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副看護師長が捉える看護師長補佐の役割

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Academic year: 2021

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様式2号(第5条関係)

修 士 論 文 要 旨

看護学専攻 実践基盤看護学分野 看護管理学領域 学籍番号 215606 氏 名 安井 千枝 論文題目 副看護師長が捉える看護師長補佐の役割 キーワード 副看護師長、看護師長補佐、副看護師長独自、固定的な役割、流動的な役割 【背景】 医療環境の変化に伴い、病院経営と臨床現場を結ぶ看護師長(以下、師長)の役割は拡大、複雑化し、仕 事量が増大している。このような状況の中、師長の業務を補佐し看護業務の円滑な推進を図る事を目的とし て、平成4年頃より副看護師長(以下、副師長)が設置された。副師長は立場上の責任と他者からの期待が 大きい中で心身の疲弊を感じ、自信喪失やバーンアウトに陥る可能性が高い。また、副師長は役割を遂行す る過程で、手探りで役割の範囲を決めている事が報告されている。副師長の役割の1つであり、副師長の中 心的役割でもある師長補佐は、具体的にどのような行為を行うのかイメージしにくく、何をどのように補佐 するのか、具体的な行為は明確ではない。 【目的】 副師長がどのように師長補佐の役割を捉えているのか、実際の現場における具体的な行為を明らかにす る。 【方法】 副師長の語りを帰納的に分析する質的記述的研究方法を用いた。研究対象者は、設置主体が異なる中規模 以上の一般病院に勤務し、3年以上の副師長経験がある5病院10 名とした。平成 29 年2月~3月に半構 造化インタビューによりデータ収集した。逐語録の意味内容を整理しコード化後、コードの共通性と相違性 を比較しながらカテゴリー化した。データ分析においては、看護管理学、社会学の専門家からスーパーバイ ズを受けた。本研究は、三重県立看護大学研究倫理審査会の承認を得て実施した。 【結果】 副師長が捉える師長補佐の役割は、師長とスタッフが相互理解できるよう『師長とスタッフをつなぐ』よ うにしていた。師長の代行をしたり情報提供することで『師長を支える』、ロールモデルになり『スタッフ を育成する』、スタッフをケアし、患者とスタッフの安全に配慮することで『スタッフを支える』ようにし ていた。また、『師長の考えやビジョンに合わせる』ことを大切にし、自己の役割を見出していた。 【考察】 インタビューから導き出されたカテゴリーについて、その内容から2つの軸で分類することができた。2 つの軸とは語られた役割から、横軸には副師長独自または師長と協働とした。また、縦軸は固定的または流 動的とした。副師長独自で固定的な役割は、『師長とスタッフをつなぐ』ことである。この役割を果たすた めには、スタッフに自ら声をかけたり、聞きやすい雰囲気にし情報が入ってきやすいようにすることが大切 である。師長と協働する固定的な役割は、『師長を支える』、『スタッフを育成する』、『スタッフを支える』 ことである。これらの役割は、副師長ならば当然の役割として捉えられていた。師長と協働する流動的な役 割は、『師長の考えやビジョンに合わせる』ことである。副師長は、自己の考えを言えなかったり、自己の 考えを言ったとしても、基本的には師長に合わせるようにしていた。副師長が自己の意見や考えを言いやす い雰囲気づくり、話し合う機会を作る必要がある。副師長独自で流動的な役割については、今回の調査では 該当する語りはなかったが、副師長の成長には重要な役割であると推察される。

参照

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