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女子サッカー選手の形態及び体力, 運動能力に関する研究 : 大学 1 年時と 4 年時の比較

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(1)

Shonan Institute of Technology

NII-Electronic Library Service Shonan  工nstitute  of  Teohnology

  M醒瓢OmS OF SHONAN lNSTITUTE OF T励CHNOLOGY   Vo1

29

 No

1

1995

形 態 及

体 力

動能

関 す

研 究

       大

1

年時

4

芦 原

* ・

藤 照 夫

** ・

中 村

* ** ・

井野場静代

* ***

On

 

the

 

Study

 of  

Physique

 and  

Physical

 

Fitness

, 

Performance

         

in

 

the

 

Female

 

Soccer

 

Players

Masanori

 

AsHIHARA ,

 

NQbuo

 

SA

【To

 

Mitsuo

 

NAKAMuRA

 and  

Shizuyo

 

INoBA

 The  purpose  of this study  

is

 comparison  

between

 

first

year and  

forth−

years undergraduates  

belong−

ing

 tQ woman  soccer  club  with  respect  to the physique  and  the physical 

fitness

 It 

found

 that playing

soccer  

for

 

three

 yeats 

increased

 

in

 

the

 strength  of 

back

 muscle  and  

the

 agility

50mand

 

100mdash ,

reaction  timeon  woman  soccer  players in 

NCPE .

緒 言   女性の形 態と機能は思 春 期を境とし て顕 著に変 化 する こと は周 知の ご とくで あ る。 特に

こ の 時期に な る と, 女 性は女 性ホ ル モ ンな どの響により

身体に脂肪が 沈 着し

女 性 ら しい形 態 を 備 えて く るのが特 徴であ る

こ の結 果

体 脂 肪 量が増 大 し

身 体 運 動が緩 慢になっ て く る。 しか し

思春期 以 降になっ ても女 性競技ス ポ

ッ選 手 (特定の スPt 

ツ を 除 く)は

世 界 的 な好成 績 を お さ めて いるこ とも多々み う け られ る。 そ こ で

著者ら は こ の時 期に特 定の身 体 運 動を負 荷 させ た ときに

性の形 態 及び体 力

運 動能 力に どの よ うな影 響を及ぼ す かに注 目 し

研 究を続て きた4)

5) 。

 

そこ で

今回は 全国大 学 女 子サ ッ カ

選手 権優 勝チ

ム の 中か ら対 象 者を 選 出し

形 態 及び体 力

運 動 能 力の

1

年 時と

4

年 時を比較し

こ の時 期に おける規則 的な運 動 習慣が女性の形態と機 能に与え る影 響につ い て検 討し た。   * 教 養 課 程   講 師  * * 日本 体 育 大 学 運 動 方 法サ ッ カ

研 究 室 * ** 仙 台育英高 校 * *** 鎌倉女 学院中 学     平 成

6

10

13

日受 付 方 法   対 象は

日本 体育 大 学 (以下  本 学という)サ ッ カ

部の全国 大 学 女 子サ ッ カ

大会 優 勝チ

ム の 中か ら

11

名 を 選 出 した。  運動の条件

,4

年 間を 通して ほ と んどの選 手が

3

日規 則 的に サ ッ カ

の 練 習を実 施 し た

なお

サ ッ カ

試 合へ の加 もほ ぼ同様であっ た。  測 定 期間は

1年 時が 1988 年 4月 か ら5 月

4年時 が

1991

12

月であっ た  測 定場所は

本学の健志 台サ ッ カ

場及び サッ カ

準 備 室

陸上競 技場で あっ た  体 力の測 定

日本 人の標準 値2L) 中か ら以 下の項 目を 選ん だ。 形 態は身長

体 重

胸 囲

上 腕囲 (左

右 )

前 腕 囲 (左

右 )

大 腿 囲 (左

右 )

下 腿 囲 (左, 右 ), 皮 下 脂肪 厚 (右上腕部 後 面 右 肩 甲骨下 角) の

8

目で あっ た 筋 力は背 筋 力

握 力

(左

右 )

脚 伸展 力 (左

右 )

脚屈曲力 (左

右 )

柔軟性は立 位体 前 屈, 敏 捷性は反復 横跳び, 瞬発 力は垂直跳び を そ れ ぞ れの指標と して 用い た。 また

全 身 反応 時 間 (動作 開始 時 間

筋 収 縮 時 間 )

ス テ ッ ピン グ を測 定し た。  背 筋力及 び握 力

立位体 前屈

反 復横 跳びの測定 方 法 は

日本人の体力 標 準値21) (以 下 標準値とい う)に従 っ て測定した。   脚 伸展 力 (左, 右 )は

改造 し た背筋 力 計を 用い た。

71

N工 工

Eleotronio  Library  

(2)

湘南工科大 学紀

要 

29

 

1

号 測 定 時の身 体の肢位は, 椅座位で行ない

膝関節 を

90

度 屈曲 位に し た状 態で

足頸部にベ ル トを 装 着 し た。 こ の状態から最 大随意 収 縮で膝 関 節の伸展 を行なっ た。 測 定は左 右 交互に2回つつ 行ない最 大値をもっ て そ れ ぞ れの値と した。

 

脚 屈 曲 力 (左

右 )は

脚伸展 力 と 同 様な条件で行な い

最大随 意収 縮で膝 関 節の 屈 曲を行な っ た。 測定は, 左右 交互に

2

回づっ 行い最大 値 を も

て そ れぞ れの 値 と し た。 全身反応 時間は, 猪飼 ら Sレ方 法っ て測定 し た。 な お

刺 激に は光 刺 激 (ネ オ ン ラ ン プ)を 用い た。 測定は

,7

回行ない最大値と最 小値を取り除い た

5

回の 平 均 値を もっ て そ れぞれの値と した。

 

ステ ッ ピン グは, 股 関節 と膝 関節が

90

度屈 曲位にな るよ うに して座 位で測 定 し た。 測定 時には

つ ま先が 左右交 互に連 続 し て台を踏むよ うに指 示した。 測定に は

ス ト レインゲ

ジを 貼 布 した台を用いて, ひずみの 変 化を ス ト レインア ンプ で増 幅し, ペ ン書きオ シ ロ グラ フに記録 し た。 記録され た張 力 曲線の ピ

値 を

10

間 数え た値をもっ て こ の値と し た。

 

運動 能 力の測定項目 は

標準 値21)か ら以項 目 を 選ん だ。 敏捷性の項 目は

50m 走

100 m 走

全 身持 久 性 は

,12

分 間 走をそれ ぞ れの指 標と し て用いた。 そ れ ぞ れの 測 定 方法は, 標 準 値 21)t 従っ て測 定 した。 50m 走 と 100m 走は

陸上 競 技 場の

400m

トラ ッ ク で行ない

それぞれ

1

回の み と した。

12

分間走は,上 記と同 様の場 所で行ない

,12

間 全 力で 走っ た距 離を もっ て こ の値 とした。   サッ カ

の技術の指標と して は

イン ス テ ッ プキ ッ ク の ボ

ル の飛距 離を 用いた。

 

イン ス テ ッ プキ ッ ク の飛距離は, ボ

静 止状

助 走 (

5m

以内)をっ けて

全力でボ

ル蹴 り

ル の落 下点まで の離 を 測 定 した。 な お, 測定は

10 回 行ない ミ スキッ クを除く)平均 値をもっ て こ の値と し た。 測 定で, 使 用 した サ ッ カ

,5

号公 認 球で あ り

空気圧は

0

6kg /cm2 と した。

 

統 計処理 は

平 均値, 標準 偏 差

係 数 (平 均 値に 対する標 本のバ キ を比 較め にい た), 対応 する場 合の平均 値の定 (5% 水準を有 意と した ) を 用いた。 結

 

1.

本 学女 子サ ッカ

選手の形 態の 1年時と 4 年時      の比 較

 

身 長は

1

年 時が 159

5.

4cm , 4

年時が

159.

5

±

5.

6

cm で あ り, 体重 は 1年 時 が

53.

6

± 4

5 kg

4年 時が 53

3

±

4.

6kg

であ り

ほ と ん ど変化しな かっ た。 胸囲は

1

年 時

82.

4

±3

6cm

4 年時が

80.

6

±3

2

 cm で あ り

1 年 時より も

4

年 時の ほ うが減 少する傾 向を示 して いた が

有意な差 が 認め ら れ な かっ た

上 腕 囲 (左)は 1 年

23,

0

±

1.

8

 cm

4 年時が

24.

5

±

2.

Ocm

であ り

上腕 囲 (右 )は

1

年 時が 23

7±1

3cm ,

4 年時が 25

3

±

Lg

cm であ り

左 右と も

1

年 時よ り も

4

年 時の が 増 大 す る傾 向を示し ていあたが

有意差が認 め られ なか っ た。 前 腕 囲 (左)は

1

年時が

22.

1

±

0

7cm ,4

年 時が2L9 ± 0

8cm であ り

前腕 囲 (右 )は

1

年時が

22.

6±O

8 cm

4 年時が 22

9± 1

Ocm で あり

左右と も 1年 時

4年 時 と もにほ とんど変化しな かっ た。 大腿 囲 (左)は

1

年 時 が52

2.

3

 cm

4年 時 が

53,

5

±

2.

3

 cm であ り

大 腿 囲 (右 )は

1

年 時が53

3±2

4cm

,4

年時が 53

5

±

2.

7

 cm であ り

左右と も

1

年時

4年時と も にほとん ど変 化が 認められな かっ た。 下腿 囲 (左)は

1

年 時が

34.

8

±

1.

8

cm 4年 時が

35 .

3

±1

6 cm で あ り

下腿囲 (右 )は 1年 時が

34.

6

±

1.

7cm

4

年 時

hs

 

35.

1

±

19cm

であ り, 左 右 と も1 年時

,4

年 時と もに ほ と ん ど変化しな かっ た。 皮 下 脂 肪 厚で は

上腕部 後 面 1 年時が

18.

9

±2

9mm

,4

年 時が

16.

8

±

4.

3mm

であ り, 肩甲 骨下角が

1

年時が

15.

2

±

4.

9mm

4 年時が

14.

3±53 mm で あ り, 両者と も に, 1年 時よりも4年 時の方がわ ずかで はあ るが減 少の 傾 向 を 示 して い たが, 有意な差が認め られな か っ た。

 

2

本 学 女 子サッ カ

選手の体 力の

1

年 時 と

4

年 時       の比 較

 

背筋 力の

1

年時と

4

年 時の均値と変 動 係 数を 示 し たのが Fig

1 である。 背 筋力は

1

年時が

80.

o

±

10.

7

kg ,4

年 時が 102

8.

7

 

kg

で あ り

1 年時よ りも4年 時の方 が 大 き くな る傾 向を示してお り

有意な差 が 認め ら れ た。

 

握 力 (左)は 1年 時が

28.

6

±4

1kg

4 年時が 29

3.

9kg

で あ り, 握 力 (右 )は

1

年 時が

33,

2.

3

 

kg

, 4 年 時が

32.

8±4

1kg で あり, 有意 な 差 が 認め ら れな かっ た。

 

脚伸 展 力 (左 )は

1

年 時が 47

8.

9kg

4年 時が

52.

8

± 11

Okg で あ り

脚伸 展 力 (右 )は

1

年 時が 48

1

72

(3)

Shonan Institute of Technology

NII-Electronic Library Service Shonan  工nstitute  of  Teohnology

女 子サ ッ カ

選 手の形 態 及 び体 力

運 動能力に関する研 究 (芦原正紀

斉 藤照夫

中村 光男

井野 場静代 )

> O

o ヱ

o 匚 o 」

の ヱ o 邸 ロ

ll

. . 120

100

80 ¥

       

1

   

4

Fig.1。

 

Conparisons

 of mean  value  and  

CV

 of

       l and  4 years of back  strength  on

       

female

 soccer  players 

in

 

NCPE .

       

CV

 

is

 coe 伍cient of variation

       (*

is

 

5

value

       

NCPE

 

is

 nipPon  college  of physical

        education

±

6.

8kg ,4

年 時が

52.

1

±

15.

8kg

わずか に大 き くな る傾向を示していた が

有意 な 差 が 認 め られ な かっ た

 

脚屈曲力 (左)は

1

年時が

2L3

±

4.

Okg ,

4年 時が 2L3 ±

6.

2

 

kg

あ り

脚 屈 曲 力 (右 ) は

1

年 時 が 23

6± 4

1kg

4年 時 が 22

1±6

7kg であ り

有 意 な差 が 認め られなかっ た  立位 体 前屈は

1

年 時が

12.

1

±

10.

Ocm

4

年 時

1L4

±10

9cm で あり

有意な差が認め ら れ な か っ た

 反復 横跳 びの 1年時と

4

年 時の平 均 値と変 動 係 数を 示し たの が

Fig.

 

2

で ある。 反復 横 跳びは

1

年 時が

40.

9

±

2.

2

,4

年 時が

47 .

1

±

2.

0

で あり

,1

年 時より

4

年 時のが速くな る傾 向を示して お り

有意な差が認め ら れた

垂 直 跳 びは1年 時が 47

0±4

5cm

4年 時が 48

2 ±3

8cm で あり

有 意な差が認め ら れ な か っ た

 全身反 応時 間 (動 作 開始 時 間

筋 収 縮 時 間)の

1

年 時 と

4

年 時の平 均 値 と変 動 係 数にっ い て示 し たの が

Fig.

 

3

(a)

b

(c)で あ る。 動作 開 始 時間は

1

年 時が

0.

216

±

O.

018sec ,4

年 時が

0,

185

±

O.

025sec ,

筋 収 縮 時 間は

1

年 時が 0

170±0

Ol4sec

4年 時が O

144 ±O

013sec O ●

E

05 0

§

> 050 04

8

の ON

03 ユ の あ   コ の

14

Fig.2.

 

Conparisons

 of mean  value  and  CV  of        land  4 years of side  step  on  female

       soccer  players 

in

 

NCPE .

       

CV

 

is

 coe cient of variation

       (*

)is 5 value

       

NCPE

 

is

 nippon  college  of physical        education

全身反 応時 間は

1

年 時が

O.

386

±

0.

028sec ,4

年 時

0336

±

O.

018sec

で あり

そ れ ぞ れの目に おい て 1 年 時 よ り も4年 時の方 が 速 く なる傾向を示しており

有意 な 差 が 認められ た。  ス テ ッ ピ ン グは 1 年 時が

105.

6

±

6.

3

,4

年 時

105.

0

±

6.

6

で あり, 有 意な差が認め ら れ な か っ た。   3

本 学 女 子サ ッカ

選 手の運 動 能 力の 1 年時と 4      年 時の比較  

50m

走の

1

年 時

4

年 時の 平均 値と変 動 係 数を示 し たのが

Fig.

4 で ある

。50m

走は

1

年 時が

8.

1±0

2sec

4

年 時が

7.

6

±

0.

3sec

で あ り

,1

年時より も

4

年 時の方 が 速 く な る傾 向 を 示 し て お り

有 意な差が 認 め ら れ た。   100m 走の 1年 時 と4年 時の平均値 と 変 動係 数を示 した のが

Fig.5

である。

100

 m 走は

1

年 時が

15.

4

±

0.

6

sec

4 年 時が 14

7±0

6 sec で あ り

1年時よ りも4 年 時の方が速 くな る傾 向 を 示 してお り

有意 な 差 が 認 めら れた

  12 分 間 走の 1 年 時が

2597 .

1

±

187 .

9m ,4

一 73 一

N工 工

Eleotronio  Library  

(4)

maM-NV<\reet

as

29

ig

ag1g

Fig.

3.

A*v>o AomovoEF-=.9-eNm[oloz

Ca)

s

gE・

O.300

O.200

O.100 -o

m

ur14

gev>o-omco-mEFE.96asli=oo9oco=E

(b)

s

:E・

O.300

O,200

O.100

t o

m

mp

Comparisons of value and

CV

ofl

players

in

NCPE.

CV

is

coeMcient of variation.

(*)

is

5%

value.

NCPE

isnippen college of

physical

education.

1and44

A*v>oGmcovoEF'c.96tumathvoan9,e) years s

ZE・

O.400 e.3oo

O,200

(c)

o

m-Lit=L

14

of reaction tirneson

female

soccer

50gev>oo

.a

gev>o

50 o.o AUmcov==orEoo

8

7

6 \

Fig.

4.

i

14

Comparisons

of mean value and

CV

of

1 and 4 years of 50M run on

female

soccer players

in

NCPE.

CV

is

coeMcient of variation.

{*)

is

5%

value.

NCPE

is

nippon college of physical education.

Fig.

5.

AUwopv==orEooT--16

15

14

i

14

Comparisons

of mean value and

CV

of

1 and 4 years of 100M run on female

soccer

players

in

NCPE,

CV

is

coeMcient of variation,

(*>

is

5%

value.

NCPE

is

nippon college of physical

education.

(5)

-74-Shonan Institute of Technology

NII-Electronic Library Service Shonan  工nstitute  of  Teohnology

女 子サ ッ カ

選 手の形 態 及 び体力, 運動能 力に関する研 究 (芦 原正紀

斉 藤 照 夫

中村光男 ・井 野 場 静 代 ) 2670

7± 170

5m で あ り

,1

年時よ り も

4

年時の方 が 走 行 距離が長くなる傾向を 示 してい たが有 意な差は認め ら れ な か っ た  イ ン ス テ ッ プ キ ッ クの 飛 距離 は 1年 時が

21 .

7

±

4.

O

m

4年 時が 24

4±3

5m で あ り

1年時よ り も4 年 時 のが大き く なる傾 向を示した が

有 意な差が認められ な かっ た。 体 力 及び運 動能力の中で変 動 係数が

20

以上 を示 し たの は

皮 下 脂 肪 厚 (上腕 部後 面

肩 甲骨下 角 )

脚 伸 展力 (左

右 )

脚屈 曲 力 (左

右 )

立位体 前 屈で あ っ た。

 

従来の サッ カ

に関 する研究は

男子を中心 と したも のが多く, 技 術の 分 析 を 中 心と し た報 告 IL2)

3)

t5”17L2°} 筋 電 図を用い た解 析6FS)

12”!4 }

17 )

19}が な され て い る が, 実 際の場 面との間 に は多くの問 題 点が残さ れて い るの が現 状の ようで ある。 サ ッ カ

の技術を有 して い る選手は

キッ ク時に胸鎖乳突 筋か ら多くの筋放 電の 出 現が観 察さ れ ること か ら

緊張 性 頸 反 射が強 く作 用 して い る6}の と推 察 され る。 キッ ク時の蹴り脚は

伸 展時と 屈曲 時に お け る 筋 放 電か らの観 察で は

筋の作 用の切 り変 わ り が 技 術の 優 劣に影 響を及ぼ して い る7) との報 告 も ある。 ま たt 支 持脚の関 節 角 度 もキ ッ クの時に は

重 要な因 子 と なっ て い るS;との報告 もあ る

した が っ て

キ ッ ク時 の 姿勢がボ

ル コ トロ

ル の成 否を示唆 して い る もの と結論ずけ られる。 技術の習 得 過 程は

初 期 段 階として は意 図 的に運 動行うこ と か ら始 ま り

技 術の向上 と と も に反 射 的 な 運動が優 位と な り

高度な術 を 習 得す る11) との報 告 も ある。 特に サッ カ

は, 下 肢の筋 群 を中心 と し た運 動で あ る た めに

他の競技と比較し て も技 術を習 得 するの が困難で あ るもの と推 察される。 男 子の 場合

サ ッ カ

選手の育 成は, 幼, 少 年期ご ろか らすで に系統 だっ た練 習が組 織 化さ れ

サ ッ カ

選手の技 術の水 準が 高まっ て きたものと推 察さ れ る。

 

女 子サ ッ カ

の場合は

近 年に なっ て急 速に注 目を集 めて い る が

経験 年 数や系統だっ た練 習が組織 化されて いない の で

技術 水 準が男子より もか な り劣っ て い るの が現 状で あ る。 さ らに

女子サ ッ カ

選 手関 す研 究

ほ と ん ど み うけ ら れ ない そ こ で

我々 は本 学 女子 サ ッ カ

選 手 を 対 象と して, 形 態 及 び体九 運 動 能 力に 関 する研究を進めて き た。 本学女 子サッ カ

選手

女子よりも体 力

運動能力が ともに優れて い る傾向にあ ると報告4) し た。 さ らに

我々 は,技 術 的 水準を み る

の指 標 と して

イン ス テ ッ プ キッ クの飛 距 離を測 定し, これ と体 力と運 動 能 力の関係を 調べ た結果

インス テッ プ キ ッ ク の飛 距 離と背 筋 力との間に相 関 関 係が 認 あ ら れ た と報 告5) 。 したがっ てイ ンス テ ッ プ キ ッ ク時に は

体 幹の筋 群の参 加が大き く関 与す るこ と が推 察さ れ

こ の こ と がイ ンス テ ッ プ キッ ク の飛 距離に影響を お よ ぼす もの と推 察 した。 今 回の結 果か ら も, 測定項 目の 中で背 筋 力は

1

年時と

4

年 時で意 な 差 を示しており

日常の 練 習に よ る運 動の 影 響が大き く関与 し た もの と推 察 し た

また

敏 捷 性の項 目 (反復横跳び

全身反 応時 間

50m

100m 走 )におい て も

,1

年時と

4

年時で有意 な差を示し た こ と は

背 筋 力と同 様な結 果で あ る もの と 推察し た。 した が っ て, 女性は こ の時期においても定期 的に運動を実 施するこ とによ り

筋力 や 敏 捷 性 を 助 長 さ せる可 能 性 が あ る もの と推 察さ れ る。 要

 

本 学の全 国 大 学 女 子サ ッ カ

大 会優 勝チ

ム の選 手の 中 か ら11名 選 出 し

,1

年 時と

4

年 時の形 態 及 び 体 力

運 動 能 力 を 比 較 した結果は

以下の ご と くま とめ るこ と がで きた。

1

2

3 4

5

6

7

8

形 態 は

すべ て の項 目に お い て も

1

年時と

4

年時の 両 者の間に は有 意な差は認め ら れ な かっ た

背筋力 は

,1

年時より も

4

年 時の ほ う が約 20kg 増 大 して お り

有意な差が認め ら れ た。 50m 走は

,1

年 時よ り も

4

年 時の ほ う が約 0

5秒 速 くなり

有 意な差が認め ら れ た。

100m

走は

1年 時より も4 年 時の ほ う が約

O.

7 秒 速くなり, 有意 な 差 が 認め られた

動 作開 始 時 間は

1年 時よ り も

4

年 時の ほ う が約

0.

03

秒速 く な り

有意な差が認め ら れ た。 筋 収縮時 間は,

1

年 時よ りも4 年 時の ほ うが約

0.

03

秒 速 くなり

有 意な差が認められた。 全身反 応 時 間に は

1 年時より も

4

年 時の ほ うが 約 0

05

秒 速 くなり

有 意な差が認め られ た。 したが っ て

女 性の場合に お いて も

4

年 間の サッ カ

に よ り

筋 力や敏捷 性を助 長さ せ る可能性 が 示 唆さ れ た。 参 考 文 献

D

 

阿 部三亥

他:イン ステ ッ プ キッ クの フ ォ

ムに関    する研 究

特 に膝と足 首の に っ い て

, 日本    体 育 協会ス ポ

ツ科学 研 究報 告 書, 1

−8

1963

75

N工 工

Eleotronio  Library  

(6)

湘南工科 大学紀 要 第 29 巻 第 1 号

2

) 浅 見俊 雄

戸苅 晴 彦:サ ッ カ

の キッ クカに関 す    る研究

体 育学研究

,12

4

号,

267 −

272 (1968 )

3

) 浅 見 俊雄: パ ワ フル なイン ス テッ プ キ ッ ク の力 学    的分 析

J

J

S.

S.

62−67

1982

4) 芦 原 正 紀

他:本 学 女 子サ ッ カ

選手の体 格と体力

  

にっ い て の

考 察

日本 体 育 学 会 第

38

回大会 号

   

241

1987

5

) 芦原 正 紀

他:女 子サ ッ カ

選 手の イ ンテ ッ プ キッ

  

クの飛 距 離と体 格と体 力の関 係にっ いて の

考 察

    日本体育 学 会 第 42 回大 会号

,647

1991

6

) 萩原武久

徳 山

 

廣: サ ッ カ

の基 本 運動に関 す     る

考 察

ステ ッ プ イ ンサ イ ド キッ ク につ い    て

一,

大 阪教育 大 学 紀要

IV

部 門第

28

1

号,     61

72 (1979 )

7

) 萩 原武 久

徳 山

 

廣:サ ッ カ

の基本運動に関 す     る

考 察

イ ン ス テ ッ プ キ ッ ク におけるキネシ オ     ロ ジ

的 研 究

一,

筑 波体 育 科 科 学 系紀要

6

   

101−111

1983

8

) 萩原 武 久:サッ カ

の基本 運動に関する

考察,筑    波 大 学 体育 科 学 系紀 要,

9,123−

133 (1986 )

9) 猪飼 道夫

他: 全身 反 応 時 間研 究と その応用,     01impia

 No

7

18

−27

(1961 )

10

) 万 井 正 人化 と運動 機 能

医学の あゆ み

,Vol,

    97

9 号

医 歯 薬 出 版 (1976}

11

) 増田  允

芝 山 秀太郎: ゴル フ スイ ンの 動 作 分析     (

2

体 力研究

,No .

 

21,1−27

1971

12) 松 本光 弘

他: サ ッ カ

選 手の脚伸 展に関 する研     究

筑波 大学体育 科学系 紀要

,8,

 

93−100

1985

13

) 榊原 潔

他:サッ カ

の イン ステッ プ キ ッ クに お     け る助走につ いての力学 的考 察 東京 体 育学研 究

    第

7

号,

21−24

1980

14

) 高木公三郎 他:

kick

筋電 図 学 的研 究 (第

1

報 )

    体育 学研 究

,5,

79

−83

(1961 )

15

) 戸 苅 晴 彦:キ ッ クの ス ピ

ド とフ ォ

ム につ い て     の研 究

東 京大学紀要,

5,

5

12 (1970 )

16

) 戸苅 晴 彦, 他: サッ カ

の キ ネシ オロ ジ

的 研究     (

1

体 育 学 研 究

第 16@ 巻

,5

,259−264

1971

17

) 戸苅晴 彦

他: サ ッ カ

選 手の体 力 と体力基準の 作     成

昭和

52

年 度日本 体 育協 会ス ポ

科 学調     査 研究 事 業 報告

,49−60

1978

18) 戸 苅 晴 彦

他:

流サ ッ カ

選手の体力にっ い て

    東 京 大 学 教 養 部 体育学 紀 要

13

33

42 (1979 )

19

) 戸 苅 晴彦

他: ワ

ル ドユ

スサ ッ カ

日本代 表 候     補 選 手の体 力 とト レ

ニ ン グ 効 果につ い て

東京     大学 教 養

i

部 体 育学紀要, 14

31

40

1980

29

> 戸苅晴彦

他:サ ッ カ

の キッ クカに関 す るバ イオ     メカニ 的 研究 , デ サ ン トス ポ

ッ科 学

,No .

 

1,

   

4,241−250,

1983

21

) 東 京 都立大学 身体 適 性 学 研 究 室 編: 日本人の体 力     標準 値

第 四 版 (

1989

一 76 一

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3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

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