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IRUCAA@TDC : 口腔及び顔面に来る腫脹の種類と其の鑑別診断法(其の五)

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(1)Title Author(s) Journal URL. 口腔及び顔面に来る腫脹の種類と其の鑑別診断法(其の 五) 遠藤, 至六郎 齒科學報, 31(10): 1031-1049 http://hdl.handle.net/10130/1645. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 103鉦 §9. 講、.  、ー︵ー︾︷. 、.座.    ◎口腔及び顔面に來る腫脹の種     類ご其の鑑別診臨洗︵其五︶       敏授 ド〃トル 山遠藤脚至山ハ郎一.  本文掲載後各方面より多大の賞讃の御言葉やら御希 望やらを記されたる種々の御芳墨を頂戴したるは薯者 の甚だ光榮ミする所であります。第四節を読明ずる前に. 一番御希望の多い腫脹の診断の総論さ顎骨の化膿性炎 の轄聾ご膿瘍の關⋮係を問に独んで略述するこミに致し ます。.    寧.腫瘍の診麟繧論大要          −.  今弦に顔面又は口膿内に腫脹を持つた患者が吾々の 治療室に來たざ假定して。一禮,こんな方法又は標準を似 て診断すべきものであらうか。之を的確に熟知して居る. のは日常臨躰上極めて重要であるのは説明する迄もな い。一般の成書に記載せられて居る様に腫脹の本態が炎. るに腫瘍を持て居る患者は大概多少O苔痛を作ふもの. 法のγであるのは疑ひなき事實である。自分の経験によ. であるから.從τ之が診断に際しては出來得る眼り︵−溜. 箪純ω方法を探川する事.︵2田來得る限り迅速に且つ. 習する事。︵4︶療法の方針を確立する上に於て格別の差. 患者に苦痛を與へぬ方法を選ぶべき事,︵3︶大概の程度     ゆ 迄は覗診、こ鯛診ご問診ごで診断を下し得る檬に常に練. る場合にはレ精細なる鑑別診断を下すため叉は眞因を探. を來さす叉は豫後に於ても殆さ同じき程度のものであ. 究する爲に徒に日数を費し患者をして無意義の苦痛を. 事。︵δ︶特殊検査成績例之血清反鷹,沈澱反慮。顯微鏡槍. 蒙らしめす.可成的速に先づ苦痛の除去に意を用ふる. る事師ち是等の成績に臨躰診断に封する一の補助方法. 査又は﹁レントゲン﹂診査成績等を過信せぬ様に注意す. たらしむる様心懸くべきであるミ信すな。勿論肉腫の性. 質や癌の性質を確定するには鏡検によらざれば不可能. なこεは.説明する迄もない。. lの知て居る範團で論する言現在の歯科讐は診断独. の様式から見て是を二型に編別する事が.出來得るε思. に属するものであるざか.叉は護護腫である霊か乃至は ﹁アクチノミコーゼ﹂であるεかの類を先づ決定し,次に. ミでも呼ぶべきか2. おく︶。 一は老人型叉は古代型で一は青年型叉は近代型. ふ︵一般馨師も勿論同様であるが弦では歯科に限局して. 漸次細き貼を睡別して行く方法も亦確かに慣値ある方. 症性のものであるざか。悪性腫瘍である,こか、良性腫瘍. ...

(3) 10$舞.   む  ヤ む.  ’老人型又は古代型。峯⇔一鷺。h島貯α9つ。絡這は経験的診.  d韓$ω。舜三〇集ほ6巴U冨σqぎ・。♂ミ呼ばるL方法である。. 研究室から返事が來る.サー堪らぬ青年先生咳一咳して. 慮、ザックス、“ゲオルギー沈澱反磨ミなる。結果陽性ε. 生、弦に於て忽ち列回司ルマン氏血清反慮.村田沈降反. 潰瘍、表面汚残其他急性炎症症歌を鋏ぐミ來る。青年先.  例之鉱に血色のよくない青ざめた顔色をした一人の患. てテナ事になるか又は患者に騙徽療法のド有敷なる事を. 諸君本例は徽毒性口内炎叉は潰瘍の定型的一例であつ.  つも随伴するミ云つた風に何でも自己の從來の経験的. 説明する事になる。此場合彼等は徽毒以外之に類似せる    む 症状を俘ふて來る疾患ざの鑑溺を臨⋮躰症歌に依てつけ.  であるかぐ﹂云ふ方面を探査して見様さはせぬ。其爲に日.  悪くせしむるのは何故2如何なる疾患に俘ふべき症歌.  事を研究し様ざはせぬ。從て硬結の本態は何乎、血色を. 診せんミして居る口腔の症駄が徽毒性なりざの反謹ε. 云ふ事に就ては一の謹明ミはなるが,然し現在吾々が確. かに陽性に反慮すべき何等かの物質が存在して居るミ. 第二に徽毒反慮陽性ざ云ふ事は當該患者の身艦の何盧. 實性乃至特異性.同屡反癒等ε云ふ事を考へで居ない。. 贈に彼等は各種徽毒反慮の徽毒各期に於ける陽性率.確. 様ミはしないで一も二もなく反慮で決定し様εする。第.  ざか叉は今迄見た事のない様な病氣を見る言、テンで見. る徽毒症歌があつても陰性反癒を現す事あり.殊に口膣. はならぬぐ︶云ふ事を知て居らぬのである。第風昌に確實な.  伴うた一患者があったミする,慢性.無痛叉嫉殆さ無痛.  言9畠寅αqき器ミ云ふ。例之蝕に慢性のロ角炎で潰瘍を.  8q島9讐。賂又は皮肉的の意味で試瞼管’的診断法月o雪.  は絵り注意を彿はぬ。人之を呼で實験室診断法冒げ9㌣.  のは實瞼家の成績に重きを置く幅派で、臨林上の症状に. 腸獲摩尿す事畢慧り.あ霧を煮ない。甕. 場合に騒徽療法を施してから再検するさ今度は立派に. 反慮は必すしも非徽毒性なりざの反謹ざはならぬ、斯る. 乃至八〇%内外である事を注意して居ない。第四瞠陰性. こ關係深き第三期徽毒に於ては列氏反慮陽性率は七六.      .   青年型又は近代署學型窓。留導9・。h臼ρσqき鉱ωさ云ふ.  當がつかすに手も足も出ない事になるのである。.  常見る型ミ少しく異た型叉は症候群を俘ふて來た揚合.  ある。決して何故乎∼顧。瓦≦ξ”毛幽葛白碧ρ§ωぐ︶云ふ.  智識で許り症歌を判定して診断を下しτ仕舞ふ傾向が.  は澤山あみ、別に珍らしくは怨い、硬結は此病氣にはい.  ゆ.  者がある霊する.鰯診によつて顎骨の或部分に硬結が燭.  断法叉は悪い意味の臨林的診断法国ヨ℃三。巴U冨σqき。。す. 70.  れたS假定する.此場合老入型派では血色のよくないの. 一∼. 、.

(4) 1033 71. 上に競(歯臼小は.叉)部歯臼大顎下. ンドオ」、る現に部歯智顎上. ンドが性硬・る現に近附歯犬顎. うす生に部他が態形「ムート. 注に違差のと圖四十五第)Lムート. 注に黙ろあ蓮相の段格とのも.           (しべす意.          しべす意.          サ に口膣の現病竈より﹁スピロへータパリーダ﹂を謹明す. るに非すんば徽毒性疾患なりεの確謹にはならぬ等ミ 云ふ事を知らぬか、叉は重きを置かぬのである。叉例を ﹁レントゲン㍉診断に取つて見る、﹁フヰルム﹂面に何か黒. 貼を登見したミ假定する.直に﹁子クローゼ﹂11﹁チース. テ﹂11手術S來る.切開して見たら骨の内面は健康で肉 眼上何物をも登見し得すで手術は完了ミなる.第鳳に彼. 等は﹁レントゲン﹂像は如何なる物理的乃至化學的理由. によつて現はれて來るのか亡云ふ事を診療の際には忘 れて居る。第二に今日の﹁レントゲン﹂像は李面的で立禮. 方向が悪いざ飛でもない像が現れて來る事に就て経鹸. 的に非る事を考へて居ないか輕覗して居る。第罠に放射. で随分εおかしな正禮不明の像が出て來るさ云ふ事に. が少なすぎる。第四に﹁フヰルム﹂自身叉は現像等の關係 就て知識が不足である。にも拘らす﹁レントゲンし像に依. る讃み方を知らぬのである。斯の如きは實に危瞼至極で. てのみ確診し様ざするのである。﹁レントゲン﹂の正確な. ではあるまいかp・。. あつて患者の不幸蓋し是より大なるはなしミ云ふべき. であつて決して老人の先生、青年の先生全部が然りざ云.  以上二型叉は二派は共に雨極端の場合を設明したの ふ意味ではない。誤解して頭から湯氣をポーノ、出して.   累. 、総.  &e. 魯書、.  へ ぷへゆ. 』.  (照疹號前) 圏四十五第   (照参號前) 圖五十五第.

(5) 72. 1e34. p讃まれては困るーー軸  ..  一醗診断を下す場合には演繹法男Φ曾。牙o寓①爵o店◎層 閑Φ費∩まコざ鰭納法H鼠9けぞ①冒①§。伽。二鼠=。けごづの二. 法がある。演繹法では一つの圭症状を捉へて之を物にし ・て種万に解繹して途に病名を下すのであるが、録納怯で. は種々の症歌を集めて斯々の症献あるが故に本症は何 病なりミ聾納するのである。,こちらでも各自の欲する方 法に熟練するのが得策である。が然し,こちらかミ云へば.  ,ア.   .毒. が. デ鰭. 一爾. ∴  (大物實). 写な稀にのもろな大る斯.          あ  お む  の  お    の  お  ゆ  お り  こ む  き の  む. 種の診断の型式であるから左程重大ではない。それより. ム         き  の  ミ ゆ  ら  ね  ぽ む  ゆ  の     お. もつこ重大なのは硯診による直感ε現症に封する論理. 的解繹乃至合理的乃至實験的解繹である。帥ち合理的診. 断法叉は實験的診断法園巴§巴集二。σqぎ。・昼図Φ帥。・。§已・. 図×℃o臨ヨ①暮巴9餌σqぎ臨。。等書呼ばるh診断法の二つの事. 島おづ8ジロ9ユ8巴巳一且∩巴9諾βo°・ジΩ巨。巴島σQぎω即゜。u.                          も. Lぜ囑トスゾキヱ『しぜ生に面舌顎下. 余は確信する。. 實である。此二大事實は腫脹の診断の揚合に椿に然りミ.  (照参號前)圖七十置第. 聾納法の方が確實であるε信する。腫脹の診断の場合. ・腫嚢牙歯性胞濾るな大. ッを混合した方がよい言思ふ。,こちらにしても之は一. ζ.    (のもすな祉胱脈山). ス其他の場合でも時々は左様であるが︶には演繹蹄納の. 輝参鋤)圖六伍箒.

(6) 1035. 73. 冒。。℃。。けδ5帥ち眼で一寸見た﹁感じ㌔。魯超︵英︶叉Ω①詮乞.  覗 診による直感ぎε三〇コξH蕊℃06けδP両①⑦蜜σqσ︸、    ダ. の診断を下し,次に他方には現症の合理的解澤に依て最. 後の病名又は病属を決定するのである。.  現症の合理的解繹ざ云ふ事は、例之硬結εは一燈何. か,成立の機轄はさうか.如何なる場合に現はれて來る                        へ かε云ふこ電を考へたり、又は浸潤があるεすれば其の. ︵濁︶マ︸云ふ奴は一定の経験ある讐者に取つては仲々馬. 本態は果して如何、猫立して來るか叉は他の症歌を件ふ. 鹿に出來ぬ診断的償値を持て居るものである。自分も近 頃では此﹁ゲフユール﹂で大多籔確診が下せる様になつ. べきものであるか、ε云ふ事を病理生理的に解繹したり. た。初學者は腫脹の診断ミ﹁ゲフユール﹂書をよく味つτ. する、叉骨の吸牧があつ弛ざ假定すれば、骨の吸牧は如. 何なる機韓に依て如何なる場合に於て現れて來るかざ. せぬか等を研究判断するの類である。.ご言にして現せば. か叉は如何なる條件が具備せねば骨の吸牧現象は成立. 立罷的乃至一個の完全なる有機騰言して観察し、因果關. 症歌を李面的乃至一個の現象ミして輩純に観察せすに、. 係影響關係等を深く探究するのである。.  以上の方法で診町すれば通例は特別の診断装置電か. て病属を確定する智識を囁取養成する事が必要である。. 事にのみ初めから努力するよりも、寧ろ論理的方法に依. 定し得る事受合である。凡て診断に際しては病名を下す. 手段を講ぜす、こも確診がつく。否砂くミも病屡だけは確. 貰ひたい。が然し元々感じであるから理屈張て説明が出. 経瞼的方法によつても一定種類の病名を下す事には熟⋮. へば急ち﹁ポロ﹂を出す事になる。テンデ見當が付かぬ。. 來ない織が唯一の鋏貼であるが、又此説明韻來ない所に. 招く事である。であるから一方には直感によの或程度迄. 蓋し案外の妙味のある事も考へて頂きたいのである。直.  Lゼートスゾキヱ『. 達し得るが.然し此方法では経瞼した事のなき疾病に會.  るせ生獲に面頬顎上. 感のもう一つの鋏黒は。之だけで診断するミ時に誤診を. (照参號前) 翻八十五第.

(7) 74 1036. 從て成書なり何なりを便て逡には大成の域に到達する. 瞼の病氣に會つても病屡を決定する事は 諜なく出來る。. 然るに常に合理的診漸法に從て患者を診て居れば、未経. る。﹁バラデントーヱ影轟創9εヨ帥の方はbd巴ゆαq廿・・おト。α. は﹁パロドントーマトミ呼ぶべしε提案して房る人があ.  ﹁エプーリス﹂図質三ぴの事を近頃﹁パラデント膚㌧マ巴叉.  自分は日常﹁感じ﹂で或程度の診漸を下して居るざ前. プーリス﹂国℃巳δミ云ふ訟阻の音心義は﹁歯齪⋮の上に﹂国℃藍゜・︾. るβ雨者共に此の名構を用ふるに至つた理由は.元來﹁エ. お謡がU冨ヨ5σq簿き鴨8図窟房 ぐ︸云ふ論文で論じて居. ﹁パロドントーマ﹂°℃舞○匙。馨9影の方は犀器αq①5国§05. が氏の論文Uδ勺勲臼。αq窪霧Φα費国℃二房で詳論して居る。. 述したが、然らばさの様な事を感じでやつて居るか、叉. 。覧○づ十。巳。Pσq二目110旨夢。σq二目ε云ふ事である。. せられん事を切望する。. のである。此鮎は學生諸君青年歯科馨師諸君の特に注意. 現症の合理化ミ云ふ事を少しく且ハ膿的に総括して見よ. 之は昔病理が嚢達しなかつた時代に﹁エプーリス﹂は歯. なく、所謂﹁エプーリス﹂書云ふものは歯根膜ミか乃至は. う電思ふ。. 歯槽突起から起るもので、歯齪自身から嚢生する事は案.  自分は腫脹の患者を診察する書先づ炎症性なるか非. るか乃至液禮を内容物ざするものなりや否やを決定す. 外少ないものである事が明瞭霊なつた。僕の教室の標本. のであるらしい。然るに近時の研究によつて是は左様で. るのである。今、日常頻繁に遭遇する疾病を表で示して. 室に所謂﹁エプーリス﹂は歯根膜から起る事が甚だ多い. 蝦の上に登生したものであるミ云ふ見解からF付けたも. 見るミ次表の如くなる。. Σ云ふ事を確實に示す﹁エプーリス﹂が四つある。何れも. 炎症性なるかを決定し、炎症性なりミせば急性なるか慢.  炎症性陛歯齪肥大、﹁ポリープ﹂、肉芽腫︵頬部の︶、骨膜. 性なるかを決定し、次に腫脹叉は腫瘍の本態が實質性な.     炎、骨髄炎、蜂案織炎、所謂歯糟膿瘍.骨膜下膿. 槽突起除去を行へば必す全治する事實がある。此鮎から しても歯齪ε﹁エプーリス﹂は飴り關係ない事が想像せ. 事に大概きまつて居る。然るに抜歯するか叉は抜歯ぐは薗. ス﹂ε云ふ奴は唯切除した丈では先づ治らぬ,再蓑する. 歯牙に組織的に結合して居る。叉臨林上では﹁エプーリ.  非炎症性闘所謂﹁エプーリス﹂︵別名﹁パラデントーマ﹂.     瘍、扁桃腺周園膿瘍等.     π人は﹁パロドントーマ﹂国勺二目un噛 ℃陶同鎖自Oロ一〇ヨ9り.    雰8創。三。ヨ9︶、癌腫.肉腫.内被細胞腫、織維腫、.     ﹁ガご腫其他.

(8) 1037 75.  個々の腫脹拉に其好護部位等に就ては第四節以下に. す。以上の表は自分が日常診療の際標準にして居る所の. は娼霞oαo無oヨ避柑碧P20ρ畦”十〇創o湧ヒ80毎十〇ヨ於 2て號を追ふて読明する筈であるから弦では論明を略. らる㌔ではないか。斯檬の欄係からもτ図邑Φご℃葬oσq震. 窪ヨ霞帥ち歯牙周國腫霊呼びb¢巴。讐は灯碧銭。馨9影. 診ごで炎症性ご非炎症性ざを腿別する。炎症性霊すれば. 幅巽2鍵o§傷十創o葺80§十〇ヨFεヨ霧飾ち歯根膜ものである。自分は腫脹の患者が來るミ第一に親診ミ鰯 腫叉は歯牙周園腫ε呼ぶに至つたものである。. 鰯⋮診S覗診で急慢を樋 別する。それから鯛診によつて實. 質性か液燈を内容εするかを鑑別する、之は波動の有無. する、之は一粍叉はー一2粍直径の針を注射器に附して所. 蛇に穿刺法による事勿論である。次に液罷の種類を決定. 謂穿刺法℃§毎ご口を行ふて決定する。穿刺法に依て決. 定すべき事項はへー︶液艦の種類を決定す、即ち膿汁.漿. 液、血液、粘液等を匠別する。同時に膿汁の色。稠度,臭氣. の有無を調べ及び量の多寡を推定する、部ち膿汁若し汚. 磯色を呈すれば腐敗が起つて居る事を想像し得るが故. に之によりて豫後を推定し得、稠度の濃厚なるは骨の罹. 患範園廣きか叉は極めて慢性なるを意味するが如し。量. は穿刺に際b注封器内に進入する速度に依て多寡を略. ぽ推定し得るが、之に依て切開の部位方向長さを決定す. る標準の︸書するのである。︵2︶液罷の集積する申心部. 位拉に深さを決定す、之に依て切開の深さを決定する指 針霊する。.  若し實質性なりさ決定すれば鯛診によりて軟性か硬.

(9) 76 10翻. 定する。此決定標準は鏡検による事最も確實.であるが、. 性かを決定する。軟牲ざ決定せば次に良牲か悪性かを決. ふ結論になるのである。然し癌でも浸潤の極めて輕いも. であるが,癌の揚合には炎症症駄に比し硬結が強いミ云. は浸潤硬結の程度書他の炎症症駄εは大艦牢行するの. ご他の炎症症黙ミが略ぽ同一程度で來る課は次の理由. のも時にあるのは勿論である。炎症の揚合に浸潤の程度 に因るのである。. 浸潤硬結の有無,骨組織の健否虹に吸牧黙況.出血の有 無蚊に排膿の有無.腫脹が限局姓なるか、漏蔓性なるか、. 鏡検によらすして大概の所を決定せんざする揚合には.. 疹痛の有無,悪液質の有無、経過の長短﹃隣在歯動揺の有. 此場合の充血の憂化の内容を賜考へて見るに.物理化學.  一膿炎症の圭症歌は何かS言へば充血である。そして. 的には組織細胞の﹁イオーンu含量の攣化、滲透慶の失. の有無等を調査すれば九分通りは目的を達し得る。.  實質性軟性のものΣ良悪を決定する事億臨躰上極め. 織學的には電細管怒張、血量増加、血流迅遽、白血球︵多. 調、組織細胞ヨロイドし歌態の破壌の三つの事實ε、−組. 無、淋巴腺腫脹の有無.潰瘍の有無蚊に其性質、機能障碍. て見やう。. の六つの事實を認めるのである。そこで此合計九つの事. 核牲︶游出.組織液の滲出蚊に血漿滲出、小圓形細胞浸潤. て重要であるから上記各項に就て今少しく説明を加へ. 合にも來るものであるから一寸誤り易い。然し炎症の揚.  ︵一︶浸潤硬結之は炎症姓の揚合にも悪盤腫瘍の場. 浸潤ご上皮細胞櫓殖ミ上皮細胞の角牝が必す合同して. である。然るに癌の揚合には上記の如く炎症姓圓形細胞. の揚合には炎症の他の症歌ざ浸潤書は略ほ併行するの. §言ふのは此最後の圓形細胞浸潤の事であるから.炎症. 實は通例略≧同一歩調で潰長するのである。一般に浸潤. の場合には硬結が強いのを特徴さする︵浸潤ε云ふのは. ’即ち炎症の時は.炎症許りであるが、癌の時は炎症+上 皮増殖+上皮角化の三要素が關與するのである。從て癌. 來るから硬結が目立つものである霊解すべきである。. 合の浸潤硬結ミ癌の時の浸潤硬結は其構成内容が違ふ.. 組織學的に考へた語で.硬結虐云ふのは臨躰的に硬さか.  であるから悪性腫瘍の診断では浸潤の有無蚊に硬結. の有無並に程度ぐ︸云ふ事は重要な症駄であるミ云はね. は臨林的には硬さの差が不明であるから硬結が著明で. ばならない。. ち附けた語である。であるから浸潤の程度が輕い揚合に. Sになるのである。此關係から臨躰上では炎症姓の時に. ない婁云ふ事になり。浸潤が強.い場合には硬結が強いこ.

(10) 1039 77・. ○. 、.  炎症の揚合に鏡検上吾人は常に小圓形細胞浸潤を認. でも出來れば表面にある事はあるが。兎に角腫脹部を溝. 膿はないか叉は少いのを原則書する、勿論少し位は潰瘍. 血するが。然し.骨の吸牧を件はぬか又は若し件ふても限. 種類の﹁エプーリス﹂蛇に酬ポリープ﹂は鰯るれば勿論出. 息した場合に出血が圭である事は特徴の一である。一定. むるのであるが.此小圓形細胞ミ云ふのは決して其出所 は一ではなく大罷三種から成立て居るのである。帥ち第 一は固定結締織細胞の増殖せるもの,第二は血管拉に淋 巴管の内被細胞の分裂檜殖に依て生ぜしもの、第三は圭. 局性であるゆ但し悪性腫瘍でも極めて初期で小豆大マuか. 叉は大豆大なる時は以上の諸症状は不明であるから.斯. マ︶して血管の周園に羅列せる淋巴球の分裂増殖に依て. 生ぜし小軍核圓形細胞郎ち淋巴球以上出所を異にする. 明する迄もない。      ﹁   、   、.  ︵四︶腫脹の範園是は腫脹の良悪決定標準ざしてば. 様の時期では唯鏡検に依るの外確診の方法ガなきは説. 割合に償値が少い。其理由は良性でも急性炎症性のもの. 三種の細胞が組織内に滲潤した状態を、小圓形細胞浸潤.  ︵二︶骨組織の吸牧状態顎骨を中心εして考へた揚. は禰蔓性であるし。悪性でも癌の如きは初期の時は比較. ミ云ふのである。. たものではない。が然し他の場合には限局性で魔界は. 行したものでも限局性の事が仲々多く手術にょりて取. 的範園少さく且限局性であり.又肉腫の如きは相當に進. 合であるは勿論である,骨の吸牧は決して悪性腫瘍に限 ﹁レントゲン﹂診断上明瞭であるが,悪性腫瘍の時には暁. 界不明であり且骨が腫瘍化せらる峯爲め讐合診を行ふ. である。但し此撒態は腫瘍が相當程度に塘育もた時の話. 吸牧を鯛診拉に﹁レントゲン﹂に依て確、謹する事は必要. 様に腫脹の範園は種々であるが大髄から論すれば限局. ゲン﹂の力を惜りぬさ確診が出來ない事がある。⋮以上の. 性で骨が破壌せられて居るから、時には鏡検か﹁レント. 事が時にあるが、此際には痙痛も少く腫脹は比較的禰蔓. ダマンチノーム﹂の如きものが慢性化膿性炎に侵さる﹂. であるから初期の時には骨⑦吸攻は存在して居ても臨. 出して見るε立派の嚢を被つて居るのさへある。叉﹁ア. 躰的には判断がつかぬ。非常に初期では鏡検の外確診の. なる。殊に急性炎症症駄を鋏く禰蔓性のものに於ては悪. 性は良性にして禰蔓性は悪性の揚合が多いざ云ふ事に. ミ﹁ゴム﹂に鰯れて居る様にムクくする感じを與へる。. 方注がない。. 他には此駄態を呈する疾患はない。故に骨組織の特異の.  ︵三︶出血の有無 悪性腫瘍は嚇般的に出血し易く排.

(11) 78 1040. て居るが.無痛のものも仲々多い。登生場所に依て大攣. が通例であつて.癌腫は疹痛あるが普通であるく︶言はれ.  ︵五︶疹痛の有無 是も一定しない。肉腫は疹痛のなき. 性のものが大部分である。. になるざ時に現はれて來る。癌の場合には・來る時ミ來な. いのを原則εするが、顎骨の慢性化膿性炎の高度のもの.  ︵六︶悪液質の有無 是は良性のものには現れて來な. 程度なるを特徴言する。. は自襲性疹痛虹に歴痛を鋏くか叉は極めて僅に感する.            ゆ 差がある。例之舌癌は大多数痺痛を訴へる,殊に舌側縁. 來た場合である。殊に汎く行き亙て居る徽毒に因る悪. 良性のものミ他の疾患による悪液質さが偶然一致して. い時εある。肉腫の時は來ない方が多い。注意すべきは. 行するε. のものは劇痛を訴へる。が然し舌尖附近に叢生したもの                     で少し進. 多い。例之徽毒s癌腫,糖尿病ざ徽毒,結核ε慢性化膿性. 來すべき疾患が二種以上合同して來る事も臨躰上甚だ. から絵程注意せぬεいかぬ。尤も既述した様に悪液質を も仲々多. 顎骨骨髄炎等がそれである。悪液質の本態種類等に就て. 液質が存在する場合には屡気診断が困難ざなつて來る. い、第五. は大正十三年七月號本誌四十一﹁ページ﹂を参照して頂. こなるの. 十九圖は. きたい。悪液質の診断は四つの症駄を標準霊して下すの. 却て無痛. 示したも. である︵1︶癒痩。︵2>貧血に件ふ顔面皮膚の色澤及皮膚. 其一例を. のであ. の色素沈著,︵3︶無力症︾身影巨Φ︵4︶口屑等に於ける.  爾叉悪液質の出現は疾患の時期ミ大關係ある事を知. ﹁チアノーぜ﹂である。. る。顎骨. 癌は非常. は思ふ。良性のものは急性炎症性のものを除ては大多数. 臨躰診断上登見し得ぬの・である.、∼. ∩碧密風①を件ふが初期では來ない。否あるかも知れぬが. ダ. らねばならぬ。例之癌でも結核でも末期では大概悪液質.    (男歳入十六). に痺がる場合ミ殆さ存在を知らぬ程度のものざがある。 而して此疹痛ε云ふ奴は必すしも癌腫の大小には限ら. 癌舌性痛無ろぜ生獲に縁鰍舌. ぬらしい。一般的には進行の遽度に關係があるらしく僕.   圖 九 十 五 第.

(12) 1041. 79. 僕の経験によるざ此標準は不可ε信する。理論的に考へ. 性のものは嚢育緩慢叉は経過長し這定められて居るが、.  ︵七︶経過の長短、從來悪性は経過短ぐ帥ち迅速で。良. 長短に就ての患者の陳述は殆さ問題にして居らぬ.時々. 患者が誤るのは建に朝飯前の事である。僕自身は経過の. 説明した様に癌殊に上顎癌の如きは撒ケ月位の経過を. 被細胞腫の一例は好適の謹縁である。嘗て臨抹講義欄で. 策である。本年六月號本誌第三十﹁ページ﹂に記載した内. であるから経過の長短を以て診断の一助たらしめんミ. て見ても此鮎は不合理である。從て此黙は殆さ當になら. 欲する人は須く次の各項を念頭に置くべきであみ書信. 聞くには聞くが診断の一助位にしか探用せぬ、況んや経. 唯一の材料こして居るのではないかゆそこでだ、然らば. する。. ぬものミ思ふべ・きが至當であるミ確信する。一禮臨林上. 患者は一艦さの位の程度迄自己の疾病に封し理解して.  ︵−︶自畳症歌僅かなるか叉は殆,こなき症例にありて. 過が短いから何病に非すナンテナ事は殆さマアしない。. 居るであろうか。或は叉侮曰く自分の身禮の各部に就.   は経過の長短は信する償値殆,こなき事。. るのであろうか、先づ稀な揚合を除いては患者の読明を.. て精細に検査探究して居る人が此世の中に果して何人. 経過が長いミか短いざか云ふのは何を標準εして論す. 居るかε云ふ事を考へて見るがよい。砂く書も僕自身は.  ︵2︶新生物叉は増殖組織は初期より連績.ざして等速             の   度を以て嚢育檜大する書は限らす.組織的關係叉は. であるから一般原則から言へば疹痛其他比較的著明な. んな怪げな人師ち患者の陳述する経過を信じてよいか ,悪いか位は一寸考へてもすぐ判断が出來得る書思ふ。.   ァンチァージス﹂成育さの關係。徽毒惑染書悪性腫.  ・畿生乃至加速的壇育勘内分泌關⋮係ミ歯齪の﹁エレフ.   周圃の環境如何乃至年齢關係榮養關係等にょりて. れば出來ない相談だ言思ふ。果して左様ミ決定すればこ. 毎日自己の膣を検査なんかしない子。籐程の閑人でなけ. る自毘的症状を初期より俘ふ疾患の揚合には患者の陳.   瘍の増悪等是が好適例であるゆ.   を破壌する迄は長日月を要するも.一度骨を崩壌じ. 、︵3︶骨内より生する種々なる疾患例之癌の如きは骨.   著しく左右せらる玉事。例之妊娠書﹁エプーリス﹂の. 述する経過は大禮信じてよいが、之に反し殆さ全く自蜀. 痛を僅に壁ゆる程度の疾患にありては患者の陳述する.   ロ腔ミ交通するに至ればそれより、其嚢育速度俄然. 症獣なきかη︿は僅に膨隆を來す程度なるか叉は時に痺. 経過叉は近親者の陳述は大艘信ぜぬ方が診断上却て得.

(13) 8“. 1042.   するが如し。.   外界ミ交通し化膿するに及んで始めて種々の症駄.   ミして迅遽εなるこ言。叉﹁オドントーム﹂の如きは. ミば決してきまらぬ。臨林家の注意すべき錨であるミ信. りミ断じては不可である。反封に又潰瘍ガなくても良性. 抹上多いε云ふ事實である。從て潰瘍があるから悪性な. 性﹁パラデントーマ﹂であつて潰瘍を俘ふものが案外臨. 大なる織維姓﹁パラデントーマ﹂を手術した。腫瘍の大. する。僕は最近下顎右側第高大臼歯残根から襲生した互.   を現すが、それ迄は何等の症欺を呈せぬ事を原則ε.   か叉は其度を櫓すを涌⋮例ミするが故に、患者は大概.  ︵5︶無痛性の腫脹例之淋巴腺腫脹の如きは長い間自. つた。﹁パラデントーマ﹂に潰瘍があつても理屈上少しも. て居た。が幌診上及鏡検上確に﹁パラデントーマ﹂であ. 弱であつた。本例は表面高度の潰瘍を作ひ悪臭も俘ふ. さは約七﹁センチ﹂不正蝶形で﹁スチール﹂の直径は一糎.  ︵4︶此場合種々なる自覧症駄は口腔ミ交通後現はる. @既往の経過を口腔ミ交通後より起算する事。 n   豊せす、何か一寸した動幾から氣づき其時より日数. して.次に如何なる要約があれば成立するかミ云ふ事を. 差支へはない。然らば潰瘍ミは一艦何かε云ふ事を吟味. ト!マ﹂でも劇しい潰瘍を件つたり、癌でも潰瘍を殆や﹂. 考へて見るざ、這般の關係が頗る明瞭ミなり,﹁パラデン.  ︵6︶無痛性顎間緊急の如きは徽毒性咬筋護護腫の爲   患者は知らす.顎聞緊急起るに及びて始めて自畳す. 肉芽組織の崩壌ざが交互に行はれ容易に治癒の傾向を. 組織の分子的崩壌に因る實質鋏損ざ肉芽の新生拉新生. 認めね事もチョイくあるのが一向不合理でなくなる。.  ︵八︶潰瘍の有無 癌は原則ミして潰瘍を件ひ肉腫は. 示さぬ﹂ものである。而して潰瘍成立に封して必要なる.  潰瘍の本義ミ其成因 病理學に從へば潰瘍は化膿性. 時に俘ぴ時ミしては件はぬ。﹁エブー−ー・ス﹂其他良性のも. 要約は四ツある。皮膚叉は粘膜の慢性刺戟蛇に慢性炎の.   其時より超算し陳述する結果ざなる事。. のは潰瘍を件ふ事なし、叉は極めて稀なリミは從來一般. 成立、皮膚叉は粘膜上皮の損傷,化膿菌の感染。組織の分. 炎の一型である。郎ち﹁潰瘍は表在性化膿性炎の叫型で. に信ぜられた事實である。僕も此錨に異議はない。が然.   が出來るミ信する。. し説明を要する貼は所謂繊維性﹁エプーリス﹂又名織維.   其他数へ來れば数限りなくあるが、大禮此位で了解9.   る事頗る多し。從て患者は此場合筋護護腫の畿生を.   に屡為來る。然るに筋護護腫の登育は多くの場合に.   を計算する事多き事。        .. ゜・.

(14) 1043 81. 子的崩壌帥ち是である。そこで今、之を﹁パラデントー. し頭を改良して結論許を急がすに理論的に解繹したら. ぬテナ式をやめたらよい。何の病氣でも病源さ病氣に侵. よいミ思ふ。本に捉はれすぎて此條項が本患者に當嵌ら. さる玉人の二要素がなくては病氣は成立せぬ、そこで一. マ﹂に當嵌て見る,織維性﹁パラデントーマ﹂でも主ざし. て居るのもある。又畿生の場所霊周圃εの接鯛關係に依. て繊維許りの種類もあるし又相當敷の細胞から成立し. 寸考へても次の關係が成立する。今例を化膿性炎に取て 見る。. ては不断刺戟を蒙り充血を起す事も考へられる、咀囑、.  病源、たる化膿菌だけに就て考へても病氣の輕重を. 咬合及封合歯の連綿たる刺戟ぐ一云ふ事も考へられる。口. 腔内には無数の化膿菌が棲息して居る事は説明する迄. に連鎖歌菌ミ葡萄駄菌さは毒性が違ふ、從て連鎖駄菌を. 主ざした感染では病勢は劇しい。第二に連鎖状化膿球菌. 來すべき﹁ファクトール﹂は一寸七個許りある。即ち第一. ミ一口に言ふが種類がある,十人の異れる患者の膿汁よ. もない。是だけ要約が具備して居れば潰瘍が﹁パラデン 出來る。同時に潰瘍の有無は必すしも良悪標準ミはなら. り分離せる此菌に就ての慈大の矢崎博士︵東歯矢崎敏授. トーマ﹂の揚合に起ても別に不思議でない事が直ぐ了解 ぬ事も當然である。凡て現れて居る症駄につき考へない. 株、溶血作用なきもの七株書の事である。夏に含水炭素. 令弟︶の研究によるざ︵大正六年︶溶血作用を有するもの三. で其成因を理論的に研究して見る事が必要である。.  軟性實質性の良悪を決定するには大約以上の事項で. 菌の性質からしても二乃至三個の﹁ファクトール﹂が出. 醗酵試験にょる、こ三種を題別し得るざの事である。即ち. ’行ふのである。既述せるが如くドレ一一ッミして確實なる. あるが、然しよぐ考へて見ればこれがホントの事であら. 來る。第三に菌数虹に吸牧遽度に依ても違ふ。第四には. 症歌三云ふべきものがない、餓りに例外が多すぎる感が. ふ風にキチンミは行かぬ。ソコが即ち豊富なる経瞼家に. うε思ふ。病氣の事であるから敷學の様にbD+。。11αミ云. 招ぐ。次に侵さる︾人に就て一寸考へて見ても要素が八. 他菌εの間に起る共棲現象の有無に依ても大なる差を. の局部疾患共存の有無、罹患部位、塵置の適否如何、経過. 個ある。年齢艦質關係。他の全身的疾患の共存の有紐代他. 就て親しく臨林上の指導を受ける償値のある所であら う!。一膣今日迄の本がよくない、殊に.臨抹學に關する. の長短、診察した時期の蝿遽等是であ駒。坑斯の如堂約+. 日本の本がよくない、鯨り病氣を型に嵌め様ミしすぎる         の 竜づ少し何ミかし#らよいも思凶。叉讃む方でも竜う少.

(15) 82 1044. 五個の﹁ファクトール﹂が種々に組合て現れて來るから. 一口に化膿性顎骨疾患等ミ言ふても其臨躰上遭遇する. れである。蓋し長き経験からして顎骨の炎症は常に化膿. 菌の感染に依る事ミ、轄蹄ミして大部分は膿汁を形成し. 要素がニツ宛組合たSすれば百〇五型、三種宛さすれば. N  1  11  曾  ∩    ︶に從て計算して見るミ假に此十五個の. 上常に認めるからである。. 見るミ、各所に瓢々ミして小膿竈を作つて居る事を臨躰. を穿孔して見るか叉は骨の一部分を除去して診査して. 寸鯛診したり切開した位では膿は確認し得ぬが、一度骨. 終局を告ける事を吾々は熟知して居るからである。叉一. 四百五十五型ざなる。. 病型の多様なる事蓋し想像に飴りあるのである。今公式      巨    江︵〒邑.    ︵乙︶ 顎骨の化膿性炎の繭二踊ミ膿瘍εの關係.  そこで今,顎骨に,詳しく言へば骨髄又は骨膜に化膿. ︵2︶慢姓炎に轄す.︵3︶膿汁形成拉に瀦溜郎ち膿瘍形成. 菌が感染して急性炎症が成立したミ假定するε.普通大.  病理の方で化膿性炎ミ云ふのは炎症の爲に生じた病 的産物の種類に從て與へた名樽であつて諸臓器組織に. 凡そ次の七様の何れかの轄聾を取る。︵−︶清炎治癒す、’. であるから化膿性炎言言へば必す多少なりミも膿汁が. 現はる玉が、化膿の威立する場所は必す結締織である。. 血症匪膿毒症の成立、︵7︶贈膜炎、肝臓膿瘍の成立、脾臓. ︵4︶蜂案織炎に轄す、︵5>顎骨骨疽,︵6︶全身感染、敗. ぬ,時ざしては化膿竈が顯微鏡的であつて肉眼では認め. 膿瘍,心臓蹴癖等何れかを縫襲し致死す。こんな風であ. 存する繹である。膿汁を認めぬものは化膿性炎εは言は 得ぬ事も理屈の上では勿論あり得る。然しながら臨躰上. 得る場合には、現に肉眼的に膿汁を其場所に認めなくS. ミか、叉は斯る症状では結局必す膿が成立するミ判定し. て斯る疾病は化膿菌の感染なくしては到底威立し得ぬ. 吾々は種々の事實から誘導して來た維験的知識からし. 的に膿汁を認め得る場合に限られて居る。時εしては叉. るか、膿瘍を形威するか、叉は﹁子クローぜ﹂を形成する     り 方法に出つるか、叉は中途で顎骨禮部の炎症に移行して. 進行するのである。郭ちーの路を取つた揚合には治癒す.  説明A。B、C三経路何れかから化膿性歯根膜炎か成 立するざーの路を取るかHの路を経て漸次←の方向に. 第六十圖に圖解して見る。. るが、次に化膿性歯根膜炎の感染経路さ其轄露の大要を. も化膿性炎ミ呼ぶ事がある。例之化膿性顎骨骨膜炎、化. 漸次高度の炎症ミなるか、或は始めから皿の経路を取て. 一般に化膿性何々炎ミ病名をつける場合には、常に肉眼. 膿姓顎骨骨髄炎乃至は所謂急性歯槽膿瘍の初期等がそ. 9.

(16) 1045. 83. 圖十六第.             (A)     ↓     (℃). 歯髄+化膿菌→歯髄壌疽叉に琵膿性歯髄炎→琵膿性歯根膜炎←菌膿化+膜根歯.         ー扁桃腺周園膿瘍. 吻   諭難膿瘍. ロ       ー耳前部膿瘍. ∵膿獲占難. 治       ー骨膜下膿瘍. 癒. 瘍         ←治癒. →.   ⇒             ←所謂歯槽膿瘍                   ↑                  骨膜下膿瘍                   ↑    ↑       ↑      歯齪膿瘍11帥粘膜下膿瘍    骨      骨        ↑.   骨   顎.   /\/lil←i\   ー死. ド←1骨    ←溌均感染⊥. 鰍 一 ∵治癒. ﹀か饗職雫←膿瘍髭←・子”。←L←蕪.            ←膿瘍形戊←治癒. 膿.    成      成    立      立.    疽     疽     粘膜下膿瘍. ぎ性△醜騨蕪擁﹀−﹂.                     (B)                      歯                      齪                      十                      化                      膿i                      菌.

(17) 84 1046.    第六 + 剛 團. 種の経路の何れかの路を取るのである。.  根端附近に形成瀦溜した膿汁は第六十一圖の如く五. 圖の如き経路を取る。.  へられたるものεしては骨膜下膿瘍、粘膜下膿瘍。歯戴.  周膿瘍、咽後膿瘍等がそれである。組織的關係に從て與.  膿瘍.舌下膿瘍。舌膿瘍,耳前膿瘍.顯額部膿瘍.扁桃腺園.  蓋膿瘍.頬部膿瘍、願下膿瘍.顎下膿瘍.隅角部膿瘍.舌面.  從て與へられたるものミしては根端膿瘍、歯槽膿瘍,口.  膿瘍、皮下膿瘍等である。此他外國語を其儘用ひたため.  ルーリス﹂ミ﹁ガムボイル﹂の二者がある︵後述︶。.  却て初學者をして迷はしめ混用せしめて居るものに﹁パ.   部位の關係からして與へられた口蓋膿瘍,舌膿瘍、舌.  面膿瘍,顛部膿瘍其他等書組織的關係からして與へられ.  が然し組織的關係からして名られた骨膜下膿瘍,粘膜下.  た皮下膿瘍等は臨林上便利でよいからそれでよろしい.  膿瘍.歯齪膿瘍の三者に封する嚴重の優別は臨躰上意味.  をなさぬ。膿汁が今正に骨膜下にある言か歯銀下にある.  等は仲々分るものでないし、叉一方からは、こちらにして.  大概は駄目である。ソコでさうしても匠別したいならば.  が云々書なるが時には緊張感からして分る事もあるが.  をすれば骨膜は張靭なる結締織であるから鰯診上抵抗. ,あるから此三者は同一ミ看倣して一向差支がない。議論.  も歯齪の表面から切開せねば排膿は目的を達せぬので. ミ面喰ふ、否相當の経験家でも彼是剃断に迷ふ事が往々. て種々雑多の名蕪が輿へられて居る爲め初學者は随分.  自分ミしては寧ろ次の旺別法が臨躰上有意義であるε. 一信窺それは癩頬移行部に於ア、緩的大きく孚蕪. ある。今種々なる名聡を研究しτ見るさ一は解剖的部 もの玉二型に涯溺する事が出來る。例之解剖學的部位に. 位に從て附したるもの、一は組織的關係に從て附したる.  口膣の内外には随分澤山に膿瘍が現はれて來る。而し. ︶.      各種の挑膿経路な示す  a 膿汁. 傍    種々なる膿 瘍 に 鍬 す る 墓 聡 の 躍 ⋮ し 寛 に 就 て. の.

(18) ’1047. 85. 群. に膨隆して. 來る膿瘍は 大小εか叉 には關係せ. は緊張感等. すに是を骨. 膜下膿瘍 Tびi男0ユO白nT. 如く歯齪罷. 六十三圖の. 膿汁が存在して居なくてはいかぬ。︵2︶それから歯槽内.  一醒︵1︶急性歯槽膿瘍ε云ふのであるから歯槽内に. のである。. 膿瘍さ呼んで居り且つ此場合歯灘部の波動の燭ゐ茎所. 部師ち固有. らである。︵5︶根管が開放して居て根管方面から膿汁を. に膿があるのであるから歯齪に著明の波動がある謬が. 取出す外根端腔に存する急性膿瘍を謹明すゐ方法は現. ない。︵3︶歯餓を切開した爲に骨内に存する膿汁が排出.    懸性歯糟膿瘍に就て. 歯齪に限局.  歯が疹みて頬都が腫脹し登熱を件ひ劇痛を俘ふ事は. 在ない。﹁レントゲン﹂には急性膿瘍は出て來ない但し慢. して來る膿瘍︵通例面積小なり︶は之を歯齪膿瘍又は粘. 日常に見る症歌である。是に封して從來一般に急性歯槽. する繹がない。︵4︶何故かε言へば一般に行れて居る切. 電呼び︵第. 乱. を切開する言排膿し治癒するε云はれて居るが實際の.   (瘍膿下膜骨にa)す示な. 事實であらうかP自分は次の理由からして此貼を疑ふ. 係關的置位のと汁膿と膜骨と骨. 之に反し第.  (B) 圖二二十六第. 六十二圖︶. 9一Φ同︾ぴoΩO①ω9∩. QQ. 撫 雌. 開法では決して骨を穿つて膿が出て來る理由がないか. (A)圏 二 +家.第 膜下膿瘍ざ呼ぶのである。次に説明を要するのは急性歯. (む望りよ庭前腔口)態i型一の瘍膿下膜骨. 槽膿瘍、﹁パルーリス﹂、﹁ガムボイル﹂の三者である。. コh.

(19) 86 コσ48. 歯. 齪 膿. 層9苧○°。け三゜・︾。葺ρ轟6ゲ団碧け8戸言翅。島。h臼か.叉は骨膜. 骨膜炎乃至骨髄炎か、然らざれば爾者合併の所謂全骨炎. て僕の外科部では以上の症状に封しては急性歯槽膿瘍. 下膿瘍.歯齪膿瘍の事である。以上の理由ミ見解からし. ミ云ふ病名は原則霊して臨抹上用ひて居らぬ。但し封外. 場合には﹁レントゲン﹂に現はれぬさすれば他に膿瘍の. 合には﹁レントグン﹂に像を現す事は勿論である。急性の. 性膿瘍の急性嚢作﹀。三僧Z帥9。。。冨ρ国×碧。同σ巴○コの揚. 何膿瘍さ云ふても差支はない。掲のオイラー教授津。や. ーリス﹂亡云ふても或は叉それん\の形容詞をつけた何. 使用せられて居るから或膿瘍を診察した際に軍に﹁パル. る。換言すれば﹁パルーリス﹂なる意味は相當廣い意味で. 蓋附近に出來た膿瘍は之を﹁パルーリス﹂さ呼ぶのであ. 浅r. 的には時に用ふる事もある。.  パルーリス 是は随分廣く用ひられて居る言葉で. 弓碧集α。。。﹁パルリーデス﹂叉は﹁パルリーデ﹂マ﹂云ふ字で. あるが元來此語は輩藪で℃碧島。。﹁パルーリス﹂複歎で. 語源はギリシヤ語の剛緯ρZ⑦母葺誉+。・びPσq賃旨麟. 難ぐ﹂云ふ字である。帥其意味は﹁歯齪附近﹂マ﹂云ふ事で. ある。が然し歯科では之を歯餓膿瘍﹀昌諺び8°。匂・。明夢。. 存在を謹明する法がない。であるから臨躰上からは急性. 国亀9ボルト教授団§℃9メーヤーホーファー教授. 肇. 的葺ぐ﹂云ふ意味で用ひて居る︵アンソニー氏︶だから 口蓋膿瘍でも舌面歯齪に出來た所謂舌面膿瘍でも銀頬. 歯槽膿瘍ミ云ふ病氣は診断が出來ぬ場合が大多撒であ. 津。や寓曙¢島。︷9は随分廣い意味で用ひて居る。我々が. 移行部附近に出來た所謂粘膜下膿瘍でも何でも歯齪口. る言思ふ。一般の人が急性歯槽膿瘍言診断して居るのは. ∼. 實は急性歯槽骨膜炎叉は骨髄炎か,左もなくば急性顎骨. 瘍. 第 由 ’、 十. 三 圖.

(20) 1C49. 骨膜炎さ云ふもの、一般に急性歯槽膿瘍ミ呼ぶもの、凡 てを﹁パルーリス﹂ε呼んで居るのである。日本の一部で. に猫懊方面で用ひられ後者は圭ミして米英方面で用ひ. ーリス﹂ミ﹁ガムボィル﹂ミの差を求むるならば前者は主. らるぐ︶云ふ位のものである。︵此項絡り次號工り第四節以下.    0歯牙疾患の眼に及ぼす影響に. 績出︶.  ガムボイル ﹁ガムボイル﹂○蝦ヨき。ロ此語は歯蝦.      就いて︵其一︶. から爲念書い弛課であ.る。. は﹁パルーレス﹂は別の病氣ミ思て居る人があるらしい. O§噂芸ふ字三フルンケル﹂響琶8丁び9二芸ふ二.        敏授ドクトル遠藤至六郎. 患は如何なろ輕路々取りて眼疾患を起すか 七、眼球及眼球附. ・して成立すろ乎−五、所謂三T症と眼疾患の成立ー六、歯四性疾. にに一定の關係が存在する乎ー四.歯性眼疾患、眼性歯疾患に果. ︵内容目次︶ 一、緒言ー二、本丈起草の動機ー三、眼と歯との間. 個の字が組合さつて出來嚢字であるから眞の意味は歯 齪の﹁フルンケル﹂マと云ふ事ざなる。而して﹁フルンケル﹂. 果申央部が壊疽に陥る疾患であるから.歯銀に﹁フルン. 師ち瘤瘡マ︺云ふのは皮脂難周園組織の炎症で.化膿の結. ケル﹂が來る繹がない。︹師ちアンソ君氏が氏の辞書に. の種類と各訂の症状大要ー九、歯牙の治療によりて眼疾患が治. 屡器の解剖生理大要ー入、歯疾患に俵∵りて惹起ぜらろ、眼疾患. 出來た膿瘍に封する素人名で誤りたる言葉であるこミ. 誤診し易き注意すべき二三の眼疾患ー十二、綜括. 癒すろ場合とぜね揚合ー十、著者︵遠藤︶の臨沐例大要ー十一、. 説明してみるが如く﹁ガムボィル﹂ざ云ふ言葉は歯齪に は一鮎の疑ひがない。現在では多数の專門家が此語を用.  一五六三年伊太利の讐師で大解剖學者であつ#国=。・け喜. る︵︾°旨じ弓oαO目Z°ド9∩o。・°目⑩凶ρOoけ・︶。. 者間に一定の關係ある事を承認して居弛事は明かであ. 吾人は種々なる材料からして既に数千年以前より此雨. 四六〇年︶何等の注意を彿はす記する霊ころなしミ難、層.  歯書眼ミの關係に就ては讐聖コ喜・§什o。。も︵紀元前.     一、繕囎 醤. ひて居るが以上の次第であるから﹁パルーリス﹂さ同じ く歯齪の膿瘍のこミを意味するのである.誤つた名前は 使用せぬ方がよいざ信する。況や素人病名なるに於てお や。日本の或先生は歯齪膿瘍の小さい痩孔に類する様の ものを﹁ガムボィル﹂ざ思ひ込んで他人にも設明して居. ゐ様であるが左様ではない。得意になつて用ぶるS心あ る人からは笑はれるからこんな不景氣な病名は專門家 た噛ろ’吾人は用ひぬ方がよいS信する。魑若し張て﹁パル.

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