• 検索結果がありません。

丹毒の統計的観察(第二報) : 特に診療の推移に就て

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "丹毒の統計的観察(第二報) : 特に診療の推移に就て"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

114 東京女面學曾第六同晶晶演由 良。 現症 壁画中等、副直臓痩、皮膚其他の粘膜著しく貧血性なるも出血斑其他の著憂なし。口内 .悪臭気口腔内潰瘍等なく猫樂吾強陽性。.各部淋巴腺は輕度に腫朝し、胸骨下部に叩打痛繋りて、 心外ξ各心膜口にて飾悪血蝉:縮期性雑晋を聴取し・心尖にて最も強度なり。第聯動脈普著 興に四緑す。肺臓著攣なし。腹部李坦にして墜痛なく、肝臓は右乳線では遷れぬも正串線にて、 創恢突起と跨との中問に鯛知u、脾臓は肋骨弓下4横指腫脹す○腹水なし。四肢異常なく、脛骨 .叩打痛.なし。 尿、1貰色、輕濁、酸性、比重IO15、諸定性反懸、ペンス、ジョンス蛋白睦全て陰性、沈渣中 尿酸盤多少櫓加す、糞便異常なし。 血液像・赤血球15G×1G4・白血球 55600,血色素31ザーり値、色素係撒 1・03・血少板敷 ・52500・赤血球不同症・「ポイキロチトーゼ」、「ポリクロマヂ」、有核赤血球、.グン.ズレヒト氏核 影を認め、14y・大の淋巴形成細胞9δ%、10y・大の淋巴細胞5%なり。 直ちに入院し、其後8同に亘る血液稔査により、赤血球130×IO4・vgO×104、白血球60300 一

:16GOO駅頭・而して又常に94タ6以上の淋巴性細胞溜き。灘留め2醐38.C以上なηし

も、以來最高37・4。Cに下降、自繁盛歌も殆ど溝失せり。 而るに入院10日後難覇悪玉D、通船法 を行ひて一時輕済せり。入院30日頃より、再び難聴、頭内搏動感櫓強し、各部淋巴腺も稻ζ肥大 の度を.強め、同時に白血病性網膜炎を起し覗力障碍を訴ふ。心督心尖部にて奔馬性となる040日 以後は膿濫3、4分上昇し、其の問一過性の鼻出血、薗齪出血等ありしも、其他出血性素因を認め .ず、入院50日にして患者の都合により退院せるも、其後僅か13目目に死亡せηとb 療法として入院以來砒素、肝臓溶剤及び輸血等適磨せしも何れも其の効を認めざbき。 36 丹毒の統計的畿察 (第二報) 特に診療の推移に就て 桑 原 く め 我教室の:丹毒の統計的観察の第1報は先に田村教授出本講師によって本學會第23囮例會席上で 報告された。蚊に第2報として其以後即ち昭和10年3月から昭和14年8月末日迄の丹毒患者46名に つき統計的観察を試みると同時に虚聞「プロントジル」の出現によって其療法にも劃然た.る進歩が 示されたので其療法の推移に就いて述べたいと思ふ。 患者総数は46名で男子19名、女子27名で其内入院加療したもの26名である。年齢は5歳未満の 者首位を占め3⑪.0%、6歳乃至20歳が最も少い。季節的には春、冬が最も多く:夏が最も少ない。 一治療成績及豫後は46例中外來治療を行った爲め豫後不明の10名及肺炎を併獲して死の韓蘭をとっ た62歳の女子1名を除く35名に就てみるに、昭和10年及11年の全症例及昭和12年の1例め計14例に 載局所の太陽燈照射及亜鉛華「オレーフ」油塗布出勤酸水の淑布を行った。太陽燈照射同数は5同

一第9巻752一

(2)

東京女騎學會第六同絡會演説 115 乃至12同で解熱蓬に5同以上を要する事は稀である。 李均治癒日数は9・S5日である。 昭和12年以後は1例を除く全部に「スルフγミン」を使用し之は主に内服で注射を併用したも. の5例・:太陽燈照射を併用したもの6例で、之等を併用したものは比較酌:重症の揚合で輕症及中等. 度の症例には内服丈で充分であると信ずる。局所には亜鉛華「オレーフ」調戯布を行った「スルア ァミン」の使用方法は最初2・0−3・09を3日一5日使用して後1.5−1.09を3−7日間服用し た。全症例の牛ぱは唯1日の冠艮用後に解熱し5日以上を要するものは2例のみであった。本剤の丹 毒に及ぼす治癒過程は:先づ急速度に解熱し熱る後局所の症朕が輕快するものXやうである。副作 用は認あなかった。治療成績は本麹のみ使用した15例のPt均治癒臼敷は7・73目、太陽燈照射を 併用した6例では10・66日で後者の場合は重症にのみ用ひた下め斯く治癒日面が逞延したものと 思はれる。之等の成績を前牛の14例、後図の21例の両者に就て比較すると「スノレファミン」使燈 の後牛期の症例に於て謝鱗時日の短縮を認める。然し解熱を心象とし磯1察す糾灘療閉始ゐ P解熱迄の細評日数は「スルファミンJ使用前5H、使用後3日である。 之を要するに丹毒の療法としての「スルファミン」製齊1は使用法が簡軍であり鳶尾期間を短縮し 丹毒の死亡率を左宥してみた粘膜丹毒及乳見丹羅に劉しては他の療法の疸随を許さない優秀な療 法と思惟する。

逞 加

佐藤イクヨ

1)60何歳の老婦人、重症乳臓突起炎廉重症腎臓炎の患者に乳騰突起繋開術施行後直ちに手術 創より丹毒護生せしもの。2)75歳男子、R腔に原紙し鼻腔更に瀕面、頸蔀に進行し來りしもの、 以上2例共未だrズルファミン」剤の使用されぎηし時代のものにて種々の療法も無効にて死亡せ・ P。3)46歳♀、乳騰突起炎手術直後手術創周園より丹毒獲生し、直ちに赤色「プロトンジル」5 GC注射を行ひ翌日より解熱、更に注射心行、3日後丹毒の進行止まり治癒せり。崖)20歳の女、 測距突起炎手術出遊部よ刀丹毒護生せしも、可なりの腎臓炎ありし爲「ズル7アミン」剤使用を躍、 躇したが頸部、上肢に準行する爲め注意しつX「ゲリゾン.注射を試みしに尿所見も悪化せず、上 孚一院後戸せしが:太陽燈照射を併用しつ\途に治癒せり。以上耳手術後のものは何れも耳の起炎 菌は溶蓮菌にして自己感染なり。「ズルファミン」剤使用せらるエに及び以後死亡例なく丹毒に際 し:本圃1の優秀なるを認む。 37癖緩の電氣凝画法 .東京女子醤幽囚門學校外科教室(主任 三藤教授) 鬼 頭.阿 佐 夫 電氣の外科酌方面に於ける磨用は既に30年;來行はる玉所なるも亜米利加の Cushin9がエ928年= 謄腫瘍を殆んど無出血に手術し得てより長足の遙歩をなせり。本邦に於ても桂、伊藤、的埜刀自 一第 9 巷 753一

参照

関連したドキュメント

11

 がんは日本人の死因の上位にあり、その対策が急がれ

私たちの行動には 5W1H

第四。政治上の民本主義。自己が自己を統治することは、すべての人の権利である

で得られたものである。第5章の結果は E £vÞG+ÞH 、 第6章の結果は E £ÉH による。また、 ,7°²­›Ç›¦ には熱核の

手動のレバーを押して津波がどのようにして起きるかを観察 することができます。シミュレーターの前には、 「地図で見る日本

 右上の「ログイン」から Google アカウント でログインあるいは同じ PC であると⼆回⽬以

の後︑患者は理事から要請には同意できるが︑ それは遺体処理法一 0