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環太平洋中世代付加体中の遠洋性堆積物に記録された堆積イベント

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Academic year: 2021

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Title

環太平洋中世代付加体中の遠洋性堆積物に記録された堆積

イベント( はしがき )

Author(s)

小嶋, 智

Report No.

平成8年度-平成9年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2)

 課題番号08640567) 研究成果報告書

Issue Date

1997

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/306

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

研 究 成 果 本研究で得られた成果の一部はすでに学会誌等に公表ずみ,あるいは,印刷中で,それ らのコピーを本報告書の最後に添付したのでそちらをご覧いただきたい.以下の報告で は,今後発表予定の研究成果を述べたい.また,本研究の途上で多くの方々の多大なご支 援を賜った・特に,日本福祉大学の水谷伸治郎教授,名古屋大学大学院理学研究科地球惑 星理学専攻の足立 守教授,与語節生技官,井上弓彦君,坂田祐子さん,安藤暁史君,地 質調査所国際協力室の脇田浩二博士,岐阜大学教育学部地学教室の川上紳一助教授,同大 学工学部土木工学科の夫人憲二教授には本研究で扱った砕屑岩層のみならず,広く美濃帯 全体の地質について日頃から議論頂いている.ここに記して感謝したい. 1.はじめに 環太平洋を取り巻く造山帯には古生代∼中生代にかけての層状チャートが広く分布して いる・これらのチャート層中には租粒砕屑物は含まれていないと考えられてきた.しか し,美濃帯南部の尾崎一雨他地域や上麻生地域には,まれに,砕屑岩層を挟む三畳紀層状 チャートが分布している(Kida,1979;安藤,1988;Tsukamoto,1989;Kakuwa,1991;水谷・ 小井土,1992)・また,Wakiitaetal.(1994)はインドネシア,スラウェシ島の白亜紀層 状チャート中に挟まれる砂岩層を記載した・さらに近年,Kqjimaetal・(1996;inpress) は,ロシア極東地域,サマルカ帯の三畳紀層状チャートにも砕屑岩層が挟まれることを報 告している・これらの砕屑岩層の起源を明らかにし,その堆積メカニズムを解明すること は,チャートの堆積していた海洋や堆積盆の環境変化・発達史を考える上で重要な手がか りを与えることが期待される・本報告ではこれら砕屑岩層のうち,これまで断片的に報告 されてきた美濃帯南部のものについて,産状・岩石学的特徴・放散虫年代を記載し,今後 の研究の基礎データとしたい. 2.地質概説 西南日本内帯の美濃帯(Fig.1)には,主として,古生代後期の石灰岩・チャートとそ れらに密接に伴われる緑色岩,三畳紀∼ジュラ紀のチャート・砕屑岩類,およびそれらの ブロックヤシートを含むメランジュが分布し,ジュラ紀∼白亜紀前期にアジア大陸東縁に おける付加作用により形成されたと考えられている(例えば,Mizutani,1995).本報告で

扱う美濃帯南部には,Wakita(1988)が上麻生ユニットとした,三畳紀∼ジュラ紀前期に

かけての層状チャートとそれを覆うジュラ紀中期の珪質頁岩,および砕屑岩類が分布して いる・これらの地層は,スラストで何度も繰り返し(例えば,Yaoetal.,1980;木戸, 1982),さらにその後の招曲活動により,招曲軸が西にプランジした馬蹄形の分布を呈し ている(Mizutani,1964;近藤・足立,1975;Fig.2).

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