android アプリの開発環境を、作る方法をご紹介します。 なお、開発環境は、常に新しいものがリリースされており、サイトの画面など、最新の ものと異なる場合があることをご了承下さい。 ※なお、この開発環境の作成方法は、Windows 限定です。 (以下キャプチャ画像は、Windows7 のものです。)第1章:開発に必要なソフトウェアのインストール
最低限必要なソフトは、以下の3つです。 (1)JavaSE(Java Platform, Standard Edition) (2)Android SDK
(3)統合開発環境 Eclipse
※インストール後、Android 用プラグインのインストールが必要
Android アプリは、Java 言語で開発されるので、
Javaの実行環境(Java 仮想マシン)および開発ツールキットが含まれている JavaSE(Java Platform, Standard Edition)が必要です。
Android SDK と Eclipse の Android 用プラグインは、バージョンの整合が取れてい る必要があるので、期間を空けず、同時にインストールします。
(1)Java SE Development Kit (JDK)のインストール
以下のサイトからダウンロードします。 Java SE ダウンロードサイト(日本語版)
http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html
左端の[Java] をクリックします。
Platform:は、Windows を選択し、
License Agreement の□にチェックを入れ、[Continue]をクリックします。
ダウンロードの確認画面が表示されるので、[保存]ボタンをクリックして、ファイ ルをデスクトップなどに保存します。
デスクトップなどに置いたファイルをダブルクリックします。
インストールウィザード画面が出たら、[次へ]ボタンをクリックします。
インストールが実行されます。
しばらく、インストールが実行された後、以下の画面が表示されます。 Java の実行環境 JRE もそのまま[次へ]をクリックしてインストールします。
インストールが終了したら、[完了]ボタンをクリックします。
この[完了]ボタンをクリックしてしばらくすると、ブラウザが勝手に起動して、 以下のような画面がでます。
特に登録が必要なければ、ブラウザを閉じます。 これで、Java開発キットのインストールが完了しました。
(2)Android SDK のインストール
こちらのサイトからダウンロードします
⇒ http://developer.android.com/sdk/index.html
Windows 版で推奨されている、
installer_r10-windows.exe
(Recommended) をクリックしてデスクトップなどへダウンロードします。ファイルをダブルクリックして、所定の位置(c:\Program Files\Android など)へ展開し ます。
もし、エラーが出て実行できない場合には、
android-sdk_r10-windows.zip
の方をダウンロードして所定の位置(c:\Program Files\Android など)へ展開します。展開してできた android-sdk-windows フォルダ内の
SDK Manager.exe
をダブルク リックして実行します。「Installed packages」を選択し、プラットフォームの各バージョンをインストールします。 ダウンロードしながらインストールするため、環境により数十分かかる場合がありま す。
(3)
統合開発環境 Eclipse のインストール
こちらのサイトからダウンロードします⇒http://mergedoc.sourceforge.jp/
ZIP ファイルでのインストールは、トラブルが生じやすいので、exe ファイルを実行 してインストールできる「Eclipse 3.5 Galileo」を選びます。
exe ファイルを実行してインストールできる「Full All in One (JRE あり) 」の「Java」 をデスクトップなどへダウンロードします。
pleiades-java-3.5.2.exe
(586MB) ダブルクリックしてインストールします。インストール先を指定して[インストール] をクリックするだけです。第2章:Eclipes の環境設定
Eclipse を起動します。 インストール先を、「c:\pleiades」にした場合は、 「c:\pleiades\eclipse\eclipse.exe」をダブルクリックして実行します。 デスクトップなどにショートカットを作成しておくとよいでしょう。 次の画面が表示されたら、そのまま「OK」をクリックします。 Eclipse の初期画面が表示されます。(1)Android 用プラグインのインストール
「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」を選ぶと、[インストール]画面が 出るので、[追加]ボタンをクリックする。 名前 Android ロケーションhttps://dl-ssl.google.com/android/eclipse/
名前とロケーションを入力し、[OK]ボタンをクリックする。 しばらく待つと、「Developer Tools」が表示されるので、チェックを入れて、[次へ] をクリックする。 あとは、後は順次画面に沿って[次へ]や[同意する]を選びインストールしていく。(2)SDK ロケーションの設定
「ウィンドウ」→「設定」→[Android]を選択し、SDK ロケーションに、[参照] ボタンをクリックして、Android SDK をインストールした位置
(例)C:\Program Files\Android\android-sdk-windows を指定しておきます。
指定後は、[OK]をクリック。
(3)AVD(Android Virtual Device)を作る
「ウィンドウ」→「Android SDK and AVD Manager」→「Virtual Device」 を選択します。 [新規]ボタンをクリッ クして AVD(仮想端末) の作成を開始します。 作成した AVD Name を 選んで、[開始]ボタン をクリックすると、仮想 端末を起動できます。
名前は、「AVD 3.0」などとバージョ ンがわかるようにつけておきます。
ターゲットは、
【Android 3.0 –API Lebel11】、 SD Card のサイズは、【64】と指定 しておきます。 ビルトインは、仮想端末の解像度を 指定します。 デフォルトの指定のままでOKで す。 他のOSバージョンでの動作チェ ックを行う場合は、 ターゲット(API Lebel)を変えた 仮想端末も作っておきます。 Android 3.0 は、タブレット対応しているので、大きな画面になります。
(3)サンプルの動作確認
サンプルプログラムを使って、動作確認をします。
「ファイル」→「新規」(→[その他]→[Android])→[Android プロジェクト] を選択し、[次へ]をクリック
一番先に、[ビルド・ターゲット]欄の、Android 3.0 などをチェックし、次に [内容]欄から、[Create project from existing sample]を選択します。
「実行」→「実行構成」→[Android アプリケーション]を右クリックし、[新規] を選択する。参照ボタンをクリックして、プロジェクトを選択する。 「ターゲット」タブで、適切なバージョンの AVD を選択する。 実行ボタンをクリックし、サンプルが表示されるまで数分~10数分待つ。 (マシン性能が低いと時間がかかるので注意) サンプルの実行例(LunarLander ターゲット:Android 3.0)