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IRUCAA@TDC : 麻酔関連偶発症例調査から見た本邦における手術・麻酔の安全性

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

麻酔関連偶発症例調査から見た本邦における手術・麻酔

の安全性

Author(s)

小板橋, 俊哉

Journal

歯科学報, 111(2): 218-218

URL

http://hdl.handle.net/10130/2366

Right

(2)

日本麻酔科学会では1992年から麻酔科学会認定病院を対象とした偶発症例調査を行っている。昨年,2004か ら2008年までの直近5年分のデータ解析結果が公表されたので,麻酔関連偶発症例調査から見た本邦における 手術・麻酔の安全性について紹介する。 【方法】2004年から2008年までの5年間に渡り,1年ごとに日本麻酔科学会認定病院に術中に発生した偶発症 例に関するアンケート調査を行い,偶発症例ワーキンググループで解析を行った。 【結果】認定病院約1,100病院を対象としたアンケートの回収率は平均74%であった。解析対象症例数は 5,235,940例(年平均105万症例)であった。 危機的偶発症は9,241症例報告され,その内25%にあたる2,291症例が心停止であった。発生頻度を 対1万症例でみると,高度低血圧7.39,心停止4.37,高度低酸素血症2.52,危機的偶発症全体で17.65 であった。心停止・高度低血圧の原因は,術前合併症としての出血性ショックと手術が原因の大出血 であった。一方,高度低酸素血症の原因は麻酔導入時の気道確保操作不適切や換気不適切という麻酔 管理に関するものが多かった。 危機的偶発症例で術後7,30日までの死亡率は対1万症例でそれぞれ4.77,5.56であった。術後7 日目までの死亡率を原因別にみると,術前合併症が3.17,手術が0.92,術中発症の病態が0.46であっ た。一方,麻酔管理が原因と考えられるものは0.06であった。 【考察】心停止後の転帰は原因によって大きく異なることが判明した。麻酔管理全体では12%が死亡していた が79%は後遺症なく回復した。一方,手術が原因の大出血の場合には70%が死亡し,後遺症なく回復 した症例は20%であった。 【結語】本邦で手術を受ける患者が何らかの偶発症により死亡する割合は1万分の5前後であり,その原因の 約半数は術前・術中の出血性ショックであった。一方,麻酔管理が原因で死亡する割合は1万分の 0.1であり全死亡の2%であった。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 昭和61年3月 慶應義塾大学医学部卒業 平成5年9月 医学博士の学位受領(慶應義塾大学乙第 2621号) 昭和62年7月 川崎市立川崎病院麻酔科医員 昭和63年7月 済生会横浜市南部病院麻酔科医員 平成元年7月 国立霞ケ浦病院麻酔科医員 平成2年7月 慶應義塾大学医学部助手(麻酔学) 平成5年1月 埼玉医科大学総合医療センター助手(麻 酔学) 平成5年8月 東京歯科大学市川総合病院麻酔科助手 平成6年11月 同講師 平成11年8月 米国エモリー大学に留学 平成13年10月 東京歯科大学市川総合病院麻酔科助教授 平成14年4月 同部長 平成17年5月 同集中治療室室長(兼任:平成21年まで) 平成18年1月 同教授 平成19年12月 同緩和ケアチームリーダー(兼任) <資格・免許等> 昭和61年5月 医籍登録 平成4年4月 日本麻酔科学会麻酔指導医 平成8年4月 日本ペインクリニック学会専門医 平成20年4月 日本集中治療医学会集中治療専門医 平成22年4月 日本緩和医療学会暫定指導医 <その他>(非常勤講師等) 平成12年10月 慶應義塾大学医学部非常勤講師麻酔学担 当 平成16年4月 慶應義塾大学看護医療学部非常勤講師麻 酔学講義担当(平成21年まで)

麻酔関連偶発症例調査から見た本邦における手術・麻酔の安全性

東京歯科大学市川総合病院麻酔科教授

小板橋俊哉

特 別 講 演 1

講 演 抄 録

学 会 講 演 抄 録 218 ― 90 ―

参照

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