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中小工業の一分析-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

入 江 猪 太 郎

一軒小工業の範開

発づ、中小工業なる概念は、之を中小なる言葉に即して解すれば、大工菜及び場合によつては巨大又は零細工

業を含む金工業構成に於ける相勤概念である。この意味に於ける筒別の標識としては、祐乗員数、資本金額、使

用動力馬力数、生産額等が適例取上げられ、これ等各々の棟識の大きさを誉還暗に宙分して政則を施したる

後、大中小工柴に屠すべき各級が新しく決定せられる。従つでこの場合に於ては、中小工業を大工発から院別す

る量的概識及び級別分類そのものと、具髄的に如何なる叔のものを中小工菜の範園内に包含せしめるべきかとい

ふこと、この二つは仙應別個の事柄であるとして考へられねばならない。

例を以て説明する。我関前工省工場統計に於ては、使用臨土教則に、各軍重要事柴のエ場数、原動機及び襟馬

力数、生産額等を表示しで屈㌔職工数の級の数は九、扱間隔は、五人−6人、6人−盲人、芸人−主 ○人、∴ニ○人1五〇人、五〇人−60人、一〇〇人−二〇〇人、二〇〇人﹂五〇〇人、五〇〇人−一〇〇〇人、 中ホエ業の脚分析

中小工業の一分析

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二 高松高琴南栄聾校紀元二千六甘牢記念論文集 一〇〇〇人以上となつでゐる。而七てこの溌計概要を記述した魔に於ては、級の数々囲に裾少し、五人1三〇 人ぺ三〇人−一〇〇人、叫・〇〇人十土00人、二〇C人以上としてゐる。この概要記述を利mし、職工数卯に依 る場合には、職工数五人以上三十人未満を小工場、⊥ニ十人以上百人未満を中工場、百人以上を大工場、五百人以 上を巨大工場、而して五人未浦の工柴を零細工発と名付けるのが、我が図では普通行はれてゐる。之に附して川 端氏は輿論を掟出し、﹁今日の我図の工柴の現勢に於ては職工百人仲の工柴は大工業とは云はれなくなり、少く とも二百人以上のエ場でなければ大工発とは和し細く、⋮・︰⋮我が国紡綺柴では現に二百五十人兼備工場を中小 紡績と糾しでゐる﹂と断定して、新に慌別を発し、分析を進めて行く︵川端巌、工染再編成論、昭和†四年、五五貰以下︶。 右の仙例からも容易に看取せられる如く、如何なる級限界を採って、放漫的標識を、成る意味に於ては質的僚 識吾る、大中小に帽化せしめ得ペきかは、痛んど全く慈意的な事柄であると云ってもよい。中工柴の級限界を引 上げることによつて、然らぎる場合の大工柴が有する特質を導入し来り得る繹であつて、それは、閥によつて興 なり、時代によつて相異し、工柴の柴稜によつて欒勤し、或は又、政策的、行政的廃位等の便宜的見地からして も左右せられ得る。︵その事例、例へば、山中番犬郎、日本中小工発とその質的規定、脚橋論叢、昭和十四年十二月駅、六 六−六八東︶。斯くて中小工柴の概念を右の如く巌帯に限定して規定することは常に一義的に決定せられることで はなく、何等論理的必然性を有せない。中小工柴なる概念が精緻なる科挙的研究の別に堆へ得るや否やが疑問胡 されるの■も主としてこの鮎に鑑みでゞあらう。

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然しながら、中小工菜の範閲規定に於ける任意可劫性と云ふ鮎を過重祓して、従業員数等の数最的槙故による 直別そのものゝ有意義性をも香克し去ることは充分に警戒されねばならない。凡そ経済現象に於ける数螢的分類 は、たゞ単純な抽象的なる数量的記述に止まるのみではなく、具鰭的な質的内容をもつ半数足り記述である。硯 密約な質の相違はたとへ全幅的宣ではなくとも、その数螢的記述の内に包括的にか封照的にか表現せられてゐる べき筈である。勿論、人々は観察せられる金工共に番欝上存在するものからではなく、或る時塵では少なく生起 し、由る時鹿には全く生起せ㌢る如き偶々ゐ現象を一方的観鮎から引上げて中小工業の興型的概念を樹立し、硯 賀醍に於ける質的隔りを確立することも出来よう。併しかゝる行方によつて侶命中小工柴の動かし難い質的な魔 性が確立せられ得ても、更に進んで、この中小工共に於げる所謂問題性が論究されねばならない。中小工柴の問 題や人口問題、労働問題、社食問題、殊に中産階級問題としてとらへるか、又はエ葉虫産土に於ける織田工栗岡 超、生産力韻充問題とんて規定するか、或は叉覇占資本の費展に伴ふ中小工業の興塵及び従属件の問題として考 察するか、それ等執咋の場合に於ても、中小工柴は仝工柴構造の姿に於て理解せられねばならない。中小工柴の 占める地位を明かにせすしては、凡そかゝる問題の提示そのものが無意味であろう。我図の中小工柴論は常にか ∼る語間過との開聯の下に於てのみ我々の考察の封象たり得たのである。 斯くて中小工業の量的限界を厳密に決定甘んとする試みは合理性を持たないけれども、大中小等の観閲隔を更 に締少して級の敬を檜加せしめ、大中小の観念をその間に投影せしめで、濠的破談による分析を行ふこ基、換言 中小工実の⋮分析

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山品松高等商菜欒校紀元二千六青年記念論文集 三六 すれば、中小工柴の概念の安常簡樹をそ′の不確定性、浮動性の使に捉へる盈的槙識による宮別そのものが、中小 二葉の概念及び間超の研究に於て拓香せらるべき埋計は見出され難い。藤田氏の富を借りれば、﹁⋮︰︰︰斯くし て昏々は通常専ら盈的規定として機能しっゝみる前記め諸規党其者︵従業員数等々−入江︶を分析することに依 って、間超の頗心を捉へ再出資することの必要に迫られで居る様に思はれる。﹂︵藤田敬二て中小工染の概念と問題、 経潜撃雑誌、昭利十五年七月餌、二1四貫参照︶。 以下右に述べた級に滑って中小二乗の畳的分析を行ひ、以って若干の特異性を驚謹的に摘出してみよう。分析 の資料としで鼓には﹁東京市工柴調査寄﹂︵東京市役所、昭和九年≡月数存︶と﹁大阪市工費調査啓﹂︵大阪市役所、昭 和十年五月祭行︶とを取上げる?両苛は共に商工省の委嘱事業として驚施された工業調査の結果の大部分を収録し たものであつて、東京市の調査期間は昭和七年の仙年間、大阪市は昭和八年の劇ケ年間となつてゐる。︵註︶ 註 工業調査に調する統計資料としてほ通常.商工者編、王室統計表﹂が利用される。その調査は全圃竺蔓り、而も毎年 箪施せられるのであるから、日本工染の構造を時の推移に伴って分析解明する馬には轟も梵笠な資料である。然し本文 の梯1こ工弗経皆の内部にまで立入って分析を進めんとする際忙は調査項目があまりに僅少匿過ぎ、月つ乱入未満の工暴 或は職場に威ての調査を炊ぐ不便を如何とも致し難い○ 前記商工者の要略工染調査は六大都市及び六大都帝所在府警田局に対して勧説せられたのであつて、その調査綜展が 中心的工業部市以外のもの妃放ても入手利用し得られるならば、工業の地方分散化に対しても成る程魔の研究を行ひ得 るのであるが、資料の閥係上、この鮎を今は断念したい。

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東京市及び大阪市のエ築調査簿忙基き分析を進めるに曹って、最も間脱税されるのは、調査を昭和七年ヌほ八年の︼ ケ年間忙取ってゐる鮎である、それ等が経済麺劫の過程の如何なる時鮎に位してゐたかによつてY比較基準の正常性忙 著しい歪を招来する危険がある。併し敦忙は昭和七、八東ふ二般的事情を精摘するに止める。昭和五年大卒に至って魚 窺攣勤はその最低鮎に近づき、中小工業は極度なる困難に遭遇し、昭和七年末.入牢初頃より最最上声、昭和十坤前後 ほ輸出頗嵐と中小工染の進出、昭和十二年の支那串攣勃哲以降は、中小工薬の新美なる困難の敬塵箪が見られる。﹂⊂の 間、昭和七、八年頃の男親輯換期に於ける新興各種妥工基部門の饗展に伴ひ、中小工業の褒にも綺動の新なる分野が開 け、鍼業滴錬事業を除くエ業愈社沸込資本金平均血社懲り金勧は元年の≡九九千国から大年の四正二千胤の檜勢情勢を 辿ってゐたのが、九年に吟四五九千阻となつて堵加の勢が紋和されたことが示きれる。 碕、両市のエ葉調査の中には、ドイツが、全国工菜桑園︵Rei註sg⋮ppeHnd宏芝¢︶忙対する全国手工業桑園︵Reie訂grl−ppe 出and司erk︶ に所属せしめて組織化せる、手工業として替まれてゐる中小商工菜の内、多数の洪積を包含してゐない、 例へば、屋根茸葉、電気箪の取付手工業、クリ一三↑グ事ユ葉、肉隆巣、理髪業、罷工、窓椅子職人、翳政師、看板製 作照明鹿骨兼、焼舞踊除業、大工事工薬療之である。

〓諸標識間の封鮭踊係

中小工共に近づくに従って、従柴員数、資本金額、原動機数或はエ場設備、生産額等が減少して来ることは云 ふ迄もない。若しこれ等諸棟識相互間の増減の割合が皆同山歩調を以て常に進退するならば、換言せば、総数量 申に於て占める増減の割合が藤二的な順又は避の封謄関係にこあるならば、それ等の執れに基いて中小工費を規定 中小工染の−分新

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高聡高等常葉撃校紀元二千六官年記念論文集 仙こ八 しても、そのござ撰捧する噂論上の疑問は兎に角、蜜際上の効果は殆んど同様である。之に反し、劉應関係が不 轡叫であるならば、驚際上の見地からしも問題が起り得る。 我が図に於てむ通例はたゞ漠然と職工数︵徒弟を含む、但し、審捗員、技術員、家族従業者、其他給仕、守衛 常備の大工及左官等を含ます︶に基いて級別が行はれてゐるが、その技術的論接に放ては、寡聞なる筆者は、商 工省の入江弘氏の次の〓手管貌げ得るのみである。︵森憲二∴日本中小産葵の機構、昭利十五年、山四貢から相銀︶。 ﹁中小工業とは如何なる範囲の者を云ふかを定める忙戯ては別に明確な棲準は無い。鎮産能備の大小k依って定めること も投下資本の大小に依って定めることも或は使川職工阻多寡忙依って定めることも考へられるのであろが、見時の∴つだ けを標準にすることは種々の轟に於て難鮎がある。即ち先づ生産設備の大小忙よつて定めることは工場の規模が大隈或る 一定の生産設備の大小た略々比例すろやうな工業では之が可能である。例へば製紋工鞋で釜欺を、紡績工感で錘数を、織 物工鬱で織機室数を、陶器工業で残数を療準とLて工墟の大小を測定するが如きはこれである。然し多くの丁繋では生産設 備の大小の区別が困難であり、且工場の規模が必ずしも乱︵生産設備の大小と比例せぎるのみならず、凡てのエ菜忙共通の 設備といふものがない関係上、之を以て全般的忙中小工業の泥団を定むる棟準とすることが出来ない。次に投下充本の大 小に依って定める事は、工葉の増徴忙依って固定資本キ流通螢本との割合が興るのみならず、衆業の鬱合や個人企琴忙戯 ては資本幼の範囲が不明確であったりする踊係上、之のみを以つて中小工業の範囲を恵める棉準とするととは困難であ る。最後忙使用職工数の多寡忙依って定めることも、工業の穏和に依って機械力と弊働カとの使血の割合に葺異があつた りして必ずしも漣常ではない。ノ終し乍ら使用職工歎は調査も容易であり、且之を以て棟準とすることの難鮎も他の場合に 比較すれば制令に少いから通常.は便宜上使用職工の多忍を以て工菜者の大小の棲牢としてゐる楼である。﹂︵入江弘、中小

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\ 工業の統制に就て、社食政策時報、昭和九年五月駅、九≡貰︶∂ 右の引用文は児づ生産設備、投下資本、使糊職工数の内その鵬つだけを棟識に探棒することに鍵鮎があること を断定してゐる。しかしこれ等三者を綜合して仙つの標準に引直すことは無名数となつて意味を持たないから、 主として調査技術上の便宜の秋期から使用職工数をとるものと考へられる。エ柴以外の乗務を余栄する従業員、 而も職工以外の異質的な従業員伊階暦の決定不明確さ、更に前節にも言した如く、資本金報や生産設備大にし で使用機土敵小なるエ場等、考へれば、この梗識が他に比して特に優れてゐるとは云へない。要は中小耳菜の異 質性をも含んで表現し得る畳的梗識を求める鮎に存するのであつで、生産諸條件の組合せ、従って文中小工糞の 存立傑件が大工黄のそれらと性格を異にすることが明らかにされゝば足りる○ 若しも咄大工場は多数の平行的小工場竺の屋根の下に集めにに過ぎなく、機械設備の節約や協葉的分柴の利 益が存せす、従って小工業髭単純に加算すれば、大工柴となるむのであるならば、前述の諸墟識−間の封應踊係は 舛劇的になるであろう、然し、現賓に於てはか∼る事例は甚だ稀である。そこに凱酢が存せざ各を得ない。撰し て然らば、諸棟識の中の何れの∵竺選ぶかは、軍に羽衣技術上の便宜の問嶺ではなく、理論的解明をも必要とす ることになるであらう︵例へば、平井築太郎、販貸組織の更改と繹僚機構、昭和十≡隼、讐−讐ハ貴参照︶。然し乍ら理 論上は兎に角として葦澄的には何等かの判應闘係の布衣の程度を兜づ明らかにすることが望ましい。 ヰ小工魔の劇、分析

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第 一 義 資本階級別と従栗員階級別との工場数に依る封應関係

東 京 市

高松高等南東撃校紀元二千六官牢記念論文集 従業員楷級l工 吸 数

別工場虜麒、憎分針誉分霊

組 数 1 人 2 − 4 5−10 11−.15 16._ 30 31・− 50 51−1〔〉0 101・−・200 201・−5〕0 501−1000 1001人以上 二 未 開 上 大−阪 市

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終 三 菱

資本階級別と従業員階級別との生産慣額に依る封應蘭係

東 京 市

中小工集の一分析 第 四 表 同 上 大 阪 市 ‖ 23.421 組 数

ー,07’顎1033…

組 数 骨組未満 山・甘一義.甘 五首一一・守 一・〒−二千 二千一五千 五千−−一周 一周一五萬 包蔵−一十謁 半熟一五十萬 五十親閲以_ヒ 1凱二1; 人

1.08

1.25 2い11 410 4。.14 …;…二;5 11− 15 16__ 30

62,912 131,901 280,685

612,216 1,769,656 12‖60 6.83 17.64 5〕.16

8245■2,988,768 100∞I8.608.559

2,065,571 501_−1000 1001人以上

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高聡高等再来聾校紀元二千六官年記念論文集 一≡二 註 蚤で注云ふ迄もなく封應鰯係が間塩なのであるから、資本金何防未満の多数の中小工葵が全生産額や椎葉員数辱の僅 かな割合を占めてゐる忙過ぎぬと云ふ様なことが問題なのではない。卑虞額等を級別したる彼・その如何なる扱が資本 の如何なる放と相対臆するかが間組なのである。両替忙は、資本金叡級別と従業人員級別−而も後者は詳細ならず ・・・・ことのみ記載されてゐるから、この両者の封應幽係だけを考赦する。 発表以下、大阪市の諸表は副菜及び内職ハ工場スは磯容赦ユハ凶ニ〓ハ、生産観官五十万彗工賛百十四尚三千臨︶を合 吏ず。級別の叡逃がないからである。副菜︵生活賛料獲怨の魔の補助的役割を有し、常忙本業に附帯する替葉若くほ職 菜、とす︶及び内職ハ本来、別巻久は其の他の作塞の片手尚忙螢む仕事たして必ずしも本業久は副業を前捉とせぬ、とす る︶の範幽に威ては酎市間妄ない。例へば∵白光蘭が自己販繁用米を精白する場合、大阪市は之を副業と希倣し︵大 阪府調査雫二〇貞︶、副業衷へ移して加工修理忙含ましめないk反し、東京市は之を加工修理本紫としてゐる︵東京市 調査聾、七四貢︶。 壁二衷の生産椴叡は加工及び修理の工賃を含まず。中小上兼に於て比較的大なるそれらを除外す去のは如何とも考へ られるが、一方、中小工業の使用する原料勧料申忙は大工業の製造品が多く、他方、エ婁統酎表に基いて論ぜられる著 述は生産額中に加工長を食まず、それ辱との比較の倣甘上暫く右の如くする。偲し加工好を加へても百分此K於ては大 差は生じない。 大阪市工基調査沓に放ては資本金血千園未満を小工柴ハエ場︶、両手園以上五十萬園未満を中工業︵土場︶、五十 萬園以上を大工柴︵工場︶としてゐる。資本金の各教則に封應する提発展級別の仙皆表は第帆表乃至第五表の通り であるが、今右の中小工蔑に封應する従兼良の概容の級を尋ねてみよう。先づ小工菜のエ場数︵束京市川囲●∴

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大賢完。○こ、蓮倍腐︵束京望。○、大賢二。竺︶、及び原動機店力痕︵雲市真︶は凡て葉里 人若しくは千川人の級の中間に菜してゐ、る。級に間威する構普分比が凡て親閲隔の問に等辟無を以て分布 ○ してゐるものと恨党すれば、嘉記の構成百分比は、それぐ誉二。貿、三・二人、丁五人、二。芙、及び 丁五人に詔常する。 、 \−︰ ㌧“J .∴

繊倒蒋藍蒜蕃勝取滞璧冒8淘瞥藩■望遠王讐盛璧憲T−泌∴期責

中小工業の一分析 〓ニ三

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次に右の距離分布の仮定を嫡用して、従業員数別中工柴の限界を推定する。中工場の工場数︵東京市五瓦。六、 大阪市川五。川二︶、生産償揖︵束束帯川九ヱ、大阪苗凶七◎川二︶、及び原動機馬力数︵東京市三打。九︶が綻柴員 級別に於て研威する級はそれん1、五叫−一〇〇人、叫○叫1二〇〇人、茸∵1叫00人、㌦C∵1二〇〇人、 及び∴〇一−二〇〇人であつて、各級内の推定位遷は、それ′川1各々山00人、山三C人、八八人、叫 叫 叫人、 及び⋮五六人である。 斯くて封應摘係が舛山的でなく、〟義的に決定され得ざる樺庶に裁て、概忍の立言を為し得たと考へられ′る。 而してその程度に裁ては不明であつても、凱聴そのことに放ては充分に前に預期したところである。然しなが ら、それにも拘らす、大阪市の須木金級別の小工業は約二大程度、申工業は仙00人前後と目安々置いてもよい のではないかと思はれる。通常、中小の級の軍都を三十人程度に持って釆る慣例に封し、又工場統計森不記載士 場∬人未満に封し、大阪市工柴調黍書の中小工柴が持つ意味が甚しく特殊的であることむ太閤明らかにし毎たか と思ふ。以下右の立場を念頭に置いて中小工柴の若干の特異性を分出する。︵詰︶ 註 大阪市が昭和十二年十二月末現在忙於ける市内所在の金属工業及び機械器具工‡を調査した際には、登本金五箇閻末 端を小工業、静移啓三〇人未満を小工業として粍割表示する ︵大阪市役所編、大阪帝王業経営調査葦 − 昭和十二年、 昭和十五年三月数行︶。然し区別の理由Kは何等鰭れてゐるととろがない。 命、大場氏は中小工業概念の求め方に戯て痕自の見解を展開され、結局 ﹁∴︰・小工業之は何であろか。それを典型的 形態に於て促へて、とれに概念的表現を輿へて如かねばならぬ。最初忙菅々は現代の劇国民経済の上のエ葉虫塵界仝膿 ● 満載高等商業撃校紀元二千六官牢記念論文箆 〓二四

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第 六 表 資本階級別偶人企業組織上場 (東京†【j) 度忙仙致してゐる。エ婁奴に於て大なる割合を占める小工業の殆んど全部が個人企業であるに勤し、僅かな割合の大工 業からその大部分を引去っても、会規のエ婁数の上忙は些したる影響を及ぼさないからである。囚に大場氏は、封建制 経済時代に於ける手工業別経済の性格的特徴を、観客生産、手工中心従って元本僅少、及び生計維持目的に求められ、 次いでその攣質塀象を論じたる後、それ等が現代の個人的替莫組織忙於て多分に見出される鮎に中小工業概念規定の本 質的モメンーを置かれてゐるものゝ如くである。そこでは、手工菜を機械別工場工業に封立せしめる様な生産技術的枇 別段階の最高位が何であるかを把超し狩る等である。かゝる把捉の上に小工業概念は成立する。﹂と断定せられる ︵大塚 はそこに個人主脳例の純紙形態が支配的鋏繁度、たとへぼ九〇%以上の分布状態を示してゐるところの自己境木額規模 で基の各段階忙於ける所有的組織形態の各種叛の分布状態を検討する串とする。かゝる事績をとること忙よつて、菅々 を通観して、そこ忙存在する無数の猫立計算的懲業組織の自己資本を若干数の規模別段階に分矩的に排列し、次にそと 中小工業の 山分析 \

\、

種別 級 個 階 封 別 人 於 け る 累 加 官 分 上ヒ \ ト企 某組織全工場 各草鬱組数 工場数の割合 級 別 組 数 首 蹴 東 浦 一・甘一義∴ 首 五∴ 甘一−・守 一 千−−・ニ 千 二 千一義:=〒 五.千一一・筒 山 筒一二諷 筒 五 萬一寸薗 十 萬一五十萬 五十蘭随以上 叫ニ〓九 〓嘩,小工糞経済論、昭和 十四年、四九貢︶。 自己資本に就て疑問があ り、エ場之工業との混同の 恐れがあるけれども、試み 忙東京市工業調査の企米紙 織を見れば節六表の通りで あって、前に揚げた菟二藤 乃至第二表の鵜成状態と高

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る℃この雨比率とも中小に於ける種大であつて、例へば東京市の百園未満の級に於ては前者は 鵬二川六。七%、 後者は九八川・〇解にも達する。存の蛮本金は暦地調査によつて得られたのであつて、固定費廉としては、工場 事紡所、倉頗、造作、敷地、螢薬用什器、船舶、自動車、自輔車、権利金、保詮金等の評慣を、造柏資本としで は、手持の材料年製品、製品、燃料の時慣、、営巣資金としての手持金、預金、蔚掛金、有償詑券及受取手形並に 其の他の帆樺等の慣格を集計した桝調常襲財厳で功って、家計との混同なきやう憫に注意しで調奄されて居り、 叉元入資本金としての貨幣嚇でも花い。 高松甘同等商業撃校紀元二千六官牢記念論文集 一三六 念とは勿論解されてはゐなく、工業の大規模化と企葉形憩の替展との閑聯に着目された卓越せる軋解であるとは考へら れるが、中世都南の手工業は、洋酒史上有の如き規定を以てして充分なりやに就ては疑問が存する。 lニ中小工業の特異性若干 以上述べ来った詔鮎登別捉として、両調査苔に基き、資本金額を以て置別棟識とする中小工柴の荒†の特異性 を摘出しでみやう。尤もこの小論では詳細に取扱ふことはⅢ釆恵いので、資本、利潤、諸費用、収入等に就て大 倍の描需を試みるに止める。 第七表及び第八表に於て第劇に著しく日立ってゐるのは中小工業の利益率が極めて高いことである。この利潤 率は云ふ迄もなく、堂義薗=;○ 寿メ 鞍騰 樺班 埋倒

で算定され、前者は資本回紬率、後者は費用率壱名付け得られ

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却説、表に姦策に於ける資本珂時季逓増の式としで欝られてゐるものに、遍蔑普鮎詐

警で雷晋従って、痔乞醤碑芸遺骨㌣

調抽綿謂がある。此鷹に云ふ収入嘉仕官

所要資本の小なることは、収入に比して資本の小なるこせを意味し、絶資本回樽率の大なることを示す。この式 からして、先づ固定資本の大住るエ幾程、収入の増加に件ふ総資本同相挙が大なることが軋らかとなる。乍然こ の式の物許ふ右の意味が直ちに上記工柴の規模別相互間に通用され得るであろうか。換言すれば、それ等の増減 は摘定資本増減の飛躇芥言ぐ の蓮祈的餞域に於て行はれるのであjか。資本回粗密を椅癒せしめる為に同定資本 を滅爾することも屡々推奨せられる。それとの関係如何。上記の式では固定資本は輿へられたるものとしてあり、 その下に於て考察が加へられる。仮令、生産、版式、収入の増加に伴ふ流通資本の攣劫に照應して固定資本の増 加が行はれるとしても、その掲封綱は殆んど無税 せられてゐる。蓋し固定資本はかゝるものとして、総額に於て 把捉されるところに、基本的な特性をもつで概念されてゐるからである。然るに後の立言は、収入を一定して、 企柴に於ける級固定費本の縮減を主張してゐる。斯くて、固定資本紘額剛定の下に於ける操業度の増減に件ふ資本 同相密の間毯と、国定資本の増減即ち経営規模の大小の下に於ける資本回帖率の問題とは別個に取扱はれること を要する。山大工場の桐定設備を幾多の小工場へ分属せしめて前と異なる損柴度を考へる程度の問題ではない。 後者の問題に就て留意すべきは榊走資本と造抽資本との耕戌の割合が如何に選ってゐても殆んど関係を持たない 中小工業の㌻分析 一三七

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第 九 表 資本階級別資本構成 東 京 市 高松高等商顎壊校紀元二千六青年記念論文壌 ごこ八

\\\紋別 鱗鹿\、

Ⅰ′Ⅱ Ⅱ 皿 V l11Ⅱ Ⅷ Ⅸ Ⅹ

e86 68.9 6ア15 6e3 694 684 680 663 624 670 31.4 31.1 32。5 31/7 306 316 320 33■7 376 330 固 定 ′ 運 時 鮎である。資本組成の差異は上述の範囲に於ては操柴度と脚係を有し、その限り に於て回柑率の上に影響軒及ぼすのみである。放資本の縫封額が問題なのであ り、而も換葉度と叫應弼立した収入総額が問題なのである。番葦、第九表に示す 如く、中小工発と大工柴との間には各々資本組成上の割合の差異は存しない。こ の鮎は屡々看過されてゐる?従って問題は元へ戻つで、資本総額の甚しく少額な ることと収入組覇が比較的犬なることの間に如何なる関係1上述の操業度概念以 外の特殊な闘係−が存するかといふ、一見極めて箪純にして而もその蟹複無なる 間勉となる。率直に云って、筆窟は之に封し、充分売る解答を輿へ難い。生産、 放資、代金回収及び其他の諸方法と回幡期間、製品の品柾、後述する加工賃割合 の大小、資本化されぎる兼務熱心性等々、に就ての研究を加へねばなうないが、 今は中小土葉の特異性が見らるべき二組角を指摘するに止め後段に於てその二つ 三つにつき考察してみよう。 次に費用率﹂原偵係数、生産琴撃とも呼ばれてゐるーが中小工業に於て高率で あることに就ても大槻右と同様な議論がなされ得る。

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第 十 衣 資本階級別経費構成比率 東京市 中小工染の仙分析 修繕及釣部費 原料材料消費斬 燃料及動力費 楓 粉 及 公 課 1.3 1.3 1.2 1。0 詔 ノ哲業費 利 子 及植樹昏 ー 、 ー ■● 8 4 4 3 ︵u ■U O O 9 q︶ qル 8 3 3 3 3 3 一 すべきである。然るに云ふまでも 一三九 昭和七年の東京市の調査の結炎で は、固定費本と儲蘭審本との組成 の割合に相違が存しなかっただけ でなく、第十表に示す如く、費用 構成申、固定費と看倣さるべき地 代及場賃の特に小工共に於ける大 きさは、租税及公課、修粍費及鋪 却費、諸利子等の固定費の大きさ の較差を超過し、反封に比例費的 性質を多分に帯びる蟹銀及給料に 於ては却って小さい割合を示して ゐる。従って仮りに資本絶額を同 額とすれば、中小工柴のカが大工 柴より高率の費用蕗城の傾向を示

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なく中小工柴の資本総額は小瑚であるから、扱柴度の上から云へば寧ろ費川逓増の方向を辿ちぎるを得ないであ らう。青柳僻格の製品は収入組瑚の減少を招来せしめるであろう。けれども等質は眈に前に見た過小、中小工柴の 費本圃楯率は収入絶鯛の減少を許容せや、結局操業度の欒化に基く費用逓減の問題を離れで、総資本回拍車の高 度化に伴ふ絶賛川檜加を滑らしてかるものと云はねばならない。上述せる如き大工業す同¶平面上に立っての挽 柴度観念から脱して、中小工業の経営統制の態様が間闇祀されぬばならぬ繹がミでも明らかとなる。 以上論じ米つにところは資本回路密及び費印率の高率を見て、軒小工柴が大工業から分たれて特に研究される べき出張鮎を明らかにせんとしたのである。然しそれ等の較差即ち利潤率が何故に高率を緋持するかの理由に裁 ては直接的に賜れてゐない。次に少しく之を諭する。 如何にも袈に示された利益率は高率ではある。然し之右二工場懲り平均利益金の紙料額に就て見れば著しく小 額であつて、東京市の錆五扱、大阪市の第咽級以下は一ケ年一千園に満たない。而も他方に放て大工業に比して 労働賃銀の低廉なることは薇ふべくもない。東京市の調沓に於ては賃銀及給料は、貰際に支彿ひ又は給興した資 質の級額を記入すケしと、随って、歩檜、賞輿、被服、食事、住居等級ての慣格を記入すること、伸し、家族椎 葉良の分に封しては貴鉄又は給料として支給したもの∼外は之を省くことを明記してゐる︵前掲雫瀾l翼︶。仙 人覚り収入が僅少であるからと登茶へ、職工従劾︵資本金別最上級にこ於ては従弟数は甚だ少く中小草葉がその養成 機餉で偽ると見られぬこともない。但し逆に中小工業者が大工場の職工出身者である藩密は我が図に於ては甚だ 高聡高等商業畢校紀元二千六官牢記念論文集

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多い︶二人普り袋銀は最下級に於ては二、三百園以上なるに勤し、液上級に於ては軸千鳳に近い。而も之は紙袋 銀が凡て機工及徒弟に支給されたものとしての計算でぁつて、資本金五萬園を限度として急激な欒調を示してゐ 冬ところの家族総菜良︵例へば、太政市二萬人に封する二三人、東京軍二萬人に封するヤ≡五人の如し︶をも含 めに紙従署員数で以て之を除してみれば、第七表及び請人表に示す如く、仙人蕾り叫ケ年百園、.鵬ケ月十鼠以下 の汲め出現の意外に多いことに飽かざるを得ないq十工場像芳年利益一千園兼備の工場又は職場に於て、徒弟及 家族従学良の故低生活痩の観鮎から考へセ捜得利益の中には多分に発想的性格が合よれてゐると云はぎるを得な い。余業及び副業の場合を除外レてもこのことは重富するでめろうと思はれる。 この等の諸鮎に鑑みる場合には、中小工巣の所謂生薬性乃至家光性が東面に現れて釆、猫立の事菜主膿者が特 定の個人的枚能を発雷して、その妻子その他の眠られ㌍補助者と共に生活維持又は家産維持の目的を以ってエ菜 を行つ︹ゐる挙が認められる。それは利潤追求の企東組蹴鰻ではないと云へる。尤も生業は常に必すしも正業を 意味しない。即ち∵保感官れざる生活の故低水準以下に追込まれんとする者の絶望的な柴拷執芯とその不前行馬 は、兎角寛恕の日を以て挑められるからである。その補助的使用者たる藤働者の労働條件と衛生稲利雄設の劣等 さ、封市場活動に於ける零利追求さに於てである。叉ハニカに於ては生薬性が主張されるのに封し、他方に於で は、中小工発の所謂中産階級性が歴々冷評せられでゐる。︵例へぼ、ふ嵐嗣郎、我が 小工業開腹侍頼駅、昭和†四年四月、山仙十﹂■ニ○真︶。解し、中産の意味及び限度如何にもよるけれども、上記の 中小工染の 劇分析 一川 ︼

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高聡高等商業撃改組元〓千六官牢記念論文集 二川二 両調査の嘉すところによれば、全工場数の約葦%は一ケ年の利挙ハ∵七百園以下であつて、これ等をむ包括して 中萩階級性を云為するのは少し行過ぎであらう。家族椎葉員が急速な減少を示し始める資本金革丁園以.上の親を 借りに探ってみれば、資本金五寸篤胤未満に至るまで、年利釜二千園以上であつて、中産階級の意味が明瞭に現 れると思はれるのであるが、前述の生柴件概念を之に冶用することは国雄であろう。中・小工柴概念以外に申・ 大工発概念が、この観鮎から見た範固に於ても考へられねばならぬであうっ。 右の如く低質銀の色彩を多分に帯びた低利潤の屠が極めて麟範園に亘って存在すること∼、同時にそれらの生 産額がエ英紙生産額に於て僅少なる割合を占めでゐる賓驚から見て、中小工業は工発生床上の盈要性を有ゼす、 それは寧ろ本質的には労働問題なりとして中小工柴を限定する行方もあり得るであろう。然しながらこの見解に 於ては、中小工柴を機械生産のエ場制工柴の労働者問題と同成する不完全きがあると共に、叉そも/\その低利 潤なるものが如何なる生産椅遭の下に於て成立し得るのであるかと云ふ耳業生産上の問鴇む明らかにする必単に 迫られるであらう。次に少しくこの方簡に日を晒する。 前にる述べた通り、中小工業の資本回梱挙が高率なることも一資本組成の割合が大工発と廻りなく而も阿先資本 の絶対額が少なること等を考慮すれば、中小工業の費相棒成比率中、哀例費たる尿料費が占める割合は、低質鋭 との闘係上からも相倍大なるべき筈である。然るに事賛は之に反し、第十表に示す如く、東京市の資本金級別第 三級よでは特に六〇〆に満たす﹂著しく低率である。.これは如何なる生産上の理由に基くものであちうか。数へ

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上げれば電々あるであらうけれども、筆者はその主たる理由を加工修理費割合の優位なることに求める。両市の

調査の結果によ領ば、第七表及び鈴八表に示す如く、生窟紙額の中加工賃が占める割合は、第九激が僅かな例外

をなす外﹂資本金が増加するに従ひ規則存しい欒化を点し、五〇璽飽から二転董に逓減してゐる。加工費は生産

倍額の二僧以上から〇・〇四偶に減少してゐる。東京市の調査昏に明記してあるところに依れば、製造とは、原

料と名栴を共にする物品を製作すかの意であり、加エとは、原料と名栴を異にしないが、之に欒追、装飾、精製、

仕上げ、仕別け、包装等の作覚猷加へる揚合を指鵬し、修撃とは物品の破損を踵つで原理に役せしむる過程を指

すのである︵前掲雫四山東︶。加工修循の意味は右の如くであつて、このことが直ちに原料材料費の僅少を招来

せしめるとは云へないかも知れない。然し製造の場合は、原料材料の購入嚢却が件ひ、加エの場合にはそれが僅

かであるといふ傾向は否定し難いであろうと思はれる。小池に工発生率の配合的構造に澱ける中小工柴の仙特異性

が見られる。

季節品、流行品、特殊契術品∵精密工業晶■組立工薬品の生産に於ける中小工柴の特典腱を分析する焉には、

エ柴の尋薬別の調査資料を掲げて詳細に之を行ふを要し∵﹂の小論では論外に置くが、紆臍の張展に件ふ財貨の

橿類の豊富とそれ等の新櫨財貸の修籍といふ職能につき、多数の中小工菜満動の分野が開けて兼てゐることは右

の修繕工賃に現れでゐる。

原材料の貸輿を受け、製造嘉くは加工修踵を委託されて加工賃を得る場合、原材料の提供者が鵬般の最終治安

中小工幾の山分析 二門三

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着であり1、所謂手間賃仕事であることも考べられない.ではないが、叫放では主とレてそれは問屋たる商柴資本家で あり、叉問屋制工柴の欒質王る下請工柴制に於ける元方工場であると云ってもよい。その理由は資本金級別の中 位に位し、相嘗の機械設備をも有する工場制工柴に於r、原料と加工食の右の様な傾向が認められるからであ る。尤も問屋驚くは元方工場に封する中小工柴の役儀性の的確なる程度に就ては右を以つでしては云ふ迄もなく 充分でない。例へば、昭和十剛年に束東浦が問屋制工乗組絨に依る十人未満の小工場三、〇二二の調慮を行った 際、加エのみに従事する工場数は二、〇七ニ﹁原材料を主として問屋から支給されるものは、二、四五六であつ て、前に推定した傾向の程度が小工場に於て大鰐認められるので掛るが、佃それ以外に資金関係の援助、生繹要 具及び工場の貸輿、保鐙金、▲問屋からの文殊状況、他聞屋とめ取引禁止、問屋との取引期間等が全面的に明瞭に ならねばならない。︵乳哀市組合周編、東点市問屋制小耳業調査∵感知十二中二遍1三〇茸蓼瑠︶。下請工業に就ては、 近来極めて注目すべき俊れた研究が、藤凹、小宮山、円珍の諸氏によつで行はれ、そ打威光が着々と敢表されて ゐるが、今はこの間題の内容に慣れる飴裕がない。 以上、自分は輿へられたる資料に基き、中小工薬の著†の特異性をその硯賛的基礎に於て把捉し、以って中小 工柴問題研究の端緒を求めた。自分にとつでは、中小工業は常に大工発との全面的開聯に於て考へられることを 要し、摘もその閲聯は出釆る限り教卦的説明に依って姦付けられることが好ましい。蓋しその閲聯の程度が問題 であると考へられるからでめる。この焉には先づ中小工柴の概念とその範園を規定する必姿があり、大工業と・の 高埜品等商業単校紀元二千六官年記念論文簸 二四囲

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量的直別標級相互間の封應の程磨有明らかにして、資料に記述されてゐる資本金級別の意味を採ら、次いでかゝ る前提の下に中小土糞の特異性の若干を、耳業活動の集計表の相互開聯に於て分出せんとした宣この分析の結果 は右に述べ∵た限り、不充分であり、論じて壷ぎざる鮎が多く、たゞ畢に間番所泰の地位を明かにしたに庇ったけ れども、もと′1多面的にしで錯綜せる中小工柴の研究に於ては﹂、かゝ′る仝鰭的鯛聯に於て、諸問題は一應整理 統合せらるべきことを思ひ、∵㌻兜づ潤筆す谷ことにする? 中小工染の一分析 二川五

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