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波長選択・複合化による放射加熱乾燥プロセスの高効率化に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

波長選択・複合化による放射加熱乾燥プロセスの高効率化

に関する研究( はしがき )

Author(s)

西村, 誠

Report No.

平成10年度-平成11年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号10650742) 研究成果報告書

Issue Date

1999

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/418

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

はしがき

赤外線を熱源として利用する放射加熱,乾燥プロセスは,とくにクリーンさ を求められる諸分野で古くより幅広く応用されている。最近では,赤外線の中

でや数100度の熱源からの遠赤外線がより有効であると言われ,各種加熱,

乾燥プロセスに盛んに利用されつつある。このような傾向はとくに日本におい て顕著である。しかし,遠赤外線の有効性は加熱,乾燥時間の短縮など,エネ ルギー的な面で産業の現場では評価されつつあるもの,工学的観点から定量的 かつ系統的に検討されているとは言い難く,遠赤外線が被加熱物の内部深く浸 透するためなどという科学的根拠のない効果説明などが見受けられる。本研究

者らは,従来より,赤外線を用いた放射加熱,乾燥プロセスにおいては,赤外

線の被加熱物内部への透過を分光学的に取り扱う必要があるという観点から, ガラスの放射加熱,有機溶剤の放射加熱蒸発,PVA水溶液塗膜の放射加熱乾燥 など,いくつかの理論的,実験的研究を行なってきた。これらの研究より,赤 外線源(放射加熱源)の分光射出特性と被加熱物の分光吸収特性の組み合わせ が内部透過を支配しており,加熱,乾燥プロセスを定量的に評価する上で重要 な因子であることがある程度明確になりつつある。しかし,物質移動を伴う乾 燥プロセスでは,被加熱物の分光吸収特性が乾燥過程で変化する,被加熱物内 に移動境界を持つ,など複雑な因子を含んでおり,理論解析は不十分なままで, 内部透過と乾燥特性の関係はいまだ明らかになっていない。 本研究では,半透過性含水微粒子層の放射加熱乾燥プロセスを対象系として 層内の分光放射伝達モデルを考えて熱・物質移動の理論的解析を行ない,各種 条件下での数値計算よりプロセスを定量的に評価し,赤外線源,被加熱物に関 する諸因子などの乾燥特性への寄与,効果を理論的,実験的に明らかにするこ とを目的とした。その際,赤外線源の分光射出特性と被加熱物の分光吸収特性 の組み合わせに基づく選択,複合化による高効率化の可能性を明確にすること, および乾燥プロセスの最適設計に資する基礎指針を提案することを主なる課題

(3)

とした。

研究の結果を本報告書に記述するが,一定の成果を得たものの,幾多の不十 分な点が残されており,本研究はいまだ完成されていない。今後,一理論解析も 含めてさら継続して研究を進め,成果を積み上げていくことにしたい。

参照

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