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膵炎による高度食道狭窄を合併した早期食道癌の1例

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Academic year: 2021

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症性嚢胞では,自然消失例もあるが,治療に関しては, 嚢胞外痩術,内凄術,騨切除術いずれの術式でも良好 な成績にあったが,背景疾患との関連において,慢性 解炎を原因とする場合には,嚢胞の処置だけでは再手 術が必要となる症例があった. 腫虜性嚢胞においては,特に勝癌による二次的な嚢 胞では嚢胞により牌癌がmaskされる例もあり,勝癌 の存在を念頭においた充分な検索が必要であった. 勝嚢胞は単一な疾患ではなく,大部分は基礎疾患の 上に成り立つ現象としての病変である.したがって, 嚢胞にとらわれることなく,背景疾患に対する充分な 把握と,治療を考慮しなければならない. 7.肝細胞癌に対する Embolizationの臨床病理学 的検討 (消化器病センター外科〉上田 哲哉 術前に肝細胞癌のviabilityを低下させてから,切除 するという術前TAE併用切除療法の試みが,諸施設 において行われてきている.当センターでも16例施行 されており,その切除標本を病理組織学的に検討した ので報告する.主結節に対するTAEの効果は認めら れ, 15例中3例が100%壊死に陥り, 80%以上の壊死が 10例に認められた.被膜部腫蕩の残存は10例に認めら れ,ほとんど効果を得られなかった.被膜外浸潤,門 脈腫蕩栓にも同様にほとんど効果は得られなかった. 娘結節に関しては,4mm程度の完全に被包化されたも のには効果があったが,あまり効果は得られなかった. それら効果のない腫蕩に対しての今後の検討が必要で あると思われた. 8.胃病変における超音波内視鏡の有用性 (消化器病センター内科〉伊藤弥生 目的:正常胃壁の超音波解析を行ない,これに基づ いた胃癌の深達度と病理組織上のそれを対比し,本法 の正診率を検討した. 結果:正常胃壁は,剥離実験・針刺入実験より 6層 構造として観察された.早期癌,進行癌を含めた39例 について検討したところ,進行癌の正診率はほぼ100% であった.早期癌では隆起型の場合80%であったのに 対して陥凹型は32%だった.また誤診例中87%が実際 よりも深く読んで、いた. 考察.陥凹型早期癌に誤診が多い理由は,併存する 潰蕩や廠痕のために層の断裂や線維化,細胞浸潤を生 じ,これが超音波上癌浸潤との鑑別を困難とし,実際 よりも深く読んでいた.粘膜下腫蕩や胃外性圧排につ いては,本法は最も良い適応であるが,胃癌について 57 は特に陥凹型の診断率をあげるために更に検討を加え たい.

9

.

肝硬変患者における胃粘膜血行動態の検討 (消化器病センター内科〉足立ヒトミ 肝硬変に合変する胃病変の成因を追求するため胃粘 膜血行動態の検討を行なった. 方法:水素クリアンス法 (H法〉により体上部大湾 前庭部大湾の2点、で,臓器反射スペクトル法(S法〉を 用い胃内7点で測定した.また一部の例は両法を同時 測定した. 対象:control群(C群〉はH法35例, S法31例,同 時測定12例で, LC群は H法51例, S法35例,同時測定 16例である. 結果:H法ではLC群で体部血流が低下し前庭部と 差がなかったが,

S

法での

IHB

値(血液量〉は

C

群,

LC

群とも体部が前庭部に比べ高かった.また

LS0

2値 は

LC

群で低下傾向がみられた.同時測定例では

LC

群の体部大奪のみ血流量と

IHB

値の相関がなかった. またLC群で体部発赤(+)群と(一〉群を比較すると 発赤(十〉群が血沈量が低下し

IHB

値が高かった. 結 論 :

LC

では胃体部血流低下の割に血液量は多く 酸素飽和度低下があり,胃体部血流うっ滞が示唆され た.LCの体部粘膜発赤には血流うっ滞の関与がある と思われた.

1

0

.

症候性および無症候性原発性胆汁性肝硬変症の 比較検討 (消化器病センター内科〕金子 篤子 昭和47年から59年に当科で観察した原発性胆汁性肝 硬変26例を症候性 (S),無症候性 (A)群に分け比較検 討した.S群14例A群12例.初診時S群47.9歳A群 51.0歳.男女比3対23.S群で総ビリルビン, ICG,血 清銅が,A群でIgMが高値.血清胆汁酸分画はS群 で 胆汁うっ滞パターンでA群はほぼ一常.組織はS群の 66.7%がScheuerのStage III以上, A群 は 全 例 Stage 1でplasma cellの浸潤が目立ったがIgMと plasma cel1聞に相関はなかった.S群の36.7%が発症 後平均5.9年で死亡

. A

群の半数が肝障害発現後平均 1.9年で、症候性へ移行,他の半数は平均4.7年の経過期 間で無症候性状態が継続していた. 11.騨炎による高度食道狭窄を合併した早期食道癌 のl例 (中山記念胃腸科病院〉 山 本 雅 一 , 林 恒 男 , 田 中 精 一 矢 川 彰 治 , 辻 村 深 治 -677ー

(2)

5

8

(消化器病センター〕井手博子 患者は

4

8

歳,男性.主訴は心寓部痛,背部痛,っか え感です.大酒家で,

s

革炎, 胃潰蕩にて,昭和

5

8

8

月より外来で経過を追っており,

5

9

6

月,外来内視 鏡検査にて表在型食道癌と診断.

7

月入院

.X

線像, 内視鏡検査にて,下部食道に良性炎症性疾患によると 思われる高度狭窄を合併し手術所見からも,豚炎によ る食道狭窄と考えられた.繰り返した勝炎発作により, 炎症が大動脈,食道周囲の抵抗減弱部に沿って上行し 縦隔内へ達したと思われた症例を報告した.

1

2

.

食道癌治療ー食道抜去症例の検討一 (濁協医科大学第2外科〉 門 馬 公 経 , 門 脇 淳 , 田 島 芳 雄 教室で、経験した食道癌症例は

1

9

7

4

年以来

8

1

例で,切 除例は

5

1

(

6

3

.

0

%

)

と低率であるが,最近

3

年間で は

75%

に向上した.その理由の

1

つに高齢者や低肺機 能例で,従来切除不能例とされていた中に食道抜去法 で主病巣の切除が可能となった事が挙げられる. 我々の経験した食道抜去法は9例で,

6

0

歳代4例,

7

0

歳以上5例である.病巣部位別ではCε3例, 1mEi l例, EiあるいはEiEa5例である.食道抜去となっ た理由は,喉食摘出後の再建が3例で,他の6例は肺 機能障害例か高齢に加え低肺機能のある症例であっ た.術後合併症は, Ceで咽頭胃吻合を行なった3例は 経過良好であったが,胸部食道癌症例では4例に縦隔 出血,縦隔炎,肺合併症および循環系障害などの合併 症を併発した.手術死亡例はなく,手術後5例に両鎖 骨上富,上縦隔に対し放射線照射を行なった. 手術に際しては横隔膜食道裂孔部を十分に開大して 縦隔内操作を行なうことが重要である.

1

3

.

最近10年間の食道癌治療の経験 (都立駒込病院外科〉 岩 塚 油 雄 , 吉 田 操,増山 克 病院開設以来約

1

0

年間に当科に入院した食道癌症例 は

2

7

7

例で,そのうち切除し得た症例は

1

9

2

例,切除率 は

69%

である.直接死亡例は

1

0

年で直死率は

5.2%

で あった.これら切除例の占居部位はやはり 1mが

9

7

54%

と多く,ついでEi,luの順であった.ほとんどが 右開胸であるが,下部食道癌などでは左開胸も

1

7

例あ り,また,全身状態,年齢などを考慮して非開胸抜去 法によったものも

2

0

例を数える.

6

0

歳台が

44%

と多い が,

8

0

歳以上の高齢者の切除も

3%

と多い.胸部食道 癌の

5

年生存率は

5

年以上経過例

6

6

例 で

7.2%

と悪い が,これはStill,N例が多く,両者で

1

5

7

例,

85%

-678

占めることによると考えられる.最近は,遠隔成績向 上のため術前の化学療法を併用する例もあり,好成績 をおさめつつある.

1

4

.

ラット実験食道癌の応用 (日本医科大学第l外科〉 山 下 精 彦 , 笹 島 耕 二 , 田 久 保 海 誉 森 野 一 英 , 岡 崎 滋 樹 , 谷 口 善 郎 高井 淳 , 吉 松 信 彦 , 小 島 範 子 代 田 明 郎 私共はウイスター系ラットにN.sチルーN.アミルニ トロサミン,

0

.

0

0

1

5

%

0

.

0

0

3

%

4-8

週間経口投与 し乳頭腫,早期癌,進行癌を食道のみに発生させ種々 なる検討を加えている. 治療面での検討ではOil-BLM,hinacの効果,特に OHPの三者併用は明らかに有効であった.CDDP単 独と CDDP+OilBLMの併用投与では早期癌,進行癌 の発生を対照群より減少させ治療効果も認められたが 両者間の発生頻度と組織学的効果には差はなかった. 食道癌に対して各種のRiskfactorが考えられてい るが喫煙とエタノールについて検討した.ニコチン投 与では対照群に比して癌腫の発生がやや多い傾向と大 きさも増大し,エタノールは対照群に比し腫蕩の発生 が高く,癌発生もみられ両者とも癌腫の発生に関与す る有力なる根拠があると考えられた. 癌組織と嫌気性解糖とは密接なる関係があり各病変 について組織化学的染色と生化学的定量を試み検討し た

1

5

.

消化性潰蕩に対する迷切術々後の合併症 (広田胃腸病院〉広田 和俊 十二指腸潰療による穿孔や出血症例に対して,幹迷 切 CTruncalV agotomy)がしだいに普及してきてL

る.著者の

2

3

年に及ぶこの術式の臨床から,手術手技 に関係した合併症の体験とその対策について述べた. すなわち,術後裂孔ヘルニアの発生,食道下部液痕輸 による狭窄,絹糸による幽門成形部潰蕩とその出血, 牌門部出血,幽門成形部と肝との癒着による胃内容排 出障害, Stamm型胃痩のノミノレーンによる腸管閉塞,胃 痩周聞のリーケイジ,ホリーのキャセター抜去困難症, 食道穿孔などの実例を提示し,その対策及び防止を手 術手技の面から具体的に論じた.

1

6

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胃アニサキス症

6

例の経験 (鈴木胃腸病院〕 鈴 木 重 弘 , 鈴 木 千 秋 , 鈴 木 重 雄 最近5年 間 に6例8匹の胃アニサキス症を経験し

参照

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脳死肝移植後2例である.生体肝移植のドナーは母親

57 多いに関与していると思われる.  3.原発性胆汁性肝硬変における胆管病変の免疫病

91 症候群で慢性膵炎と硬化性胆管炎の合併例の報告があ るが,本例も今後唾液腺腫脹の出現等に注目する必要 がある.