Title
観光資源としての環境とその保全に向けたローカル・ル
ール策定への取り組み:沖縄県近海離島座間味村を例に
Author(s)
藤澤, 宜広
Citation
沖縄大学法経学部紀要 = Okinawa University JOURNAL
OF LAW & ECONOMICS(9): 1-13
Issue Date
2007-12-31
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/5981
【論文】
観光資源としての環境とその保全に向けたローカル・
ルール策定への取り
組み:
沖縄県近海離島座間味村を例 に
SomeEffortstowardEstablishmentoftheLocalRuleintheKeramaIslands,Okinawa
藤 揮 宜 広 (Fujisawa,Nobuhiro)
キーワー ド :環境保全、 ローカル .ルール、エ コツー リズム推進法 Ⅰ はじめに
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年4
月1
日、議員立法によ り法案化 されたエコツーリズム推進法が施行 され る。 これ を受け、 環境資源は観光資源 として特定化 され、 ローカル ・ルールの下で保全、活用 されてい く道筋が示 さ れることが期待 されている。 これ まで座間味村では、サンゴ礁を観光資源 として活用す るダイビン グサービスや、ダイビング客を見込んだ民宿が産業の中心 として発展 してきてお り、サンゴ礁 とい う環境資源の保全は重要な課題 とされている。現在、海水温の上昇などが原因とされ るサンゴ礁の 白化現象や、オニヒトデの大量発生、 さらにはダイバーによる過重なス トレスなどが懸念 されてい る。 本稿の目的は、沖縄県近海離島に位置づけ られ る座間味村 を例に、環境保全に関す るローカル ・ ルール策定に向けたこれまでの動きを整理 し、エコツー リズム推進法の活用の可能性を示す ことで ある。第 Ⅱ節では、座間味村における産業史を人 口動態の視点か ら概観 し、座間味村 においてダイ ビングサービスが中心産業 となった これ までの経緯を示す。第Ⅲ節では、座間味村を訪れ る観光客 の特性をアンケー ト調査に基づいて示 し、ダイビングサービスを中心 とする座間味村の観光が座間 味村経済にもたらす経済波及効果を提示 し、観光資源 としてのサンゴ礁の重要性 を示す。第Ⅳ節で は、サンゴ礁保全を巡 るステー クスホルダーの これ までの動 きを時系列的に整理す る。第 V節で は、エコツー リズム推進法の特徴を概観 し、サンゴ礁保全に向けたローカル ・ルール策定の可能性 を探 る。 Ⅱ 座間味村における人口と産業の移 り変わ り 本節では、座間味村における人口および産業の移 り変わ りを概観 し、ダイビングサービスが座間 味村の主要産業にいたった経緯を示す。座間味村役場(
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、宮内(
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によると、2
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世紀初頭 よ り、座間味村は 日本有数のかつお漁業基地 として発展 した。昭和に入 り、かつおが近海で捕れな くなると、委任統治領であった南洋群島への漁業移住が盛んにな り、そ こか らの送金によ り、戦前 の島は経済的に豊かであった。村民の話によると、そのお金で沖縄本島か ら乳母を雇い、その人が-
1-観光資源としての環境とその保全に向けたローカル ・ルール策定への取り組み ▲一./ .∼ かつ慧 \ 戦争 職
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期 \ミ 沖縄海洋博 リゾート法 19201925193019351940194519501955196019651970197519801985199019952000 年 出所 :『国勢調査』、座間味村役場 (1996) 図 1 座間味村人口の推移 そのまま座間味に住み着 いた例 もある。 また、 この間、屋嘉比島や久場島におけ る銅鉱 の採掘が盛 んで あ った。そ の結果、図1に示 され る通 り、1930年 には人 口が2,∝氾人 を超 え、座 間味村 人 口は ピー クを迎えた。 しか しその後、かつお漁は不振 とな り、戦後 は、半農半漁の就業形態がつづいた。 また、米軍基 地建設や高度成長期に伴 う都市への就業機会 を求めての離村が進行 し、若年層 においても就学 を機 会 に離村す る者が増えた。 これ らの ことか ら人 口は減少の一途 をたどった。1972年の本土復帰を迎 えると、本島か らの釣 り客や海水浴客 を相手 した民宿地域が形成 され るよ うにな ったが、人 口減少 は とまらず、1930年か ら1980年 にかけて人 口が約63%減少 した。 1980年代 に入 ると、本土 出身者が地元の漁師 に教えを請いなが らダ イビング・ポイン トを開拓 し、 座間味村および渡嘉敷村周辺海域である慶良問諸島海域はダ イビングの適地 として注 目を集めは じ めたOダ イビングサービスの振興 に伴 い、ダ イビングシ ョップやダ イビング客相手の民宿 もでき、 移住者 も増えた。1988年 には、座間味村 を舞台に した映画 「マ リリンに逢 いたい」が上映 され、慶 良問諸島海域はケ ラマ ・ブルー として認知度 を高めた。1989年の映画 「彼女が水着にきがえた ら」 では、 レジャー としてのダ イビングが大きな注 目を浴びた。 当時のバブル経済が拍車をかけた とも 考 え られ る。そ の結果、1980年 を境 に人 口は増加 に転 じ、本土 か ら座 間味村 への移住者 も増 え. 2007年12月末現在で1,050人程度 にまで回復 している。 宮 内 (2(氾3)によると、座間味村座間味島において、1980年か らの20年間で総人 目は124名増加 し てお り、その内訳は、108人の社会増加 と16人の 自然増加である。 また1993年以降は、それ までマイ - 2-人 350 300 250 200 150 100 50 0 口第3次産業 ■第2次産業 ■第1次産業 一ー 「 I
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三 一f∵
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: -t -i : 出所 :『離島関係資料』 図2 座間味村産業別就業構造 ナス7人か らプラス 1人の間で増減 を続けていた 自然増加は、プラス 3名か らプラス10名 までの増 加に転 じているが、 これは,若年層の転入者が定着 し、結婚 ・出産 に結びついた ことが理 由と示唆 している。 -一般に、島峡地域では嫁不足問題が深刻 とされ るが,座間味島ではその間題はほとんど 解消 されている。 ある行政担 当者の推定 によると、座間味村 民に占める移住者の割合は、35%か ら 40%の範囲に達 している。その他、本土出身者が村議会選挙に出馬 していることなどを含め、ダ イ ビングサー ビスに端 を発す る人口の移 り変わ りは、座間味村の経済や社会に大 きな影響 を与えてい ると思われ るO 次 に、産業別の就業構造 に言及 したい。 図2に示 され るとお り、座間味村は第3次産業 に特化 し てお り、なかで もダ イビングシ ョップや民宿が含 まれ るサービス業が突出している.具体的には、 2000年において、第 1次、第 2次、第 3次産業 に就業 している者 の比率はそれぞれ2.24%、5.23%、 92.52%とな って いるOそ して、第 3次産業就業者 に占めるサー ビス業への就業者 の比率は71.31% とな っている。藤滞 (2(X冶)に示 した通 り、村 内純生産でみて もダ イビング産業は座間味村 におい て重要な産業 とな っている。 Ⅲ 観光入込客アンケー ト調査を受けて 座間味村役場 (2CX)7)によると、2∝)7年 8月現在、宿泊施設は60施設、ダ イビングシ ョップは41 店舗存在 して いる。2CXX)年 には77,635人の観光 入込客数が あ り、2CO3年 に9
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294人 を記録 したが、 2(X氾年は84,877人 とな っている0本節では、藤洋 ・田村 ・西浜 (2CO7)に基づ き、座間味村 を訪れ-3-観光資源としての環境とその保全に向けたローカル ,ルール策定への取り組み ダイビング村内観光 悔水浴 商用.社用 公用 観光兼用務戦跡地参拝ホエ-ル シ-カヤック キャンプ 研修会 その他 サンプル数サンプル比率 日帰 り 10.5 17.4 53.7 3.7 2.1 1.1 1.1 10.5 2.1 0.5 0.5 7.9 190 25,1 1泊 10.7 23.7 36.7 1.7 2.3 3.4 1.7 3.4 3.4 7.9 1.7 18.6 177 23,4 2泊 35.1 19.6 35.1 3.0 0.0 1.2 0.6 10.7 3.6 2.4 0.0 15.5 168 22.2 3泊 43.6 14.3 33.1 0.0 0.8 0.0 0.0 4.5 3.0 6.0 0.0 15,0 133 17.5 4泊 58.1 16.3 23.3 0.0 0.0 2.3 0.0 4.7 9.3 2.3 7.0 4.7 43 5.7 5泊 44.4 3.7 18.5 3.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 7.4 3.7 22.2 27 3.6 6泊∼ 70.0 10.0 10.0 0.0 0.0 5.0 5.0 10.0 1().0 5.0 0.0 5.0 20 2.6 複数 回答のため、各項 目の合計は100%とはな らない。 出所 :アンケー ト調査 表1 滞在期間別来村 目的 る観光客 の特性 をアンケー ト調査 に基づ いて示 し、ダ イビングサ-ビスを中心 とす る座間味村の観 光が座間味村経済 にもた らす経済波及効果 を提示 し、観光資源 としてのサ ンゴ礁の価値 に関す る考 察 を試み るO これは、座間味村商工会が観光ニーズの把握 を 目的 として実施 しているアンケー ト調 査 を基 に集計 した ものであ り、2004年9月1日か ら2006年4月30日の20ケ月分のサ ンプルを使用 し ている。調査では、主 に、 回答者の属性、来島 目的、 同伴者、来島回数、滞在期間、旅行形態、村 内支 出額、滞在場所などが尋ね られた。 表1には、滞在期間別の来村 目的が示 されている。サンプル数の比率をみると、約 4人に 3人が 宿泊客であることがわか る。 日帰 り客 の過半は海水浴 を 目的 としていることか ら、村内経済への影 響は限定的 と推測 され る。 また、宿泊客では、 1泊が最 も多 く、 2泊、 3泊と連泊す る者は次第に 減少 し、 4泊以上の客は大き く減少している。宿泊 日数別にみた滞在 目的の特徴 として、 日帰 りか ら2泊 までの客 は、海水浴 を 目的 としている者が最 も多 い。 これ に対 し、 3泊以上の客は、ダイビ ングを 目的 としている者が最 も多 い。 つま り、ダ イビングを 目的 とす る客は長期滞在す る傾向があ り、宿泊費や レジャーへの支 出など村 内経済 に与える影響は大 きな ものとな る。 次 に、アンケー ト調査 か ら村 内における支 出総額 をみ ると、約4人に3人が5,000円未満の支出に とどまってお り、県外か らパ ック旅行で沖縄県 に来訪 し、 日帰 りで座間味村へ海水浴 に訪れ るとい う着地型観光や、県 内か らの 日帰 り観光客が一定程度存在 してお り、彼 らが村 に与える経済効果は 限定的な ものと思われ る。 よ り具体的に、来島 目的別 に村 内支出額 を分類す ると、ダイビングを 目的 とせず、海水浴 を目的 とす る客 について、平均支出額は約13,600円である。 これ に対 し、海水浴 を 目的 とせず、ダ イビング を 目的 とす る客 について、平均支 出額は約39,100円である。 これ らの ことか ら、海水浴客 とダイビ ング客 では大 まかにみて消費単価 に約3倍の差があ り、村内経済におけるダ イビング客の重要性が 金額的に示 され る。その他、土産代 としての支 出をみ ると、2,000円未満が約50%を占め、特産品へ の依存度 の低 さとともに、その開発 の重要性が示唆 されている。 当該 アンケー ト調査 を利用 し、国土交通省 (2003)に基づ き、観光消費が座間味村経済に及ぼす 経済波及効果 を推計 した ものが、表2に示 されている。 この表は、推計支援システムによ り作成 さ -
4-■地域への観光客数と観光消責の状況 地域 に来訪している観 光客数 は、実人数で84,642人であり、その うち、宿 泊者 は51,342人、日帰り客は33,300人となっています。ま た、宿 泊者 、日帰 り客、各 々の消費単価 は、22,221円、4,943円と なっています。これより、観光客の消費総額 は1,305百万 円にのぼ ります。 実 人数 (人】単 価 (円 ) 計 (百万 円) 観光客 84,642 宿泊者 51,342 22,221 1.141 観光客の消費総額 1305百万 円 ※1 ※1 市町村民経済計算の市 内産出額と比較することで相対的な大きさを測ることができます。 ■観光消費がもたらす効果 □直接的な効果 この、観光客の消費総額のうち、直接効果として域 内に留まる額 は661百万 円と推計されます。また、観 光産業 における雇用者数 は、53人、生じた付加価値は476百万円と推計されます。 域 内にとどまった観光消費額 観光産業での雇用者数 観光産業で生じた付加価値 661百万 ※1 観光消費の内、地域 内の原材料調達や人件費 に回されたものです。 ※2域内の従業者総数と比較することで相対的な大きさを測ることが出来ますD ※3 市町村民経済計算の市内総生産と比較することで相対的な大きさを測ることが出来ますO 口波及効果 この直接効果をもととして、域 内にもたらされる生産波及効果の総 額は、1,215百万円と推計されます。また、これ による雇用効果は、 230人と推計されます。 生産波及効果の総額 波及効果 による雇用者数 ※l市町村民経済計算の市内産 出額と比較することで相対的な大きさを測ることができますO ※2域 内の従業者総数と比較することで相対的な大きさを測ることが出来ます。 □総額 以上より、観光客の消費 によって地域 にもたらされた経済波及効 果の総額 は2,520百万 円となり、その乗数効果は1.93となります。 また、それによって生じた雇用者数は283人と推計されます。 観光消費による経済波及効果の総額 乗数効果 雇用者総数 520百万 円 ※1 市町村民経済計算の市内産 出額と比較することで相対的な大きさを測ることができます。 ※2 観光消費額に対 し、どの程度の規模の効果が生じたかを計る目安となりますO ※3域 内の従業者総数と比較することで相対的な大きさを測ることが出来ますD 表3 観光消費が座間味村経済に及ぼす経済波及効果の推計
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5-観光資源としての環境とその保全に向けたローカル ・ルール策定への取り組み れ る結果表である。 この推計における観光客 の消費総額は、 アンケー ト調査に基づ くt]帰 り客 と宿 泊客 の平均 の消費単価 を求め、サ ンプル数 に占める各人数の割合に基づ いて観光客 の実数を比例配 分 している。 また、観光消費が もた らす直接的な効果な らび に波及効果の推計に際 し、域内の調達 率などの数値は、座間味村商工会の協力を得て推計 して いる。 この推計によると、観光消費による経済波及効果の総額は、25億2,CXX)万円とな る02〔X池年度 にお け る座間味村 内純生産が
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億5
,400 万円であることに鑑みれば、この数値が付加価値 ベー スでないこ とを考慮 しても十分大 きな インパ ク トを持 っていることがわか る。先に触れた とお り、座間味村に おける主要産業はダイビングサービスに付随す るダ イビングシ ョップおよび民宿などのサービス業 であることか ら、サ ンゴ樵の観光資源 としての価値は、観光 消費の観点か らみ ると、 この範囲内を 上限 とした大 きな部分 を占めることが推察 され る。Ⅳ
サ ンゴ礁保全 を巡 る展開 1997年か ら1998年 にかけて世界規模で発生 したサンゴ礁 の白化現象は、慶良問諸島海域にも及ん だ. また、19EK)年代後半か ら2αカ年代初頭 にかけて、慶 良問諸島海域を含めた沖縄県各地でオニ ヒ トデの大量発生が観察 され、サンゴ礁への被害は さらに拡大 している。 しか し、サンゴ礁の減少の 原 因はそれだけではない。 この海域のサ ンゴ礁は世界的にも有名であるため、毎年多 くのダ イバー が訪れ る。特 に人気の高いダ イビング ・ポイン トでは、 1日に数百人のダイバーが利用する。 この ため、ボー トのアンカー リングやダ イバ-たちによるサ ンゴ礁 の破壊がサ ンゴ樵に過剰なス トレス をかける結果 とな っている。 このよ うに、慶良問諸島海域 におけるサ ンゴ礁の保全問題は、生態系 の観点 のみな らず、観光資源 とい う観点でみて も、喫緊の課題 とな っている。1998年の時点 におい て、サ ンゴ礁 に及ぼす人的な影響 を重 くみ た座間味村 では、座間味村漁業協同組合 を中心 として主 要ダ イビング ・ポイン ト3ヶ所 を自発的に閉鎖 し、ダイビングシ ョップによる利用を差 し控えさせ る対策 をとるとい う画期的な動 きもみ られた。本節では、サ ンゴ礁保全を巡 る座間味村 内外の利害 関係者の動 きを図3に基づきなが ら時系列的に整理す る。 1996年に恩納村で確認 されたオニ ヒトデの大量発生の後、2∝)1年 に慶 良問諸島海域で も大量発生 が確認 された。 これ に対 し、座間味村 のダ イビング事業者は、 同年12月にあか ・げ るまダ イビング 協会 を、2002年 2月には座間味ダ イビング協会 を設立 し、継続的にオニ ヒ トデの駆除を実施 してい るO また、自主的にダイビング ・ルール を策定 し、協会 メンバーで遵守 している。 これ に加え、2002 年3月には、座間味村商工会が設立 され、民宿やダイビングシ ョップなど73事業者が加入 し、両ダ イビング協会 の会員 も加入 した ことか ら、様 々な面で橋渡 し的な役割 を果た している。県内各地 に おけ るオニ ヒ トデの大量発生を受け、2002年 7月に国、児、市町村、関係機関、研究者、漁業 ・観 光産業関係団体 か ら組織 されたオニ ヒ トデ対策会議では、両 ダ イビング協会は、慶 良問諸島海域に おける最重要保全 区域 の選定 に尽 力 した。 これ らの環境保全に向けた積極的な活動を受け、2005年11月、慶良問諸島海域 の一部が ラムサー ル条約 に登録 された。最重要保全区域および ラムサール条約登録湿地は図4に示 されている02006 年3月には、座間味村および渡嘉敷村 による官民一体 とな った環境保全 を目的 として活動す る慶良 問海域保全会議が設立 された。 同時 に、両ダ イビング協会 に渡嘉敷ダ イビング協会を加 えた慶 良問ー6-図3 慶良問諸島海域を巡る利害関係者の関係 海域保全連合会 も組織 され、一層の連携が図 られている。 このよ うに、座間味村は、隣村 の渡嘉敷 村 と連携 しつつ、 2つのダイビング協会、商工会、漁協などを通 じた重層的な組織形成を図ってい る。 これ に対 し、沖縄本島では、沖縄県ダ イビング安全対策協議会や本島慶 良問海域保全協会が設立 さているが、すべてのダ イビング事業者 を含む包括的な組織 とはな っていないO沖縄県文化環境部 (2003)によると、慶良問諸島のダ イビング ・スポ ットの中には、本島か らのダイビング事業者が 大挙 して押 し寄せ、地元の事業者が押 し出されている場合があるため、海域の利用 について乱蝶が 生じる恐れが あることが懸念 されているO軋按を生 じさせ る要因のひ とつには、座間味村側 の事業 者が重層的で結束 力の高い組織 を有 しているのに対 し、本島側 の事業者を包括す る組織が存在 しな いことが話 し合 い停滞 させていることがあると思われ る。 サンゴ礁保全 に向けたローカル ・ルールに関 しては、座間味村では 自主ルールで運用 してきた経
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7-観光資源としての環境とその保全に向けたローカル ・ルール策定への取り組み 国土地理院東三男平14は 複 第149号 出所 :「白地図KenMap」の地図画像を編集 して作成 図4 最重要保全区域 とラムサール条約登録湿地 緑がある.慶 良問海域保全会議設立後 は、改めて 自主ルール を制定 している。ただ、 いずれの場合 も本島のダ イビング事業者への強制力はない。オニ ヒ トデ対策会議 を通 じて選定 された県指定の最 重要保全 区域 について も、 当該区域 に選定 された海域 に対 して、保全の義務、立入の制限、 あるい は利用 の権限の保証等 の法的な拘束力を有す るものではないと明記 されてお り、やは り強制力を持 たない。 ラムサール条約登録湿地 についても、 ラムサール条約 における保全が既存 の国内法を担保 とした ものであ り、登録湿地 とな って も新たな規制は課 されない。その他、座間味村 としてISO14001を 認証取得す るとい う動 きもみ られたが、認証主体が環境マネジメン トシステムを構築 し、組織内で
一8-適用す るため、原則として組織外部に対す る規制 を設け ることができない。 このように、地元以外 の事業者による慶 良問諸島海域の利用 を制限す る仕組みは、 自主ルール に限 らず、 ラムサール条約 やISO14001にも本来的に備わ ってお らず、座間味村の事業者の話では、国立公園の指定を受ける、 世界遺産 に登録 され ることを視野 にいれた活動 をしたいとの声が聞 こえる. しか し、現在 は、次節 で述べるエ コツー リズム推進法が、強制力を持 つ ロー カル ・ルール策定 の決め手 とな るのではない か との期待が寄せ られている。 Ⅴ エ コツー リズム推進法 によるローカル ・ル ール策定への取 り組み 2(刀7年 6月20日、参議院本会議において、エ コツー リズム推進法が全会一致で可決成立 し、 6月 27日に公布 された。法の施行は2008年 4月 1日である。 この法律でいうエコツー リズムとは、観光 旅行者が, 自然観光資源 について知識 を有す る者か ら案 内または助言 を受け、 当該 自然観光資源 の 保護に配慮 しつつ当該 自然観光資源 とふれ あい、 これ に関す る知識および理解 を深めるための活動 をいう。本節では、エ コツー リズム推進法の特徴 を概観 し、慶 良問諸島海域におけるサ ンゴ礁保全 に向けた ロー カル ・ルール策定 の可能性 を探 るo まず、エ コツー リズム推進法の うち、市町村 に直接関係す る部分 の概要は、条文 によると次 の通 りである。市町村は、エ コツー リズムを推進 しよ うとす る地域ご とに、事業者や地域住民、NPO法 人、 自然環境や観光 の専門家、土地所有者、関係行政機関などで構成 され る 「エ コツー リズム推進 協議会」(以下協議会)を組織す ることができる.協議会では、エ コツー リズムを推進す る地域や実 施の方法、対象 とな る自然観光資源 を明 らかにす る全体構想 を作成 し、主務大 臣の認定 を受けるこ とができる。その上で、市町村長は、全体構想 に従 い、保護措置を講ず る必要がある自然観光資源 を 「特定 自然観光資源」 として指定 し、汚損、損傷、除去等 の行為 を禁止できるだけでな く、全体 構想に従 って定め られた条例 を制定 して独 自の禁止行為を規定す ることができる。 また、 当該資源 への立 ち入 りを制限することができるO禁止行為や立 ち入 り制限の指示 に従わない場合、30万円以 下の罰金に処す ることができるO また
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30万 円以下の罰金に処す る旨の規定 を条例 に設けることが できるQ なお、エ コツー リズム推進法全体の概要は、図5に示 されている。 エ コツー リズム推進会議 (2(桝 )によると、エ コツー リズムについて、 これ まで も各種団体 によ る自主ルールの下で環境 の保全が図 られてきた。 また、沖縄県文化環境部(
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によると、沖縄 県ではエ コツー リズムの保全利用協定制度が発足 されてお り、事業者が協定 を結び、県知事の認定 を受 け ることがで きる。 ここでは、エ コツー リズム推進 法の特徴 を整理 しつつ、 これ までの 自主 ルールや保全利用協定などとの違いについても言及 したい。 エコツー リズ ム推進法の第1の特徴は、法的な拘束力を有 している点にあるO保全利用協定や 自 主ルールでは、協定 を結んでいない事業者や 自主ルール に従わない事業者 にルール を守 らせ ること はできない。 これ に対 し、エ コツー リズム推進法では罰則が設け られてお り、法的な担保が確保 さ れている。 また、 自然環境は本来的に共有資源的性質が強 く、エ コツアーが各事業者にとって経済 的に成立す るためだ けではな く、環境保全 を確かな ものにす るためには強 いガバナ ンスが必要であ ると考え られ る。その意味においても、法律による行為の規制 と罰則の設定はエ コツー リズム推進 法の大きな特徴 といえる。ただ、保全利用協定や 自主ルール と対立す る関係ではな く、補強す る関 -9-観光資源としての環境 とその保全に向けた ローカル ・ルール策定への取 り組み エコツーJJズムとは 観光旅行者が、自然観光資源について知艶を有する者から案 内又は助言を 受け、当放 自然観光責源の保護に配慮しつつ当軌 自然観光資源と触れ合い、 これに関する知識及び理解を深めるための活動 ○環境問題への関心の高まり う実際に自然とふれあい、その仕組みを理解することが重要 0観光による自然への悪影響 (ヰみ光らし、ゴミ散乱、混雑等) う 自然保護に配慮 した観光の推進
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♭ -推 進 の 枠組 み 政府がエコツーリズム推進の基本方針を策定 地域ぐるみ の推進体制の構築 ○市 町村は、事業者、NPO等、専門家、土地所有者、関係行政機関等による 協議会を組織できる。 ○協議会 はエコツーリズム推進全体構想を作成し、エコツーリズムを推進。 → エコツーリズムの実施の方法、自然観光資源 (動植物の生息地等)の 保書措置尊を規定。 全体構想 の牡定 ・保護緒覆 :.._."..∼.,...-...…..."_..∼._..",_..…....川..日..."...∼..AO市 町村は、主務大臣に対し、全体構想の常定を申iIできる。
○ 馳走された全体構想に係るエコツー リズムについては、風が広報に努める とともに、各種許認可等で配慮.
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市町村は、監定された全体構想に基づき、保護を図るべき特定 自然観光資 源を指定できる。一十汚損 .損傷等の諌止、利用者の故の制限等が可能。 出所 :環 境 省ホー ムペー ジ 図5 エコツーリズム推進法の枠組み - 10-係 と捉えることができる。 また、条例 との連携 を念頭においてつ くられていると思われ る. 第2の特徴 として、協議会の構成 メンバーは排他的な ものではな く、利害関係 者が広 く対象 と な っていることが挙げ られ る。市町村が協議会 を組織す ることやその構成 メンバー に地元住民や土 地所有者が含 まれ ることか ら、策定 され るルールが ローカル ・ルールであることは言 を待たな いも のの、その地域 を利用す る外部の者に対 して も法的な拘束 力を持 つ以上、その地域以外 の者 を排除 す るものであ ってはな るまい。例 えば慶 良問諸島海域 についてみれば、地元以外の事業者 を排除す る形での協議会の設立は法の趣 旨に反す るといえるであろう。従 って、 自主ルールや保全利用協定 にみ られ るよ うな、一部の利害関係者だけによる合意形成 とは、利害 の相反す る様 々な関係者 を含 んでいるという点において本質的にその合意形成 の困難 さが異な ると思われ る。 第3に、環境保全のためのモニタ リングや保全活動、観光利用の制御などに伴 う費用は、原則 と してエ コツー リズムのシステムの中で まかなわれなければな らない.条文 には、国および地方公共 団体が必要な財政 Lの措置 を講ず るよ う努めるものとす ると記 されているが、費用分担 について も ルールを設けることは, ローカル ・ルールが継続的かつ実効性 のあるルール とな るために不可欠で ある。 これ ら3つの特徴か ら、当該地域に既 に何 らかのルールが存在 し、かつ、よ り多 くの利害関係者 がそのルールに従 っているほど、エ コツー リズム推進法 の活用 の可能性 も高 くな ると思われ るo例 えば、沖縄県知事 の認定 を受けて保全利用協定 を結んでいる西表島の仲間川地区では,比較的容易 にエ コツー リズム推進法に移行できると予想 され る。 では、慶良問諸島海域 については、エ コツー リズム推進法は期待 された効果 をもつであろうかO 第1の特徴については、 ローカル ・ルールに実効性を持たせる上で不可欠な部分 といえる。慶良問 諸島側の利害関係者の指摘 によれば、ルールが策定 されれば沖縄本島側事業者 による利用が一層促 進 され ることが予想 され るため、ルールを守 らない事業者 に対す るペナルテ ィ-が必要である。 ま た、環境許容量の観点か らみた利用制限も不可欠である。 問題は第2の特徴である.沖縄県観光商工部 ・文化環境部 (2CK)5)によると、沖縄県が実施 した エ コツー リズム推進事業 において、2∝姓年度事業では,慶良問諸島海域における保全利用協定の締 結に向け、慶 良問諸島地域 の関係者 と慶良問諸島海域 を利用す る沖縄本島側ダ イビング事業者の間 で合計13回の会合が設け られた。 しか し、話 し合 い当初か ら、地元 の関係者 は慶 良問諸島海域の利 用の仕方について沖縄本島側ダイビング事業者に対す る根強 い不信感 を抱 いてお り、互 いに手 を取 り合 って、共通の 目的である慶良問諸島海域の適正な保全 と利用 に向けた動 きをつ くることは国難 であるとい う意見が強 く出 された。そ して、座間味、 あか ・げ るま,渡嘉敷の3つのダ イビング協 会は、慶 良問諸島海域 には本島側事業者 と共同利用できる許容量はないとして、本島側事業者 に対 して慶良問諸島海域 の利用を制限す る地図を合同見解 として示 した。結局、保全利用協定 の締結に は至 らなか った。 このよ うに、慶 良問諸島海域においては、地元 の利害関係者は排他的な態度 を強めてお り、エ コ ツー リズム推進法 を活用 す るためには、沖縄本島側事業者 との交渉がお こなわれ る協議会 にお い て、 いかに妥協点 を探 るか とい う根本的な部分 を解決す る必要があ り、エ コツー リズム推進法その ものが ロー カル ・ルール策定 を促進す る効果が あるか ど うかは不透 明で ある。沖縄県文化環境部 (2∝招)によると、仲間川地 区保全利用協定では、認定マー クの使用、講習会や研修会への優先参 - ili
l-観光資源としての環境とその保全に向けたローカル ・ルール策定への取り組み 加、県の広報媒体 の活用など、県知事の認定 を受け ることで01so∩(1965)のい う 「選択的誘因」 に該 当す る優遇措置が設け られている。エ コツー リズ ム推進法において も、先に述べた国や地方公 共団体か らの財政上の措置 の他 に、技術的な助言 を受けた り広報活動 を利用できるなどの優遇措置 が あるが、他地域 との差別化 とい う意味合いはあって も、事業者 に対する選択的誘因が大きいとは いえない。 しか しなが ら、協議会 に加わ らない事業者は, ローカル .ルール策定に関与できない一 方で、ルールに従 う義務は生 じるため、協議会に加入せざるを得ないという誘因が働 く。従 って, 交渉の場が用意 され るとい う意義は大 きい。 第3の特徴 については、沖縄本 島側 の事業者が どれだけの負担 を負 うことが で きるかが鍵 とな る。 いいかえれば、藤揮 (2(X梅)で も指摘 した通 り、エ コツー リズムのシステムの中で、環境保全 とい う目的のため、慶 良問諸島側 の事業者が納得す る形で沖縄本島側事業者が費用負担 に応 じるこ とができれば、 ローカル ・ルールが策定 され、エ コツー リズムとい うシステムが継続的に機能す る 可能性が高いO 以上のよ うに、エ コツー リズム推進法は ローカル ・ルールの策定 を保証す るものとはいえないが、 すでに交渉が停滞 している感 のある慶 良問諸島海域 における新たな動 きであることは間違 いな く. 今後 の動向が期待 され る。 Ⅵ おわ リに 現在、慶 良問諸島海域では、エ コツー リズム推進法 に基づ くロー カル ・ル-ル策定 を促進す る動 きもみ られている。環境省は、慶 良問地域 を対 象にエ コツー リズム推進全体構想 を作成す るための 支援事業 を立 ち上げ、エ コツー リズムの現状把握だけでな く、オニ ヒ トデ駆除や排水処理などのた めに地元が負担 している環境保全 コス トの算出、地域住民の意識調査、 自然観光資源 の調査などの 業務 を実施 している。 これは,エ コツー リズム推進法の施行後 に速やかに全体構想の認定を申請で きるよ うにす るための措置 と思われ る。 また、 日本サ ンゴ礁学会は、2007年9月にサ ンゴ礁保全委 員会内部に保全再生プ ロジェク トチー ムを発足 させ、情報提供や提言などの支援活動を行 う体制 を 整えつつあるo 陸域 において も、環境保全 に向けた取 り組みが行われている。座間味村は、特 に夏期は慢性的な 水不足 にみ まわれ る地域であることか ら、もともと環境への意識は高い。ISO14001に向けた取 り組 みが行われた後 も、座間味村商工会 (2007)にあるよ うに、 「チームマ イナス 6%」への取 り組みや 自然観察 ツアーの開発 を実施 している。 また、各ダ イビング協会は、小学校での環境教育や啓蒙活 動を実施 している。環境 目的税 の導入の検討 も住民会議 とい う形で進行 中である。 このよ うな取 り組みがな されている一方、座間味村は、別 の問題で新聞紙面をにぎわせることも 多 い。座 間味村 が抱 え る最 も大 きな 問題 は財 政 問題 で あ る。2(X冶年度 にお け る実 質公債 費率 は 30.7%で全国 ワース ト4位であ り、早期健全化 団体 とな っている。政治問題では、200 7年だけでも、 村議会議長が議会 を混乱 させた との理 由で辞任 したほか、村助役が別 口座 間題 で引責辞任 して い る。 直近において も、村議会は全員協議会 を開き、村長に対す る辞任要求 を全会一致で決めた。 こ の辞任要求は、直接 にはごみ処理施設にまつわ る問題 とされているO 一方で、 ゴ ミ処理施設は業者 への支払 いをめぐって係争中であ り, ゴ ミ処理施設 自体は故障 中であるが係争中であるため修理が
一
12-出来ない状態にあるOその他、 5月に座間味診療所 の医師が一身上の都合 として辞任 したが、-増β には怪文書が出回った との話がある。 7月には阿嘉診療所 の医師が村職員 との トラブル を理 由に1 週間休診す るなど、座間味村はいま政局 ともいえる。 このよ うな問題は本稿 の言及外であるが、エ コツー リズム推進法は、地域一体 とな った環境保全を推進す るとともに、地域 を振興 し元気づける という効果 を持 つことが期待 されていることに鑑みれば、本来の座間味村 の姿がはや く取 り戻 され ることを願 っている。 引用文献 エ コツー リズム推進会議 (20m )『エ コツー リズム推進マニ ュアル』。 沖縄県文化環境部 (2003) 『サ ンゴ礁緊急保全対策事業報告書』。 沖縄県文化環境部 (20〔招)『平成15年度エ コツー リズム推進事業における保全利用協定 の認定等 に係 る調査報告書』。 沖縄県観光商工部 ・文化環境部 (2005) 『平成16年度エ コツー リズム推進事業報告書』。 OIson,M.,(1965)TheLogicofCollectiveAction,HarvardUniv.Press.
環境省ホームページ内 「エ コツー リズム推進法」http://www.env.goJ'p/nature/ecotourism/law. htmlo 国土 交通 省観 光 部 (20(池) 『観 光 消 費が地 域 経 済 に及 ぼ す 影 響 の推 計手 法 に関す る検 討 調 査』 http://www.Ⅴ-japan.jp/keizai/。 座間味村商工会 (2CX)7) 『平成18年度 「小規模事業者新事業全国展開支援事業」報告書』。 座間味村役場 (1996) 『座間味村第二次総合計画 ・基本構想』。 座間味村役場 (2007) 『座間味村の概要』。 藤揮宜広 (2006) 「慶良問諸島海域 におけるサ ンゴ礁保全交渉」 『地域研究』第 2号、 3-170 藤揮宜広、田村三智子、西浜 尚登 (2007) 「座間味村 における観光入込客 の行動調査」 『地域研究』 第3号、167-1740 宮内久光 (2003) 「座間味島の観光地化 と県外 出身者の存在携帯」平 岡昭利編 『離島研究 Ⅰ』海育社 第5章。 - 13